この口コミは、0.1tさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。
問題のある口コミを報告する
-
夜の点数:3.8
-
-
料理・味 -
-
|サービス -
-
|雰囲気 -
-
|CP -
-
|酒・ドリンク -
-
-
[ 料理・味-
-
| サービス-
-
| 雰囲気-
-
| CP-
-
| 酒・ドリンク- ]
I'm home
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-343114672 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-343114672","content_type":"ReviewImage","content_id":343114672,"voted_flag":false,"count":0,"user_status":"","blocked":false}
2026/02/10 更新
カリーライスの名店、エチオピア本店。
カレクックにとって、ここは挑戦の場であると同時に、帰ってくる場所でもある。
刺激を求めて彷徨った末、最終的に足が向くのは、いつもこの店だ。
エチオピアの辛さは、数字で語られる。
1倍、3倍、5倍、20倍、50倍。
初めて来た者ほど、なぜか背伸びをする。
だがカレクックは知っている。
安定を狙うなら、10倍。
攻めすぎず、守りすぎず、スパイスと自分の体調が最も噛み合う地点だ。
運ばれてくる皿は、いつも同じ顔をしている。
それがいい。
変わらないということは、信頼の別名だ。
皿の縁に浮かぶ油、立ち上る香り。
クミンとコリアンダーが、今日もきちんと仕事をしている。
一口目、じんわりと来る。
唐突な暴力ではない。
体の内側から、静かに温度が上がっていく。
10倍の辛さは、叫ばない。
ただ、確実に存在感を示す。
付け合わせのじゃがいもが、救済として控えている。
この配置もまた、完成されている。
辛さを中和するためではなく、
辛さをもう一段、理解させるための装置だ。
食べ進めるうちに、思考は単純になる。
仕事のことも、余計な悩みも、
スパイスの層に溶けていく。
残るのは、スプーンを運ぶリズムだけ。
完食。
汗はかくが、後悔はない。
10倍は勝利ではない。
これは共存だ。
エチオピア本店で、今日もまた、
カレクックは「変わらない安定」に救われる。