1回
2012/03 訪問
味心 すず木。 何度でも。
鴨万頭。
かます一夜干し。
たら白子天ぷら。
すっぽん雑炊。
赤貝酢。
生たこのやわらか煮。
かしわ。特別なものです。
赤だし。
鰤大根。
うまづらはぎと細魚のお造り。
すっぽん鍋。
雲丹茶碗蒸し。
牡蠣と白子の昆布焼き。
鮃・細魚・牡丹海老のお造り。
干し柿の胡麻酢和え・慈姑の天ぷら・生たこのやわらか煮。
丸大根と鰆の煮付け。
黒毛和牛。これは特別です。
近影。これは人から贈られたものです。
たこのやわらか煮。
蟹雑炊。
冷酒。かっこいい。
祇園提灯と暖簾。
2012/04/13 更新
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京都で修業された店主が、その京料理の手法を
ベースに様々な割烹料理を扱っているお店。
つまるところ、日本料理ですね。
お店の入口には、京都の「お茶屋さん」で見かける
提灯がさがっています。
「赤」なので祇園の提灯ですね。
ちなみに「白」は上七軒の提灯です。
いつ伺ってもきれいで清潔に保たれている店内は、
カウンター８席と、別室の個室がひとつのみ。
私が寄せてもらう際は、私の都合ではなく
お店の混み具合に合わせて伺うようにしています。笑
それくらい予約で埋まっています。
お店は、物腰の柔らかい店主と、朗らかな女将さんの二人だけでされています。
店主が料理をされ、女将さんがお客さんの対応をされています。
女将さんが笑顔で瓶ビールを運ぶ姿は
いつＣＭのオファーがきてもおかしくありません。笑
また、こちらのお店の細かい部分への配慮も京都の茶屋と同じ型、形式です。
料理は、「雪」「月」「花」と「おまかせ」のそれぞれの
コースの他に、アラカルトで注文することもできます。
また、その日ある食材で品書き以外にも対応してくれます。
「月」以上のコースで、名物の「すっぽん鍋」がつくので、
まずはそれがお勧めです。
こちらの料理の特徴ですが、旬の食材、特に京野菜を
扱っているのはもちろんなのですが、それと同じくらい
「走りもの」を料理に織り込んできます。
また、何を頼んでも味があるのですが、私としては
こちらの煮物など出汁を使った料理を推したい。
どれもが珠玉と言える仕上がりです。
というのも、こちらで一から作っている「出汁」がとても味があるのです。
かなり時間をかけてとっているに違いないですし、もっと言えば
出汁の材料となる「昆布」の質が尋常じゃない。
言い切ります。
良質な昆布は、一度京都など関西地方にとんでしまうので
それを呼び戻すように仕入れる必要があります。
そのルートを踏んでいる昆布です。
私がこの事に気付いたのは、昆布を使った焼き物を出してもらった時で、
店主と話をしたらやはりそうでした。
煮物に限らず、焼き物も揚げ物も、小ぶりな姿ででてくるのですが、
そこに込められている手間暇のかけ方は決して小ぶりではありません。
四季折々に変わる食材で織り成す、その料理に込められた
技や趣向を楽しみながら箸を進めることができるでしょう。
これこそが日本が誇る料理の魅力だと思います。
また、土地柄を考えて本場の京料理とは少し味付けも
変えているようです。
京都に赴けばこちらのようなお店はもちろんありますが、
この価格帯で楽しませてもらうことはできません。
その意味でも、このお店が郡山にあることを嬉しく思いますし、
このお店が郡山にあるのとないのとでは郡山の価値が
変わってくるとすら思っています。笑
皆さんにとって、最高の店というのはそれぞれあると思います。
好みの味であったり、雰囲気の良さであったり、
サービスの良さであったり、思い出の店であったり。
そのどれもが、ほかの誰かが否定できるものではありません。
その良さをほかの誰かと共有できるのであれば、
それはとても素晴らしいことだとあらためて思います。
今のところ、私にとって最高の店はこちらです。
だからこそ、何度でも通いたくなる。
そんな私の思いを、最高の料理と雰囲気とサービスで
もてなしてくれる、大切な店です。