食いしんぼりんさんのマイ★ベストレストラン 2009

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食いしんぼりんの食道楽

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食いしんぼりん (女性・大阪府) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

食べ歩きを記録することにより,より深く食について考えるようになったと思います。
単に味・店の雰囲気のみならず,料理人さんの姿勢までが見えつつあるかと。
食べ歩きが出来ることに日々感謝です。

マイ★ベストレストラン

1位

カセント (県庁前、元町(JR)、元町(阪神) / イノベーティブ、スペイン料理)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2011/11訪問 2011/11/19

天才としか言いようのないシェフ

【平成23年11月再訪】

今やプラチナシートと化したカ・セントの予約。
2年半前に行ったきり、再訪は叶わない物とあきらめていたら
友だちの尽力のお陰でゲットできました!

当時はタパスがまだ無くて、客も2組だけでガラ~ンとしてました。
今から思うと隔世の感。

店内の配置は変わってません。
ただ以前は各テーブルにキレイに花が生けられ
ウェルカムプレートやシェフ手作りのドライフラワーの額が置かれていたのに
きれいさっぱりありません。
何となく潤いが無い雰囲気に感じたのは私だけ?
というわけで、雰囲気はダウンの☆3.5個。

ドリンクはベルギービールのグリセットブロンシェ(900円)
小麦製のホワイトビール。
口当たりが軽くて、泡もフルーティ♪

友だちのグリセット フリュイ・デ・ボアはブロンシェに
ブルーベリー、ラズベリー、ビルベリーの3種をブレンド。
甘くてカクテルみたいで、女性にぴったり。


アミューズ 炙り秋刀魚、黒イチジク、アーモンド・ビスキュイのミルフィユ仕立て
トマトジュレと山椒がアクセント。
一口サイズの小さなお料理で、見事に全ての素材がマッチしてます☆★☆

タパス①フォアグラ・ムースとカカオサブレのサンド
ちょっと塩気の効いたお菓子のような感じ。
うっとりするほど美味しい☆★☆★☆

タパス②河内鴨のブータン・ノワール風
血入りソーセージ。見た目より癖が無く食べやすい。

タパス③カンタブリア産アンチョビ、チーズ載せ
世界一高品質と言われるカンタブリア産のアンチョビは
一般的なアンチョビと比べると肉厚で、塩気もマイルドで上品☆★
底にはパン粉と玉ねぎの粉末。
ヴィジュアルも斬新。、

タパス④ツバスのモホソース
いつもながら、お魚新鮮。

タパス⑤ターメリック風味の生ハムコロッケ
エスニック風で味に変化があっていいですね~

タパス⑥ずわい蟹クリームのコルネ
上にはウズラの卵黄。

タパス⑦鰹のたたきとココナッツのガスパチョ
写真取り忘れていること発見(>_<)
タパスがあまりに多すぎたせいだ(笑

タパス⑧燻製イワシとオニオンスライス、ミルクスープ
ディルの香りも爽やか。

トマトパウダーをまぶしたグリッシーニ
チリパウダーも混じっているようで、ピリっとしてとても美味しい☆★☆

サマーシュのパン
米粉使用の柔らかめのふっくらしたパンでしたが、まぁ普通。

海老芋のニョッキ、豚ミンチ入りラヴィオリ、ひよこ豆のスープ、秋トリュフ
このスープの美味しかったこと☆★☆★☆
ねっとりしたニョッキは味わい深い。
今回白眉のお料理。

サラダ、焦がしバターとホエイのソースで
前は焦がしバターとエメンタールチーズのソースだったのですが
今回はホエイに変わったので、かなりあっさり。
濃厚でうっとり官能的な味わいが無くなりました。
お野菜も深みが減ったと思ったら、不思議の国のジャックさん情報によると
契約農家が変わったそうです。
同行した友だちは葉野菜が苦手なのですが、
前は不思議なくらいサクサク食べられたのに…一転今回は食べにくそうでした。

佐賀牛のステーキ ジュとシェリー酒とトリュフソース、人参ムースなど
もちろん美味しかったですが、タパスに比べると印象は薄い。
って言うかタパスが凄すぎる!

魚介のオジャ
カキたっぷり。魚介類の旨味が濃厚。
以前は鰹出汁が結構効いてたけど、今回のはカキと海老のジュがたっぷり。

デザート①青リンゴと赤リンゴの皮のジェラート
果肉じゃなくて、皮製ですよ!
両方口がキュッてなるくらい濃厚。美味しい☆★☆

デザート②フォンダンショコラ、弓削牧場の煮詰めたミルクアイス

ハーブティーと生チョコ

タパスは圧巻。福本シェフは紛れもない天才です♪
サラダが以前に比べてパワーダウンしたことを差し引いても、お料理は
文句なしの☆5つ。

スタッフの中にはあきらかに、お料理のことは聞かないでオーラを
発散させている人もいました(^^;)
が、おおむね丁寧で感じよい。

最後のお勘定の時は、レシートは要求しなければ出ない模様。
これはいただけません。
あとディナーにはつくメニュー表がランチにも出ると良いのにな~
で、☆3.5個。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【平成21年4月訪問】

マルクルさんご推薦のお店訪問,第2弾です。
元町駅から山手の方に向かって歩いて10分くらいでしょうか。
ガラス張りの明るく,花壇の春の花々が可愛いお店。
しかし中に入るとガラッと印象が変わり,モダンでスタイリッシュな内装に驚き。

ナプキン皿は金色といぶし銀色で憎いほどオシャレ♪
額に入ったドライフラワー(実は後でパン置きと判明)や
ラナンキュロス系の黄色い花もステキ。

さてお料理ですが,お話するとスペインとイタリアにシェフが修行に行ってらしたので
その両方の良いところを取り入れた料理だそうです。

前菜 【太刀魚と豆?のムースのモホソース】
    【鰯のトマトソース・パルミジャーノチーズかけ】
    【ういきょうとハーブのガスパチョ】
    モホソースの緑とトマトソースの赤が補色で美しい。
    魚はどちらも新鮮で,それぞれのソースと良く馴染み美味しい。
    ガスパチョの酸味が口直しに。

サラダ【三田の契約農家産野菜20数種・焦がしバターとエメンタールチーズのソースで】
    帽子をひっくりかえしたようなお皿が面白い♪
    牛蒡や蕪・姫大根など根菜もたっぷり。
ただ根菜はもう少し火入れした方が食べやすいのでは?
    でもそれを補って余りあるのが,マルクルさんや他の方々も絶賛されてます
    バターとチーズの温かいスープ.。それはもう絶品の美味しさ!

パン 【フォカッチャ】
    ふっくら且つしっとりで美味しい~☆先のスープを付けて食べてくださいとの
    ことでしたが,それぞれが美味しすぎてもったいなく単独で戴きました。
    思わずお代わりありますかと聞いてしまいましたが,無くて(涙)

魚  【甘鯛の低温ソテーとイカスミとガーリックペーストのソース】
    ビジュアルも最高!甘鯛の身はふっくらで皮だけパリパリ。
    ソースも絶妙な味わい。

肉  【梅山豚ローストとシェリー酒のソース・菊芋ペーストにトリュフ添え】
    ここでまた梅山豚に会えるとは!!エテルニテ以来です。
    神戸ではこちらと後もう一店だけしか入荷できないそう。
    
〆  【オジャ 蛍烏賊や海老など魚介たっぷり】
    熱々の鉄鍋にたっぷり入れられて登場。鰹出汁の香りが漂ってきて
    トマト味が強いのかと思ってたので意外。
    見た目よりうんと和風の味わいです。オジャは「おじや」の語源となったそうです。

デザート 【金柑のジェラート・アーモンドクッキー】
      【フォンダンショコラ・バニラアイス添え】
    フォンダン・ショコラの容器はまるで土星のよう。ボールの上半分が
    蓋になってます。熱々のとろけるショコラは至福の味わい♪

こちらサービスも素晴らしいものです。
特に感心したのが,ドイツ製微発酵林檎ジュースを頼んだのですが,
飲むペースが遅かったので,途中「瓶を冷やしておきますね」と一旦下げられ,
グラスが空くとその都度注ぎに来てくれました。
ジュースでここまでの気遣いは初めてで感激です!

終盤シェフが挨拶に来られました。眼力のあるお若いイケメン♪
表のガーデニングもパン置きの額もシェフの手によるものとのことで
才能のある人は何でもこなしてしまうんだなぁと感心。

そして最後お勘定の時,請求書をみて目が点に!
6千円クラスの食事をしたはずなのに,コース4200円とジュース600円のみ。
サービス料等一切ついていません。素晴らしいコスパです。

全てにおいて大満足です。神戸が誇れるお店だと心底思いました。

  • ベルギービール2種
  • 炙り秋刀魚、黒イチジク、アーモンドビスキュイのミルフィユ仕立て
  • タパス①フォアグラ・ムースとカカオサブレのサンド

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2位

草喰 なかひがし (元田中、茶山・京都芸術大学、出町柳 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 ¥10,000~¥14,999

2014/10訪問 2014/11/15

唯一無二の世界観

食べログレビュアーなら,なにかしら目標を持ってる人多いんじゃないでしょうか?
例えばミシュラン店制覇とか、1000件レビューとか…
私の場合はなかひがしさんで12ヶ月全てのお料理を戴くことです

【平成26年10月 13回目】
今回は初夜飯初二階
通い慣れたなかひがしさんですが、初めて尽くしにワクワクしながらその日を迎えました。

大きなお座敷を襖で仕切って二間利用。
掘り炬燵式じゃないのはちょっと足がしんどい。
それに、建付の関係か、大きな車が通る度に襖が揺れて
初めは地震かポルターガイストかと、メンバーで顔を見合わせたり。。。
しかし、素晴らしい夜の饗宴のお陰で、そんなことも段々些細な事に。

飲み物はエビスとドイツはモーゼルの白ワイン。
この白ワインが中東さんが惚れ込んだとあって、とても美味☆★☆★
葡萄そのもののようなフルーティさと、程よい甘味と酸味。

●八寸 今月のテーマは栗名月または豆名月
 味女どじょうの天麩羅 個体数も少ないが、食材としても15000円/kgというとんでもなく貴重な魚だそう。
            もちろん初めて食べました。鮎と同じような清流に住んでいるそうなので
            泥臭さなど微塵も無く、旨味が濃い☆★☆★ これはランチでは食べられませんね!
 鬼皮ごと揚げた栗 渋皮ごと食べられます。 
 菊菜と鹿の肉の生春巻き包み 
 黒皮茸の天麩羅
 戻り鰹の燻製
 祇園豆の醍醐まぶし
 茗荷と 鱧の笹巻きご飯
 黒豆の枝豆と柿のきな粉酢和え


煮えばなご飯

●白味噌椀 里芋 なめこ 三つ葉

●焼き物 落ち鮎味噌幽庵漬の笹巻き焼き・茹で落花生 蜜柑 ポップライス
 この時期の鮎は骨が硬いので、抜いて別添え。
 笹の良い香りに包まれ、味噌の旨味が染みこんだ鮎は実に美味☆★☆★☆ 

●造り鯉 間引き菜 マイクロトマト とんぶり もってのほか(食用菊) 山椒オイルでカルパッチョ風に
 各月の鯉をいただいてますが、晩秋の鯉が一番美味しい☆★☆★☆
 もってのほかとは山形の食用菊で、伊達政宗公が「こんな美味しい菊を下々が食べるのは
 もってのほか」と言ったとか。

●椀 グジの湯葉巻 大黒しめじ 水菜
 昼には出ない椀。菊の蒔絵が芸術的。
 やわらかでふくよかなお出汁☆★☆

●箸休め① 鰹の生ハム仕立て むかご
 ふくら雀の小皿が可愛い。
 鰹美味しかった☆★☆

●箸休め② あけびの胡麻和え
 

●蒸し物 蓮根餅  猪口茸 小蕪  坂本菊
 もっちりした蓮根餅、美味い☆★

●強肴 琵琶湖の大鰻 赤人参 芥子菜 牛蒡
 人間の腕ほど太い大ウナギ。骨切りしてじっくり焼いてましたが
 芳ばしい反面、脂が落ちすぎて身のふっくら感に欠けてました。
 天然鰻は実に難しい食材なんだと改めて思いました。

●炊き合わせ 原木椎茸 中抜き大根

松茸ご飯
 9月頃は豊作だった松茸が、10月に急に入らなくなって+料金(1500円)になってしまいますが
 ぜひ!との女将さんの熱いお勧めで。
 一緒に炊きあげるのと違い、松茸を炭火で焼いてからご飯にまぜてあるので
 香りとシャキシャキ感が違う!

ここで、カウンターへ降りました。
 
●食事 木の葉とんぶり 目刺し 小鉢2鉢 香の物
 木の葉とんぶり、もちろん木の葉丼に掛けてあるんですが
 山椒葉ととんぶりを振りかけたミニ丼。
 もうお腹はち切れそうだったけど、山椒のさっぱりした風味でまた胃に入る(笑

●デザート 代白柿 人参葉のシャーベット スティックチョコレート ザクロ

珈琲 黒糖の金平糖 蘇
 最後の金平糖がまた美味しい☆★☆
 珈琲は長男さんが杉下右京のような手つきで淹れてくれます。
 希望を言えば、もっと熱い方が良かったな~

2階では女将さんが大活躍。大将のダジャレをそのまま踏襲されてます。
カウンターで大将がダジャレを言ってる時、シレッとされてるのにね(笑
夜でしか、食べられない珍しい食材が続々登場で値打ちがありました。

【平成26年2月 12回目】
ちょっと久しぶり。
一番好きな2月のお料理です。

八寸 鰯燻製、鮭と大根の麹漬、牡蠣甘辛煮、ヒイラギ唐揚、菜花、蕪の椿見立て
 ヒイラギは柊の葉形に似た小魚。

お凌ぎ 裏稲荷 
 雪山に見立てた裏稲荷の中は山菜がたっぷり。
 土筆が可愛らしく芽を出してます。
 大徳寺納豆と松葉で作った目出度い左馬。

椀 大根、人参、芹、赤蕪などの野菜出汁
 野菜以外一切調味料を加えてない。
 甘味、辛味、酸味などこんな深い味わいになるのかと驚き。

焼き物 鰆の杣焼き 鯉の鱗の佃煮
 杉板で挟んで蒸し焼き。
 橙を搾っていただくと美味しい☆

造り 鯉の冬ごもり 
 甘味たっぷりの鯉の短冊造りに辛味大根おろしがたっぷり。
 鯉も冬は特に美味☆★☆

煮物 猪肉の白味噌仕立て
 ムカゴや茸もたっぷり。
 しっかりした筋肉質のお肉は噛めば噛むほど旨味がほとばしり出る☆★☆★

強肴 モロコの炭火焼き 赤万願寺ソース
 いつもの鴨、笹カレイに加え、この時期はモロコも選択肢に。
 かなり大振りのモロコなのに、骨まで柔らかくじんわり焼けている☆★

止め肴 畑菜と椎茸の煮浸し
 京都では2月の初午(はつうま)の日に畑菜を食べる風習があるそう。
 なかひがしさんに行くと、昔からの習わしを勉強させてもらえます。

食事 目刺し、卯の花、ブロッコリーの芥子和え、白飯、香の物
 3杯目のお代わりでやっと念願の「ニューヨーク、マンハッタンの夕日」を戴きましたよ!
 白米の湯漬けに練り梅がのっかってます。

水物 酒粕シャーベット、朝摘みイチゴ、橙ジャム

3月31日、NHKの「プロフェッショナル」に中東さんが登場します。
放映されると、また予約殺到するでしょうから、
予約するなら今の内に(笑


【平成25年4月 11度目】

八寸
こしあぶらの揚げ物 鹿肉と日本蒲公英、苺のオイル和え
筍の荏胡麻和え 柊の干物 蛍烏賊の桜チップ燻製 玉子焼き 桜葉飯蒸し


こごみと干し土筆の白和え
小鉢は土筆柄、可愛い♪

椀物
スナックえんどうとよもぎ餅の白味噌
ゼンマイ蒔絵の椀、可愛い♪

焼き物
桜鱒の西京焼き 葉山椒 ブロッコリーの醍醐まぶし 芥子菜 一口黄金

造り
鯛の造り 醤油ムースで
虎杖 山菫、烏野豌豆 葉山葵の醤油漬け 野蒜混ぜ大根おろし


炊き合わせ
筍 白菜菜花 ゼンマイ素揚げ

強肴
シャラン産鴨炭火焼
「いつも同じもんですんません」と大将。
「これが楽しみで来てます」と私たち^^ 

止め肴
独活 クレソン 黄ニラの煮浸し

食事
目刺し 白飯 野菜の五目煮 蕗の薹の味噌和え 香の物

水物
朝摘みイチゴ、きなこアイス、わらび餅

春は出てくる山菜の多いこと多いこと。
何度行っても覚えきれません(笑


【平成24年11月10度目】
前回、なかひがしツアー団体客と同席だったため、お料理、サービスとも
ちょっと点数辛目に採点しました。
今回はいつもの落ち着いた中にも、大将のお茶目な接客が光り
とても楽しい2時間を過ごさせてもらいました。
息子さんの出番が段々増えてきているのも頼もしい。

*八寸
揚げ栗、衣かつぎ、銀杏蒸焼、丹波黒豆直焼、鰹生節の燻製、
香茸(コウタケ)、鯖寿司、茹で落花生

十字に切れ目を入れて鬼皮ごと揚げた、なかひがしさん曰く一番簡単な栗料理だそう(笑
渋皮ごと食べられて、実に芳ばしい☆★
丹波黒豆は皮ごと2時間ほど煎ったそう。

*お凌ぎ
カラスミとムカゴの飯蒸し

*椀
バターナッツ南瓜と蕪の白味噌椀
言うことなし。完璧です★☆★☆★

*焼き物
子持ち鮎の味噌幽庵の朴葉包み焼
背骨は抜いて唐揚げに。

*造り
鯉の洗い、紫芥子菜、カタバミ、茹で小豆、ノビルなど


*炊き合わせ
聖護院大根、金時人参、杓子菜、ハナイクチ(茸)、加賀蓮根のすりおろし
野菜だけなのに、何故にこれほどコクのある味わいになるのか★☆★☆
ハナイクチは天然シメジに似ているが、更に美味しい。

*強肴
シャラン産鴨炭火焼 温州みかんジャム添え
鴨が美味しい季節★☆★☆

*止め肴
自生椎茸、杓子菜、食用菊の煮浸し

*食事
白ご飯、アケビの胡麻和え、目刺し、香の物他

*水物 
熟し代白柿の人参葉シャーベット添え
枝は近所のチョコレート工房に頼んで作ってもらったもの。
型ではなく、一本一本削られたとか。
柿は究極熟した物を冷やしてあります
ほんとに甘い★☆★


【平成24年6月 9度目】
●八寸
竹籠に原種のあじさい。
稚鯖の干物、虎杖の白和え、焼き一寸豆、田芹の湯葉巻き、鯖寿司
初鰹のなまり節、青梅葛餡、,淡竹


この中では青梅葛餡、爽やかで印象深い★☆★
虎杖のちょっと酸味が効いた白和えも良かった。

●椀 賀茂茄子、スナックエンドウの白味噌仕立て
いつもながら、最高★☆★☆★

●焼き物 鮎の塩焼き 蓼酢で
後述しますが、この日は団体客がいたので、事前に焼いた鮎を焼き直し。
風味が落ちてしまってた。残念。

●お造り 鯉の洗い、朝風胡瓜の塩もみ、胡瓜のムース 土佐醤油で
土佐醤油を振りかけて、混ぜ混ぜにしていただきます。
パリパリに揚げた鱗がいいアクセントになり、美味しかったな~★☆★☆

●煮物 天然鰻の蒲焼き、淡竹、揚げ木の芽
揚げた木の芽が匂い立ちます。
鰻はややふっくら感に欠ける。

●強肴 シャラン産鴨の炭火焼き
これが無いと、なかひがしさんに来た気分がしません(笑

●小鉢 虎杖、ワラビのサッと煮

●食事 白飯、鯉コク、目刺し、新ジャがの木の芽和え、香の物

●水物 蓬アイス、紅茶ゼリー、びわ、苺、岩梨
甘味はフルーツ本体のみで、紅茶味を最大限生かした大人味

この日は総勢14名ほどのツアー団体客が来て
なかひがしさんは大忙し。
旗を持った添乗員を先頭に、ドドドと入店してきたのには正直驚きました。
鮎は事前に焼いておいた物を温め直したりで
いつもとかなり勝手が違う。日が悪かったな。。。。。  


【平成24年1月 8度目】
いつもは質素な店先に、白い大きな暖簾がかかりお正月気分。
何度も来てますが、やはりいつもと違う高揚感。

●八寸
塗りの箱の蓋は絵馬型の杉板。
その上にムカゴ、黒豆、からすみ、煮蛤がささった大王松。餅花に模してあります。
辰の文字入りぐい飲みには蕗の薹、蒟蒻、土筆の白和え

今年は中東さん年男だそう。「48歳になります」と今年最初のギャグ(笑

塗りの箱の中には風干し子持ち鮎、六文銭に模した堀川牛蒡
金柑、揚げ筍、揚げ栗、結び紅白なます、味噌卵黄を挟んだ白蕪


鮎は伊勢神宮でお正月に奉納される目出たい魚。

●椀物
むかごの自然薯団子、大根、人参の白味噌仕立て
芹を散らして

●焼き物
鯉のつけ焼き、雪割蓮根、氷餅、鱗の甘露煮
鯉が焼き物で出てくるのは1月だけ。
丁寧に骨を除いて、じっくり焼き上げてあります。

●お造り
氷見の寒鰤、自然薯、辛味大根、ポン酢ジュレ、粉末醤油で
添え物4種をぐじゃぐじゃっとかき混ぜて食べると
何て美味しいんでしょ!これだけでお酒が進みそう♪

●焚き合わせ
北山のイノシシ、杓子菜、頭芋の揚げ団子
飛龍の素晴らしい蒔絵の椀で。
イノシシから濃厚な旨味が出たお出汁は温まる★☆★★

●強肴
シャラン産鴨の炭火焼き、人参コンフィ、黒大根、辛味大根
冬場の鴨は脂が乗り、しっとりした旨味をたたえてます。

●食事
ブロッコリー、カリフラワーのすぐき酢
おから
目刺しとおくどさんで炊いた白ご飯
香の物


●水物
橙ゼリー、酒粕シャーベット、冬苺、苺
橙をユズリハに載せて、「代々譲る」で締めくくり。

いつ来ても楽しいなかひがしさんですが、冬のお料理は根菜は滋味深く
肉、魚は脂がのり一段と美味しい。


【平成23年8月 7度目】

前回3月は事情があって、涙の欠席(T_T)
なのでちょっと久しぶり。いつもの8400円コースにエビス。

●八寸
蕪のへしこ挟み、ささげ、ホオズキの中に茄子の枝豆射込み、
オクラの醍醐まぶし、とうもろこし寒天寄せ、あかざと百合根、ほぐした塩鱈、
ささげ豆、びわますの寿司(実山椒入り)

この日は旧暦の七夕。梶の葉の上にお料理が盛られています。
平安時代には笹や竹じゃなく、梶の葉に七夕飾りを飾りつけていたとか。


小鉢 イタチ胡瓜、胡麻豆腐に胡瓜のすり下ろし
昔胡瓜は黄色くなるまで完熟させて食べていたそう。
黄色く大きな胡瓜はイタチに似ているから名が付いたとか。
お出汁をたっぷり吸った黄瓜はトロッとして冬瓜のように美味しい☆★☆

そばがき。おくら、モロヘイヤ、長芋、海苔と
ネバネバ三兄弟で夏ばて防止♪

煮えばなのご飯

うるかを塗って焼いた鮎の風干し、万願寺とうがらし、トマトを煮詰めたもの

●:鯉の洗い、赤紫蘇ジュレ、梅、茗荷、花オクラなど 
 比良山荘の鯉の洗いは直球勝負だけど、なかびがしさんのは変化球。
 いろんな味わいのハーモニーは楽しい☆★
 このガラスの器はボヘミアングラスでキツネと薄柄は正倉院由来のものとか。

茄子の蒸し焼き、白味噌、茄子の皮の揚げたの、かぼちゃといんげん
 これ美味しかったよ~☆★☆

美山の鮎塩焼き 
 いつも焼き物は鴨を頼むんですが、今回は鮎で。
 安曇川の物より大振り。なんと早くもちょっと卵を孕んでました。
 大将曰く「初産ですな」。
 笹の葉の絵柄に、傾斜のついた皿は蓼酢がキレイに奥に収まってます。
 鮎専門皿ですね。

錦糸瓜、ドイツ豆の酢の物

メインディッシュのめざしとごはんセット

バジルと豆腐のアイス、まくわ瓜、真珠豆、井戸水のジュレ、トマトのソルベ

今回は中東家のグローバルな活躍のお話し、いろいろ聞けました。
長男さんはしっかり厨房でお父様の補佐、次男さんはセントレジスのラ・ベデュータで料理長。
三男さんはマンハッタンで精進料理屋さんをされているそう。
しっかり料理人のDNAが伝わっていて素晴らしい♪

なお10月末には東京のベージュでアラン・デュカス氏とのコラボで
ナイフとフォークで戴く草喰料理」なるイベントがあるそう!
私は東京には行けないので、こっちでもそれやって下さいよ~ってお願いしましたが(笑


【平成22年10月6度目】
10月も最終、急に冷え込んだ日でした。
店の中は一転、満席の熱気と温かいいつものお店の方々の笑顔。
ミシュランの☆が1個から2個に増えて、お祝いを言おうかと思いましたが
全然そんなの関係ない雰囲気だったのでや~めた!(笑

今回は8400円のコース。
まずエビス、次に「英勲」の冷やを戴きました。

八寸 【揚げ栗・玉蜀黍の寒天寄せ・祇園豆の醍醐まぶし・戻り鰹の燻製・焼黒豆
     黒皮茸の天ぷら・小蕪の味噌挟み・むかご入りのおこわの笹巻き
    ガラスの器の中には黒豆の枝豆と柿、きな粉酢 】

 戻り鰹の燻製は旨味がこれでもかってくらい凝縮!美味しい。
 黒皮茸、非常に珍しい物で木耳のよう。
 栗名月(または豆名月)を祝って、焼黒豆と揚げ栗も。

椀物 【猪口茸(ちょこだけ)と小芋】    
  しめじの仲間のようです。いつもながらこちらの白味噌は美味しい。

焼き物 【鮎味噌幽庵漬の笹巻き焼き・茹で落花生・赤万願寺と万願寺・ポップライス
 盛りつけがすばらしい!青万願寺で赤万願寺を挟み熨斗を表現。
 雀のようにお米をついばんで下さいとのこと。はい一粒一粒戴きました。
 鮎は子を腹一杯孕んでます。笹の良い香りに包まれ、今年最後の鮎を戴きます。
  
お造り 【鯉の細造り・生姜のソルベ・間引き菜
 紫蘇風味のお醤油をかけてぐしゃぐしゃとかき混ぜる。
 生姜の清涼感が鯉の清澄さを更に引き立てる。
 この鯉今までで一番!と同行した友だちとも肯きあう。

炊合せ 【小豆を射込んだ蓮根・虚無僧茸・蕪の葉
 今まで食べてた蓮根は何だったんだってくらいほこほこ。
 小芋のようです。

強肴 【フランス産鴨の炭火焼
 笹ガレイとの選択ですが、ほとんどの客はこの鴨が楽しみ♪
 もちろん私たちも。表面の香ばしさ、レアな風味を残し旨味を蓄えた赤身。
 言うまでもなく美味しーーーーーーーい!!!

止め肴 【大根葉と大根とお揚げ
 サッと煮た煮浸し。お揚げさんをこんなに細く刻めるなんてすごい。

食事 【白米・目刺し・香の物・小鉢
 なかひがしさんのご飯はいつも美味しいけど、10月のは格別☆
 小鉢が幾つかありましたが、ごめんなさい忘れました…

水物 【代白柿と人参葉のソルベ
 京都名物ですが、実際は奈良産とか。
 超完熟柿です。もうほとんどジャムのようにねっとり。

俳句を嗜まれている方なら、こちらは堪らないでしょうね。
季語に因んだ食材がいつも満載。
私はあいにくそちらの素養は全くありませんが、
それでも季節を感じながら戴くお料理は格別です☆☆☆

今回も大将は絶好調。新作満載の日でした。
(白ご飯)(目刺し)ショォィル(山椒オイル)」と指さしながら
食べ方を説明(笑

次回は3月。「またお願いしますね~」とお店を後にする私たちに
「良いお年をお迎え下さい(^o^)」だって。
ちょっと気の早いお茶目な大将でした。


【平成22年5月5度目】

天候不順で初夏の陽気とは言いにくいこの頃。
けれど、なかひがしさんのお膳は確実に春から夏への移ろい。
小食のメンバーがいたので、今回は6300円コース。
エビスと英勲(冷)で。

 八寸 【鯖寿司の粽仕立て・稚秋刀魚・新鰹なまり節・虎杖のとろろ昆布巻
      葉山葵、アスパラ、タンポポの小鉢・虎杖の煮汁の寒天寄せ
      空豆の醍醐まぶし、破竹の山椒詰め、蕗の焼き湯葉巻き】
端午の節句なので、菖蒲とヨモギの束が上に置かれてきます。
菖蒲は剣、蓬は薬を表すことから
「強く優しく」という親の願いが込められているとのこと。
小鉢にはまだ白い苺が一かけ。「イチゴ白書」との説明。
確かに甘酸っぱい青春の味の小鉢でした(笑)

 和え物 【擬宝珠、虎杖の白和え】
擬宝珠とは新芽が巻いている状態が橋の欄干にある擬宝珠に
似ていることから名付けられたそう。

 椀物 【新タマネギと莢豌豆の白味噌仕立て】
いつもながら、こちらの白味噌は美味しい♪
 
 焼き物 【イワナの塩焼き・ノビル酢で】
解体新書」って言われるとおり、骨をキレイに抜いて
煎餅のようにパリパリに焼き上げてあります。
葱坊主が振りかけられています。小さくてもしっかり葱の味。

 造り 【鯉のへぎ造り・鱗の甘露煮・皮湯引き、煮こごり】
ノビルを刻み込んだ大根おろし、カラスノエンドウ、虎杖水車の中央に
クレソンの花、軸を巻いた二十日大根など他所のお店では
絶対見られない手の込んだ季節感が表現されています。
また合わせ醤油は特製で非常に美味。

 炊き合わせ 【稚鮎・破竹・虎杖】

 止め肴 【焼き椎茸・水菜・レタス】
自生の水菜は味が濃く力強い。

 食事 【白飯・莢豌豆と人参の白味噌和え・葉山葵と鰯の佃煮・香の物】
佃煮も白味噌和えも美味しかったです。

 水物 【胡麻豆腐アイス・イチゴ】
しっかり胡麻と豆腐の味でした(笑)

今日同席したお客さんで通常の懐石と勘違いされている方がおられました。
「草喰」と銘打ってられる意味をよく認識してから来ていただけたら、と
残念に思います。


【平成21年12月再訪】

通算4回目です。どうしてこんなに気に入ってるのか。
まず八寸の魅力。ここまで季節感を再現してる八寸は希有でしょう。
それと草の根,鯉の鱗まで食材として無駄にしない精神。
派手さはないけれど,今は失われた日本の美徳が身にしみます。

 八 寸 【締め鯖の昆布巻・戻り鰹の山椒煮・林檎と鹿燻製・ブロッコリーの氷餅
     焼き黒豆・南瓜と金時豆のカボス釜・栗煎餅と栗餡の山茶花見立て】
赤・黄・緑の彩りもキレイなカボス釜。若狭鯖や美山鹿の美味しさは言うまでもなく。
ブロッコリーは雪を被った木々を表現。

 お凌ぎ 【からすみ・銀杏・零余子の飯蒸し】
あっさりした飯蒸しにからすみが良いアクセント。

 椀 物 【天然なめこ・大根・人参・茗荷の白味噌仕立て】
奥様のご実家の白味噌はこちらの定番。冬場は酒粕も入ります。

 造 り 【鯉・皮の湯引き・煮こごりを日野菜おろしで】

 焼き物 【鰆の朴葉蒸し焼き・蕪の味噌挟み・海柑】
鰆は幽庵焼きならぬ,海柑汁に漬けた「海庵焼き」とは大将の命名。
海柑とは徳島産で蜜柑とカボスを掛け合わせた物。

 煮 物 【焼き堀川牛蒡・揚げ里芋・金時人参・大根・杓子菜の柚子味噌田楽】
最後野菜から出た煮汁をお猪口で戴くのですが,滋味溢れた逸品。

 強 肴 【鴨ロースの炭火焼き・九条葱】
ボジョレー・ヌーボーの時期の鴨は適度な脂の乗りで最高に美味しい☆☆☆

 止め椀 【蕪の酢漬け・菊菜煮浸し】

 食 事 【白飯・沢庵の贅沢煮・香の物】
贅沢煮とは,そのまま食べられるのにわざわざ一手間かけることから。

 水 物 【冬苺・人参葉シャーベット・柿ジュレ・林檎】
冬苺の赤と人参葉の緑がクリスマスを思わせる。

尚来年4月からコースそれぞれ千円ずつ値上げするとのことです。 


【平成21年7月再訪】
定例化した「なかひがし」訪問です。
飲み物は「エビス」。

八寸 【子秋刀魚の日干し・タニシ・揚出茄子の枝豆射込み・鱧飯寿司
     莱と玉蜀黍の煮浸しに鱈でんぶ・オクラの醍醐まぶし】
こんな可愛い秋刀魚初めて!
揚出茄子の枝豆射込みは先日テレビでも紹介されていた7月の定番です。
面白かったのが鱧飯寿司。
修行僧がただの白ご飯と偽って食べていたとか。確かに白くて判りません!
醍醐は牛乳を精製した貴重な物で醍醐味の語源になったものとか。

和え物 【子芋の荏胡麻和え・大葉と穂紫蘇を添えて】
荏胡麻は胡麻ではなく紫蘇の仲間でαリノレン酸をたっぷり
含み健康食品です。

椀物 【枝豆豆腐と新じゃが千切りの白味噌仕立て】
こちらの白味噌汁は本当にまろやかで美味しい。
夏はすっきり甘味を控えめにされてます。

造り 【鯉のあらい・夏大根シャーベットと実山椒】
写真取り忘れ(涙)鯉の身は湯にさっと通すことで桜色になるとか。
実山椒と夏大根のピリピリ感が心地よい刺激。

焼き物 【鮎の炭火焼き・蓼酢で・トマトのコンフィ・ズッキーニ】
彩りもキレイ。鮎は頭から丸ごとキレイに戴きました。

蒸し物 【蒸し賀茂茄子の白味噌田楽・インゲンと南瓜添え】
茄子の剥いた皮は素揚げにして飾りに。白味噌の美味しいこと♪

強肴 【鴨の炭火焼き・梅肉だれ・実山椒とオニオンスライス】
季節に合わせて塩加減焼き加減を変えられてます。
今回は表面かなり強火で炙られていて芳ばしい。

小鉢 【錦糸瓜の素麺風】
しゃきしゃき感が食欲を増します。

食事 【目刺しに白ご飯に香の物】
今回新兵器が。山椒オイルで目刺しを食べたのですが,
目刺しの塩気をオイルがまろやかにしてまた別物の美味しさ!

水物 【紅茶ゼリー・抹茶豆腐アイス・真桑瓜・ブルーベリー・柑橘】
お皿の下に葵の葉が3枚敷かれてます。
昔祇園祭の頃の京都の町には葵がわっさわっさ生えていたとか…

【平成21年2月再訪】

今回は食材がうま味を蓄える冬料理ということですべてが想像以上の美味しさ!
7350円のコースで。
底冷えする日だったので,ビールの後は立山を熱燗でぬくもりながら…
お料理の味を消さない柔らかな口当たりの良さです。

八寸 【牡蠣しぐれ煮・鰯の燻製・蕗の薹と蒟蒻と山菜白和え
     菜の花胡麻和え・射込み芋・赤蕪と白玉の椿見立て】
  赤蕪と白玉は可愛くてため息。赤蕪は酢締めで中に柿ジャム。
  白和えには土筆が飾られ,芽吹く春の気配を。
  節分に欠かせない鰯の燻製は旨味凝縮~♪
  射込み芋は頭芋と茸を炒め柚子に射込み蒸したもの。

椀物 【栃餅,大根,人参,芹など野草の白味噌仕立て】
  酒粕も少量入り温まります。栃餅は風味豊かで大好き。

焼き物 【西京味噌漬け鰆の杉板焼きに雪輪蓮根を添えて・鯉の鱗の佃煮】
  杉の匂いが香り立ちます。鰆も本当に美味しかった!
  鯉の鱗少々驚きましたが,山椒がよく効き意外にいけました。
  なにより食材の全てを無駄にしないという精神が素晴らしい。

造り 【鯉に日野菜おろしとポン酢ジュレ添え】
  湯飲みに入り登場。短冊の鯉はおろしとジュレがよくなじみ,
  9月の鯉よりずっとうま味が染み込んでました! 

焚き物 【牡丹鍋・九条葱・堀川牛蒡・里芋など】
  厳選された猪はもちろん臭みは全く無く,よく噛みしめる内に
  山の滋味が溢れ出てきます。お出汁もいいお味。

強肴 【フランス産鴨の炭火焼き】
  笹ガレイとの選択ですが4人全員鴨で。
  この時期の鴨は脂がよくのり,ミディアムレアの柔らかいお肉から
  ジュワッと旨味が口に溢れ出ます。感涙もの!

和え物 【水菜と薄揚げの芥子酢味噌和え】
  筋っぽさとは無縁の柔らかな水菜が美味い。

白ご飯とおかず3種と香の物 【目刺し・おから・ブロッコリーの胡麻和え】
  こちらのご飯は「ひとめぼれ」とのこと。おくどさんとの相性が一番とか。
  もちろんお代わりしてお焦げをゲット。

水物 【苺にグレープフルーツのゼリー】

月初なので次回の予約は余裕と思いきや
またまた7月の日曜日は1日だけしか空きが無し。
ここでおやじギャグ一発。「この日カウンターはいけますか?」と私。
「その日はカンターに取れます。」座布団1枚でした(笑)

【平成20年9月初訪】 

字数制限にひっかかりましたので、日記に本文は移しました。

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3位

オテル・ド・ヨシノ (宮前、田中口 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2011/04訪問 2011/05/08

素晴らしいプレゼントアリガトー!\(=^O^=)/'`*:;。・★'`*:;。・☆

【平成23年4月再訪】

口コミ200万件突破キャンペーンに遊び気分で応募したのがなんとなんと大当たり!
自慢じゃないけど、抽選や宝くじには全く縁遠い私なのに(笑
マイフレンチナンバーワンのオテル・ド・ヨシノさんに再訪してきました。
5500円相当のお任せコースが2人分プレゼントです♪家族3人で伺いました。

アミューズ グジェール
定番です。一人2個ずつ。

スープ 新タマネギのポタージュ 
前回のジビエのコンソメが絶品中の絶品だったので、コンソメを期待してたんですが…
でも飲んでみると、とんでもない(笑
やっぱり奥が深い☆☆
タマネギの甘みと旨味が十分すぎるほど、溶け込んだおいしさ!
飴色になるまで炒めたタマネギチップが良いアクセント。

前菜 湯浅産岩牡蠣のカクテル 
片手に余るぐらいの大きな岩牡蠣。そこに白ワインベースに柚子を効かせたジュレ。
それだけだとよくあるカクテルなんですが、底にサワークリーム、エシャロットに
赤ワインビネガーのコンビネーションが潜めてあり、ジュレ、牡蠣、クリームの
マリアージュはトレビア~ン☆☆☆☆☆圧巻です!

魚 スズキのソテー マリエールソース、春野菜を添えて
マリエールとは漁師の意味だそうで、貝のジュがたっぷりのソース。
ディルなど香草がたっぷりで、ポロ葱の甘味がまた美味しい。
スズキは皮目がパリッと焼き上げられ、身はふっくら。塩はほどほどで、パーフェクト☆☆
サザエも添えてありました。春野菜がどれも瑞々しく美味しい。

肉 熊野牛のサイコロステーキとリ・ド・ヴォーのロースト、
     モリーユ茸のソース、ジャガ芋のミルフィーユ仕立て
 
赤身でお肉自体は普通に美味しいって感じですが、ソースがすばらしい。
モリーユ茸のフリカッセが添えられていて、口に入れると
網目にしっかり染みこんだソースが口に広がり。思わず笑みがこぼれちゃいます。

  ラム肉のロースト
ダンナさんはお任せコースではないので、近い価格帯のコースを選びました。
ラム肉大好き人間なので、メインは迷わずこれ!
今までのラムの最高峰はデッレ・トレ・ルマーケで戴いたものでしたが
こちらのも負けず劣らずだったそう。素晴らしい火入れでジューシー。
あちらのほどガツンと来るタイプじゃないけど、じんわり
ラムの香りと旨味が上品に口に広がる~幸せそうでした♪

デセール 貴志川産イチゴのパフェ
白ワインのジュレがたっぷりでかなりアルコールを
感じます。バニラアイス、スポンジ、メレンゲとかき混ぜて食べる

コーヒーor紅茶orハーブティorエスプレッソorカプチーノ
 選択肢が多くてうれしい。カプチーノでお願いしました。もちろん旨し!

ミニャルディーズ カヌレ、オレンジピール、アマンドショコラ
 これも定番。

以前伺った時にサービス面が御料理に比べると、追いついてないなと思ったんですが
今回はきめ細やかなサービスが受けられ、すごく向上されたな~って思いました。

電話予約の際、「何かお祝い事ですか?」と聞かれたので、
娘の合格祝いと伝えておいたのですが、うれしいお祝いの一皿がありました。
記念撮影もしていただけて、すてきな1日に。
食べログさん、ヨシノさんありがとうございます♪


【平成21年10月訪問】

和歌山に行く機会に恵まれ,マルクルさんにお勧め
を受けていたフレンチを戴くことに。

和歌山市内では背の高い12階建てのビルの最上階。
海も山も見渡せます。お役所が入っているビルなのでおしゃれっ気には
乏しいですが,上がってしまうとそれも気になりません。
入り口手前はカフェのステラ・マリス
奥がオテル・ド・ヨシノになっています。

オーナーシェフ吉野建氏は大変有名な方で
ミシュラン1つ☆をフランスでも東京でも獲得されています。
ジビエの扱いが得意とのこと。普段はこちらにはいらっしゃいません。
料理長の手嶋シェフは吉野氏の薫陶を受けた方。

ランチは3コース。真ん中の5250円(税込み・サ別)のグルマンコースを。
前菜は5種類,お肉料理も6種類くらいから選べます。
食材により300円から2500円アップします。

1 アミューズ【チーズのシュー】

2 スープ 【雉子のコンソメ】
 具材だけが入ったカップに後からスープを注いでもらうスタイル。
 野趣豊かなジビエの風味を消さず,薫り高い透明感のある仕上がり。
 舌先から喉の奥を通る間にも味わいが変化していきます。
 具材は雉子肉と卵白のムース。
 禁断の味を知ってしまった!それ位の衝撃の美味しさ♪ 

3 前菜① 【足赤海老のガレット包み揚げ・ビスクソース】
 スペイン産の唐辛子がピリっとアクセント。友達のチョイス。
 ビスクソースが抜群!パンでソースまで完食。

  前菜② 【ジビエ(猪・鹿・雉子・鴨)とフォアグラのパテのパイ(+1000円)】
 私のチョイス。中心にフォアグラ,それを囲んでジビエのパテ,
 さらにコンソメジュレの3層から成る大変手の込んだパイ。

4 自家製パン 
 Hajimeで戴いたシュクレのラインナップに似ているような。
 生地のしっかりした美味しいパン。もちろんお代わりOKで
 その度にパンの種類は変わります。

5 魚料理 【クエのソテー】
 和歌山名産のクエ。クエのブイヨンとマデラ酒のソースは絶品。
 ぷりぷりのゼラチン質豊富な白身でしっかりした旨味。
 さすが絶賛される魚だけあります!

6 肉料理 【シャラン産鴨胸肉のロティ・フォアグラのポアレ・赤ワインソース】
 鴨は肉汁がしたたり落ちるジューシーさ。またフォアグラの
 美味しいこと!付け合わせはジャガ芋とアンディーブ。

7 デセール 【メロンと白ワインジュレ・マスカルポーネチーズのアイス】
 濃厚な甘味のメロンとアルコール分がやや残ったジュレ。

8 コーヒーとミニャルディーズ
 コーヒーもお代わりOK♪カヌレとオレンジゼリーとショコラ。
 フィンガーボールも出るんですよ。

器はベルナルド,カトラリーはクリストフル。
重厚さと高級感が漂います。

大阪にあればミシュランの★獲得確実じゃないでしょうか。
けれど新鮮なクエや足赤海老などの食材を使えるのも
和歌山という立地だからこそ。
そう考えれば,和歌山にあってこその素晴らしいお店ということでしょう。
デザートが若干弱いかと思いましたが,お料理はパーフェクト♪
わざわざ行く価値が十分あるお店です。

ぼそっと一言…
私の感覚では「HA●IM●」より上です。

  • 新玉ねぎのポタージュ
  • 湯浅産岩牡蠣のカクテル
  • スズキのソテー・マリエールソース、春野菜を添えて

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4位

カモシヤ クスモト (新福島、福島(JR西日本)、福島(阪神) / 創作料理、日本料理、イノベーティブ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2009/02訪問 2010/07/01

記念日にふさわしい素晴らしいお店☆

銀婚式のお祝いにこちらに寄せてもらいました。
お料理に合わせて醸造酒を選んでいただけるという点が大きな決め手です。

黒を基調に照明を落とし1枚板の立派なカウンターが
目をひくスタイリッシュな空間。
頭上には2000本ものワインを貯するセラーが。
日本酒も30種類,グラスワイン用に15本を常時用意されているとのこと。
バカラ・ラリックなど錚々たるグラスが並び壮観。
カウンター9席,奥に半個室のテーブル4席のこじんまりしたお店です。

お料理は6300円のコースのみです。
まずははちみつの微香がするフルーティなシャンパンで乾杯。
ロブマイヤーのバレリーナの美しいフォルムに魅了されます。

【金目鯛のローストと蛍烏賊・新キャベツのピューレ添え】
まずはフレンチティストで。つまみ菜や新玉葱など野菜もたっぷりで春の装い。
食べた後スモークの香りが鼻をくすぐり,一手間二手間かけたお料理。

【岩手の純米吟醸「悠楽」】
ラリックのアンティークグラスで冷やでクィッと。
キレの良さとのど越しの良さに感動の美味しさ!

【ぶり大根をテーマに4種】
大根に鰤でんぶ,鰤の芥子酢味噌和え,鰤のお刺身大根おろし添え,
低温火入れの鰤にあけがらし(もろみ味噌のような味わい)
新鮮そのものの寒鰤はどれも最高でした。

【鳥取の山廃純米「鷹勇」】
次リゾットと聞き,お勧めはワインかと思えば日本酒でビックリ!
フルーティでやや甘め。驚くほどリゾットにぴったり。ソムリエールの奥様の面目躍如。

【佐呂間湖のマテ貝や牡蠣,アサリのリゾット・白子のフリット添え】
塩を一切使わず貝の旨味とクレソンのピューレで風味付け。
古代米のプチプチ感と濃厚な貝の旨味が絶妙。唯一白子のフリットが塩気のアクセントに。
カウンターのあちこちで「美味しい!!」の歓声。

【寒平目のトーチー蒸し・舞茸ソース・黄ニラや九条葱添え】
中華テイスト。淡白で円やかなソースと平目はベストマッチ。
実はこの料理のお勧めは赤ワイン。白と思ってたのでビックリ。

【鳥取の古酒「山笑ふ」をぬる燗で】
10年物と15年物のブレンド。紹興酒のような香り。
かなり癖があるので私はパス。ダンナは喜んでました。

【琉華豚のロースト中華黒酢風味】
この沖縄産の豚すごいです。3時間かけてじっくり火を入れた肉は
まるでレアのようにとろっとジューシー。
食べたいけど無くなるのが厭だから食べたくない,そんな心境にさせる味(笑)

【羊乳のブラマンジェとアイス・苺添え】:
デザートですらお酒に合うようにと考えられているとのこと。
いい意味での乳臭さを酸味強めの苺で引き締め,計算された美味しさです。

食後楠本夫妻とお話できました。ご主人はキム兄の面影にも少し似た
気さくな方です。奥様は何と私たちの大学の後輩と分かり,昔話に花が。
記念日にふさわしい素晴らしい夜になりました。
本当にありがとうございます。

  • ロブマイヤーのバレリーナでシャンパンを
  • 金目鯛の炭火焼き・新キャベツのピューレ添え
  • 純米吟醸「悠楽」

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5位

山玄茶 (祇園四条、三条京阪、三条 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2012/07訪問 2012/08/07

大将のいる席、いない席

【平成24年7月再訪】

年に一度の同期会、1年交代で大阪で洋、京都で和のパターンでお店探し。
今回は私のお気に入りの山玄茶さん。
まとまった人数なので、2階の個室(1人500円室料要)で8000円(税・サ込み)コース。

8人用テーブルに椅子席。
特段風情のある感じでもなく、普通のお部屋。

先付け 胡麻豆腐、ジュンサイ、海胆
 非常に弾力のある胡麻豆腐でびっくり。
 葛が入ってるようです。

椀 鱧、賀茂茄子、魚素麺
 鱧はふっくらで皮も柔らかで良かったな~☆★☆
 魚素麺もツルッと食べやすい。
 お出汁がまろやかで、旨味がフワッと口の中に広がる。

お造り 鯛、烏賊、蛸、縞鰺
 お醤油にすり胡麻を山ほど入れて。
 これは善し悪しかな。淡泊なネタには胡麻風味が勝ちすぎます。

焼き物 ビワマス
 塩加減、焼き加減は抜群。
 最後の一口は下に敷いてある塩漬けした桜葉で巻いてとのこと。
 桜の葉の香とマスってすごく合います!美味しい☆★☆

八寸 鱧の子玉締め、玉子カステラ、鯖寿司、枝豆、山桃の甲州煮、栂尾煮
    バイ貝、大徳寺麩のクリームチーズ挟み、鰻ざく、青菜の炊いたん

    昔、七夕の短冊に使われた梶の葉が爽やか♪
    驚くような食材はないけど、どれも丁寧に仕事されていて、さすがの安心できる美味しさ。
    鱧の子の玉締めはそのままだとぱさつくので、山芋を混ぜてるとか。
    シナモンの効いた栂尾煮(薩摩芋の甘煮)が特に美味☆★☆★

揚げ物 海老春巻き、鱧のフライ、玉蜀黍
   もちろんカラッと揚がってる。
   塩とレモンで。

炊き合わせ 鴨饅頭、万願寺と何か(失念)
  普通に美味しかった☆

食事 白ご飯、赤出汁、香の物
 大将のご実家のキヌヒカリ。柔らかめに炊きあげてます。
 ①そのままで ②塩で ③由比の山椒シラスで ④鯛のふりかけで
 全員しっかりお代わりしましたよ~(笑
 赤出汁は夏場は上澄みだけとのことで、さっぱり♪

水物① トマトの甘煮、レモンシャーベット
 レモン好きの私です!もちろん美味しく頂きました☆★☆

水物② わらび餅と自家製あんこ
 わらび餅、非常に粘り腰で千切れません^^

前半は仲居さんの給仕で、ややばたついた感じ。
後半からは若頭さんが登場で、一気に和やかな雰囲気に。
大将譲りのにこやかで、サービス精神旺盛な方です♪
そして最後は増田さんの丁寧なご挨拶。

タイトルの大将のいる席=カウンター、いない席=個室のこと。
551蓬莱のアイスキャンデーのCMを連想して下さい。

たとえばカリスマ性溢れる大将で有名なさゝ木
お料理やお酒が一段と美味しく感じられるのは、あの話術の影響も大きいでしょう。
増田さんもなごやかで楽しいカウンター。
初回訪問時は最高点をつけた私。
それがない個室で戴くお料理は、若干色褪せて感じられるのは仕方ないのかな。。。。

うん、美味しいのはもちろん美味しいんですよ。
個室だからこそ、1年ぶりの再会、積もる話をゆっくり出来たし~♪

尚、鰻山椒煮は高騰のおり、今は4000円だそうです。


【平成20年12月】

祇園も北側と南側ではだいぶ趣が違う。
いかにも祇園らしい南側と引き換え、北側はネオン瞬く歓楽街。
その喧噪を避けるように、路地の奥また奥にひっそり「山玄茶」は佇んでます。
その分行き着くには迷う人も多く、かくいう私たちもご多分に漏れず。
緑茶色の暖簾を見つけた時には正直安堵。

室内はカウンター10席で掘り炬燵式。、
コートやジャケットをハンガーに自分でぶら下げるのも
あぁこういうお店なんだ~と少し意外。
懐石というより割烹のような寛げる雰囲気です。
窓から残り紅葉と椿が彩りを添える坪庭が見えて
狭さを感じさせない開放感があります。

予約の時迷いましたが、7000円との違いが
1品少なくお刺身の材料が変わるとの説明で5500円のコースで。

先付 蟹身とほうれん草と海胆の柚酢和え・芽キャベツの葉を添えて
      たっぷりの蟹身に冬を感じます。柚酢はほんのり酸味で口にやさしい。
椀物 鯛と新潟の車麩の蕪の吹雪仕立て
      車麩は初めてですが、、存在感たっぷりで食べ応えあり。
      吹雪の由来は大根のみぞれに比べ、滑らかでキメが細かいからだ
      そうです。食べてみて納得。まろやかで心底ぬくもります。
刺身 ヨコワ・貝柱・鯛のクリームチーズ載せ おろしチリ酢で
      いいヨコワでした~☆鯛のクリームチーズはレタスと一緒に戴くのですが
      まずパリッと来て次に鯛のプリっとした食感。最後にクリームチーズの
      まろやかさが口に広がります。遊び心を感じる逸品。
八寸 鰆の幽庵焼き・海老のアーモンド揚げ・
    貝柱の甘辛煮の山芋添え・菜の花の胡麻和え
    ケーパーと玉葱のサーモン巻・クリームチーズ入り玉子しんじょ
    鯖の小袖巻・すけとう鱈の雲子ちり酢・山くらげのきんぴら
      八寸は菰を被せて登場。上に紅葉が散らされ、料理の下には大きな朴葉が。
      鰆は深みのある絶品の美味しさ♪菜の花もえぐみの全く無い上品な美味しさ。
      雲子のちり酢は大好物なのでウマ~☆
煮物 湖東シメジ・淀大根・揚げ粟麩
      湖東シメジは最初椎茸かと思いました。掌くらい大きいのもあるそう。
      お出汁は昆布出汁が勝った上品なお味です。
赤出汁とご飯と香の物l 
      ご飯は大将の実家の(岩さきさんもそうでしたね~)近江米。
      一口目はそのまま、次は塩をふりかけて、最後は静岡産の山椒風味の
      ちりめんじゃこを山ほどかけて、の指示通り戴くとご飯の進むこと進むこと。
      静岡産のじゃこは大きめで柔らかくふんわりしていて、山椒の味がよく
      なじんでて美味しかったです。
      隣の男性がお店特製の鰻の山椒煮を注文して、美味しそうに食べるのを
      羨ましげに見ている私を察してか
      大将が特別サービスに山椒煮をご飯にのっけて
      ひつまむし風にお茶漬けにして下さいました。
      ピリッと山椒の効いた鰻の旨味が凝縮した佃煮が
      お湯でふっくら柔らかになり、まろやかなお味になり、うまい!!!
      またまたお代わりしそうになるのを自制するのが一苦労。
水物  メロンのブランデーゼリーかけ・自家製小豆餡・柚皮の甘煮

一品食べる毎に「どうですか?」と笑顔で聞かれ
それから話が膨らみついつい長居してしまいました。
大将はざっくばらんで、温かいお人柄で私の中では
なかひがしさんと双璧の存在になりましたね。
当然お土産に「鰻山椒煮」(3500円)買いました。

お料理は月変わりで、昼と夜ではガラッと献立変えるそうです。
「昼はこんなざっくばらんにワイワイやってますが
夜はそれなりのお値段戴いてるんでバシッと決めますよ!」とのお言葉。
バシッと決まったとこもぜひ味わってみたいです。 

  • 先付 胡麻豆腐、ジュンサイ、海胆
  • 椀 鱧、賀茂茄子、魚素麺
  • 造り イカ、鯛、縞鰺、蛸、

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6位

大神 (祇園四条、三条京阪、三条 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2009/02訪問 2009/11/28

また一店お気に入りが増えました☆

まずいろいろ教えて下さった
たいこちゃんさんと,Pino Noirさんに感謝とお礼を申し上げます♪
行って良かったです!!!

清潔な白木のカウンターが黒い壁との対比で一段と清々しい。
上等そうな掛け軸や,贔屓客であろう芸妓さんたちの団扇が飾られてました。
大将もシャキーンと筋が通った雰囲気の方。

5500円のコースで。これが品数も内容も凄かった!
まず生姜湯で冷え切った体を温めてから。

先付2品 【蓮根と鰈の唐揚げ・蕗の薹と湯葉のすり流し】
      【菜の花と海老芋と白身魚のカニ餡かけ】
        蕗の薹のすり流しの美味しかったこと。
        最初はまろやかなうま味がして後からほんのり微かな苦み。

前菜2品 【カワハギの肝と刺身ポン酢・一味かけ】【鮭・筍・蕗の炊合せ】
        割としっかりした味のお料理なので,我慢できず新潟の辛口注文。 
        肝美味い~♪炊合せの鮭は蕗をくるみ丁寧なお仕事。

造 り   【鯛の短冊・柚子醤油で】

椀 物  【鰆・蓮根豆腐・人参・大根・菜の花】
        鰆には西京味噌の風味が微かに。しっかりしたいい香りのお出汁。

八 寸  【金柑に柿・アスパラの黄身酢・稲荷寿司のトビ子載せ・
      鰯の甘露煮・黒豆,長老喜,人参の松葉刺し・青菜と大豆煮浸し・一寸豆】
        節分柄のお皿に季節感たっぷりの素晴らしい品の数々

煮 物  【蕪と湯葉のすり流し・豆腐,赤魚鯛】
       , 「これ以上熱できへんほど熱うしてます。
        火傷しはったらすいません,しかよう言いません。」
        と前置きされるほどの熱さ。豆腐が絶品。

止肴3品 【河豚と九条葱の唐揚げ】【山菜の胡麻和え】【烏賊の芥子酢味噌】
        河豚がほとんど骨だったのが今回唯一の残念。

ご飯とと汁物と香の物 【お釜で炊いた鯛飯・粕汁】
        椀物をいただくあたりで用意され
        鯛,蛸,鮭,梅風味の百合根から選べます。
        お焦げたっぷりでもちろん完食。
        粕汁は上品で生涯最高の美味しさでした。

水菓子  【苺シャーベット・林檎ゼリー】

お茶といえども熱い物は器からとことん熱く(熱くて持てません~)
冷たい物はとことん冷えてます。
黒漆の蒔絵はため息が出るほど美しい物ばかり。
小皿も金継ぎされて大切に使われているのが分かります。

今回お馴染みの団体さんも同席で大将も始終笑顔。
質問にも丁寧に答えていただけるし,お料理と向き合う
真剣さがありありと伝わってきてカウンターの楽しさ堪能しました。
一緒に行った友達と「また絶対いこな」と約束しました♪

  • (説明なし)
  • 鰈の唐揚・蕗の薹と湯葉のすり流し
  • 我慢できずに新潟の辛口注文

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7位

SAKURAGUMI (播州赤穂 / イタリアン、ピザ、パスタ)

2回

  • 昼の点数: 3.3

    • [ 料理・味 2.9
    • | サービス 2.9
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2019/07訪問 2019/09/26

噂どおり

もう10年も前。赤穂城すぐそばにあった頃、
ピッツァの美味しさに感激したのは。
その時一緒に行った友達と再訪。
御崎温泉無料駐車場に車を停めて、神社の境内を通り
階段を降ります。

海辺のとても良いロケーション。
きらきら坂というドラマに出てきそうな
坂を降りたところの、以前観光ホテルだった場所。
葦簀を日よけにしたテラス席からは瀬戸内海が開けます。
広々した店内はナポリ風?

ランチは2コースのみ。
全5皿のソレント(税込み4320円)か全4皿のカプリ(税込み3780円)
それにノンアル・スパークリングでブラッドオレンジのミモザ(600円)

前菜1 イワシの酢漬け 夏野菜の西瓜ガスパチョ
 西瓜がメインのガスパチョ。
 ちょっとぼやけた味でした。

前菜2 5種盛り合わせ
 花南瓜のグリル・トマトソース プロシュートコット・キャベツの酢漬け
 トマトのブルスケッタ バーニャカウダ 押し麦サラダ 

プリモ ズッキーニのリゾット ミント風味
 お米はアルデンテで良い具合。
 が、ミント風味に馴染みが無いせいか、どうも私の口には....

ピッツァ マルゲリータ&ズッキーニのカッテージチーズ
 ピッツァの種類はさすがの多さ。ハーフ&ハーフにできるのがうれしい♪
 100%水牛のモッツァレラたっぷり。

メイン 魚か肉から選択で 豚肉の炭火焼
 シンプルで豪快。脂身が少々しつこい。

ドルチェ 2種から選べます ババ

飲み物 エスプレッソか紅茶

他の方の口コミにもありましたが、予約時の電話応対は
声が小さくあまり芳しくありません。
当日の道案内の時にはそうではなかったので、個人差があるようす。

そして何よりお料理。
10年前ピッツァの美味しさに感動したのですが
今回は普通の美味しさ。他店のピッツァのレベルが上がったのか
当店が下がったのか・・・・?
他のお料理は残念ながら、わざわざ遠出するほどのこともなく。
このロケーションを満喫したいなら、テラスでドリンクと
ピッツァのみがお勧めかな。



瀬戸内海を見に行こうと友達が言い出し,
はりまシーサイドロードにドライブに行きました。

赤穂市に着いた頃お昼になりランチは何にしようと
思った時,思い浮かんだのが「さくらぐみ」。
無謀とは思いつつ電話したら,やはり予約でいっぱいだったけど
テイクアウトならいけます,との返事にLET'S GO!

観光の中心地お城通り沿いにある思ったより小さいお店。
雑多で熱気にあふれた店内はナポリの下町のピッツェリアそのもの。
(と,ナポリに行ったことがある友達が言ってました)

どれを選ぶかメニューを渡されたものの,あまりの種類の多さにかなり思案。
結局マルゲリータ(1500円)とアルカラマーロ(1900円)に。
箱代各100円かかります。

赤穂城址にある無料駐車場に車を駐めその辺を散策。
30分ほどで携帯に連絡もらいゲット。
海の見える場所で食べようと車を走らせ,赤穂御崎に行くと
おあつらえ向きの東屋がありました。

プラスチックのナイフとフォークが備えてあり,切りながら戴きます。
まず,マルゲリータ。
焦げ目のついた額縁は芳ばしく,もっちりで美味しい~♪
水分の少ない水牛乳のモッツァレラ,サンマルツァーノ種トマトは共に旨味濃厚。
中心部の生地は薄く柔らかく,さすがナポリピッツア認定のお店です。

次,アルカラマーロ。
メニューにはイカ・ムール貝・オリーブ・にんにく・オレガノと
ありましたが,ムール貝の代わりにアサリが。
これ激うま!♪トマトソースに海の幸のエキスがたっぷり入り
こんな芳醇な味のピッツァ食べたの初めて。
イカもアサリも新鮮で美味しい。

心地よい風に吹かれ,キレイな海を見ながらのランチは
最高でした☆

お店の方に確認すると,土日は1週間前に予約が埋まり
平日は前日までなら,日によっては当日でも空いているとの事です。
次回はきちんと予約してコースを戴きたいです。

  • ナポリピッツァ職人協会に加盟の証拠の看板
  • 西瓜のガスパチョ
  • ブラッドオレンジのミモザ

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8位

GOSPEL (元田中、茶山・京都芸術大学、蹴上 / カフェ、パブ、ケーキ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2009/06訪問 2009/06/07

`*:;,.☆・:.,;*洋館でいただく至福のロールケーキ`*:;,.☆・:.,;*

哲学の道を歩いたことのある人は
この堂々たるうろこ屋根の洋館を見たことがあるでしょう。
京都でありながらそこだけ北野異人館のようです。
著名な建築家・ヴォーリズの遺志を継いだ弟子の手による物とか。
あまりに立派すぎて気遅れを感じ
今まで行ったことがありませんでした。

dod1972さんから「フロール」を食べられる店と聞き,
そんな気遅れも吹っ飛んでしまいました!
在庫の確認の電話をしてから,タクシーに乗り込んで大急ぎで向かいました(笑)
店員さんの対応もたいへん上品で親切です。

1時半過ぎ先客は一組だけ。5月後半より空いているお店が目立ちます。
まだインフルエンザの影響が続いているのでしょうか。

もちろんケーキセット(1100円)アールグレイのアイスとフロールで。
焼き色がキレイに付いたカステラのような生地。
きっちりと美しく巻いてあります。
気泡が全く見えないほど密な生地。卵がたっぷり使われている豊かな味わい。
弾力がありもっちりしているのに,口の中でスフレのようにスーっと消えます。
感動です`*:;,.★ ~☆・:.,;*

クリームはホワイトチョコガナッシュとのこと。
ちょっと固めなクリームなのに口溶けは淡雪のよう。
ミルキーな甘さなのに後口すっきり。
感動です`*:;,.★ ~☆・:.,;*

今まで食べてきたロールケーキの概念が根底から覆ります。
kimimaroさんも書かれてますが,繊細なケーキなので
神経を研ぎ澄まして食べましょう。


白いレースのカーテンが風にそよぎ,ゆったり時間が流れ
異空間にタイムスリップしたよう。
隅っこの書斎風の赤いソファ席に陣取っていたのですが
あまりの気持ちよさに眠ってしまいそうでした。
津田陽子さんがフロールを置こうと思われた理由が
分かったような気持ちになりました。

津田さんによると5月と10月が特に「フロール」の出来が良いそうですよ♪
気温と湿度の関係でしょうか。


  • フロール~☆・:.,;*
  • アールグレイとフロールのケーキセット
  • この席で戴きました

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9位

祇園 又吉 (祇園四条、京都河原町、三条京阪 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 3.6
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2015/05訪問 2015/05/31

お料理の進化に驚き

【2015年5月 再訪問】
花見小路に移転されたと聞き、久方ぶりに(6年!)行ってみたくなりました。
表札の「又吉」の字体がとてもアーティスティックで、有名な書家の筆だそうです。
元お茶屋さんだった大正時代の建物を、美しく改装。
一直線のカウンターが清々しい空間です。

以前はご夫婦だけでされていたのが、お弟子さんが分かるだけでも3人。
大将も貫禄がつきました。

お昼は8000円、15000円、22000円に税の3コース。
お財布に一番優しい8000円でお願いしました。
予約時不思議だったのが、どこに住んでいるのか確かめられたのに
逆に苦手な食材、アレルギーを確認されなかったこと。
私は何でもOK人間ですが、同行者が貝が苦手なので
後から心配になりましたが、出たら私がもらったら良いかと思い直し。

先付 一寸豆のすり流し

前菜 雲丹 茗荷 独活など うすい豌豆すり流し

椀物 髭ダラ 原木椎茸
 超高級魚、髭ダラ初めて食べたわ~昆布出汁の良く効いた吸い地とよく合うこと☆★☆

向付六種盛り 鯛 鰹たたき 琵琶鱒 アオリイカ 炙り鰆 何かの貝
 どれも一口サイズで、鯛には炙った皮、琵琶鱒には味噌と極小蕪、鰆には胡麻など
 それぞれにあしらいが添えられ、味覚も視覚も楽しい☆★
 合わせ醤油、チリ酢、塩だれで。

お凌ぎ 炙りきんめ鯛握り
 甘味がないキリッとしたシャリは黒酢。
 トロのようにふくよかなネタも美味しくて、お鮨屋さんでいただくのと
 全くひけを取らない☆★☆★

炊き合わせ 若竹煮
 長岡の筍。ワカメがドロドロになるまで煮てあるのには閉口。
 箸でつまめないので、流し込む。
 量が多くて持て余しました。今回唯一イマイチだった一品。

焼き八寸 サクラマスの幽庵焼き 根菜葉菜果菜多種 野菜の揚げ物
 野菜は新玉ねぎのペーストで、サクラマスには山芋を叩いたものがのり
 トウモロコシのペースト。全体にナッツや胡麻がかかってます。
 見た目フレンチでもいけそう。ゴージャスで楽しめるお皿★

揚げ物 新子 山菜 一寸豆
 関東では新子はコハダですが、こちらのはアブラメの稚魚。

食事 筍、蕨、揚げの炊き込みご飯にシラスかけ 白味噌 香の物
 ご飯美味しかったので、お代わりを申し出たら
 白ご飯にチリメン山椒もありますよと言われたので、そっち!★☆★

水菓子3種 ①プリン ②黒胡麻アイスに黄粉ソース 
      ③柑橘のゼリー寄せにドラゴンフルーツ、パッションフルーツソース
 又吉さんのデザートは前回も感激したけど、本当に凄い☆★☆★
 お弟子さんにデザート担当の方がいらして、「果物だけっていうのは嫌なんですよ」って
 おっしゃってました。私もそうです(笑

1万円以内で、これだけ手の込んだお料理がいただけるのはうれしい♪
料理のお写真が掲載できないのが残念ですが、5月新緑をイメージして全ての器が
緑色で統一されてます。視覚にもこだわり美しい。
初訪問の時は沖縄色がもうちょっと強かったように思いましたが、今回は
最後のフルーツ使いくらいかな。
全体的に足し算の要素が強いけど、くどくなる一歩手前で退くよう計算されています。

残念だったのが、GW初めだったので5月の御料理の流れが
まだ慣れてないお弟子さんがおられて、奥で大将に怒られている声が筒抜け。
後、予約時の怪訝なやり取りがなければ☆4.5です。 

【2009年10月 訪問】
東大路通りの「辻利」の角を曲がり
風情のある石畳の道を進むとひっそりお店は佇んでいます。
「炭屋旅館」で料理長を務められていた又吉さんが去年3月に独立されたお店。
コースのみで、夜は10000円・13000円・15000円と3コース。
 お昼は予約のみの営業で7000円と10000円のコースがあります。

白木のL字型の8席ほどのカウンター。パッと坪庭が目に入り
明るい印象です。でも何より明るいのは可愛らしい若女将さん。
和ごころ泉の女将さんと並ぶ感じの良い方です。

7000円(税サ別)のコースを注文。
先付 【銀杏の飯蒸し・イクラのせ】
 初っぱなからご飯物とは珍しいのですが,お酒を飲む方に
 まず小腹をとの又吉さんのお考えからとか。
 餅米と一緒に茹でることで,銀杏のえぐみが全くありません。

酢の物 【越前蟹と菊花の酢の物】
 他にホウレン草,数の子,茗荷などもはいってます。
 酢の加減は絶品。まろやかでいて爽やかで酢の物が苦手の人でも
 絶対いけます。

椀物  【ぐじと松茸の丹波蒸し】
 若狭のグジと韓国の松茸。丹波蒸しとは主材料の魚介類などの上に
 栗をのせて蒸した料理。こちらのお出汁は鰹も昆布も前面に出ず
 淡い香りでキレの良い味わいです。

造り 【子持ちしゃこ・鯛・ツブ貝】
 しゃこ…実は苦手なのですが,子持ちは大変貴重とのお勧めで
 食べてみました。ちり酢でしゃこの味が締まりペロっといけました♪

八寸 【きずしの燻製・蒸し海老・蟹の酒盗和え・小芋の田楽・丹波栗・黄身寿司など】
 蟹の酒盗和えは塩気もきつくなく上品な美味しさ!
 きずしの燻製は初めてですが,食べるのがもったいない位の旨さ★★★

止め肴 【蔓紫のお浸し・梅肉のせ】
 お出汁は限りなく薄味で,それでこそ梅肉がいいアクセント。

焼き物 【うおぜの味噌漬けとオレンジの石焼き】
 熱々。オレンジに火が通るに従って香りがうおぜに移ります。

炊き合わせ 【水菜と舞茸】

煮物 【沖縄産豚の角煮・ジャガ芋のすり流し】
 旨味のあるとろとろの脂身が美味しい。沖縄出身の大将の
 スペシャリテですね♪

食事 【白飯・香の物】
 土鍋で炊かれ,まず煮えばなを。お米は珠洲のコシヒカリです。
 その次にカマスの酒蒸しと菊花を散らしお茶漬けに。
 軽い口当たりで完食。残ったご飯はお握りにしてもらえます。

水菓子① 【梨・柿・葡萄・パイン】
 パインが出るあたり沖縄を感じさせます。こちらただのフルーツでは無く
 柿とパインには火を通してあるので甘味が更に凝縮されてます。

水菓子② 【和三盆のゼリー・きな粉ソース】
 これは絶品中の絶品!!!透き通った甘さの緩めのゼリーがスーッと舌の上で
 溶けます。「これ商品にされたら絶対売れますよ!」と思わず言ってしまいました。
 生涯食べたゼリーで一番美味しいのは間違いなし。

全般的にまったりした優しい味付けです。
「無農薬です」とお野菜を出される度におっしゃってたので
産地にはかなりのこだわりを持たれています。
今年行った日本料理店の中では印象が強く残るお店でした。

大将も奥さんもまったり優しい雰囲気で癒されます~★
ミシュラン一つ星ですが,何も店内にはそれを伺わせるものもなく
いつも通り淡々と過ごされている様子がまた奥ゆかしい。

  • (説明なし)
  • 表札の字体に注目!
  • 【先付】銀杏の飯蒸し

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10位

日本料理 櫻川 (京都市役所前、三条、三条京阪 / 日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2009/10訪問 2010/04/11

撮影禁止になりました

【平成22年2月26日 追記】

現在こちらは撮影禁止となっていますので
投票いただいた方には申し訳ありませんが
私の画像も削除させていただきました。
今後行かれる方はその旨よろしくお願いいたします。

【平成21年10月訪問】

高瀬川一之船入跡前にあるお店。
近所には「やました」「おがわ」など有名なお店が軒を並べます。
ビルの一階にあるため,祗園などの一軒家のお店に比べると
やや風情に欠ける感も。

白木の弧を描くカウンターに若い板前さんが3人。
清新さが漂う店内です。
特に目立つのが「ミシュラン獲得おめでとう」の花鉢の数々。
「反響はどうですか?」と尋ねると,「今のところ特に予約電話が多いとかは無いです」
とのことですが,紅葉の時期になると凄いことになるでしょう。

今回は税サ込み5750円コース。この上に7000円台のコースもあります。
コース内容は月替わりで仕入れにより日々変わる品も。

先付八寸 【湯葉のイクラ添え】【鰯の節粉まぶし・栗チップ・海老の含め煮など】
       【柿の胡麻だれ・ツルムラサキの芽】
  秋らしい色合いで楽しませてくれます。

椀物  【鴨団子・松茸・蕪・蕗】
  鴨からも良いお出汁が出て,奥深くありながら澄んだお味で美味しい☆

造り  【鯛の昆布締め・手作り紫蘇胡麻ふりかけ】
  面白い品。ふりかけの紫蘇と昆布締めが相性抜群。
  煮きり酢で戴くと鯛が更に引き締まります。
  最後山葵をつけて香りを楽しみました。

焼き物 【かますの幽庵焼きの真菰茸巻・蓮根煎餅】
  かますに酒を振り風干ししてから真菰茸を巻いているので
  巻き込んだ内側も水っぽくならず,旨味が凝縮されています。
  手間と技術を感じさせる逸品。
  尚,真菰茸とはイネ科の植物で茸と筍の中間のような食感。

止め肴 【菊菜の和え物】

強肴 【揚げ粟麩・焼き茄子・舞茸・揚げ牡蠣・ホウレン草の白味噌仕立て】
  焼き茄子にやや焦げの苦みがあったのが,残念。
  薄めの白味噌でさっぱり仕立て。

食事① 【銀杏の飯蒸し・香の物・高菜の佃煮】
  笹にくるまれて登場。銀杏はほんのり苦みも残ってますが
  この苦みは美味しい。

食事② 【きりこみ茶漬け】
  これはサービスです♪
  近江米に牛肉チリメン山椒を載せてお茶漬けに。
  ややふっくら目のチリメン。牛肉の濃厚な旨味が美味しい。

水物 【栗のジェラート】【柿ジャムと小豆餡の春巻き】
  ジェラートは「南瓜」と銘打たれたガラス食器に入れられ
  思わず見入る美しさ。あっさりでありながら栗の甘味がしっかり。
 
料理長の前田氏は30代とまだお若く,柔和で笑顔がステキな方です。
フレンチやイタリアンをよく食べられるとのことで
水物にその片鱗が伺えます。
焼き物の手腕には感心しきり。
基本を守りながらも,新しい工夫もされていて今後が益々楽しみです。

またいつものように気に入った証拠に,お持たせに
「きりこみ茶漬け(3150円)」を求めました。


      

  • ビルの一階
  • お持たせの「きりこみ茶漬け」

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