ワシントン・ナショナル・ギャラリーは
アメリカ人大富豪が私財でその礎を築き、
所蔵作品12万点すべてが、一般市民からの寄贈という
希有な美術館です。
今回建物の大規模改修のため、この貸し出しが可能になったとのこと。
マネ、ルノワール、モネ、ドガ、セザンヌ、スーラ、ゴッホと
錚々たる作家の作品が一堂に会しました。
モネの「日傘の女」大好きな絵です。
逆光のベールに覆われた美しい女性。
日常性の中の神秘的な一瞬。
意外に見入ってしまったのがスーラの点描。
間近で見るとバラバラな点々が離れて見るにつれて
溶け合い、見事に色に厚みを加える。
ただこの手法はあまりに、手間がかかるため
後生には伝わらなかったとか。。。。
そして最後がゴッホ。
自殺する前年の自画像。
青が燃え立つようなバックはゴッホの心中を
表しているのでしょうか。
最初から最後まで息つく間もないような
見応えのある美術展でした。