佐久間北大さんのマイ★ベストレストラン 2012

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佐久間北大の外食生活日誌

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佐久間北大 (60代後半・男性・神奈川県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

 震災や原発事故の復興もままならぬままに、世の中はどんどん不景気に拍車が掛かり、古くからの馴染みの店が昨年辺りから一軒また一軒と亡くなっていく中での厳しい年の瀬となりました。
繁華街の賑わいも以前に比べると何となく寂しかったり、駅には空車のタクシーが列をなし、何より飲んで帰る終電間際の電車は以前なら朝のラッシュ並みの混雑ぶりだったのに今では座って帰れるほどです。
そんな中にあってもこの一年を振り返ると、個人的には相も変わらず夜の飲食だけでも100件以上アップしていることを考慮すると、アップしなかった分も含めると確実に3日に1回以上、へたすりゃ2日に1回の頻度で夕飯を外で済ませて(深酒して)いることになります。
いやーこのご時世、交際接待費なんかほとんど使えない貧乏サラリーマンとしては良く頑張っているなぁと自分でもつくづく思いますが、誰が褒めてくれる訳でもなく、愚妻からは怒られ、愚娘からは疎ましがられ、仲間からは呆れられ、果たしてこんなことを来年も続けていけるのだろうかと思うこの頃です。
老年に差し掛かった悲哀を胸に、夜ごと0.1トンの重い身体を引きずるように繁華街を放浪し、「飲まなきゃやってられねーんだよ!」と毎夜くだを巻きながら、果たしてこの爺は何処へ行こうとゆうのか・・・・・!

マイ★ベストレストラン

1位

東京 芝 とうふ屋うかい (赤羽橋、芝公園、神谷町 / 日本料理、豆腐料理)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 ¥15,000~¥19,999

2025/08訪問 2025/08/18

この格調高い庭園や建屋は如何なるんだろう!

 地権の関係で来年3月いっぱいで閉店するとの噂を聞き付け、それまでにもう一度行っておきたいと思っていましたが、丁度お盆休みに何処に行く予定も無かったので、昼に予約して行ってきました。
もうホント、東京タワーの真下とゆう立地で、店の前には外国人の観光客で人だかりが出来ています。
 仰々しい門を潜り塀沿いに長い回廊を進むと、日本庭園の真ん中に出て来て、さらに進むと左手に土産物屋、右手に折れて正面に母屋の玄関があり、仲居さんがお出迎えです。
 13時から予約の旨を伝え、暫し広いエントランスの椅子に腰掛けて待ちます。
3分ほどで汗がちょっと引く頃に呼ばれて、仲居さんの先導で2階の大広間のテーブル席に案内されました。

 席に着き 先ずは瓶ビール(中瓶)1,650円を1本頼み、乾杯して喉の渇きを潤します。
真夏の日差しの感じられる中で飲む この最初の1口のビールの美味さは、何物にも代えがたいですねぇ!
ただ2口目はもうこの感動も色褪せてしまうのが、なんともビールの残念なところです。
料理と合わせるにも、やはり日本酒が良いですね、竹の筒に冷酒を入れて出す竹酒1合2,200円をお願いしました。
 料理は前もって竹コース11,000円を予約してありました。

 先ずは小鉢でうざくが出されます。
小口切りした鰻の蒲焼と 二杯酢に漬けた胡瓜や茗荷が優しい酸味で良く合ってますね。
鰻の蒲焼の甘みや香ばしい仄かな苦みと相まって良い塩梅に整っています。
ただ、この鰻は皮が余りにも硬過ぎます。
分厚くゴムの様で噛み切るのも困難で、ホルモン焼きの様にどのタイミングで飲み込むのか悩むほどです。
うーん、何でしょうねぇ、ひょっとして天然!
もしそうだとしたら、鰻はやっぱり養殖に限りますねぇ。

 揚げ田楽は こちらの名物料理の一つですが 、油揚げに甘く味付けした赤味噌を塗って、カリッと香ばしく焼き上げています。
ちょっと表面のカリッとした食感が良く、大豆の甘みや油の旨味、焼いた香ばしさ、それに甘めに味付けした味噌の旨味が良いですねぇ。
単純だからこそ、素材の良さも際立っていて美味いです。

 お造りは鮪のヅケ3種で、赤身は醤油で短時間漬けたモノと、多分 炒り酒で薄めた醤油かな、それでネットリするまでじっくり漬け込んだモノ、それと中落の剝き身のヅケの盛り合わせです。
全て赤身ですが部位の違いや、調理法の違いで、その違う風味や味を演出するとはなかなか手が込んでますねぇ。
3種とも上質の鮪で美味いですが、特にネットリとするまでじっくり漬けたのは、旨味も濃くて美味いですねぇ。

 八寸とうもろこしの摺り流し胡麻豆腐の雲丹のせ山桃の甘煮ズッキーニの酢漬け鱸の若狭焼きオクラ玄米揚げ等の盛り合わせです。
 とうもろこしの摺り流しは冷たいスープ状ですが、とうもろこしの甘味が半端なくて 砂糖より甘い感じです。
風味も良く、美味いですねぇ!
 胡麻豆腐の雲丹のせは胡麻豆腐に生雲丹と山葵をちょこっとのせて、出汁醤油を掛けてあります。
まあ雲丹はちょっとしたアクセントですが、胡麻豆腐のねっとりとした滑らかな食感と胡麻の風味が良く、上質な美味さを感じます。
 山桃の甘煮は大振りの山桃の実を甘く煮て、大振りのホオズキの殻に入れて出されます。
従来の山桃の酸味とこの甘みが濃厚な旨味となって、これは良い箸休めとなります。
 ズッキーニの酢漬けは黄色いズッキーニを輪切りにして酢と出汁でサッと煮て、そのままちょっと漬けて味を入れてあります。
凄くジューシーで、色も綺麗なので ちょっと果物のような感じです。
 若狭焼きと説明を受けて出されましたが、鱗のパリッとした食感は無いですね。
若狭焼は京料理の技法で、甘鯛の鱗を取らず酒と醤油を混ぜたタレを塗りながら焼き上げ、鱗のパリッとした食感を楽しむ調理法ですが、鱸とゆう魚自体にそれほど強い鱗が無いのかもしれませんね。
塩をして、酒を掛け乍ら焼き上げているようですが醤油は感じませんでした。
この夏に旬を迎える白身魚の旨味は確り引き出されていて、美味かったです。
 オクラ玄米揚げは砕いた玄米をオクラの半分ほどに付けてサッと油で揚げてあります。
揚げた玄米の香ばしさが良いですね、オクラを活かしています。

 肉豆腐は大きな土鍋で持ってきて、目の前で器に注いで出されます。
透き通った醤油ベースの出汁に豆腐半町と小口切りした牛肉を繊維が解ける寸前ぐらいゆっくり煮込んであります。
この出汁は牛テールで取ったビーフコンソメ味で 旨味が確り感じられ、何より上質なファットの甘味が良いですねぇ。
豆腐は滑らかな絹ごしで、大豆の香りや甘みが感じられるモノなので、このビーフコンソメの出汁をあえて纏わせるくらいで中まで浸みるほど煮込んではいませんが、この豆腐の旨味を味わうにはこれくらいで良いのでしょうね。
ただ、この出汁は凄く美味いので、木綿豆腐を長時間かけて煮て 芯まで出汁の滲みたのを食ってみたい気もしますねぇ。

 ジャコ飯は小さな蒸篭で出されますが、確り干されたジャコがたっぷりのっています。
ご飯にはかなり濃い目に甘辛の味が付けてあり、山椒の実もタップリ炊き込まれた感じで、ちりめん山椒ご飯といった趣で美味いです。
 赤出汁は良い出汁が出ていて美味く、具材がお麩と山くらげで食感も面白いですね。
 漬物は白い大根と この黄色いのはコリンキーですね。
どちらも薄切りにして浅漬けにしていますが、なかなか美味いですねぇ。
特にこのコリンキーは南瓜の一種ですが、初めて生で食べましたが良いですねぇ、気に入りました。

 デザートは葛切りでしたが、青梅の甘酢掛けで浸して出されます。
爽やかな酸味と青梅の風味も良く、美味いのですが、葛切りの一部が煮る際にくっついたような感じで分厚く、噛み切れない硬さがありました。
うーん、最初のうざくと最後の葛切りで何かメッセージを演出しようとしてる訳でも無いでしょうにねぇ。

 酒は瓶ビールの後は竹酒を3合頂き、ゆっくり2時間ほど掛けて頂きましたが、ゆったりとした贅沢な時間が過ごせました。
全て食べ切って、ゆっくり食べてる所為かそれほど多いとも思えない量の割に結構満腹になりました。
伝票を持って、入口レジまで行って会計ですが、2人分全部で34,000円をちょっと超えてました。
昼でもサービス料が13%も付くんですねぇ。
それに酒代が高くなりましたねぇ、瓶ビール中瓶が1本1,650円、竹酒1合2,200円ですからねぇ、ちょっと驚きです。
帰りに土産物屋で油揚げと田楽用の甘味噌の瓶詰を買ったので、明日は家で揚げ田楽ですね。
 それにしても東京タワーの真下で、これだけの敷地に作られた日本庭園や四季でその姿を変える樹木たち、それにかなり格式を感じさせるこの建物を壊してしまうのは余りにも惜しいですねぇ。
来年3月いっぱいで閉店とのことですが、その後は如何するつもりなんでしょうねぇ!

 お盆の連休は何処へ行っても混んでるし、高いし、どうせ金が掛かるなら美味いもんでも食いに行こうと愚妻に誘導され、愚妻が友人と偶に(年に数回)利用するとゆうこの店に行くことになりました。勿論、私にとっては初めての訪店です。
 赤羽橋から歩くこと5分、まさに東京タワーの根元とゆうこんなところに、鬱蒼と生い茂る森がありそれが全部この店の敷地とは思いもしませんでした。
武家屋敷を思わせるような敷地の入り口の門には、従業員が2名立っていてお出迎えです。
門を入り、白壁に囲まれた石畳の通路を進み、暫らく進むと小川のせせらぎや木々のざわめきと共に庭園が現れ、更に坂を下るとまるで老舗旅館のような木造りの建物と大きな玄関が現れます。
玄関のチェックカウンターでは早速仲居さんが出迎えてくれて、席まで案内してくれますが、天井の高いホールやウェイティングのためのバーの前を抜け、沢山の個室や、味噌や醤油を仕込む大樽をおいた蔵を丸ごとのオブジェにした空間、更に階段を降りたり登ったり、一体どれだけでかいんだって感じで、本当に老舗旅館のようです。
やっとたどり着いた部屋は、靴を脱いであがる青畳の100畳敷きのくらいありそうな大広間に、テーブルを11個だけ入れた広々ゆったりサイズで、窓が大きな一枚ガラスで鬱蒼とした庭が見渡せるようになっていて、いやー豪華です。

 先ずは窓から日が沈み行く庭の色の変わる様を見ながら、料理の内容を鑑みて自分は竹酒とゆう竹に入った冷酒を、愚妻はグラスビールを一杯飲んだ後は熱燗にしました。
 料理はコースで頂きましたが、はもちり、冬瓜と車海老の出汁仕立て、あげ田楽、刺身、丸茄子胡麻和え、豆水とうふ、鱸かけ焼き、みょうがごぼうご飯、赤だし、香の物、そしてデザートはいちじくです。
 はもは過去何度か食べて水っぽくて美味くない印象でしたが、全然水っぽくなく白身魚特有のアミノ酸系の旨味を強く感じるもので、これにつけてある出汁にほんのり梅の味を付けてあって、生まれて初めてはもを美味しいと思いました。
 冬瓜にも確り出汁が浸みて海老の剥き身がガラスの容器で冷たく冷やしてあって、前菜にはもってこいの内容です。
 あげ田楽は、油揚げに特製の味噌を塗って炙った物で、非常に上質な油揚げがパリパリに炙られていて、田楽とゆう田舎臭い料理にも関わらず凄く洗練された上質さを感じます。
刺身は、クラッシュアイスの上に本鮪の中トロと鯛を2切れづつ盛り付けたものですが、かなり厚めに切られていて、それがかなり上質なもので噛むほどに旨味の迫力を感じさせ、ちょっと他では感じたことの無い美味しさです。
 丸茄子は中をくり抜いて食べやすい大きさに切ってから元に戻して素揚げにし、胡麻ダレを掛けた物ですが、肉厚の茄子の果肉と油の相性、それにビーナッツバターを思わせるほどの濃厚な胡麻ダレが良く合っていて美味しいです。
 豆水とうふは、かなり濃縮した豆乳で豆腐を煮た鍋で、濃い大豆の味を直に感じられるこの店の名物料理で、大豆蛋白の旨味と甘味で出汁醤油なしで充分美味しく食べられます。
 鱸かけ焼きは、旬の鱸の切り身をこんがり焼いて、甘酢に漬けた玉ネギや焼いたプチトマトと一緒に味わうマリネ風のもので、やはり個々の素材の良さを感じます。
 デザートはイチジクをシロップに漬けたものにワインのジュレをかけたもので、甘さを控えた上品な味わいです。

 その間、店の人が常に目配せをしてくれていて、酒が無くなったりすると即座に確認してくれたり、まあこの時期で社用族がいなかったので空いていたのもあるのかもしれませんが、至れるサービスで心地よい時間を過ごせました。
結局、心地よい時と料理の美味さに魅せられ、二人で一升の日本酒を飲んでしまい、しかも更に店内のバーに移り食後の一杯と一服を楽しんで30,000円ちょい掛かりましたが、それでもその費用に充分見合う内容の料理とサービスで、まあ年に一度くらいなら無理しても来ても良いかなと大変満足を感じました。
それにしても、愚妻はこんなとこで普段から飲み食いしてると思うと、嬉しいような悲しいような複雑な思いで門を出ました!

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2位

ボデガ (高津、武蔵溝ノ口、溝の口 / バー、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2015/01訪問 2015/02/04

満たされる!

 この日は1軒目の店でちょっとあって、ほとんど飲み食い出来なかったので愚妻はかなり御立腹の様子で、いつその怒りの矛先がこちらに向いてくるかも解らないので早急に次の店に入る必要があるのですが、2軒目は絶対に外れは許されない後の無い状況なので、そうゆう時はとっておきのこちらの店に伺いました。
ここ数年は、年に2~3回くらいの頻度でお邪魔しています。

 幸い1軒目であまり長居をしなかった(できなかった)のでまだ時間も19時30分前で先客は1名のみで入れましたが、21時過ぎたらまず満席になりますので要注意です。
 早々カウンターのゆったりした椅子に腰かけようとするとイケメンの若いバーテンダーさんが椅子を引いてサポートしてくれます。もうこれで愚妻の機嫌もかなり良くなってきています。

 先ずは、愚妻がシーバスリーガルをロックで、自分はジンフィズから始めましょう。
それに1軒目で食い足りないのでフードメニューをもらい、愚妻の好きなピザを頼みます。
ピザはお好みで調理しますとゆうことで、愚妻が 「チーズたっぷりに具はトマトとベーコンだけで良い!」 と注文しました。
チーズが美味けりゃ余計なもんは要らんとゆうことで相も変わらぬ物言いですが、まあ今日のところは従いましょう。
 ジンフィズはベースのジンはタンカレーで甘さ控えめのスッキリした飲み易さは流石です。
 愚妻のシーバスは青っぽい珍しい色のラベルで、なんか特殊な樽で熟成させた物とか言ってた様な気がします。
愚妻によると、普通よりちょっと甘くて美味しいとのことで気にいったらしくその後3杯ほどお替りをしてました。
 ピザは二人で食べるのに丁度良い大きさで、愚妻の好きな極薄のクリスピータイプで注文通りチーズたっぷりで、美味しいビザでした。
 その後何杯かお替りをしながら愚妻の愚痴を聞かされ続け、最後にギムレットを注文しました。
いつものようにキュッキュッとゆうちょっと甲高い特徴的なシェイカーを振る音を聞きながら、愚妻の愚痴も左耳から右耳にとそのまま抜けていくようで、ちょっと安らぐ感じです。
ギムレットの味はちょっとライムの皮の苦さがいつもより強く感じたのは、今日に限っては気の性ばかりではなさそうですね。
 それでもこの高級感あふれるシックで落ち着いた雰囲気の中で過ごすひと時は、当に至高の時間と呼ぶのに相応しいものですね、御馳走様でした。

 店を出ると愚妻が「あースッキリした!」と満ち足りた笑顔を見せ、どうやら機嫌も直ったらしく、一軒目の店への思いや、散々聞かされた愚痴のことも忘れ、自分もなんだか満たされた気分になります。
時計を見ればまだ21:30だけど、やれやれ今日は早めに帰って家でゆっくりしようと帰路についた刹那、愚妻が発した一言は 「ねえ、お腹空いたから何か食べて帰ろう!」 でした。
お、お前は全然満たされてないのかよっ!

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初めてのひとり飲み!                                 2012年2月

 ひとり飲みバー体験シリーズ第一弾です。
 溝の口のロータリーから高津方面に5分程真っ直ぐ進み、二ヶ領用水沿を渡って左に入るとすぐです。
この用水沿いの細い道は車も通れないうえに夜は人通りもほとんどない感じで、そんな場所にあるマンションの1階ですが、店名を表すようなまともな看板も出てなくて、渋い板張りの大きなドアがあるだけで、そこに店があって営業してるって感じがまったくしません。
ドアの上にホントに小さく「BAR」って3文字だけの看板が設置されてますが、知らないと先ず入る勇気は湧きませんねぇ。
 ドアの前で躊躇すること数秒、思い切ってドアを開けると良い感じに薄暗い照明に、しぶーい感じで如何にもお洒落で高級そうな気押されるくらいの雰囲気のカウンターが奥に伸びています。
通常より低いバーカウンターには、ユッタリと座れる大きな一人掛けの身体を包み込むようなソファー椅子が設置されていて、カウンターの幅も手を伸ばしても向こう側に届かないほど広く、自分の前のカウンターだけを丸く照らす照明が各席にあって、店全体は暗めですが自分の前のスペースはほんのり明るく文庫本も読めます。
カウンター自体は長く見えますが、一人づつのスペースをゆったり取ってあって10人くらいしか座れない感じで、ホントに凄く贅沢で高級な感じです。
またカウンター席から見る洋酒の瓶が立ち並ぶ店内の光景がこれまた素晴らしく、見ているだけで退屈しません。
入ってすぐ左に小さいテーブル席、カウンターの後ろに小さな個室みたいな席もあるようですが、この店は絶対、寿司屋や天麩羅屋のように、いやそれ以上にカウンターに座らないと駄目でしょう。

 先ずは席に着くとオーナーと思しきメインのバーテンダーが「今日は如何しましょうか!」って感じで来ます。
その際、メニューも何も出されませんので、会話をしながら決めていくんでしょうね、もう自分は余裕が無いので早々にギムレットをお願しました。
ダイエット中で飯も食っていなかったので軽い食べ物をもらおうとメニューをもらい、オリーブ塩漬け盛り合わせと野菜スティックをお願いしました。
 待つこと暫しで目の前でギムレットのシェイクが始まります。
ガキュ、ガキュ、ガキュっとゆうあまり聞いたことのない様な、かなり甲高くて大きいシェイク音が店内に木霊します。
シェイカーの種類で音が変わるそうで、しかもかなり硬い氷を使っているため、余計にそうなるとのことです。
出てきたギムレットは甘さを抑えたスッキリしたもので、大人の味(まあ元々子供の飲むものじゃないけど)って感じです。
 オリーブの盛り合わせは、普通の種あり、パプリカ入り、アンチョビ入り、茶色の種ありと4種類でしたが、オイリーな感じは無くこれもスッキリした味でこのギムレットには良く合います。
 野菜スティックは量が多いのでハーフサイズにも出来ますとのことでしたが、夕飯の変わりなのでそのまま出してもらいました。
大皿にプチトマト、キュウリ、大根、セロリ、ニンジン、パプリカ(赤、黄色)が綺麗に盛り付けられ、アンチョビ系のディップと塩で食べますが、この野菜の質が大変良くて凄く美味しいです。
 更にギムレットをお代わりし、3杯目をお願いすると、「これまではボンベイサファイアでお造りしましたが、ご希望ありますか?」なんて急に聞いてきて、一瞬頭ん中がパニックになりましたが0.2秒で立て直し、これはひょっとしてベースのジンの銘柄の事だと判断し、動揺の色を見せないように気を付けながら0.5秒で脳内の記憶からジンの他の銘柄を引っ張り出し、「じゃ、タンカレー?」って自信が無いので何故か疑問文のように語尾が上がってしまいますが上手く対応できたようです、やれやれ!
 このタンカレーで造ったギムレットは、ライムの甘さはちょっと引き立ちますが柑橘系の皮の苦さが口に残るもので、これはこれで美味いものでしたが、好みとしてはボンベイサファイアの方が好きでしたね。
バーテンダー曰く、「その日のライムの感じ等で選択してます。」とのことで、なるほどなあと感心しきりでした。

 3杯目も飲みきり、野菜スティックも完食して会計は5,000円ちょいでしたのでまあ安くはありませんが、雰囲気も良いし、酒も食いもんも美味いし(野菜しか食ってないけど)、煙草の箱を出したらサッと灰皿を出してくれたり、接客サービスも良かったし、とてもゆっくりくつろげ、ワクワク気分で今日は良い一日になりました。
それにしても、一人で飲み行ったのなんてほとんど初めての体験でしたが、このカウンターならありですね!

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3位

萬珍樓點心舗 (日本大通り、石川町、元町・中華街 / 飲茶・点心、中華料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2012/08訪問 2012/08/07

連敗脱出!

 このところ中華街では外れ続きで、もはや中華街で美味いもん食おうとゆうのが間違いじゃないかと思い、「さらば中華街」と決別の覚悟もしようかと考えていたこの頃でしたが、このところ立て続けに複数のマイレビュアーさんがこの店のことを美味しいと褒めていたので、最後にこの店に行ってそれでダメなら諦めるつもりでおじゃましました。
 まあ、大通りの萬珍楼や聘珍樓が美味いのは知っていますが、値段もかなり高いので我々貧乏サラリーマンではそうそう行けません。
その点こちらの店なら、萬珍楼の系列ではありながら点心が中心のようなので、メーニューの価格を見ながらチョイスすればそれ程高くならずに済みそうだったので、この日は得意先2名(内1名はお嬢さん)、仕入先1名の各担当者と計4名で伺ってみました。

 場所は大通りと並行する一本横浜スタジアム側の通りで、こちら側は中華街の中心から見ると外れているので店も人通りも少ないです。
 外観は、流石は萬珍楼の系列だけに大きくて、ちょっと豪華にみえていささか高そうで入りづらい感じですが、玄関脇にメニューが出ていて内容を確認できるので良かったです。
 店内はエントランスがふきぬけになっていて、階段で上と下に客室が分かれており、人数によって個室も結構ありそうです。
店内のデザインや内装も、中華風ですがあまりイヤミにならず高級感も清潔感もあり、明るくてゆったりしていて、まあ大通りの本店の荘厳なほどの絢爛豪華さはないものの、嫌味ないお洒落な良い雰囲気です。
今回は喫煙可の2階のホールの奥の方の6席の丸テーブルに陣取り、広々とゆったり使えて凄く寛げて良かったです。

 先ず前菜に蒸し鶏と焼豚を頼み、お嬢は杏露中を頼み、野郎共は例によっていきなり紹興酒をボトルで頼みロックで乾杯です。
一品料理から茄子の蒸し煮、青梗菜のニンニク炒め、海鮮餡掛け焼きソバ、点心から春巻、大根餅、ピーマンの海老すり身詰め、牛肉キシメン包みを頼みました。
 蒸し鶏は、中華の前菜では必ず頼みますが、あっさりとした味に素材のアミノ酸系の深みがあり、凄くジューシーなほどシットリしていて、鶏の臭みは一切なく、ほんとに上質さを感じさせるもので、これに生姜を細かく刻んだモノをベースにしたソースとゆうか薬味のようなものをちょっと着けると、間違いなく自分の蒸し鶏史上最高級なものです。
 焼豚も八角の香りと仄かな甘さが優しいアクセントになっていて、とにかく上質を感じさせる繊細さがあり美味いです。
 茄子の蒸し煮は、縦に細く切ったナスをお皿にぐるっと丸く綺麗に盛り付けてあり、かなり高級な煮浸しを連想させる上品な味付けの出汁をしっかり含んでいて、ニンニクの微塵切りを揚げて強い臭みは飛ばして上品な香りだけを残したような感じで満遍なく掛かっていて美味いです。
 青梗菜のニンニク炒めも、凄く薄味で素材の青梗菜の味をしっかり味わいつつ、旨みと仄かなニンニクが利いていて上品な美味しさです。
 海鮮焼きソバも麺の焼き具合といい、餡掛けの淡白な旨みのからみ具合といい、魚介の臭みも全く無くこれまた美味い。
 もう点心類もとにかくすべてが丁寧で素材の質が良く、その素材の味を最大限活かして引き出す薄めの味付けと旨みが、美味いことは間違いないのですが、その皿や盛り付けに至るまでの見た目にも非常に気を使っていて、一言ではなかなか言い表すのは難しいですが、「上質」さを感じさせてくれました。

 流石に中華街だけに接客に関しては、最高のサービスを求めることはできないし、実際呼んでもなかなか来てくれなかったりもしますが、それでも笑顔で接客してくれるだけ他店に比べれば全然マシです。
 それに結局、紹興酒のボトルを2本空けましたが、これだけ食べても一人4,500円程度で、この内容ならば全然高くありません。
 兎に角、ここのところ連敗続きの中華街で、どうにか連敗をストップできたのは大変喜ばしいことで、この近くにある横浜スタジアムのベイスターズファンなら、この気持ちを理解して分かち合ってくれそうですね!

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4位

鮨 福原 (梶が谷、武蔵溝ノ口、溝の口 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥4,000~¥4,999

2016/02訪問 2016/02/27

またお願いします!

 この日は同じ田園都市線沿線のレビュアーの食いしん坊おやじさんと初めての会食です。
食いしん坊おやじさんのご贔屓の寿司屋をご予約頂きましたが、こちらのお店は3年ほど前に一度 愚妻と昼飯を食いに来たことがあって、凄く美味かったので一度夜に来てみたいと思っていましたが漸く実現しました。
 19時丁度に到着するともう既にカウンターで待っていらっしゃいました。
挨拶の後席について先ずビールを頂き、本日の料理をお任せで宴のスタートです。

 注文したビールの前に食前酒に梅酒が細長いお洒落なシャンパングラスで登場し乾杯です。
その後ナマコ酢とビールが登場しましたが、このナマコ酢は酢がまろやかでナマコも柔らかく、この歯に吸い付いてくるような食感とナマコ特有の旨味が良くでていて美味いですねぇ。
 ブラウンマッシュルームと鯛の白子煮は、薄味の出汁で鯛の白子がふっくら炊かれていて良い味ですね、もうこの段階で半分しか飲んでいないビールを諦め日本酒(確か新政とか言っていたような)にチェンジです。
 ツマミの3点盛りは、牡蠣の燻製蛸の柔か煮菜の花の白和えでしたが、牡蠣は桜のチップで燻製にしていて温燻で熱が確り入っているのですがカキの実が縮んでいなくて確りしており上手に作ってます。
蛸も凄く柔かに煮られていて丁寧な仕事振りが伺えます。
白和えといっても茹でた菜の花に胡麻と豆腐を滑らかになるまで擦ったペーストをちょっと乗せているもので、胡麻の香り豊かでこれも美味いです。
 自家製の鮟肝はふわふわの食感で、鮟肝のまったりとした旨味がくどくなく、脂が多く生臭さが出やすい部位ですが微塵の生臭さも感じさせません。
 お造りが、鰹のタタキナガスクジラです。
この時期の鰹も驚かされますが初鰹より早いのは何と呼べば良いのでしょうねぇ。
これもほんの少しだけ熱を掛け表面でさえ焦げていないくらいで繊細な仕事振りを感じさせてくれますねぇ。
それに何とナガスクジラの刺身なんて何年いや何十年振りでしょうか、驚きです。
ミンクの様に強い癖がなく、もう言われなければクジラとは思わない嫌な癖が全くない味でしたね、これは1頭食いたいくらいです。
 どんどん酒が進み、2杯目の新政も無くなり3杯目は食いしん坊おやじさん推薦の十四代にチェンジです。
 アナゴの白焼きは身が肉厚で、こんな穴子もなかなか見れませんねぇ。
塩加減が良く穴子の味が良く解ります。
基本的には穴子とゆう魚は僅かな泥臭さのする魚だと思っていましたが、この穴子には全く臭みがなかったです。
 大将の手元の魚ケースから美味そうなミル貝が覗いていたのでちょっと切ってもらうよう頼むと、何とカワハギの身を肝と共に出してくれました。
ミル貝は本ミルで歯ごたえ香りと申し分ないです。
カワハギに関しては確りした肝が切られてもエッジが立っていて、それを淡泊な身で巻くようにして食べますが、いやーまだこんなもの隠し持っていたとは!
もう微塵も臭さがなく、旨味しか感じませんねぇ、見事です。
 その後は握りになりますが、もう結構満腹に近いですが寿司屋に来たんだから寿司食わずに帰る訳にもいきませんね。
鯛、本鮪のトロ、赤ムツの昆布締め、赤貝、〆鯖、小肌、バフンウニ、イクラ、鉄火手巻き、玉子焼きで〆でしたが完璧でした、満腹でしたが食えちゃいますねぇ。
ネタはどれも質が良く、赤ムツの昆布締めなどはもうイノシン酸とグルタミン酸の共演でお口の中がアミノ酸祭りじゃーって感じです。
ウニも馬糞でしかも確りしているので軍艦にせずそのまま握りで提供されました。
 3年前に来たときは赤酢ではありませんでしたが、今回酢飯が赤酢でした。
味はまろやかで良いのですが、見た目が綺麗じゃないのであまり好きではないのですが、ネタがシャリを包み込むように握られていて見た目も全く悪くないのです。
しかもネタのシャリのバランスも損なわれておらず、いやーホントに上質で、繊細な美味い寿司でした。
最後の玉子焼きだけが魚のすり身でも入れてあるのか唯一ちょっと生臭さを感じましたが、でもこれも他の寿司屋なら多分気にもしないかもしれません。

 これは料理から寿司の一品一品までが素材の質から繊細さを感じさせる技法に至るまで見事な内容で、ホントに素晴らしかったです。
しかも驚いたのは、3年前に一度昼飯を食いに来ただけの自分のことを思い出してくれたことです。
客商売は本当に記憶力が大事ですが、それにしても凄いことで是非またお願いしたいと思います!
 この日ご一緒させて頂いた食いしん坊おやじさんも良い紳士で、私の生意気な話しにも嫌な顔一つせず笑顔で受け止めて頂きホントにありがとうございました。
これに懲りずにまたご一緒して頂ければ幸いです、次回は溝の口で焼き鳥でも摘まみたいですねぇ! 

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自信の顕れ!                                      2012年6月

 田園都市線の梶ヶ谷駅から徒歩7分くらい、大山街道沿いで246の梶ヶ谷の交差点に合流する手前の住宅街です。
この通りは大山街道(旧246)ですが、246からは車は入ってこれないので、人通りも車の通りも少ないです。
この店の大将は以前高津の交差点近くの寿し長でやっていて独立してこちらで店を出したとの高津酒造さんからの情報と、ラガブーリンさんが絶賛していたので是非一度行かねばと思い、愚妻と二人で散歩がてら昼飲みに行ってみました。

 外観は白壁に小さな窓があって、手前が白い砂利を引きつめた箱庭になっていてかなりお洒落な感じで、入口は小さいですが綺麗な白い暖簾が如何にも清潔感を感じさせます。
 店内はとにかくスッキリと余計な飾りは一切なく、厨房を囲むL字のカウンター8席、小上がりが掘り炬燵のテーブル1卓のみの小さな店ですが、利休の茶室を思わせるような張りつめた緊張感と同時にゆっくりくつろげる不思議な感覚が満ちています。
 このカウンターには冷蔵ショウケースは無くて、ネタを見ながら選んでお願いする様な注文は出来ないです。
もうこの店に来た以上は、すべて大将にお任せするのが良さそうです。

 それでも今日はランチなので自分は2,000円の握り、愚妻が1,500円のバラちらしを頼みました。
その他には、3,000円の上握りとお任せコース5,000円があるようです。
 先ずは自分は日本酒をもらいましたが、地酒の種類も10種類くらいは用意しているようですが、1合900円~でちょっと高い感じです。
愚妻はビールの後、燗酒を頼みましたが、お銚子が湯煎ポットに収まるようになっていて、湯煎ポットごと持ってきてくれるので飲み始めから終りまで温度が変わらずに飲めるようです。
 ちらしはタップリ目の酢飯の上に、鮪のすき身を敷き、鯵、イカ、ウニ、イクラ等々の魚介と、茗荷や葱、胡麻など薬味も細かくちらし、見た目も綺麗で上品なものでした。
 見ているとランチでは一番人気の様で、ほとんどのお客さんがこのチラシを食べていました。
さらに良く見ていると、お客さんによって魚の種類を微妙に変えており、前回出した物と同じにならない様に気を配っているように見えました。

 自分の頼んだ握りは、ヒラメ、鰹、イカ、本鮪、鯵、玉子焼き、帆立貝柱、タコ、〆鯖、カッパ巻き等でしたが、1貫づつ握ってこちらの食べるペースで都度出してくれ、酒飲みながらゆっくり頂くことができました。
 イカは希望の食べ方を聞いてくれて酢橘と藻塩で出してくれたり、帆立は良く焼いた金串を押しつけて模様の様な線を表面に入れるだけで、驚くほど芳ばしくなります。
カッパ巻きには馬糞ウニを入れてくれたり、最後にサービスでコハダを1貫出してくれました。
 鯖やコハダは先に塩だけ振って仕込んでおき、握る寸前で目の前で酢に浸けて出すので、しめは浅めですが酢の香りが新鮮なうえ、魚本来の味が良く解るよう考えられています。

 随所に工夫や技、それに丁寧な仕事振りが伺えて、とても満足なランチとなりました。
何よりもカウンターから調理する手元が全部見える造りなので、一切の誤魔化しも利きませんし、不細工な動きも一切出来ませんので、これは余程自信が無ければ無理でしょう、これなら冷蔵ケースを置かない意味が良く解ります。
 自分が地酒を3合と、愚妻がグラスビールと燗酒2合を頂いて9,100円でした。
これで夜来たらコースと酒で一人15,000円くらいにはなりそうな感じですが、「お酒を沢山お飲みになるお客様は量をあまり食べないので、予算を言ってくださればそれでやらせてもらいますよ!」とのことなので、また夜も行ってみよう。

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5位

麗郷 渋谷店 (渋谷、神泉 / 台湾料理、スイーツ)

10回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 2.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 2.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 2.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥4,000~¥4,999

2025/08訪問 2025/08/24

5人寄れば文殊の春巻き!

 この日は渋谷のレンタルオフィスを借りて 仕事仲間4人で打ち合わせでしたが、17時に終了し さて渋谷ですからねぇ、久し振りにこちらで台湾料理でも食うとしましょう。
丁度、健食の下請けメーカーの担当君とも話しがあったので声を掛けると、即参加とゆうことで現地集合で5人での会食となりました。
 店は開店したばかりでしたが1階席は結構うまっていて、店員さんから2階へ行くよう指示されます。
2階でも良いんですが、トイレが地下なので結構大変なんですよねぇ。
まあ、空いてないんじゃ仕方ないですね、階段を2階に上がり結構奥の方の丸テーブルに案内されました。

 椅子に座る前に瓶ビール3本と腸詰2人前、焼きビーフン2人前、シジミ(ニンニク炒め)2人前を、メニューも見ずに注文です。
 早速ビールで乾杯してスタートです。
 腸詰は確りした複雑な旨味と八角の甘味等が濃厚で、いつ食べてもこれは外れなく美味いです。
細切りの葱や、刻んだパクチーを添えて、テーブルのポットに入った辛味噌を付けて食べるともうこの店に来た目的の半分は済んだような気になりますね。
私的には、間違いなく世界一美味い中華の腸詰です!
 焼きビーフンは直ぐに出されましたが、これはシジミが来るまでお預けです。
 シジミはニンニク醤油炒めで、今日のシジミは まあ普通サイズですね。
このシジミも日によって凄く小さい時も、大きい時もありますが、やっぱり大きい方が食べ応えもあり美味いですが、飽くまで その日の仕入れ次第で運ですね。
結構ニンニクが効いていて、シジミの殻を手で摘まんで口で身だけを取り出しどんどん頂きますが、シジミの旨味で手が止まりませんねぇ、当に無限シジミって感じで凄く美味いです。
このシジミ炒めの皿の底に、ニンニクや醤油、それに炒めた際にシジミから滲み出たエキスがスープ状になって溜まっているので、これを先に来た焼きビーフンにぶっ掛けて、良くかき混ぜて頂きます。
この焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、テーブルの辛味噌を付けながら食うとゆう方法もあり、それはそれで美味いのですが、このシジミのエキスたっぷりの出汁を掛けると、ビーフン自体がそれを吸い込み見事な味付けになります。
これでこその焼きビーフンなので、この2品はいつもセットで頼みます。

 ビールの後は紹興酒ですね、5年物をボトルでもらいロックで頂きます。
料理は追加で空心菜炒め2人前、春巻き1皿をお願いしました。
 この日の空心菜炒めは、シャキシャキの食感が残っていて良い歯応えで、いつもの様に油のコクが深く旨味が濃くて美味いです。
ただこれも日によってちょっと炒め過ぎで くたっとしてしまっていたり日によってマチマチです。
これはかなりの強火で短時間でサッと炒めるので、10秒早くても火が通らないし、10秒遅ければ炒め過ぎだし、なかなかビシッと決めるのは難しそうですね。
しかもこの油のコクや、そもそもこの火力は家庭では絶対に出来ないので、店でしか食べられない味ですね。
 春巻きは結構1本が大きいのですが、それが初めから1皿5本なので、少人数では頼めません。
今日の様に5人いれば理想的ですね。
この香ばしく揚がった皮が凄くパリパリで、この食感は何物にも代え難いですねぇ。
餡も豚肉や筍、椎茸、葱等の細切りを中華出汁の片栗粉で粘性を出したものに絡めた普通の物ですが、出汁が美味いので凄く美味く感じますね。

 更に紹興酒のボトルのお替りと、酢豚モヤシ炒め腸詰2人前お替りをお願いしました。
 酢豚は、ちょっと大き目の小口切りした豚モモ肉にコロモを付けて揚げて、それに油通しした玉葱、ビーマン、人参、椎茸等と炒めて、甘酢の中華餡に絡めたものです。
豚肉の揚げたのが食べ応えがあり、コロモに甘酢の餡が吸い込む感じが良いですねぇ、
酸味も優しく、出汁の旨味が濃くて美味いです。
 モヤシ炒めはモヤシとニラ、豚肉、木耳等を強火でサッと炒めたもので、油のコクと旨味、それにちょっと太いモヤシの生感を残すぐらいのシャキシャキの歯応えが絶妙です。

 〆に肉ちまき2つと大根餅1皿をお願いしました。
 肉ちまきは豚の角煮や椎茸を、旨味たっぷりの中華出汁で炊き上げたモチ米の中に入れ、笹皮で包んで蒸したもので、ここでは皮を取って飴色のモチ米のおにぎりみたいなのが皿にのせて出されます。
モチモチの食感と旨味を含んだ旨味、それに豚角煮の甘味や干し椎茸の出汁などが混然として深い旨味を形成しています。
 大根餅は表面をカリッと炙ってあって、中はモチモチの食感と干し海老の風味が良いですねぇ。
今まで色んな店で大根餅を食べる機会がありましたが、ここのを超えるものには出会ったことが有りません。

 全部食べ切って、酒も無くなったので河岸を変えようと会計しましたが、一人5,000円をほんの少し超えるくらいで、この美味い料理をこれだけ食って、酒も飲んでですから、やっぱり人数が揃うと中華飲みは効率良いですねぇ。
帰る頃には2階の満席で、トイレに行ったら地下にもお客さんを入れていました。
こんなに店員の接客が悪い店なのに、しかも10人以上じゃないと予約も受け付けないし、週末の夜でもないのに この人気風振りは流石ですねぇ!
 この日は休日でしたが、久し振りにこの店の台湾料理を食いに、愚妻や愚娘夫婦と一緒にやってきました。
この店は10人以下では予約も取れないので、開店の12時になる10分前に並ぼうと思いやってきましたが、既に店は開いていて もうお客さんが入っていました。
急ぎ入店して人数を4名と告げると、左手奥目の小さな丸テーブルに案内されましたが、うーん いつも通りの笑顔の無いゾンザイな感じがこの店に来たんだなぁと自覚させられます。
 
 テーブルに着くといつも通りメニューも見ずに 瓶ビール2本と腸詰2人前焼きビーフンシジミのニンニク炒めを発注します。
 シジミのニンニク炒めは、ちょっと小振りで味付けはいつもよりちょっと濃い目な感じでしたが、手掴みで殻を持って1粒づつチマチマ食べますが、ニンニクと醤油 それに濃厚なシジミの出汁が相まって美味いですねぇ、当に無限シジミって感じです。
ビールの後はやはり紹興酒ですね、一番安い5年物をボトルで頼み、ロックで頂きます。
 腸詰は小皿に2皿で出されましたが、いつもは2皿分を1皿で纏めて出されるんですけど、その時々の気分で変わるのもこの店らしいです。
これは相変わらず八角や中華系の香辛料が効いていて美味いですねぇ。
テーブルの辛子味噌と白髪葱、刻んだパクチー等をちょっと添えて頂きますが、これは紹興酒が進みますねぇ。
 焼きビーフンは極細麺と野菜の微塵切り、それに干し海老と中華出汁を含ませるように炒めていて、特別な味付けはしていないのですが、淡白ながらも干し海老の風味と中華出汁の旨味だけで充分美味いです。
ただシジミのニンニク炒めの皿に残った濃厚なシジミ出汁のスープを少し掛けると、淡白な味が一気に立ち上がる様な味と旨味で一層美味しく感じますねぇ。

 紹興酒のボトルのお替りを頼みつつ、追加で豆苗炒め春巻き五目焼きそばを頼みました。
 豆苗炒めは、良く見るスプラウトじゃあなくて、茎が5mmくらいの太さまで育っているのを高温でサッと炒めていて、ザクっとした歯応えと ちょっと茎のほっこりとした甘みの様な味を感じて、これが良い塩梅の塩味と油のコクが強くて凄い美味いですねぇ。
この豆苗を出してくれるところが少なくて、この店でもスプラウトを出すことも有るので いつもこれが食べられる訳では無いのですが、今日はラッキーでしたね。
 春巻きは1本が結構大きくて、皮がカリカリに揚がっていて 餡もアッサリした味付けながら旨味が濃くて豚肉や竹の子を細切りにしたモノが美味くて大好きなんですが、なんせ1皿が5本と謎に量が多いので2人だと食べ切れずなかなか頼めないんですよね。
この日は4人いたので頼めましたが、当然私が2本頂きました。
 五目焼きそばはこの店では頼んだことが無かったのですが、愚妻と愚娘が大好きなので初めて食べてみました。
餡の具材は、豚肉や豚のレバー、金華ハム、海老、白菜、竹の子、木耳、袋茸等で、ちょっと餡が濃い味でしたが、この焼きそばは凄い極太の麺なので、ちょっと濃い味くらいで丁度良い感じに絡んでますね。
普段はあまり台湾っぽくないので頼みませんでしたが、今後は定番になりそうですねぇ。

 更に紹興酒のボトルを追加して、モヤシ炒め大根餅を注文です。
 モヤシ炒めはたっぷりのモヤシと豚肉、ニラ、木耳等が入っていましたが、モヤシのシャキシャキの食感が凄く良くて、やはり油のコクと出汁の旨味で美味いですねぇ。
これも普段あまり頼まない料理ですが、これならお替りしたいくらいです。
 大根餅は大根おろしを片栗粉で練って胡麻油で表面がカリッとするように揚げ焼きしていて、干し海老の風味が良いですねぇ。
旨味もあって美味いんですが、この店の美味しさの基本は中華出汁にあるようですね。
どのように出汁を取っているのかは分かりませんが、この旨味が全ての料理の味のベースになっているようですね。
 〆に海老炒飯をお願いしましたが、パラパラとシットリの中間くらいの炒飯は凄く旨味があって、その炒飯の上に5尾のバナメイエビの剥き身をボイルして 綺麗な赤いタイルのように張り付いた見栄えが良いですねぇ。
これは勿論美味いんですが、結構バエるので頼む人が多いです!
 
 店員さん達も相変わらず仕事したくなさそうな感じでしたが、店は相変わらず流行っていて12時過ぎから満席になり、その後はずーっと行列が途切れる事は有りませんでした。
 2時間ほどで紹興酒のボトルを3本飲み切って、全て食べ切って会計は全部でほぼ20,000円でしたが、何と今回愚娘夫婦のご馳走になりました。
いやぁ、長生きはするもんです。
まさかこの間の病院の検査結果が悪くて、医師から家族に余命告知でもされているんじゃないだろうなぁ、などと穿った見方をしてしまいそうです。
 さて腹ごなしにカラオケボックスで少しカロリーを消費していくとしましょう、私は元気です!
 もう10年以上前から たま~に一緒に飯を食う 同じ歳のレビュワーさんに、私の贔屓にしているこちらの店で飯食おうと久し振りに呼び出されたんですが、なんでも体調不良とのことで前日急にキャンセルされてしまいました。
それでも彼が声掛けて集めた他の方々も来るとゆうので、美味い飯も食えるし参加しました。
 12時集合でしたが、10分ほど早めに行くと直ぐに皆さん4名集まりました。
1階奥の4席 丸テーブルに案内されました。

 早速、瓶ビール(中)2本と腸詰2人前をお願いし、取り合えず乾杯でスタートです。
 腸詰は直ぐにやってきましたが、これは相変わらずの美味さです。
ただいつも腸詰に付ける辛子味噌が今日のはいつもと比べやけにゆるいですねぇ。

 ビールの後はやっぱり紹興酒ですね、ボトルでもらいロックでお願いし、序でに焼きビーフンシジミのニンニク炒めを注文しました。
 焼きビーフンは1分くらいでやってきましたが、シジミの出汁をぶっ掛けて食べたいので暫しお預けです。
 10分ほど待って漸くやって来た今日のシジミのニンニク炒めは驚くほど大きなシジミで、これは凄いですねぇ。
これほどの大粒のシジミに当たったのはこの店では10年振りくらいですかねぇ。
やはりシジミは大きい方が味も濃くて美味いし、食べ易いのも良いですね。
 このシジミの皿の底に溜まった出汁をスプーンですくって焼きビーフンに掛けて食べるんですが、この店の焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、干し海老の風味や旨味は有るのでそのまま食べても充分美味いのですが、この淡白なビーフンにはやはり、この醤油ベースの濃厚なシジミ出汁が絡むと数倍美味くなりますね。

 いやあこのシジミは見事でしたね、これはもう一皿お替りをもらいましょう。
それと追加で豆苗炒めが無かったので空心菜炒め、それに大根餅をお願いしました。
 空心菜炒めはちょっと炒め過ぎでしたね、シャキシャキ感がなくなるほどでちょっと残念でした。
 大根餅は干し海老の風味が良く、ちょっとモチっとした食感も良いし、表面を揚げ焼きにしてシャリっとした感じに仕上げているのもその食感と香ばしさで美味いです。
これには辛子味噌をちょっと付けてやると、これがまた一段美味くなりますねぇ。

 紹興酒のボトルのお替りと春巻き、それと初めて骨付き豚肉の唐揚げを頼んでみました。
 ここの春巻きは皮がパリッパリで凄く食感が良くて好きなんですよねぇ。
中の餡も豚肉や竹の子、ニラ、椎茸等を硬めの餡にして、ちょっとオイスターソースの様な味付けも美味くて良いのですが、やはり何といってもこのパリッパリの皮の揚がり具合が最高なのです。
1皿5本と多いので、人数が揃わないと食べられないので、今日はチャンスでした。
勿論、余った1本は私が頂きましたけどね!
 骨付き豚肉の唐揚げは、この店に通ってもう47年になりますが初めて注文してみました。
一口大に切り分けた豚肉にコロモを付けてカリッと揚げてあります。
肉には薄い骨が付いていて、これはアバラの様なのでバラ肉ですね。
確り揚がっていてコロモもちょっとスパイシーな感じで美味いですねぇ、これなら次回もまた頼んでも良いですね!

 〆はやはりちょっと炭水化物を入れたいので粽と海老炒飯を注文しました。
 は餅米に味付けして笹の葉に包んで蒸したもので、笹の葉を取り除いてごろっと皿にのせて出されます。
飴色に色付いた粽は、餅米のもちもちの食感が良いですねぇ。
ちょっと甘しょっぱい様な味が確り付いていて、干し海老の風味や干し椎茸の旨味が良い感じです。
真ん中に豚バラの角煮が入っていて、ああそうか この煮汁が米の1粒づつに確り浸みている感じで美味い訳ですね。
 海老炒飯は旨味の効いたパラパラの炒飯の表面にちょっと大き目なバナメイ海老でしょうか、むきエビがタイル張りの様に入っていて 見た目のインパクトも有りますが、それ以上に確りちゃんと美味い海老炒飯です。

 全部食い切って会計しましたが1人4,500円ちょいで、内容的には安いですね。
やはり中華は4人集まると、皆でシェアして色々食えるし、結構お得感も出るので良いですね。
この日は、この店が初めての方もいらっしゃいましたが、気に入っていただけた様で良かったです。
なんせ決して店員さんの愛想やサービスが良い店じゃ無いですし、料理のロット振れも有りますから 気にする人はちょっと抵抗あるかも知れませんからねぇ。
 five君読んでるか~、早く治せよ!
 仕事仲間である友人と打ち合わせを兼ねて台湾料理でも食おうとゆう事になり、愚妻にも声を掛けると「行きたい!」と言うので、18時丁度に現地で落ち合うことになりました。
 当日5分前に店に行くと、まだ誰も来ていなかったので、先に入って始めておきましょう。
店員さんに「3人だけど10分以内には揃うと思う!」と言うと直ぐに入って左手のレジ横の4席丸テーブルに案内されました。

 座る前に瓶ビール(中)1本と腸詰1人前をお願いし、荷物を置いて席に着くと直ぐに瓶ビールとコップ3つが出されます。
コップに注いで、飲み干すと同時に早くも腸詰が出されます。
相変わらずの速さですねぇ。
早速、取り皿に辛子味噌を出しますが、今日の辛子味噌はいつもより粘性が無く緩い感じです。
料理も含めて、多少のロット振れは寧ろこの店らしさでの表れですね!
 5分程で愚妻が、更に5分程で友人も到着したので乾杯して、改めて瓶ビール1本と腸詰2人前、シジミ、焼きビーフンを注文です。
 今日のシジミのニンニク醤油炒めは、シジミは中粒でいつも通りですが、シジミの皿の底にたまったエキス分が少なく、いつも通り美味いのですが結構 味が濃いめで煮詰まったような感じです。
いつも、このエキス分を焼きビーフンにぶっ掛けて頂くのですが、今日はエキスが少ないので満遍なくは掛けられませんでしたが、それでも美味いのです!
 こうなるともう、紹興酒のボトルと氷を頼みロックで頂き、豆苗炒め大根餅も追加です。
 豆苗炒めは、いつもスプラウトタイプのものを使っているのですが、今回はもっと成長して茎も太くなったヤツで、ああっこれはいつものより美味いです。
こちらの豆苗の方が食感も良いし、青菜の美味さが有りますねぇ。
今後はいつもこれだと良いのですが、それは次回頼んでみないと分かりません!
 
 更に紹興酒のボトルをお替りと、鶏肉とカシューナッツ炒めカリフラワーとマッシュルームの旨煮を追加です。
 鶏肉とカシューナッツ炒めは鶏肉と竹の子煮をダイス状に小さく切って カシューナッツと炒めたモノで、全体的に茶色とゆうか黄土色っぽく、料理としての見た目の美しさは無いです。
確り甘めで旨味が強い中華味で、味は美味いですけどね!
 カリフラワーとマッシュルームの旨煮は初めて食べましたが、小口切りしたカリフラワーと半分に切ったマッシュルームの水煮を中華餡でサッと煮たモノで、うーん これは中華餡の旨味が素材に馴染んでおらず、あまり美味くないですね。
味が馴染むほど煮たらカリフラワーは柔らかくなりすぎるし、マッシュルームも水煮じゃ味が浸みないし、この素材を選んだ理由もちょっと良く分からない感じでした。
 更にモヤシ炒め海老炒飯をお願いしました。
 モヤシ炒めはいつもより炒め過ぎかシャキシャキの食感がちょっとしんなりし始めていました。
それに、ちょっといつもよりモヤシが細い感じもして、その辺りも食感に影響してるのかなぁ。
これはいつもより美味しくなかったね。
 海老炒飯は、相変わらず大きな むきエビがゴロゴロと沢山入っていて、炒飯の表面にタイルの様に張り付いて、見た目もインパクトがあって良いです。
炒飯自体も、米粒に玉子が1粒づつ回っていて、中華特有のコクと旨味が濃くて美味いです。
 もう自分も友人も満腹でしたが、愚妻が麺食いたいと言い出し、どうせ一人じゃ食べ切れないくせに五目そばを注文です。
考えてみればこの店との付き合いも、ももうかれこれ45年以上になりますが、普通に中華そば頼んだ記憶が有りません。
五目そばは俗に言う広東麺で、醤油味のラーメンの上に 肉や野菜等 色んな具材を餡かけにして掛けてあります。
スープは凄く旨味とコクが強く本当に美味いスープですが、麺がちょっと変わっていて、例えるなら富士宮焼きそば用の太くて深蒸しの茶褐色の麺のようで 伸縮性も無くぼそぼそな感じで、うーん これは私の感覚には合わないですねぇ。

 紹興酒も飲み切り、2時間半ほどでお開きにしましたが1人6,500円ちょいでした。
この店とはもう長い付き合いですが、ちょっとづづ今まで頼んだことの無いようなのを頼んでみてますが、やっぱりいつも頼むモノを越えるようなモノにはなかなか出会えませんねぇ。
やっぱりこの店は、腸詰、シジミ、焼きビーフン、大根餅、豆苗または空心菜炒め、偶に春巻き、海老炒飯、粽辺りで紹興酒のロックで決まりですねぇ。
それでも、この店はメニューの種類自体は凄く多いので、食べたことのないモノをちょいちょい頼みながら、これからも幾久しく付き合い続けて行くんでしょうねぇ!
 この日は、一区切り着いた仕事の関係者で慰労会をやろうと、取引先や下請けメーカーの担当者等、総勢5名で宴会です。
 17時丁度に店の前に集合でしたが、5分ほど前に行くともう皆な集まっていて、開店待ちの行列の一番前に並んでいました。
こいつら一体何時から並んでるんだと思いながら行列に加わりましたが、もう行列は20mくらいになっています。
開店と同時に1階の一番奥の丸テーブルに陣取りましたが、店員からはそこには座るなとかそこに荷物を置くなとか、相変わらずのぞんざいな対応振りに ああっこの店に来たんだなぁとゆう気にさせられます。

 早速、瓶ビール3本と呑めない1人がウーロン茶、それに腸詰3人前、シジミ2皿、焼きビーフン2皿とここまではいつもの様にメニューも見ずに注文です。
 ビールは直ぐに出されますが、グラスはバン、バンと音を立てるように乱暴に置いていきます。
知らないと何か怒ってるんじゃないかと思うかも知れませんが、こうゆう店員の所作も含めて台湾の現地感を感じられたりするんです。
まあ、誉められたことではありませんけどね!
 腸詰はいつ頼んでも鉄板の美味さで、品出しも速いので、この店では先ずは必ずこれを頼むのが良いです。
 シジミは醤油ニンニク炒めで、今日のシジミは粒が小さく身も痩せていてハズレですね。
凄く大きな粒ぞろいのシジミの時もありますが、毎回シジミの入荷毎に素材の質に差が有るので、運次第です。
 焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、このまま食べても美味いですが、シジミの皿の底に溜まった汁をちょっと掛けて頂くと、醤油の塩味とニンニク、それにシジミの出汁の旨味が濃くて凄く美味くなります。
 紹興酒をボトルでもらいロックで頂きま、追加で大根餅2皿、春巻き、青菜炒め、モヤシ炒めを頼みます。
 春巻きは1皿5本入りなのでこの日は一人1本づつで丁度良かったです。
凄いパリパリの揚げ上がりで美味いんですが、人数が少ないと頼めない1品です。
 青菜炒めは小松菜で、茎のシャキシャキ感と油のコクが美味くて、簡単な料理ですが火力も含めて家では決して出せない味ですねぇ!
 モヤシ炒めは緑豆ですがかなり太くて確りしたモヤシで、強い火力で短時間で仕上げるのでモヤシのパリパリな食感が凄く良いです。
それに以前の記憶より、キクラゲとか他の素材も沢山入っていて、これが処方変更によるものなのかロット振れの範疇なのかは分かりませんが、今日のはいつものより美味く感じました!
 更に紹興酒をガンガンお替りしながら、豆苗炒め、ニンニクの苗炒めをお願いします。
 豆苗炒めは、スーパーなどで売っている細いスプラウトとゆうより、もっと確りした苗でそれなりに太さのある緑色に育ったもので確り炒めてあって、これはこれで美味いです。
 ニンニクの苗炒めはスーパーなどで売っているニンニクの芽って奴で、ほんのりニンニクの風味が良いです。

 結局、2時間半ほどで飲み手4人で紹興酒を5本飲み切り、〆ましたが一人5,000円ほどといつも通りでしたがやはり半分は酒代ですね。
この店の料理は、シジミの様にその素材の入手状況で品質が変わったり、料理の内容も僅かに変わりながら長い歳月をかけて少しづつ変貌していたりしますが、それでもその基本となる味自体はいつも変わることなく継承され続けていて、いつ来ても満足させてくれます。
そうでなきゃ伊達に45年間も通い続けないです。
思えば長い付き合いになったモノです。
 さあ、このまま表のカラオケボックスに直行です。
2次会での利用で、この界隈の飲食店での1次会のレシートを見せれば、部屋代が半額になるサービスをやってますからね!
 今日は得意先の担当君とその上司君と3人で、一区切り付いた仕事の打ち上げでこちらの店を訪れました。
この上司がコロナ前までは年に数回は台湾に出張していて、この店は初めての様でしたが 久々の台湾料理が食えると喜んでやってきました。
 約束の17時丁度に店の前に行くと既に開店待ちの行列が出来ていて、その中に得意先の2人の姿を見付け合流した直後に開店し、どっと店内に雪崩れ込みます。
店員さんに、左奥の小さな丸テーブルに着くよう指先一つで指示され、相変わらずの接客振りに思わず笑いがこみ上げます。
気が付けば、アッとゆう間に満席で、相変わらずの人気の高さが伺えます。

 もういちいちメニューを見ることも無く、瓶ビール2本と腸詰2人前、シジミ焼きビーフンと流れるように注文です。
乾杯して腸詰と焼きビーフンがテーブルに並んだところで、もうビールは飲みほして紹興酒をボトルで頼み、3人供ロックで頂きます。
 ここの腸詰は相変わらずの美味さで、年に何度か必ず食べたくなるので緊急事態宣言明けで漸く来れて良かったです。
 焼きビーフンは味付けが薄目で、いつも一緒に頼むシジミのニンニク炒めの出汁を掛けて頂くのですが、今回は暫く待ってもシジミが出てこなくて、確認するとオーダーは入っているのに忘れていたらしく、だからと言って急ぐ訳でも無くもう焼きビーフンを3分の2ほど食った頃になって漸く出てきました。
それでも店員さんからは一言の詫びの言葉もありません。
シジミもいつものと比べると、今日のは小さいうえに身入りも余り良くない感じでしたが、まあ頼むたびにこのシジミのクオリティはかなり異なりますが天然物ゆえに仕方のないところでしょうか。
 紹興酒のボトルをお替りし、追加で大根餅青菜炒め春巻きを注文です。
 大根餅はモチっとしていますが表面がちょっとカリッとするよう油で焼いてあり、食感が良いです。
干しエビの風味も良くて、美味いですねぇ。
 青菜炒めは今日のは小松菜で、シャキシャキの食感が残る炒め具合も良く、コクと旨味が強くて美味いです。
 春巻きは以前は1皿4本だったと思いますが、今回はちょっと細目になって5本になってました。
しかし何でこんなにいつもいつも来るたびに変わっちゃうんでしょうかねぇ。
でも料理のアバウトさや接客のいい加減さを差し引いてもこの店の台湾料理は美味いので、もはや腹も立ちませんねぇ。

 結局、紹興酒のボトルを3本飲み切ってお開きにしましたが、得意先の台湾通の上司君も感動モンの美味さで凄く気に入ってくれました。
かなりアバウトな接客に関しても、台湾ならやはりこんなものですよって納得されていましたのでヤレヤレです。
しかし、3時間以上粘ってしまいましたが、店内の階段に空席待ちのお客さんが20時くらいまで並んでいました。
コロナ過依頼、飲食店の客離れが懸念されていますが、この店は接客も含めて もうスッカリ元通りで安心しました!
 この日はいつもの外資の営業君と飲む約束をしていましたが、後輩の商社マン君から電話でメーカーさんと3人で17時から渋谷で打ち合わせをしたいとの連絡があり、じゃあ打ち合わせが終わってからまとめて皆で飯を食うことにしました。
喫茶店トップで打ち合わせが終わったのが17時50分で、急いでこちらの店に向かいました。
なんせ人気店なのでいつも凄い混んでいて、今日は金曜日だし下手すりゃ1時間以上待たされることもあるのですが、店に着いて中を覗くと1階でも3割程度の入りで凄い空いています。
うーん、この店には頻度こそ少ないですが、もう45年間も通ってますがこんなに空いているのは初めてです。
やはり新型コロナの影響なんでしょうか、この店ですらこんな状態ですから飲食店は本当に大変ですね。

 いつもの外資の営業君も合流し、1階奥の丸テーブルに4人で陣取ります。
座る前に腸詰3人前と瓶ビール2本を頼み、早速乾杯してスタートです。
この店ではもういちいちメニューを見ることも無く、シジミ(ニンニク炒め)焼きビーフン、それと紹興酒をボトルでもらいロックで頂きます。
この3品はいつも最初に頼むもので、料理にロット振れはあるし、この日はシジミがいつもより塩っぱい感じは有りますが それでも鉄板の美味さです。
 さらに春巻き空心菜炒め大根餅を注文します。
 この店の春巻きはパリパリの揚げ上がりの香ばしさが好きなんですが、なんせ結構な大きさの春巻きが1皿5本入りなので、人数がいないと頼めないのです。
今日は私が2本頂いて満足です。
 大根餅はモッチリした食感ながら、いつもより表面がカリカリに焼かれていて美味いですねぇ。
 追加で紹興酒のボトルをお替りし、蒸し鶏とモヤシ炒めをお願いしました。
 メーカーさんが鶏を食いたいとゆうので蒸し鶏はこの店で初めて頼みましたが、かなり大振りの胸肉で確り蒸されて身が締まって、一般的な中華料理で出てくるような柔らかくてシットリした物とは違います。
まあ、味は悪くないですが個人的好みとしては、低温でジックリ茹でたシットリ柔らかいタイプの方が好きです。
 モヤシ炒めは一本一本が太くてシャキシャキの食感が良いです。
油のコクは空心菜炒めに比べ少なく、人参の細切りを混ぜてありますが この人参も余計ですね。

 2本目の紹興酒も飲み切って2時間ほどでお開きにしましたが、この日は飲みも軽めだったので一人4,500円くらいでした。
 しかし渋谷の街は若者達ちでスッカリ賑わいを取り戻したかのように見えますが、この店の様にお客さんの年齢層が高く余り若者が立ち寄らないような店では、相変わらず厳しい戦いは続いているようですね。
春まではこんな状態が続きそうですが、うーん 春の訪れはまだまだ遠そうですねぇ!
 2,3日前に、いつもの外資の営業君から久し振りにお誘いの電話があり、溝の口で飲む約束をしましたが、昨日後輩の商社マン君からも相談があるのとのことで飲みのお誘い。
うーん、家が千葉方面の後輩に溝の口まで来させるのは酷なので、じゃあ3人で久々に台湾料理で紹興酒でも飲みながら悪巧みをしようとゆうことで、18時に渋谷集合にしました。
 当日になりいつもの外資の営業君から16時頃に電話が掛かってきて、「もう会社を出たいんで、早めに始めませんか。」とのことで二人で先に始めておきましょう。

 この店は道玄坂から東急本店に抜ける、表通りから隠れた細い路地にあり、そのレンガ造りで窓の小さな威容はまるで砦のように見えます。 
 後輩の商社マン君にはメールで「先に始めているので、電車の中を進行方向へ走るくらい急いで来い!」と伝え、17時過ぎに2人で入店し、店員さんに「後から一人来て3人になる。」と言うと1階奥の丸い4席テーブルに案内されました。
 席に着くと同時に早々に瓶ビールと腸詰シジミのニンニク炒めを注文します。
すぐにビールとグラスが出され、グラスに注いで乾杯をすると同時ぐらいに腸詰が出されましたが、相変わらずの神速振りですね。
今日の卓上の辛子味噌はちょっと弛めな感じでしたが、取り皿に取り腸詰と白髪ねぎ、パクチーを添えて辛子味噌をちょっとつけて食べると、八角や色んな香辛料や甘み、旨味、辛みが口の中で絡み合って、うーん、相変わらずの美味さです。
 シジミのニンニク炒めも3分と待たずに出されますが、今日のシジミは粒がいつもより不揃いな感じで、味も濃い目ですがやっぱり旨味が濃厚で美味いです。
 ビールを1本飲んだところで、やっぱり紹興酒をボトルでもらいロックで頂きます。
 45分程で後輩が駆け付け、挨拶もそこそこに紹興酒で参戦です。 
改めて腸詰2人前、シジミのニンニク炒め、焼きビーフンを追加オーダーし、本格的にスタートです。
この辺りはこの店ではいつも必ず頼む定番料理で、どのお客さんもほぼ頼んでいる物です。 
 紹興酒のボトルお替りをもらい、更に春巻き空心菜炒めナマコの煮込みを追加します。
 春巻きは豚肉や干し椎茸、竹の子等の細切りに餡を絡めトロミの着いた具材の旨味が濃厚で、それを巻いた皮のパリッとした食感が最高で凄い美味いのですが、1本が結構大きくボリュームがあり、しかも1皿が5本と量が多いので普段愚妻と2人で来たときは中々頼めないので、この日のような男3人以上いるときは必ず頼みます。
 空心菜炒めも定番ですが、この日の奴は緑が鮮やかでシャキシャキの歯応えが良い具合で、油の旨味も良く、いつにも増して出来が良かったですね。
 ナマコの煮込みは、干しナマコを戻して削ぎ切りにして、竹の子や干し椎茸と一緒に旨煮にしたもので、ナマコのグ二グニとした食感と餡の旨煮が良く絡んで美味いです。
 更に紹興酒のボトルをお替り(3本目)し、ちまき蟹炒飯で締めました。
ここのちまきは、蒸した糯米がもっちリとしていて、中に豚の角煮と干し椎茸が入っていて、その煮汁と干しエビの風味が糯米に確り吸収されていてホントに旨味が濃厚で美味いのです。
 カニ炒飯は炒飯の上にたっぷりの蟹肉のフレークが被せるようにのせてあり、蟹云々より炒飯としての美味さが際立った逸品で、この店の〆には相応しいものですが、個人的にはプリプリの食感が素晴らしい大きなムキエビのゴロゴロのった海老炒飯の方が好きです。

 3本目の紹興酒も飲み切り、一通り話しも済んだのでお開きにしましたが一人6,000円くらいでいつもよりちょっと高かったですが、まあこれだけ飲み食いすれば当然ですね。
 この後輩の商社マン君の3年越しの悪巧みプロジェクトもいよいよ終盤の詰めに差し掛かってきて面白いことになって来たので、今後ちょくちょく合う機会も増えそうです。
 さて、まだ21時前ですので、今からいつもの外資の営業君と溝の口で飲み直しと行きましょう!
 この日は仕事関係の仲間と総勢6人で台湾料理を食いに来ました。
週末の夜だったので混んでるだろうとは思いましたが、18時30分に入店すると既に満席どころか店内の階段に行列が出来ています。
普段なら並んでまで飯食うなんて絶対しないのですが、この日は態々この店の台湾料理を食いに集まった訳だし、この店を初めて訪れるメンバーが3人いたので、どのくらい待たされるかも分らぬまま並んでみました。
いやーそれにしても待ち行列の先頭に辿り着くのにキッチリ1時間掛かりました。
しかも6人ですから丸テーブル1個が丁度空かないと、皆な別々のテーブルで食うわけにもいきませんからねぇと思っていたら、ホントに丁度6人連れの前客が帰って超ラッキーでしたね。

 早々にテーブルに付き、座る前に瓶ビール3本と腸詰め3人前、シジミ3人前、焼きビーフン2人前を頼みました。
この3点セットはこの店ではもう席に着く前に注文するのが基本です。
 先ずはビールで乾杯し、グラスに一杯飲み干す頃に腸詰がやってきますが相変わらずの品出しの速さが良いですね。
テーブルに置いてある辛味噌をちょっと付けながら、白髪ネギやパクチーと一緒に食うと、もう溜まりませんねぇ。
 紹興酒の一番安い奴(2,000円)をボトルで頼んでロックで頂きます。
 追っかけですぐにシジミと焼きビーフンも登場です。
このシジミはニンニク醤油炒めになっているんですが、もう旨味が半端なくて、初めてこの店を訪れた下請けメーカーの営業君は、「この美味さは一生食い続けられそうだ!」と言ってましたが、その気持ち良~く解ります。
そして否応無しに紹興酒のペースも上がりますねぇ!
 焼きビーフンは薄味ですが干しエビ香ばしさや旨味が良く効いていて相変わらずの美味さですが、これにシジミの皿に溜まったスープをちょっと掛けるともう最強で、世界一美味いビーフンになります!

 紹興酒のボトルをお替りと瓶ビール2本を貰い、空心菜炒め2人前、大根餅2人前、春巻き(一皿で大きいのが5本)を注文しました。
 空心菜炒めは短時間でサッと炒めているのでシャキシャキの食感が良く、油のコクと旨味が溜まりません。
 大根餅も干しエビの風味が良くてもちっとした食感も良い具合です。
 春巻きは皮のカリッとした食感が最高で、中の餡も旨味が効いていてなかなかここの春巻きを超える春巻きには出会えないのですが、1皿の量が多くて今日の様に大人数でないとなかなか頼みにくいです。

 更に紹興酒のボトルを追加し、チマキと海老炒飯を頼みました。
 ここのチマキはちょっと大振りで、竹の皮で包んで確り蒸してあるので香りが良くもっちりとした食感も良く、豚の角煮と干し椎茸、干しエビの風味が混然としていて、このチマキより美味いチマキにはなかなかお目にかかれません。
 エビ炒飯は大振りのむきエビがゴロゴロと表面を覆っていて、旨味が半端なくこれまた美味いのです。

 もう歯止めの効かなくなった面々は更に紹興酒を1本頼み、腸詰めとシジミを1人前づつお替りして、すべて平らげ全員満腹となり、皆な満足して終了となりました。
 ここの台湾料理は、味自体はそれほど濃い訳じゃないんですがコクと旨味がとにかく強く、相も変わらず美味いです。
ただ、10人以下では予約も受け付けませんし、週末の夜ともなれば結構平気で待たされます。
接客も愛想は悪いし、サービス精神も無いのでちょっと嫌な感じだと思われる方もいるとは思いますが、それでもこれだけ並ぶのはやはりここの料理が美味いからですね。
 美味い物を食ってすっかりテンションの上がった面々は、店を出ると目の前にあったカラオケボックスに直行し、すっかり盛り上がって、止せばいいのに朝の4時まで歌いまくってしまいました。
いい歳こいて面目もありませんね!
 やはり年に2、3回は無性にここの腸詰が食べたくなりますねぇ。
この日は愚妻から、「今日は娘も出掛けて帰ってこないので飯作るのも面倒だし、どこかで食べて帰ろう!」とのメールを着信。
じゃあこちらの店に行こうと18時に待ち合わせです。
 店は週末とゆうこともあり、既に結構お客さんが結構入っていて、入り口で人数を告げると2階へ通されましたが相変らずの繁盛振りですねぇ!
階段を昇った直ぐの一番小さな4席テーブルに陣取ったのでこの日は相席にはなりませんでしたが、店内は大きな丸テーブルが多いので二人だとほぼ他人様と相席になります。
 先ずは瓶ビールを1本と腸詰、シジミのニンニク炒め、豆苗炒め、焼きビーフンとここまではいつものお約束でメニューも見ないで席に座りながらオーダーします。
それからゆっくりメニューを見ますが、もうおよそ40年間値段以外は一切変わっていませんねぇ。
 品出しは早いのでビールを1本飲みきらないうちに、全て揃うのでその時点で紹興酒のボトルを頼み、夏でも冬でもロックでいきます。
更にモヤシ炒めと、愚妻がここに来ると必ず頼む海老炒飯を注文して、この日のように2人だともうこれが限界です、ってゆうか頑張ったほうです。
粽も大根モチも、春巻きも食べられないので本来は最低でも4人くらいで来たいところですね。
誰か付き合ってくれる人がいれば、年内もう1回行っときたいところです!

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(常用)益々高まる依存度! 2014年12月

 この日は、愚妻の仕事の同僚のお嬢さんと自分の友人、計4人で忘年会です。
このところ、年に数回このメンバーで飯を食うパターンになっていて、いつもは愚妻の職場の近くの新橋方面が多いのですが、今日は美味い台湾料理を食いに行こうと態々渋谷に集合です。
 
 いつもは二人で利用することが多いので品数をなかなか沢山頼めないのですが、今日は4人なのでいつもより更に色々食べられそうで楽しみです。
 先ず生ビールを頼みながら腸詰×3とシジミ×2を注文します。
ここまではメニューを見る必要も無く、システム化している入店から席に着くまでの一連の動作のようなものです。
ビールで乾杯し、メニューを物色することも無く、紹興酒をボトル頼みでロックで飲む用意をしてもらいます。
その上で、豆苗炒め、焼きビーフン、大根モチ、春巻きを頼みました。
 更に紹興酒のボトルをお替りしましたが、お嬢さんは紹興酒の味が御気に召さないようでなかなか酒が進みません。
そうなるとこの店には焼酎も無ければ、普段お嬢さん御用達のグレープフルーツサワーなんて気の利いたものも無いので困ってしまうところですが、ジンジャーエールがあったのでそれをもらい、紹興酒と1対1くらいで割って飲ませると美味しいと言って飲み始めたのでヤレヤレです。
ジンジャーエールの味と甘味が、紹興酒の癖のある味を見事に調和させながら飲みやすく変えてくれる様ですね、発見です。
 更に、モヤシ炒めと、五目ソバ、愚妻の大好きな海老炒飯を頼み、いつも通り美味しく完食させて頂きました。

 この店は、今年も5回ほど使わせて頂きましたが、今回も店員さんの愛想の無い対応振りに初めてだったお嬢さんはビックリしてました。
それでもここの料理は美味いし、特に腸詰は自分にとっては習慣性の強い薬物のように依存度を高めていますね。
来年もやめられそうに無さそうです!

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(常訪)アサリよりでっかいシジミ!                                    2012年11月

 この日は友人と溝の口で待ち合わせをしていたのですが、急にここの腸詰が食いたくなって、急遽渋谷待ち合わせに変更です。
17時過ぎと時間も早かったので楽勝で入店出来ましたが19時くらいだと大体満席になり、並ぶ場合もあります。

 2階の奥の小さい丸テーブルに二人で陣取り、紹興酒をボトルで注文と同時にいつもの様に腸詰とシジミを頼みます。
紹興酒で乾杯しつつ、春巻き、焼きビーフン、豆苗炒め、冬瓜スープ、豚耳、チマキ、大根餅と二人とは思えない程の大量発注です。
 ここの春巻きは好きなんですが1皿5本で、しかも1本が結構大きくボリュームがあり過ぎるので、二人だとキツイのですが如何しても食いたいので残す覚悟で注文してしまいます。
これはバラ売りしてくれると有難いですねぇ、今回も残念ながら1本残してしまいました、ごめんなさい!
 今回、特筆すべきはシジミで、過去35年この店に通ってきましたが最大級の大きさで、一般的なアサリより大きいくらいでした。
食べ応えもあり味も美味しいものでしたが、残った汁も淡白な味付けの焼きビーフンにぶっかけて美味しく頂きました。
お行儀は悪いですが、この食い方は止められませんねぇ!

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台湾は島だけどまったり大陸的!                                      2011年 9月

 何か久しぶり、半年以上開いてしまったのは初めてかもしれません。
折角の休みなので映画でも観に渋谷に出ましたが、そうなるともうこの店しかありません。
映画見ながらも腸詰やシジミで頭ん中いっぱいで、エンドロールも早々に駆け付けました。
店は流石に混んではいましたが、1階の大きな丸テーブルに当然の如く相席です。

 先ずは席に着くと同時にビールと腸詰を注文します。
それらが来る間、久しぶりだったので見知ったメニューを見直しますが、これもまったく何十年も代わり映えしません。
ビールで乾杯ののち、シジミ、空芯采炒めと共に紹興酒と氷を注文し、本格的スタートです。
 まず、腸詰ですが今回以前より少ししょっぱい感じがしました。
なので、いつもはタップリつける辛し味噌も、今日はちょっと控えめです。
この辛し味噌もこの店オリジナルのもので、色んなもんに合うので大好きなんですが、今日のはいつものよりちょっとユルイ感じです。
 空芯采炒めもこの店に来ると必ず頼みますが、いつものものに比べ火が入りすぎでシャキシャキ感が少ないです。
 今日のシジミはアサリみたいにでかくて、食べ応えバッチリですが、シジミの大きさだっていつも同じじゃありません、もっとちっちゃい時だってあります。
 このように書くとこの店の評価を下げそうですが、そんなちょっとの違いなんてこの店ではどうでも良いのです。
いやむしろ、そんなことが些細なことと思うその感覚こそがこの店では大事だし、それでもここの腸詰もシジミも世界一美味いことになんら変わりはないのです。
このアバウトな感覚とこの店の料理の圧倒的存在感のまえでは、そんなことは全然問題無いことなのです。
なかなか伝わりづらいと思いますが、この感覚を理解しないとこの店の良さは解らないかもしれません。

 その後、焼きビーフンにシジミの汁と辛し味噌をぶっかけて、海老チャーハンに五目旨煮の餡をちょっと付けて食い、残った紹興酒のためにアワビの煮込みを頼んで、緩々と相席の他人様の会話を聞くともなしに盗み聞きして肴にしつつ、まったりと満足の夕飯でした。

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時の止まった場所!                                              2010年5月

 道玄坂から東急本店の方に抜ける、ちょっと怪しげな細い路地にあります。
外観はレンガ造りっぽく年期も入っていてちょっと渋い感じです。
店内は1階にカウンターもちょこっとありますが、1階、2階、地下とも中華の中央が回転する6人掛けほどの丸テーブルが主体です。
したがって2~4人程度の少人数の場合は、基本的に相席になります。

 親父に連れられて最初に行ったのは、もうかれこれ30年以上前になります。
中華料理とゆうカテゴリーのなかで、台湾料理とゆうものを初めて食したのもこの店です。
当時は、従業員も殆ど中華系で、ほんとに異国情緒みたいなものを感じて興奮したのを覚えています。
それ以来、年に2~3回は訪れますが、味も店のたたずまいや雰囲気も殆ど変わっていません。
親父はもう十数年前に他界しましたが、ここに来ると時が止まったようで、今でも親父と一緒に紹興酒を飲んでるような気分です。

 この店の接客についてなんだかんだ言うでしょうが、そんなことを気にしてはいけません!
そもそもそうゆう店じゃないんです。台北の裏路地にあると思えばそんなもんです。料理は確実に美味いんですから。
 すぐ目に付くのは自家製の腸詰をカウンターと厨房の間に、暖簾みたいにぶら下げています。
まずは前菜として、この腸詰めを必ず頂きます。
独自の香辛料の香りと、ちょっと甘めの腸詰にパクチーと白葱を薬味にしては、備え付けの甘辛の味噌だれをつけて食べるのが最高で、台湾でもこれほど美味いのはお目にか掛かれません。
ニンニクの利いた大粒のしじみ、干しエビの香り豊かな大根餅、竹皮と干しエビ 干しシイタケ風味の粽、青菜(空芯采もしくは豆苗)炒め、締めの焼きビーフンでいつものフルコースです。
 春巻きや各種麺類、チャーハン等の定番物から、豚耳、干しナマコ等いかにも台湾物まで品数も豊富で何を食べても凄く美味いです。
やべぇ、また行きたくなってきた。

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6位

海鮮酒家 海皇 (赤坂、赤坂見附、溜池山王 / 中華料理、シーフード)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2012/11訪問 2012/12/03

海鮮中華!

 この日は土曜日のランチで、ちょっとした会食があり6人で伺いました。
場所は、赤坂Bizタワーの北側で、地下鉄の赤坂駅の1番出口から徒歩1分くらいのヒトツギリップビルの6階です。
ビルの入口が狭く、ちょっと入りにくい雰囲気です。
6階のフロアー全てがこの店の様ですが、個室がメインの作りなので、入ってすぐのテーブル席は狭いスペースに4席テーブルを6卓詰め込んでいて、ちょっとごちゃごちゃした感じです。
この日は6人だったので、しかもこの界隈は休みの日はほとんど人がいないのでガラ空きだったので個室を使わせてもらいました。

 ランチの4,000円くらいのコースにしてもらい、先ずはビールで乾杯です。
 最初にデッカイ活きた鯛を持ってきて見せてくれます。
暫くすると、大きな皿に大根の千切りを引きつめその上にさっきの鯛のお刺身が乗せられて登場です。
そして目の前で、ナッツや薬味、胡麻油等ドレッシングをぶっかけ、万遍なく掻き混ぜてそれを各々に取り分けてくれます。
薬味と胡麻油が芳ばしく、淡白な鯛の刺身に良いアクセントになって美味いです。
これはもう早速、紹興酒にチェンジですね。
 スープは蟹の身と玉子、それに冬瓜を荒く潰した様な具がたっぷりで淡白ながら染入る様な旨味を感じます。
 車海老のおどりは、透明のガラスボールに6匹の活きた車海老を入れて来て、テーブルの上で紹興酒を注ぎ手早くガラスの蓋をして車海老が暴れる様を一頻り見せた後、一旦下げて殻を剥いて出してくれます。
 車海老の炒めは、頭と殻、しっぽも全部とったむき身にして塩炒めにしたもので、素材が良いので美味しいに決まっています。
 ホタテの貝柱の蒸しものも、シンプルな調理で、素材の美味さと引き出しています。
 海の幸と季節の野菜炒めも実に淡白な味付けですが、強火で短時間の調理でシャキシャキの食感が活きていて良いです。
 蓮ご飯は、蓮の葉っぱを干してもち米と具材を包み蒸し上げたもので、モチモチの食感もさることながら、蓮の葉の香りが物凄く際立っていて美味しいです。
 最後に杏仁豆腐とジャスミン茶で〆でしたが、飲みながらのランチとしては、量的にもペースも申し分の無いコースでした。

 この店は、以前は銀座や新宿等々色んなところに沢山あったようで、昔は何回か行ったことがありました。
今回10年ぶりくらいに伺いましたが、海鮮の中華料理とゆう珍しいジャンルで、素材も良く、淡白で旨味のある非常に上品な料理は結構好きなんですが、昔しと比べると店舗の数もかなり少なくなったようです。
まあ、サービスもちょっと野暮ったく、目の前で見せられる鯛の刺身や踊る海老のパフォーマンスも今となっては如何にも古臭い感じではありますが、それでもこの値段でこの内容なら充分割安感はあると思います。

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7位

スモークバーベキュー さくら (新日本橋、神田、小伝馬町 / バーベキュー、豚料理、牛料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2012/07訪問 2012/07/09

この味は結して煙に巻かれない!

 この店も、いつも拝見している『ぺぺろん』さんのレビューを見て、燻製の専門店とのことで興味をひかれていました。
この日は、近くのメーカーさんの事務所に客先の友人と打ち合わせがあり、またぞろ帰りにちょっと一杯やっていこうとゆう事になり行ってみました。

 最寄りの駅は新日本橋です。神田や三越前からもそう遠くはありません。
中央通りの室町4丁目の信号から今川橋方向に1ブロック行って右手の細い路地を入って行ったところで、この路地に入るともうさっそく桜のチップを燻した良い香りが漂ってきます。
木造っぽい外観のちょっと渋めのダイニングバーを思わせる佇まいです。
 小さな入口を入ると奥行きは無く、右に向かってカウンターが10席程伸びています。
カウンターの中が厨房で、ステンレスの大きな冷蔵庫みたいなスモーカーが鎮座しています。
左手奥に階段があり2階、3階も客席があるようです。

 時間も早く17時を回ったばかりだったので一番乗りでカウンターの隅に陣取りました。
料理は燻製とゆう事を考慮して、ウイスキーでも貰おうか、ワインが良いか、日本酒はあわなそうだしと色々考えた挙句、無難なとこで麦焼酎のロックで乾杯と相成りました。
 まずはポテトサラダ、それと珍しい燻製の店なので一通り食べてみたかったのもあり海鮮スモーク盛り合わせ×2、肉系スモーク盛り合わせ×2を注文です。
 ポテトサラダは、「いぶりがっこ」まではいかないまで、スモークされた沢庵が刻んで入っており、カリカリの食感とふわっと桜の薫香が香り凄い美味くて、実は後でお替りしてしまいました。
 海鮮スモークは、サーモン、ホタテ貝柱、ハタ、タコの盛り合わせで、これは木搾液に浸ける冷燻で、素材は完全に生ですがほんのり薫香が香り上品な美味さを醸し出します。
ただ好みでいえば、もう少し強く燻製の香りを付けて欲しいですね、自分みたいなもんには上品過ぎる感じです。
 肉系のスモークはベーコン2切れ、鴨ロース、沢庵、揚げ餅の盛り合わせで、これは温燻でしっかり火が通っていて強い薫香が感じられ良いです。
 このまで焼酎のロックを何杯かお替りしてきましたが、もうこうなると友人が赤ワインが欲しいと言いだし、さもありなんとボトルでもらい、それならと鴨肉の燻製を追加注文しました。
 そしてワインも飲みきる頃に、主食系のものを〆に食おうとメニューをみると「本日のパスタ」と載っていたので、今日のパスタは何かきいたところ、ボンゴレビアンコとのこと。
友人と顔を見合わせ、「なんか折角ここまで燻製づくしで良い感じで来てるのにちょっと違うんじゃない。」みたいなことを話してると、お店の人が「ご希望言って頂ければ作れるものなら作りますよっ。」、とのこと。
「それなら折角だから、スモークの利いたベーコンでアーリオ、オーリオを利かせてぺペロンチーノにしてくれっ!」て頼んだら喜んで作ってくれました。
今日の〆のパスタに相応しく、スパゲティーの皿全体から、また麺の一本一本から薫香が香り、大満足の夕飯になりました。

 結局2時間ちょいいましたが、予約のお客さんが2組くらい2階に入って来ただけで、店は空いていて1階のカウンターは最後まで我々2名のみでした。
 この日は初めてだったので、あれもこれも試す食い方、飲み方をしたのでちょっと高く付いた感じはしましたが、上手く頼めばもっと安くあげられる感じはします。
強いてお願したいのは、肉系のスモークでスコッチのロックを飲みたいと思ったのですが、ウイスキーがワンショット1,000円くらいする高いものばかりで、まあ良いものなんでしょうが、自分なんかはバランタイン辺りで充分なので安く提供してくれれば頻繁に通いそうです。
 何れにせよ、もっと流行っても良さそうな店だと思いましたね! 

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8位

山久 (自由が丘、奥沢、緑が丘 / そば、甘味処、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2012/06訪問 2012/06/15

遊び心!

 自由通りを田園都市線の踏切から奥沢方面へ、緑地帯のあるお洒落な感じの通りとの交差点辺りです。
今日もメーカーの担当の友人と、お客さんの会社に商談に行った帰りに二人で飲みに行ってしまいました。
自由が丘で降りて、美味そうな蕎麦屋でも無いもんかとぶらぶら歩いていて、たまたま見つけたこの店に入ってみました。
入口は凄く小さくて、気づかずに通り過ぎてしまいそうです。
店内はちょっと変わった雰囲気で、焦げ茶色の木感と随所に朱色が基調になっていて、民芸品の干支の小物が沢山飾られています。
4席のテーブルが主体で、カウンターとかは無さそうだったので一人では入りづらいかもしれません。

 時間も早く一番乗りでしたが、先ず席に着く前に生ビールを注文し、乾杯してからゆっくりメニューを物色します。
やはり蕎麦屋で日本酒といきたいので、日本酒に合いそうな物を中心に、〆鯖、青唐辛子味噌、栃尾の油揚げ、わらびの天麩羅等を頼みます。
 日本酒は純米を中心に各地の地酒が10数種類揃えてあり、たっぷり1合とゆうか1合半は入っている感じで700~1,000円くらいです。
 そうこうしているとお通しが登場し、長芋の煮物、乾き物のワサビ味の豆、揚げトウモロコシの3品盛りです。
長芋は醤油を使わず出汁と塩で上品に煮て冷やしてあり、これは美味いですね。
トウモロコシは生のまま揚げたようで揚げたてでした。
 一杯目のビールももどかしい感じで即日本酒にチェンジです。
秋田の辛口の地酒を薦められるままに注文し、陶器の器に入れてお揃いの陶器のぐい飲みで頂きます。
 〆鯖は、身が白っぽくなるほど酢がしっかり入っていますが、酢自体の酸味は仄かで、塩や砂糖も控えめなので鯖の味が良く解り、日本酒との相性もばっちりです。
 栃尾の油揚げは、もう一度揚げて中はふんわりとしつつも周りはカリッとさせて、ネギ、大根おろし、生姜等の薬味が大量にのせてあって、蕎麦汁の様な出汁の利いたちょっと甘めの醤油ダレをかけて食べますが、ただ炙って葱と生姜を添えて醤油かけて食うよりも、こうゆうちょっとした手間が凄く良いです。
 わらびは一本長いまま丸ごと衣を付けて揚げていて、旬ならではの新鮮な苦みを味わえるもので、これだけで日本酒2合はいけそうです。
 青唐辛子味噌は、青唐を食感が残るくらいの大きさに刻み、胡麻油で炒め砂糖と味噌和えにしていると思われ、濃いめの味なので箸でちょびちょび舐めながら、これまた日本酒がすすみます。
 酒は1合ごとに銘柄を代えさせてもらい6合ほど頂きましたが、各銘柄ごとに器を代えてくれて都度趣が変わって良いです。
特に、磁器の徳利の口に笛の工夫を施されたものは、梅に鶯の絵柄の通りお酒を注ぐ際の徳利内の空気の動きを利用して、鶯の鳴き声のような音が出る面白い物まであり楽しいです!

 最後に蕎麦を頂いて〆ましたが、自分は更科系の藪蕎麦、友人が田舎蕎麦を頂きました。
田舎蕎麦は、殻ごと引いた濃い色の蕎麦で、蕎麦の味を強く出す為かかなり太い感じで、敢えて太さも不揃いにしているんだぜぇ、ワイルドだろぉ!
まあ、この辺の心持が伝わらない相手だと、不細工だの、丁寧さがないだの、素人の蕎麦だの言うかもしれませんねぇ。
自分の頼んだ藪蕎麦は、上品な味の綺麗な蕎麦でしたが、やはり手打ちっぽく見せるためか、切り揃えがバラつきがありましたが、これはやり過ぎな感じがします。
出汁も鰹の利いたちょっと甘めのものですが、自分は好きな味でしたが、この辺りは好き嫌いが分かれるところでしょう。
それと、ここでは塩で蕎麦を食べられるよう、梅塩(梅風味の利いた塩)を出してくれますが、なかなか美味しいうえ、「塩梅(あんばい)」に掛けた店主の遊び心を感じます。
また一味唐辛子に見えた物も、茶褐色の山椒の香るもので、随所に工夫や遊び心が見えて楽しい店です。
 この遊び心は、ややもすると不真面目や素人っぽさにも感じられる諸刃の剣かもしれませんが、店員のおばちゃんもノリが良く明るくて良い感じだし、店主のおじいさんも態々テーブルまで挨拶に来てくれたり、このもてなしの心が、お客さんを楽しませる遊び心の源なんだろうなぁと感じ入りました。

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9位

まるや本店 名駅店 (名鉄名古屋、近鉄名古屋、名古屋 / うなぎ、郷土料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2012/11訪問 2012/12/02

ごめんなさい、誤解してました!

 名古屋と言えば『ひつまぶし』ですが(他にも幾らでもありますが)、この日は名古屋の得意先に日帰りの出張でしたので、何とか食って帰れないものかと探したところ、名古屋駅の名鉄百貨店本館9階のレストラン街にこの店を見つけ、早めの夕食を帰りに新幹線をちょっと遅らせて寄ってみました。

 子供の頃、田舎で家が鰻の養殖をしていたので鰻を食べる機会も多く、親戚に都内でも何店舗か展開している鰻屋をやっているのがいたりするので鰻は元来好きなのですが、実は『ひつまぶし』なるものを一度も食べたことがなくて、なんとか食ってみたいものだと思っていました。

 この店は、デパートのレストラン街にありますが、店の作りがなかなか豪奢な感じで、席間もゆったりとってあり、個室も複数あるらしく、ホールスタッフも数多く、接客態度もお客さんと対するときは慇懃に感じるほど膝を突かんばかりに目線を椅子に座っているお客さんより低くして対応するので、ちょっと凄い高級店に来てしまったような錯覚に陥ります。
これがこの店のスタイルなのか、名古屋のスタイルなのか、あまり名古屋に来ることがなかったので解りませんが、まあ悪い気はしませんね。

 メニューを見ると先ず見開きで『ひつまぶし』がどーんと出ていて、他のお客さんを見ても多くの人が頼んでいるようです。
その他の食事セットや、鰻由来の一品料理、鰻以外のツマミ等色々ありましたが、『上ひつまぶし』を迷わず注文です。
プラス幾らかでお吸い物を肝吸いか赤出汁に変更可能との説明を受けましたが、そのままデフォルトでお願いしました。
待つこと10分くらいで、おひつと空のお茶碗、青葱、ワサビ、大葉等の薬味、きざみ海苔、お椀、香の物がセットされた四角いお盆が運ばれてきます。
非常に丁寧な食べ方の説明があり、海苔や薬味はお替り自由、それにお茶漬け様の最後の出汁汁は必要の際に申し付ければ熱いのをお持ちしますとのこと。
早速、おひつの蓋を取ると、佃煮かと見まがうほどの濃い色の鰻が1cm幅くらいに蒲焼の形を残したまま刻まれており、それが小さいおひつの表面を完全にご飯が見えなくなるように覆い尽くされており、ちょっとワクワクしてきます。
先ず、その小さく刻まれた鰻の一切れを食べてみると、驚きの食感と芳ばしさで、思わずその箸を持ったまま日本酒を注文してしまいました。
いやー正直言うと、こんな蒸してもいない佃煮みたいな色した焼きすぎの鰻なんて、大して美味くもないだろうけど1回食っときゃ文句も言えるだろうくらいのノリだったんですが、正直その美味しさに驚きました、ごめんなさい、反省します!
しゃもじでよそってご飯と一緒に食べると、これがまた甘めのタレが鰻の焦げのにが味と混ざってなんとも美味しいのです。
しかも皮の焦げたパリパリ感がもう堪りません。
山椒を少し掛けると、山椒の新鮮な風味が口から鼻から広がって、これは美味い。
次は、薬味を載せて一緒に食べると、もうホントに味の変わる感じがこれまた堪りません。
思わずここで、日本酒のお替りをお願いしました。
今日は飲まずに飯だけ食って帰るつもりだったのに、これじゃあ無理です、俺の性じゃない!
そして、最後に出汁をもらってかけて食べましたが、鰻のタレの甘さが消えてスッキリとした美味さが引き立つようです。
いやぁ、参りました、ホントに思ってたのと全然違い凄い美味しかったです。
『ひつまぶし』さん、ごめんなさい!

 聞くところによるとこの店はかなりの人気店で、この日のような中途半端な時間でも店内は結構混んでいましたが、昼時ともなると平日でも一時間待ちはザラなようで、確かに店の前にはウェイティング様の椅子が見たことも無いほど沢山並んでいました。
俄かには信じられませんが、しかしこの味は並んででも食べることに意義が見出せそうな気が充分に感じられるものでした。

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10位

桜木町活魚センター (桜木町、馬車道、日ノ出町 / 海鮮、居酒屋、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2013/05訪問 2013/06/30

取り皿の正しい使用方法!

取り皿の正しい使用方法!                                            2012年 5月

 桜木町の駅の関内方向のガード下です。
間口は狭くそれほど大きな店には見えませんが、ガードを貫通して反対側まで続いており広い店です。
入って直ぐに生簀の様な水槽が幾つかあり、魚やイカ、貝等が入っています。
更に奥に4人掛けの掘り炬燵、更にその奥右手にカウンター、その奥には大きい座敷になっていてそこそこの宴会もできます。
 今回は客先の友人と二人で18:00頃伺いましたが、既に5割程度の入りです。
入口からちょっと入った4人用掘り炬燵席に通してくれたので、ゆったりできて良かったです。

 先ずは緑茶ハイと生ビールを注文し、メニューを見ます。
ちなみに緑茶ハイは抹茶入りで濃い緑色が美しく、ちょっとした苦みの中に微かに甘みを感じられる美味しい物でした。
メニューは、2枚の紙に毛筆風でごちゃごちゃと書かれており、見づらくてなかなか頭に入ってこない感じです。
まあ、活魚センターですから当然 刺し盛りをもらおうと店員さんを呼ぶと、「刺し盛りは特盛り1,800円と鬼盛り2,500円があり、お二人様なら鬼盛りは食べきれないかもしれません。」とのことで特盛りを頼みました。
 それと、両隣のテーブルで食べていたイカのお造りが身が透明に透き通っていて凄い美味そうで、同じものをお願いしましたが、もう今日はこの後の予約の分で売り切れとのこと。
この時間で売り切れですから人気のほどが伺えますので、次回来る時は要予約ですね!
 後は、金目鯛の半身煮付け1,980円、穴子と春野菜の天麩羅、蓮根の天麩羅、ホヤの塩辛等頼みました。
 刺身の特盛りは、鉢マグロ、鰹、カンパチ、ヒラマサ、鯛、蛸、金目鯛等々量も男二人でちょうど良い量で、種類も多く新鮮で、盛り付けも美しく、質的には最高級とゆう訳ではありませんが充分美味しい物でした。
これを見たらもう日本酒に切り替えざるを得ませんが、樽酒(500円)があったのでそれを頼み、例によって延々と樽酒を繰り返します。
久々に飲む樽酒は、木の香りが心地よく、魚にも良く合う物でした。
 天麩羅もカラッと揚がっていて油っぽくなく、穴子の臭みも無くふわふわで美味かったです。
 金目の煮付けは、大きさもそこそこあり、もう少し甘めの味付けでも良かったですが、魚自体は生臭さも無く新鮮で、また付け合わせの大根、牛蒡、人参までもが美味しくて良かったです。
ホヤは自分は食わないので、まあどうでも良いですが、友人はそれなりの味だと言ってました。

 その後は樽酒を繰り返しお替りしましたが、店員さんがグラスの入った升にめいっぱいまで注いでくれるので、飲むとき如何しても少しこぼれてしまい勿体ないので各テーブルに置いてあるちょっと大きめの取り皿に升ごとのっけて注いでもらうと、その取り皿にまでめいっぱい注いでくれます。
もう通常の倍くらいの量になりそうなサービスとゆうかノリの良さで、テンションが上がりますねぇ!

 この店は活魚センターの名に恥じぬ量と品質で、特に刺身は敢えて鬼盛りを頼めば他のツマミは要らないくらいの量なので、返って安く付きそうです。
この日はイカ刺しもそうでしたが、最後の〆で食おうと思った金目鯛の炙り棒寿司も売り切れで人気のある物からどんどん無くなってしまいますので、予約しておくのが良いでしょう。
 店も清潔な感じだし、何より店員さんのノリが良く大変楽しい時間を過ごせました。
まさか取り皿にこんな使い道があるとは・・・・・、自分でやってて恐るべし!

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