『平成２０年９月「なかひがし」』食いしんぼりんさんの日記

レビューが満杯になったので、こちらに引っ越しました。

素朴な設えの店内で、臙脂の塗りのカウンターと朱色のおくどさんが一際華やかです。
7350円のコースで。

八寸　【里芋の葉に薄の穂を添えて芋名月をイメージ
　　　　衣かつぎ・燻したサンマ寿司・揚げ栗・醍醐をまぶしたオクラ
　　　　焼き茄子の鮎のうるか載せ・無花果のきな粉酢和え・銀杏に味噌漬け黄身】
　何もかも絶品！特に燻したサンマの味わい深さと
　鮎のうるかのほろ苦さ、もっと食べたいと思わせます。

椀物　【鹿ヶ谷かぼちゃと茗荷の白味噌仕立て】
　甘さ控えめのの南瓜と爽やかな茗荷が残暑中でも白味噌をあっさりいただけます。

焼き物　【鮎の風干しと万願寺とうがらしにトマトコンフィ】
　頭から丸かじりです。うるかを塗ってから焼いてあるので更に風味が。

造り　【鯉と様々な間引き菜に赤ジソジュレと実山椒と大徳寺納豆を添えて】
ちょっと早いですが菊の絵皿です、とご主人。
　鯉の皮が添えてありゼラチン質でコラーゲンたっぷり！大きな花オクラが印象的でした。
　この時煮えばなご飯が炊け、ご主人のお薦めで鯉を漬けにして即席丼にして戴きました～
　もちろんお代わりしました！

炊合せ　【蓮根の小豆射込み・賀茂茄子・薩摩芋の葉・虚無僧茸】
　薩摩芋の葉初めて食べました。濃いめの味付けで柚の風味が効いてます。

強肴　【鴨の塩焼きオニオンスライス・葱・紅葉おろし添え】
　旨味たっぷりの鴨。いい塩加減でレモンの風味付けで十分な滋味。

酢の物　【錦糸瓜とインゲンと茗荷】

ご飯とめざしにおかず2種と漬物
　ご飯3杯目のお代わりはパリパリのお焦げ。これにご主人曰くロンドン製の塩をつけて戴く。
　お焦げのパリと併せた親父ギャグ（笑）

水菓子　【青蜜柑のゼリーにバジルのアイス添え・甲斐路】
　酸味の強いゼリーと甲斐路の甘さのコラボ

お料理はもちろんですが、ここの魅力はご主人のお人柄ですね！一見強面ですが、
物腰はソフトで時折親父ギャグも交えてお茶目な方です。そして女将さんや他の従業員の方
全員が目配り・気配りが素晴らしく気持ちよく楽しく過ごせました。

特典で5ヶ月後の予約がその場で取れるのですが、土か日4人でとお願いしたものの
空いていたのはたった1日だけ！！改めて人気に驚きました。