佐久間北大さんが投稿したうなぎ亭 友栄(神奈川/風祭)の口コミ詳細

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佐久間北大の外食生活日誌

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佐久間北大 (60代後半・男性・神奈川県) 認証済

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うなぎ亭 友栄風祭、入生田/うなぎ、日本料理、すっぽん

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/02 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

この歳まで生きてきて!

 愚妻の知り合いが、こちらの店で 日本で一番美味い鰻が食えるとゆうので、ずーーーと来たいと想い続けていましたが、思い切って仕事をさぼって小田急線の電車に揺られ、家から2時間ちょい掛けてやってきました。
車なら東名、小田厚と高速道路を使えば1時間も掛からないんですが、それじゃあ酒が飲めないですからね。
酒も飲めずに鰻食っても意味がないですからねぇ!

 こちらの店は一応予約制なんですが、時間の予約ではなく鰻の予約なんですね。
先ず入口のレジカウンターで予約しておいた鰻を、鰻重で2つお願いし、割きたての肝を2つをそれぞれ たれわさびでお願いしました。
ここで店が混んでいる場合は、約何分待ちですと告げられ、順番が近くなると携帯で呼び出されるようで、それまでこの近くで時間をつぶして待つ必要があるようですが、この日は流石に平日なので12時ちょい過ぎでしたが直ぐに奥の小さなホールの2席テーブルに案内されました。
 早速 瓶ビール(中)1本と新春いろいろとゆう酒の肴のセット3,000円をお願いしました。

 ビールで乾杯し喉を潤していると割きたての肝たれが出されます。
これは、ホントに鰻の肝なんですかねぇ、この歳まで生きて来て見たことの無いほどの大きな肝で、通常 鰻の肝焼きだと浮袋と胆のうを除いた内臓の全てを串焼きで提供されますが、ここの鰻肝は何でしょう、見る限り肝臓とそれに連なる管が2本の部分だけをボイルして使っているようで、それがこんな大きい肝が鰻のどこに収まっていたんだと思うほど立派なのです。
これを3尾分、粘性の強い濃いたれに絡めて焼いて、玉子の黄身を添えて出されるので、この黄身につけて頂きますが、濃いめのたれと黄身のまったり感が濃厚で堪りませんねぇ。
肝も肝臓の部分は、これだけ大きいと まったりした肝臓特有の味が単体で分かるほどで、脂ののった鶏の白レバーの濃厚な旨味を脂分だけサッパリとさせた様な見事な珍味で美味いですねぇ。
管の部分は鶏のハツ下のような強い食感で、噛むほどに旨味が出てきて美味いです。
たれの焼かれた香ばしい苦みと、さわやかな山椒の風味が凄く良く合っていて、今までこの歳まで食べて来た鰻の肝焼きの中で最も美味いと感じました。
 割きたての肝わさびは、この肝をボイルしたまま山葵を添えて出されるので、醤油で頂きます。
これは肝焼き特有の香ばしさや苦みが無い分、ほんとの肝の味がダイレクトに味わえて、これも堪りませんねぇ。
今回は1つづつ両方頼んで食べ比べが出来たので良かったですが、どちらか選べと言われたら3日3晩寝ずに悩みそうです。
 この鰻肝のために、まだ飲みかけのビールをさておき、速攻で日本酒を燗で頼みましたが、この鰻肝にはホントに日本酒が良く合いますね。

 新春いろいろは丸いお盆の様なワンプレートに、殻付きの鮑の刺身飾り切りした蒲鉾蕗味噌自然薯のとろろに南瓜ペーストとベリー2種盛り菜の花のオクラソース煮締めたアスパラ1本、ワラビ1本、ぜんまい1本を綺麗に盛り合わせてありました。
 鮑の刺身は5cmくらいの極小サイズで3等分にカットされていましたが、味は良かったのですが それでも硬くて食べるのに往生しました。
これはちょっと蒸してから、出汁を浸みさせた方が良いですね。
 蒲鉾はツル2切れ、ウサギ2切れで綺麗に飾り切りされています。
この辺りは鈴廣の本店や蒲鉾博物館、レストラン等も有る鈴廣タウンなので外せませんねぇ。
 蕗味噌は蕗の薹をちょっと大き目のざく切りにして少量の味噌と出汁で煮詰めたもので、蕗の味が濃く凄く美味いです。
普通の蕗味噌は味噌が主体ですが、これは蕗の薹が主体で全然違うモノです。
これ売っていれば絶対買って帰りますねぇ!
 自然薯のとろろに南瓜ペーストとベリー2種盛りは自然薯のとろろの粘性が凄く箸で千切るのも困難なほど濃厚ですが、味自体はアッサリで出汁も加えていないのでちょっと物足りない感じです。
それに南瓜のペーストやラズベリー、マルベリーみたいなのがのせてありますが、どれもとろろに合うようなモノでないのでちょっと意味不明ですね。
折角の自然薯ですから、磯辺揚げにでもした方が全然嬉しいです。
 菜の花のオクラソースはオクラを擂り潰した粘性を利用したソースを敷いて、その上に旬のハシリの菜の花を茹でてのせてありますが、ソースの味に締りが無くちょっとボケた感じでした。
見た目は綺麗なんですけどねぇ。
 [bアスパラ]やワラビやぜんまいは煮締めて味を入れてあるのは良いのですが、どれも1本丸ごとなので食べずらいです。
特にアスパラは筋立っていて噛み切れないほどで、元の方は皮を剥いて、切って出す方が良いですね。
 このプレートは盛り付けが綺麗で、品数も多いので鰻重を待つ間の酒の肴には良さそうに見えたし、素材も良く 実際美味しいですが、もう少し食べ易さや 更に美味しく摘まめる工夫が欲しいですねぇ。
このままだと盛り付けの美しさの見た目優先の様な感じが否めませんね。 

 そのあと大信州の冷酒を2合ほどお替りしていると、綺麗な重箱に詰められた鰻重肝吸い漬け物が出されました。
 この鰻重の重箱の蓋を開けると、物凄く肉厚で相当大きな鰻が重箱に収まり切れないので半分重なって盛られていて、うーん これは凄いですねぇ、ちょっと迫力のようなモノを感じます!
こんなに大きな鰻ですから当然皮も厚くなる筈ですが、箸を入れると何も引っ掛かる感触が無いほど柔らかく、まるでエアー鰻です。
一口食べてみますが、とにかくこの分厚い鰻がふわっふわで川魚の臭みを全く感じさせません。
これだけ鰻に厚みがあると脂のノリも良いのですが、確り蒸しあげていて脂のクドさも無く、鰻自体の味が確り感じられるので、この濃いめのたれにも全然負けませんねぇ。
しかもこれに青々強い山椒の爽やかな刺激が、このちょっと苦みの有る濃い目のタレに良く合っています。
いやぁ、驚きました!こんなに美味い蒲焼はこの歳まで生きて来て初めてで、当に究極の鰻重でしたね、長生きはするもんです!
 肝吸いも鰹節の出汁が良く効いていて美味いし、漬物も胡瓜や大根、赤蕪、人参、それに奈良漬け等上質なモノでした。

 色々つまんで酒も飲んでいるので、ご飯の量は普通で頼んでも満腹でしたが、愚妻がちょっと食べ切れなかった鰻重を快くパックに詰めて持ち帰らせてくれました。
鰻重だけ頼むなら ご飯は大盛りにしないと、このでっかい鰻が多過ぎて 絶対ご飯が足りなくなりますね。 
 2時間ほど掛けてゆっくりやらせてもらいましたが、会計は全部で26,000円ほど掛かりました。
まあ確かに高いと言えば高いですが、味や品質、接客サービス等総合的に考えれば相応だと思います。
 さて折角、こんなところまで来たんですから、鈴廣の蒲鉾でも買って、そのあとは箱根湯本まで足を延ばして温泉饅頭でも買って帰るとしましょう!

2025/03/03 更新

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