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趣がある店構え
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ショップカード
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夜のコースお品書き 長月
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前菜 鱧の白焼きとホウレンソウのおひたし
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吸物 枝豆と赤ずいきの葛仕立て
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造り 2の皿 鱧のタタキ
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大菜 鱧しゃぶ 松茸と壬生菜、京麸入り
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鱧しゃぶの器の下には盛り塩
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小菜 鱧寿し 万願寺
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燗酒の酒器
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小菜 落ち鮎のカニ詰め 新銀杏
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小菜 カニ酢翡翠かけ
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飯 鱧茶漬け
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水菓子 シャーベット
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プロローグ
9月に入った。
もうすぐ時期が終ってしまう。
鱧は、河豚や鰻と同様、季節が肩をたたく料理だ。
一般の和食屋でも食せるが、やはり専門店に足が向くのは
特別のこだわりがあるからだと言ってしまえば、面白くもなんともない。
やはり季節の神様に仕え、可愛がられた特別の魚なのだろう。
3年前、毎年利用していた内幸町の京料理店が閉店し、
昨年は場当たり的に別の店に行ってみた。
悪くはなかったが、年中行事の開催場所としてはもの足りなかった。
今年はゆっくり探そうと思い、食通の友人でアンチ食べログの論客に聞いてみた。
私の話が終わらない内に彼が口にしたのはこの店だった。
三友居 高輪店
早速電話したところ、数日前にかかわらず運良く席がとれた。
店 「当店は、鱧を中心としたお料理ですが、よろしいでしょうか?」
私 「ハイ、美味しい鱧がいただきたくて、うかがいます。」
店 「夜は8.900円のコースのみですが、よろしいでしょうか?」
私 「ハイ、お願いします。」
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都営浅草線高輪台駅で降り、裏通りに入ると、あの小泉純一郎氏が
こよなく愛した餃子屋「壇太」があります。
通り過ぎて更に進むと警察前の信号にでて、バス通りに沿って左へ行くと
まもなく大きな文字で はも と書かれた看板が現れます。
おそらく見逃すことはないでしょう。
茶懐石のお店だからでしょうか、周囲にはいくつか寺があります。
言葉遣いから京都人と思われる女将風の女性が会釈しながら席に案内してくれました。
長月と題したお品書きに目を落とすと、絶妙のタイミングでお茶が運ばれてきます。
飲物のメニューには、生ビールはありません。エビスとハートランドの中瓶です。
日本酒は燗は白鶴(正1合630)と冷酒は鶴の聲(840)、伏見の酒がそれぞれ1種類のみです。
こういうのは私好み!
居酒屋じゃあるまいし、これで充分です!
先ほどの女性が、丁寧に説明しながら配膳してくれます。
背がが高い、ゆったりとした理知的な感じの方です。
前菜:鱧の白焼きとホウレン草のおひたし
出だしは控え目の感じです。薄味過ぎず上品な味です。
吸物:赤ずいきと枝豆の葛仕立て
すりおろした生姜をかき混ぜて箸でいただきます。枝豆が美味しいこと!
身体がポカポカ温まってくるようです。
食べているうちに、葛が緩み啜れるようになるのはプロの技でしょうか。
造り:1の皿 鱧と鮪
湯引きの鱧は山葵醤油でいただきます。
サプライズは鮪でした。外側が霜降りに湯引きされ、赤身にのせた和辛子が映えます。
辛子はとてもマイルドで意外にも鮪に合っていました。写真撮り忘れは残念です。
2の皿 鱧のタタキ
造りがもう1皿あるとは、これは珍しい!女将が各人の好みを確認して二杯酢をかけてくれます。
防風が添えてありました。
大菜:鱧しゃぶ
1人前の土鍋には、大振りの鱧の切り身が主役交代の儀式のように松茸を従え、
壬生菜と京麩が脇で見守っています。
鱧からこんなコクがある上品な出汁がとれるのでしょうか。
汁を残らずすくおうと土鍋を傾けたら、下に盛り塩が敷かれていました。
小菜:1の皿 鱧寿し
朱色の漆器に焦げ目が付いた鱧と万願寺の彩が鮮やかです。
2の皿 落鮎のカニ詰め
この組み合わせはなかなかお目にかかりません。食べやすい一口サイズです。
3の皿 カニの翡翠かけ酢
オクラをおろして翡翠に例えたトッピングです。
飯 :鱧茶漬け
鱧を佃煮風に炊いた濃いめの味付けが茶漬けにはピッタリです。
お腹いっぱいでも、お替りしたいくらいです。
水菓子:かぼすのシャーベット
手作り感いっぱいで、高津節でいうなら「天使のかき氷」~かな。
最近品書きに、刺身のツマや付け合せまで仰々しく書き並べる店が多い中、
こちらの店は極めて謙虚です。
実際にでてきた料理は品書きの数以上、プラス2でした。
10,000円以下の和食のコースとしては、質も高く、量もかなりのものです。
全員お腹いっぱいになりました。
器も1品1品料理毎に吟味され、店主の心意気を感じると共に、
和食は目で楽しむもの(Enjoy by our eyes)との名言を思い起こします。
女将が注ぎ足してくれるお茶をすすりながら、満足感にひたり、
いつもの癖で気に入る点を自問自答しました。
・サービスは着かず離れずの程よい距離感。何か聞けば、すかさず返答があるプロフェッショナル。
・シンプルなアルコールメニュー
・変に凝らず素材を生かした和食だが、サプライズをどこかで忘れずに。
・思い立ったら行ける店(=何ヶ月先まで予約でいっぱいは実質行けないのと同じ)
この店は、銀座になんか行かず、この場所でずっと東京の小京都として
居て欲しいなぁ~と思いました。
これが、お・も・て・な・し ですね!
エピローグ
後日、この店を教えてくれた友人へお礼の電話をしました。
友人 「それはよかった。ワインはどうだった。気の利いたワインがおいてある。鱧はワインだ。」
私 「確かに、ワインは種類が多かったな。俺はお燗にした。女将が燗の付け具合まで聞いてくれた。感激した・・ ・・」
友人 「またお前はそっちの話しか! それもよかろう。切るゾ!」
-了-