佐久間北大さんが投稿した銀座くどう(東京/東銀座)の口コミ詳細

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佐久間北大の外食生活日誌

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佐久間北大 (60代後半・男性・神奈川県) 認証済

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銀座くどう東銀座、築地市場、銀座/日本料理

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2018/12 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

超贅沢な時間!

 好むと好まざるとに関わらず毎年この日はやってきます。
もはや然してめでたくもないのですが、平日の昼間から まあ多少高い金を出しても美味い物を食いに行く為の言い訳にはなる訳です。
半年ほど前、愚妻が徳うち山とゆう日本料理の有名店に行った際に、そこの料理長が新たに店をだしたとの話しを聞いてきたらしく、行ってみたいと1ヶ月以上前に予約をとってくれたようです。
 愚妻によると、個室が中心で昼夜ともに3組づつしかお客さんを取らないようなことを言ってましたが、かなり先まで予約が埋まっている様です。
うーん これはかなり敷居が高そうですねぇ、前もって背面跳びの練習をしてきた方が良かったかなぁとビビりながらエレベータを降りると、いきなり狭いエントランスがもう和風の高級感漂う雰囲気で、小さな引き戸がなんかビシッと締め切られていて、入店する為の資格を問われているようです。

 もうこのまま帰ろうかと思いつつも12時の予約時間5分前に思い切って入店すると、和装の仲居さんが優しい笑顔でこちらから名乗る前に「佐久間様ですね、お待ちしておりました。」といって迎えてくれて、知らぬうちに入っていた肩の力が一気に抜けていきます。
 そのままちょっと大きめな4席テーブルの個室に案内され、早速に先ずは生ビールを2つ頼んで乾杯です。
ビールを飲むと更に力みは消えて、漸くいつものペースを取り戻せました。

 すぐに料理の提供が始り、先ずは鱈の白子 ポン酢ジュレです。
新鮮な鱈の白子を軽くボイルしてほぼ生の状態でポン酢のジュレが掛かっています。
この淡泊なのに濃厚な白子のマッタリ感に、上質の出汁の効いたポン酢のジュレが良い具合の酸味で、これはいきなりガツンとくる美味さで、素材の良さも その繊細な仕事も文句なしで、いきなり主導権を奪われた感じです。
 これはもう日本酒ですね、早速ばくれんを愚妻がぬる燗、自分は冷やで頂きます。

 胡麻豆腐はこの店の名物料理とのことで、表面に焦げ目が付くくらい炙ってから片栗粉を塗し揚げてあり、胡麻ダレを敷いた皿にのせて出されます。
胡麻ダレがもの凄く濃厚で胡麻の香りが立ち上るような感じです。
豆腐自体には胡麻の味は付けてありませんが、上面の焦げ目の香ばしさと、表面はパリッと揚げてあり、中はモッチモチのネットリ食感で、少しづつ箸で削りながら胡麻ダレを絡めて食べます。
うーん 香りといい食感といい、今まで食べたことのない味でちょっと感動ものです。

 平目と鮟肝のポン酢ジュレは、生の平目の切り身2切れと賽の目にカットした鮟肝、細かく切った白菜や椎茸等をポン酢のジュレで和えてあって、平目で鮟肝やその他の素材を巻くようにして食べましたが、平目の食感がちょっと強過ぎで もっと薄切りにして3枚にした方が良いような気がしました。
鮟肝も確り脂がのっているのに全く生臭さも無く、何より驚いたのは椎茸が物凄く香りが立っていて、こんな香り豊かな椎茸は初めて食べました。

 帆立の真丈と蕪の椀仕立ては、ホタテの出汁が良く出ていて、それが蕪の煮たのに確り滲みていて美味いです。
ホタテの真丈も、賽の目に切った貝柱の貝柱がゴロゴロ入っていて、ちょっと変わった食感を出しています。

 ここに来て八寸が出されるのはちょっと意外な感じですが、色んな料理が少しづつ綺麗に飾られ、赤い紅葉や黄色い銀杏の葉等で綺麗にデコレーションされて見た目も美しく、これだけで日本酒2合くらいいきたいですね。
 穴子の煮凝りは身を皮ごと細かく切って煮凝りにしてありますが、この甘辛の味付けに山椒が凄く利いていて目が覚めるようです。
 林檎の柿肉和えは、針状に切った林檎に柿肉を和えてあり、林檎のサクサクの食感と酸味が柿の甘さで包まれてちょっと意外な美味さです。
 ローストビーフは、モモ肉のブロックを焼いてスライスしたものですが、確り火を通しながら身のシットリ感が素晴らしく、酸素に触れて赤身の発色が凄く美しいですねぇ。
 玉子焼きは、白身の擂り身でも混ぜているのか滑らかだけど確りした食感で、甘みはなく出汁の味で上品に焼き上げてあります。
 銀杏の松葉焼きは、大粒の銀杏が新鮮で香りよく、火の通し方が説秒です。
 鰆の幽庵焼きは、鰆の焼き物に良く見られるパサつきは無く、しっとりとした焼き上がりで美味いです。
 茹で車海老は皮はむいてありますが、足の部分は残してあって、海老味噌が抜けないようにしてあり、味噌の旨味も味わえます。
 丸十は小振りの薩摩芋の輪切りを茹でた物で、あまり甘みは無くアッサリとしたものです。
 笹団子は草餅に甘塩っぱい味噌みたいな餡が入っていて、唯一濃い味でちょっとしたアクセントになっています。

 金目鯛の味噌鍋仕立ては、小さい丼に味噌仕立ての出汁がたっぷりはられ、金目の切り身や野菜が鍋から取り分けられたような感じで、金目の旨味も出汁に良く出ています。
金目鯛の質の良さも感じますねぇ。

 そして〆は鮭とイクラの炊き込みご飯で、2人前にしてはちょっと大き目な土鍋で炊いたご飯でかなり量が多いです。
鮭と出汁で炊いたご飯に、後から生のイクラの醤油漬けがかなりタップリのせてあって、仲居さんが目の前で蓋を取ってが鮭の身と共に確り混ぜて、それをお茶碗によそって出してくれます。
出汁で炊かれたご飯は旨味はありますが薄味で、それにイクラの塩味と甘みが確り混ざって良い味になっています。
僅かに鮭の生臭さのようなものが気になりましたが、このイクラの美味さには全く影響を及ぼしませんねぇ。
2人で貪るように食って完食しましたが流石に満腹です。
大抵のお客さんは、半分以上余るので折り詰めにして持たせてくれるらしいのですが、全部食い切ってやりました!

 最後にデザートは、プリンと水菓子(苺とラフランス)で、何だかプリンは瓶詰めのまま出されて、急に野暮ったい感じでしたが、こうゆう回顧的演出は敢えてやっているので懐かしいと思わないといけませんね。

 結局2人で昼から日本酒を3合づつ頂きましたが、1人16,000円でした。
まあ夜ならこんなもんでは済まないでしょうが、ランチはかなりお得な感じですね。
ゆっくり飲みながらでしたので、品出しのタイミングもそれに合わせてくれたようで、我々の食べるペースを仲居さんが頻繁に覗きに来るのはちょっと変な感じでしたが、気が付けばもう15時に近く3時間も掛けたゆったりした贅沢な時間でした。
我々が帰る際に工藤さんが態々挨拶に出てこられて見送ってくれましたが、もう他のお客さんはとっくに帰っていたようでちょっと迷惑掛けちゃいましたね、反省です。
 さあ、会社に戻って仕事しよう、食った分は稼がなくては!

2018/12/23 更新

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