2回
2020/05 訪問
飲まなきゃ良い人なんだけどって、いつも言われるのです!
2020/06/07 更新
2014/12 訪問
調査結果は思わしくないものでしたが高評価です!
この日は17:00過ぎに愚妻から電話が掛かってきて、「今日は飲みたい!」 とのこと。
さてはまた職場で何かあったなと思いながら、「じゃ、溝の口集合で!」 と電話を切りました。
今日は荒れそうだなぁと思いながら、なるべく気に入りそうな店を考えてると、そういえば 『高津酒臓』さん に教えてもらったばかりのこちらの店に行ってみようかと思いつき、依頼された調査もあるし、愚妻も好きそうな店なので丁度良いです!
ドンキーの裏から眼鏡屋とパチンコ屋の間を入り、マルイの裏を通って真っ直ぐ200mくらい行った南武沿線道路に出る手前です。
外観はお洒落で落ち着いた感じで、小さい入り口ですがちょっと高級感を感じますが、表に出されているメニューを見ればそんなに高い感じでもないので安心して入ってみます。
店内は、和の佇まいですが、白を基調としたスタイリッシュな感じで、まだ新しい清潔感と相まって凄く良い雰囲気です。
カウンターに3名ほど先客がいたので、そのすぐ前のテーブル席に陣取りました。
先ずは飲物ですが、メニューを見るとハイボールがウヰスキーの種類で何種類か用意されており、焼酎は芋、麦等乙類のものが幾つか、ワインもありますが種類はそれ程多くなく、別にリストまである圧倒的な品数を誇る日本酒がメインの店のようです。
日本酒で漬けた梅酒や、日本酒と蜜柑ジュースを合わせて熟成させた日本酒ベースのリキュールっぽいものも幾つかあって、余り飲めない人はそんなのをソーダ割りで出してもらえば良さそうです。
通常のサワー類は、甲類の焼酎も置いて無さそうだしメニューにも載っていないので、残念ながら 『緑茶割り』 も無さそうでした。
愚妻は今日はいきなり熱燗を頼み、自分は喉が渇いていたので蜜柑の日本酒をソーダ割りで一杯頂きました。
改めてメニューを物色して食い物を見ますが、流石に日本酒に合いそうなツマミ系の定番ものや創作系を思わせる美味そうな感じです。
先ずは、お造り盛り合わせから始めて、トヨユタカ大豆の自家製温豆腐、旬菜の白和え、揚げ銀杏、鴨の低温燻製と旬菜のおろしかけ等を頼みました。
チビチビやって待っていると比較的短時間でお造りの盛り合わせが来ました。
種類は鰹、〆鯖、蛸、そしてなんと今年初めてのクエがのっています。
盛り付けの美しさもさることながら、どの魚も丁寧な仕事振りと品質の良さが際立っています。
鰹は皮の部分だけを炙って芳ばしさを出すと共に身と皮の脂を活性化させ、しかも身には一切火を通さず、何より新鮮で、鰹の味が楽しめるようブロック状に厚めに切られていて、特に腹の脂ののった部分は別に火入れを強くして添えられていました。
〆鯖は、もう殆んど〆ているのか解らないぐらいの微妙な酢の加減で塩も殆んど効いていないので、関鯖のような美味さです。
こんな調理で鯖をだせるのは、余程新鮮でなくては無理でしょう。
蛸は何だろう、小振りの真蛸をボイルしてあるんですが、蛸の旨味が半端じゃなくて、ここ数年来で一番美味い蛸だった感じです。
クエはご存知の通り超高級魚ですが、白身でありながら脂の乗りと旨味と歯応えが秀逸なのは当たり前なんですが、今回は正直言って蛸が美味すぎて完全に食われていましたね。
白和えは、器の底に豆腐を裏ごしして出汁とあわせたのを敷いておいて、その上に細かく切った色んな野菜や果物を盛り付けたもので、自分で混ぜて白和えにして食べますが、非常に上品な味で、マスカットや巨砲等のブドウの甘さが凄いアクセントになっていて美味いです。
自家製温豆腐は、茶碗蒸しの器に3分の1くらい入れて固めた豆腐を蒸しているようで、これを塩と山葵で食べるんですが、トヨユタカとゆう品種の大豆の甘味と香りを充分堪能することが出来ました。
そしてなんといっても特筆すべきは鴨の低温燻製とゆう奴で、これには完全にやられました。
茄子や若布の煮浸しの上に、低温で燻製にした合鴨を乗せ、牛蒡の糸切にして揚げたものを飾った一皿ですが、スモークサーモンのような木酢液に漬け込んだタイプではなく、ちゃんと鴨には確り火は通っていながら生の様な柔らかい状態を維持していています。
鴨肉は火を通すとどうしても硬くなりがちなのですが、これは見事なまでの加減で、しかもスモークの香りが非常に強く心地よく、その柔らかい身は咬めば咬むほど出てくる鴨の旨味と薫香が口の中で一体になっていく感じが、今まで食べた鴨料理の中で最高の一品でした。
総合評価も4点と思いましたが、この鴨料理に敬意を表して4.5にさせて頂きました。
その間、日本酒を店員さんのお奨めのまま4種類くらい頂き、最後に信州茅野産もり蕎麦を頂きましたが、結構美味しいと思う蕎麦でした。
付け汁の出汁加減も良く、こちらの料理全体に言えることですが、確りした出汁を取れているのでベースが確りして、どの料理も美味しくなっている感じがします。
ちょっと溝の口では群を抜いたレベルだと思いますが、しかもこれだけ飲み食いして二人で10,850円は有り難いですねぇ、これでもう少し酒が安ければ申し分無いのですが!
愚妻もかなりご満悦の様子で、今日は荒れずに助かったと思ったのですが、帰りがけにボディガに寄ったら偶々カウンターの一番奥2席空いていて、ちょと一杯の積りで寄ったのに、その後1時間半仕事の愚痴を聞かされ続けました、やれやれ!
2014/12/25 更新
土曜日の11時頃に愚妻と散歩に出て、マスクして歩いてたら熱中症になりかけ、これはいかんと緊急避難的に早めの昼飯に久し振りにこちらの店に立ち寄りました。
まだ11時30分くらいだったので 一番乗りで、カウンター前の奥のテーブル席に陣取りました。
冷たいお水で一息ついて メニューを見るとランチの蕎麦、定食、それと松花堂弁当3,000円があったのでそれを2つ頼みました。
電話予約のテイクアウト注文がかなり沢山入っているようで 品出しに15分ほど掛かると言われたので、それじゃあ仕方が無いですねぇ、昼から不本意ですが日本酒でも飲んで待つとしましょう。
この店は地酒の種類が多く、メニューも追いついていないので好みを言って店の人に選んでもらいます。
端麗辛口のスッキリしたのを頼みましたが、奈良の酒でしたね。銘柄は覚えませんでしたが。
目の前で瓶から注いでくれますが、90㏄くらいで1,000円くらいするので安くはないですね。
松花堂弁当に付く新じゃがの煮物と漬物(塩昆布、胡瓜の浅漬け、いぶりがっこ)を先に、酒の肴になる様に出してくれました。
新じゃがは小振りの皮付きのまま煮付けてあり、ホクホクに煮崩れないようにしながら、ちゃんと味も滲みていて美味いです。
塩昆布は塩っぱくなく薄味で、昆布の旨味が良く解ります。
いぶりがっこは大根の水分が適度に抜けるほどしっかり燻されていて、薫香が堪りませんね。
一杯目の酒を飲み切る頃に漸く出された松花堂弁当は、アオリイカのお造りワラビ添え、ズワイガニ入りがんもどきとホウレン草のお浸し、島辣韭と人参の和風ピクルスと干し柿、天ぷらが海老とエリンギと帆立貝柱の真丈の湯葉包み揚げ、赤魚の干物の切り身、それにご飯と味噌汁です。(大根と若芽と臼井豌豆)
アオリイカは透き通るような綺麗な身に、細かい飾り包丁が入っていて、ぷちっとした歯ごたえとねっとりした食感が心地よく、甘みもあって新鮮で美味いです。
これに湯掻いた旬のワラビが添えてあり、良いアクセントになっています。
がんもどきは目一杯出汁を吸い込んで、箸で切り分けて口に含むと出汁の旨味が溢れ出してきます。
甘めの味付けでズワイガニの風味こそ弱いですが、普通にがんもとして美味いです。
また、同じ皿にホウレン草のお浸しが出汁に浸かるように盛られていて、この出汁の美味さがホウレン草を凄く美味く引き立てています。
島辣韭と人参と干し柿が甘酢に付けられて、箸休み的にちょこっと盛られています。
天ぷらは、ベーキングパウダーを使った衣がカリッと硬いタイプのもので、海老やエリンギの他に帆立の貝柱の繊維をほぐして湯葉で巻いて揚げてありますが、うーん 手が込んでますね。
赤魚の干物の小さな切り身を炙ったのが添えてありましたが、これはなかなか上品な干物ですね。
酒のお替り含め愚妻が3杯、自分が2杯飲んで、会計は11,500円くらいでした。
うーん、まあ以前から感じていましたが、この店は酒がとにかく高く、1合で2,000円近くしてしまうので夜はなかなか使えませんねぇ。
この日も松花堂弁当は3,000円で二人で6,000円で、2合半しか飲んでないのにこの価格ですからねぇ。
それでか解りませんが、テイクアウトの電話予約が凄いらしく、厨房はかなり忙しそうに見えました。
まあ、料理は美味いってゆう事だと思いますが、それでもちょっと割高感は感じますね!