佐久間北大さんのマイ★ベストレストラン 2013

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佐久間北大の外食生活日誌

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佐久間北大 (60代後半・男性・神奈川県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

 今年は自分にとって色んな意味で考えさせられる(大して考えてはいないが)転機の年となりました。
職場が変わったとゆうのもありますが、一番ショックだったのは痛風の発作がついに出たことでした。
まぁ、100kg超級の身体ですので、コレステロールや中性脂肪、尿酸値等の数値が非常に高いとゆうことは以前から重々承知はしていましたが、まさかこんな目に自分が合うなんて正直思っても見なかったのでちょっと驚きました。
ショックだったのは足の痛さよりも寧ろ医者から言い渡された食事制限の方で、今後は高カロリーの料理やホルモンや魚卵等大好きな物ばかりを控えるようにとの有り難い仰せでした。
特に萎えたのが酒に関してで、原則禁止ですが如何しても飲まなきゃならない場合はビールや日本酒のような醸造酒はやめて、焼酎やウヰスキーのような蒸留酒にするよう言われた事です。
全ては自業自得、身から出た錆びではありますが、いよいよ食べログでレビューなんか書いてる場合じゃないぞなどと焦ってはみたところで、この性格までは変えられません。
気が付けば、一月もしない内に、医者の言い付けも何処吹く風、すっかり元の食生活へと逆戻りですが、それでも胸の奥のほうでチクリと痛む反省の気持ちもちょっとはあり、少し気をつけていかなくてはとの思いを秘めた新年度になりました。
そうしないと、胸の奥の痛みは反省の心で心筋梗塞じゃなくて良かったなんてゆう自虐ネタも言えなくなっちゃいますからね!

マイ★ベストレストラン

1位

鮨長 (高津、溝の口、武蔵溝ノ口 / 寿司)

7回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥10,000~¥14,999

2023/08訪問 2023/09/26

思えば遠くへ来たもんだ!

 今年のお盆休みは歴史上稀に見る猛暑で、台風もウロウロしてるし 何処にも出かける予定も無いので、せめて近所で美味いモンでも食おうと こちらの店に予約を入れて、昼飯を食いにやってきました。
家から歩いて5,6分の距離ですが、10分前に家を出て、11時30分の開店まで4分ほど店の前で待ってる間に、もう大汗かいてしまっています。
僅か4分間がこれほど待ち遠しいのもなかなか無いですねぇ。
時間丁度に漸く迎え入れられ、カウンター席に案内されます。

 早速、瓶ビール(中)をお願いし、グラスに注ぐ時間ももどかしく最初の1杯を一気に飲み干し2杯めで一息つき漸く乾杯です。
 この日は予約時に、先付け、寿司12貫と細巻き、味噌汁、デザート付き5,500円のコースをお願いしておきました。
 先付けは、小松菜の茎とホウレン草の葉のお浸しに赤大根の千切りをのせトロロを掛けてあられを散らした小鉢で、出汁が上品で良い味付けです。
小松菜の茎のシャキシャキ感とトロロのねっとりの対比、小さな粒あられの香ばしさとカリッとした食感が面白いですね。
 これはやっぱり日本酒ですね、真澄の山灰作り純米吟醸をを願いしました。
 握りの最初はマコガレイでしたが、淡白でインパクトは無いですが、凄い上質な旨味で1貫目に相応しいですね。
 は表面の皮を剥いた部分が綺麗に輝いていて、光物って感じですね。
その上に青葱と生姜のすりおろしたものと、おろしポン酢をのせてあります。
ちょっと肉厚で、かなり形の良い鰺を使っているようで、確りと鰺の味を感じる鰺でした。
 太刀魚は皮目を軽く炙って、皮目を内側にして握ってあり、ちょっと香ばしさが良いですね。
身は結構厚めで柔らかく、上質の旨味が濃厚で美味い旬の味ですねぇ。
 帆立貝柱はかなりの肉厚で表面がちょっと乾いた感じなのは余計な水分を抜いてあるからで、甘みや旨味が強くて上質さを感じますねぇ。
 シマアジは適度な脂のノリが良い塩梅で、白身の旨味と脂の甘みを同時に楽しめるのが良いですねぇ。
 鮪赤身ヅケは本鮪の赤身を出す30分くらい前に醤油ベースのタレに10分ぐらい漬けて、表面が乾くくらい外に出しておいてから握って、酢橘の皮を擂って掛けて出されました。
しょっぱ過ぎずねっとりとした赤身の旨味を引き出していて、それにほんのり香る柑橘が良い感じで美味いですね。
 真鯛はちょっと厚めに切り出していますが、白身の割に食感は強くないのは熟成させているからですね。
流石に旨味が良く出ていて美味いです。
 甘エビはけっこう大振りで1尾を開いて握っています。
その上に海老の内子を醤油漬けにしたものをのせてあって、味にアクセントを与えています。
 中トロは上質な本鮪で、脂の旨味を確り感じられるように他のネタよりちょっと大きく切り出されています。
 イカ雲丹はイカの握りの上に雲丹をのせて出されますが、雲丹とイカって味の相性が良くて美味いんですよね。
 穴子は特有の黴臭さみたいな嫌な臭いも全くなく、身も厚くてふわっふわに煮てあります。
その1貫分を半分にして、それぞれ塩とツメを塗り、酢橘を擂って掛けて出されます。
うーん、この食べ比べは堪りませんねぇ、どちらも美味いですがここの穴子は煮付けが薄味なので、私はツメを塗ったほうが好みですね。
 玉子焼きはアオサを混ぜて焼いてあり、玉子の自然な甘さにアオサの旨味がアクセントになっています。
 ネギトロ巻きカッパ巻きは細巻きを6分の1にカットして、それぞれ3つづつ合わせて1本分出されます。
ネギトロ巻きはマグロの剥身と微塵切りにした長葱を巻いてあり、
カッパ巻きは胡瓜を細切りにして、それを束ねて巻いています。
 ここで味噌汁が出されて、一息つきます。
 今日の寿司を握ってくれた目の前の職人さんから「これで一通りになるので何か追加は如何ですか!」と言われ、ネタケースに見えた赤貝のヒモをツマミでもらい、これで最後に残った酒を飲み干します。
ヒモのコリっとした食感と、貝柱の旨味が良いんですよねぇ。
 最後のデザートはココアのミルク寄せでしたが、ココアをゼラチンで固めた中に固まったミルクが粒になって分散していて周りに きな粉を塗してあるので 見た目は わらび餅の様ですが、食べると洋菓子の様で驚かされます。
それにこの作り方も全く分かりませんねぇ、不思議でした。

 いやぁ、今日は夏の寿司を堪能できました、大満足です!
結局 2人で真澄を6合頂いて会計しましたが、全部で20,000円を少し超えてました。
まあ内容的には全然高いとは思いませんが、それでも以前と比べるとちょっと高くなりましたね。
料理が5,500円ちょっとと追加は赤貝のヒモだけですから、酒が高くなった分ですね。
 開店から直ぐにカウンターは満席になり、12時からテーブル席も埋まって結構お客さんは入っているようですが、そのお客さんが我々老夫婦以外は皆な若くて驚きました。
皆さん30代くらいのカップルで、私らが若い頃はなかなかこんな店にこれなかった・・・・あれっ、思い出してみるとこの店に初めて来たのは30代前半の頃でした。
その後、店主が何人か変わって、今は分とく山の系列になっているようですが、思えばこの店に年1,2回くらいの頻度ではありますが、もう30年以上の付き合いになるんですねぇ。
うーん、歳を取る訳です!
 休日に家でゴロゴロしてたら愚妻が寿司食いたいと言い出し、11時頃に思い立ったように電話して空席の確認をしたと思ったら、11時30分で予約したとのこと。
慌てて支度して出かけました。
 約束通りの時間に入店すると先客はカウンターに1組2名だけでしたが、店の奥に急遽設えた様な2席テーブルに案内されました。

 早速瓶ビール(中瓶)800円をもらい乾杯して、ランチ握りの1番安い『結』(10貫)3,000円を2つお願いしました。
以前は、ランチはもっと安い握りのセットも有ったと思いますが、まあ3,000円くらいなら良いでしょう。
 待ってる間にビールも飲み干し、沢の鶴 純米吟醸1合1,000円をお願いしました。
 先ずは小鉢で、鯛のゼリー寄せが出されます。
鯛の身を細かく叩いて、鯛出汁と一緒にゼラチンで固めて煮凝り状にしたもので、鯛の出汁が良く効いていて旨味が濃く上品な美味さで日本酒にピッタリで、早速 日本酒のお替りを頂きます。

 握りの1皿目は平目の昆布締め、本鮪赤身のヅケ、シマアジ、サーモンでした。
 平目は確り熟成されていて、昆布の風味も効いていて、これはアミノ酸の旨味の権化のような握りです。
 本鮪の赤身は軽く醤油漬けにしていて、良い塩梅です。
 シマアジは歯応えも確りしながら、脂のノリも良いうえに旨味も強く、これはこの皿で一番美味く感じました。
 この店でサーモンが出てきたのは初めてじゃないかなぁ、今までは余り印象がありません。
このサーモンは脂のノリが逆に少なく、そのぶん旨味が濃厚で まるで白身魚のようです。
あっ、鮭ってのは分類上 白身魚に該当するそうですね。
 ここで日本酒のお替りを頂きました。

 握りの2皿目は本鮪中トロ、帆立貝柱、雲丹の軍艦、甘えびでした。
 本鮪中トロはやはり上質で脂がしつこくなく上品な美味さです。
 帆立貝柱も良い甘味で美味いです。
 雲丹の軍艦はミョウバン不使用のバフンでしたが、確りしていて新鮮さが伺えます。
ただ雲丹軍艦だと海苔が吸湿して噛み切れなくなるし、海苔の香ばしさも失われがちなのでホントはそのまま握って欲しいのですが、まあこの店は大将の大沢さんが銀座久兵衛の出身ですから、やっぱり軍艦は譲れないでしょうね。
この4貫づつ並べて出す際に一番左端に置いてくれれば、自然と1番最初に海苔が吸湿する前に食べられると思いますね。
 甘エビはちょっと甘エビとは思えないくらい大振りで美味いです。
 更に日本酒のお替りをお願いします。

 握りの3皿目はシメ鯖、煮穴子の塩、煮穴子の炙りのツメの3貫でした。
 シメ鯖は敢えてでしょうか、かなり確りシメてある感じで、もっと浅いシメ方の方が鯖自体の美味さを感じられそうですけどね。
 煮穴子ツメの2實で、身がフワフワで口中で溶けてしまいそうです。
かび臭いような特有の臭みも無くどっちも美味いですねぇ。
 うーん、もう1本だけ日本酒のお替りをもらいましょう。

 最後の巻物は、鮪の中落とカッパの細巻きを半本づつと玉子焼き、それにアオサの味噌汁が出されました。
 〆の玉子焼きの甘さが優しくて、ホッとしますね。
 デザートはお茶で水羊羹を頂きましたが、この水羊羹は自家製で甘さ控えめなぶん小豆の味が立っていて美味かったです。
 
 気が付けば店内は満席で、流石に流行っていますねぇ。
急遽で予約が取れたのはラッキーでしたね。
これだけ飲んで、かなり満腹にもなったし、それでも一人6,000円しないんですからやっぱりランチはお得ですね。
 以前は箸休めにワカメの酢の物や大根の薄切りに梅肉を挟んだようなモノを出していましたが、これは銀座九兵衛で修行された大沢さんの影響だと思われますが、今回 それらの箸休めが無くなって、何となく大沢色を表に出さないようにしている感じがしましたが、レビューを書く際に初めて気付いたのですが店名からも『おおさわ』の文字が消えていました。
まあ、頂いたお寿司に関しては遜色無いとゆうか、寧ろ丁寧な仕上がりを感じましたが、うーん、何かあったのかなぁ!

 3連休最終日くらいは流石に外食でもしようかと言うと、愚妻が「 じゃあ、焼き鳥食いたい。」とにことで緊急事態宣言の中、17時に行って空いてるうちにサッと食って帰ろうと家をでて溝の口方面を目指し歩きます。
すると、こちらの店の脇を通り過ぎるのですが、まだ17時前だとゆうのに開いていて丁度1組店に入っていくのが見えました。
そうなるともう焼き鳥よりも寿司ですねぇ、強力な引力に抗うことも出来ずに吸い込まれます。
予約なしの飛び込みでしたが流石に空いているらしく、奥のカウンター席に並んで陣取りました。

 上握り寿司を2人前頼み、瓶ビールを1本もらいます。
 先ずは蛸の煮凝りが出されます。
この煮凝りは、蛸の軟らか煮等で長時間煮た出汁を冷やすと蛸のゼラチン質が固まったもので、蛸の良い出汁味がでていて美味いです。
これは早速日本酒を頼みましょう、分とく山ブランドの冷酒300mlを頂きましたが、スッキリした純米酒で何にでも合いそうな酒です。
 早速握り寿司が1貫づつ、こちらの食べる速度に合わせて出されますが、シャリを指でへこませ空気が入るように握られていて、口の中でほろっと解れるように握っています。
上握り寿司は12貫と巻物で、平目、本鮪赤身、鰤、イクラ軍艦、平貝、エンガワ、赤貝、鯵、本鮪中トロ、雲丹軍艦、穴子、しめ鯖、玉子、そして巻物が鮪トロ巻きカッパ巻きです。
 平目の昆布締めは確り昆布で〆てあり、平目のタンパク質が分解したイノシン酸と昆布のグルタミン酸の相乗効果で1品目から凄い旨味で完全に支配される感じです。
 本鮪の赤身はねっとりとして、良い鮪だとゆうのが解ります。
 はこの時期にしては脂がスッキリしていて、生臭さも無く美味いです。
 平貝はちょっと薄切りでしたが、身が確りしていて特有の旨味です。
 エンガワは、平目の旨味に加えてちょっとコリっとした歯応えが溜まりません。
 穴子は小振りなのが2貫で、一つが白焼きで香ばしく焼かれていて、もう1貫は煮穴子でフワフワに煮てあって味も食感も全く違って面白いです。
 途中に薄切りの大根に紫蘇と梅肉を挟んだの穴子の肝の山椒煮が箸休めとして出されます。
この薄切り大根は銀座の久兵衛でも同じようなものが出されますが、これは大将の大沢さんが久兵衛の出身だからですね。
 穴子の肝の山椒煮は、良く鰻屋で鰻の肝で出されますが、穴子の肝でも濃いめの味付けで遜色ないです。
肝のマッタリ感に山椒がピリッと効いて、これは酒がすすみますねぇ。
 〆は鮪のトロ巻きかっぱ巻きが3カットづつ、合わせて1本分出されましたが、この時点でかなり満腹で最後はもう必死で食い切りました。
 更にデザートにわらび餅が出ましたが、葛とかではなく何か本物っぽい感じのわらび餅でした。

 結局酒のお替りを2本頼み、1人9,000円くらいでしたが、これだけ飲み食い出来れば満足です。
ここの握りは小振りでツマミになるし、寿司以外にも一寸したものを3品ほど出してくれるのでこの価格なら満足度は高いです。
 17時前に入店して、帰るまでに我々以外に3組来てましたので、この非常事態宣言のご時世ですからかなりの善戦ですね。
しかし食べ終えて店を出たのが18時30分で、うーん この後一体どうしろって言うんでしょうねぇ!
 テレワークで家に閉じこもってばかりだと、流石に気も滅入ってきますねぇ。
夜も飲みに行ける訳じゃないし、ちょっと気持ちも荒んできて、家の中の雰囲気も良くない感じで重苦しいです。
うーん、そうだ寿司食いに行こう!
とゆう訳で平日ですが、愚妻と愚娘を伴い昼飯食いにこちらの店までやってきました。
予約もせずに来ましたが、流石にこんなご時世ですから空いていて、先客は奥のテーブル席に家族連れが1組だけでした。

 カウンター席に3人並んで陣取り、先ずは瓶ビール1本頼み乾杯してメニューを拝見します。
握り寿司の3,200円でのお任せを3つお願いしました。
 すぐにワカメの酢の物が出されます。
これは酢の物と言っても、半ドライなワカメに僅かにポン酢で和えたようなモノで、ほのかな酸味で優しい味付けなので、ワカメ自体の味が感じられます。
 握り寿司は、握った毎に1貫づつ順次出されますが、ちょっと小振りでこれはツマミになるタイプですね。
先ずは平目からでしたが、平目の割に厚めに切り出したネタで、煮切り醤油を塗って柚子皮を細かくおろして掛けてあります。
早速頂きますが、柚子の香りがパッと広がり、厚めのネタは意外と柔らかくイノシン酸の旨味が強く感じます。
この平目はかなり熟成させているようですね、凄く美味いです。
 早々に新潟の地酒、参乃越州 特別純米1合1,200円を頂き、追いかける様に飲みます。
 スミイカはプチっと歯切れは良く、噛むほどにねっとりと纏わり付いてくるような食感と濃い甘味に、酢橘の酸味のコントラストが効いていて美味いです。
 本鮪赤身は綺麗な赤身で見た目も美しく、ねっとりとして僅かに青い鉄の味が広がります。
 コチはやはり熟成が効いていて、ちょっと肌色がかった色合いに濃縮感を感じます。
酢橘の風味が良いですね。
 中トロは脂のノリも良く、鮪自体の質の良さが分かります。
 甘エビは、甘エビとしてはかなり大振りなモノを開いて握っていて、とろける甘味です。
 小柱軍艦は青柳の貝柱で、帆立や平貝よりも確りした食感で美味いです。
 雲丹軍艦は雲丹の味が濃く、海苔の風味に負けないです。
 サヨリは透き通るような白身で、ネタの下に青葱を忍ばせ、上にはおろし生姜が添えられていて、サッパリとした味わいで美味いです。
 穴子は塩と柚子で香りを付けたものと、ツメを掛けたものの2種類出されます。
久兵衛スタイルですが、ここの寿司は小さいので久兵衛の様に1貫を半分に切る感じではなく、1貫づつ別に出してくるような感じも良いですね。
穴子の身は厚く、外海産でしょうか東京湾のモノの様な泥臭さは微塵も感じません。
煮方も絶妙ですが軽く炙って表面はちょっと硬く感じる食感も、ただふわふわ柔らかいだけより存在感が感じられます。
塩の方には柚子の風味を効かせてあり、実に美味いです。
ツメの方は意外と甘さ控えめで、穴子の味を邪魔しないのも良いですね。
 細巻きは6等分したのを鉄火巻かっぱ巻き干瓢巻きが2切れづつで、干瓢の甘さにワサビを効かせて面白いです。
 デザートはきな粉ゼリーで、きな粉に砂糖で甘みを付けて水で分散させたものをゼラチンで固めたモノで、きな粉の和風な風味が寿司のデザートに良く合ってます。

 寿司を食いながら3人で参乃越州を5合ほど頂きましたが、途中で山形の地酒を1合サービスで出してくれたりして、昼から気持ちよく飲ましてもらいました。
全部で15,000円をちょっと超えましたが、これだけ飲んで1人5,000円ちょいですから内容を考慮すればかなりお得ですね。
 この店はカウンターで寿司を握る大沢さんの他にバックヤードに2人、ホールに1人で全部で4人も店員さんがいて、人件費だけでも大変だろうなぁと思われますねぇ。

 しかし、テレワーク中なのにこんなことで良いのかとお叱りを受けそうですが、結して感染防止に興味がない訳では無いのですが、この新型コロナウイルスの封じ込めには最低2年は掛かりそうだし、かなりの長期戦を覚悟する必要がありそうです。
その間如何凌ぐかとゆうことを考えると、今は経済よりも感染防止だとゆうのも解りますが、敢えて助かる命を殺してしまうのもおかしな話だとも思うのです。
この店は空いていたし感染リスクも感じなかったし、行けば少しでもお店も助かるだろうし、美味い寿司で家族も喜ぶし、それに誰が助けてくれるわけでもないし、夜は全然飲みにも行ってないんですから、このくらいは勘弁してもらわないとやってられませんよ、いい加減。
 まあ、けしからんとお叱りを受けるかも知れませんが、昨今の自粛要請にやはり納得のいかない部分もありまして、飲食店の中には店を閉めたらホントに潰れてしまうようなところも沢山あると思われます。
ところが行政は店を閉めるのは飽くまでも要請であって命令ではないと言いつつ、閉めた場合の補償も未だハッキリしません。
果たして行政と飲食店のどちらが強者でどちらが弱者でしょうか、今の自粛を求める雰囲気は私には弱い者いじめにも感じられてしまいます。
感染防止のために飲食店を閉めさせたいのなら、行政は強制的に行い、その責任を確り果たすべきです。
あとは我々お客の立場で、自らの感染リスクに関しては、感染すれば家族や会社、医療機関、社会的にも多大な迷惑が掛かることは明白なのですから、その上で自己責任で飲みに行って大騒ぎするなりすれば良いのです。
でもやっぱり、そうなる前に行政の責任で強制的に店を閉めさせるべきでしょうね。
閉めたら潰れてしまうかもしれない店を強制的に閉めさせるのです。
潰れた店の従業員は失業だし、経営者は借金抱えて家族ともども路頭に迷うかもしれません。
それを承知で行政は感染防止の為、飲食店にも国民に対してもキッチリ責任を果たすべきです!
 この日は後輩の商社マン君と車で日帰り出張から帰ってくる道すがら、溝の口で夕飯を食うことになり何が良いか聞くと、美味い寿司でもつまみたいとのこと。
それじゃあ鮨長が良いかなと、新東名を走行中の車から電話で予約を入れカウンター席を確保しました。
家に着いて車を置き、家から徒歩で5~6分のこちらの店に18時過ぎに入店しました。

 カウンターに陣取り、メニューを見て7,000円の寿司懐石をお願いし、そうゆうことならもう初めから日本酒ですね、出羽桜の吟醸酒をお願いしました。
 先ず最初は、白魚ポン酢が出されました。
白魚のツルンとした食感と、噛むとちょっと苦さがアクセントになって、これはやはり日本酒ですねぇ、初めから日本酒にして正解です。
 カウンターの棚の上に長方形の陶器の皿が出され、ガリとツマがセットされ、刺身が順次出されます。
先ずは平目の薄切りで、かなり薄く切られていますがコリコリと言っても良いような弾力ある白身で、噛み応えががありますが噛めば噛むほどアミノ酸系の旨味を強く感じます。
 平目を食べ終わると次はシマアジが出されましたが、これも身がかなり確りしていて、しかも平目に比べ脂ものっていて美味いです。
 平目の縁側を炙ってポン酢をかけたのが小皿で出されました。
炙ることで香ばしさがプラスされて面白いですが、あの特有のプリプリ感はなくなってしまうので、個人的には生の方が好きですね。
 茶碗蒸しは白身魚の優しい出汁で作られていてこれは美味いですねぇ。
丼で作って欲しいくらいです。
 次の小皿は生の鰯の身を生姜醤油で和えたもので、実は鰯の生臭さがあまり好きではないのですが、この鰯は脂ののりも良いのに全く生臭さが無く、小骨も確り処理してあって美味かったです。
 鮪の幽庵焼きは確り焼かれていますがパサついた感じはなく、上品な味付けでこれも美味いです。
 そして〆は握り寿司ですが、平目の昆布締め、本鮪赤身、ウニ軍艦、小肌、タコ、穴子(塩)、穴子(タレ)が食べるスピードに合わせて1貫づつ出されます。
握りは小振りで、この鮨はツマミにもなるので、酒のペースも落ちません。
どれも上質で外れなく、相変わらず美味い寿司でした。
最後に細巻きで鉄火巻き、干瓢巻き、かっぱ巻きが2つづつ出されました。
 デザートはシャーベットでしたが、うーん これは正直あまり美味しくなかった。

 飲みながらでしたので、こちらのペースに合わせて品出ししてくれ、3時間ほど掛けて2人で日本酒8合ほど飲んでゆっくり楽しませて頂きました。
 入店したときは時間も速かったので先客は1組だけでしたが、19時頃からは満席で途中予約なしで来たお客さんは断られているようでしたので、来店の際は予約する方が間違いないです。
 今日は朝から良い仕事ができて、しかも美味い夕飯が食えて良い1日でした。
毎日こんなだったら言うことないんですけど、そんな金無いもんなぁ!
 この日は18時過ぎに帰宅すると、珍しく愚妻と愚娘が揃って家にいて、私が帰ってくるのを手ぐすね引いて待っていたようで、「お帰りなさい。」の一言も無いまま「美味い寿司食いたい!」とのこと。
すぐに近所のこちらの店を思い浮かべましたが、どうせ今日の今日では予約も取れまいとたかを括っていたところ、速攻で愚娘が電話を入れて、「3名で予約取れたから10分で行くって言っといたよ!」とのこと。
これは思わぬ計算違いでしたが、こうなれば仕方がありません、覚悟を決めて行くしか無さそうです。

 店に着き店内に入ると、カウンターは予約で一杯らしく入ってすぐ左手のテーブル席に通されます。
先ずは瓶ビールを1本もらい、3人で乾杯です。
この手の店は、基本的にお任せでお願いするのがスジだと思うのですが、愚妻も愚娘も酒飲むので美味いツマミがちょこっとと、握りも少しで良いとゆうのでコースで頼まずお好みでお願いすることにしました。

 お通しはもずく酢に小柱が入ったもので、酢の加減が優しく酢の物嫌いの愚娘も美味そうに食べていました。
 白身を主体にお造りを盛り合わせにしてもらいましたが、クエ、シマアジ、本鮪中トロ、ホタテ貝柱、サヨリでした。
そうなれば早速日本酒にチェンジですが、今日は寒かったので熱燗で付き合いましょう。
 クエは思ったより脂はのっていませんでしたが、その分白身としての旨味が強く美味いです。
 シマアジは新鮮とゆうより上質で、旨味も食感も香りも申し分ありません。
 本マグロはキメが細かく口中の温度で脂が溶けるのが良く分かりますねぇ、噛まないうちに美味さだけ感じさせて無くなっちゃうようです。
 帆立もサヨリも肉厚で甘みがあり、やはり質の良さがうかがえます。
 愚娘が飲む前に空きっ腹にちょっと入れておきたいとネギトロ巻を1本頼みましたが、海苔巻きは6等分にカットされ、綺麗に高さが揃って丁寧な仕事振りがうかがえます。
 更に愚娘が好きな甘エビをツマミで頼み、愚妻に好物の車エビの頭を食わせてやるため、車エビを3尾塩焼きにしてもらいました。
 やはり車海老は美味いですねぇ、特に炙ることで水分が抜けて味がより濃厚になっていて良いです。
その上香ばしく、海老味噌の風味が香ります。
 愚娘が焼き魚をツマミにしたいとゆうと、鰆を照り焼きで出してくれましたが、鰆の割りには全くパサつきも無く意外にも美味しい焼き魚でした。
 最後に握りを1人前お願いし、本鮪赤身、中トロ、ウニ軍艦、白焼き穴子、煮穴子、イカ、鯵、平目の昆布締め、それに鉄火巻きとかっぱ巻きでしたが、1貫がかなり小振りで、これは酒の肴として完成した握り寿司ですね。
やはりどれも新鮮とゆうよりは上質で熟成された感じの旨味で、美味しい寿司でした。
これなら初めからこれをツマミで頼めば良かったですね。

 熱燗を6合ほど飲んで会計しましたが、1人15,000円を超えていたのには些か驚きました。
やはりこの手の店は、コースとゆうかお任せでやった方が安上がりですね。
ツマミ数品と握りで7,000円くらいからのコースもあるようですので次回からは愚妻や愚娘がなんと言おうとそうさせてもらいましょう。
それにしても45,000円は痛い出費でもう鼻血もでませんが、まあこいつらも喜んでいたので良しとしましょう。
ただし、今月の外食はもう行ったとしてもラーメン屋ですね!
 一年ほど前に職人が変わって、元プロ野球の日本ハム監督だった故大沢親分の息子さんが長いこと久兵衛でやっていて、その方が新たに大将になって新装開店したと聞いてはいましたが、まさかそんな職人が態々こんな高津くんだりでやったりするんだろうかと疑っていましたがどうやら本当らしく、それなら是非一度伺わねばと思って早一年、やっとお昼ですがお邪魔することが出来ました。
 愚妻とゴルフの練習から帰って来て昼1時ぐらいだったので、昼飯を如何しようか悩んでいた時ふっと思い出して、行ってみました。
この店は、以前はちょくちょく通っていたんですが、新装後は初訪問でしたが、内装を含め店の感じはそんなに変わっていませんでした。

 メニューを見ると、握りが一人前1,500円、2,000円、3,000円とあり、余りの安さに驚きながらも自分は2,000円の握りで、愚妻は3,000円のばらちらしをお願いしました。
 八海山の純米吟醸があったのでそれをもらい、チビチビやりながら待っていると、握りの方は握った順番で一貫づつ出してくれます。
最初にホウボウの握りが出されましたが、綺麗な白身で素晴らしい弾力があり、噛めば噛むほど味が出てくる見事なネタで、いきなり目が覚めるような感じです。
順番は確かではありませんが、ヤリイカ、本マグロ赤身、中トロ、バフンウニの軍艦、小柱、青柳、コハダ、キス、カッパ巻き等がゆっくりと飲むペースに合わせて出てきました。
 マグロは赤身でも味が濃くて、中トロは温かいシャリで握ったり、勿論質も申し分なく、流石は久兵衛と唸らされるものでした。
 ウニの軍艦は久兵衛が発祥だと何かで昔し聞いたことがありましたが、やはり得りのようです。
その他のものもとにかく上質なうえに、握りは小振りで酒の肴にするにはもってこいの握りです。
 愚妻のばらちらしも、見目麗しく個々のネタが凄く上質で美味いと珍しく褒めておりました!
 自分の方は、この美味い寿司と酒の時間をこんなに早く終わらせるのは余りにも残念で、思わずもう一人前お替りをお願いしてしまいました。
 お替りの内容は、ウニと中トロは得りなので重複しますが、赤身はづけで、後は全部ネタを変えて出してくれて、ヒラメ、タコ、甘エビ、平貝、鰹、穴子、干瓢巻き、ゴボウ巻き等でした。
特に穴子は握りを二つに切ってくれて、一方にはツメを、もう一方は柚子塩を掛けて出してくれます。
もう身がホワホワで全く臭さも無く、特に柚子塩の方は絶品でした。
 その間、愚妻は大好きな〆鯖をツマミでもらったりしてましたが、味の浸みた透き通った削り昆布を一緒に出してくれて相当気に行ったようでした。

 まあどれも見事なネタばかりで、普段はほとんど飲まない吟醸酒の上品でフルーティな感じが全く鼻につかない程で、今日は昼から二人で酒を6合ほど飲んで14,000円程でしたが、流石に満腹だし大満足でした。

 食事中の会話で愚妻が「お伊勢参りに行きたい。」などと、旅行をねだっていましたが、店を出て家まで歩く道すがら、今度は「お伊勢参りはいいや、その代わりこの店に夜来よう!」と罰当たりなことを言い出す始末です。
こりゃ、近いうちに夕飯食いに行かねばならんのだな!

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馬鹿がつくほど!                                         2009年9月

 高津駅から府中街道を246方向に、高津の交差点を過ぎて40m位です。
店はコンクリートのうっちぱなしで、凄くお洒落な雰囲気です。
8人掛けくらいの幅の広いゆったりしたカウンターと、8人くらい座れる大きなテーブルと4人掛けのテーブルひとつだけの小さな店です。
 料理は寿司会席で、旬の素材を使って先付け、煮物、焼き物、揚げ物、蒸し物、椀物等一通り出たあと寿司握りが一人前しっかり出ます。かなり量は多いです。
メニューは月替わりのようですが、いつ行っても何が出されても、大変に美味い。
また、素材も良いものを使っているうえに、仕事が馬鹿丁寧で寿司なんか一度握った寿司を並べて見比べて、さらに形を数度にわたり整えやっと出すとゆう感じです。
それが良いか悪いかは別にして、非常に綺麗な仕上がりです。
酒飲みながら、タイミングよく出てくる料理を一通り頂く頃にはかなり満腹状態で、しめの握り寿司はいつも次の店のお姉さん達のお土産になってしまいます。

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2位

伊豆の旬 やんも 南青山店 (表参道、外苑前、明治神宮前 / 日本料理、海鮮、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999

2016/06訪問 2016/06/14

久し振りに上質な昼飯を食った!

 この日は日頃からお世話になっている得意先の担当者さんと、昼一でこの近くの会社に同行して打ち合わせの予定で、下打ち合わせを兼ねて昼飯でも食いましょうとゆうことになり、以前来て凄く美味かったこちらの店に伺いました。

 昼はやはり魚系の定食が数種類用意されていて、銀鱈の西京焼きにしようかと思いましたが、得意先担当者さんがそれが良いとゆうので同じ物じゃ芸がないと思いめぬけの味噌漬けの定食をお願いしました。
 待つこと7,8分でお盆に乗った定食が出てきましたが、めぬけの味噌漬けの他に小鉢、漬け物、ご飯と味噌汁とゆうオーソドックスな内容です。
めぬけは通常アコウダイと呼ばれる深海魚の一種で、近海で深い海を持つ伊豆地方では良く獲れる魚ですね。
深海から引き上げる際に目玉が飛び出すので目抜け(めぬけ)と呼ばれるようです。
身は柔らかくて上品な白身で良い脂がのっています。
皮も綺麗に剥いて味噌漬けにしているようで、味が確り入っていて薄茶褐色の身の部分だけを焦がさない様に丁寧に焼いていますね。
この手の味噌漬けは非常に焦げやすいので、なかなかの技法です。
味も上品で、魚の上質さを見事に引き出していて流石ですねぇ、凄く美味いです。
 味噌汁も出汁が美味く、何よりご飯のツヤが眩しいほどで大変美味しいですね。
このご飯と味噌汁はお替り自由で、当然一杯づつお替りしてしまいました。

 いやー、素材は良いし、味付けも技法も絶妙でやはり美味かったです。
久し振りに上質な昼飯を食った感じでしたね、得意先担当さんも美味しいと驚いてましたので何よりです。
やはり近所に欲しい店ですね!

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悔しいけど美味い! 2013年 1月

 この日は愚妻と表参道で待ち合わせ、愚妻が偶に行くとゆうお店に案内してもらいました。
 表参道駅のB3出口を出て、すぐ左手の路地を青山通りを背にして進み、突き当りを左に曲がると右手に看板が見えます。
店は地下で、階段を降りて入り口を入ると地下とは思えないほど天井の高い広々とした空間です。
 店内は、左手から奥に大きい10席のカウンターがあり、職人さん達が仕事をしているカウンターの中の壁の白さが如何にも清潔な感じで目を引きます。
右手から手前テーブル席が禁煙席で、その奥の掘り炬燵の小上がりがあり、更に奥には個室が幾つかあるようでかなり大きな店ですが、テーブルも大きめで、間もゆったりとってあるのでゆっくり落ち着ける感じで雰囲気は凄く良いです。
偽の中ほどの小上がりの掘り炬燵席に案内されました。

 初めての店なので当然メニューを熟読しますが、居酒屋とゆうより魚を主体にした確りした和食のお店のようです。
この日も寒かったのでいきなり熱燗をもらい、鰆のたたき、金目鯛のアラ煮、目光(めひかり)の唐揚げ、ジャコと長芋のサラダ、里芋の唐揚げを頼みました。
 鰆のたたきはこれまでは岡山出張のときぐらいしか食べられなかったんですが、何故か今シーズンから関東でも色んな店で出すようになりましたね、嬉しいことです。
結構ぶ厚く切ってあって、普通の白身と違い歯ごたえはないけど旨味が確りあって、塩をもらってちょっと付けてワサビと生海苔をそえて食べるとこれが超美味です。
この魚は一般的には西京焼きとか焼いて食うことが多いですが、脂が少なく身がパサパサで美味しくないと思ってましたが、タタキで食べるようになって印象がガラッと変わりました。
 目光は丸々と太ったかなり上質なものを、片栗粉かなんかで表面に薄い衣をつけカラッと揚げられていて、目光特有の身のふわふわ感が際立っていて凄く美味いです。
 ジャコと長芋のサラダは、ジャコのカリカリと長芋のサクサクの食感が面白く、ほんのり梅肉の酸味の効いた味付けが上品な逸品です。
 里芋の唐揚げはやはり薄く衣をつけ、表面をカリッとしながらねっとりと柔らかい食感で、揚げ出しのように出汁につけて食べます。
 そして何より本日一番美味かったのは金目鯛のアラ煮でした。
頭を含むアラなんですが、確り脂ののった魚の質も良く、下処理もよほど丁寧にされているのか血合いの部分まで一切の生臭さを感じさせること無く、アラとはいえ結構食べるところもありいい味加減で美味かったです。
 熱燗を二人で2合×4本飲んで、〆にちりめん山椒ご飯を頂きました。
これはお茶碗によそった白いご飯の上に山椒の効いたちりめん山椒を沢山盛り付けたもので、酒にも合うし締めにもぴったりでした。

 この店は、料理の素材がとても質が良くて、丁寧な仕事と洗練された技法でどれも凄く美味しくて、多少値段は高めですが納得の内容でした。
それにしても愚妻の行きつけの店は値段も張りますがいい店が多いです。
とはいえいつもこんな良い店で飲み食いしていない一家の主としては、些かモヤモヤしたものは残りますねぇ!

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3位

神泉いちのや (神泉、駒場東大前、渋谷 / うなぎ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2013/09訪問 2013/09/07

同情を禁じえない!

 この日は愚娘が仕事が早く終われるので鰻が食いたいと言い出し、同意するとご丁寧にこの店を自分で予約し、店名と17:30の集合時間をメールで送ってきて、現地集合で宜しくとのこと。
普段はズボラで何一つ自分でやらん奴が一体どうした風の吹き回しかと嫌な予感を感じながら、まあそれでもちょっとワクワクしながら行ってみました。
 井の頭線の神泉駅から下北沢方向に行って、旧山手通りに面したところにあり、住宅街をうねうね抜けていくのでちょっと解りづらいですが徒歩3分くらいです。
 時間ピッタリに着くと、重厚そうな店構えのくせに小さい入口に、接待と思しきサラリーマン風が大勢入ってゆくところで、たかだか靴を脱いで上がるぐらいのことで、「どうぞ、どうぞ!」と譲り合って、なかなか先に勧めません。
やっとのことで店に入り予約の有を伝え、カウンターの奥のテーブルに案内されました。
店内はその作りや調度品等、凄く落ち着いた作りですが、広びろとしてかなりの高級感が醸し出されています。
愚娘が良くこんな店を知っていたなぁと関心もしますが、この高級感はかなりの高価格を予想させ、早くもしてやられた感に苛まれます。
 どーせ遅刻だろうから取り敢えずビールでも飲んで待とうと瓶ビールをもらい注いでいると「お待たせ~」と愚娘の到着です。
早速乾杯し、メニューを物色すると、鰻意外にも結構いろんな物があり、特に酒の肴になる創作系のツマミが目を引きます。
まぁ鰻屋ですから先ずは骨せんべい、うまき、うざくを頼み、さらに焼き蛸と山芋の三つ葉風味とフルーツトマトとアボカドの山葵醤油を、そして温燗を注文です。
俺  「なんで鰻なんだよ。」
愚娘「夏のうちに一回くらい食いたいじゃん。」
俺  「あれっ、今年食ってなかったっけ、それにしても良くこんな店知ってたなぁ。」
愚娘「へへへ、元彼に連れてきてもらったことがあって、美味しかったから鰻ならここだと思ってね。」
 骨せんべいをかじりながら残りのビールを飲み干しますが、ここの骨せんべいはなかなかの骨太で噛みごたえがありますね。
うまき、うざくが来る頃には日本酒にチェンジし、そろそろ1時間ほど掛かるうな重の注文をしておきます。
 うざくは肉厚の蒸さずに焼いた香ばしい鰻を、ほんのりとして酸味の二杯酢でさっぱり上品に仕上げており、かなり美味いです。
 うまきは、蒸してふわふわの鰻を、ふわふわの出汁巻きで巻いて、これまた今迄食べた中でも最も上品な味わいのうまきでした。
 鰻以外の創作系ツマミは、量こそ少ないですが繊細で非常に上品で上質さを感じさせるもので、流石は高級店だと感じます。
 何度か日本酒をお替りし、漸くうな重と肝吸いがやって来ました。
うな重(3,800円)はご飯が重箱に薄く引き伸ばされていて茶碗に半分くらいの量でしょうか、普通に食べたら足りないでしょうが、ツマミと日本酒を結構飲んでいるので丁度良い量です。
普通に食事として食べるときは、ご飯の量はお客様の要望に従いますとのこと。
うな重はかなりサッパリとした味で、甘さ控えめな感じですが、酒飲みながらの時はこれが良いのでしょうね。
料理も含めて、この店はうな重さえも酒の肴として確立した感がありました。

 接客も非常に丁寧で心地よく、多少値段は高いですが接待に使う気持ちが良く解りました。
俺  「ところで最近、彼氏はできたのか?」
愚娘「なんで!」
俺  「いや、だってこんな店に呼び出されたら、会ってもらいたい人がいるのとかなんとかで、後から男が付いてきたりするんだろ、普通。」
愚娘「バッカじゃないの、三流ドラマの見過ぎよ!そんなのいたら、はなから彼氏に連れてきてもらうわよ!」
俺  「ははは、そりゃそうだ!」
と笑いながら会計をして財布から出て行くお金を見ながら、初めて娘の元彼に同情心が芽生えました!

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4位

古今 本店 (武蔵溝ノ口、溝の口、高津 / 日本料理、海鮮、創作料理)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 ¥5,000~¥5,999

2020/05訪問 2020/06/07

飲まなきゃ良い人なんだけどって、いつも言われるのです!

 土曜日の11時頃に愚妻と散歩に出て、マスクして歩いてたら熱中症になりかけ、これはいかんと緊急避難的に早めの昼飯に久し振りにこちらの店に立ち寄りました。
まだ11時30分くらいだったので 一番乗りで、カウンター前の奥のテーブル席に陣取りました。

 冷たいお水で一息ついて メニューを見るとランチの蕎麦、定食、それと松花堂弁当3,000円があったのでそれを2つ頼みました。
電話予約のテイクアウト注文がかなり沢山入っているようで 品出しに15分ほど掛かると言われたので、それじゃあ仕方が無いですねぇ、昼から不本意ですが日本酒でも飲んで待つとしましょう。
この店は地酒の種類が多く、メニューも追いついていないので好みを言って店の人に選んでもらいます。
端麗辛口のスッキリしたのを頼みましたが、奈良の酒でしたね。銘柄は覚えませんでしたが。
目の前で瓶から注いでくれますが、90㏄くらいで1,000円くらいするので安くはないですね。
松花堂弁当に付く新じゃがの煮物と漬物(塩昆布、胡瓜の浅漬け、いぶりがっこ)を先に、酒の肴になる様に出してくれました。
 新じゃがは小振りの皮付きのまま煮付けてあり、ホクホクに煮崩れないようにしながら、ちゃんと味も滲みていて美味いです。
 塩昆布は塩っぱくなく薄味で、昆布の旨味が良く解ります。
 いぶりがっこは大根の水分が適度に抜けるほどしっかり燻されていて、薫香が堪りませんね。

 一杯目の酒を飲み切る頃に漸く出された松花堂弁当は、アオリイカのお造りワラビ添え、ズワイガニ入りがんもどきとホウレン草のお浸し、島辣韭と人参の和風ピクルスと干し柿、天ぷらが海老とエリンギと帆立貝柱の真丈の湯葉包み揚げ、赤魚の干物の切り身、それにご飯と味噌汁です。(大根と若芽と臼井豌豆)
 アオリイカは透き通るような綺麗な身に、細かい飾り包丁が入っていて、ぷちっとした歯ごたえとねっとりした食感が心地よく、甘みもあって新鮮で美味いです。
これに湯掻いた旬のワラビが添えてあり、良いアクセントになっています。
 がんもどきは目一杯出汁を吸い込んで、箸で切り分けて口に含むと出汁の旨味が溢れ出してきます。
甘めの味付けでズワイガニの風味こそ弱いですが、普通にがんもとして美味いです。
また、同じ皿にホウレン草のお浸しが出汁に浸かるように盛られていて、この出汁の美味さがホウレン草を凄く美味く引き立てています。
 島辣韭と人参と干し柿が甘酢に付けられて、箸休み的にちょこっと盛られています。
 天ぷらは、ベーキングパウダーを使った衣がカリッと硬いタイプのもので、海老やエリンギの他に帆立の貝柱の繊維をほぐして湯葉で巻いて揚げてありますが、うーん 手が込んでますね。
 赤魚の干物の小さな切り身を炙ったのが添えてありましたが、これはなかなか上品な干物ですね。

 酒のお替り含め愚妻が3杯、自分が2杯飲んで、会計は11,500円くらいでした。
うーん、まあ以前から感じていましたが、この店は酒がとにかく高く、1合で2,000円近くしてしまうので夜はなかなか使えませんねぇ。
この日も松花堂弁当は3,000円で二人で6,000円で、2合半しか飲んでないのにこの価格ですからねぇ。
それでか解りませんが、テイクアウトの電話予約が凄いらしく、厨房はかなり忙しそうに見えました。
まあ、料理は美味いってゆう事だと思いますが、それでもちょっと割高感は感じますね!
 この日は17:00過ぎに愚妻から電話が掛かってきて、「今日は飲みたい!」 とのこと。
さてはまた職場で何かあったなと思いながら、「じゃ、溝の口集合で!」 と電話を切りました。
今日は荒れそうだなぁと思いながら、なるべく気に入りそうな店を考えてると、そういえば 『高津酒臓』さん に教えてもらったばかりのこちらの店に行ってみようかと思いつき、依頼された調査もあるし、愚妻も好きそうな店なので丁度良いです!

 ドンキーの裏から眼鏡屋とパチンコ屋の間を入り、マルイの裏を通って真っ直ぐ200mくらい行った南武沿線道路に出る手前です。
 外観はお洒落で落ち着いた感じで、小さい入り口ですがちょっと高級感を感じますが、表に出されているメニューを見ればそんなに高い感じでもないので安心して入ってみます。
 店内は、和の佇まいですが、白を基調としたスタイリッシュな感じで、まだ新しい清潔感と相まって凄く良い雰囲気です。
カウンターに3名ほど先客がいたので、そのすぐ前のテーブル席に陣取りました。

 先ずは飲物ですが、メニューを見るとハイボールがウヰスキーの種類で何種類か用意されており、焼酎は芋、麦等乙類のものが幾つか、ワインもありますが種類はそれ程多くなく、別にリストまである圧倒的な品数を誇る日本酒がメインの店のようです。
日本酒で漬けた梅酒や、日本酒と蜜柑ジュースを合わせて熟成させた日本酒ベースのリキュールっぽいものも幾つかあって、余り飲めない人はそんなのをソーダ割りで出してもらえば良さそうです。
通常のサワー類は、甲類の焼酎も置いて無さそうだしメニューにも載っていないので、残念ながら 『緑茶割り』 も無さそうでした。 
 愚妻は今日はいきなり熱燗を頼み、自分は喉が渇いていたので蜜柑の日本酒をソーダ割りで一杯頂きました。

 改めてメニューを物色して食い物を見ますが、流石に日本酒に合いそうなツマミ系の定番ものや創作系を思わせる美味そうな感じです。
先ずは、お造り盛り合わせから始めて、トヨユタカ大豆の自家製温豆腐、旬菜の白和え、揚げ銀杏、鴨の低温燻製と旬菜のおろしかけ等を頼みました。
 チビチビやって待っていると比較的短時間でお造りの盛り合わせが来ました。
種類は鰹、〆鯖、蛸、そしてなんと今年初めてのクエがのっています。
盛り付けの美しさもさることながら、どの魚も丁寧な仕事振りと品質の良さが際立っています。
鰹は皮の部分だけを炙って芳ばしさを出すと共に身と皮の脂を活性化させ、しかも身には一切火を通さず、何より新鮮で、鰹の味が楽しめるようブロック状に厚めに切られていて、特に腹の脂ののった部分は別に火入れを強くして添えられていました。
 〆鯖は、もう殆んど〆ているのか解らないぐらいの微妙な酢の加減で塩も殆んど効いていないので、関鯖のような美味さです。
こんな調理で鯖をだせるのは、余程新鮮でなくては無理でしょう。
 蛸は何だろう、小振りの真蛸をボイルしてあるんですが、蛸の旨味が半端じゃなくて、ここ数年来で一番美味い蛸だった感じです。
 クエはご存知の通り超高級魚ですが、白身でありながら脂の乗りと旨味と歯応えが秀逸なのは当たり前なんですが、今回は正直言って蛸が美味すぎて完全に食われていましたね。

 白和えは、器の底に豆腐を裏ごしして出汁とあわせたのを敷いておいて、その上に細かく切った色んな野菜や果物を盛り付けたもので、自分で混ぜて白和えにして食べますが、非常に上品な味で、マスカットや巨砲等のブドウの甘さが凄いアクセントになっていて美味いです。

 自家製温豆腐は、茶碗蒸しの器に3分の1くらい入れて固めた豆腐を蒸しているようで、これを塩と山葵で食べるんですが、トヨユタカとゆう品種の大豆の甘味と香りを充分堪能することが出来ました。

 そしてなんといっても特筆すべきは鴨の低温燻製とゆう奴で、これには完全にやられました。
茄子や若布の煮浸しの上に、低温で燻製にした合鴨を乗せ、牛蒡の糸切にして揚げたものを飾った一皿ですが、スモークサーモンのような木酢液に漬け込んだタイプではなく、ちゃんと鴨には確り火は通っていながら生の様な柔らかい状態を維持していています。
鴨肉は火を通すとどうしても硬くなりがちなのですが、これは見事なまでの加減で、しかもスモークの香りが非常に強く心地よく、その柔らかい身は咬めば咬むほど出てくる鴨の旨味と薫香が口の中で一体になっていく感じが、今まで食べた鴨料理の中で最高の一品でした。
総合評価も4点と思いましたが、この鴨料理に敬意を表して4.5にさせて頂きました。

 その間、日本酒を店員さんのお奨めのまま4種類くらい頂き、最後に信州茅野産もり蕎麦を頂きましたが、結構美味しいと思う蕎麦でした。
付け汁の出汁加減も良く、こちらの料理全体に言えることですが、確りした出汁を取れているのでベースが確りして、どの料理も美味しくなっている感じがします。
ちょっと溝の口では群を抜いたレベルだと思いますが、しかもこれだけ飲み食いして二人で10,850円は有り難いですねぇ、これでもう少し酒が安ければ申し分無いのですが!
 愚妻もかなりご満悦の様子で、今日は荒れずに助かったと思ったのですが、帰りがけにボディガに寄ったら偶々カウンターの一番奥2席空いていて、ちょと一杯の積りで寄ったのに、その後1時間半仕事の愚痴を聞かされ続けました、やれやれ!

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5位

麗郷 渋谷店 (渋谷、神泉 / 台湾料理、スイーツ)

10回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 2.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 2.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 2.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥4,000~¥4,999

2025/08訪問 2025/08/24

5人寄れば文殊の春巻き!

 この日は渋谷のレンタルオフィスを借りて 仕事仲間4人で打ち合わせでしたが、17時に終了し さて渋谷ですからねぇ、久し振りにこちらで台湾料理でも食うとしましょう。
丁度、健食の下請けメーカーの担当君とも話しがあったので声を掛けると、即参加とゆうことで現地集合で5人での会食となりました。
 店は開店したばかりでしたが1階席は結構うまっていて、店員さんから2階へ行くよう指示されます。
2階でも良いんですが、トイレが地下なので結構大変なんですよねぇ。
まあ、空いてないんじゃ仕方ないですね、階段を2階に上がり結構奥の方の丸テーブルに案内されました。

 椅子に座る前に瓶ビール3本と腸詰2人前、焼きビーフン2人前、シジミ(ニンニク炒め)2人前を、メニューも見ずに注文です。
 早速ビールで乾杯してスタートです。
 腸詰は確りした複雑な旨味と八角の甘味等が濃厚で、いつ食べてもこれは外れなく美味いです。
細切りの葱や、刻んだパクチーを添えて、テーブルのポットに入った辛味噌を付けて食べるともうこの店に来た目的の半分は済んだような気になりますね。
私的には、間違いなく世界一美味い中華の腸詰です!
 焼きビーフンは直ぐに出されましたが、これはシジミが来るまでお預けです。
 シジミはニンニク醤油炒めで、今日のシジミは まあ普通サイズですね。
このシジミも日によって凄く小さい時も、大きい時もありますが、やっぱり大きい方が食べ応えもあり美味いですが、飽くまで その日の仕入れ次第で運ですね。
結構ニンニクが効いていて、シジミの殻を手で摘まんで口で身だけを取り出しどんどん頂きますが、シジミの旨味で手が止まりませんねぇ、当に無限シジミって感じで凄く美味いです。
このシジミ炒めの皿の底に、ニンニクや醤油、それに炒めた際にシジミから滲み出たエキスがスープ状になって溜まっているので、これを先に来た焼きビーフンにぶっ掛けて、良くかき混ぜて頂きます。
この焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、テーブルの辛味噌を付けながら食うとゆう方法もあり、それはそれで美味いのですが、このシジミのエキスたっぷりの出汁を掛けると、ビーフン自体がそれを吸い込み見事な味付けになります。
これでこその焼きビーフンなので、この2品はいつもセットで頼みます。

 ビールの後は紹興酒ですね、5年物をボトルでもらいロックで頂きます。
料理は追加で空心菜炒め2人前、春巻き1皿をお願いしました。
 この日の空心菜炒めは、シャキシャキの食感が残っていて良い歯応えで、いつもの様に油のコクが深く旨味が濃くて美味いです。
ただこれも日によってちょっと炒め過ぎで くたっとしてしまっていたり日によってマチマチです。
これはかなりの強火で短時間でサッと炒めるので、10秒早くても火が通らないし、10秒遅ければ炒め過ぎだし、なかなかビシッと決めるのは難しそうですね。
しかもこの油のコクや、そもそもこの火力は家庭では絶対に出来ないので、店でしか食べられない味ですね。
 春巻きは結構1本が大きいのですが、それが初めから1皿5本なので、少人数では頼めません。
今日の様に5人いれば理想的ですね。
この香ばしく揚がった皮が凄くパリパリで、この食感は何物にも代え難いですねぇ。
餡も豚肉や筍、椎茸、葱等の細切りを中華出汁の片栗粉で粘性を出したものに絡めた普通の物ですが、出汁が美味いので凄く美味く感じますね。

 更に紹興酒のボトルのお替りと、酢豚モヤシ炒め腸詰2人前お替りをお願いしました。
 酢豚は、ちょっと大き目の小口切りした豚モモ肉にコロモを付けて揚げて、それに油通しした玉葱、ビーマン、人参、椎茸等と炒めて、甘酢の中華餡に絡めたものです。
豚肉の揚げたのが食べ応えがあり、コロモに甘酢の餡が吸い込む感じが良いですねぇ、
酸味も優しく、出汁の旨味が濃くて美味いです。
 モヤシ炒めはモヤシとニラ、豚肉、木耳等を強火でサッと炒めたもので、油のコクと旨味、それにちょっと太いモヤシの生感を残すぐらいのシャキシャキの歯応えが絶妙です。

 〆に肉ちまき2つと大根餅1皿をお願いしました。
 肉ちまきは豚の角煮や椎茸を、旨味たっぷりの中華出汁で炊き上げたモチ米の中に入れ、笹皮で包んで蒸したもので、ここでは皮を取って飴色のモチ米のおにぎりみたいなのが皿にのせて出されます。
モチモチの食感と旨味を含んだ旨味、それに豚角煮の甘味や干し椎茸の出汁などが混然として深い旨味を形成しています。
 大根餅は表面をカリッと炙ってあって、中はモチモチの食感と干し海老の風味が良いですねぇ。
今まで色んな店で大根餅を食べる機会がありましたが、ここのを超えるものには出会ったことが有りません。

 全部食べ切って、酒も無くなったので河岸を変えようと会計しましたが、一人5,000円をほんの少し超えるくらいで、この美味い料理をこれだけ食って、酒も飲んでですから、やっぱり人数が揃うと中華飲みは効率良いですねぇ。
帰る頃には2階の満席で、トイレに行ったら地下にもお客さんを入れていました。
こんなに店員の接客が悪い店なのに、しかも10人以上じゃないと予約も受け付けないし、週末の夜でもないのに この人気風振りは流石ですねぇ!
 この日は休日でしたが、久し振りにこの店の台湾料理を食いに、愚妻や愚娘夫婦と一緒にやってきました。
この店は10人以下では予約も取れないので、開店の12時になる10分前に並ぼうと思いやってきましたが、既に店は開いていて もうお客さんが入っていました。
急ぎ入店して人数を4名と告げると、左手奥目の小さな丸テーブルに案内されましたが、うーん いつも通りの笑顔の無いゾンザイな感じがこの店に来たんだなぁと自覚させられます。
 
 テーブルに着くといつも通りメニューも見ずに 瓶ビール2本と腸詰2人前焼きビーフンシジミのニンニク炒めを発注します。
 シジミのニンニク炒めは、ちょっと小振りで味付けはいつもよりちょっと濃い目な感じでしたが、手掴みで殻を持って1粒づつチマチマ食べますが、ニンニクと醤油 それに濃厚なシジミの出汁が相まって美味いですねぇ、当に無限シジミって感じです。
ビールの後はやはり紹興酒ですね、一番安い5年物をボトルで頼み、ロックで頂きます。
 腸詰は小皿に2皿で出されましたが、いつもは2皿分を1皿で纏めて出されるんですけど、その時々の気分で変わるのもこの店らしいです。
これは相変わらず八角や中華系の香辛料が効いていて美味いですねぇ。
テーブルの辛子味噌と白髪葱、刻んだパクチー等をちょっと添えて頂きますが、これは紹興酒が進みますねぇ。
 焼きビーフンは極細麺と野菜の微塵切り、それに干し海老と中華出汁を含ませるように炒めていて、特別な味付けはしていないのですが、淡白ながらも干し海老の風味と中華出汁の旨味だけで充分美味いです。
ただシジミのニンニク炒めの皿に残った濃厚なシジミ出汁のスープを少し掛けると、淡白な味が一気に立ち上がる様な味と旨味で一層美味しく感じますねぇ。

 紹興酒のボトルのお替りを頼みつつ、追加で豆苗炒め春巻き五目焼きそばを頼みました。
 豆苗炒めは、良く見るスプラウトじゃあなくて、茎が5mmくらいの太さまで育っているのを高温でサッと炒めていて、ザクっとした歯応えと ちょっと茎のほっこりとした甘みの様な味を感じて、これが良い塩梅の塩味と油のコクが強くて凄い美味いですねぇ。
この豆苗を出してくれるところが少なくて、この店でもスプラウトを出すことも有るので いつもこれが食べられる訳では無いのですが、今日はラッキーでしたね。
 春巻きは1本が結構大きくて、皮がカリカリに揚がっていて 餡もアッサリした味付けながら旨味が濃くて豚肉や竹の子を細切りにしたモノが美味くて大好きなんですが、なんせ1皿が5本と謎に量が多いので2人だと食べ切れずなかなか頼めないんですよね。
この日は4人いたので頼めましたが、当然私が2本頂きました。
 五目焼きそばはこの店では頼んだことが無かったのですが、愚妻と愚娘が大好きなので初めて食べてみました。
餡の具材は、豚肉や豚のレバー、金華ハム、海老、白菜、竹の子、木耳、袋茸等で、ちょっと餡が濃い味でしたが、この焼きそばは凄い極太の麺なので、ちょっと濃い味くらいで丁度良い感じに絡んでますね。
普段はあまり台湾っぽくないので頼みませんでしたが、今後は定番になりそうですねぇ。

 更に紹興酒のボトルを追加して、モヤシ炒め大根餅を注文です。
 モヤシ炒めはたっぷりのモヤシと豚肉、ニラ、木耳等が入っていましたが、モヤシのシャキシャキの食感が凄く良くて、やはり油のコクと出汁の旨味で美味いですねぇ。
これも普段あまり頼まない料理ですが、これならお替りしたいくらいです。
 大根餅は大根おろしを片栗粉で練って胡麻油で表面がカリッとするように揚げ焼きしていて、干し海老の風味が良いですねぇ。
旨味もあって美味いんですが、この店の美味しさの基本は中華出汁にあるようですね。
どのように出汁を取っているのかは分かりませんが、この旨味が全ての料理の味のベースになっているようですね。
 〆に海老炒飯をお願いしましたが、パラパラとシットリの中間くらいの炒飯は凄く旨味があって、その炒飯の上に5尾のバナメイエビの剥き身をボイルして 綺麗な赤いタイルのように張り付いた見栄えが良いですねぇ。
これは勿論美味いんですが、結構バエるので頼む人が多いです!
 
 店員さん達も相変わらず仕事したくなさそうな感じでしたが、店は相変わらず流行っていて12時過ぎから満席になり、その後はずーっと行列が途切れる事は有りませんでした。
 2時間ほどで紹興酒のボトルを3本飲み切って、全て食べ切って会計は全部でほぼ20,000円でしたが、何と今回愚娘夫婦のご馳走になりました。
いやぁ、長生きはするもんです。
まさかこの間の病院の検査結果が悪くて、医師から家族に余命告知でもされているんじゃないだろうなぁ、などと穿った見方をしてしまいそうです。
 さて腹ごなしにカラオケボックスで少しカロリーを消費していくとしましょう、私は元気です!
 もう10年以上前から たま~に一緒に飯を食う 同じ歳のレビュワーさんに、私の贔屓にしているこちらの店で飯食おうと久し振りに呼び出されたんですが、なんでも体調不良とのことで前日急にキャンセルされてしまいました。
それでも彼が声掛けて集めた他の方々も来るとゆうので、美味い飯も食えるし参加しました。
 12時集合でしたが、10分ほど早めに行くと直ぐに皆さん4名集まりました。
1階奥の4席 丸テーブルに案内されました。

 早速、瓶ビール(中)2本と腸詰2人前をお願いし、取り合えず乾杯でスタートです。
 腸詰は直ぐにやってきましたが、これは相変わらずの美味さです。
ただいつも腸詰に付ける辛子味噌が今日のはいつもと比べやけにゆるいですねぇ。

 ビールの後はやっぱり紹興酒ですね、ボトルでもらいロックでお願いし、序でに焼きビーフンシジミのニンニク炒めを注文しました。
 焼きビーフンは1分くらいでやってきましたが、シジミの出汁をぶっ掛けて食べたいので暫しお預けです。
 10分ほど待って漸くやって来た今日のシジミのニンニク炒めは驚くほど大きなシジミで、これは凄いですねぇ。
これほどの大粒のシジミに当たったのはこの店では10年振りくらいですかねぇ。
やはりシジミは大きい方が味も濃くて美味いし、食べ易いのも良いですね。
 このシジミの皿の底に溜まった出汁をスプーンですくって焼きビーフンに掛けて食べるんですが、この店の焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、干し海老の風味や旨味は有るのでそのまま食べても充分美味いのですが、この淡白なビーフンにはやはり、この醤油ベースの濃厚なシジミ出汁が絡むと数倍美味くなりますね。

 いやあこのシジミは見事でしたね、これはもう一皿お替りをもらいましょう。
それと追加で豆苗炒めが無かったので空心菜炒め、それに大根餅をお願いしました。
 空心菜炒めはちょっと炒め過ぎでしたね、シャキシャキ感がなくなるほどでちょっと残念でした。
 大根餅は干し海老の風味が良く、ちょっとモチっとした食感も良いし、表面を揚げ焼きにしてシャリっとした感じに仕上げているのもその食感と香ばしさで美味いです。
これには辛子味噌をちょっと付けてやると、これがまた一段美味くなりますねぇ。

 紹興酒のボトルのお替りと春巻き、それと初めて骨付き豚肉の唐揚げを頼んでみました。
 ここの春巻きは皮がパリッパリで凄く食感が良くて好きなんですよねぇ。
中の餡も豚肉や竹の子、ニラ、椎茸等を硬めの餡にして、ちょっとオイスターソースの様な味付けも美味くて良いのですが、やはり何といってもこのパリッパリの皮の揚がり具合が最高なのです。
1皿5本と多いので、人数が揃わないと食べられないので、今日はチャンスでした。
勿論、余った1本は私が頂きましたけどね!
 骨付き豚肉の唐揚げは、この店に通ってもう47年になりますが初めて注文してみました。
一口大に切り分けた豚肉にコロモを付けてカリッと揚げてあります。
肉には薄い骨が付いていて、これはアバラの様なのでバラ肉ですね。
確り揚がっていてコロモもちょっとスパイシーな感じで美味いですねぇ、これなら次回もまた頼んでも良いですね!

 〆はやはりちょっと炭水化物を入れたいので粽と海老炒飯を注文しました。
 は餅米に味付けして笹の葉に包んで蒸したもので、笹の葉を取り除いてごろっと皿にのせて出されます。
飴色に色付いた粽は、餅米のもちもちの食感が良いですねぇ。
ちょっと甘しょっぱい様な味が確り付いていて、干し海老の風味や干し椎茸の旨味が良い感じです。
真ん中に豚バラの角煮が入っていて、ああそうか この煮汁が米の1粒づつに確り浸みている感じで美味い訳ですね。
 海老炒飯は旨味の効いたパラパラの炒飯の表面にちょっと大き目なバナメイ海老でしょうか、むきエビがタイル張りの様に入っていて 見た目のインパクトも有りますが、それ以上に確りちゃんと美味い海老炒飯です。

 全部食い切って会計しましたが1人4,500円ちょいで、内容的には安いですね。
やはり中華は4人集まると、皆でシェアして色々食えるし、結構お得感も出るので良いですね。
この日は、この店が初めての方もいらっしゃいましたが、気に入っていただけた様で良かったです。
なんせ決して店員さんの愛想やサービスが良い店じゃ無いですし、料理のロット振れも有りますから 気にする人はちょっと抵抗あるかも知れませんからねぇ。
 five君読んでるか~、早く治せよ!
 仕事仲間である友人と打ち合わせを兼ねて台湾料理でも食おうとゆう事になり、愚妻にも声を掛けると「行きたい!」と言うので、18時丁度に現地で落ち合うことになりました。
 当日5分前に店に行くと、まだ誰も来ていなかったので、先に入って始めておきましょう。
店員さんに「3人だけど10分以内には揃うと思う!」と言うと直ぐに入って左手のレジ横の4席丸テーブルに案内されました。

 座る前に瓶ビール(中)1本と腸詰1人前をお願いし、荷物を置いて席に着くと直ぐに瓶ビールとコップ3つが出されます。
コップに注いで、飲み干すと同時に早くも腸詰が出されます。
相変わらずの速さですねぇ。
早速、取り皿に辛子味噌を出しますが、今日の辛子味噌はいつもより粘性が無く緩い感じです。
料理も含めて、多少のロット振れは寧ろこの店らしさでの表れですね!
 5分程で愚妻が、更に5分程で友人も到着したので乾杯して、改めて瓶ビール1本と腸詰2人前、シジミ、焼きビーフンを注文です。
 今日のシジミのニンニク醤油炒めは、シジミは中粒でいつも通りですが、シジミの皿の底にたまったエキス分が少なく、いつも通り美味いのですが結構 味が濃いめで煮詰まったような感じです。
いつも、このエキス分を焼きビーフンにぶっ掛けて頂くのですが、今日はエキスが少ないので満遍なくは掛けられませんでしたが、それでも美味いのです!
 こうなるともう、紹興酒のボトルと氷を頼みロックで頂き、豆苗炒め大根餅も追加です。
 豆苗炒めは、いつもスプラウトタイプのものを使っているのですが、今回はもっと成長して茎も太くなったヤツで、ああっこれはいつものより美味いです。
こちらの豆苗の方が食感も良いし、青菜の美味さが有りますねぇ。
今後はいつもこれだと良いのですが、それは次回頼んでみないと分かりません!
 
 更に紹興酒のボトルをお替りと、鶏肉とカシューナッツ炒めカリフラワーとマッシュルームの旨煮を追加です。
 鶏肉とカシューナッツ炒めは鶏肉と竹の子煮をダイス状に小さく切って カシューナッツと炒めたモノで、全体的に茶色とゆうか黄土色っぽく、料理としての見た目の美しさは無いです。
確り甘めで旨味が強い中華味で、味は美味いですけどね!
 カリフラワーとマッシュルームの旨煮は初めて食べましたが、小口切りしたカリフラワーと半分に切ったマッシュルームの水煮を中華餡でサッと煮たモノで、うーん これは中華餡の旨味が素材に馴染んでおらず、あまり美味くないですね。
味が馴染むほど煮たらカリフラワーは柔らかくなりすぎるし、マッシュルームも水煮じゃ味が浸みないし、この素材を選んだ理由もちょっと良く分からない感じでした。
 更にモヤシ炒め海老炒飯をお願いしました。
 モヤシ炒めはいつもより炒め過ぎかシャキシャキの食感がちょっとしんなりし始めていました。
それに、ちょっといつもよりモヤシが細い感じもして、その辺りも食感に影響してるのかなぁ。
これはいつもより美味しくなかったね。
 海老炒飯は、相変わらず大きな むきエビがゴロゴロと沢山入っていて、炒飯の表面にタイルの様に張り付いて、見た目もインパクトがあって良いです。
炒飯自体も、米粒に玉子が1粒づつ回っていて、中華特有のコクと旨味が濃くて美味いです。
 もう自分も友人も満腹でしたが、愚妻が麺食いたいと言い出し、どうせ一人じゃ食べ切れないくせに五目そばを注文です。
考えてみればこの店との付き合いも、ももうかれこれ45年以上になりますが、普通に中華そば頼んだ記憶が有りません。
五目そばは俗に言う広東麺で、醤油味のラーメンの上に 肉や野菜等 色んな具材を餡かけにして掛けてあります。
スープは凄く旨味とコクが強く本当に美味いスープですが、麺がちょっと変わっていて、例えるなら富士宮焼きそば用の太くて深蒸しの茶褐色の麺のようで 伸縮性も無くぼそぼそな感じで、うーん これは私の感覚には合わないですねぇ。

 紹興酒も飲み切り、2時間半ほどでお開きにしましたが1人6,500円ちょいでした。
この店とはもう長い付き合いですが、ちょっとづづ今まで頼んだことの無いようなのを頼んでみてますが、やっぱりいつも頼むモノを越えるようなモノにはなかなか出会えませんねぇ。
やっぱりこの店は、腸詰、シジミ、焼きビーフン、大根餅、豆苗または空心菜炒め、偶に春巻き、海老炒飯、粽辺りで紹興酒のロックで決まりですねぇ。
それでも、この店はメニューの種類自体は凄く多いので、食べたことのないモノをちょいちょい頼みながら、これからも幾久しく付き合い続けて行くんでしょうねぇ!
 この日は、一区切り着いた仕事の関係者で慰労会をやろうと、取引先や下請けメーカーの担当者等、総勢5名で宴会です。
 17時丁度に店の前に集合でしたが、5分ほど前に行くともう皆な集まっていて、開店待ちの行列の一番前に並んでいました。
こいつら一体何時から並んでるんだと思いながら行列に加わりましたが、もう行列は20mくらいになっています。
開店と同時に1階の一番奥の丸テーブルに陣取りましたが、店員からはそこには座るなとかそこに荷物を置くなとか、相変わらずのぞんざいな対応振りに ああっこの店に来たんだなぁとゆう気にさせられます。

 早速、瓶ビール3本と呑めない1人がウーロン茶、それに腸詰3人前、シジミ2皿、焼きビーフン2皿とここまではいつもの様にメニューも見ずに注文です。
 ビールは直ぐに出されますが、グラスはバン、バンと音を立てるように乱暴に置いていきます。
知らないと何か怒ってるんじゃないかと思うかも知れませんが、こうゆう店員の所作も含めて台湾の現地感を感じられたりするんです。
まあ、誉められたことではありませんけどね!
 腸詰はいつ頼んでも鉄板の美味さで、品出しも速いので、この店では先ずは必ずこれを頼むのが良いです。
 シジミは醤油ニンニク炒めで、今日のシジミは粒が小さく身も痩せていてハズレですね。
凄く大きな粒ぞろいのシジミの時もありますが、毎回シジミの入荷毎に素材の質に差が有るので、運次第です。
 焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、このまま食べても美味いですが、シジミの皿の底に溜まった汁をちょっと掛けて頂くと、醤油の塩味とニンニク、それにシジミの出汁の旨味が濃くて凄く美味くなります。
 紹興酒をボトルでもらいロックで頂きま、追加で大根餅2皿、春巻き、青菜炒め、モヤシ炒めを頼みます。
 春巻きは1皿5本入りなのでこの日は一人1本づつで丁度良かったです。
凄いパリパリの揚げ上がりで美味いんですが、人数が少ないと頼めない1品です。
 青菜炒めは小松菜で、茎のシャキシャキ感と油のコクが美味くて、簡単な料理ですが火力も含めて家では決して出せない味ですねぇ!
 モヤシ炒めは緑豆ですがかなり太くて確りしたモヤシで、強い火力で短時間で仕上げるのでモヤシのパリパリな食感が凄く良いです。
それに以前の記憶より、キクラゲとか他の素材も沢山入っていて、これが処方変更によるものなのかロット振れの範疇なのかは分かりませんが、今日のはいつものより美味く感じました!
 更に紹興酒をガンガンお替りしながら、豆苗炒め、ニンニクの苗炒めをお願いします。
 豆苗炒めは、スーパーなどで売っている細いスプラウトとゆうより、もっと確りした苗でそれなりに太さのある緑色に育ったもので確り炒めてあって、これはこれで美味いです。
 ニンニクの苗炒めはスーパーなどで売っているニンニクの芽って奴で、ほんのりニンニクの風味が良いです。

 結局、2時間半ほどで飲み手4人で紹興酒を5本飲み切り、〆ましたが一人5,000円ほどといつも通りでしたがやはり半分は酒代ですね。
この店の料理は、シジミの様にその素材の入手状況で品質が変わったり、料理の内容も僅かに変わりながら長い歳月をかけて少しづつ変貌していたりしますが、それでもその基本となる味自体はいつも変わることなく継承され続けていて、いつ来ても満足させてくれます。
そうでなきゃ伊達に45年間も通い続けないです。
思えば長い付き合いになったモノです。
 さあ、このまま表のカラオケボックスに直行です。
2次会での利用で、この界隈の飲食店での1次会のレシートを見せれば、部屋代が半額になるサービスをやってますからね!
 今日は得意先の担当君とその上司君と3人で、一区切り付いた仕事の打ち上げでこちらの店を訪れました。
この上司がコロナ前までは年に数回は台湾に出張していて、この店は初めての様でしたが 久々の台湾料理が食えると喜んでやってきました。
 約束の17時丁度に店の前に行くと既に開店待ちの行列が出来ていて、その中に得意先の2人の姿を見付け合流した直後に開店し、どっと店内に雪崩れ込みます。
店員さんに、左奥の小さな丸テーブルに着くよう指先一つで指示され、相変わらずの接客振りに思わず笑いがこみ上げます。
気が付けば、アッとゆう間に満席で、相変わらずの人気の高さが伺えます。

 もういちいちメニューを見ることも無く、瓶ビール2本と腸詰2人前、シジミ焼きビーフンと流れるように注文です。
乾杯して腸詰と焼きビーフンがテーブルに並んだところで、もうビールは飲みほして紹興酒をボトルで頼み、3人供ロックで頂きます。
 ここの腸詰は相変わらずの美味さで、年に何度か必ず食べたくなるので緊急事態宣言明けで漸く来れて良かったです。
 焼きビーフンは味付けが薄目で、いつも一緒に頼むシジミのニンニク炒めの出汁を掛けて頂くのですが、今回は暫く待ってもシジミが出てこなくて、確認するとオーダーは入っているのに忘れていたらしく、だからと言って急ぐ訳でも無くもう焼きビーフンを3分の2ほど食った頃になって漸く出てきました。
それでも店員さんからは一言の詫びの言葉もありません。
シジミもいつものと比べると、今日のは小さいうえに身入りも余り良くない感じでしたが、まあ頼むたびにこのシジミのクオリティはかなり異なりますが天然物ゆえに仕方のないところでしょうか。
 紹興酒のボトルをお替りし、追加で大根餅青菜炒め春巻きを注文です。
 大根餅はモチっとしていますが表面がちょっとカリッとするよう油で焼いてあり、食感が良いです。
干しエビの風味も良くて、美味いですねぇ。
 青菜炒めは今日のは小松菜で、シャキシャキの食感が残る炒め具合も良く、コクと旨味が強くて美味いです。
 春巻きは以前は1皿4本だったと思いますが、今回はちょっと細目になって5本になってました。
しかし何でこんなにいつもいつも来るたびに変わっちゃうんでしょうかねぇ。
でも料理のアバウトさや接客のいい加減さを差し引いてもこの店の台湾料理は美味いので、もはや腹も立ちませんねぇ。

 結局、紹興酒のボトルを3本飲み切ってお開きにしましたが、得意先の台湾通の上司君も感動モンの美味さで凄く気に入ってくれました。
かなりアバウトな接客に関しても、台湾ならやはりこんなものですよって納得されていましたのでヤレヤレです。
しかし、3時間以上粘ってしまいましたが、店内の階段に空席待ちのお客さんが20時くらいまで並んでいました。
コロナ過依頼、飲食店の客離れが懸念されていますが、この店は接客も含めて もうスッカリ元通りで安心しました!
 この日はいつもの外資の営業君と飲む約束をしていましたが、後輩の商社マン君から電話でメーカーさんと3人で17時から渋谷で打ち合わせをしたいとの連絡があり、じゃあ打ち合わせが終わってからまとめて皆で飯を食うことにしました。
喫茶店トップで打ち合わせが終わったのが17時50分で、急いでこちらの店に向かいました。
なんせ人気店なのでいつも凄い混んでいて、今日は金曜日だし下手すりゃ1時間以上待たされることもあるのですが、店に着いて中を覗くと1階でも3割程度の入りで凄い空いています。
うーん、この店には頻度こそ少ないですが、もう45年間も通ってますがこんなに空いているのは初めてです。
やはり新型コロナの影響なんでしょうか、この店ですらこんな状態ですから飲食店は本当に大変ですね。

 いつもの外資の営業君も合流し、1階奥の丸テーブルに4人で陣取ります。
座る前に腸詰3人前と瓶ビール2本を頼み、早速乾杯してスタートです。
この店ではもういちいちメニューを見ることも無く、シジミ(ニンニク炒め)焼きビーフン、それと紹興酒をボトルでもらいロックで頂きます。
この3品はいつも最初に頼むもので、料理にロット振れはあるし、この日はシジミがいつもより塩っぱい感じは有りますが それでも鉄板の美味さです。
 さらに春巻き空心菜炒め大根餅を注文します。
 この店の春巻きはパリパリの揚げ上がりの香ばしさが好きなんですが、なんせ結構な大きさの春巻きが1皿5本入りなので、人数がいないと頼めないのです。
今日は私が2本頂いて満足です。
 大根餅はモッチリした食感ながら、いつもより表面がカリカリに焼かれていて美味いですねぇ。
 追加で紹興酒のボトルをお替りし、蒸し鶏とモヤシ炒めをお願いしました。
 メーカーさんが鶏を食いたいとゆうので蒸し鶏はこの店で初めて頼みましたが、かなり大振りの胸肉で確り蒸されて身が締まって、一般的な中華料理で出てくるような柔らかくてシットリした物とは違います。
まあ、味は悪くないですが個人的好みとしては、低温でジックリ茹でたシットリ柔らかいタイプの方が好きです。
 モヤシ炒めは一本一本が太くてシャキシャキの食感が良いです。
油のコクは空心菜炒めに比べ少なく、人参の細切りを混ぜてありますが この人参も余計ですね。

 2本目の紹興酒も飲み切って2時間ほどでお開きにしましたが、この日は飲みも軽めだったので一人4,500円くらいでした。
 しかし渋谷の街は若者達ちでスッカリ賑わいを取り戻したかのように見えますが、この店の様にお客さんの年齢層が高く余り若者が立ち寄らないような店では、相変わらず厳しい戦いは続いているようですね。
春まではこんな状態が続きそうですが、うーん 春の訪れはまだまだ遠そうですねぇ!
 2,3日前に、いつもの外資の営業君から久し振りにお誘いの電話があり、溝の口で飲む約束をしましたが、昨日後輩の商社マン君からも相談があるのとのことで飲みのお誘い。
うーん、家が千葉方面の後輩に溝の口まで来させるのは酷なので、じゃあ3人で久々に台湾料理で紹興酒でも飲みながら悪巧みをしようとゆうことで、18時に渋谷集合にしました。
 当日になりいつもの外資の営業君から16時頃に電話が掛かってきて、「もう会社を出たいんで、早めに始めませんか。」とのことで二人で先に始めておきましょう。

 この店は道玄坂から東急本店に抜ける、表通りから隠れた細い路地にあり、そのレンガ造りで窓の小さな威容はまるで砦のように見えます。 
 後輩の商社マン君にはメールで「先に始めているので、電車の中を進行方向へ走るくらい急いで来い!」と伝え、17時過ぎに2人で入店し、店員さんに「後から一人来て3人になる。」と言うと1階奥の丸い4席テーブルに案内されました。
 席に着くと同時に早々に瓶ビールと腸詰シジミのニンニク炒めを注文します。
すぐにビールとグラスが出され、グラスに注いで乾杯をすると同時ぐらいに腸詰が出されましたが、相変わらずの神速振りですね。
今日の卓上の辛子味噌はちょっと弛めな感じでしたが、取り皿に取り腸詰と白髪ねぎ、パクチーを添えて辛子味噌をちょっとつけて食べると、八角や色んな香辛料や甘み、旨味、辛みが口の中で絡み合って、うーん、相変わらずの美味さです。
 シジミのニンニク炒めも3分と待たずに出されますが、今日のシジミは粒がいつもより不揃いな感じで、味も濃い目ですがやっぱり旨味が濃厚で美味いです。
 ビールを1本飲んだところで、やっぱり紹興酒をボトルでもらいロックで頂きます。
 45分程で後輩が駆け付け、挨拶もそこそこに紹興酒で参戦です。 
改めて腸詰2人前、シジミのニンニク炒め、焼きビーフンを追加オーダーし、本格的にスタートです。
この辺りはこの店ではいつも必ず頼む定番料理で、どのお客さんもほぼ頼んでいる物です。 
 紹興酒のボトルお替りをもらい、更に春巻き空心菜炒めナマコの煮込みを追加します。
 春巻きは豚肉や干し椎茸、竹の子等の細切りに餡を絡めトロミの着いた具材の旨味が濃厚で、それを巻いた皮のパリッとした食感が最高で凄い美味いのですが、1本が結構大きくボリュームがあり、しかも1皿が5本と量が多いので普段愚妻と2人で来たときは中々頼めないので、この日のような男3人以上いるときは必ず頼みます。
 空心菜炒めも定番ですが、この日の奴は緑が鮮やかでシャキシャキの歯応えが良い具合で、油の旨味も良く、いつにも増して出来が良かったですね。
 ナマコの煮込みは、干しナマコを戻して削ぎ切りにして、竹の子や干し椎茸と一緒に旨煮にしたもので、ナマコのグ二グニとした食感と餡の旨煮が良く絡んで美味いです。
 更に紹興酒のボトルをお替り(3本目)し、ちまき蟹炒飯で締めました。
ここのちまきは、蒸した糯米がもっちリとしていて、中に豚の角煮と干し椎茸が入っていて、その煮汁と干しエビの風味が糯米に確り吸収されていてホントに旨味が濃厚で美味いのです。
 カニ炒飯は炒飯の上にたっぷりの蟹肉のフレークが被せるようにのせてあり、蟹云々より炒飯としての美味さが際立った逸品で、この店の〆には相応しいものですが、個人的にはプリプリの食感が素晴らしい大きなムキエビのゴロゴロのった海老炒飯の方が好きです。

 3本目の紹興酒も飲み切り、一通り話しも済んだのでお開きにしましたが一人6,000円くらいでいつもよりちょっと高かったですが、まあこれだけ飲み食いすれば当然ですね。
 この後輩の商社マン君の3年越しの悪巧みプロジェクトもいよいよ終盤の詰めに差し掛かってきて面白いことになって来たので、今後ちょくちょく合う機会も増えそうです。
 さて、まだ21時前ですので、今からいつもの外資の営業君と溝の口で飲み直しと行きましょう!
 この日は仕事関係の仲間と総勢6人で台湾料理を食いに来ました。
週末の夜だったので混んでるだろうとは思いましたが、18時30分に入店すると既に満席どころか店内の階段に行列が出来ています。
普段なら並んでまで飯食うなんて絶対しないのですが、この日は態々この店の台湾料理を食いに集まった訳だし、この店を初めて訪れるメンバーが3人いたので、どのくらい待たされるかも分らぬまま並んでみました。
いやーそれにしても待ち行列の先頭に辿り着くのにキッチリ1時間掛かりました。
しかも6人ですから丸テーブル1個が丁度空かないと、皆な別々のテーブルで食うわけにもいきませんからねぇと思っていたら、ホントに丁度6人連れの前客が帰って超ラッキーでしたね。

 早々にテーブルに付き、座る前に瓶ビール3本と腸詰め3人前、シジミ3人前、焼きビーフン2人前を頼みました。
この3点セットはこの店ではもう席に着く前に注文するのが基本です。
 先ずはビールで乾杯し、グラスに一杯飲み干す頃に腸詰がやってきますが相変わらずの品出しの速さが良いですね。
テーブルに置いてある辛味噌をちょっと付けながら、白髪ネギやパクチーと一緒に食うと、もう溜まりませんねぇ。
 紹興酒の一番安い奴(2,000円)をボトルで頼んでロックで頂きます。
 追っかけですぐにシジミと焼きビーフンも登場です。
このシジミはニンニク醤油炒めになっているんですが、もう旨味が半端なくて、初めてこの店を訪れた下請けメーカーの営業君は、「この美味さは一生食い続けられそうだ!」と言ってましたが、その気持ち良~く解ります。
そして否応無しに紹興酒のペースも上がりますねぇ!
 焼きビーフンは薄味ですが干しエビ香ばしさや旨味が良く効いていて相変わらずの美味さですが、これにシジミの皿に溜まったスープをちょっと掛けるともう最強で、世界一美味いビーフンになります!

 紹興酒のボトルをお替りと瓶ビール2本を貰い、空心菜炒め2人前、大根餅2人前、春巻き(一皿で大きいのが5本)を注文しました。
 空心菜炒めは短時間でサッと炒めているのでシャキシャキの食感が良く、油のコクと旨味が溜まりません。
 大根餅も干しエビの風味が良くてもちっとした食感も良い具合です。
 春巻きは皮のカリッとした食感が最高で、中の餡も旨味が効いていてなかなかここの春巻きを超える春巻きには出会えないのですが、1皿の量が多くて今日の様に大人数でないとなかなか頼みにくいです。

 更に紹興酒のボトルを追加し、チマキと海老炒飯を頼みました。
 ここのチマキはちょっと大振りで、竹の皮で包んで確り蒸してあるので香りが良くもっちりとした食感も良く、豚の角煮と干し椎茸、干しエビの風味が混然としていて、このチマキより美味いチマキにはなかなかお目にかかれません。
 エビ炒飯は大振りのむきエビがゴロゴロと表面を覆っていて、旨味が半端なくこれまた美味いのです。

 もう歯止めの効かなくなった面々は更に紹興酒を1本頼み、腸詰めとシジミを1人前づつお替りして、すべて平らげ全員満腹となり、皆な満足して終了となりました。
 ここの台湾料理は、味自体はそれほど濃い訳じゃないんですがコクと旨味がとにかく強く、相も変わらず美味いです。
ただ、10人以下では予約も受け付けませんし、週末の夜ともなれば結構平気で待たされます。
接客も愛想は悪いし、サービス精神も無いのでちょっと嫌な感じだと思われる方もいるとは思いますが、それでもこれだけ並ぶのはやはりここの料理が美味いからですね。
 美味い物を食ってすっかりテンションの上がった面々は、店を出ると目の前にあったカラオケボックスに直行し、すっかり盛り上がって、止せばいいのに朝の4時まで歌いまくってしまいました。
いい歳こいて面目もありませんね!
 やはり年に2、3回は無性にここの腸詰が食べたくなりますねぇ。
この日は愚妻から、「今日は娘も出掛けて帰ってこないので飯作るのも面倒だし、どこかで食べて帰ろう!」とのメールを着信。
じゃあこちらの店に行こうと18時に待ち合わせです。
 店は週末とゆうこともあり、既に結構お客さんが結構入っていて、入り口で人数を告げると2階へ通されましたが相変らずの繁盛振りですねぇ!
階段を昇った直ぐの一番小さな4席テーブルに陣取ったのでこの日は相席にはなりませんでしたが、店内は大きな丸テーブルが多いので二人だとほぼ他人様と相席になります。
 先ずは瓶ビールを1本と腸詰、シジミのニンニク炒め、豆苗炒め、焼きビーフンとここまではいつものお約束でメニューも見ないで席に座りながらオーダーします。
それからゆっくりメニューを見ますが、もうおよそ40年間値段以外は一切変わっていませんねぇ。
 品出しは早いのでビールを1本飲みきらないうちに、全て揃うのでその時点で紹興酒のボトルを頼み、夏でも冬でもロックでいきます。
更にモヤシ炒めと、愚妻がここに来ると必ず頼む海老炒飯を注文して、この日のように2人だともうこれが限界です、ってゆうか頑張ったほうです。
粽も大根モチも、春巻きも食べられないので本来は最低でも4人くらいで来たいところですね。
誰か付き合ってくれる人がいれば、年内もう1回行っときたいところです!

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(常用)益々高まる依存度! 2014年12月

 この日は、愚妻の仕事の同僚のお嬢さんと自分の友人、計4人で忘年会です。
このところ、年に数回このメンバーで飯を食うパターンになっていて、いつもは愚妻の職場の近くの新橋方面が多いのですが、今日は美味い台湾料理を食いに行こうと態々渋谷に集合です。
 
 いつもは二人で利用することが多いので品数をなかなか沢山頼めないのですが、今日は4人なのでいつもより更に色々食べられそうで楽しみです。
 先ず生ビールを頼みながら腸詰×3とシジミ×2を注文します。
ここまではメニューを見る必要も無く、システム化している入店から席に着くまでの一連の動作のようなものです。
ビールで乾杯し、メニューを物色することも無く、紹興酒をボトル頼みでロックで飲む用意をしてもらいます。
その上で、豆苗炒め、焼きビーフン、大根モチ、春巻きを頼みました。
 更に紹興酒のボトルをお替りしましたが、お嬢さんは紹興酒の味が御気に召さないようでなかなか酒が進みません。
そうなるとこの店には焼酎も無ければ、普段お嬢さん御用達のグレープフルーツサワーなんて気の利いたものも無いので困ってしまうところですが、ジンジャーエールがあったのでそれをもらい、紹興酒と1対1くらいで割って飲ませると美味しいと言って飲み始めたのでヤレヤレです。
ジンジャーエールの味と甘味が、紹興酒の癖のある味を見事に調和させながら飲みやすく変えてくれる様ですね、発見です。
 更に、モヤシ炒めと、五目ソバ、愚妻の大好きな海老炒飯を頼み、いつも通り美味しく完食させて頂きました。

 この店は、今年も5回ほど使わせて頂きましたが、今回も店員さんの愛想の無い対応振りに初めてだったお嬢さんはビックリしてました。
それでもここの料理は美味いし、特に腸詰は自分にとっては習慣性の強い薬物のように依存度を高めていますね。
来年もやめられそうに無さそうです!

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(常訪)アサリよりでっかいシジミ!                                    2012年11月

 この日は友人と溝の口で待ち合わせをしていたのですが、急にここの腸詰が食いたくなって、急遽渋谷待ち合わせに変更です。
17時過ぎと時間も早かったので楽勝で入店出来ましたが19時くらいだと大体満席になり、並ぶ場合もあります。

 2階の奥の小さい丸テーブルに二人で陣取り、紹興酒をボトルで注文と同時にいつもの様に腸詰とシジミを頼みます。
紹興酒で乾杯しつつ、春巻き、焼きビーフン、豆苗炒め、冬瓜スープ、豚耳、チマキ、大根餅と二人とは思えない程の大量発注です。
 ここの春巻きは好きなんですが1皿5本で、しかも1本が結構大きくボリュームがあり過ぎるので、二人だとキツイのですが如何しても食いたいので残す覚悟で注文してしまいます。
これはバラ売りしてくれると有難いですねぇ、今回も残念ながら1本残してしまいました、ごめんなさい!
 今回、特筆すべきはシジミで、過去35年この店に通ってきましたが最大級の大きさで、一般的なアサリより大きいくらいでした。
食べ応えもあり味も美味しいものでしたが、残った汁も淡白な味付けの焼きビーフンにぶっかけて美味しく頂きました。
お行儀は悪いですが、この食い方は止められませんねぇ!

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台湾は島だけどまったり大陸的!                                      2011年 9月

 何か久しぶり、半年以上開いてしまったのは初めてかもしれません。
折角の休みなので映画でも観に渋谷に出ましたが、そうなるともうこの店しかありません。
映画見ながらも腸詰やシジミで頭ん中いっぱいで、エンドロールも早々に駆け付けました。
店は流石に混んではいましたが、1階の大きな丸テーブルに当然の如く相席です。

 先ずは席に着くと同時にビールと腸詰を注文します。
それらが来る間、久しぶりだったので見知ったメニューを見直しますが、これもまったく何十年も代わり映えしません。
ビールで乾杯ののち、シジミ、空芯采炒めと共に紹興酒と氷を注文し、本格的スタートです。
 まず、腸詰ですが今回以前より少ししょっぱい感じがしました。
なので、いつもはタップリつける辛し味噌も、今日はちょっと控えめです。
この辛し味噌もこの店オリジナルのもので、色んなもんに合うので大好きなんですが、今日のはいつものよりちょっとユルイ感じです。
 空芯采炒めもこの店に来ると必ず頼みますが、いつものものに比べ火が入りすぎでシャキシャキ感が少ないです。
 今日のシジミはアサリみたいにでかくて、食べ応えバッチリですが、シジミの大きさだっていつも同じじゃありません、もっとちっちゃい時だってあります。
 このように書くとこの店の評価を下げそうですが、そんなちょっとの違いなんてこの店ではどうでも良いのです。
いやむしろ、そんなことが些細なことと思うその感覚こそがこの店では大事だし、それでもここの腸詰もシジミも世界一美味いことになんら変わりはないのです。
このアバウトな感覚とこの店の料理の圧倒的存在感のまえでは、そんなことは全然問題無いことなのです。
なかなか伝わりづらいと思いますが、この感覚を理解しないとこの店の良さは解らないかもしれません。

 その後、焼きビーフンにシジミの汁と辛し味噌をぶっかけて、海老チャーハンに五目旨煮の餡をちょっと付けて食い、残った紹興酒のためにアワビの煮込みを頼んで、緩々と相席の他人様の会話を聞くともなしに盗み聞きして肴にしつつ、まったりと満足の夕飯でした。

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時の止まった場所!                                              2010年5月

 道玄坂から東急本店の方に抜ける、ちょっと怪しげな細い路地にあります。
外観はレンガ造りっぽく年期も入っていてちょっと渋い感じです。
店内は1階にカウンターもちょこっとありますが、1階、2階、地下とも中華の中央が回転する6人掛けほどの丸テーブルが主体です。
したがって2~4人程度の少人数の場合は、基本的に相席になります。

 親父に連れられて最初に行ったのは、もうかれこれ30年以上前になります。
中華料理とゆうカテゴリーのなかで、台湾料理とゆうものを初めて食したのもこの店です。
当時は、従業員も殆ど中華系で、ほんとに異国情緒みたいなものを感じて興奮したのを覚えています。
それ以来、年に2~3回は訪れますが、味も店のたたずまいや雰囲気も殆ど変わっていません。
親父はもう十数年前に他界しましたが、ここに来ると時が止まったようで、今でも親父と一緒に紹興酒を飲んでるような気分です。

 この店の接客についてなんだかんだ言うでしょうが、そんなことを気にしてはいけません!
そもそもそうゆう店じゃないんです。台北の裏路地にあると思えばそんなもんです。料理は確実に美味いんですから。
 すぐ目に付くのは自家製の腸詰をカウンターと厨房の間に、暖簾みたいにぶら下げています。
まずは前菜として、この腸詰めを必ず頂きます。
独自の香辛料の香りと、ちょっと甘めの腸詰にパクチーと白葱を薬味にしては、備え付けの甘辛の味噌だれをつけて食べるのが最高で、台湾でもこれほど美味いのはお目にか掛かれません。
ニンニクの利いた大粒のしじみ、干しエビの香り豊かな大根餅、竹皮と干しエビ 干しシイタケ風味の粽、青菜(空芯采もしくは豆苗)炒め、締めの焼きビーフンでいつものフルコースです。
 春巻きや各種麺類、チャーハン等の定番物から、豚耳、干しナマコ等いかにも台湾物まで品数も豊富で何を食べても凄く美味いです。
やべぇ、また行きたくなってきた。

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6位

じもん (自由が丘、奥沢、九品仏 / 日本料理、もつ鍋、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2012/12訪問 2013/01/03

(再訪)一年って長いね!

 この日は仕事関係の仲間で、東急線沿線に住む4人で皆が帰りやすい自由が丘で忘年会をすることになりました。
この店は以前、今日のメンバーの一人と偶々飛び込みで水炊きを食べて美味さに感動し、それ以来冬限定で水炊きを食べに来ています。
今日のメンバーの中の別の一人も、やはりここの水炊きが好きで、何回か来たことがあると言ってましたので自由が丘で水炊きといえばそこそこ有名なのかもしれません。

 この日は4,800円の水炊き飲み放題付き2hコースでお願いしました。
4人用の個室は、掘り炬燵式で、障子で完全にセパレートされていて、落ち着いた雰囲気です。
 先ずは前菜五種盛りがバイ貝煮、鶏味噌胡瓜、鶏レバー、辛子明太子等を綺麗に盛り付けられて登場です。
 そして特製鶏ガラスープが出されますが、時間を掛けてじっくりダシを取たもので、鶏の濃厚な旨味が食膳の空腹の胃袋にジワーっと染み渡ります。
 ビールや緑茶割りで乾杯し、前菜の盛り合わせでチビチビやっていると、お造り5種盛が登場です。
大きなお皿に、マグロ、鯛、ヒラマサ等の魚と一緒に、鶏刺しや馬刺しも彩り綺麗に盛り付けてあり、早速熱燗にチェンジです。
魚も、鶏も、馬も上質で美味しいもので、酒が一気に加速します。
 辛し蓮根は、ちょっと炙り直して表面が少しカリッとしてこれも美味かったです。
 そしてメインの日向鶏の水炊きは、白濁した鶏出汁の濃厚なスープに鳥の皮や隋から煮出して冷やして固めたゼラチン(コラーゲン)をぶち込むところから開始です。
この出汁が、通常如何しても感じやすい鶏の生臭さやエグ味等を一切感じさせないもので、この料理の美味さの基本となります。
煮立ったら、つくね、切り身、肝等入れていきますが、特に骨付モモ肉が見た目にも豪華さを感じさせます。
細く切った野菜もタップリ入れて、鶏が煮えたらポン酢で頂きますが、とにかくもうこれが絶品で酒が幾らでも進む感じです。
 鍋の〆はいつもはちゃんぽん麺にするのですが、今日はメンバーの中にラーメンアレルギーの奴がいるので(本人はラーメン好きなのに、食べると酷い湿疹がでて顔が腫上がったりする。ちなみに小麦はうどんもパンも何の症状も出ない。)、奴の特異体質に合わせ初めて雑炊にしてみましたが、このご飯が出汁を吸って玉子が絶妙にあって、明らかにちゃんぽんよりも美味いもので、何故もっと早く雑炊を試さなかったのかちょっと後悔したほどですが、とりあえず今日はラーメンアレルギーに感謝しておきます。

 いやー、今日も美味しくて満足でしたが、この水炊きを食わないと年が越せない感じがしてきましたね、すっかり定番になりそうです。
接客も今日の担当は非常に気持ちよく、細かい気配りも出来て良かったです。
しかし、明らかにこの料理は自分の中では冬限定で、忘年会や新年会等忙しい時期にあたるので、悲しいかな年1回の楽しみになってしまっています。

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膜張りジモン!                                                                 2010年11月

 自由が丘駅北口改札を右に出てすぐ左折した海鮮焼き屋の2階、以前投稿した金田の手前です。
店は昨年10月のオープンでまだ新しく綺麗で、最近よく見るチョット高級っぽい個室居酒屋のような造りでチェーン店かと思いましたが、この1軒だけとのことです。
客席が個室っぽくなってるので店の全容をうかがい知る事が出来ませんでしたが、テーブルも広く落ち着いた感じでくつろげる雰囲気は良いです。
 ここは博多を中心とした九州郷土料理のお店で、水炊きやモツ鍋等の鍋料理を中心に、九州直送の鮮魚や日向地鶏、薩摩黒豚等の素材を使用した物や、馬刺しやさつま揚げ、からしレンコン等の郷土料理が盛り沢山です。
このところ夜は冷え込んで来ましたので、熱燗と鍋の季節の到来ですね。
以前、博多華味鳥の銀座店で水炊きを食べて感動的に美味かったので、まあそこまでは期待しないにしても博多水炊きを頼み、鍋の準備が整う前にチビチビやりながら、馬刺しの盛り合わせとからしレンコンをいただきました。
馬刺しは大きな器に氷を盛って、その上に赤みや霜降り、たてがみ等の部位をルイベの状態で並べて見た目にも綺麗です。
それを生姜やニンニクで食いますが、口中の温度で脂が解けていく感じがなんとも言えず美味でした。
からしレンコンは自家製で、出す前に一度炙っているようで、周りの衣がカリカリの食感であったかいですが、これは賛否あるかもしれません。
メインの水炊きは、日向地鶏のガラを16時間かけてとった白濁した出汁が鍋に入れられていて、そこに20時間以上掛けて煮詰められた煮凝り状のコラーゲンゼリーをぶち込んで、骨付き肉、正肉、ツミレ、ハツ等と薄くスライスされた人参、ネギ、水菜、エノキが入ります。
ポン酢は使用せず、この濃厚なガラスープには良い塩味が付いており、柚子胡椒をチョット添えて食べると、これはもう絶品で華味鳥と比べても遜色ない美味しさで酒も進みます。
〆はやはりチャンポン麺でお願いしましたが、コラーゲンの膜貼り感が麺に絡みつく感じでものの見事に完食です。
 確かにチェーン店の居酒屋に比べれば価格的には少し高く感じるかもしれませんが、九州郷土料理の店としてなら納得ですし、むしろ内容の割には価格も安く感じるほどでした。
例によって少し飲み過ぎてしまったことも価格を高くしてしまった原因で、普通に飲み食い摺れば\5,000以内でいけると思います。
この冬が少し楽しみになるような、そんな水炊きでした。

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7位

えびでん (高津、武蔵溝ノ口、二子新地 / 日本料理、居酒屋)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2021/03訪問 2021/03/18

流行る店は流行る!

 休日の夕食に、田園都市線の高津駅近くのファミマの2階に以前溝の口に在った[a:14082380,寿司居酒屋]が、この2月に引っ越してきたと聞いたので行ってみました。
ところが、17時前なのに既に予約も含めて満席です。
この非常事態宣言の中で凄いですねぇ、混んでる店は時短だろうとなんだろうとちゃんとお客さんは来るんですね。
仕方ないので府中街道を渡った先にあるこちらの店を久し振りに覗いてみましょう。
この店も普段から結構流行っていて、予約無しで行っても結構入れないことが多く、何となく足が遠のいていましたが、この日はまだ17時開店の前だったので1番乗りなら入れるだろうと行ってみました。
開店5分ほど前に店の前まで来ると、まだ準備中の札がでていましたが、中の様子を除くと窓際の席にもうお客さんが居るのが見えます。
恐る恐る入り口を明けようとすると、丁度中から店員さんが出てきて招き入れてくれました。

 早速手前のテーブル席に陣取り、緑茶ハイとグラスビールを頼むと本日のお勧めメニューの書かれた黒板を持って来てくれて、目光の唐揚げ、のどぐろの塩焼き、若筍と蕗の青葉和え、シメ鯖とハタの昆布締め、いつものグランドメニューから豆鯵の南蛮漬けをお願いしました。
 酒が届いて乾杯する間に次々お客さんが来店し、テーブル4卓と、カウンター6席の内5席までお客さんが入ってもうほぼ満席です。
 2杯目からは日本酒に切り替え、2人共 田酒の特別純米を頼みました。
 豆鯵の南蛮漬けは2尾でしたが、カリッと揚げてあり頭ごと抵抗なく食べられます。
酢加減が優しく、鯵に確り浸みていて美味いですねぇ、食おうと思えば10尾くらい食えそうです!
 目光の唐揚げはちょっと大振りの目光の頭を落とし3枚におろして衣を付けてカリカリに揚げて、出汁醤油と大根おろしがだっぷりかかっています。
うーん、これは凄く香ばしくカリカリに揚がっていて美味いんですが、これだと目光本来のタンパクでフワフワの白身を楽しめません。
これだとさっきの豆鯵ともちょっとかぶる感じもして、どっちかでいいかなぁ。
 シメ鯖とハタの昆布締めは、日本酒のツマミと想定して出されるので1切れづつが凄く小振りで良いです。
 シメ鯖は酢が殆ど入っていない感じで、鯖の自体の味を楽しめます。
それに半分は表面の皮目だけを軽く炙っていて、脂の旨味を引き出しています。
 ハタも確り昆布のグルタミン酸の旨味が染み込んでいて、ハタの白身のイノシン酸と相乗効果で旨味を強く感じますねぇ。
 若筍と蕗の青葉和えは、まだ小振りの筍と蕗を茹でて、多分豆腐と白味噌、蕗の葉を滑らかなベースト状にして和えたモノですが、蕗と筍の香りが上品に香る凄い美味い逸品で、これが今日一ですねぇ!
 ノドグロの塩焼きは、お頭付きの1尾で1,980円の割には良い型のモノでしたが、塩を強くひき過ぎで皮目のパリッとした部分が食べられないほどで、かなり塩が強過ぎでしたね。
 2人共、田酒を3杯づつ頂きましたが、更に追加で飛露喜とモツ煮込みを注文です。
 もつ煮込みは豚の白モツとコンニャク、牛蒡、大根、人参等と味噌煮込みにしたモノで、柔らかく良く煮込まれていてまあ普通に美味いモノですが、それ程特徴も感じない普通な感じですね。

 最後に田酒に戻し1杯づつ飲んで〆ましたが、2人で13,000円をちょっと割るくらいでした。
この店は日本酒を得りにしているだけあって、料理も日本酒に合うように考えて作られている感じで、多分ここの主人は相当の酒好きとお見受けしますね。
酒のラインナップは、余り聞いたことのない小さな酒蔵のモノが多く、それも原酒や生酒、はたまた古酒等かなりマニアックなものが多く、店主のこだわりを強く感じますねぇ。
1杯90㏄で500~600円とゆう手頃な価格で提供されるので、本来は色んな種類を1杯づつ楽しむのが正解なんでしょうが、私のようなエセ日本酒好きは、原酒や古酒はしんどいので味の解った有名どころの純米か吟醸辺りで充分なのです。
 2時間ほどで出ましたが、店はほぼ満席で途中で来た何組かは断られていました。
小さい店なので換気とかちょっと気になるご時世ではありますが、それでも流行る店は流行るんですねぇ!
 連休中は愚娘が相変わらず何処で如何しているのやらプチ家出なので、老夫婦ふたりとしては飯作るのも面倒とゆうことで済し崩し的に外へ夕飯を食いに行こうとゆうことになります。
何だか腑に落ちない感じもありますが、連休中は何処に出かけるわけでもない(とはいえ愚妻を連れて2度ゴルフには行くんですが)ので、まあ良いでしょう。
愚妻は早速こちらに電話して予約を取付けたようです。
普段から何事にもこれくらい迅速に対応してくれると良いんですがねぇとは思いましたが、そんなこと口が裂けても言えないし、とりあえずグラブる。

 17時の開店と同時に店に訪れ待ちかねたように玄関を開けると、もうすでに一組来店していました。
この店はこの界隈では中々の人気店で、いつもは会社帰りに予約もせずふらっと月一くらい寄ってみるのですが、大体満席で入れるのは3回に1回くらいです。
 入ってすぐ左手のちょっと半個室みたいになっているスペースの4隻テーブルに通されましたが、この席は奥まっていて注文がしにくそうです。
 先ずは生ビールと緑茶割りを頼むと、小さな黒板に細かく目いっぱい書かれた本日のお勧めメニューを持ってきてくれるので、飲み物が来るまで何を食おうか考えます。
 飲み物が来たら乾杯し、刺し盛り、目光の唐揚げ、のど黒の塩焼き、焼き椎茸、万願寺唐辛子と茄子と餅の揚げ出汁、ヤリイカと蕪の煮物をお願いしました。
 この日の刺し盛りは金目鯛、鰹、タコ、シマアジ、ブダイ、鯵でしたが、ここの刺身はご飯のおかずではなく酒の肴なので票も少量ですがちょっと小さめに切られていて、刺し盛のミニチュアのようです。
価格もその分安くしていて、これだけの種類を盛り合わせても2人分1,000円です。
酒の肴としてはこのくらいで充分だし、ただただでかい切り身の刺し盛より上品で酒飲みの心情を良く解っていますね。
 目光の唐揚げは開いて内臓を取って片栗粉を塗してカリッと揚げたものが2尾ですが、かなりカリカリに確り揚げていて美味いですが、目光特有の白身のふわふわ感がないのはちょっと残念です。
それでもこれは在れば毎回頼んじゃいますねぇ
 のど黒の塩焼きは小振りですが、まあこの高級魚を低価格で出しているので良しとしましょう。
 万願寺唐辛子と茄子と餅の揚げ出しも結構毎回頼みますが、出汁の味付けが濃くも薄くもなく絶妙で、特にこの餅の揚げたのが好きなんですよね。
 椎茸焼きは中くらいのを3つですが、焼き過ぎで水分が飛び過ぎ薄くなってしまっているのか、ちょっと残念ですね。
もっと大きいのを2つにして、繊細な焼き具合を求めたいです。
 ヤリイカと蕪の煮物は出汁の良い塩梅で、ヤリイカも柔らかく煮られていて、なにより蕪に出汁とイカの風味が染み込んでいて、これはヤリイカが主役ではなく寧ろ蕪の料理ですね、美味いです。
 その間、愚妻が越乃景虎を熱燗で2合×3本と、自分が写楽、飛露喜、南と地酒を堪能していい加減になりました。

 店を出るころにはもう満席で流石に流行っています。
料理や酒もさることながら、ここの奥さん???の接客が非常に心地よく、奥まった席から声を張り上げなくても小声で確実に気付いてくれるのは単に耳が良いからではなく、常に気を張ってお客さんに目を向けているからでしょう。
 愚妻もすっかりご満悦でまずはやれやれとゆうところですが、店を出るとちょっと酔っぱらった愚妻がボデガに寄りたいと言い出し、危険な感じはしますが、まあしょうがない毒食らわば皿までですね、もう一軒付き合いますか!

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幾久しく!                                2013年9月

 愚娘がまたしてもプチ家出中で帰ってこないので、愚妻から飯食って帰ろうとのメールを受信。
何処に行こうかと迷った結果、そう言えばまだこの店には行ったことがなかったのを思いだし、行ってみることにした。
この場所は数年前までお気に入りの蕎麦屋があってちょくちょく通っていたが、どうも溝の口界隈で我ら夫婦が気に入ってちょくちょく通う店は潰れてしまうことが多く、その蕎麦屋もご他聞に漏れず閉店の憂き目にあってしまったが、その後をこの店が居抜きで引き継いだようです。
 店内の様子は以前とほとんど変わりなく、入って奥に向かってカウンター5席くらい、左手壁沿いに4席テーブル2卓、手前左側に小さい座敷がある小ぢんまりとした佇まいです。

 入ってすぐのテーブルが空いていたのでそこに陣取り、愚妻がグラスビール、自分がグレープフルーツサワーで乾杯です。
メニューはテーブルに置いてなくて、店員さんがお勧めの書かれた黒板と一緒に持ってきてくれます。
やはり魚が得りの店のようなので、先ずは刺身盛り合わせを頼み、お勧めの黒板から秋刀魚の塩焼き、万願寺唐辛子と茄子と餅の揚げ出しを、通常のメニューから手羽先唐揚げ、九条葱とシラスの和物を頼みました。
 この店はお通しは無いようでそれは良いのですが、一品目の料理が出てくるまでちょっと時間が掛かったので、その間ちょっと手持ち無沙汰でした。
 先ずは刺し盛りが来ましたが、陶器の丸皿に大根等のツマを使わず直接魚を盛り付けています。
見た目渋いっちゃ渋いのですが、刺身の切り方も一切れが小さく、上品そうでもありますがちょっと寂しげにも見えます。
種類は、秋刀魚、鯵、ヒラマサ、金眼鯛、鯛でした。
秋刀魚や鯵は新鮮で、ヒラマサも質が良くて美味いです。
金眼鯛は皮を残して表面を香ばしく炙ってあります。
鯛はなんと昆布〆めにしてあり、タンパクな白身に昆布の出汁が確り入っていて美味いです。
これで1,000円なら充分にお得感もあり、全体的に丁寧な仕事振りや目利きの良さを感じます。
 こうなるともう例によって日本酒ってことになるのですが、この店は日本酒の品揃えも20種類くらいありました。
愚妻は熱燗がいいとゆうので「〆張鶴の本醸造」、自分は日本酒リストに古酒の文字を見付け「達磨政宗 古酒」を常温でお願いしました。
思えばマイレビュアーさんのレビューで日本酒の古酒とゆうものがあると知って一度は飲んでみたいと思っていましたが、こんな家の近くの店で飲めるとは驚きです。
出て来た古酒は、黄褐色透明で紹興酒を薄くしたような色合いで、熟成されたとゆうかヒネたとゆうか独特の香りが強く、かと言って不快な感じはしません。
穀物系のような癖をちょっと感じる味ですが、思いの外マイルドで抵抗感はないです。
 揚げ出しも丁寧に作られている感じで、酒の肴にもってこいです。
 手羽先の唐揚げは、塩コショウと胡麻をまぶしたスタンダードなものと、柚子胡椒風味のどちらかを選べるようになっていて、柚子胡椒でお願いしましたが柚子の風味が新鮮でこれも美味いです。
柚子胡椒の爽やかな緑色から察するに、多分これも自家製と思われます。
 九条葱とシラス和えは、胡麻油の風味に塩味が丁度良く、これも酒が進む一品です。
 その間、愚妻は熱燗を3合、自分は「獺祭 純米大吟醸」、「白瀑(しらたき)ど辛 純米生原酒」(日本酒度+15の超辛口)を頂き、〆にしっかりお出汁のうどんとゆうのがあったので、二人で一杯のかけうどんを頼みました。
うどんの麺自体は普通な感じですが、昆布の味が濃厚な出汁はなかなか美味しく、〆に相応しいものでした。

 一般的に質が良いとか珍味だとか特別美味しいと云うものは世の中に沢山あると思いますが、ここの料理が一般的にどのように評価されるかは解りませんが、自分にとっては今回初めて食べてみて凄く美味しいと感じました。
日本酒も一杯の量は少ないですが、名立たる銘酒を一杯500円で色々飲み比べられるのも楽しいです。
さらに焼酎の種類もかなり多いようでした。
 ここの味は愚妻も気に入ったようでちょくちょく通うことになりそうですが、まあ自分らのような味音痴が気に入ったといったところでなんとゆうこともないとは思いますが、まさかまた潰れたりしないかとそれが不安ですね!

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8位

天松 おもて (高津、二子新地 / 天ぷら)

3回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 ¥3,000~¥3,999

2024/01訪問 2024/02/02

90歳近い天ぷら職人はまだまだ元気です!

 この日は、仕事を手伝ってもらっている友人と打ち合わせがてら夕飯でも食おうと、こちらの天ぷら屋に訪れました。
高津駅から歩いて15分ほどですが、この日は寒風が身に沁みるほど寒く、駅前に止まっていたバスに思わず飛び乗ってしまいました。
バス停3つ乗ってちょっと戻るくらいなので、駅から5分くらいで到着です。
この店は、天松とゆう都内の老舗天ぷら屋で 定年まで勤めあげた職人さんが 自宅を改造してご夫婦で営まれている店で、住宅街の真ん中の細い路地に面した普通の民家で完全に隠れ家の様な店なので、地元でも知る人ぞ知る名店です。
 玄関を開けて靴を脱ぎ、リビングに上がるとそこはもう天ぷら空間で、奥には揚場を望むカウンター4席とテーブルが3卓くらいです。

 手前のテーブル席に案内され、早速にメニューを見ます。
天ぷらコース梅3,400円竹4,300円の2種類で、でお願いしました。
 先ずは前菜3種盛りが出され、瓶ビール(中)を1本もらい乾杯です。
 天婦羅が来る前に急ぎ打ち合わせを済ませようとしますが、ちょっと話が長引いて最初の海老2尾と獅子唐玉葱が出てきていまいました。
うーん、こうなるともう打ち合わせどころじゃありませんねぇ、天ぷらは出されたら直ぐ食べるってのが鉄則ですからね。
取り敢えず八海山を冷やでもらい、天ぷらに合わせます。
 海老は 車海老ではありませんが甘みが強くて、天ぷらには良いサイズの天使の海老ってヤツのようです。
ニューカレドニア産のパラダイスプロンという品種で、車海老よりは食感も甘みも劣りますが、それてもまあ美味い海老です。
 玉葱は放射状に8等分に切ってその一つに爪楊枝を刺して揚げてあります。
玉葱が熱で柔らかくなって、凄く甘味が引き出されていて美味いです。

 2皿目が蒲鉾イカ茄子です。
 蒲鉾は表面がツルツルでコロモのノリも悪いし、弾力が強過ぎてあまり天種には向いていない感じです。
 イカは身の厚い、多分 赤イカですかね、厚さの割には身が柔らかく食べ易いです。

 3皿目がメゴチ小柱の磯辺巻きブロッコリー丸十
 メゴチはかなり小振りですねぇ、美味いですがもうちょっと大きい方が良いですね。
 小柱の磯辺巻きは小柱をまとめて海苔で円柱に巻いてコロモを付けて天ぷらにしています。
うーん、この海苔に巻いて天ぷらにするとゆうのは、どうしても海苔の風味が強くなるので雲丹のような崩れやすい上に風味が強い素材なら良いですが、小柱はかき揚げにした方が美味いかな。
 ブロッコリーは最近 天ぷらとしてよく見かけますが、茎の部分と花の部分で火の通り方が全く異なるので、茎が柔らかくなるまで火を通すと花が草臥れた感じになり ちょっと天種には向いていないと思います。
例えば、太い茎の芯の部分だけ輪切りにして揚げるとかすれば 美味いと思いますね。
 丸十は薩摩芋のことで、明治以前に薩摩の藩主だった島津家の紋所から 天ぷらではそう呼ばれています。
薩摩芋自体、もともと甘みが強いのですが、カレー塩を付けると更に甘みが増して美味いのですが、以前は有ったカレー塩は置かなくなってしまった様で、仕方なしに塩で頂きました。
 箸休めで南瓜と椎茸の煮物が出されました。

 4皿目は穴子で、小振りですが1本揚げにして半分にカットして出されます。
小振りの分、身のホクホク感は少ないですが、カリッと香ばしい感じが良いですねぇ。

 〆は芝海老の掻き揚げですが、その前に追加で蓮根をお願いしました。
どうも蓮根食わないと天ぷら食った気になれないんですよねぇ。
これはちょっと薄目の輪切りで、

 芝海老の掻き揚げは、ご飯と味噌汁、漬物と一緒に出されます。
天丼や天茶でも出来るようですが、私は濃いタレを潜らせたり茶漬けにするより、揚げ立てのサクッとした食感を楽しみたいので別に出してもらい、余った天汁をご飯にぶっ掛け その上にかき揚げをのせて食べるのが好きなのです。

 最後にデザートで柚子シャーペットが出され終了です。

 以前と比べるとこのコースでも1,000円くらいは値上がりしていますが、それにしてもこの品数ですから超満腹になるし、内容からしてCPはまだまだ高いですねぇ。
それに素材の質は高級とゆう訳では無いですが、この価格で年季の入った職人の揚げ立ての天ぷらを食べられるのは有難いことです。
店主は多分もう90歳近いと思いますが、矍鑠(かくしゃく)としていて まだまだ元気そうです。
 2時間ほど掛けて八海山を6合ほど頂いて、最後は口をサッパリさせたくて緑茶ハイまで飲んで1人7,600円くらいでした。
帰りはアルコールの所為で余り寒さを感じなかったので歩いて帰りましたが、途中でカラオケスナックの吸い込まれてしまい、駅まで随分時間が掛かってしまいました。
やっぱりバスは速いですねぇ!
 休日で家でゴロゴロしていると、愚妻が「昼飯どうする?」と聞いてきました。
うーん、何か作るのも面倒だし、散歩がてら何か食いに出るかと言うと、じゃあ「ポップコーンが良い!」とのこと。
ポップコーンとゆうのは乾燥したトウモロコシの粒を油と一緒に高温高圧で破裂させたものではなく、地元ではちょっと有名な洋食屋の名称です。
とはいえ高津駅から府中街道で小杉方面、第三京浜のガードの手前くらいにあり、歩いて有に30分は掛かります。
炎天下の中を歩いて店に着くと、13時ちょっと前でしたが何と満席とのこと。
店内を覗くと結構広いホールで思ったより大箱のようですが、それでも満席って凄いですね。
 うーん、こうなると急遽どっか次の候補を探さないといけませんねが、なんせ駅からも遠く飲食店も少ないので選択肢もそれ程在りません。
この近くだと天ぷら屋がありましたねぇ、早速電話してみると空いているとのことで、ここから5分程歩いて行ってみました。

 普通の民家の玄関を開け、普通の玄関で靴を脱いで来客用のスリッパをはき、リビングに上がるとそこが天ぷら屋空間です。
先客が3組6名いましたが、カウンター前のテーブルが開いていたのでそこに陣取りました。
この店は天松で長年天ぷら職人をしていたご主人が引退後に自宅を改装して奥様と二人で始めたのですが、コアな地元民に愛されもう10年以上続いています。
夜には10回ほどお邪魔してますが、昼に来たのは初めてでした。

 早速、瓶ビールをもらい喉の渇きを潤したのち、天ぷら定食B 2,500円を2つお願いしました。
先ず、もずくと素麺の酢の物が出されましたが、素麺を仄かな酸味で食べるのも意外と悪くないですね。
 この後は4回に分けて揚げたての天ぷらが出されます。
最初は、海老2本、葱、獅子唐です。
海老は車海老では無いようですが、才巻サイズで天ぷらとして食べて一番美味しい大きさです。
葱は太めの白葱を5㎝くらいに切って、楊枝を刺して揚げたものですが、火を通した葱の甘さが良いです。
 次は穴子、蒲鉾、ブロッコリーでした。
穴子は小振りの更に半分で、身のフワフワ感も少なく、穴子とゆうだけのものですが、でもこの価格ですから文句はありませんね。
 更に小海老の海苔巻き、イカ、茗荷です。
茗荷の天ぷらは美味いですねぇ、適度に水分を抜くことで特有の癖のある味が強調されて良い味です。
イカは分厚いモンゴイカですが柔らかくて美味いです。
 最後は薩摩芋、茄子、芝海老のかき揚げで、ご飯と味噌汁、漬物がだされます。
通常天ぷらは魚介系は塩、野菜系は天汁で、梅塩だの抹茶塩だのは使わないのですが、薩摩芋はカレー塩が素材の甘味と相まって絶妙ですね。
そして最後にかき揚げをご飯にのっけて使い残った大根おろしの入った天汁をぶっ掛けて頂きます。
天丼よりもサッパリと、天茶よりも確りとした感じで頂けるので、私はこれが好きです。
 デザートのオレンジまできっちり頂いで完食です。

 いやぁまた昼から腹一杯食ってしまいました。
確かにこちらの天ぷらは素材こそ高級ではありませんが、しかしこれだけの種類の天ぷらが出て量も充分だし、流石に長年名店で仕事をしてきただけあって揚げ方は確かです。
価格も安いしとゆうか、価格が安すぎるくらいの価格で、場所が駅からも遠くなかなか来る機会も無いのですが、今日は洋食屋に入れなくて返って良かったですね。
さて、歩くのも辛いほど満腹ですが、また炎天下の中30分掛けて歩いて帰りましょう。
涼しくなったらまた散歩がてら来たいですね!
 この日は地元と沿線のレビュアーさんと自分の3人で、こちらで天麩羅を食べに伺いました。
高津駅に17時45分に待ち合わせ、食前の運動がてら徒歩で向かいましたが18時の予約にはピッタリですね。
 相変らずの住宅地の真ん中に、普通の住宅の佇まいのこちらの店の玄関を開け、普通のお宅の玄関で靴を脱ぎスリッパに履き替えると、普通のリビングにテーブルを並べた店内に入ります。
こちらのお店は老ご夫婦二人でやられているので、ホントに余所のお宅に御呼ばれに来たような雰囲気があります。
 揚場のあるいちばん奥には小さなカウンターもあり、ホントは天麩羅ですからカウンターといきたいところですが、今日は3人なので窓際の一番手前のテーブルに陣取りました。
優しいレビュアーさんが、最初 奥側に座ったこの巨漢を気褄って狭そうだからと席を変わってくれて、お陰でゆったり頂けました。

 先ずはお二人が生ビール、自分がレモンサワーで乾杯し、料理は梅竹松の3コースの真ん中の竹3,500円にしました。
以前来たときより300円ほど値上げしていましたが、消費税増税もあり致し方ないところでしょう。
 先ずは前菜3品(煮落花生、サザエのトビ子和え、棒茗荷)が直ぐに出されて、速攻酒の肴になるのが良いです。
 天麩羅は魚系1品と野菜系を組み合わせて3品づつ、小さなお皿で揚げたてをその都度出してくれます。
最初はお約束の巻き海老2本と獅子唐、長葱から始まり、魚貝はキス、メゴチ、モンゴイカ、小柱を紫蘇と海苔で包んだもの。
野菜はブロッコリー、茄子、蓮根、薩摩芋等、変わったところでは蒲鉾なんかもありました。

 それにしてもここの天麩羅は胡麻油の香り立ちが良く、非常に食欲をそそります。
素材自体は確かに最高級とゆう訳ではありませんが、素材ごとにそれに合わせて変える火の通し加減が絶妙で、年季の入った職人技を感じさせます。
 早速、自分は八海山を常温でもらい、その後は澤の鶴の冷酒を3人で美味い天麩羅をツマミにそこそこ確り頂きました。
途中、箸休めの煮物も出て、最後の掻き揚げの前に、追加で穴子を1本揚げてもらい3等分に切り分けて出してもらいました。
 薩摩芋を食べる際、前回教えて頂いたカレー塩が今回無くなっていたのはちょっと残念でした。
 〆の掻き揚げは芝海老で、お二人が天丼で、自分は天茶にしてもらいました。
天茶は、芝海老の甘さとプリッとした食感を楽しみながら、出汁と山葵がサッパリと天麩羅の油をリセットしてくれるので良いですね。
 そして最後にデザートのメロンが出て終了でしたが、これだけの内容で酒も確り飲んで一人6,000円を切る驚愕のコストパフォーマンスです。

 今回は久し振りの訪問でしたが、相変らずの美味しい天麩羅を満足するほど堪能できました。
この驚愕のCPは、ご主人が都内の天麩羅店を退職後、自宅を改造し奥様と二人でやられるとゆう、儲けも、家賃も、人件費も掛からないとゆう、いわば道楽でやられているのがその秘密のようです。
こちらのご主人は矍鑠として非常にお若く感じますが、今年で80歳とゆう高齢とのことでこれも驚きでしたが、この素敵な道楽が末永く続かんことを願うばかりです。
 帰りは、腹ごなしに二ヶ領用水沿いを3人で肩を並べて美味しかった天麩羅の話しなどしながらゆっくりと歩きつつ、このまま帰れる筈も無く夜の巷へと溶けて行くのでした!

 高津酒臓さん、WEST SIDEさん、大変有難うございました。翌日は喉の調子は大丈夫でしたか!

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俺も天麩羅!                                                 2013年 4月

 東急田園都市線高津駅から府中街道を小杉方面にちょうど1㎞くらい行き、更にちょっと住宅地に入ったところです。
近所まで行けば看板代わりののぼりが出ています。
 この店の噂は5年ほど前、地元の飲み屋のママから、この辺りに美味い天麩羅屋があると聞いたことがあったんですが、まさかこんな駅から遠く離れた住宅地の真ん中にそんな店があるとは信じられず、何かの勘違いだろうと思い気にも留めていませんでしたが、つい最近地元の事情通レビュアーの『高津酒臓』さんがアップしたレビューでこの店が現実にある事を知り、居ても発っても堪らずにで愚妻とともに出掛けて見ました。
 府中街道から更に細い路地を入って行くと、一見普通の民家としか見えない住宅の前にメニュー台が出ていて、ここがそうだと解りましたが、それでも回覧板も持ってないのに知らない人んちの玄関を開ける勇気を振り絞るのが大変な感じです。
思い切って普通のお宅のドアを開けると、これがまた普通のお宅の玄関で、思わず「ごめんくださーい!」って言ってしまいます。
靴を脱いでお部屋に上ると、小奇麗なリビングにテーブルが幾つか並べてあって、奥にはなんとカウンターまであって、とっつきの悪そうな威厳を漂わせた年季の入った大将が待ち受けています。
どうやら先客は1人も居ないようで、奥さんと思しきお婆さんに、「お好きなところへどうぞ。」と言われ、その雰囲気に最初はビビッて一番手前の池のある庭の見える席に座ろうと思い椅子を引いてから、まてよっ折角天麩羅屋に来たのにカウンターに座らないでどうするつもりだっと考え、奥まで堂々とのり込み大将の目の前に座りました。

 すぐにメニューを渡され、先ずはビール中瓶を1本頼み乾杯し、初めてだったので一番安い2,500円のコースをお願いしました。
 すると直ぐに小皿に盛り付けられた前菜3種盛り(練りウニ、煮穴子、棒茗荷)が出されます。
練りウニは食感を出すため鶏軟骨を細かく微塵切りにして混ぜています。
煮穴子は、香りのよい木の芽が添えてあり、また棒茗荷は甘酢で漬けて食欲をそそる前菜に相応しいものです。
 そうこうしてると巻き海老が2本揚げられ、目の前に置かれます。
さっそく塩を付けていただきますが、塩は普通の塩のみのものと、唐辛子、胡椒、カレー粉の混ざったもの等が用意されていましたが、胡椒入りを使ってみました。
海老はプリッと、衣の頃合も良く、油は胡麻の香りが仄かに香るスッキリとしてあまりしくこくない、食べ易い感じの天麩羅で美味いです。
 こうなるともう日本酒にチェンジで、愚妻が菊正宗の熱燗、自分が八海山を冷やでもらいます。
 途中で旬のホタルイカのボイルが箸休め的に出されたのを挟んで、天麩羅は長葱、しし唐、キス、ブロッコリー、鞘いんげん、イカ、ふきのとう、芝海老の紫蘇挟み揚げ、茄子、蓮根、ズッキーニ、薩摩芋等食べるペースを観ながらどんどん揚げてくれます。
 長葱やブロッコリーは初めてでしたが、長葱は玉葱より甘く感じて葱の風味が凄く美味しく気に入りました。
 ブロッコリーは揚げ具合が絶妙で歯応えが最高の気持ち良い状態で出されます。
 薩摩芋はその甘さを引き立てるカレー塩を薦められ試してみましたが確かに美味いです。
最近の天麩羅屋さんはカレー塩を置いている店も多く、天麩羅とカレーって如何なんだと思っていましたが確かにこの丸十だけは合う気がしましたね。
大将もこの為だけにカレー塩を置いてるような口振りでした。
 かなり量も多く、この間八海山を3合頂き既に満腹になってきてましたが、最後の海老の掻き揚げをミニ天丼してもらいつつ、大好物の蓮根をお替りし、今日のコースに含まれなかった穴子を追加し、もう思い残すことなく完食でしたが、さすがにかなり満腹で食いすぎた感は否めませんでした。

 最後にデザートでイチゴが出され、これで一通りとなりましたが、このコースで2,500円はちょっと考えられない安さです。
聞けば昔は都内で何店舗はやっていたが、今は引退して道楽がてら自宅を改造してやっているので赤字にならなければ良いとのこと。
いやーしかし、確かに素材自体は高級品とは言いませんが、熟練した職人の技術は充分に堪能でき、しかもこの価格はちょっと驚愕でした。
愚妻も余程美味かったのか、これだけのコースを最後の天丼まで全て1人で食いきったのも珍しく、ちょっと驚愕でした。
 帰りは家まで腹ごなしに歩いて帰りましたが、ゆっくり歩いて20分くらいでしたので結して通えない距離じゃないですね。
ただし食いすぎで歩行困難になるので、次回はお替りと追加は止めておこう!

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9位

わか月 (小岩、京成小岩 / 居酒屋、海鮮)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2017/07訪問 2017/07/25

小岩らしからぬ!

 この日は以前勤めていた会社の社長と久々に一杯やろうと言われ、態々小岩まで訪れました。
田園都市線から直通で半蔵門線の錦糸町で乗り換え、小岩まで1時間30分ほどの道程ですが、いやー遠いですねぇ。
今となっては毎日通ってたなんて信じられません。
 JR小岩駅北口を出てイトーヨーカドーの裏手にあるこちらの店に来るのも5年振りくらいです。
外観は入り口が狭く、ちょっと小汚そうですが、店内は明るくて清潔感があり、まだ新しい感じです。
 18時前でしたがカウンターはほぼ埋まっていて、座敷の掘り炬燵席に陣取りました。

 生ビール、緑茶ハイを註文し、メニューを物色します。
刺身6点盛りを2人前と、カラスミ、生雲丹の牛肉巻を取り敢えず頼み乾杯です。
近況報告や仕事の打ち合わせをしながら料理を待ちます。
 刺身の6点盛りは本鮪赤身、中トロ、真鯛、イシガキ鯛、ヒラマサ、イカですが、1人前は1人1切れづつで、2人前頼んだので2切れづつがゴテゴテと飾らない非常にシンプルな盛り付けられて出てきました。
この盛り付けは良いですね。
陶器の器も良いし、洗練された美しさと、特に魚自体の質が良いので魚の切り身の美しさが余計に引き立ちます。
どれも凄く質が良くて、かなり美味しい刺身です。
 カラスミは自家製のようで塩が強くなく、大根の薄切りにのせてだされるので一緒に頂きますが、カラスミのマッタリ感をサッパリと食べられてこれも美味いです。
 生雲丹の牛肉巻は、ムラサキ雲丹を霜降りの牛肉の薄切りで巻いて山葵で頂きますが、これは余りにもベタな感じではありますが如何転んでも美味いです。
 ホントは日本酒といきたいところでしたが、帰り道も長いので寝過ごして訳の分からんところまで行っても困るので中々(麦)をロックでお願いしました。
 更に鯨の竜田揚げ、キンキの煮付け、肉豆腐、厚揚げをお願いします。
 鯨の竜田揚げは、あるといつも頼んじゃう好物ですが、余り鯨臭い癖の少ない物で食べやすいです。
 キンキの煮付けは2,000円以上するのでどうしようか散々迷った挙げ句頼んでしまいましたが、まあ値段も値段ですからちょっと小振りではありますが、上品な脂の甘みとふわふわの身が美味いですねぇ。
濃いめで甘めの出汁でサッと煮てあるので、火の入り過ぎた感じも無く、絶妙の煮方です。
 厚揚げは勿論揚げ立てで、表面のカリッとした食感と、大豆の香るふわふわの絹ごしが良い感じで美味いです。

 中々のロックを4杯ほど頂いて締めましたが、久し振りに来てもこの店は美味かったです。
ちょっと小岩には不似合いな店ですが、結構繁盛してました。
これでこのまま帰れば何とゆうこともなかったんですが、結局社長に誘われるままにカラオケスナックに行って歌いまくって、小岩を出たのが23時過ぎで、家に着いたのは1時近かったです。
 小岩は 遠きにありて 思うもの そして楽しく歌うもの!
 この日は以前勤めた会社の社長から呼び出され,体育館の裏ではなく事務所で普通に仕事の打ち合わせでした。
その後、一杯飲もうと一緒に街に繰り出しましたが、なんと最近和食の良い店ができたとゆうので行ってみました。
 北口から真直ぐ出てヨーカドーの裏を右折、スーパーを超えて突き当たり手前右手ですので駅からは近いです。
外観はちょっと野暮ったい感じで場末の居酒屋って感じでしたが、店内は流石にまだ新しいので綺麗で、左から奥へカウンター、右から奥が座敷で全部で30席以上ありそうです。
 入ったのは18時前で比較的早い時間だったにもかかわらず、予約も随分入っているようで、もう既にカウンター2席しか空いていませんでした。

 先ずは緑茶割で乾杯し、刺身6点盛り、からすみ、クジラの竜田揚げを頼みましたが、メニューには品数が多く、クチコ、コノワタ、塩ウニ等の珍味物や、ノドグロ、キンキ等の高級魚、その他素材も調理も豊富で創作系の和食も数多く、美味そうなものが沢山ありました。
刺身6点盛りは、細長い陶器の皿に美しい切り身が綺麗に盛り付けされ、その見た目の美しさも然ることながらどれも新鮮で、かなり質も良さそうな物ばかりです。
内容は本マグロの赤身、中トロ、ヒラマサ、マトウダイ、ヤリイカ、それにもう1種類ありましたが私が箸を付ける前にもう食われて無くなっていましたので不明です。
マグロは赤味がマグロ特有の良い香りのするもので、かなり良いものの感じがしました。
もうこうなると日本酒にするしかないとゆう感じで地酒のリストを見ると全国の有名どころを10銘柄程置いてあり、その中から八海山をお願いし、改めて乾杯です。
 からすみは表面を炙って香ばしさを感じさせながら、全然パサつきなくシットリ感を残しており、薄切りにして大根の薄切りに重ねて並べて出してきますが、大根の薄切りも確り水分をとっているので、時間が経ってもカラスミが湿気ったりしないところを見ると、細部に丁寧な仕事ぶりが伺えます。
 鯨の竜田揚げはもちろんミンクでしたが、竜田揚げ特有のかりっと感が僅かに損なわれているのは、油の温度が僅かに低かったためでしょうか、それとも片栗粉のまぶし方にムラがあったのか唯一ちょっと残念な感じではありましたが、鯨自体の質は良く、味は美味しいものでした。

 八海山を4合ほど頂き、1時間半程で切り上げましたが、その間入れ替わり立ち代りで回転良く常に満席で比較的新しい店ですがホントに良く流行っていました。
小岩には昨年末まで3年間通っていましたが、これだけの料理を出してくれる店も少ないですが、料理のクオリティの割には価格も安くまた来たいと思えるお店でした。
何で私がいるあいだにはなかったのに、私がいなくなるのを待っていたように店を出すのが実にけしからんですなぁ!

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10位

ムルギー (神泉、渋谷 / カレー、インドカレー)

2回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2015/07訪問 2018/04/27

お節も良いけど①!

 今年も新年明けての取引先への挨拶回りの途中で昼飯に立ち寄りました。
っとゆうのはちょっと嘘がありますね。
実際はこの店でカレーライスを食うために、態々昼の時間が渋谷になるように挨拶回りのスケジュールを調整しているのです。
 この日も玉子入りムルギー大辛でしたが、いつものようにそそり立つライスのジャイアンツがヒマラヤの8000m級の連山を彷彿とさせ心が躍ります。
山裾からライスを少しづつスプーンで崩しながらカレーと混ぜて食べますが、相変わらずスパイスの感じが良く、味は濃くないのですが旨味も強く、僅かな焦げ味と酸味が混然となって、このカレーの独特で複雑な美味しさを演出しています。
確かに私がまだ10代の頃の味と比べると、以前はもっと雑味が強く、有無を言わせぬ迫力のようなものがありました。
今は雑味や焦げ味が弱くなり、その分迫力も無くなりはしましたが、それでも丁寧に作られバランスの良さや旨さを以前より感じるようになったのは、完成度が上がったとゆうか、円熟味が増したようで相変わらずの美味さです。
 お節に飽きた舌には、このカレーの刺激が正月休みでだらけた精神に活を入れてくれるようで、社会復帰への第一歩を踏み出した高揚感を盛り上げてくれるようです。

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します!

 この日は朝から30度に達するような猛暑日で、それなのに13時から渋谷の桜ヶ丘にあるメーカーで商談があるのです。
つまり昼飯を渋谷で食うことになるのですが、たぶん昼時には35度にも達しようかとゆう猛暑の中で食べたいのは、やはりカレーですね。
それもムルギーです、ムルギーしか考えられません。
しかし、この暑さの中を道玄坂を登ってカレー食ったりしたら、その後桜ヶ丘まで歩いて果たして仕事になるのだろうか、いやたどり着けるかどうかさえ疑わしいですね。
21世紀のこの世の中で、行き倒れなんて洒落にもなりませんからねぇ、などと考えているとふと良い考えが頭をよぎります。
待てよ、登るからしんどいけど、道玄坂上から降るならいけそうだな、それに渋谷行きのバス停なら会社の近くにあって、駅に行くより近いぞ!
とゆうことで会社を出ると、一歩外へ出た瞬間に目眩がしそうな暑さでこれは本当に命の危険さえ感じます。
上馬のバス停から渋谷行きのバスに乗り、道玄坂上のバス停で降り、この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せずゆっくり歩いて降りながら如何にかムルギーまで辿り着けました。

 久し振りでしたが、この店はもう何十年も前から時の流れを止めたかのように雰囲気が変わりませんねぇ、久し振りとゆう感じが全くしません。
昼時でしたがこの暑さでこの坂道を登ってカレー食いに来る物好きもそうそう居ないのでしょうね、店は空いていて、店内や天井を見回し冷房の風が一番当たりそうな席に着きます。
 当然、玉子入りムルギー(1,050円)の辛口(+50円)ですが、折角なので大盛りでお願いしましょう。
ここの大盛はライスだけじゃなくカレーも大盛になるので+400円で合計1,500円です。

 心地よい冷房の風が汗を引かせはじめる頃、8,000m級の連山を思わせるジャイアンツ(巨峰群)の白い嶺が恭しく登場です。
山裾のカレーの海も以前と変わらず黒褐色の威容を放ち、スプーンで白い山の嶺を崩しながら掻きまわして、久し振りの一口を頂きます。
シャバシャバでありながら鶏肉や野菜、果物等あらゆる具材を全て溶かし込んだような複雑な味わいが口中に広がり、スパイスの鮮烈さ、旨味、酸味、辛さ、雑味、苦味が渾然一体となってカオスを感じます。
最近は一年に1回くらいの頻度になっていますが、来る度に何だか味のバランスが良くなって来て完成度が高まっているような感じがします。
確かに昔のややもすれば焦げ臭いほどのスパイスをローストした芳ばしさは僅かに感じる程度になりを潜め、その分ベースの旨味を強く感じられます。
だからと言って昔と味が変わってしまった訳ではなく、肝心な部分は確り守られているのも昔から通う者としては嬉しいですね!
 なるべく味わいながらゆっくり食べようとするのですが、なかなかスプーンを持つ手が止まりませんねぇ。
いつものように、あっとゆう間に完食でした。

 確かに雑味や苦味もあるし好き嫌いはあるかもしれませんし、カレーライスが大盛りとはいえ一杯1,500円は如何なものかとも思ったりもしますが、それでもこの炎天下の中、ある意味命懸けで食べにいくだけのものが私には感じられるのです。
 食べ終えて外に出ると、相変わらず目眩がしそうな程の直射日光の暑さの中に、一陣の爽やかな風が頬をなでる様な感じがするのが堪りませんねぇ!

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三つ子の魂!                                  2013年1月

 いつの頃からか昼しか営業しなくなり行ける機会が激減してしまい寂しい思いをしていました。
偶々今回は新年の挨拶回りが昼近くの時間に渋谷の取引先だったので、こんな機会を逃したら次はいつ行けるか解らないので、午後の予定をちょっと遅らせてもらって今回ほぼ2年ぶりくらいの訪問です。

 兎に角、ここのカレーライスの味が大好きで、近所にあれば週一食べたいくらいなんですが、結構駅からも遠く道玄坂もキツイし、愚妻はカレー嫌いなので日曜は却下されるし、せめて夜やっててくれればとは思いますが、それでも今のスタッフにはこの味を守ってくれただけで感謝ですから無理は言えませんね!

 いつものように玉子入りムルギーを大辛+100円でいただきましたが、今回ここのカレーの特徴である焦げ味にも近い芳ばしさが弱冠薄くなっているように感じました。
ベースの味は旨味を増して、結果として味のバランスも良くなり以前より少し美味しくなったような感じがしましたが、個人的にはあの焦げ臭さとゆうか芳ばしさがこのカレーの特徴で、そう思うと些か寂しく感じたりもしてしまいます。
でも、味は間違いなくムルギーの味で、私にとっては未だにこのカレーを越えるカレーは存在しないのは変わりません。
また機会を作ってお邪魔します、次はいつになることやら!

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すりこみ!                                                  2011年2月

 学生の頃からですのでもうかれこれ30年以上の付き合いになります。
ビルマ料理とのことですが、メニューはムルギータマゴ入りとサティ、ガドガドくらいしかなく、やはりどう転んでもカレー屋です。
ここのカレーは好みの分かれるところとは思いますが、スパイスの加減が良く、鮮烈な酸味と辛味、チャツネの甘さ、そして特にローストの香ばしさに特徴があり、またそれらのバランスが絶妙です。
自分としては若い頃、田舎から出てきたばかりのときに、生まれて初めて食べた本格カレーだったこともあり、それ以来ここのカレーの味がカレーの理想になっていて、どこのカレーを食べても、いまだにここのカレーの味と比較をしてしまいます。なかなか超えられませんネ!

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