佐久間北大さんが投稿した天冨良 よこ田(東京/麻布十番)の口コミ詳細

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佐久間北大の外食生活日誌

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佐久間北大 (60代後半・男性・神奈川県) 認証済

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天冨良 よこ田麻布十番、六本木、六本木一丁目/天ぷら

1

  • 夜の点数:4.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 2.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2016/12 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス2.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

註文の多い料理店!

 この日は愚妻と愚娘がなんと私の誕生日なので美味しいものを食べに行こうと計画し、ダイエット中の私を気遣うことも無く自分たちが食べたい『天ぷら』を選択したらしく、麻布十番の4番出口に17時20分に集合です。
麻布十番の商店街を六本木方面に300mほど行った左手のビルの3Fですが、ちょっと入り口が解りづらいので要注意です。
 店内はスッキリとしていて綺麗な和風な造りで、入ってすぐ右手に半個室になったテーブル席があり、奥に揚場を囲う僅か8席のL字カウンター席があるだけです。
この店はお任せで揚げ立ての天ぷらをカウンターの客にに出すだけなので、テーブル席には天ぷらを出さないようで、完全予約で17時30分からの2回転だけしか客を取らないとのことです。

 とゆうことで早速カウンターに案内されると胡麻油の香ばしい香りが溜まりませんねぇ、取り敢えず瓶ビール2本(プレミアムモルツ小瓶)を頼み乾杯です。
すぐに濃い胡麻のドレッシングがかかった小さなサラダが出されチマチマ食っていると、店主と思しき職人の爺さんが「お任せで一通り天ぷらを順次揚げさせてもらうので、サラダはとっとと食っちゃってください。」と言われ、ちょっとカチンときます。
仕方ないので急いでサラダを片づけると、「先ずは皿にレモンを搾って、その中に塩を添え付けの小匙でだっぷり3杯入れてください。」と言われます。
いくら何でも塩が多すぎるんじゃ無いかと思い、見付かるとうるさそうだったので、こっそり自分は1杯しか入れませんでしたが、天ぷらを付けるならこれで充分でしょう。
いよいよ我々の分を揚げ始めたと思いきや、「素晴らしい天ぷらですからね、いつまでもビールなんか飲んでないで、他のお酒もありますよ!」とのこと。
うーん、自分で普通、素晴らしいとか言うかっ、言われるまでも無く次は日本酒にしようと思っていましたが何だかそんな言われ方すると、何飲もうが客の勝手だろうって気にもなってしまいます。
すると愚娘が私の耳元で、「言いたいことは店を出てから聞いてあげるから、今は美味しく食べて!」っと囁いてきたので、ちょっと冷静さを取り戻します。

 最初に愚妻の大好物の車海老の足が2尾分出てきて、これがカリッとして海老の香ばしさが良く出ていて美味いですねぇ、やっぱり日本酒ですね、愚妻と愚娘が熱燗、自分が黒龍を頼みました。
 次に車海老が1尾出てきましたが、これは天ぷらとして最も美味い巻海老サイズで、薄い衣はカリッとしていながら、海老の中心部分だけがほんのりレアな感じで、この爺は流石は自分でハードルを上げるだけのことはありますねぇ、これは塩だけで最高に美味いです。
後は順番は多少前後したと思いますがヤングコーン、鱚、椎茸の海老しんじょう詰め、イカ、アスパラの穂、帆立貝柱、小玉葱、2尾目の車海老、蓮根、穴子、小茄子等がでましたが、どれも素材が良く、しかも揚げ方も素材毎に絶妙で申し分ない美味さです。
鱚や穴子は身がふわふわですが、衣はカリッとしていて、しかも全く身が縮んでまるまるようなそぶりも無く、穴子の方が香ばしさをより感じるように揚げていたり、イカや帆立貝柱は中心部を微妙なレアにしながら、素材の水分は抜いて味を濃厚に感じさせてます。
2尾目の車海老は、1尾目より明らかにレア感を強くして味に違いを付けたり、どれもに繊細な技が感じられます。
 それに偏食家の愚娘がアスパラや茄子を食うところを、この歳になって初めて見ました。
いつもなら絶対手も付けないのですが、美味かったとゆうことでしょうか!
 途中も天つゆを使わない愚妻や愚娘に天つゆを使わせようとしたり、食べるルスピードが速い自分に対しペースを合わせさせようとしたり、素材自慢や腕自慢を挟みつつの品出しでしたが、まあ美味いから腹も立ちませんね凄いことです。
 「最後のかき揚げの前に何か追加しますか?」と聞くので愚妻に海老の足を食わせて遣ろうと車海老をお願いしたら、「車海老は余分が無い!」とのこと。
何だよ天ぷら屋に車海老が無いってどうゆう意味だよと思いましたが、まあ今日はもう怒るまいと笑顔で「じゃあ結構!」と〆のかき揚げをお願いしました。
芝海老のかき揚げは天茶か天丼で出すとのことで3人とも天丼でお願いし、お新香、蜆の赤出汁とともに美味しく頂きました。
 デザートはテーブル席に移ってシャーペットを頂き終了です。

 その間、各自4合ほど日本酒を飲み、一人15,000円弱ですからCPも悪くないです。
 こちらの天ぷらは良い差材を使い、しかも衣を付けて揚げることで素材の水分量を巧くコントロールし、素材の味を最高の状態にするさまは、改めて天ぷらが単なる揚げ料理では無く、むしろ蒸し料理なのだとゆうことを実感させられました。
ただ、店主の爺の余りの註文の多さに、最後は頭から衣を付けられて揚げられるんじゃ無いかと思ったりもしてしまいますねぇ!

2016/12/16 更新

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