レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
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1位
2回
2023/02訪問 2023/03/01
この日は仕事で3年越しのちょっと大きなプロジェクトが漸く決まり、関係者である いつもの後輩の商社マン君と、外資原料メーカーの担当君、それに私の3人で皆 夫人同伴で集まり、計6名で昼から簡単な祝いの宴を催すことになりました。
後輩の商社マン君が3週間ほど前に予約をしてくれましたが、もうその段階でカウンター席は空いていなくて、開店の11時30分に訪れると直ぐにエレベーターで3階の座敷に案内されます。
エレベーターを降りて右手の大部屋で靴を脱いで上がりますが、大きな卓袱台をゆったりと使っていて高級感が有りますねぇ。
今回予約でお願いしていたのはランチ にぎり(九兵衛)14,300円です。
席に着くと直ぐに蜆のスープが出されますが、これがまた物凄い濃厚な蜆の出汁でオルニチンたっぷりって感じです。
蜆は汽水域から淡水に生息する2枚貝で、泥の中に潜っているので結構泥臭さが強く、本来これだけ濃厚に煮詰めると結構臭さが気になるんですが、確り泥抜きの下処理をしているのが分かりますねぇ、全く泥臭さは感じません。
最初にこうゆう温かいモノを胃に入れることで、一気に胃が動き出す感じが良いですね。
ただ以前カウンターにお邪魔したときは、突き出しは冷たい茶碗蒸しともう1種類何かと選べるようになってましたが、スタンスが変わったのか、それとも座敷だったからかは分かりません。
先ずは瓶ビールを3本もらい、乾杯してスタートです。
直ぐにワカメと大根の千切りの酢の物とガリが出されます。
このワカメと大根の千切りの酢の物とガリは、カウンター席ならお替り自由で、目の前の板前さんが無くなるとどんどん出してくれるんですが、座敷の場合はそうゆうサービスは無いようですね。
握りが出てくる前に八海山のぬる燗を頼んでおきましょう。
この日の飲み手は4人でしたので、1合徳利を4本お願いしました。
カウンターの場合は、寿司も1貫づつ、こちらの食べるペースに合わせて、目の前で握って出してくれますが、お座敷の場合は3回に分けてまとめて出されます。
最初は中トロ、スズキ、赤身のヅケ、縞海老、スミイカ、雲丹の軍艦、小肌、帆立貝柱で高級そうな陶器の平皿に綺麗に並べて出されます。
中トロはサシが細かく、物凄い上質の本鮪ですね、かなり大きなモノを使っている感じです。
スズキは昆布締めにしていて、結構熟成が効いていますねぇ。かなり旨味が濃くて美味いです。
赤身のヅケは本鮪の赤身を柵のまま醤油に漬けてから切り出すので、表面に醤油が浸み込んでいる様子が綺麗に見ることが出来ます。醤油の塩味でちょっと水分が抜けて鮪の味も濃厚に感じて美味いですね。
縞海老は剥き身にして2本まとめて握っていますが、甘エビより確りしていて旨味も有るので良いですね。
スミイカは身が透き通って歯切れが良く、特有の甘味も濃くて美味いです。
雲丹の軍艦は馬糞雲丹で、水分が確り切られている所為か全くダレていなくて、海苔もパリッとしたままです。
流石は軍艦巻きの発祥の店ですねぇ、凄い美味いです!
小肌は小振りなモノを2枚重ねて握ってますが、ほとんど酢の尖った感じがしませんねぇ。
脂の旨味はしませんが、塩味の塩梅も絶妙で上品な仕上がりです。
帆立貝柱は身が厚く、歯触りも良くてやはり味が濃く感じますね。この僅かに水分を抜く技術が旨味を濃くしているんですかねぇ。
八海山のお替りを繰り返しながら頂いていると、2皿目の大トロ、鰆、車海老、サヨリ、煮蛤が出されます。
大トロは上質の脂で筋っぽさも無く、やはり鮪の質が最高ですねぇ、流石は九兵衛です。
鰆は皮目を黒く焼いてあり、香ばしさとねっとりとした食感で特有の美味さがありますね。
車海老は生でしたが、以前カウンターで頂いたときは板前が生で出すかボイルするか聞いてくれて選択できましたが、座敷じゃいちいち聞いてもいられないんでしょうね。
車海老特有の歯応えと甘みが美味いです。
サヨリは身が透き通っていて新鮮で、厚みもあって美味いですね。
煮蛤は良い味付けの煮付けで、噛めば噛むほど蛤の上品な美味さが滲み出るようです。
別皿で大トロの炙りが1貫出されましたが、ニンニク醤油で確り焼かれていて、うーん これは焼肉ですね。
美味いですが、良質の本鮪の食べ方としては些か勿体ない感じもしますねぇ。
〆の皿は、穴子と巻物、玉子、それに大根の薄切りで大葉と梅肉を挟んだもの、さっきの車海老の頭を炙ったのが盛合されて出されます。
穴子の握りは1貫を半分に切り、塩とツメの2つの味で頂けますが、炙ってから ちょっと時間が経っているので、香ばしさも薄いしフワフワ感も少ないです。
玉子はたっぷりと空気を含んだ厚焼きで、焼き目だけ残して包丁を入れ、少しのシャリを挟むようにしています。
こうゆう玉子焼きって昔はお寿司屋さんで良く見た気がしますが、ちょっと懐かしい感じです。
車海老の頭の炙りは、さっき出された車海老の頭を焼いたモノですが、外側の硬い殻を取るのは良いのですが、足まで毟っているのに目玉を残しているし、焼き過ぎで干乾びた様な感じで折角の海老味噌の風味も飛んでしまっています。
こうゆうのもカウンターで焼き立てを出すのとは違いますねぇ。
薄切り大根で梅肉と大葉を挟んだもので、本来は途中で箸休め的に出されますが、最後に出されてもちょっと順番が違いますね、口直しになりません。
細巻きは1本を6つにカットした2つづつで、ネギトロ巻き、カッパ巻き、干瓢巻きでした。
蜆の味噌汁はほんの2口ほどで、ちょっと少なすぎる感じです。
結局1人八海山のぬる燗を1人4合づつ飲んで〆ましたが、以前カウンターでは出されたデザートも無かったです。
お土産に太巻きを3本頂いて〆ましたが1人20,000円をちょっと下回る感じでした。
今回は座敷でしたが、カウンターの場合とだいぶサービスに差がある感じがしました。
それとも本来のレベルが低下している・・・・なんてことは無いですよねぇ!
仲居さん達も、皆丁寧で礼儀正しい感じではありますが、食べれないモノがある客にその旨聞いておきながら、態々6人前の内1つだけ別のネタで作ってくれているのに、その聞いた仲居さん本人が平気でその客とは別の者に出してしまったり、お酒のお替りでも他のお客さんへの対応で忙しいのは分かりますが、「お待ちください!」と言ったまま忘れられてしまったり、対応そのものにも ちょっと慇懃無礼な感じがしてしまいました。
まあ大箱なので ある程度は仕方のないこととも言えますが、それでも銀座の九兵衛といえば誰でも知ってる名店ですから こちらも期待して来る訳で、同じ金額出すなら もっと他に良い店が幾らでもありますからねぇ!
この日は、愚妻が友人と久兵衛へランチに行くとゆうので、余りにも羨ましくて図々しくも付いて行ってしまいました。
愚妻は初めてではないのですが私は初訪問で、噂に聞いていた名店にこの歳になって漸くのデビューです。
11時30分の開店ですが、完全に入れ込み気味で15分前にはもう店に着いてしまい、5階の魯山人の器を提示しているロビーに通され呼ばれるのを待ちます。
順番にお呼びが掛かり、仲居さんの誘導で別館の地下1階に案内されます。
如何にも高級そうな白木の幅広のカウンター席で、勿論冷蔵ケースなどはなく、職人の手元まで丸見えです。
先ずは瓶ビール(中瓶)2本もらい乾杯でスタートです。
おまかせでお願いしましたが、昼は10,000円のところが8,000円で提供されるようです。
お通しはワカメと大根の細切りの酢の物で、これはお替り自由です。
ダレていないワカメの確りした食感と大根の千切りが、上品な薄い酸味でちょっとした箸休めにもなりますね。
先に塩辛かもずく酢、冷たい茶碗蒸し等の中から1品選べるので茶碗蒸しをお願いしました。
小さめの茶碗蒸しはよく冷えていて冷たさが心地よいです。
蓋を取ると薄らと餡が掛かっていて、出汁の具合が良く凄く上品な茶碗蒸しで、むきエビや百合根等具材も良質の物を使っていますね。
そして随時握り寿司が1貫づつ出されますが、先ずは中トロからです。
中トロはサシのキメが細かく、鮪の良い香りがします。
身は確りしているのですが、噛むと口の中の温度で脂が溶けてくるのが解ります。
酒も入ったので順番はハッキリしませんが、出されたものは大体以下の内容です。
イサキは皮付きで、皮の部分だけ湯引きしていて皮と身の間の脂が活性化している感じで旨味が豊かです。
カンパチは脂のノリが良く、良質の甘みと旨味を感じます。
もう辛抱溜らんとばかり、八海山を冷やで頂きましたが、やはりこの寿司には良い日本酒を合わせたいですねぇ。
こちらの日本酒は確り1合(180cc)入ってるので飲み応えがありますね、えっ、昼ですけど何かっ!
アオリイカも新鮮で噛む際に歯に吸い付いてくるようで、特有の甘みが良いですねぇ。
煮蛤は、かなりレアな感じで熱を通してあるので、蛤の磯の風味が鮮烈です。
噛めば噛むほど旨味が増していくようで、これは美味いですねぇ。
雲丹の軍艦ですが、この軍監巻とゆう手法自体がこの店の発祥ですからねぇ、やはり雲丹の軍監は食って行かないとねぇ。
雲丹もミョウバンの味も香りもしないのに身が確りしていて食感を感じる程です。
大トロは、逆に脂がしつこくなく、スッキリとした食べやすい物です。
車海老は生かボイルかを選べるようで、愚妻はボイルで、私は生でお願いしました。
車海老はちょっとレアぐらいに熱を入れる方が甘みが際立って美味いし、ちょっと海老味噌の風味も感じられるのでボイルの方が美味いと思いますね。
ただ、生だと頭を別に炙って出してくれるので、車海老の頭の炙りが大好きな愚妻に食わせてやりたくて私は生にしました。
この生車海老のむき身の寿司は、口の中でまだ身がビクビク動くのが解る活きの良さで、コリコリの歯応えと甘みが溜りませんねぇ。
鰹はおろし生姜にニンニクを少し入れてくれて、それにも負けない鰹の味が濃いですね。
穴子は一貫を半分に切って、塩とツメで出してくれました。
うーん、塩の方が穴子本来の味を案じられますが、ツメの甘さもやはり穴子には合いますねぇ、どちらも美味いです。
穴子はややもするとちょっとカビ臭いような独特の臭いがしますが、この穴子はそんな嫌な臭いは一切感じませんでした。
細巻きは干瓢、大根と梅紫蘇、沢庵、かっぱ、ネギトロを1つづつ出してくれましたが、丁寧で手が込んでますね。
最後の玉子焼きは握りにしてもらいましたが、この玉子焼きはキメが細かくシットリとしていて、芝海老のすり身が入っているので、旨味がありますねぇ。
途中で大根の薄切りで梅肉と紫蘇と胡麻を挟んだものを箸休めで出してくれました。
蜆の味噌汁も蜆が泥臭くなく美味かったです。
デザートは水羊羹か小玉スイカを選べますが、スイカを頂き終了です。
その間、八海山を愚妻と2人で5本ほど飲んでしまいましたが、これは仕方がありませんねぇ、この寿司で寧ろ飲まないで済ます方が罪です。
ただ、酒の種類が少なく、あまり酒に拘りを感じないのは飽くまでも寿司を食べることを主眼にしているためでしょうか。
折角なら美味い寿司に美味い酒を合わせたいと思うのは田舎者の無粋さでしょうかね。
でも私は無粋で構わないので、ちょっと美味い酒と合わせてみたいですね。
いやぁ、久兵衛とゆうと余りにも有名で、一般受けに走り過ぎた大箱の寿司屋で否定的な評価をされる方もいらっしゃるようですが、今回頂いてみて特に感じたのは素材の質の良さです。
やはり久兵衛とゆう看板は、築地の仲卸業者をして最高の素材を納めるべく用意もするでしょうから、半端なものは使いません。
この素材の良さこそが名店たる所以だと思いました。
それに細部まで拘った確かな仕事といい、見た目の美しさといい、この価格を考えれば非常に良くバランスがとれた内容で完成度が高く、このような大箱の寿司屋としては間違いなく素晴らしいレベルと言えるのではないでしょうか。
また夜にゆっくりお邪魔したいのですが、そこまでの甲斐性の無さが恨めしいです。
さあ会社に戻って仕事しよう!
2位
1回
2018/12訪問 2018/12/23
好むと好まざるとに関わらず毎年この日はやってきます。
もはや然してめでたくもないのですが、平日の昼間から まあ多少高い金を出しても美味い物を食いに行く為の言い訳にはなる訳です。
半年ほど前、愚妻が徳うち山とゆう日本料理の有名店に行った際に、そこの料理長が新たに店をだしたとの話しを聞いてきたらしく、行ってみたいと1ヶ月以上前に予約をとってくれたようです。
愚妻によると、個室が中心で昼夜ともに3組づつしかお客さんを取らないようなことを言ってましたが、かなり先まで予約が埋まっている様です。
うーん これはかなり敷居が高そうですねぇ、前もって背面跳びの練習をしてきた方が良かったかなぁとビビりながらエレベータを降りると、いきなり狭いエントランスがもう和風の高級感漂う雰囲気で、小さな引き戸がなんかビシッと締め切られていて、入店する為の資格を問われているようです。
もうこのまま帰ろうかと思いつつも12時の予約時間5分前に思い切って入店すると、和装の仲居さんが優しい笑顔でこちらから名乗る前に「佐久間様ですね、お待ちしておりました。」といって迎えてくれて、知らぬうちに入っていた肩の力が一気に抜けていきます。
そのままちょっと大きめな4席テーブルの個室に案内され、早速に先ずは生ビールを2つ頼んで乾杯です。
ビールを飲むと更に力みは消えて、漸くいつものペースを取り戻せました。
すぐに料理の提供が始り、先ずは鱈の白子 ポン酢ジュレです。
新鮮な鱈の白子を軽くボイルしてほぼ生の状態でポン酢のジュレが掛かっています。
この淡泊なのに濃厚な白子のマッタリ感に、上質の出汁の効いたポン酢のジュレが良い具合の酸味で、これはいきなりガツンとくる美味さで、素材の良さも その繊細な仕事も文句なしで、いきなり主導権を奪われた感じです。
これはもう日本酒ですね、早速ばくれんを愚妻がぬる燗、自分は冷やで頂きます。
胡麻豆腐はこの店の名物料理とのことで、表面に焦げ目が付くくらい炙ってから片栗粉を塗し揚げてあり、胡麻ダレを敷いた皿にのせて出されます。
胡麻ダレがもの凄く濃厚で胡麻の香りが立ち上るような感じです。
豆腐自体には胡麻の味は付けてありませんが、上面の焦げ目の香ばしさと、表面はパリッと揚げてあり、中はモッチモチのネットリ食感で、少しづつ箸で削りながら胡麻ダレを絡めて食べます。
うーん 香りといい食感といい、今まで食べたことのない味でちょっと感動ものです。
平目と鮟肝のポン酢ジュレは、生の平目の切り身2切れと賽の目にカットした鮟肝、細かく切った白菜や椎茸等をポン酢のジュレで和えてあって、平目で鮟肝やその他の素材を巻くようにして食べましたが、平目の食感がちょっと強過ぎで もっと薄切りにして3枚にした方が良いような気がしました。
鮟肝も確り脂がのっているのに全く生臭さも無く、何より驚いたのは椎茸が物凄く香りが立っていて、こんな香り豊かな椎茸は初めて食べました。
帆立の真丈と蕪の椀仕立ては、ホタテの出汁が良く出ていて、それが蕪の煮たのに確り滲みていて美味いです。
ホタテの真丈も、賽の目に切った貝柱の貝柱がゴロゴロ入っていて、ちょっと変わった食感を出しています。
ここに来て八寸が出されるのはちょっと意外な感じですが、色んな料理が少しづつ綺麗に飾られ、赤い紅葉や黄色い銀杏の葉等で綺麗にデコレーションされて見た目も美しく、これだけで日本酒2合くらいいきたいですね。
穴子の煮凝りは身を皮ごと細かく切って煮凝りにしてありますが、この甘辛の味付けに山椒が凄く利いていて目が覚めるようです。
林檎の柿肉和えは、針状に切った林檎に柿肉を和えてあり、林檎のサクサクの食感と酸味が柿の甘さで包まれてちょっと意外な美味さです。
ローストビーフは、モモ肉のブロックを焼いてスライスしたものですが、確り火を通しながら身のシットリ感が素晴らしく、酸素に触れて赤身の発色が凄く美しいですねぇ。
玉子焼きは、白身の擂り身でも混ぜているのか滑らかだけど確りした食感で、甘みはなく出汁の味で上品に焼き上げてあります。
銀杏の松葉焼きは、大粒の銀杏が新鮮で香りよく、火の通し方が説秒です。
鰆の幽庵焼きは、鰆の焼き物に良く見られるパサつきは無く、しっとりとした焼き上がりで美味いです。
茹で車海老は皮はむいてありますが、足の部分は残してあって、海老味噌が抜けないようにしてあり、味噌の旨味も味わえます。
丸十は小振りの薩摩芋の輪切りを茹でた物で、あまり甘みは無くアッサリとしたものです。
笹団子は草餅に甘塩っぱい味噌みたいな餡が入っていて、唯一濃い味でちょっとしたアクセントになっています。
金目鯛の味噌鍋仕立ては、小さい丼に味噌仕立ての出汁がたっぷりはられ、金目の切り身や野菜が鍋から取り分けられたような感じで、金目の旨味も出汁に良く出ています。
金目鯛の質の良さも感じますねぇ。
そして〆は鮭とイクラの炊き込みご飯で、2人前にしてはちょっと大き目な土鍋で炊いたご飯でかなり量が多いです。
鮭と出汁で炊いたご飯に、後から生のイクラの醤油漬けがかなりタップリのせてあって、仲居さんが目の前で蓋を取ってが鮭の身と共に確り混ぜて、それをお茶碗によそって出してくれます。
出汁で炊かれたご飯は旨味はありますが薄味で、それにイクラの塩味と甘みが確り混ざって良い味になっています。
僅かに鮭の生臭さのようなものが気になりましたが、このイクラの美味さには全く影響を及ぼしませんねぇ。
2人で貪るように食って完食しましたが流石に満腹です。
大抵のお客さんは、半分以上余るので折り詰めにして持たせてくれるらしいのですが、全部食い切ってやりました!
最後にデザートは、プリンと水菓子(苺とラフランス)で、何だかプリンは瓶詰めのまま出されて、急に野暮ったい感じでしたが、こうゆう回顧的演出は敢えてやっているので懐かしいと思わないといけませんね。
結局2人で昼から日本酒を3合づつ頂きましたが、1人16,000円でした。
まあ夜ならこんなもんでは済まないでしょうが、ランチはかなりお得な感じですね。
ゆっくり飲みながらでしたので、品出しのタイミングもそれに合わせてくれたようで、我々の食べるペースを仲居さんが頻繁に覗きに来るのはちょっと変な感じでしたが、気が付けばもう15時に近く3時間も掛けたゆったりした贅沢な時間でした。
我々が帰る際に工藤さんが態々挨拶に出てこられて見送ってくれましたが、もう他のお客さんはとっくに帰っていたようでちょっと迷惑掛けちゃいましたね、反省です。
さあ、会社に戻って仕事しよう、食った分は稼がなくては!
3位
1回
2018/03訪問 2018/03/26
この日は得意先の友人と同行で、お世話になっているこの近くの会社の社長さんを訪ねて、ちょっとお願い事で伺ったのですが、終わった後で夕飯でも食おうとゆうことになり、社長さんの行き付けのこちらのお店へ連れて行ってもらいました。
原宿の駅からほど近い表参道に面したこの店は、全国に支店を持つ有名店ですが、ここはその本店です。
入り口を入るとエントランスになっていて、ここからは客席は一切見せません。
ウェイティングのバーが併設されていて、そこで煙草を吸うことができます。
人数を3名と告げると、そのままエスカレーターで地下に案内され、地下にもエントランスがあり、ここからホール担当者が席まで案内してくれます。
なかり広々とした大箱のホールは高級感があり、テーブル間隔もゆったりしています。
個室も数多くあるようです。
中ほどのテーブル席に通され先ずは生ビールで乾杯です。
メニューを物色し、先ずは前菜5点盛り、棒棒鶏、海老と百合根と黄ニラの塩炒め、モンゴイカの辛子炒めをお願いしました。
l前菜5種盛りは叉焼、クラゲ酢、白菜の甘酢漬け、蒸し鶏、干し椎茸の煮物の盛り合わせです。
叉焼は八角の甘い香りが良く、サシの入った肉も水分が抜けるまで確り焼かれていて、旨味が濃厚です。
クラゲもほんのり甘酸っぱく上品な味付けで、コリコリの食感が良いです。
白菜の甘酢漬けもやはりほんのりとした上品な甘酢の感じが実に美味いです。
蒸し鶏はシットリ柔らかく、これも旨味がタップリ染み込んだ感じが良いです。
干し椎茸はやはり素材が上質で分厚いのを斜めに削ぎ切りしてあり、噛めば噛むほど旨味がにじみ出てきて美味いです。
これはもうビールなんか飲んでる場合じゃありません、紹興酒にチェンジですね。
甕出しの5年物をデキャンタ600mlでお願いしロックで頂きました。
棒棒鶏は蒸し鶏の細切りに、別更に盛られた胡麻ダレを付けて食べますが、この胡麻ダレが濃厚で奥行きのある複雑な味で凄い美味いです。
海老と百合根と黄ニラの塩炒めは薄塩味ですが、旨味が半端無くで素材の良さが解りますねぇ。
海老のプリッとした食感と百合根のサクサク感が面白いです。
黄ニラの上品な風味がアクセントになっていて、これは今日一でしたね!
モンゴイカの辛子炒めは、それ程辛くはなく寧ろ上品な辛さで、赤褐色の彩りも綺麗です。
イカも柔らかく美味いです。
ここまで立て続けに空腹を満たすためにハイペースで食べ続けてきましたが、この辺りかから紹興酒のデキャンタをお替りして、酒の肴になるような料理を物色し、玉子とトマト炒め、春巻、黒酢酢豚、茹で豚肉の薄切り四川風、タラバ蟹の包み揚げをお願いしました。
玉子とトマト炒めは、トマトの酸味が玉子の甘みを引き出していて、味付けではなく玉子自体がこれ程甘く感じるのも驚きです。
春巻は、1人1本づつ出して貰いましたが、とろみのついた餡が上品で椎茸や竹の子等の素材の味が凄く良く解ります。
パリパリに香ばしく揚がっていて、久し振りに美味い春巻を食いましたね。
黒酢酢豚は、中華の定番ですね。黒酢のコクが濃厚で美味いですが、豚肉がやや硬くちょっと揚げ過ぎでしょうか。
タラバ蟹の包み揚げはタラバの身がぷりぷりで、揚げることで適度に水分が抜け味がより濃厚になっています。
最後はいつものようにデザート代わりの麻婆豆腐ですが、山椒、4種ペッパー入り辛麻婆豆腐とゆうのが普通の麻婆豆腐とは別にあったのでそれにして白飯を付けて貰いました。
この麻婆豆腐はこの店の薄味で上品な味付けと違って、結構 麻辣を強く効かせていて、豆板醤やトウチなど複雑な味わいを感じさせてくれる〆の一品に相応しいものでした。
いやー、それにしても良く食いました。
以前、川崎ラゾーナの店で食べたときも美味いと思いましたが、この店の料理は素材の良さは変りませんが、更に淡泊で上品な味付けで、化学調味料ではない自然の旨味やコクが濃厚で更に美味しく感じました。
非常に上品で素材の味を生かした美味しい中華料理で大満足でした。
れに、ご一緒した社長が行きつけのせいか、非常に気遣い細やかなサービスで、大変心地よい時間を過すことができました。
それにこれだけ飲み食いしても、ひとり7,000円くらいですから、やはり中華は皆で食えば安いですねぇ。
まあこの日は3人でしたが、これだけ大食らいが揃えば充分ポテンシャルは引き出せましたね!
4位
1回
2018/09訪問 2018/09/09
土用の丑とは言はないけど夏の間にせめて1度は鰻が食いたいと、愚妻が1ケ月ほど前に電話で予約を入れていました。
しかし8月中は予約で一杯とは、流石は江戸中期から続く名店ですなぁ、恐れ入りますねぇ。
予約が17時からなので、家族4人で訪れましたが16時50分に赤羽橋の改札集合で、麻布方向に徒歩8分で丁度開店と同時ぐらいに入店です。
もう玄関で和服の仲居さん達が大勢お出迎えしてくれ、予約の名前を伝えると階段を登って座敷に案内されました。
靴を脱いで、襖を開けると、畳の和室に4人掛けのテーブルがあり、ちょっと不思議な感覚ですが、テーブル席は100kg超級の大きな人間には有り難いですねぇ。
先ずは瓶ビール2本を頼み、ゆっくりとメニューを物色します。
鰻重のコースが、それぞれお通しや白焼き、お刺身、茶碗蒸し、キャビア等が付いたり付かなかったりで4,800円から16,000円まで複数あります。
これは逆に迷いますねぇ、ならばお通し3点盛り1,300円を2つと鰻巻き560円を4切れもらい、先ずは酒でも飲みましょう。
お通し3点盛は枝豆、鰻の燻製、鰻の煮凝りで、量は少ないですが酒の肴には丁度良いものです。
特に鰻の燻製は余りスモークの色は付いていませんが、味と香りが確り付いていて、それを薄くそぎ切りにして出されますがなかなかの珍味ですねぇ。
煮凝りも、鰻の皮から煮出されたゼラチン質で確りゼリー状に固まって、口中の温度で溶けていく感じが良いですね。
鰻巻きは1人1切れずつ頼みましたが、鰻のタレの甘さが出汁巻きに良く馴染んでいて、優しい味の美味しさです。
もう一切れ食いたいくらいですねぇ。
この店はワインの種類は多いのですが日本酒の種類は少なく、如何なんでしょうねぇ鰻は和食なんですから、酸味の強いワインより日本酒の方が良いマリアージュを感じられると思いますけどねぇ。
菊正宗熱燗1合と菊正宗の生酛(純米吟醸)300ccをお願いしチビチビやります。
それぞれ2本飲んだところで鰻重を頼みましょう。
鰻重は菊3,100円、萩3,900円、山吹4,600円、桂5,700円の4種類で鰻の大きさが異なります。
山吹を4つお願いし、鰻重は30分くらい掛かるとゆうので、酒をお替りし、お新香盛り(大根、人参、胡瓜、キャベツ)を註文しました。
待つこと30分程で漸く鰻重と肝吸い、お新香、大根おろしが出されました。
山吹は重箱と鰻の隙間からご飯が僅かに見える大きさで、鰻としてはそれ程大きな物ではありませんでした。
昨今のシラス鰻の不良による価格高騰を考慮すれば仕方の無いことかもしれませんが、やはり鰻は大きいほど身も厚くなるし脂ものるので美味いですよね。
こちらの鰻重は先ず捌いてから串を打って白焼きにし、蒸し器で蒸してからタレを潜らせながら何度も焼き上げる典型的な関東風の仕事を丁寧に行っている当に王道の蒲焼で、皮も柔らかく身がフワフワに仕上がるので美味いですねぇ。
タレの味自体は甘みの少ないアッサリしたもので、いつも鰻を食べるときに感じる僅かな泥臭さのような物も一切無く、上品な美味しさをしみじみ感じる物でした。
それに山椒が鮮烈で、これはちょっと掛け過ぎると痺れるほどなので注意が必要です。
いやぁ、ご馳走様でした。
流石は老舗だけに料理も上品で美味いし、ただ鰻自体は去年食べた尾花の方がもっとフワフワで脂ものっていて美味かったかな。
しかしその分、こちらの店の方が接客や店の雰囲気が大変素晴らしく、贅沢な気分を味わえましたね。
お代は10%のサービス料込みで、ひとり9,000円を僅かに切るくらいでしたが、その分の満足感は充分感じられました。
年に一度の贅沢ですからね!
5位
1回
2018/08訪問 2018/08/17
お盆とゆうのに家でゴロゴロしていては流石に愚妻も退屈そうで、美味いもんでも食いに行こうと12:30頃に家を出て昼飯がてら玉川高島屋までやってきました。
2階のライズからの連絡路を渡り入り口に高島屋に出店している飲食店の一覧がでています。
さて、如何したものかと思っていると、愚妻がこちらの店を押してきたので一も二もなく決定です。
何でも以前、この梅の花の別の店舗へ行ったことがあるらしく、美味しかったのでとゆう事でしたが相も変わらず良い店行ってますなぁ。
本館6Fのレストラン街にあります。
入り口に置いてあるメニューを見ながら、夏限定のお得なコースがあるようで、これにしようと話しは纏まります。
13時頃で1組待っているお客さんがいましたが、どうやら店内は空いているようで、片付けの間ちょっと待たされているとゆう感じです。
3分ほどで我々も、奥の4席テーブルに案内されました。
先ずは生ビール(小)と麦焼酎(梅の花)のロックをお願いし、入り口のメニューで確認しておいた夏限定のコース『夏美人』3,240円を2人前と、このコースには揚げ物もなかったし大好きなトウモロコシのかき揚げ1,080円があったので、それを1つ追加でお願いしました。
前菜は冬瓜ともずくの含め煮、それにローストビーフでした。
冬瓜は小さく直方体にカットされ出汁で煮てあり、それをもずくの上に乗せた小鉢で、この冬瓜が確りエッジが立った歯応えを残しながら確り出汁が浸みていて美味いです。
ローストビーフは少量ですが、サシの入り具合と焼き加減が繊細で間違いの無いものです。
茶碗蒸しは、小振りですが柚子の香りで、玉子の固まり方が凄く滑らかで美味いですね。
ここでトウモロコシのかき揚げの登場です。
かなり大きくて二人でひとつで充分の量です。
トウモロコシは一粒づつもいで、むきエビと一緒にかき揚げにしていて、サクサクの揚げ具合も良くトウモロコシの甘さが際立っています。
最近のトウモロコシは品種改良の賜か栽培技術の進歩か、子供の頃食べたのと違い凄く甘くて美味しくなりましたね。
それを揚げて水分を適度に抜くので、甘みが凝縮されてホントに美味いです。
この辺りで当然の成り行きとして、梅の花とゆう純米酒にチェンジですね。
豆腐焼売は、ちょっと大振りですが肉々しくなく、淡泊な旨味が心地よい一品です。
ふく福豆腐は、IH調理器に30cm四方の四角い鍋をセットし豆乳を煮て、にがりも入っているのか暫くすると滑らかに固まって絹ごしのような食感の豆腐になります。
それをヘラで小皿に取って、壺に入った上品な麻婆あんを掛けて頂きます。
凄く繊細な和風のような麻婆豆腐になりますが、和山椒をタップリ掛けて頂くと、ちょっと刺激も加味されて美味いです。
ただ、コースの構成を考えると、ここは和風のあん掛けの方が日本酒にも合って良かったような感じもしますね。
生麩田楽は2本で、生麩を串に刺して焼いて、それぞれ赤白味噌ダレを付けたものですが、もちもちの食感が良く美味いです。
湯葉揚げは、ちょっと固めの豆腐みたいなのに湯葉を巻いて揚げてありますが、全然油っぽくなく大豆の味がしてこれも美味いです。
葡萄と夏野菜の土佐酢ジュレは、葡萄も小さなトマトもその他の野菜も細かく切って土左酢をゼラチンで固めたジュレと混ぜた物で、量も僅かですが口直し的に口の中をサッパリさせてくれます。
〆はちりめんじゃこと生姜の炊き込みご飯と湯葉のお吸い物、漬物が出されましたが、やはり上品で優しい味でシミジミ美味いですね。
最後のデザートは甘酒のムースみたいな感じの物で、甘さは控えめで変っていて面白かったです。
ここの料理は、大豆を中心にしたヘルシーでアッサリとした内容で、この猛暑で疲れた身体に染み込むような優しい味ですが、品数も多く結構満腹になるし、満足感は高かったです。
日本酒も3合ほど飲んで、二人で10,000円を切るくらいなのでCPも高いし、接客も丁寧で愛想もあって愚妻も満足そうで良かったです。
さあちょっと飲み足りない分は、高島屋の地下の食料品売り場で何か肴を買って帰って、家で飲み直しです!
6位
1回
2018/07訪問 2018/07/19
この日は愚妻と一緒に、入院している従姉の見舞いで静岡まで来ましたが、病室で逢った親戚たちとその後夕飯でも食おうとゆうことになり、こちらの店を訪れました。
江川町通りを呉服町から昭和町方向に行く左側の路面店で、間口はそれ程大きな感じではありませんが、大きな暖簾が掛かっていて、その暖簾をくぐると広い玄関フロアがありかなり高級な料亭のようです。
総勢5名で予約も無しですが、17時開店のすぐでしたので問題なく入れました。
靴を脱いで下駄箱に入れ、案内の仲居さんについて奥へと続く長い廊下を通って一番奥のホールの掘り炬燵のテーブル席に案内されました。
その間に店内の様子を見ながら移動しましたが、かなりの大箱で有に200名以上は入れそうです。
カウンターや個室、掘り炬燵のテーブル、宴会場等色んな形態に対応できるようになっていて、かなり洗練された雰囲気でなかなか高級感があり、しかも席はかなりゆったりスペースが取ってあって落ち着いて寛げます。
取り敢えず生ビールを頼み、その間にメニューを物色します。
駿河湾の地魚や地元の食材等をふんだんに使った料理、それに静岡の地酒が得りのようで、なかなか心躍る内容ですね。
先ず驚いたのはお通しで、縦長の立方体の重箱みたいなのが一人1個づつ運ばれてきて、この箱を観音扉のように開けると左右に二段の棚になっていて、そこに先付け的な小鉢が色々入っていて、小さなつくねや煮凝り、もずく酢、胡麻豆腐等気の利いた小鉢が色々入っていて、もうこうなると日本酒ですね。
静岡の地酒が色々あったので、先ずは磯自慢の大吟醸2合からスタートです。
刺身盛り合わせ4人前は大きな桶に一盛りにしてくれて、インドマグロ中トロ、鰹、スズキ、太刀魚、真鯛、金目鯛等が綺麗に盛り付けられています。
真鯛は皮付きで、皮の部分を湯引きにしてあり皮下の脂肪が活性化していて美味いです。
鰹と太刀魚はタタキにしてあり、焦げ目の香ばしさが良い感じです。
スズキは流石に旬を迎え、旨味が濃いですね。
全ての魚が良質で、これは酒もすすもうってもんです。
ワサビは生の本わさびとおろし金が出てきて自分でおろして使いますが、やはりおろしたての本わさびは風味が良いですね。
ただ折角ここまでやるなら、生姜おろしは市販のおろしたものでこれは駄目です。
何故、ちゃんと生姜をおろさないのか、全く理解不能です。
牛蒡の唐揚げは、10㎝くらいの長さで結構太めに切った牛蒡を柔らかく火が通るよう素揚げにしたもので、牛蒡の香りが濃縮された香ばしさが良いです。
それをつけるワサビマヨネーズも中々美味いです。
目光の唐揚げは美味いのですが、目光特有の頼りないほどの身のふわふわ感がなく、皮の縞模様も視られませんでしたがこれはホントに目光なんでしょうか?
葉生姜は、東京で言うところの谷中で味噌を付けて食べますが、繊維質が強くなく生姜の質が良く美味いです。
葉生姜豚肉巻きの天ぷらは、この生姜に豚肉の薄切りを巻いて天ぷらにしたものですが、これは揚げるより衣を付けず焼いた方が美味そうです。
太刀魚1本揚げは2皿頼みましたが、3枚におろした身を穴子のように天ぷらにしてありましたが、油の温度が少し低かったのか油ぐれが悪くカラッと揚がっていないのが残念です。
それに天ぷらより竜田揚げにした方が、私には好みでしたね。
この皿には長い太刀魚の中骨をくるくる巻いて、骨ごとカリカリになるまで香ばしく揚げたのが付いていますが、これは香ばしく食感も良く美味かったです。
トウモロコシの天ぷらも2皿頼みましたが、これはトウモロコシの実を包丁でこそぎ落として、それを天ぷらにした物ですが、トウモロコシの甘みが半端無く、確かに揚げることで水分が飛んで甘みが濃縮していることも有りますが、それよりもまして元々のトウモロコシの素材の良さが解ります。
金目鯛と野菜の煮付けも2皿でしたが、凄く小さな金目鯛のお頭付きです。
小さいだけに脂のノリもそれ程でもなく、これならでっかい奴の切り身を煮てくれた方が美味いです。
静岡には珍しく煮汁が甘過ぎず、酒の肴には良い味付けでした。
彩りトマトは、楕円形の小さなトマトが赤や黄色等彩りよく盛り付けられていました。
〆に茄子の1本漬けと握り寿司10貫をもらい皆で摘まみましたが、寿司は真鯛、インドマグロ中トロ、赤身、鰹、名前の解らない白身各2貫づつで、魚の質も良く美味かったです。
しかし近海物の名前の解らない魚が白身で甘みの有る美味い魚でしたが、何だったのか気になるところです。
結局日本酒は磯自慢 大吟醸2合から初めて、喜久酔 純米吟醸2合、開運 純米吟醸2合、初亀 特別純米4合を頂きました。
日本酒を飲んだのは実質3名でしたので、適量でしたね。
まあ我々は、これから新幹線に乗って帰らなきゃいけませんから、これくらいにしておきましょう。
この店は、大箱ですが凄く綺麗でゆったりしていて高級感があり、接待なんかにも使えそうです。
ただ、天ぷら系の料理の衣がもったりしていて分厚く、カラッと感がなく、フリッターみたいなどうにも野暮ったい感じが鼻に付きます。
それと仲居さん達は非常に丁寧で優しい感じが良いのですが、魚に関しての知識が余りないようで、質問しても真面な回答があまり得られないのは残念でしたね。
でも素材の質も凄く良い割りに値段もそれ程高くなく、とゆうか1人6,000円ちょいですから寧ろ凄く安く、また来たいと思いました。
天ぷらはもう頼まないかも知れないけどね!
7位
3回
2021/12訪問 2022/01/06
ワンオペに対応するため、お任せのコース料理のみでの営業です!
クリスマスは なんか美味いモンでも食いにいこうとゆう愚妻の提案に、異を唱える理由が見つかりません。
じゃあ何食べに行こうかってことになる訳で、折角のクリスマスですからやっぱり美味い日本酒が飲める和食ですねぇ。
とゆうことでこちらの店を思い出して久し振りに行ってみようとゆうことになりました。
こちらの店は4年ほど前までは、千歳船橋在住だった同じ歳の友人と良く来ていたのですが、友人が病魔に倒れて亡くなって以来、そもそもこの街に来ることも無くなってしまいました。
今回、ホントに久し振りに17時30分に予約を入れてやってきました。
この日は一番乗りで、カウンターの奥の席に案内されました。
久し振りに来てみるとメニューはコースだけになっていて、基本コースが料理6皿で3,900円くらいで、それに食事(ご飯物、味噌汁、漬物)付きで4,900円、料理がもう1皿追加で5,900円です。
食事付きの4,900円のコースにして、飲み物は自分が緑茶ハイ、愚妻が熱燗をお願いしました。
すぐに酒と豚と大根の煮物の小鉢が出されます。
豚肉は脂身の有るロース部分の1口サイズの塊で、確り醤油出汁で柔らかく煮込まれて味も浸みています。
大根も確り浸みていて、味付け自体は優しいのですが豚肉から出た旨味も含まれていて美味いです。
刺身盛り合わせは鮪赤身、中トロ、雲丹、金目鯛、赤貝で、これはどれも凄く質が良く美味いです。
特に金目鯛は確り熟成していて旨味が濃厚で凄い美味さです。
雲丹は馬糞ですね、甘味が凄く強く糖度計で測ったらメロンより甘そうです!
もう堪りません、飲みかけの緑茶ハイはチェイサーにして、鍋島(日本酒)を1合お願いしました。
銀鱈の西京焼きの皿には、松葉に刺した焼き銀杏、それとホウレン草とシメジのお浸し、赤ナマコの酢の物の小鉢が一緒に乗っています。
銀鱈の西京焼きは分厚い身の塊で、これって凄く焦げ易い素材なんですが 皮目に良い色の焦げ目が付いているくらいで凄く綺麗な焼き加減で、これはかなり遠火で時間を掛けてじっくり焼いているんでしょうねぇ。
相変わらず見事な焼き具合です。
それと赤ナマコの酢の物ですが、このナマコが驚くほど柔らかく、今まで食べたナマコの中で最も柔らかでしたね。
次の皿は焼き鳥の盛り合わせで、小さな串ですがせせり、モモ、つくねを塩で焼いています。
どれも焼き具合が絶品ですがせせりの旨味を引き出す塩加減、モモのジューシーさ、つくねは軟骨のコリコリした食感が良く、3品とも素材の持つ特徴を焼きの技術で上手に引き出しています。
煮アワビと里芋の揚げ出しは、小振りですが アワビを沸騰しないように低温で柔らかく 旨味タップリに煮付けてあり、その出汁に片栗粉を塗して揚げた里芋を揚げ出しのようにしてあります。
小さくても美味しいアワビでした。
毛ガニの身の蟹味噌和えは、毛ガニの身をほぐして僅かな酸味と蟹味噌を和えた味が支配的で、絶対美味い奴です。
毛ガニの繊細な美味しさを味わえますね。
〆は鶏牛蒡の炊き込みご飯となめこの赤出汁、漬物です。
鶏牛蒡の炊き込みご飯は具材を細かく切って満遍なくご飯と混ざっています。
牛蒡の味が凄くご飯に合っていて美味いですねぇ、これはお替りも自由ですが流石に結構満腹でしたのでお替りは遠慮しました。
酒は愚妻も熱燗を2本飲んだ後は鍋島にして、二人で5合くらい飲みましたが 最後に1升瓶に残った100㏄くらいはオマケで出してくれました。
価格は2人で18,000円を切りましたので、内容的に見れば安いと思えるくらいですね。
コロナ過以来、店を閉めざるを得ない時期も有り、バイトも辞めてしまったので今は一人でやるしかなく、そのために効率良く品出しが出来るようにコース料理だけにしたとのことでした。
確かにメニューを開いて美味そうなものを探す楽しみは無くなりましたが、この店主になら安心して任せられますねぇ!
愚妻も満足したようで、機嫌よく帰路につきました。
うーん、春夏秋冬 季節ごとに変わる素材に合わせて、年に4回くらいは通いたいですねぇ!
千歳船橋の友人と今年最初の飲みで、愚妻を伴い3人でこちらの店に訪れました。
この店は上質の料理を提供してくれる小料理屋で、特に焼き物が美味いので年間3~4回は来ています。
最近は結構満席で入れないこともあるので、19時近くなってダメ元で電話してみたらテーブルが1卓空いているとのことで、「すぐ行くから!」と伝え速攻で伺いました。
別に電話して席は確保したんですから、何も急ぐ必要は無いのですが、速くこちらの料理を空きっ腹にぶち込みたくて、もう階段なんか駆け上がる勢いで、ふくらはぎの肉離れが再発するかと思いました!
先ずは息も弾んだまま瓶ビール(キリンラガー)で乾杯し、その後は麦焼酎(一粒の麦)をボトルでもらい、友人がウーロン割り、自分が氷をいっぱい入れてロックで、愚妻はいつも通りに日本酒を熱燗で註文です。
メニューを物色し、刺し盛り三人前、大山地鶏岩塩焼き、鰤カマ焼き、鮟肝ポン酢、メバルの煮付け、クリームチーズのもろみ味噌漬け、里芋の唐揚げをお願いしました。
お通しは、つくねと蕪と人参の煮物で、これが凄い上品で良い出汁でほんのり甘く煮てあって、うーん、これはしみじみ美味いです。
何なら、どんぶり一杯食べたいくらいです。
刺し盛りは、鮪中トロ、シマアジ、小肌、赤貝、北寄貝、真つぶ貝、タコ等でどれも質が良く外れがありません。
タコは足の皮を剥いで薄造りにしてあり、タコの旨味だけをダイレクトに感じられます。
ツブ貝は、独自の臭みがあって余り好きではないのですが、全く臭みが無く新鮮さが解ります。
シマアジも確り熟成された美味さを感じますが、身が確りしていて歯応えが良く、確りエッジが立った切り口も見事です。
大山鶏岩塩焼きは、モモ肉一枚をそのまま焼いて、一口大にスライスして出してくれますが、皮がパリパリで香ばしく、身はジューシーで、塩加減も絶妙で素晴らしい焼きあがりです。
これはいつも必ず頼みますねぇ。
鰤かま焼きは、流石に旬の寒ブリですねぇ、脂のノリが半端無く、身もふわふわに焼かれていて納得の美味さです。
鮟肝ポン酢は、柔らかく蒸されていて全く臭みはありません。
ただ脂のノリが少し弱いのか、旨味が少なくちょっと鮟肝のマッタリ感が弱い感じでした。
メバル煮付けは、良い方のメバルで一匹丸ごと甘辛の濃いめの汁でさっと煮ていて、美味いです。
個人的にはもう少し甘めの味付けが好きですが、酒の肴にはこれくらいの方が良いのかもしれません。
里芋唐揚げは、ちょっと大きめの里芋を素揚げにしてますが、表面は僅かにカリッとしながら中はネットリとしていて良い揚げ具合で美味いです。
途中で一粒の麦のボトルをお替りして10時近くまで飲み続けていたら、サービスでイカの沖漬けを出してくれました。
やはり流石に流行っているようで、この日も我々が来た直後に満席になり、途中何組か飛び込みできては断られていましたので予約は必要です、今日はついてましたね。
この街に来るときはいつもその場の勢いで何処行こうか決めるので、予約しておかないと入れないとなるとなかなか来れなくなるのが辛いですねぇ!
この日は月に一度のチトフナの友人との飲みの日でしたが、愚妻と珍しく愚娘も只酒目当てに参加でした。
久し振りにすがやでも行こうと提案すると、いつの間にかその建物の2階に美味そうな小料理屋が出来てるから行ってみようといわれ、覗いてみることにしました。
入って左手に厨房を隔てるカウンター席、右側にテーブル席と同じビルの階違いなので店の造りはすがやと良く似ています。
奥のテーブル席に案内され、先ずは瓶ビール2本頼み乾杯です。
その後友人と自分が一粒の麦(焼酎)をボトルで頼み水割りで、愚妻と愚娘は鳥海山(日本酒)を熱燗でお願いしました。
焼酎の種類も多いですが、特に日本酒を数多く揃えているようで、日本酒を得りにしているようです。
メニューを物色し、先ずは刺身の盛り合わせを3人前、いぶりがっこ入りクリームチーズ、カマスの塩焼き、メバルの煮付け、出汁巻き、大山鶏の炙り焼きを頼みました。
お通しは鮪の切り身と蕪と人参の炊き合わせでしたが、これが良い出汁で煮てあって素材の味を活かす優しい味付けで期待できそうです。
刺身盛り合わせは鮪トロ、鰤、金目鯛、水蛸、赤貝でしたが、どれもなかなか上質で目利きの良さが解りますね。
いぶりがっこ入りクリームチーズは、いぶりがっこの薫香と食感がクリームチーズに良いアクセントになっていて、焼酎にも日本酒にも良く合いますし、和食系の料理のちょっとした箸休めに意外と合います。
カマスの塩焼きは大振りのカマスを3枚におろし、その身の部分だけをかなり丁寧で上手に焼いていて、これは凄い美味いです。
メバルの煮付けはちょっと大き目な尾頭付きで、私の好きなちょっと濃いめで甘めの味付けが施され、生臭さも全くなくこれもかなり美味いです。
出汁巻は出汁が確り効いていて、その分玉子の甘みはありませんが、やはりアッサリとした味付けが酒に良く合います。
大山鶏の炙り焼きは、身はジューシーながら皮がちょっと堅く感じるくらいバリバリに焼いてありますが、これがもの凄く香ばしくて、うーん絶品です。
余りに料理が美味くて酒にも合うので酒量も増えざるを得ませんねぇ、一粒の麦のボルトをお替りしましたが、愚妻と愚娘も相当熱燗のお替りが進んでいるようです。
更に白子ボンズと〆にズワイガニと生姜の土鍋ご飯を頼みましたが、白子ポン酢は1皿サービスで2皿出してくれました。
これも凄く新鮮で質が良く、ほんの僅かな火の通し方も絶妙で、更に酒が進みます。
ズワイガニと生姜の土鍋ご飯は、ズワイガニの身をほぐし生姜と一緒に炊き込んでいますが、生姜の味と香りが強く蟹の風味を消してしまっているのはちょっと残念ではありますが、それでもこのご飯自体の味付けや、土鍋で炊く香ばしさが半端なく食欲をそそります。
相当飲み食いしていたはずなのに、ご飯までキッチリ完食で、焼酎の2本目のボトルも空にしてきました。
いやー、この店は美味いですねぇ、特に焼き物がどれも絶品と呼んで良いものだと思いました。
しかもここの料理は酒に良く合うので、この店主は店主自体が相当の酒飲みとお見受けしました。
こうなると同じビルに好きな店が2店並び立ってしまった訳で『主人手をこまねいて如何ともするなし』の心境で今後悩みが増えてしまいましたが、すがやも確かに美味いですが、すがやは1品の量を少なくして価格もかなり安くしているので1人、2人で行くには凄く良いのですが、今回のように4,5人でガッツリやりたいときはこちらの店をお勧めします。
チトフナに新たな名店の発見です!
8位
10回
2025/08訪問 2025/08/24
この日は渋谷のレンタルオフィスを借りて 仕事仲間4人で打ち合わせでしたが、17時に終了し さて渋谷ですからねぇ、久し振りにこちらで台湾料理でも食うとしましょう。
丁度、健食の下請けメーカーの担当君とも話しがあったので声を掛けると、即参加とゆうことで現地集合で5人での会食となりました。
店は開店したばかりでしたが1階席は結構うまっていて、店員さんから2階へ行くよう指示されます。
2階でも良いんですが、トイレが地下なので結構大変なんですよねぇ。
まあ、空いてないんじゃ仕方ないですね、階段を2階に上がり結構奥の方の丸テーブルに案内されました。
椅子に座る前に瓶ビール3本と腸詰2人前、焼きビーフン2人前、シジミ(ニンニク炒め)2人前を、メニューも見ずに注文です。
早速ビールで乾杯してスタートです。
腸詰は確りした複雑な旨味と八角の甘味等が濃厚で、いつ食べてもこれは外れなく美味いです。
細切りの葱や、刻んだパクチーを添えて、テーブルのポットに入った辛味噌を付けて食べるともうこの店に来た目的の半分は済んだような気になりますね。
私的には、間違いなく世界一美味い中華の腸詰です!
焼きビーフンは直ぐに出されましたが、これはシジミが来るまでお預けです。
シジミはニンニク醤油炒めで、今日のシジミは まあ普通サイズですね。
このシジミも日によって凄く小さい時も、大きい時もありますが、やっぱり大きい方が食べ応えもあり美味いですが、飽くまで その日の仕入れ次第で運ですね。
結構ニンニクが効いていて、シジミの殻を手で摘まんで口で身だけを取り出しどんどん頂きますが、シジミの旨味で手が止まりませんねぇ、当に無限シジミって感じで凄く美味いです。
このシジミ炒めの皿の底に、ニンニクや醤油、それに炒めた際にシジミから滲み出たエキスがスープ状になって溜まっているので、これを先に来た焼きビーフンにぶっ掛けて、良くかき混ぜて頂きます。
この焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、テーブルの辛味噌を付けながら食うとゆう方法もあり、それはそれで美味いのですが、このシジミのエキスたっぷりの出汁を掛けると、ビーフン自体がそれを吸い込み見事な味付けになります。
これでこその焼きビーフンなので、この2品はいつもセットで頼みます。
ビールの後は紹興酒ですね、5年物をボトルでもらいロックで頂きます。
料理は追加で空心菜炒め2人前、春巻き1皿をお願いしました。
この日の空心菜炒めは、シャキシャキの食感が残っていて良い歯応えで、いつもの様に油のコクが深く旨味が濃くて美味いです。
ただこれも日によってちょっと炒め過ぎで くたっとしてしまっていたり日によってマチマチです。
これはかなりの強火で短時間でサッと炒めるので、10秒早くても火が通らないし、10秒遅ければ炒め過ぎだし、なかなかビシッと決めるのは難しそうですね。
しかもこの油のコクや、そもそもこの火力は家庭では絶対に出来ないので、店でしか食べられない味ですね。
春巻きは結構1本が大きいのですが、それが初めから1皿5本なので、少人数では頼めません。
今日の様に5人いれば理想的ですね。
この香ばしく揚がった皮が凄くパリパリで、この食感は何物にも代え難いですねぇ。
餡も豚肉や筍、椎茸、葱等の細切りを中華出汁の片栗粉で粘性を出したものに絡めた普通の物ですが、出汁が美味いので凄く美味く感じますね。
更に紹興酒のボトルのお替りと、酢豚、モヤシ炒め、腸詰2人前お替りをお願いしました。
酢豚は、ちょっと大き目の小口切りした豚モモ肉にコロモを付けて揚げて、それに油通しした玉葱、ビーマン、人参、椎茸等と炒めて、甘酢の中華餡に絡めたものです。
豚肉の揚げたのが食べ応えがあり、コロモに甘酢の餡が吸い込む感じが良いですねぇ、
酸味も優しく、出汁の旨味が濃くて美味いです。
モヤシ炒めはモヤシとニラ、豚肉、木耳等を強火でサッと炒めたもので、油のコクと旨味、それにちょっと太いモヤシの生感を残すぐらいのシャキシャキの歯応えが絶妙です。
〆に肉ちまき2つと大根餅1皿をお願いしました。
肉ちまきは豚の角煮や椎茸を、旨味たっぷりの中華出汁で炊き上げたモチ米の中に入れ、笹皮で包んで蒸したもので、ここでは皮を取って飴色のモチ米のおにぎりみたいなのが皿にのせて出されます。
モチモチの食感と旨味を含んだ旨味、それに豚角煮の甘味や干し椎茸の出汁などが混然として深い旨味を形成しています。
大根餅は表面をカリッと炙ってあって、中はモチモチの食感と干し海老の風味が良いですねぇ。
今まで色んな店で大根餅を食べる機会がありましたが、ここのを超えるものには出会ったことが有りません。
全部食べ切って、酒も無くなったので河岸を変えようと会計しましたが、一人5,000円をほんの少し超えるくらいで、この美味い料理をこれだけ食って、酒も飲んでですから、やっぱり人数が揃うと中華飲みは効率良いですねぇ。
帰る頃には2階の満席で、トイレに行ったら地下にもお客さんを入れていました。
こんなに店員の接客が悪い店なのに、しかも10人以上じゃないと予約も受け付けないし、週末の夜でもないのに この人気風振りは流石ですねぇ!
この日は休日でしたが、久し振りにこの店の台湾料理を食いに、愚妻や愚娘夫婦と一緒にやってきました。
この店は10人以下では予約も取れないので、開店の12時になる10分前に並ぼうと思いやってきましたが、既に店は開いていて もうお客さんが入っていました。
急ぎ入店して人数を4名と告げると、左手奥目の小さな丸テーブルに案内されましたが、うーん いつも通りの笑顔の無いゾンザイな感じがこの店に来たんだなぁと自覚させられます。
テーブルに着くといつも通りメニューも見ずに 瓶ビール2本と腸詰2人前、焼きビーフン、シジミのニンニク炒めを発注します。
シジミのニンニク炒めは、ちょっと小振りで味付けはいつもよりちょっと濃い目な感じでしたが、手掴みで殻を持って1粒づつチマチマ食べますが、ニンニクと醤油 それに濃厚なシジミの出汁が相まって美味いですねぇ、当に無限シジミって感じです。
ビールの後はやはり紹興酒ですね、一番安い5年物をボトルで頼み、ロックで頂きます。
腸詰は小皿に2皿で出されましたが、いつもは2皿分を1皿で纏めて出されるんですけど、その時々の気分で変わるのもこの店らしいです。
これは相変わらず八角や中華系の香辛料が効いていて美味いですねぇ。
テーブルの辛子味噌と白髪葱、刻んだパクチー等をちょっと添えて頂きますが、これは紹興酒が進みますねぇ。
焼きビーフンは極細麺と野菜の微塵切り、それに干し海老と中華出汁を含ませるように炒めていて、特別な味付けはしていないのですが、淡白ながらも干し海老の風味と中華出汁の旨味だけで充分美味いです。
ただシジミのニンニク炒めの皿に残った濃厚なシジミ出汁のスープを少し掛けると、淡白な味が一気に立ち上がる様な味と旨味で一層美味しく感じますねぇ。
紹興酒のボトルのお替りを頼みつつ、追加で豆苗炒め、春巻き、五目焼きそばを頼みました。
豆苗炒めは、良く見るスプラウトじゃあなくて、茎が5mmくらいの太さまで育っているのを高温でサッと炒めていて、ザクっとした歯応えと ちょっと茎のほっこりとした甘みの様な味を感じて、これが良い塩梅の塩味と油のコクが強くて凄い美味いですねぇ。
この豆苗を出してくれるところが少なくて、この店でもスプラウトを出すことも有るので いつもこれが食べられる訳では無いのですが、今日はラッキーでしたね。
春巻きは1本が結構大きくて、皮がカリカリに揚がっていて 餡もアッサリした味付けながら旨味が濃くて豚肉や竹の子を細切りにしたモノが美味くて大好きなんですが、なんせ1皿が5本と謎に量が多いので2人だと食べ切れずなかなか頼めないんですよね。
この日は4人いたので頼めましたが、当然私が2本頂きました。
五目焼きそばはこの店では頼んだことが無かったのですが、愚妻と愚娘が大好きなので初めて食べてみました。
餡の具材は、豚肉や豚のレバー、金華ハム、海老、白菜、竹の子、木耳、袋茸等で、ちょっと餡が濃い味でしたが、この焼きそばは凄い極太の麺なので、ちょっと濃い味くらいで丁度良い感じに絡んでますね。
普段はあまり台湾っぽくないので頼みませんでしたが、今後は定番になりそうですねぇ。
更に紹興酒のボトルを追加して、モヤシ炒め、大根餅を注文です。
モヤシ炒めはたっぷりのモヤシと豚肉、ニラ、木耳等が入っていましたが、モヤシのシャキシャキの食感が凄く良くて、やはり油のコクと出汁の旨味で美味いですねぇ。
これも普段あまり頼まない料理ですが、これならお替りしたいくらいです。
大根餅は大根おろしを片栗粉で練って胡麻油で表面がカリッとするように揚げ焼きしていて、干し海老の風味が良いですねぇ。
旨味もあって美味いんですが、この店の美味しさの基本は中華出汁にあるようですね。
どのように出汁を取っているのかは分かりませんが、この旨味が全ての料理の味のベースになっているようですね。
〆に海老炒飯をお願いしましたが、パラパラとシットリの中間くらいの炒飯は凄く旨味があって、その炒飯の上に5尾のバナメイエビの剥き身をボイルして 綺麗な赤いタイルのように張り付いた見栄えが良いですねぇ。
これは勿論美味いんですが、結構バエるので頼む人が多いです!
店員さん達も相変わらず仕事したくなさそうな感じでしたが、店は相変わらず流行っていて12時過ぎから満席になり、その後はずーっと行列が途切れる事は有りませんでした。
2時間ほどで紹興酒のボトルを3本飲み切って、全て食べ切って会計は全部でほぼ20,000円でしたが、何と今回愚娘夫婦のご馳走になりました。
いやぁ、長生きはするもんです。
まさかこの間の病院の検査結果が悪くて、医師から家族に余命告知でもされているんじゃないだろうなぁ、などと穿った見方をしてしまいそうです。
さて腹ごなしにカラオケボックスで少しカロリーを消費していくとしましょう、私は元気です!
もう10年以上前から たま~に一緒に飯を食う 同じ歳のレビュワーさんに、私の贔屓にしているこちらの店で飯食おうと久し振りに呼び出されたんですが、なんでも体調不良とのことで前日急にキャンセルされてしまいました。
それでも彼が声掛けて集めた他の方々も来るとゆうので、美味い飯も食えるし参加しました。
12時集合でしたが、10分ほど早めに行くと直ぐに皆さん4名集まりました。
1階奥の4席 丸テーブルに案内されました。
早速、瓶ビール(中)2本と腸詰2人前をお願いし、取り合えず乾杯でスタートです。
腸詰は直ぐにやってきましたが、これは相変わらずの美味さです。
ただいつも腸詰に付ける辛子味噌が今日のはいつもと比べやけにゆるいですねぇ。
ビールの後はやっぱり紹興酒ですね、ボトルでもらいロックでお願いし、序でに焼きビーフンとシジミのニンニク炒めを注文しました。
焼きビーフンは1分くらいでやってきましたが、シジミの出汁をぶっ掛けて食べたいので暫しお預けです。
10分ほど待って漸くやって来た今日のシジミのニンニク炒めは驚くほど大きなシジミで、これは凄いですねぇ。
これほどの大粒のシジミに当たったのはこの店では10年振りくらいですかねぇ。
やはりシジミは大きい方が味も濃くて美味いし、食べ易いのも良いですね。
このシジミの皿の底に溜まった出汁をスプーンですくって焼きビーフンに掛けて食べるんですが、この店の焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、干し海老の風味や旨味は有るのでそのまま食べても充分美味いのですが、この淡白なビーフンにはやはり、この醤油ベースの濃厚なシジミ出汁が絡むと数倍美味くなりますね。
いやあこのシジミは見事でしたね、これはもう一皿お替りをもらいましょう。
それと追加で豆苗炒めが無かったので空心菜炒め、それに大根餅をお願いしました。
空心菜炒めはちょっと炒め過ぎでしたね、シャキシャキ感がなくなるほどでちょっと残念でした。
大根餅は干し海老の風味が良く、ちょっとモチっとした食感も良いし、表面を揚げ焼きにしてシャリっとした感じに仕上げているのもその食感と香ばしさで美味いです。
これには辛子味噌をちょっと付けてやると、これがまた一段美味くなりますねぇ。
紹興酒のボトルのお替りと春巻き、それと初めて骨付き豚肉の唐揚げを頼んでみました。
ここの春巻きは皮がパリッパリで凄く食感が良くて好きなんですよねぇ。
中の餡も豚肉や竹の子、ニラ、椎茸等を硬めの餡にして、ちょっとオイスターソースの様な味付けも美味くて良いのですが、やはり何といってもこのパリッパリの皮の揚がり具合が最高なのです。
1皿5本と多いので、人数が揃わないと食べられないので、今日はチャンスでした。
勿論、余った1本は私が頂きましたけどね!
骨付き豚肉の唐揚げは、この店に通ってもう47年になりますが初めて注文してみました。
一口大に切り分けた豚肉にコロモを付けてカリッと揚げてあります。
肉には薄い骨が付いていて、これはアバラの様なのでバラ肉ですね。
確り揚がっていてコロモもちょっとスパイシーな感じで美味いですねぇ、これなら次回もまた頼んでも良いですね!
〆はやはりちょっと炭水化物を入れたいので粽と海老炒飯を注文しました。
粽は餅米に味付けして笹の葉に包んで蒸したもので、笹の葉を取り除いてごろっと皿にのせて出されます。
飴色に色付いた粽は、餅米のもちもちの食感が良いですねぇ。
ちょっと甘しょっぱい様な味が確り付いていて、干し海老の風味や干し椎茸の旨味が良い感じです。
真ん中に豚バラの角煮が入っていて、ああそうか この煮汁が米の1粒づつに確り浸みている感じで美味い訳ですね。
海老炒飯は旨味の効いたパラパラの炒飯の表面にちょっと大き目なバナメイ海老でしょうか、むきエビがタイル張りの様に入っていて 見た目のインパクトも有りますが、それ以上に確りちゃんと美味い海老炒飯です。
全部食い切って会計しましたが1人4,500円ちょいで、内容的には安いですね。
やはり中華は4人集まると、皆でシェアして色々食えるし、結構お得感も出るので良いですね。
この日は、この店が初めての方もいらっしゃいましたが、気に入っていただけた様で良かったです。
なんせ決して店員さんの愛想やサービスが良い店じゃ無いですし、料理のロット振れも有りますから 気にする人はちょっと抵抗あるかも知れませんからねぇ。
five君読んでるか~、早く治せよ!
仕事仲間である友人と打ち合わせを兼ねて台湾料理でも食おうとゆう事になり、愚妻にも声を掛けると「行きたい!」と言うので、18時丁度に現地で落ち合うことになりました。
当日5分前に店に行くと、まだ誰も来ていなかったので、先に入って始めておきましょう。
店員さんに「3人だけど10分以内には揃うと思う!」と言うと直ぐに入って左手のレジ横の4席丸テーブルに案内されました。
座る前に瓶ビール(中)1本と腸詰1人前をお願いし、荷物を置いて席に着くと直ぐに瓶ビールとコップ3つが出されます。
コップに注いで、飲み干すと同時に早くも腸詰が出されます。
相変わらずの速さですねぇ。
早速、取り皿に辛子味噌を出しますが、今日の辛子味噌はいつもより粘性が無く緩い感じです。
料理も含めて、多少のロット振れは寧ろこの店らしさでの表れですね!
5分程で愚妻が、更に5分程で友人も到着したので乾杯して、改めて瓶ビール1本と腸詰2人前、シジミ、焼きビーフンを注文です。
今日のシジミのニンニク醤油炒めは、シジミは中粒でいつも通りですが、シジミの皿の底にたまったエキス分が少なく、いつも通り美味いのですが結構 味が濃いめで煮詰まったような感じです。
いつも、このエキス分を焼きビーフンにぶっ掛けて頂くのですが、今日はエキスが少ないので満遍なくは掛けられませんでしたが、それでも美味いのです!
こうなるともう、紹興酒のボトルと氷を頼みロックで頂き、豆苗炒め、大根餅も追加です。
豆苗炒めは、いつもスプラウトタイプのものを使っているのですが、今回はもっと成長して茎も太くなったヤツで、ああっこれはいつものより美味いです。
こちらの豆苗の方が食感も良いし、青菜の美味さが有りますねぇ。
今後はいつもこれだと良いのですが、それは次回頼んでみないと分かりません!
更に紹興酒のボトルをお替りと、鶏肉とカシューナッツ炒め、カリフラワーとマッシュルームの旨煮を追加です。
鶏肉とカシューナッツ炒めは鶏肉と竹の子煮をダイス状に小さく切って カシューナッツと炒めたモノで、全体的に茶色とゆうか黄土色っぽく、料理としての見た目の美しさは無いです。
確り甘めで旨味が強い中華味で、味は美味いですけどね!
カリフラワーとマッシュルームの旨煮は初めて食べましたが、小口切りしたカリフラワーと半分に切ったマッシュルームの水煮を中華餡でサッと煮たモノで、うーん これは中華餡の旨味が素材に馴染んでおらず、あまり美味くないですね。
味が馴染むほど煮たらカリフラワーは柔らかくなりすぎるし、マッシュルームも水煮じゃ味が浸みないし、この素材を選んだ理由もちょっと良く分からない感じでした。
更にモヤシ炒め、海老炒飯をお願いしました。
モヤシ炒めはいつもより炒め過ぎかシャキシャキの食感がちょっとしんなりし始めていました。
それに、ちょっといつもよりモヤシが細い感じもして、その辺りも食感に影響してるのかなぁ。
これはいつもより美味しくなかったね。
海老炒飯は、相変わらず大きな むきエビがゴロゴロと沢山入っていて、炒飯の表面にタイルの様に張り付いて、見た目もインパクトがあって良いです。
炒飯自体も、米粒に玉子が1粒づつ回っていて、中華特有のコクと旨味が濃くて美味いです。
もう自分も友人も満腹でしたが、愚妻が麺食いたいと言い出し、どうせ一人じゃ食べ切れないくせに五目そばを注文です。
考えてみればこの店との付き合いも、ももうかれこれ45年以上になりますが、普通に中華そば頼んだ記憶が有りません。
五目そばは俗に言う広東麺で、醤油味のラーメンの上に 肉や野菜等 色んな具材を餡かけにして掛けてあります。
スープは凄く旨味とコクが強く本当に美味いスープですが、麺がちょっと変わっていて、例えるなら富士宮焼きそば用の太くて深蒸しの茶褐色の麺のようで 伸縮性も無くぼそぼそな感じで、うーん これは私の感覚には合わないですねぇ。
紹興酒も飲み切り、2時間半ほどでお開きにしましたが1人6,500円ちょいでした。
この店とはもう長い付き合いですが、ちょっとづづ今まで頼んだことの無いようなのを頼んでみてますが、やっぱりいつも頼むモノを越えるようなモノにはなかなか出会えませんねぇ。
やっぱりこの店は、腸詰、シジミ、焼きビーフン、大根餅、豆苗または空心菜炒め、偶に春巻き、海老炒飯、粽辺りで紹興酒のロックで決まりですねぇ。
それでも、この店はメニューの種類自体は凄く多いので、食べたことのないモノをちょいちょい頼みながら、これからも幾久しく付き合い続けて行くんでしょうねぇ!
この日は、一区切り着いた仕事の関係者で慰労会をやろうと、取引先や下請けメーカーの担当者等、総勢5名で宴会です。
17時丁度に店の前に集合でしたが、5分ほど前に行くともう皆な集まっていて、開店待ちの行列の一番前に並んでいました。
こいつら一体何時から並んでるんだと思いながら行列に加わりましたが、もう行列は20mくらいになっています。
開店と同時に1階の一番奥の丸テーブルに陣取りましたが、店員からはそこには座るなとかそこに荷物を置くなとか、相変わらずのぞんざいな対応振りに ああっこの店に来たんだなぁとゆう気にさせられます。
早速、瓶ビール3本と呑めない1人がウーロン茶、それに腸詰3人前、シジミ2皿、焼きビーフン2皿とここまではいつもの様にメニューも見ずに注文です。
ビールは直ぐに出されますが、グラスはバン、バンと音を立てるように乱暴に置いていきます。
知らないと何か怒ってるんじゃないかと思うかも知れませんが、こうゆう店員の所作も含めて台湾の現地感を感じられたりするんです。
まあ、誉められたことではありませんけどね!
腸詰はいつ頼んでも鉄板の美味さで、品出しも速いので、この店では先ずは必ずこれを頼むのが良いです。
シジミは醤油ニンニク炒めで、今日のシジミは粒が小さく身も痩せていてハズレですね。
凄く大きな粒ぞろいのシジミの時もありますが、毎回シジミの入荷毎に素材の質に差が有るので、運次第です。
焼きビーフンは味付けが凄く淡白で、このまま食べても美味いですが、シジミの皿の底に溜まった汁をちょっと掛けて頂くと、醤油の塩味とニンニク、それにシジミの出汁の旨味が濃くて凄く美味くなります。
紹興酒をボトルでもらいロックで頂きま、追加で大根餅2皿、春巻き、青菜炒め、モヤシ炒めを頼みます。
春巻きは1皿5本入りなのでこの日は一人1本づつで丁度良かったです。
凄いパリパリの揚げ上がりで美味いんですが、人数が少ないと頼めない1品です。
青菜炒めは小松菜で、茎のシャキシャキ感と油のコクが美味くて、簡単な料理ですが火力も含めて家では決して出せない味ですねぇ!
モヤシ炒めは緑豆ですがかなり太くて確りしたモヤシで、強い火力で短時間で仕上げるのでモヤシのパリパリな食感が凄く良いです。
それに以前の記憶より、キクラゲとか他の素材も沢山入っていて、これが処方変更によるものなのかロット振れの範疇なのかは分かりませんが、今日のはいつものより美味く感じました!
更に紹興酒をガンガンお替りしながら、豆苗炒め、ニンニクの苗炒めをお願いします。
豆苗炒めは、スーパーなどで売っている細いスプラウトとゆうより、もっと確りした苗でそれなりに太さのある緑色に育ったもので確り炒めてあって、これはこれで美味いです。
ニンニクの苗炒めはスーパーなどで売っているニンニクの芽って奴で、ほんのりニンニクの風味が良いです。
結局、2時間半ほどで飲み手4人で紹興酒を5本飲み切り、〆ましたが一人5,000円ほどといつも通りでしたがやはり半分は酒代ですね。
この店の料理は、シジミの様にその素材の入手状況で品質が変わったり、料理の内容も僅かに変わりながら長い歳月をかけて少しづつ変貌していたりしますが、それでもその基本となる味自体はいつも変わることなく継承され続けていて、いつ来ても満足させてくれます。
そうでなきゃ伊達に45年間も通い続けないです。
思えば長い付き合いになったモノです。
さあ、このまま表のカラオケボックスに直行です。
2次会での利用で、この界隈の飲食店での1次会のレシートを見せれば、部屋代が半額になるサービスをやってますからね!
今日は得意先の担当君とその上司君と3人で、一区切り付いた仕事の打ち上げでこちらの店を訪れました。
この上司がコロナ前までは年に数回は台湾に出張していて、この店は初めての様でしたが 久々の台湾料理が食えると喜んでやってきました。
約束の17時丁度に店の前に行くと既に開店待ちの行列が出来ていて、その中に得意先の2人の姿を見付け合流した直後に開店し、どっと店内に雪崩れ込みます。
店員さんに、左奥の小さな丸テーブルに着くよう指先一つで指示され、相変わらずの接客振りに思わず笑いがこみ上げます。
気が付けば、アッとゆう間に満席で、相変わらずの人気の高さが伺えます。
もういちいちメニューを見ることも無く、瓶ビール2本と腸詰2人前、シジミ、焼きビーフンと流れるように注文です。
乾杯して腸詰と焼きビーフンがテーブルに並んだところで、もうビールは飲みほして紹興酒をボトルで頼み、3人供ロックで頂きます。
ここの腸詰は相変わらずの美味さで、年に何度か必ず食べたくなるので緊急事態宣言明けで漸く来れて良かったです。
焼きビーフンは味付けが薄目で、いつも一緒に頼むシジミのニンニク炒めの出汁を掛けて頂くのですが、今回は暫く待ってもシジミが出てこなくて、確認するとオーダーは入っているのに忘れていたらしく、だからと言って急ぐ訳でも無くもう焼きビーフンを3分の2ほど食った頃になって漸く出てきました。
それでも店員さんからは一言の詫びの言葉もありません。
シジミもいつものと比べると、今日のは小さいうえに身入りも余り良くない感じでしたが、まあ頼むたびにこのシジミのクオリティはかなり異なりますが天然物ゆえに仕方のないところでしょうか。
紹興酒のボトルをお替りし、追加で大根餅、青菜炒め、春巻きを注文です。
大根餅はモチっとしていますが表面がちょっとカリッとするよう油で焼いてあり、食感が良いです。
干しエビの風味も良くて、美味いですねぇ。
青菜炒めは今日のは小松菜で、シャキシャキの食感が残る炒め具合も良く、コクと旨味が強くて美味いです。
春巻きは以前は1皿4本だったと思いますが、今回はちょっと細目になって5本になってました。
しかし何でこんなにいつもいつも来るたびに変わっちゃうんでしょうかねぇ。
でも料理のアバウトさや接客のいい加減さを差し引いてもこの店の台湾料理は美味いので、もはや腹も立ちませんねぇ。
結局、紹興酒のボトルを3本飲み切ってお開きにしましたが、得意先の台湾通の上司君も感動モンの美味さで凄く気に入ってくれました。
かなりアバウトな接客に関しても、台湾ならやはりこんなものですよって納得されていましたのでヤレヤレです。
しかし、3時間以上粘ってしまいましたが、店内の階段に空席待ちのお客さんが20時くらいまで並んでいました。
コロナ過依頼、飲食店の客離れが懸念されていますが、この店は接客も含めて もうスッカリ元通りで安心しました!
この日はいつもの外資の営業君と飲む約束をしていましたが、後輩の商社マン君から電話でメーカーさんと3人で17時から渋谷で打ち合わせをしたいとの連絡があり、じゃあ打ち合わせが終わってからまとめて皆で飯を食うことにしました。
喫茶店トップで打ち合わせが終わったのが17時50分で、急いでこちらの店に向かいました。
なんせ人気店なのでいつも凄い混んでいて、今日は金曜日だし下手すりゃ1時間以上待たされることもあるのですが、店に着いて中を覗くと1階でも3割程度の入りで凄い空いています。
うーん、この店には頻度こそ少ないですが、もう45年間も通ってますがこんなに空いているのは初めてです。
やはり新型コロナの影響なんでしょうか、この店ですらこんな状態ですから飲食店は本当に大変ですね。
いつもの外資の営業君も合流し、1階奥の丸テーブルに4人で陣取ります。
座る前に腸詰3人前と瓶ビール2本を頼み、早速乾杯してスタートです。
この店ではもういちいちメニューを見ることも無く、シジミ(ニンニク炒め)、焼きビーフン、それと紹興酒をボトルでもらいロックで頂きます。
この3品はいつも最初に頼むもので、料理にロット振れはあるし、この日はシジミがいつもより塩っぱい感じは有りますが それでも鉄板の美味さです。
さらに春巻き、空心菜炒め、大根餅を注文します。
この店の春巻きはパリパリの揚げ上がりの香ばしさが好きなんですが、なんせ結構な大きさの春巻きが1皿5本入りなので、人数がいないと頼めないのです。
今日は私が2本頂いて満足です。
大根餅はモッチリした食感ながら、いつもより表面がカリカリに焼かれていて美味いですねぇ。
追加で紹興酒のボトルをお替りし、蒸し鶏とモヤシ炒めをお願いしました。
メーカーさんが鶏を食いたいとゆうので蒸し鶏はこの店で初めて頼みましたが、かなり大振りの胸肉で確り蒸されて身が締まって、一般的な中華料理で出てくるような柔らかくてシットリした物とは違います。
まあ、味は悪くないですが個人的好みとしては、低温でジックリ茹でたシットリ柔らかいタイプの方が好きです。
モヤシ炒めは一本一本が太くてシャキシャキの食感が良いです。
油のコクは空心菜炒めに比べ少なく、人参の細切りを混ぜてありますが この人参も余計ですね。
2本目の紹興酒も飲み切って2時間ほどでお開きにしましたが、この日は飲みも軽めだったので一人4,500円くらいでした。
しかし渋谷の街は若者達ちでスッカリ賑わいを取り戻したかのように見えますが、この店の様にお客さんの年齢層が高く余り若者が立ち寄らないような店では、相変わらず厳しい戦いは続いているようですね。
春まではこんな状態が続きそうですが、うーん 春の訪れはまだまだ遠そうですねぇ!
2,3日前に、いつもの外資の営業君から久し振りにお誘いの電話があり、溝の口で飲む約束をしましたが、昨日後輩の商社マン君からも相談があるのとのことで飲みのお誘い。
うーん、家が千葉方面の後輩に溝の口まで来させるのは酷なので、じゃあ3人で久々に台湾料理で紹興酒でも飲みながら悪巧みをしようとゆうことで、18時に渋谷集合にしました。
当日になりいつもの外資の営業君から16時頃に電話が掛かってきて、「もう会社を出たいんで、早めに始めませんか。」とのことで二人で先に始めておきましょう。
この店は道玄坂から東急本店に抜ける、表通りから隠れた細い路地にあり、そのレンガ造りで窓の小さな威容はまるで砦のように見えます。
後輩の商社マン君にはメールで「先に始めているので、電車の中を進行方向へ走るくらい急いで来い!」と伝え、17時過ぎに2人で入店し、店員さんに「後から一人来て3人になる。」と言うと1階奥の丸い4席テーブルに案内されました。
席に着くと同時に早々に瓶ビールと腸詰、シジミのニンニク炒めを注文します。
すぐにビールとグラスが出され、グラスに注いで乾杯をすると同時ぐらいに腸詰が出されましたが、相変わらずの神速振りですね。
今日の卓上の辛子味噌はちょっと弛めな感じでしたが、取り皿に取り腸詰と白髪ねぎ、パクチーを添えて辛子味噌をちょっとつけて食べると、八角や色んな香辛料や甘み、旨味、辛みが口の中で絡み合って、うーん、相変わらずの美味さです。
シジミのニンニク炒めも3分と待たずに出されますが、今日のシジミは粒がいつもより不揃いな感じで、味も濃い目ですがやっぱり旨味が濃厚で美味いです。
ビールを1本飲んだところで、やっぱり紹興酒をボトルでもらいロックで頂きます。
45分程で後輩が駆け付け、挨拶もそこそこに紹興酒で参戦です。
改めて腸詰2人前、シジミのニンニク炒め、焼きビーフンを追加オーダーし、本格的にスタートです。
この辺りはこの店ではいつも必ず頼む定番料理で、どのお客さんもほぼ頼んでいる物です。
紹興酒のボトルお替りをもらい、更に春巻き、空心菜炒め、ナマコの煮込みを追加します。
春巻きは豚肉や干し椎茸、竹の子等の細切りに餡を絡めトロミの着いた具材の旨味が濃厚で、それを巻いた皮のパリッとした食感が最高で凄い美味いのですが、1本が結構大きくボリュームがあり、しかも1皿が5本と量が多いので普段愚妻と2人で来たときは中々頼めないので、この日のような男3人以上いるときは必ず頼みます。
空心菜炒めも定番ですが、この日の奴は緑が鮮やかでシャキシャキの歯応えが良い具合で、油の旨味も良く、いつにも増して出来が良かったですね。
ナマコの煮込みは、干しナマコを戻して削ぎ切りにして、竹の子や干し椎茸と一緒に旨煮にしたもので、ナマコのグ二グニとした食感と餡の旨煮が良く絡んで美味いです。
更に紹興酒のボトルをお替り(3本目)し、ちまきと蟹炒飯で締めました。
ここのちまきは、蒸した糯米がもっちリとしていて、中に豚の角煮と干し椎茸が入っていて、その煮汁と干しエビの風味が糯米に確り吸収されていてホントに旨味が濃厚で美味いのです。
カニ炒飯は炒飯の上にたっぷりの蟹肉のフレークが被せるようにのせてあり、蟹云々より炒飯としての美味さが際立った逸品で、この店の〆には相応しいものですが、個人的にはプリプリの食感が素晴らしい大きなムキエビのゴロゴロのった海老炒飯の方が好きです。
3本目の紹興酒も飲み切り、一通り話しも済んだのでお開きにしましたが一人6,000円くらいでいつもよりちょっと高かったですが、まあこれだけ飲み食いすれば当然ですね。
この後輩の商社マン君の3年越しの悪巧みプロジェクトもいよいよ終盤の詰めに差し掛かってきて面白いことになって来たので、今後ちょくちょく合う機会も増えそうです。
さて、まだ21時前ですので、今からいつもの外資の営業君と溝の口で飲み直しと行きましょう!
この日は仕事関係の仲間と総勢6人で台湾料理を食いに来ました。
週末の夜だったので混んでるだろうとは思いましたが、18時30分に入店すると既に満席どころか店内の階段に行列が出来ています。
普段なら並んでまで飯食うなんて絶対しないのですが、この日は態々この店の台湾料理を食いに集まった訳だし、この店を初めて訪れるメンバーが3人いたので、どのくらい待たされるかも分らぬまま並んでみました。
いやーそれにしても待ち行列の先頭に辿り着くのにキッチリ1時間掛かりました。
しかも6人ですから丸テーブル1個が丁度空かないと、皆な別々のテーブルで食うわけにもいきませんからねぇと思っていたら、ホントに丁度6人連れの前客が帰って超ラッキーでしたね。
早々にテーブルに付き、座る前に瓶ビール3本と腸詰め3人前、シジミ3人前、焼きビーフン2人前を頼みました。
この3点セットはこの店ではもう席に着く前に注文するのが基本です。
先ずはビールで乾杯し、グラスに一杯飲み干す頃に腸詰がやってきますが相変わらずの品出しの速さが良いですね。
テーブルに置いてある辛味噌をちょっと付けながら、白髪ネギやパクチーと一緒に食うと、もう溜まりませんねぇ。
紹興酒の一番安い奴(2,000円)をボトルで頼んでロックで頂きます。
追っかけですぐにシジミと焼きビーフンも登場です。
このシジミはニンニク醤油炒めになっているんですが、もう旨味が半端なくて、初めてこの店を訪れた下請けメーカーの営業君は、「この美味さは一生食い続けられそうだ!」と言ってましたが、その気持ち良~く解ります。
そして否応無しに紹興酒のペースも上がりますねぇ!
焼きビーフンは薄味ですが干しエビ香ばしさや旨味が良く効いていて相変わらずの美味さですが、これにシジミの皿に溜まったスープをちょっと掛けるともう最強で、世界一美味いビーフンになります!
紹興酒のボトルをお替りと瓶ビール2本を貰い、空心菜炒め2人前、大根餅2人前、春巻き(一皿で大きいのが5本)を注文しました。
空心菜炒めは短時間でサッと炒めているのでシャキシャキの食感が良く、油のコクと旨味が溜まりません。
大根餅も干しエビの風味が良くてもちっとした食感も良い具合です。
春巻きは皮のカリッとした食感が最高で、中の餡も旨味が効いていてなかなかここの春巻きを超える春巻きには出会えないのですが、1皿の量が多くて今日の様に大人数でないとなかなか頼みにくいです。
更に紹興酒のボトルを追加し、チマキと海老炒飯を頼みました。
ここのチマキはちょっと大振りで、竹の皮で包んで確り蒸してあるので香りが良くもっちりとした食感も良く、豚の角煮と干し椎茸、干しエビの風味が混然としていて、このチマキより美味いチマキにはなかなかお目にかかれません。
エビ炒飯は大振りのむきエビがゴロゴロと表面を覆っていて、旨味が半端なくこれまた美味いのです。
もう歯止めの効かなくなった面々は更に紹興酒を1本頼み、腸詰めとシジミを1人前づつお替りして、すべて平らげ全員満腹となり、皆な満足して終了となりました。
ここの台湾料理は、味自体はそれほど濃い訳じゃないんですがコクと旨味がとにかく強く、相も変わらず美味いです。
ただ、10人以下では予約も受け付けませんし、週末の夜ともなれば結構平気で待たされます。
接客も愛想は悪いし、サービス精神も無いのでちょっと嫌な感じだと思われる方もいるとは思いますが、それでもこれだけ並ぶのはやはりここの料理が美味いからですね。
美味い物を食ってすっかりテンションの上がった面々は、店を出ると目の前にあったカラオケボックスに直行し、すっかり盛り上がって、止せばいいのに朝の4時まで歌いまくってしまいました。
いい歳こいて面目もありませんね!
やはり年に2、3回は無性にここの腸詰が食べたくなりますねぇ。
この日は愚妻から、「今日は娘も出掛けて帰ってこないので飯作るのも面倒だし、どこかで食べて帰ろう!」とのメールを着信。
じゃあこちらの店に行こうと18時に待ち合わせです。
店は週末とゆうこともあり、既に結構お客さんが結構入っていて、入り口で人数を告げると2階へ通されましたが相変らずの繁盛振りですねぇ!
階段を昇った直ぐの一番小さな4席テーブルに陣取ったのでこの日は相席にはなりませんでしたが、店内は大きな丸テーブルが多いので二人だとほぼ他人様と相席になります。
先ずは瓶ビールを1本と腸詰、シジミのニンニク炒め、豆苗炒め、焼きビーフンとここまではいつものお約束でメニューも見ないで席に座りながらオーダーします。
それからゆっくりメニューを見ますが、もうおよそ40年間値段以外は一切変わっていませんねぇ。
品出しは早いのでビールを1本飲みきらないうちに、全て揃うのでその時点で紹興酒のボトルを頼み、夏でも冬でもロックでいきます。
更にモヤシ炒めと、愚妻がここに来ると必ず頼む海老炒飯を注文して、この日のように2人だともうこれが限界です、ってゆうか頑張ったほうです。
粽も大根モチも、春巻きも食べられないので本来は最低でも4人くらいで来たいところですね。
誰か付き合ってくれる人がいれば、年内もう1回行っときたいところです!
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(常用)益々高まる依存度! 2014年12月
この日は、愚妻の仕事の同僚のお嬢さんと自分の友人、計4人で忘年会です。
このところ、年に数回このメンバーで飯を食うパターンになっていて、いつもは愚妻の職場の近くの新橋方面が多いのですが、今日は美味い台湾料理を食いに行こうと態々渋谷に集合です。
いつもは二人で利用することが多いので品数をなかなか沢山頼めないのですが、今日は4人なのでいつもより更に色々食べられそうで楽しみです。
先ず生ビールを頼みながら腸詰×3とシジミ×2を注文します。
ここまではメニューを見る必要も無く、システム化している入店から席に着くまでの一連の動作のようなものです。
ビールで乾杯し、メニューを物色することも無く、紹興酒をボトル頼みでロックで飲む用意をしてもらいます。
その上で、豆苗炒め、焼きビーフン、大根モチ、春巻きを頼みました。
更に紹興酒のボトルをお替りしましたが、お嬢さんは紹興酒の味が御気に召さないようでなかなか酒が進みません。
そうなるとこの店には焼酎も無ければ、普段お嬢さん御用達のグレープフルーツサワーなんて気の利いたものも無いので困ってしまうところですが、ジンジャーエールがあったのでそれをもらい、紹興酒と1対1くらいで割って飲ませると美味しいと言って飲み始めたのでヤレヤレです。
ジンジャーエールの味と甘味が、紹興酒の癖のある味を見事に調和させながら飲みやすく変えてくれる様ですね、発見です。
更に、モヤシ炒めと、五目ソバ、愚妻の大好きな海老炒飯を頼み、いつも通り美味しく完食させて頂きました。
この店は、今年も5回ほど使わせて頂きましたが、今回も店員さんの愛想の無い対応振りに初めてだったお嬢さんはビックリしてました。
それでもここの料理は美味いし、特に腸詰は自分にとっては習慣性の強い薬物のように依存度を高めていますね。
来年もやめられそうに無さそうです!
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(常訪)アサリよりでっかいシジミ! 2012年11月
この日は友人と溝の口で待ち合わせをしていたのですが、急にここの腸詰が食いたくなって、急遽渋谷待ち合わせに変更です。
17時過ぎと時間も早かったので楽勝で入店出来ましたが19時くらいだと大体満席になり、並ぶ場合もあります。
2階の奥の小さい丸テーブルに二人で陣取り、紹興酒をボトルで注文と同時にいつもの様に腸詰とシジミを頼みます。
紹興酒で乾杯しつつ、春巻き、焼きビーフン、豆苗炒め、冬瓜スープ、豚耳、チマキ、大根餅と二人とは思えない程の大量発注です。
ここの春巻きは好きなんですが1皿5本で、しかも1本が結構大きくボリュームがあり過ぎるので、二人だとキツイのですが如何しても食いたいので残す覚悟で注文してしまいます。
これはバラ売りしてくれると有難いですねぇ、今回も残念ながら1本残してしまいました、ごめんなさい!
今回、特筆すべきはシジミで、過去35年この店に通ってきましたが最大級の大きさで、一般的なアサリより大きいくらいでした。
食べ応えもあり味も美味しいものでしたが、残った汁も淡白な味付けの焼きビーフンにぶっかけて美味しく頂きました。
お行儀は悪いですが、この食い方は止められませんねぇ!
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台湾は島だけどまったり大陸的! 2011年 9月
何か久しぶり、半年以上開いてしまったのは初めてかもしれません。
折角の休みなので映画でも観に渋谷に出ましたが、そうなるともうこの店しかありません。
映画見ながらも腸詰やシジミで頭ん中いっぱいで、エンドロールも早々に駆け付けました。
店は流石に混んではいましたが、1階の大きな丸テーブルに当然の如く相席です。
先ずは席に着くと同時にビールと腸詰を注文します。
それらが来る間、久しぶりだったので見知ったメニューを見直しますが、これもまったく何十年も代わり映えしません。
ビールで乾杯ののち、シジミ、空芯采炒めと共に紹興酒と氷を注文し、本格的スタートです。
まず、腸詰ですが今回以前より少ししょっぱい感じがしました。
なので、いつもはタップリつける辛し味噌も、今日はちょっと控えめです。
この辛し味噌もこの店オリジナルのもので、色んなもんに合うので大好きなんですが、今日のはいつものよりちょっとユルイ感じです。
空芯采炒めもこの店に来ると必ず頼みますが、いつものものに比べ火が入りすぎでシャキシャキ感が少ないです。
今日のシジミはアサリみたいにでかくて、食べ応えバッチリですが、シジミの大きさだっていつも同じじゃありません、もっとちっちゃい時だってあります。
このように書くとこの店の評価を下げそうですが、そんなちょっとの違いなんてこの店ではどうでも良いのです。
いやむしろ、そんなことが些細なことと思うその感覚こそがこの店では大事だし、それでもここの腸詰もシジミも世界一美味いことになんら変わりはないのです。
このアバウトな感覚とこの店の料理の圧倒的存在感のまえでは、そんなことは全然問題無いことなのです。
なかなか伝わりづらいと思いますが、この感覚を理解しないとこの店の良さは解らないかもしれません。
その後、焼きビーフンにシジミの汁と辛し味噌をぶっかけて、海老チャーハンに五目旨煮の餡をちょっと付けて食い、残った紹興酒のためにアワビの煮込みを頼んで、緩々と相席の他人様の会話を聞くともなしに盗み聞きして肴にしつつ、まったりと満足の夕飯でした。
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時の止まった場所! 2010年5月
道玄坂から東急本店の方に抜ける、ちょっと怪しげな細い路地にあります。
外観はレンガ造りっぽく年期も入っていてちょっと渋い感じです。
店内は1階にカウンターもちょこっとありますが、1階、2階、地下とも中華の中央が回転する6人掛けほどの丸テーブルが主体です。
したがって2~4人程度の少人数の場合は、基本的に相席になります。
親父に連れられて最初に行ったのは、もうかれこれ30年以上前になります。
中華料理とゆうカテゴリーのなかで、台湾料理とゆうものを初めて食したのもこの店です。
当時は、従業員も殆ど中華系で、ほんとに異国情緒みたいなものを感じて興奮したのを覚えています。
それ以来、年に2~3回は訪れますが、味も店のたたずまいや雰囲気も殆ど変わっていません。
親父はもう十数年前に他界しましたが、ここに来ると時が止まったようで、今でも親父と一緒に紹興酒を飲んでるような気分です。
この店の接客についてなんだかんだ言うでしょうが、そんなことを気にしてはいけません!
そもそもそうゆう店じゃないんです。台北の裏路地にあると思えばそんなもんです。料理は確実に美味いんですから。
すぐ目に付くのは自家製の腸詰をカウンターと厨房の間に、暖簾みたいにぶら下げています。
まずは前菜として、この腸詰めを必ず頂きます。
独自の香辛料の香りと、ちょっと甘めの腸詰にパクチーと白葱を薬味にしては、備え付けの甘辛の味噌だれをつけて食べるのが最高で、台湾でもこれほど美味いのはお目にか掛かれません。
ニンニクの利いた大粒のしじみ、干しエビの香り豊かな大根餅、竹皮と干しエビ 干しシイタケ風味の粽、青菜(空芯采もしくは豆苗)炒め、締めの焼きビーフンでいつものフルコースです。
春巻きや各種麺類、チャーハン等の定番物から、豚耳、干しナマコ等いかにも台湾物まで品数も豊富で何を食べても凄く美味いです。
やべぇ、また行きたくなってきた。
9位
4回
2021/02訪問 2021/03/02
昼過ぎに愚妻から電話で「寿司食いたい!」とゆうので、仕事を早めに切り上げ二子玉川駅の改札で17時前に待ち合わせです。
近頃は新型コロナの感染防止の非常事態宣言中で、20時には閉店してしまうので早めに入店しないとゆっくりできませんからねぇ。
早々に玉川高島屋南館6階にあるこちらの店にやってきました。
いつもは結構流行っている店ですが、流石に外食は控える動きと、まあ時間も早いですから空いてますね。
テーブル席はガラガラでしたが、折角の寿司屋ですからカウンター席に通してもらいました。
カウンター席は2席ごとにアクリル板で仕切られ、まあこの時期こうゆう対策は必要ではありますが、やっぱりちょっと圧迫感がありますねぇ。
早速、緑茶ハイとグラスビールを頼み、鰹のお造り、鰤の竜田揚げ、蛍烏賊の沖漬け、塩水雲丹を注文しました。
2杯目からは日本酒に切り替え、愚妻が熱燗、自分が手取川の純米吟醸を1合徳利で頂きました。
鰹のお造りは、タタキと刺身の盛り合わせになっていて どちらも楽しめるのは良いのですが、どうにも鰹に瑞々しさがなく色もちょっと黒ずんだような感じで、新鮮さを感じません。
鰤の竜田揚げは、揚げ油の温度が低いのか油切れが悪く、竜田揚げらしいカリッとした感じがありません。
蛍烏賊の沖漬けは身が瘦せた感じで、うーん 折角の旬の素材のはずなのに ちょっと漬け過ぎな感じがしますね。
塩水雲丹は身が確りしていて塩加減も良い塩梅で美味かったです。
握りは ひも胡と鉄火の細巻きを1本づつ、イクラの軍艦、白海老、平貝を頼みました。
巻物はツマミになるのでいつも最初に頼みますが、この鉄火巻きは本鮪の綺麗な赤身がねっとりとして美味いです。
ひも胡は赤貝の磯の香が良く、こりっとしたひもとざくっとした胡瓜の触感が好きです。
特に今日良かったのは白海老の握りで、小さな白海老を1尾づつ丁寧に剥いたのを軍艦にせずシャリに盛り上げるように綺麗に握り、塩を振ってあります。
それを目の前にそっと置かれる際に、この握り寿司が自重でぐわっと沈み込むのが見えるのです。
これはシャリに空気を抱き込むようにふわっと握られる為ですが、口の中で瞬時にほぐれて白海老1尾1尾が均等にほどける際に塩味と白海老の甘みもぶわぁっと広がる感じが溜まりません。
こうゆう握り方の寿司は、寿司を手で食べるお客さんにしか出さないと聞いたことがありますが、確かに箸で食べるお客さんには途中で崩れそうで怖いですからねぇ。
これは私個人の考え方で、寿司を箸で食べることを否定するものではありませんが、こうゆう寿司を見るとやっぱり寿司は手で食うもんだと思います。
最後に愚妻がいつもの様に のど黒の炙りを塩で1貫頼み〆でした。
会計は二人で16,000円近くでしたが、うーん いつもと比べるとこのくらいの飲み食いだと14,000円くらいな感じなんですが、今日はちょっといつもより高く感じました。
それにまあ、こうゆう時期で客の入りも少ないでしょうし、素材の回転も滞り気味にもなるでしょうから仕方ないと思いますが いつもより素材に新鮮さがないように感じられました。
それと今回、ホール担当の店員さんが 自分で取った注文なのにビールと緑茶ハイを逆に出したり、途中頼んだ酒が催促するまで出てこなかったり、まだ食べてる皿を下げようとしたり、簡単な質問に答えられなかったりと、まあ不慣れなのかもしれませんが、それほど混んでもいないのにちょっと接客サービスに問題を感じました。
こんな時期だから仕方ないとは思うんですが、でもこんな時期だからこそ いつにも増した感動が欲しかったりするんですよねぇ!
今月、リニューアルオープンしたらしいと愚妻が聞きつけ、のどぐろが食いたいとゆうので休日のなるべく空いているだろう早めの夕食に16時頃訪れました。
店の前ウェイティングの椅子に4名ほど座っていましたが、店内に空きは有るようで3分もしないうちに店内に招き入れられました。
以前と比べると店のスペースが広くなっていて、入り口を入って右側のホール部分が新しくテーブル席が増えていました。
その新しいホールの右奥のテーブル席に案内されました。
店のリニューアルに伴いメニューも一新されたと思い、念入りに物色しますがそれ程目新しいものは無く、とゆうか寧ろツマミ系の料理は少なくなったように感じます。
先ずは緑茶ハイと生ビールをお願いし、カツオのお造り、ハマチかま焼き、ひもきゅうとねぎとろ細巻き、白海老唐揚げ等を次々に頼みます。
カツオのお造りは、戻り鰹の割に脂はのっていませんでしたが、凄く新鮮でねっとりとした食感と僅かに感じる鉄の味が質の高さを感じさせてくれます。
愚妻は早速、能登の地酒(加賀鳶)をぬる燗でお願いしていました。
私はもう1杯緑茶ハイを頂いた後、菊姫の冷酒に切り替えます。
ひもきゅうとネギトロの細巻きは、丁寧な仕事で綺麗に切りそろえられていて、これもツマミで頂きます。
ハマチのカマ焼きは、良い塩加減で確り焼かれていますが、身はふわふわで旨味が強く凄い美味いです。
適度に脂ものっているのに生臭さの微塵もなく、新鮮さと質の良さが分かります。
白海老の唐揚げはこの店に来るといつも頼む逸品です。
海老の揚げた香ばしさと甘味、塩味が絶妙で良いツマミです。
ちょっと寿司も食いたかったので握り10貫と玉子焼き、茶碗蒸し、味噌汁の付いた2,500円の握り寿司セットを1人前頼みました。
茶碗蒸しは確り出汁を効かせて、表面に餡かけのようなのが薄く掛かっていました。魚のすり身のようなものをピンクや緑、黄色に色を付けたものを極細切りにして混ぜてあり、見た目も綺麗です。
味噌汁は魚のアラで出汁を取って海苔がたっぷり入っていて、魚の旨味と海苔の香りで上品に仕上げられています。
握りは、鮪の中トロ、赤身、剥き身の軍艦、カジキ、イクラ軍艦、穴子、鯛、生牡丹海老、イカ、サーモン、それに玉子焼きが2切ついていて、どれも質が良く美味いです。
金沢ではカジキマグロを何故かサワラと表現しますが、我々の思う鰆とは似ても似つかない代物なので注文の際は注意が必要です。
しかし何でそんなことになったんでしょうねぇ。
牡丹海老は大振りで生で、甘みが強くて美味いです。
イカは確り飾り包丁を入れてくれた上に何故か半分にカットされていましたが、我々老夫婦の歯の弱さをまさか覚えていてくれたんですかねぇ。
だとすれば凄いことです。
いつもは愚妻が〆にノドグロの炙りの握りを食べるのですが、もう満腹で食えないと言ってここでストップでした。
しかし、ノドグロ食いたいから行こうって言ったくせに、食わずに帰るとはどうゆう意味だ。
まさか、近いうちにまた来るための伏線じゃあないだろうなぁ!
この日は愚妻がキムタクの映画が見たいと言い出し、ちょっと早めに仕事を切り上げニコタマの改札で待ち合わせして久し振りの映画でした。
なかなか無茶なストーリーの映画でしたが、主役のジャニーズ二人よりも、重松と吉高の人を食った演技でまあ面白く見れました。
腹も減ってきたのでエンドロールも早々に出てきましたが、私は人は食えませんので寿司でも食いに行きましょう。
以前来て気に入った高島屋南館6Fにあるこちらの店を覗いてみると、19時とゆうのに結構空いています。
早速奥のカウンター席に陣取り、先ずは瓶ビールを1本頼み乾杯し、メニューを物色します。
鰹と塩水雲丹をツマミで、秋刀魚の塩焼き、それから空腹を満たすのとツマミにもなるので ひも胡とネギトロ巻きをお願いしました。
鰹の刺身と塩水雲丹は一皿に綺麗に盛り付けられて出されました。
鰹はこの時期の物としては凄く脂がのっていて、もうピンク色で鮪のトロのようです。
そのうえ生臭さの微塵も感じさせない新鮮さで、鰹の風味と油の甘みもあり、これはもう堪りませんねぇ、美味いです。
塩水雲丹はミョウバンを使わず形を崩さないように塩水漬けにしてあり、これを細く切った海苔をカップ状に巻いて、そこにスプーンですくい入れてワサビを添えて頂きます。
僅かに塩水の塩味が雲丹の甘みを引き出していて、これはもう日本酒ですね、愚妻が熱燗、自分がオリジナルの冷酒を頂きました。
ひも胡巻きは細巻きで6等分に綺麗にカットされていて、ちょっと摘まむのに良い大きさです。
赤貝のひものコリっとした感じと、細切り胡瓜のシャキシャキの食感が相まってワサビが良く利いて美味いです。
ネギトロ巻きは脂ののったマグロをペースト状になるまでたたいて葱と細巻きにしてますが、これは脂の甘みが強く葱でもサッパリ感が出ないくらいです。
酒を頂きながら、ツマミ代わりに金目鯛、イクラをお願いしましたが外れがありません。
秋刀魚の塩焼きはもうこの時期になると、見掛けるとどうしても頼みたくなりますよねぇ。
ホントはもう少し寒くなった方が脂がのって美味くなるんでしょうが、それでもこのハシリの時期はやはり半年以上振りですから、欲しますよねぇ。
しかも新鮮で、もう内臓の部分は愚妻が残さず全部食べてました。
天ぷら盛り合わせをお願いしましたが、海老2尾、鱚、茄子2つ、カボチャ、獅子唐2つで、これは衣にベーキングパウダーを使用してサクッと揚げたもので、うーんこれはちょっとワザとらしい感じですねぇ。
最後にノドグロ2貫握ってもらい、1貫づつ頂いて〆ました。
ノド黒はサッと炙って皮と身の間の脂を活性化させ、白身の旨味と油の甘みが両方味わえる美味しいもので、ここにきたら必ずこれは食って帰ります。
この店はデパートの中の店舗なので綺麗でカウンターもちょっと高級そうに見えますが、価格はリーズナブルです。
ショウケースの中はすぐ握れるようにもう切り身になっていたり、正直言って余り美味そうには見えないのですが、出されるものは意外と美味しくてちょっと驚きます。
旬の素材も結構入れてくれるので季節ごとに楽しみもあるし、価格も安いので普段使いでちょくちょく利用するには良い店ですね!
この日偶々カウンターの反対側ででかい声で騒いでるガラの悪そうな客がいて、よく見たら昔の知り合いでした。
彼はニコタマの住人なので、まあここで久々に合っても不思議ではないんですが、帰り掛けに挨拶したらレジの前で20分くらい捕まってしまい、お店にも迷惑掛けちゃいましたね。
相変わらず人を食った奴だな!
愚妻と愚娘の誕生日祝いで、愚妻がカワハギが食いたいとこちらの店を予約したようです。
玉川高島屋南館の6階レストラン街にある金沢の食材を中心に提供する寿司屋です。
17時に現地集合とのことで、急いで仕事を切り上げ駆け付けましたが、二人は既にカウンターでメニューを見ながら既に作戦会議中です。
取り敢えず生と緑茶ハイで乾杯し、カワハギのお造り、白エビの唐揚げ、ミル貝の刺身を注文し、ついでにもう次に飲む熱燗をお願いしました。
カワハギのお造りは、直径40㎝くらいの大皿に茗荷の千切りのツマの周りにてっさのように綺麗な薄造りが並べて盛り付けられて、ツマの後ろにはやはりフグみたいに湯引きが盛り付けられています。
薬味には青ネギとモミジおろし、付け皿にはポン酢、塩、そして一番肝心なカワハギの肝を包丁でたたいたのが盛られています。
このカワハギの薄造りで肝や薬味を巻くようにしてポン酢や塩をちょっと付けて食べますが、これは美味いですねぇ、ちょっと環濠的な美味さです。
その白身の歯応えこそフグに劣りますが、その白身から感じられるイノシン酸の旨味は結してフグに劣るものではありません。
ましてやこのスッキリとしながらマッタリとした肝の旨味が加わると、もう総合的にはフグより美味いと言わざるを得ません。
量的にも3人で充分です。
白エビの唐揚げは、春巻きの皮を揚げたものを器にして白エビの唐揚げを盛り付けています。
これは揚げたことで白エビのエビの風味が濃厚で香ばしさが堪りません。
塩も自分で付けて食べるので、自分好みの良い塩梅で食べられます。
ミル貝はスティック状に細長く切って並べて盛り付けられてますが、凄い歯応えが良いです。
それに特有の磯臭さが物凄く濃厚で美味いです。
豪気(麦焼酎)をロックでお願いし、鰤大根があったのでそれもお願いしました。
やはり寒ブリの時期ですからねぇ、ブリ大根くらいは食っときたいところですね。
ブリは頭やカマの部分をぶつ切りにして、時間を掛けてゆっくり煮てあるので骨まで柔らかく全部食べられます。
大きな大根の輪切りが1つだけ入っていて、これが確り味が染みていてしみじみ美味さを感じます。
更に白子ポン酢、塩水ウニをお願いしました。
白子は見ただけで新鮮さが解る確りした形で、臭みも微塵も無く質の良さが感じられます。
ウニは形こそ悪いですが、これはまあミョウバンを使っていないので仕方ないところでしょう。
色からしてもちょっと白っぽいのが多いのでメスの割合が多いのでしょう、良い質ですね。
これを海苔で巻いて食べれるように海苔も出してくれたので、それならイカとウニの相性を考慮
してアオリイカの刺身をもらいました。
イカの身とウニにワサビを添えて海苔に巻いて頂きましたが、イカの甘さはウニの甘みをより感じさせ、何より食感を付与できるので相乗効果が発揮されるようで良いのです。
さて、折角寿司屋に来たんですからちょっとは寿司も食っていきましょう。
自分がノド黒、鯛の昆布締め、イクラ、鉄火の細巻き、愚妻がノド黒、愚娘がかす海老と煮穴子を1貫づつ握ってもらいました。
ノド黒は僅かに炙って香ばしさを出していますが、身はしっとりとしていて、僅かでも火を入れたとは思えず、ちょっと感動的な美味さです。
鯛の昆布締めは昆布の味が濃厚で、淡白な鯛の白身がイノシン酸とグルタミン酸の相乗効果で凄い濃い旨味になています。
鉄火巻は、巻物なのにそれでもこの鮪の赤身の上質な美味さが伝わりますねぇ。
この鮪なら握りで食いたいところですが、もう結構満腹なので止めときましょう。
っとここでこのタイミングで愚妻が治部煮を食べたいと言い出し、聞けば生れてこの方 治部煮なるものを食べたことがないとのことで、折角の金沢料理の店なので食べたいと言われれば、まあ誕生日だし駄目とも言えず(大体いつも)、鴨の治部煮を頼みました。
まあ、醤油ベースの煮物ですが、鴨のロース、生麩、椎茸、蓮根、竹の子等で素材の質も良く非常に上品に炊かれています。
鴨は片栗粉を塗してサッと煮ていて、これは鴨の旨味を逃がさないのと、それによって鴨肉の硬くなるのを防ぎ、周りに纏わり付くとろみが出汁を抱き込んで良い味になるのです。
愚妻は例によって鴨と生麩だけ食ってもういらないとなったので、やはり残りを食べる羽目になりましたが、まあ誕生日だし想定内なので良しとしましょう。
我々の会話を聞いていた職人さんが、誕生日のお祝いにと二人に寒ブリの握りをプレゼントしてくれました。
ブリの握りの上にはピンクの桜大根をおろしたのがちょこんと乗っていて、綺麗な握りでした。
焼酎は4杯、日本酒は7合飲んで会計は23,000円ほどでしたので一人8,000円弱でしたが、この内容ならまあ安い感じですねぇ。
それに、まあこれで済んだなら安いものですが、そうは問屋が卸すはずもなくこの後3人でカラオケスナック行って20,000円近く掛かりました、やれやれ。
それでも金沢行きたいなんて言われなかっただけ良かったですけどね!
10位
10回
2025/05訪問 2025/05/23
この日は、孫のお食い初めで長男夫婦と孫達3名、それに老夫婦で利用させて頂きました。
ちょっと広めの個室で、テーブルも広くとってくれて、凄く寛げる感じですねぇ。
現地集合ですたが、ちょっと先に着いたので 緑茶ハイをもらい、先にやらせて頂きました。
10分ほどで長男家族も到着し、各自飲み物を頼みます。
先ずはお食い初めの儀式ですが、鯛の尾頭付きの塩焼きと炊き合わせ、なます、赤飯、蛤のお吸い物が膳になっていて、お店の方が丁寧に指示してくれて、入れ替わり立ち代わりで 食わせるフリを繰り返しますが、まあ儀式ですから仕方ないですが ちょっとしつこいくらいで 最後は泣き出してしまう始末です。
漸く終わって、料理が出されますが、今日は大人が5,500円のコースで、孫2人はお子様プレートです。
前菜のモズク酢はズワイ蟹のほぐし身いりです。
このモズクは普通のモノと違い 鮮やかな緑色で、酢が強くなく酸味が優しくて美味いです。
お造りは、本鮪の赤身とカンパチでしたが、この本鮪の赤身が 本当に綺麗な深紅の輝きで なかなかこんな綺麗な赤身にお目に掛れることもない代物です。
旨味も濃くてねっとりとした食感と仄かに鉄のような味がして、これは良い鮪ですね。
カンパチもスッキリとした脂がのっていて、新鮮で凄く上質で美味いですねぇ。
蒸し物は、茶碗蒸しで、薄味ですが鶏の出汁が凄く濃厚で美味いですねぇ。
具合は鶏肉、銀杏、蒲鉾等で玉子のギリギリ固まっている感じも良いですね。
焼き物は、サーモンの木の芽焼きは結構大きな切り身の銀鮭を遠火でじっくり香ばしく焼き上げてあります。
焦げ易そうですが 身がパサパサにならない様に丁寧に焼かれていて、木の芽をペースト状にした味噌ダレを塗ってあります。
これは木の芽の香りが良いですねぇ、美味いです。
鍋物は、牛肉のシャブシャブで、紙の鍋に水を張って固形燃料で加熱した中に、綺麗に脂のサシの入った黒毛和牛の大きい薄切りロース肉が2枚と椎茸1個、長葱2切れを入れてシャブシャブです。
野菜は先に入れて煮ておきますが、肉は30秒くらいで確り加熱されます。
濃厚なゴマダレが付いてきますが、頼めばポン酢も出してくれました。
このシャプシャブは もう単純に肉の良さが 即ち美味さですから 如何に良い肉を使うかだけですが、脂がほんとに甘くて間違いなく美味い肉ですね。
揚げ物は、海老と鱚、南瓜、茄子、パプリカ、オクラの天ぷらでした。
天ぷらはまあ普通かな、海老もブラックタイガーだし、ベーキングパウダーを使ってカリッとコロモが揚がっていますが、油に癖が無く、ちょっと焙煎された胡麻の香りが欲しいです。
煮物は、鮪の角煮、海老芋、筍の炊き合わせで、一見 鶏肉かと見まがえた一口大の鮪の煮物が ちょっと甘めの味付けで、これが結構 脂の多い部位のようで 凄く柔らかくて脂の甘味と鮪肉の旨味が半端なく、これは美味い煮付けになっています。
海老芋も筍も、個々に最適に味を入れていて これもかなり美味い炊き合わせになってますね。
〆はお赤飯とお吸い物が出されました。
赤飯って好きなんですが、こんなことでもないと なかなか食べる機会もないですからねぇ。
甘くない小豆の潰れた味がご飯に纏わっている感じが良いですね。
デザートはほうじ茶アイスとわらび餅で、ほうじ茶の香ばしい香りのするアイスってのも初めてでしたがアッサリとしていて美味かったです。
何だかんだで2時間半ゆっくりやらせてもらいましたが、料理も美味しいし量もタップリで満足でした。
素材の質も良いし、このコースで5,500円はかなりCPも高いですね。
お食い初めの鯛の塩焼きも、身を綺麗にほぐして皆なで分けて頂きましたが、酒の肴にはなりましたが ちょっと塩が強く効いていて、まあ 縁起物ですからね。
最初の緑茶ハイの後は中々(麦焼酎)のロックを4杯ほど頂き 愚妻が熱燗を3合ほどと、今日は流石にいつもより酒量は少なくなるのは当然ですね。
店を出たところで車で来ていた長男家族とは別れましたが、ちょっと飲み足りなかった老夫婦はもう1軒寄って行こうと夜の巷に消えていくのでした!
この日はゴルフでしたが、スタートが7時30分と早かったので 早く終わって風呂にも入らず早くゴルフ場を出れたので、東名高速の渋滞にもハマらず、15時には家に帰ってきました。
家でひとっぷろ浴びて ゆっくりしていたら、愚妻が17時30分にこちらの店を予約出来たとゆうので行ってみました。
入店すると名前を告げることも無く、「いらっしゃいませ、お久し振りです。」の挨拶と共に入って直ぐ右手のテーブル席に案内されます。
早速 緑茶ハイとグラスビールを頼み、メニューを物色し銀杏の素揚げ、〆鯖、白エビ唐揚げ、アジフライ、鶏手羽先の塩焼きをお願いしました。
今日のお通しは鮪とホウレン草の煮付けでしたが、鮪を一口大のブロック状に切って醤油と砂糖で甘めに煮付けてあって出す寸前にホウレン草をくたっとするくらい煮て出されます。
鮪は2切れでしたが、かなり脂のノリが良さそうで、味付けの甘みには脂の甘さをより強く引き立たせる効果もありますね。
しかもこの脂の感じからすると中トロくらいの鮪を使っていそうで これは美味いですねぇ、お替りをもらいたいほどでした。
2杯目からは愚妻が熱燗、自分が中々(麦焼酎)をロックでお願いしました。
銀杏の素揚げは凄く大粒でやはり質の良さが覗えます。
流石にハシリは過ぎているので綺麗なエメラルドグリーンから黄色に変わって来ていましたが、それでも今シーズン食べた銀杏では一番の美味さで、1皿十数粒でしたが お替りを頼んでしまいました。
〆鯖はもう仄かに酢が香るかどうかくらいにしか〆てなくて、ほぼ生ですね。
脂のノリはそれ程では無いですが、素材が凄く新鮮なので、あえて浅く〆て鯖の味を直接感じられるようにしているのが分かりますねぇ。
白エビ唐揚げは薄っすら片栗粉を塗しただけで素揚げの様な揚げ上がりですが、それが白エビの風味を一番感じることが出来る揚げ方ですね。
殻の焦げるギリ手前くらいの香ばしさも良いですねぇ。
アジフライは良く見る1尾分を開いて中骨を取った3角形のじゃなくて、三枚に卸して1切れづつパン粉を付けて揚げたのが2尾分(4切れ)で、タルタルソースと豚カツソースがだされます。
鯵フライはウスターソースで食べるのが好きで タルタルは合わないと思っていますが、この鯵フライは凄く新鮮で身に癖が無く ホクホクで柔らかいので白身魚の様にタルタルが合いますね。
鶏手羽先の塩焼きは1皿4個で、ぷっくり太った手羽先は遠火で時間を掛けて焼いているようで、中まで確り火が通り骨離れも良く食べ易いです。
質の良い肉の旨味に皮目の脂の甘みが、良い塩梅の塩味でより強調されて凄い美味いです。
1時間半ほどで中々のロックを3杯、愚妻が熱燗を4合飲んで〆ましたが、全部で8,000円もしませんでした。
この店は地元のお気に入りの一店ですが、コロナ過以降 人手不足からか長い間 入場制限を続けており、なかなか予約も取れない状態が続いていて、その所為で最近は店選びの選択肢からも外れていました。
今日行ったら、ホールの店員さんも増えていたし、お客さんも入っているようで安心しました。
これならまた以前のように、通えるかも知れませんねぇ!
この日は愚娘の誕生祝で、意外にも地元のこの店で良いと言うので、前もって予約して17時30分に愚娘の旦那と愚妻を伴い4人で訪れました。
まあ、都心の評判店でも行ってみないと満足できるか分からないし、折角の誕生祝いに嫌な思いもしたくないでしょうから、この店なら確実にある程度の満足感は得られますから安心ではありますね。
それに家からも近いので、どれだけ飲んだくれても安心とゆうのもありますからね。
時間通りに訪れると愚娘達も丁度来たばかりの様でした。
お店の方が、入って右手の4席テーブルを2つくっつけて、凄く広くゆったりと使わせてくれました。
先ずは瓶ビール(中)2本頼み乾杯でスタートです。
この店はお通しがいつも凄く良いモノを出してくれるので結構楽しみなんですが、この日は卯の花でした。
一瞬ちょっとガッカリしましたが、食べてみるとアサリや色々なモノが一緒にちょっと甘めに炊かれていて、凄く上質な料理になっていて美味いです。
早速メニューを物色し、胡麻カンパチ、雲丹刺し、手羽先揚げ4個を2皿、メヌケの西京焼き、イカゲソ七味揚げ、モツ煮込み2皿をお願いし、もう愚妻と愚娘が熱燗を2合、愚娘の旦那が河豚ヒレ酒を頼んだので、自分も南の冷酒を頼みました。
胡麻カンパチは滑らかで濃厚な胡麻ダレを平皿に敷いて、その上にカンパチの刺し身を盛り付けてあります。
胡麻ダレの風味の美味さもありますが、このカンパチ刺し自体が凄く新鮮で、確り脂がのっているのに生臭さも無く 凄い上質で美味いです。
このカンパチ刺しだけ別に頼んでお替りしたいくらいでした。
雲丹刺しは色がちょっと黄褐色ですが、凄く確りしていて味も濃厚で、これは馬糞ですね。
なかなか美味い雲丹でした。
手羽先揚げは1皿4個を2皿頼みましたが、凄く身がぷっくりと太っていて、脂のノリも良く塩加減も頃合いで鶏肉の旨味を引き立てますねぇ。
メヌケの西京焼きは、うーん これは脂が抜けたような感じで身も硬くちょっとパサついた感じもあり、あまり美味くなかったかなぁ。
イカゲソ七味揚げは結構大振りのアオリイカでしょうか、足は短めですが太くてちょっと身につまされます。
まあ太い分だけ食いにくいのでナイフとフォークをもらい、切り分けて頂きました。
コロモが凄く香ばしくカリッと揚がっていて味付けは濃い目ですが、七味揚げと言うほど辛さは感じませんが、味自体はスナック菓子みたいで美味いです。
モツ煮込みは2皿頼みましたが、小盛なので2皿頼んで良かったです。
豚の白モツは確り煮込まれていて臭みも無く柔らかくて、その他の具材は大根、人参、牛蒡、コンニャク等で確り薄い味噌味が浸みていて美味いです。
愚娘の旦那も八海山に切り替え、各自酒のお替りを頼みつつ、追加で鰤カマ焼き、茶碗蒸し4個を頼みました。
鰤カマ焼きは結構大振りで、身がたっぷり付いています。
脂のノリが良くて、表面は自らの脂でカリッと揚げ焼きのようになっていますが、中はふわふわで旨味が濃く、良い塩加減で美味いですねぇ。
茶碗蒸しは各自頼みました。玉子の柔らかさが良く、滑らかで、出汁が良く効いていて もう旨味しかないです。
だいぶ良い感じに酔いも回ってきたようで、愚妻が〆に親子丼を食いたいと言うので、1つだけもらい、皆で分けて頂きました。
この親子丼は結構ボリュームもあり、〆にちょっと入れるなら1つを4人で分けるくらいで丁度良いです。
ちょっと甘めの割り下が半熟の玉子に馴染んでいて、ご飯も美味く頂けます。
七味唐辛子をタップリ掛けると、甘めの味付けがより引き立って美味いですねぇ。
うーん、相変わらず上質な素材を丁寧な仕事で提供される料理で美味かったですね。
この日は4人分全部で22,000円ちょっとでしたので、1人5,500円くらいでした。
さあ愚娘の誕生祝ですからこのままで済むはずも無く、このままいつものカラオケスナックに直行ですね!
この店は近所なんですが 大体いつ来ても予約で満席で、いつも無計画な老夫婦は最近はなかなか入れる機会が無かったんですが、この日は愚妻と近所のクリニックでコロナワクチンの7回目の接種を済ませて丁度良い時間だったので、開店と共に覗いてみると、久し振りに入れました。
入って直ぐ右手奥の3席テーブルに案内されます。
先ずは瓶ビール(中)を1本もらい、乾杯してメニューを物色します。
大間産の本鮪の刺身、イカゲソの辛し揚げ、揚げ銀杏、秋刀魚の塩焼きをお願いしました。
お通しは、汲み上げ湯葉にズワイ蟹肉をのせて甘めのタレを掛けて山葵が添えられています。
ここのお通しはいつも気が利いていて、単なる席料代わりの適当なモノではなく、料理の一品として充分満足いくものを出してくれます。
本鮪の刺身は、中トロと赤身が綺麗なグラディエーションを見せている部分でどちらの良さも味わえます。
流石に大間産の本鮪だけあって、ねっとりとした赤身の美味さと、中トロ部分の脂も凄く上品ですっきりとした感じが良いですねぇ。
結構厚めに切り出していて、食感や食べ応えも出しています。
これはもう日本酒ですね、愚妻が八海山をぬる燗で頼んだのでご相伴に与りました。
イカゲソの辛し揚げは、小振りのイカゲソに結構厚めにコロモを着けて、パリパリに揚げてあります。
確りコロモに味が付いていて、飴色の揚げ上がりがかなり香ばしさが感じられ、七味唐辛子が沢山入っていて良い辛さです。
イカの風味とパリパリの食感、香ばしさ、辛味と良い感じに揚がっていて美味いですね。
揚げ銀杏は殻を剥いて素揚げにして塩を振ってありますが、粒が大きく香り高いですねぇ。
今年食べた中では 一番美味い銀杏でした。
秋刀魚の塩焼きは、この時期になると如何しても頼みたくなりますねぇ。
流石に一時のようなサヨリのような細さよりは多少大きくなってきましたが、例年に比べるとまだ細いし脂のノリも悪いですねぇ。
もう1月くらいはこんな感じですかね。
八海山の熱燗のお替わりを繰り返しつつ、〆に鰻重を1つとお新香の盛り合わせをお願いしました。
お新香の盛り合わせは、いぶりがっこ、山ごぼう、赤かぶの甘酢漬け、ラッキョウ、蕪の茎等で盛り付けも上品で綺麗ですが、いぶりがっこのスモーキーな香ばしさや、赤かぶの甘酢の塩梅等々、1つづつが良い味です。
鰻重は愚妻と半分づつ頂きました。
ちょっと小振りな鰻ですが、まあ3,000円もしない鰻重ですからこんなもんでしょうね。
ただ鰻の臭みも少なく、スッキリしながらも深みのあるタレも良い味で、香ばしく焼かれていて、身はふわふわに蒸されている江戸風で、これは思っていたよりも美味い鰻重でした。
2時間ちょっとの滞在で、八海山の熱燗を6合頂いて全部で13,000円ちょいでした。
うん、料理は相変わらず 旬を意識した良い素材を 丁寧な調理で提供されていて美味いですね、今日も満足でした。
一日の受け入れ客数をダイブ抑えていたんですかね、少しは入れるようになったのなら有難いですが!
この日は夕方に愚妻と共に溝の口のマルイの12階の接種会場で4回目のワクチン接種でしたが、終わってからこちらで一杯やって帰りましょう。
この店は最近は飛び込みでは先ず入れず、この日も2週間前にワクチンの予約をした際についでに予約を入れておきましたが、1週間前くらいだと予約も取れないことが多いです。
ワクチン接種の予約の方が全然取り易いですねぇ!
17時30分に入店しましたが、奥の座敷で宴会でもあるようで、お客さんがどんどん入っていきます。
先ずは緑茶ハイと生ビール小を頼み、本日のお勧めメニューから枝豆、鰹のタタキ、じゃこと万願寺唐辛子の醤油炒め、穴子の天ぷら、トウモロコシの掻き揚げ、それにグランドメニューから手羽先の塩焼きをお願いしました。
酒は2杯目以降は私が南の純米吟醸酒を、愚妻がぬる燗に切り替えました。
枝豆は粒の確りした良い茹で加減で、大豆の良い香りが堪りませんねぇ。
大豆特有の自然の甘みが濃く、凄く美味しい枝豆です。
じゃこと万願寺唐辛子の醤油炒めは、万願寺唐辛子をぶつ切りにして油通し、醤油出汁でサッと炒めたモノに、カリカリに揚げたじゃこをたっぷり塗し、鰹節を掛けてあります。
この万願寺唐辛子が思いのほか辛くて驚きます。
雑味の無い爽やかな辛さで、それとカリカリの食感のじゃこの取り合わせが見事です。
鰹のタタキを注文すると、店員さんが私らが塩タタキが好きなことをちゃんと覚えていて、「塩タタキで良いですね!」ってちゃんと確認してくれます。
鰹は表面だけ炙ってありますが、凄く新鮮で全く臭みは有りません。
ちょっと厚めに切り出していて、食べ応えも有って美味いです。
穴子の天ぷらは獅子唐と大葉の天ぷらが付いていて、穴子は1本ですがちょっと小さく身も薄いですね。
何となく油切れも悪い感じで、カラっとしていないし、穴子の身も薄いのでふわふわ感も旨味も少ないですね。
この日唯一、ちょっとイマイチな感じでした。
トウモロコシの掻き揚げは、トウモロコシの粒をまとめて掻き揚げにしてるだけで、凄いコロモがカリカリで香ばしく油切れも良く、ちょっと塩を付けて頂きますが、トウモロコシの甘みが強調されて美味いです。
手羽先の塩焼きは身がふっくらしていて、皮目の脂がにじみ出ている感じで香ばしく、鶏の旨味が濃くて凄く美味いです。
この店に来ると、いつもこれ頼んでるような気がしますねぇ。
酒のお替りを頼みながら更に水茄子の浅漬け、めぬけの西京焼きをお願いしました。
水茄子の浅漬けは浅漬けの感じが凄く良く、元々瑞々しい水茄子がスポンジのように水分を吸って凄い美味いです。
めぬけの西京焼きは、アコウ鯛のことで、深海魚なので水面まで釣り上げてくると水圧がなくなって目が飛び出す(抜ける)姿からめぬけと呼ばれます。
脂のノッた濃厚な白身の身が特徴で、良く西京漬けや粕漬けにされることが多いです。
この日は西京焼きでしたが、西京味噌の味が確り浸みていて美味いです。
何より、非常に焦げ易い調理法ですが、表面が僅かに褐色になって香ばしい焼き上がりながら、余計な焦げは一切なく、相当丁寧に注意深く焼き上げています。
日本酒を4合づつ飲んだ後は、ちょっと口をサッパリさせたくてお茶割りとハイボールに切り替え、2杯づつ飲んで〆ましたが、ちょっといつもより飲み過ぎた様で2人で15,000円を超えたしまいましたが仕方ないですね。
この後はまたぞろカラオケスナックまで行って、24時まで飲んでしまい翌日は二日酔いでちょっと辛かったです。
ああっ、副反応は全く無かったんですけど!
緊急事態宣言も明け、漸く飲食店で条件付きながらも酒類の提供が始まり、不義理をしていた近所のお店を少しずつ廻ってみましょう。
とゆうことでこの日は愚妻と2人で夕飯がてら家から近いこちらに飲みに訪れました。
この店も暫くは酒を出せないままに営業を続けていましたが、流石にそれ程お客さんも来ないし、食材も無駄になるしで採算も合わなかったのでしょう、この2ヶ月くらい休店していました。
久し振りの挨拶もそこそこに、入ってすぐ右のいつものテーブル席に陣取り、早速 緑茶ハイで乾杯です。
メニューを物色し、戻り鰹の塩タタキ、カキフライ、秋刀魚の塩焼き、揚げ銀杏、海鮮ばくだんを注文です。
戻り鰹の塩タタキは、流石にまだ脂がノルには早いですが、その分スッキリとしていて食べ易いです。
新鮮で臭みも全くないためか、薬味に生姜やニンニクを使わず茗荷の刻んだのがタップリ添えられていました。
これは鰹の質の良さを感じられますが、全体にポン酢がかかっていて、うーん これは塩タタキではないよなぁ。
まあポン酢の酸味も強くないので美味いから良いけどね。
秋刀魚の塩焼きは型も大きく、新鮮でハラワタもゼラチン状になっていて新鮮なのは勿論ですが、少し脂ものっていて今年の新物としてはナンバー1でした。
うーん、こうなればもう日本酒ですね、自分が南(純米吟醸)、愚妻が熱燗2合をお願いしました。
カキフライもこの時期のモノにしては大き目で、牡蛎の香りが口中に広がる良い揚げ具合です。
揚げ銀杏は、これも勿論新物で、エメラルドグリーンの宝石のような透き通るような色合いが美しく、確実に美味いです。
揚げ銀杏のお替りと、南と熱燗1合をお替りをお願いして〆ましたが、相変わらず素材が良くて美味かったです。
相変わらずどの料理も旬を感じさせてくれる良い食材を使って、シンプルに調理する料理はどれも美味いですね。
2人で9,600円くらいで、この料理の質からすれば相変わらず安いと思います。
なんにせよ、こうゆういつもの店でいつもの様に美味い肴で飲めることが、何より嬉しいですねぇ。
これからもコロナは無くなりはしないでしょうが、ワクチンや新薬の効果で重症化率を極力下げることでウィズコロナを実現していって、二度と理不尽な飲食店タタキが起きないように切に望みます。
タタキは鰹だけで充分です!
すっかり涼しくなって、うーん 秋ですねぇ。
仕事中に受信した愚妻からのメールは「銀杏食べたい!」の一言だけで、そう言えば今シーズンは未だ銀杏を食ってないなぁ、とゆうことで今日の夕飯はこちらの店に17時40分に集合となりました。
仕事を早めに切り上げ、押っ取り刀で駆けつけ暖簾をくぐると、いつもの店員さんが「もうお待ちですよ!」と言って愚妻の待つ席に案内してくれます。
先ずは緑茶ハイと愚妻はいきなり熱燗を2合頼みます。
酒が来るまでに本日のお勧めメニューを中心に物色し、銀杏の素揚げ、ふぐ刺し、それに秋刀魚の塩焼き、カキフライをお願いします。
ここの2合徳利は大きくて、正味2合確り入っていて愚妻もご満悦です。
チビチビと飲みながら、お通しのモズク酢を摘まみながら料理を待ちますが、このモズクも新物のようで新鮮で美味いです。
2杯目は日本酒の3種飲み比べセットを新九郎の特別純米(長野」)、南の純米吟醸(高知)、飛露喜の特別純米(福島)でお願いしました。
これは1杯70mlづつで980円とちょっとお得です。
最初にやって来た新物の銀杏は薫り高く、透きとおるようなコバルトブルーで素揚げの油を纏った輝きが宝石のようで、食べるのが惜しいような美しさです。
一粒が大きく確りしていますが、僅か10数粒なのでスグに完食してしまい、間髪入れずにお替りをお願いしました。
河豚刺しはトラフグの薄造りで、これも今シーズン初でした。
青葱とモミジおろしの薬味とポン酢で頂きますが、流石はトラフグですね、いやフグの質も良いようで旨味がポン酢に全く負けていません。
カキフライはカキの質は良さそうですが、これは明らかに揚げ過ぎで完全に熱が通っていてジューシーさも無く、香りもなくなっていました。
折角良いカキなので、もっとレア感を残すように揚げてくれると良いんですがね。
秋刀魚の塩焼きは、記録的不漁の影響を受けてか今年は出す店が少ない感じですね。
家では、魚屋で買ってきて2度ほど焼いて食いましたが、まだ身が痩せていて脂のノリも今一つとゆう感じでしたが、この秋刀魚は流石に大振りで脂も適度に乗っていて、それに新鮮で美味かったです。
今年の秋刀魚は高いですが、出来るだけ食っておきたいですね、来年はもう獲れるかどうか分かりませんからねぇ!
酒は飲み比べで選んだ3種類の中で一番端麗で辛口だった新九郎を1合もらい、愚妻は熱燗2合をお替りし、白子ポン酢、鱚と舞茸の天ぷらを追加注文です。
白子ポン酢は、これもハシリですね今期初でしたが、軽く湯通ししてポン酢で頂きますが、この時期にしては確りとしていて特有のまったり感が堪りませんね。
鱚と舞茸の天ぷらは、油切れよくサクッと揚がっていて舞茸の香りに香ばしさが加わって美味いです。
鱚は身がフワフワで、塩を付けて食べると白身の旨味が良く解ります。
最後に新九郎を1合お替りして〆ましたが二人で11,000円ちょっとでした。
これだけ飲み食いして、料理の質の高さを考慮すれば、この価格はかなり安く感じますね。
それに、こうゆう旬の素材ばかりで生ものから焼物、揚げ物と上質な料理を楽しめるのは凄く使い勝手が良く、近所に在って良かったと思うお店ですね!
夕方に、久々に愚妻からメールで『今日は外食したい!』っと言っていきて、それじゃあ久し振りにこちらの店で待ち合わせです。
丁度時間通りにほぼ同時に入店で、さっそく緑茶割りとレモンサワーで乾杯です。
お通しは鰻の肝煮で、小鉢に3尾分 確り煮られて、独自の苦みと旨味それに山椒の風味も美味いです。
前回来た時はフグ皮の湯引きでしたので、お通しと言えども高級食材を惜しげも無く使い、手を抜いたところは見せません。
メニューを物色し、刺し盛り2人前、カキフライ、めぬけの西京焼き、茶碗蒸し2個、手羽先塩焼きをお願いしました。
2杯目からは自分が麦焼酎のロック、愚妻が熱燗を頼みます。
刺し盛りは2人前を一皿に、鮪赤身、中トロ、平目の昆布締め、鰤、蛸、帆立貝柱等が綺麗に盛り付けられています。
どれも魚の質が良くてなかなか美味い刺身です。
それぞれに切り方も工夫してあって、帆立貝柱は柑橘系の酸味が凄く良く合っていたり、白身は浅めに昆布締めになっていてワザとらしくない自然な旨味が良いです。
本マグロの質も良いし、鰤は新鮮で脂はのっていますが生臭さは微塵も感じません。
派手さはありませんが、ちゃんとした良い刺し盛りになっていますね。
目抜けの西京焼きはアコウ鯛の切り身でしょうか、赤魚より身が確りしている感じです。
西京味噌も、ちょっと赤味噌っぽい風味が強く甘みが少なく、普通の西京焼きとゆう感じとは異なりますが、その分 手作り感を感じますねぇ。
茶碗蒸しは私が食べたくて頼みましたが、たった一つじゃあ頼みづらいので愚妻の分も合わせて頼みましたが、これは品出しが凄く早くビックリしました。
そういえば定食に茶碗蒸しを付けるので常時準備しているようですね、だったら1つからでも気兼ねなく頼めます。
良い出汁で熱くて美味しいですね、結局ほとんど2つ自分が食ってしまったので、やっぱり2つ頼んで正解でした。
手羽先塩焼きは、手羽を開いて焼いてあり、表面のパリパリ感と塩加減が絶妙で、脂ものっていて凄く美味く、お替りしたいくらいでした。
飲み物をお替りしつつ、〆に鰻重でも食ってみようかとも思いましたが、もうそこまで空腹でもないのでモツ煮と揚げ出し豆腐をお願いしました。
モツ煮は、良くあるモツの味噌煮込みなんですが、このモツが丸腸をそのまま輪切りにして煮込んでいるので見た目が面白いです。
それに下処理もちゃんとしてあり凄く長時間かけて煮ているんでしょうね、モツの臭みも全くなく凄く柔らかく煮込まれ味も滲みていて美味いですねぇ。
揚げ出し豆腐は豆腐にコロモを付けて揚げたものに茄子ものっていて、凄い荒おろしの大根をタップリ醤油の濃いめの出汁に入れてあります。
出汁が濃い味なのは大根おろしをタップリ入れることを前提としているからなのでしょうが、これは油と出汁と大根の味が相まっていれば丁度良いのでしょうが、何となく相溶性が悪い感じで、一体感がなく醤油の尖った味がちょっと気になりました。
うーん、ここの料理は良いですねぇ。
私は別に食べログの店数を増やすために外食している訳でもないので、気に入った店が近所にあれば頻度を上げて通いますし、そんな場合はほとんどレビューを書かないです。
今回益々気に入ったので今後も使用頻度は増えそうですが、次回は鰻重にトライしてみましょう。
溝の口は鰻を食わせる店自体が凄く少なく、しかも駅から遠かったり鰻を食べるとゆう行為自体がハードルが高くなっています。
もし美味ければ鰻がまた少しは手近な物になるかもしれませんからねぇ、いや多分 美味いな!
今日は携帯を家に忘れてしまい、家に電話して愚妻に確認すると、「何かブーブーいってたよ!」っとのことで、うーん 携帯なしじゃ仕事にも支障をきたすし、気になるので今日は早めに帰りましょう。
18時には家に着いて、メールや着信をチェックし必要な連絡をして、やれやれ一安心です。
まだ何も夕食の支度をしていないと愚妻がゆうので、じゃあ仕方がないので夕飯を食いに近所のこちらの店まで久し振りに来てみました。
冷たい風が吹き込まないように2重になっている入り口のドアを入ると、すぐに店員さんが迎えてくれて、左手のカウンター席の奥の方に案内されました。
このカウンターは白木で高級感があり、幅も広くゆったりしていて雰囲気は良いです。
先ずは緑茶割り、愚妻はいきなり熱燗2合を頼みました。
お通しはフグ皮の湯引きポン酢でしたが、このポン酢は角が無くマイルドで素材の味を上手く引き立てます。
2杯目からは麦焼酎のロックにして、てっさ、カキフライ、豚ロースの生姜焼き、揚げ銀杏をお願いいました。
てっさは愚妻の大好物なので、まあなかなかいつも食べられるわけではありませんが、お通しが呼び水になりましたね。
トラフグの身を薄く引いて、綺麗に皿に並べて青ネギと紅葉おろしを薬味にポン酢で頂きます。
うーん、このフグは熟成が効いていて余計な水分が抜けて旨味がハンパなく、綺麗な白身ですが淡泊な感じがしない程です。
カキフライは大振りのが4つで、中まで確り火が入っていますが、大振りの身を潰さないように上手に揚げているのでレア感は無いのに口の中に牡蠣の香りが広がります。
これは美味いですねぇ、きっとこうゆうカキフライが本物ってゆう感じがします。
豚ロースの生姜焼きはかなりの厚切りで醤油ベースの生姜ダレと玉葱のスライスと一緒にフライパンで焼いたものですが、この厚切りの豚肉が凄く柔らかく、味も必要以上に濃くない上手な味付けで美味いです。
豚ロース肉の素材の良さも感じます。
揚げ銀杏は渋皮を剥いた実を素揚げにしただけの物ですが、素材の質も良く、揚げ方や塩加減も絶妙で、銀杏の良い薫りがして美味いですね。
麦焼酎のロックと熱燗2合のお替りをして、ばくだんを追加注文です。
ばくだんは、鮪赤身、鰤、オクラ、玉子焼きを賽の目に切って納豆と合わせた物です。
醤油を差して良くかき混ぜ、海苔を巻いて頂きます。
ここのばくだんは納豆の量が少なめで、オクラで粘りを補っている感じです。
その分、鮪や鰤が沢山入っていて、ちょっと贅沢な感じです。
最後に麦焼酎のロックをお替りして、〆にざる蕎麦をお願いしました。
ざる蕎麦は乾麺を茹でた物でしょうか、かなり細い麺ですが僅かにアルデンテの腰の強さを感じさせる絶妙の茹で具合です。
田舎蕎麦のような濃い色の麺で蕎麦粉の配合量も多そうでした。
何より出汁が旨味の強い割りにえぐ味も無く、上品な味わいでなかなか美味かったです。
会計は一人丁度5,000円くらいでしたが、てっさも食べてこの値段なら寧ろ安いくらいでしょうね。
久し振りに訪れましたが、以前のような取って付けたような料理の印象はなく、素材の質も技法も中々見事な印象でした。
若い料理人に代わっていたので、その影響かも知れませんね。
家からも近いし、これからは使用頻度も増えそうです!
高津の交差点から大山街道を二子新地方向に50m位です。
店は元あった場所にビルを建て、その1階を新店舗にして、確か2、3年前にリニューアルオープンしたと思います。
まだ新しいこともありますが、掃除も行き届いているようで綺麗で清潔な感じが良いです。
入って左にカウンター8席、右にテーブル3卓、奥に座敷があり、宴会も可能とゆうか、この界隈では『味の大関』や『カメヤ会館』亡きあと、法事や忘年会等の各種宴会はここで行われることが多いです。
この地域ではかなり歴史のある由緒正しい店で、創業58年になると看板女将のともちゃん(85歳)が言っておりました。
料理は、まあ法事等で使用される店の性格上、高級とゆうよりは、そこそこの素材で調理も丁寧さはあるものの、ちょっと画一化されたような万人受けする内容のものです。
素材の質や、調理、価格等大変良くバランスが取れていて、いつ行ってもそれなに美味しく安心感がありますが、逆に意外性や感動させられることも余りありません。
日本酒の地酒にしても、まあ有名どころを押さえてはいますが、純米大吟醸のような高級品ではなく、ほとんどが通常の醸造酒です。
たとえば刺し盛の皿なんかも、高級そうな磁器に見えますが、宴会で酔っぱらいに割られたりしないようにでしょうが実はプラスチックの偽物だったりします。
前記のともちゃんをはじめとして店員さん達は平均年齢もかなり高くて、きびきびした動きは見られませんが、家族か親戚でやられているようで、家族的雰囲気ですごくくつろげる感じです。
相も変わらず圧倒的にB級なお店が中心ですが、それでも今年は銀座久兵衛やくどう、野田岩等世間でも名店と云われる店にも少しは行くことが出来ました。
やはり名店と云われる店には、素材が極めて良質だったり、手間暇凝らした技法を楽しませてくれたり、ホスピタリティの高い接客で寛がせてくれたり、老舗の持つ独特の雰囲気に圧倒されたりと、その違いを確かに感じさせてくれます。
勿論、その分費用も掛かりますし敷居の高さも感じますが、そうゆう店に少しでも行けるよう頑張って働きましょう。