2回
お節も良いけど①!
2018/04/27 更新
2015/07 訪問
命を懸けても!
この日は朝から30度に達するような猛暑日で、それなのに13時から渋谷の桜ヶ丘にあるメーカーで商談があるのです。
つまり昼飯を渋谷で食うことになるのですが、たぶん昼時には35度にも達しようかとゆう猛暑の中で食べたいのは、やはりカレーですね。
それもムルギーです、ムルギーしか考えられません。
しかし、この暑さの中を道玄坂を登ってカレー食ったりしたら、その後桜ヶ丘まで歩いて果たして仕事になるのだろうか、いやたどり着けるかどうかさえ疑わしいですね。
21世紀のこの世の中で、行き倒れなんて洒落にもなりませんからねぇ、などと考えているとふと良い考えが頭をよぎります。
待てよ、登るからしんどいけど、道玄坂上から降るならいけそうだな、それに渋谷行きのバス停なら会社の近くにあって、駅に行くより近いぞ!
とゆうことで会社を出ると、一歩外へ出た瞬間に目眩がしそうな暑さでこれは本当に命の危険さえ感じます。
上馬のバス停から渋谷行きのバスに乗り、道玄坂上のバス停で降り、この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せずゆっくり歩いて降りながら如何にかムルギーまで辿り着けました。
久し振りでしたが、この店はもう何十年も前から時の流れを止めたかのように雰囲気が変わりませんねぇ、久し振りとゆう感じが全くしません。
昼時でしたがこの暑さでこの坂道を登ってカレー食いに来る物好きもそうそう居ないのでしょうね、店は空いていて、店内や天井を見回し冷房の風が一番当たりそうな席に着きます。
当然、玉子入りムルギー(1,050円)の辛口(+50円)ですが、折角なので大盛りでお願いしましょう。
ここの大盛はライスだけじゃなくカレーも大盛になるので+400円で合計1,500円です。
心地よい冷房の風が汗を引かせはじめる頃、8,000m級の連山を思わせるジャイアンツ(巨峰群)の白い嶺が恭しく登場です。
山裾のカレーの海も以前と変わらず黒褐色の威容を放ち、スプーンで白い山の嶺を崩しながら掻きまわして、久し振りの一口を頂きます。
シャバシャバでありながら鶏肉や野菜、果物等あらゆる具材を全て溶かし込んだような複雑な味わいが口中に広がり、スパイスの鮮烈さ、旨味、酸味、辛さ、雑味、苦味が渾然一体となってカオスを感じます。
最近は一年に1回くらいの頻度になっていますが、来る度に何だか味のバランスが良くなって来て完成度が高まっているような感じがします。
確かに昔のややもすれば焦げ臭いほどのスパイスをローストした芳ばしさは僅かに感じる程度になりを潜め、その分ベースの旨味を強く感じられます。
だからと言って昔と味が変わってしまった訳ではなく、肝心な部分は確り守られているのも昔から通う者としては嬉しいですね!
なるべく味わいながらゆっくり食べようとするのですが、なかなかスプーンを持つ手が止まりませんねぇ。
いつものように、あっとゆう間に完食でした。
確かに雑味や苦味もあるし好き嫌いはあるかもしれませんし、カレーライスが大盛りとはいえ一杯1,500円は如何なものかとも思ったりもしますが、それでもこの炎天下の中、ある意味命懸けで食べにいくだけのものが私には感じられるのです。
食べ終えて外に出ると、相変わらず目眩がしそうな程の直射日光の暑さの中に、一陣の爽やかな風が頬をなでる様な感じがするのが堪りませんねぇ!
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三つ子の魂! 2013年1月
いつの頃からか昼しか営業しなくなり行ける機会が激減してしまい寂しい思いをしていました。
偶々今回は新年の挨拶回りが昼近くの時間に渋谷の取引先だったので、こんな機会を逃したら次はいつ行けるか解らないので、午後の予定をちょっと遅らせてもらって今回ほぼ2年ぶりくらいの訪問です。
兎に角、ここのカレーライスの味が大好きで、近所にあれば週一食べたいくらいなんですが、結構駅からも遠く道玄坂もキツイし、愚妻はカレー嫌いなので日曜は却下されるし、せめて夜やっててくれればとは思いますが、それでも今のスタッフにはこの味を守ってくれただけで感謝ですから無理は言えませんね!
いつものように玉子入りムルギーを大辛+100円でいただきましたが、今回ここのカレーの特徴である焦げ味にも近い芳ばしさが弱冠薄くなっているように感じました。
ベースの味は旨味を増して、結果として味のバランスも良くなり以前より少し美味しくなったような感じがしましたが、個人的にはあの焦げ臭さとゆうか芳ばしさがこのカレーの特徴で、そう思うと些か寂しく感じたりもしてしまいます。
でも、味は間違いなくムルギーの味で、私にとっては未だにこのカレーを越えるカレーは存在しないのは変わりません。
また機会を作ってお邪魔します、次はいつになることやら!
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すりこみ! 2011年2月
学生の頃からですのでもうかれこれ30年以上の付き合いになります。
ビルマ料理とのことですが、メニューはムルギータマゴ入りとサティ、ガドガドくらいしかなく、やはりどう転んでもカレー屋です。
ここのカレーは好みの分かれるところとは思いますが、スパイスの加減が良く、鮮烈な酸味と辛味、チャツネの甘さ、そして特にローストの香ばしさに特徴があり、またそれらのバランスが絶妙です。
自分としては若い頃、田舎から出てきたばかりのときに、生まれて初めて食べた本格カレーだったこともあり、それ以来ここのカレーの味がカレーの理想になっていて、どこのカレーを食べても、いまだにここのカレーの味と比較をしてしまいます。なかなか超えられませんネ!
2017/01/11 更新
今年も新年明けての取引先への挨拶回りの途中で昼飯に立ち寄りました。
っとゆうのはちょっと嘘がありますね。
実際はこの店でカレーライスを食うために、態々昼の時間が渋谷になるように挨拶回りのスケジュールを調整しているのです。
この日も玉子入りムルギー大辛でしたが、いつものようにそそり立つライスのジャイアンツがヒマラヤの8000m級の連山を彷彿とさせ心が躍ります。
山裾からライスを少しづつスプーンで崩しながらカレーと混ぜて食べますが、相変わらずスパイスの感じが良く、味は濃くないのですが旨味も強く、僅かな焦げ味と酸味が混然となって、このカレーの独特で複雑な美味しさを演出しています。
確かに私がまだ10代の頃の味と比べると、以前はもっと雑味が強く、有無を言わせぬ迫力のようなものがありました。
今は雑味や焦げ味が弱くなり、その分迫力も無くなりはしましたが、それでも丁寧に作られバランスの良さや旨さを以前より感じるようになったのは、完成度が上がったとゆうか、円熟味が増したようで相変わらずの美味さです。
お節に飽きた舌には、このカレーの刺激が正月休みでだらけた精神に活を入れてくれるようで、社会復帰への第一歩を踏み出した高揚感を盛り上げてくれるようです。
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します!