レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/11訪問 2014/11/25
青木さんの古典的な佇まいに感銘を受け
そのお師匠さんの本湖月さんに憧れに近い気持ちを持ってました。
あまり行かないミナミですが、さすがに法善寺横丁は分かります(笑
地味と言ってよい店構えです。
今回は舞い上がっていたので、気づかなかったけど
きっと意匠を凝らした装飾がさりげなく、あちこちにあるのでしょう。
梅酒をいただいて18000円ほどの支払いでした。
白ワインはグラスがないので断念。
先付 白髪海老、紅白なます
旧暦10月、炉開きを祝ってお目出度い食材。
蒸した伊勢エビの赤い部分を丁寧に取って、白髪のように細く裂いたもの。
先付 カラスミの猪子餅
猪子餅は炉開きの日に戴くお茶菓子。
うり坊(猪の子ども)の背中の模様のように、焼きごてで2本筋を入れてます。
椀 蟹真薯 ぬめり猪口茸
真薯と言うにはあまりに蟹ばかりで驚く。
大将は蟹饅頭ですねと。お出汁のふくよかさと柔らかさに感動☆★☆★
向付 明石の鯛、鰆の藁焼き
さっと炙った鰆が美味しいのなんのって☆★☆★
醤油をつけなくても山葵だけで十分。
芍薬を描いた器のきれいなこと。四季それぞれの花の器は12枚あるとのこと。
焼き物 淡路伝助穴子の付け焼き
脂のノリも程よくふっくら、美味い☆★☆★
私の器は細川 護熙 作。
友だちのは北大路魯山人のでした。
八寸 いくら黄味酢おろし 泉州雑魚海老の数の子和え、シメジと菊菜の白和え
帆立貝柱、無花果のサーモン巻、銀杏
鎌倉の銭洗弁天のザルを模した籠に入れられて。
どれも抑制が効き、お互いが引き立て合う☆★☆
小鍋 クエ 湯葉
こんなに透明感があり、上品なクエは初めて!
クエのお出汁をたっぷり吸ったトロトロの湯葉の美味しかったこと☆★☆★☆
クエの煮凝り 柚子風味
初めて食べました。美味しすぎ☆★☆★☆
お凌ぎ 福井今庄の自然薯とろろ蕎麦
新蕎麦でしょうね。極細切りで腰があり、美味しかった☆★☆
煮物 蓮根饅頭
海苔の芥子和えが射込んである。
食事 新潟の白飯 戻り鰹のゴマ醤油 香の物
戻り鰹も良かった☆★☆★
水物 ラフランス、冬柿、ソーダゼリー、アイス
粟餅汁粉とお薄
大将の穴見さんは今流行の洋食材を使った日本料理は
お嫌いな様子。日本料理の伝統を守り抜くという気概を持ってられます。
私も原点回帰の思いで、改めて日本料理って素晴らしいと感じ入りました。
器が唯一の道楽とおっしゃるだけにどれも素晴らしい。
この器にどんなお料理を盛ろうかと考えると、飽きないと
おっしゃるその瞳は少年のようでした。
吉兆出身の方のお店、何軒か伺いましたが、こちらが一番私にはしっくり来ました。
満足、その一言です。
2位
1回
2015/09訪問 2015/10/04
【平成27年9月 再訪】
初回のタイトルは「透明感と余韻の両立」でした。
再訪してその感想は持てませんでした。
ただし、一般的な観点から言えば、十分美味しいお店です。
世の中って狭いな~って驚くことがありました。
5,6年前に食べログを通じて、何度かお逢いした元レビュアーさんと
ひょんなことから、久々に再会することに。
便利な新地で、印象的だったこちらに会場は決定。
アミューズ サザエと隠元のワンスプーン
以前と同じ、定番なんでしょうね。
冷前菜 黄人参のムース、愛媛赤海胆、牛コンソメジュレ
これも雉→牛に変わっただけで以前と同じ。
雉コンソメが印象的だっただけに、ちょっと平凡な味に。
でも、十分美味しい☆
パンデュースのパン お代わり何度も
温前菜 鮎のカダイフ巻きフリット 赤ピーマンのソースだったかな?
パリッとした食感と鮎のほろ苦さは良かった☆
口直し 牛ホホ肉のロワイヤル
これも以前は猪コンソメだったのが牛に。
こういう変化がちょっとずつ平凡に感じさせる要因に。
魚 愛媛の白甘鯛のソテー 2種類のソースで
鱗はパリパリ身はふっくら。
ソースも良かったと思う☆★
小鍋 松茸と鱧スープ仕立て
これも以前と同じ。ただスープの透明感が落ちている。
以前の写真と比べると歴然。
肉 フランス産鴨胸肉ロティ 鴨のジュと赤ワイン?ソース
まぁ普通でした。
デザート マンゴーソルベ、シャインマスカット、無花果 シャンパンジュレ
甘さとさっぱりさとメリハリがあり、美味しかった☆
ドリンクと小菓子
1年の間にスタッフが大幅に増えていることに驚きました。
昨年はシェフとパティシエールの二人体制だったのが
ざっと見ただけでも、女性2人、男性4人の6人もの大所帯。
更に、お料理の塩梅も変わってました。
全般的に味が濃いめになってました。
3種類前回と同じお料理が出たのも、ときめきが減った要因。
シェフは見た目だけじゃなく、お話ししても佐々木健介のように
温かみを感じさせるステキなお人柄。
それだけに、ジビエがない季節だったからか、スタッフが増えてまだ連係が取れていないからか
以前の繊細さが消えてしまったのは残念。
【平成26年10月】
良さげなお店だなとは思ってました。
シェフが佐々木健介似だそうだから、それも又楽しみ~程度の軽い気持ちで
友だちと行ってみました。
新地の以前はクラブだったんでしょうか。
カウンター主体で、照明を落とした大人の雰囲気のお店。
奥には個室があります。
種々のワイングラスがライトアップされ、新地の夜感を醸し出してます。
背中から頭にかけてのラインが見事なまでに健介似のシェフと
小柄でにこやかな女性の二人体制。
1万円コースで
アミューズ 愛媛の鰺、フランボワーズ酢マリネ
栄螺、隠元のワンスプーン
まず鰺の新鮮さと、栄螺の旨味に驚く!
冷前菜 北海道 黄人参のムース、愛媛の赤雲丹、雄雉コンソメジュレ
愛媛の特別な施設で飼育された雉使用。
透明感とふくよかなコクを併せ持つコンソメの旨さは格別。
よく出るお料理ですが、雉を使うことでワンランクもツーランクもアップ☆★☆★
パンデュースのバゲット オリーブオイルで
温前菜 猪のロワイヤル、香り茸、ヌメリスギ茸 猪コンソメ仕立て
こちらも愛媛で捕れた猪。
猪のイメージを覆す、優しく上品なコンソメ。
茸の食感と香りが非常に楽しめる☆★☆
穴子と小芋のエチュベ、フォアグラソース、バルサミコ酢で
フォアグラを鰹節のように薄くスライスして散らすと
穴子の熱で溶けてソースに。
ふっくら淡泊な穴子に濃厚なアクセントになります☆
魚 モンサンミッシェルのムール貝、真名鰹ポワレ ムール貝ブイヨンのムース
これ超絶美味し☆★☆★☆
愛媛中央卸売市場で働いてられたシェフは、漁師さんと深い繋がりがあり
素晴らしい魚を仕入れることができます。
この真魚鰹もその辺の割烹顔負けの肉厚の逸品☆★☆★
そこにモンサンミッシェルのムール貝の旨味が加わるのですから、言うことなし!
松茸、鱧、鱧骨ブイヨンと野菜ブイヨン
もう見た目は完全に日本料理。
松茸はカナダ産だったかな?香りは若干乏しくても量はたっぷり^^
洋野菜の出汁を使うことで、微かにフレンチの香りと味わい☆★
肉 愛媛の45㎏の鹿ロースと腿ロースト 鹿の骨ブイヨンと赤ワインソース
ロースと腿の食べ比べ。どっちも良かったけど、筋肉質の腿の方が旨味が濃い☆
デザート シャンパンジュレ、愛媛の無花果、バニラアイス、マスカルポーネチーズ
パチパチ飴
コーヒーor紅茶orハーブティー と小菓子
透明感と余韻って両立するんだと感動。
手間暇掛けたブイヨンのオンパレード。
魚の素晴らしさなど、今思い出してもうっとりします♪
そう言えば、シェフはカモシヤクスモト出身。
カモシヤクスモトのフュージョン性を土台にしつつ、更に優しく繊細です。
愛媛への地元愛溢れる食材使いに対して、愛媛県知事からの表彰状まで飾ってありました。
押しつけがましさがない、アットホームな雰囲気でお料理は
サーブされます。パティシエールでもある女性がにこやかに、丁寧にお料理の
説明をしてくれます。ほのぼのとした楽しい時間でした。
素晴らしいです!
3位
1回
2015/05訪問 2016/01/11
【平成27年5月 3回目】
ダンナさんがすっかり気に入り、高校時代の友だち夫婦を誘って計6人でまたまたお邪魔しました。
今度も10000円コースですが、調子に乗ってかなり飲んだので、いつもより財布は軽くなりました(汗
●熟成パルミジャーノ 小豆島オリーブ ドライトマト
●熊本金時スイカのジュース じゅんさいと海ブドウ
素晴らしかったです!甘いけどちゃんとアミューズになってます☆★☆★
●海老詰め花ズッキーニのフリット フレッシュトマトとハーブのソース
これも美味しかった☆★☆
●幻ネロパルマの生ハムと上質なイタリア食材の盛り合わせ
●鮎と胡瓜の冷製タリオリーニ
●蒸アワビと季節野菜のコンソメスープ
セロファンで包んで出すスタイルに、シェフははまっているみたい。
●乳飲み子羊腿肉ロースト
鳥肉が苦手なメンバーがいたので、鴨の代わり。
非常にしっとり柔らかで、しっとりした鶏ササミのような感じ。
実は羊がも一つのメンバーが他にいたのですが、羊独特の匂いが全くなかったので大丈夫だったそう。
●鱧とえんどう豆のぺぺロンチーノ からすみ仕上げ
浅井シェフのお料理で初めて、、、、、って感じに。
鱧も結構骨っぽかったし、ペペロンチーノのピリ感がなく、ボゾボゾしてたのチーズ?
途中でギブアップ、残してしまいましたm(_ _)m
●南国フルーツのグラスデザート
●シチリア産ピスタチオのパンナコッタ
めちゃ濃厚!
●カフェ
今回初めて残してしまう一皿もあったりでしたが、
ちょっと飲み過ぎたので、後半苦しくなったせいもあります。
次回は節度を保つようにします(笑
【平成27年3月 2回目】
↑タイトルはうちのダンナさんの叫びです(笑
今回はイタリアンに目がない、ダンナさんを連れて訪問。
10000円コースでお願いしました。
二人でビール2杯に白・赤ワイン、グラス3杯飲んだので、飲み物代はトータル5000円くらい。
突きだし オリーブ、ドライフルーツトマト、パルメザンチーズ
フルーツトマトがデザートのように甘かった~☆
スープ 牛コンソメ、ホワイトアスパラ、蒸し鮑、手長海老入りラビオリ、黒トリュフを添えて
見せ方が楽しい! セロファンで包んでリボン結び。
それをテーブルでカットしてくれます。その瞬間トリュフの薫ること!
コンソメスープも澄んだ、でも深い味わいでめちゃ美味い☆★☆★☆
ラビオリがあるからイタリアンですが、もう超越しちゃってますね♪
前菜 イカ、海水雲丹、うるい、イカ墨ソース
これは雲丹の雑味のない甘味に尽きます☆★☆
前菜 ホッキ貝、鯛、インゲンのマリネ フルーツトマトの上澄みスプマンテ
定番 パルマ生ハム、サラミ、水牛モッツァレラ、豚頬肉などのゼリー寄せ
インカの目覚めのニョッキフリット、原生ルッコラ、マッシュルーム、カポナータ
肉 鳥取産鹿肉ロティ アスパラと茸のマリネを添えて
肉質が柔らかで素晴らしい。鹿肉は淡泊だと思ってたのに何ですか!この深い旨味☆★☆★
熟成?と尋ねるとひとえに餌と個体差と。
タスマニア産粒マスタードと黒胡椒ペーストが添えてありましたが、黒胡椒が抜群☆★
パスタ 揚げ茄子入りアマトリチャーナ タリアテッレで 3種のチーズかけ
本来は羊乳チーズ(ペコリーノ)のみのところを、パルメザンと燻製した何とかチーズ(失念)3種で。
やはり複合的な旨味は違いますね!シンプルなパスタが生まれ変わります☆★
ドルチェ シチリア産ピスタチオの蒸しパンナコッタ たっぷりの苺とブルーベリーソースで
パンナコッタって冷やして作るものと思ってたけど、蒸しもあるんだ~
ピスタチオ風味が濃厚で、本物のピスタチオより味が濃かった☆★☆★☆
美味しすぎて腰が抜けて、帰り救急車で運ばれました。。。嘘です。
生チョコとコーヒー
前回の7000円コースと比べると、やはり食材は豪華になってました。
お隣が更に上の12000円コースでしたが、お肉の上に分厚いフォアグラがのっかってたり位で
あまり、私たちのと大差無かったような(気がする)
1万円コースで十分満足した庶民派夫婦です。
帰ってすぐから、ダンナさんの「又行きたい」攻撃がうるさくて困っています(笑
【平成26年7月 初訪】
いつまで経っても、新地のお店を探すのは苦手です。
今回も何軒も連なる看板を仰ぎ見ながらの店探し。
でも、赤い看板がインパクトあって、通りすぎずに済みました。ホッ
オープンキッチンのカウンターにテーブル2卓。
設えはいたってシンプルなもの。ピカピカのステンレスが光る厨房がインテリアかな。
真っ赤なイタリア製ハムスライサーが存在感を放ってます。
見るからに高価そうです。大阪に2台しかないそうです。
18:00~21:00はコース提供。なお21時以降はアラカルトのみです。
・スタンダードコース ¥7000(外税)
・アップグレードコース ¥10000コース(外税)
・スペシャルコース ¥12000(外税)の3コース。
スタンダードコースでお願いしました。それにガス入りミネラル。
ゴールドラッシュコーンのピュアな冷製スープ フォアグラのソテー
コーンと水だけで作ったスープ。
ほんのり甘い純な味。濃厚なフォアグラが生きてます。
葱みたいなのは玉蜀黍の芽。しっかり玉蜀黍の味がするのには驚いた!
シュクレクールのバゲット
正直なとこ昔ほどの感動は無かった。
私の舌が変わったのか?
鱧のフリットと季節野菜のマリネ
鱧はふっくら★
幻ネロパルマの生ハム テスタディマイアーレ(喉肉、頬肉など頭肉だけを使ったアスピック) ロースハム
サラミ 無花果ジャム インカの目覚めの揚げニョッキ カポナータ 水牛のモッツァレラ
通年出されるシェフのスペシャリテ
幻ネロパルマの生ハムが例のスライサーで非常に薄くスライスされます。
イタリアのハムはスペインより薄くスライスするのが特徴とのこと。
ネロパルマは限りなく原種に近い絶滅寸前の豚。
月40本限定生産で、24ヶ月以上熟成してるとのこと。
ねっとりした口触りで、非常に柔らか。原種と言うからには猪に近い
野性味溢れる物かと思ったが、意に反しまったりとした味わい。
カポナータがとても美味しかった☆★☆★
こういう地味な定番料理が美味しいのって、実力がある証拠だと思う。
海水雲丹と胡瓜の冷製カッペリーニ
胡瓜のソースで和えたカッペリーニ。黄色い胡瓜の花が彩りを添える。
ノドグロのポワレ 車海老とリコッタチーズのラビオリ フレッシュトマトとバジルソース
ラビオリの具材がたっぷりで美味しかった☆★☆
仏ラカン産鳩のミラノ風カツレツ
実は鳩がメインと知った時、過去のトラウマが蘇り。。。。
某フレンチ店で血生臭い鳩を食べてから、苦手な食材になってしまってました。
しかし、ここの鳩は全然違った!
ムッチリした肉はジューシーでえぐみなく、血は芳醇な味わいを加味するものになってました。
とても美味しく戴けました★☆★☆★
タリアテッレ フレッシュボルチーニ茸 トマトソース
フレッシュボルチーニに遭遇できてラッキー♪
芳香を放つボルチーニが堪能できました★☆★
手打ちのタリアテッレも良かった~
白桃と南国フルーツのミルク仕立て
ドルチェポンテベッキオを仕切ってられたシェフですから
ドルチェはお手の物。
ジンジャーチョコレート、コーヒーor紅茶orエスプレッソ
マシンで淹れたコーヒーなので、そこまで期待してませんでしたが
美味しかった☆
一番安いコースでしたが、大満足。
パスタとドルチェに重きを置く私にとって言うことありません。
そして、鳩肉のトラウマを払拭してくれたシェフに感謝♪
カウンターにいたせいもあって、お料理の説明もいろいろ聞けて
楽しかったです~
今日(8月9日)放映の「雨上がり食楽部」のソーメン対決で
浅井シェフ優勝でしたね。おめでとうございます♪
4位
1回
2014/08訪問 2014/09/07
【平成26年8月再訪】
今回もシャン(4500円+税)
1年半前から全く値上がりしてません。
消費税がアップした分は仕方ありませんよね~本当に良心的です。
アミューズ 和歌山のビーツの冷製スープ
ビーツの癖を見事に取り去って、まろやかなスープになってました。
トッピングのフォアグラアイスの塩気も良いアクセント。
パン パンデュースのカンパーニュ、バゲット
アントレ① モンサンミッシェルのムール貝のタルト仕立て 帆立貝柱のソテー
モンサンミッシェルのムール貝は干満の差が激しい過酷な環境に耐えるため
小粒で濃縮された旨味を持つのが特徴。
10粒位使われてたかな~柔らかでクリーミーですっごく美味しかった☆★☆★☆
アントレ②フォアグラのポワレ パインとライム風味
フォアグラの火入れは素晴らしい☆★☆
カリッとこんがり焼けた表面にナイフを入れ
ピンク色の瑞々しい断面が見えると心拍数が上がるわ(笑
魚 淡路産鯛のポワレ ラタトゥイユ
ふっくらした白身もさることながら、骨出汁とラタトゥイユから
出た野菜の旨味凝縮スープのソースがめちゃ旨☆★☆
肉 シャラン産鴨胸肉 和牛ラムシンステーキ 玉蜀黍のピュレ
2種類のお肉が出るの楽しいですね。
今回はラムシンの方が旨味が濃くて美味しかった☆★
デセール 無花果のコンフィ、何かのアイス
無花果のソースに加えられた丁字などの香りがオリエンタル風。
ミニャルディーズ モワールショコラ パッションフルーツとサフランのブリュレ
切り株がお皿に。
コーヒーor紅茶orエスプレッソ
白ワインとロゼを飲みました。グラスワインは1000円から1300円。
また一緒に行った友だちたちにコースの値段教えてなかったんですが
みんな6000円越えと思ってたみたいで、最後驚愕してました(笑
シェフと奥様と新しく入られたソムリエとの3人体制。
奥様が愛想良くってお話し好きで、雰囲気もなごやか。
お料理は確実に安定を増してますね。
1回目のレビュータイトルが「非の打ち所なし(ただ1点を除けば)」でした。
これはカトラリー交換が1回しかなかったことを指摘したんですが
これも大分前から改善され、ほんと非の打ち所なしでした。
【平成25年1月訪問】
新地のよくある雑居ビル内。
オープンキッチンをL字型のカウンターがグルッと取り囲む形。
間接照明の柔らかな光と、焦げ茶のウッドパネルにはロートレックの版画。
店内は非常に落ち着いてシックです。
以前カメキチにおられたというスーシェフの女性が優しくにこやかに
出迎えてくれました。
お昼はグラン(2900円)とシャン(4500円)の2コース。
その違いは食材と品数。それならばとシャンで予約済み。
ガス入りミネラルをオーダー。
アミューズ 千寿牡蠣のポシュと紫大根のスープ
牡蠣には下味が付けられ濃厚な旨味。
ミモレットの香りがアクセント。
スープはまろやかで優しい味。静かな導入です。
パン パンデュースのバゲット
ちなみにお代わりはカンパーニュでした。
アントレ1 ラビオリ3種
卓上のメニューにはラビオリと書いてあったので、てっきり
イタリアンのパスタを思ってたのが、まるで違った!
どうも包むという発想から再構築されたようです。
奥からさっぱり、手前にはコッテリの構成。
①大根とずわい蟹のビネガー風味
フルーツ酢の優しい味わい。
②ビーツのコンフィと雲丹
ビーツは味が強いので雲丹の味が飛んでしまってた。
元々味の薄い雲丹だったのかも知れませんが。。。
③白子のフリット、ビーツのソース
ふんわり揚がりこれは良かった☆★
アントレ2 フォアグラ2種
①フォアグラとリンゴのテリーヌ
フォアグラと食感が馴染むように、リンゴを柔らかく煮てある。
、 ②フォアグラのソテー
これぐらい表面をカリッと焼き上げたソテーが好き♪
すごく美味しかったです☆★☆★
魚 淡路より天然スズキのポアレ、雪下キャベツピューレとサフランクリームソース
普通に美味しいポアレが甘味を蓄えたキャベツのピューレ、ソースと
合わせると絶妙!ピューレがたっぷりなのがうれしい。
肉 シャラン鴨胸肉ロースト、黒トリュフと赤ワインソース
豚肉との選択でした。
ジューシーなお肉は抜群の火入れで、ラギオールの威力か
肉質のせいか、スッとナイフが入る^^
塩加減も丁度良く美味しかった☆★☆★
デセール モワールショコラとキャラメルアイス
モワールショコラは焼き立ての熱々で、ナイフを入れると
トロ~リチョコがあふれ出る♪
これもうま~い☆☆★
ドリンク コーヒーor紅茶orエスプレッソorハーブティ
広いとは言えないキッチン内にド~ンと立派なエスプレッソマシーン。
エスプレッソ好きな友だちは舌鼓を打ってましたが
私はフローラルなフレイバーの紅茶。
ちゃんとポットで出てきてうれしい☆
お料理は全般的にクラシックな正統派ですが
再構築のラビオリなど新しさも見えていい感じ。
この価格でこの内容なら、文句なしの高CPです♪
8年間ヨーロッパで修行されていた太田シェフは黙々と調理。
終盤やっとちらほらお話しも。
ご実家が長野県ということで、SNOW FARMから仕入れている
お野菜には自信を持ってられます。
今回も珍しいお野菜が続々。ロマネスク(ブロッコリーの1種)なんかも
ありましたね。今はメインは焼がほとんどですが、2,3日前に
連絡すれば煮込みもOKとのこと。
スーシェフの女性は手も良く動くし、受け答えもしっかり。
お店の雰囲気作りに大いに貢献されてました。
唯一残念だったのは、お肉料理用のラギオールに交換されるまで
同じカトラリーをずっと使い続けないといけないこと。
特にフォアグラからお魚に進む時にとまどいました。
この件がなければ、サービスも☆4個なんですが。。。
次回は「替えて下さい」と申告することにします^^
5位
1回
2014/07訪問 2014/08/02
祇園時代、センスの良いお料理に心奪われながらも
サービス面で不満を感じ、再訪する気になれませんでした。
いろいろ事情があったと後で知り、認識を改めてからは
機会があればぜひと180度方針転換。
祇園から移転され、泉涌寺の境内に新店舗を構えられると聞いたら
もう居ても立ってもいられません。
泉涌寺の塔頭の1つ、悲田院門前の石段を降りたところに新築のお店がありました。
竹垣で囲まれた前庭には、四阿に鹿威し。
泉涌寺の境内にふさわしい佇まいです。
靴を脱いで座敷に上がると、広々した掘りごたつ式カウンター。
全面ガラス張りの目の間に広がる一面の緑と、吹き抜けの高い天井が
清々しく開放感を与えてくれます。
楓が色づく秋は特に美しいでしょう。
祇園時代はカウンターとはいえ、ほとんど会話らしい会話なしに
黙々と料理を作ってられた印象のシェフ。
今回は念願の自店舗とあってか、会話も滑らか。
「移転後1日も休んでないんですよ。休むのがもったいなくて」の
言葉通り、実に生き生きされてます。
ランチは5000円の1コース。
白ワインをグラスで。シェフにお任せで、イタリアのワインだとか。
芳醇でまろやかで、とても美味しいワインでした☆★☆★
甘鯛と生クラゲの中華風カルパッチョ
ネットリした甘鯛、コリッとしたクラゲ、上に散らしたカシューナッツのカリッとした食感を
楽しむ。ピーナツ油と中国醤油、花椒に酢。
バランスが素晴らしい一皿☆★☆
フカヒレとタラバガニのスープ 茶碗蒸し仕立て
カニの旨味の深いこと!優しい味わいにうっとり☆★☆
途中赤酢をたらして、変化を楽しんで下さいとのこと。
蒸し海老、玉蜀黍あんかけ
玉蜀黍の甘味を生かした広東料理。
牛フィレとアスパラのXO醤炒め 栗南瓜ソース添え
牛フィレは唐揚げしてからなので、表面がカリッとして
中はしっとり柔らかい。黒胡椒が聞いた餡も実に美味しい☆★☆★
栗南瓜ソースがフレンチっぽいですね。
担々麺
これは祇園時代に食べた時も思わず唸った逸品。
卵の風味が豊かな麺自体もとても美味。
花椒がよく効くものの、辛いだけじゃなく深みのあるスープは病みつきになりそう☆★☆★
杏仁豆腐
杏の種から作った本格的なもの。
中国では昔は喉の薬だったそうで、苦みを嫌がる子どもに白砂糖シロップと一緒に
食べさせたそう。ココナツミルクと一緒に食べるのが日本では
一般的ですが、こちらでは本来の砂糖シロップに浸けた物。
なんだか懐かしい味です。
最後は温かいウーロン茶でほっこり。
どれも外れナシの素晴らしいお料理で、うっとりの時間でした。
ただ、悲しいかなやっぱり量が少ない。
祇園時代のレビューに男性ならちゃぶ台をひっくり返す量なんて書きましたが
今回も同じ感想ですね(^^;)
こういう時、みなさんはどんな風に点数付けてるのかな?
私は料理は高得点、CPは低得点にしましたが。。。。
6位
1回
2014/11訪問 2015/09/30
JBLさんのレビューで心に留めていたフレンチレストラン。
奈良方面に遊びに行く時、ランチで伺いました。
街路樹が紅葉した新興住宅街は、まるで外国の絵はがきのように美しい。
そこにたたずむ立派な洋風建築の一軒家。
白い塗り壁とダークブラウンの柱と梁がスッキリした印象。
広々した店内にゆったりとテーブルを配置。
あちこちにセンス良く花が飾られています。
ランチは4000円(+税)の1コース。
たまたまオープン一周年記念で、お肉は夜の素材だったので
とてもお得なメニューでした♪
飲み物は辛口のジンジャーエールで(600円+税)。
アミューズ フォアグラブリュレとトリュフの薫る里芋チップ
サイコロ状にカットした黒大根、紅芯大根、クルトンが味覚的にも視覚的にもアクセント。
フォアグラの濃厚さが遺憾なく発揮されてました。
オードブル① ヨコワ鮪と燻製ジャガ芋のエスプーマ
コンソメジュレと温泉玉子
この組みあわせは鉄板。美味しくないわけありません☆★☆
オードブル② 鮑のベニエ クラムチャウダーの泡
意外とクラムチャウダーってレストランで出ないような。。。
それが逆に新鮮。中にはフランも潜んでました。
ベニエとはパン生地に鮑を混ぜ込み揚げた物。
パン レガルのリュスティック
魚 練子鯛の天火焼き 海藻バターソース
皮はパリッと焼き上げられ、身はふっくらしっとり。
以前海藻が強すぎるソースに閉口した記憶があったので、恐る恐る食べてみると
バターとの程よいバランス感が絶妙☆★☆★
肉 フランス産シャラン鴨のロティ
キノコのフリカッセ カリカリしたシャンピニオンデュクセル
鴨がしっとり、旨味が濃く素晴らしかった☆★☆★
フリカッセはホワイトソース、デュクセルはブラウンソース。
茸のソースも白と茶を2種類織り交ぜ、複合的な美味しさを目指してます。
デザート モンブラン 牛乳のグラスとカシスのムース
栗クリーム、ミルクアイス、メレンゲ、カシスムースが
それぞれの違う食感が口の中で見事に溶け合い、まぁ美味しいこと☆★☆★☆
コーヒーor紅茶orハーブティ
藤本シェフはラ・テラスにおられたとか。
海外で修行された経験は無いそうですが、持って生まれたセンスは
隠せませんね^^お一人でされてるとは思えないほど手の込んだお料理の数々。
スープにはベニエを添え、鴨につけた茸のソースでも2種類。
それと特筆すべきは若いマダムの接客。
温かい笑顔と、優しい物腰は客に安らぎを与えてくれます。
11時半からと1時半からの2部制ですが
3連休中にもかかわらず、11時半から2時までゆっくりさせてもらいました。
立地上、予約が殺到するという訳じゃなさそう。
もし、このお店が京都市内にあればどんな予約状態になるかは
火を見るより明らか。
7位
1回
2015/01訪問 2015/06/15
【平成27年1月再訪】
前回、青首鴨をリクエストした時、ベストシーズンは1月末とのことで
またまた雪の中、余呉まで伺いました。
今回は前回と同じお料理の感想は省略で、青首鴨に特化します。
結論としては、ツキノワグマが野獣といった外観と裏腹に
非常に優しい風合いを感じさせる肉で驚いたのと
逆の意味で、真鴨にも驚かされました。
考えてみればシベリアから長距離渡ってくる訳ですから、
筋肉ムキムキの筋肉マンじゃなくて、筋肉鴨な訳です。
そして鶏なら胸肉より腿肉の方が筋肉質なわけですが
鴨はまるで逆。胸肉の締まっていること!そして血に溢れている。
そしてササミは肝?と間違うほど血が充満し風味強い。
砂肝が優しく感じられたほど。
皮はあの寒さに耐えるわけですから、ゴムのように固い。
大概何でも食べる私ですが、鴨の皮は顎関節が痛くなってギブアップでした~
徳山鮓では、鴨の頭を半分に割って焼いた物も出てきます。
どこを食べるって?脳みそです。
これが実は一番美味しい。大豆くらいの小さい物ですが、みそとはよく言ったものです。
旨味の固まりでした☆★☆★☆
今回鴨鍋は文句なしに美味しかったですが、炭焼きは私には
味も噛み応えも正直ハード過ぎました。
やっぱり次回は月鍋にします(笑
接客にやや難ありと思われていた方に朗報。
京都の割烹に女将修行に出てられた長女さんが戻ってこられました。
さすが本場仕込みの接客ぶりです♪
長男さんも狩りに同行して、獲物の選別の目を磨いてられますし
徳山鮓の未来も明るい!
【平成26年6月再訪】
「鰻」をリクエスト予約しました。
吹雪の中を恐る恐る進んだ前回と比べ、至極ズムーズにお店に着きました。
まだ2回目なのに、勝手知ったる親戚の家のように懐かしい気分。
スッポン、鰻出汁ジュレ
鰻湯引き
希少品の岩梨が添えてあります。
鱧のように見えますが、若干しっかり目の皮に締まった身はやっぱり鰻!
鯖のなれ、吉田牧場のカチョカバロとトマトソース
3月に戴いた時より、やや酸味が強い気がした。気温で熟成が微妙に変わるのかな。
鰻白焼き
今年、余呉湖では異常なほど、鰻が釣れないらしい。
徳山さんが仕掛けた罠に3匹しかかからなかったとか。。。
その貴重な1匹です。小振りでほっそりめの鰻はあっさり淡泊で上品な味わい★☆
稚鮎と山菜の天麩羅
儚いほどの腸の苦みとふんわりした身。
稚鮎の三杯酢と発酵飯ソース
自家製からすみとその天麩羅
山うどと吉田牧場のラクレット
雪深い地だからでしょうか。山菜のシーズンも長い。
ラクレットは香り高くとても美味☆★☆
鰻の肝入り茶碗蒸し
上にびっしり散らしてある、植物(失念)が印象的。
結構酸味があり、珍しい味わい。
鮒寿司
名残のクマ雑炊
この時期にもクマが出てくることに驚いた~
もう脂肪はありませんが、熟成させた肉から出る旨味は強烈!
それはそれは美味しい雑炊でした☆★☆★☆
発酵飯のアイス
鰻三昧を期待して行った分、ちょっと肩すかし感が。
徳山さんが詫びてられましたが、鰻を捕るご苦労をお聞きすると
逆に申し訳ない気分も。。。
絶滅危惧種になったことを改めて実感しました。
でも、やはり在るところには在るそうです。
㎏当たり2~3万円の高値で取引されてるとか。
【平成26年3月訪問】
熊を食べるなんて....と思ってた頃は意識外の存在だった。
比良山荘で月鍋に開眼してからは、憧れの存在に。
熊のシーズンも終わりがけの3月になって、思いも寄らぬ大雪。
今冬は余呉では雪が少なく、この日は1,2位を争う雪だったとのこと。
ノーマルタイヤだったので、恐る恐るでしたが
道路沿いのスプリンクラーが発動して融雪してくれたので、意外とスイスイ。
最後、お店の前だけが難関でした(>_<)
雪に包まれた建物は風情たっぷりです。
1万円と8500円の2コース。
1万円で予約済み。
大きな1枚板のテーブルには私たち夫婦と、若い夫婦連れ。
個室の若いカップルとで、計3組でした。
私が2,30代の頃は,わざわざ辺鄙な田舎まで鮒寿司やジビエを食べに行くなど
ごく一部の酔狂人と思ってましたが、グルメのすそ野が広がったことを改めて実感。
まずはスッポンとスッポンジュレかけ
旨味の固まり。
鹿たたき
今まで食べたどこの鹿よりも、柔らかく味わい深い☆☆☆
熟成もさることながら、やはり個体差だとか。
徳山さんは獲物が捕れたと連絡が入ると、その場にすぐ飛んで
選別されます。そして気に入った個体を自分で解体。
全てを知り尽くした人だけが為せる技です。
長浜方面で捕れるのより、福井との県境の物の方が良いそう。
鯖のナレ、トマトソースと吉田牧場のカチョカバロを添えて
酸味も匂いも穏やか。鮒より先に出される意図が理解できます。
カチョカバロがふんわりミルキーでこれまた美味い★☆☆
稚鮎と蕗の薹の天ぷら
本当ならワカサギのところ、捕れなくて。。。。とのこと。
腸も全く感じない儚いほど繊細な味わい☆★
写真の量が2回出ました。
パクパク何匹でもいけます
稚鮎の柔らか煮、発酵飯ソース、柿の発酵飯射込み
徳山ワールド前回。発酵飯の中央は胡桃。
柿の甘味と相まってこれも美味しかったな~
もっと厚切りが欲しいとこ(笑
猪ロース 塩とバーニャカウダソース
この猪もスゴイ!
脂身に全く癖がなく、木の実のような甘味を感じる★★★★
これも素晴らしい個体だったんだろうな~
発酵カラスミとカラスミ天ぷら
しっとりチーズのようなカラスミ。
天ぷらにするにはもったいない(笑
鮒寿司3種
腹に飯が詰まったもの、卵と飯が両方詰まったもの、卵だけのもの。
酸味を和らげるためハチミツをちょっとかけて。。。
卵だけのものが一番食べやすかったですね。
月鍋
待ちに待った真打ち!
8500円コースではこれがボタン鍋に替わります。
肉の・9・5割が脂肪。比良山荘のに比べると肉は厚め。
なので、シャブシャブよりはしっかり火を入れます。
トロっと口に広がるゼラチンたっぷりの何の臭みもない脂肪。
スッポン出汁も入ってるとのことで、ほんと美味しい☆★☆★☆
お出汁は比良山荘のよりはだいぶ甘さ控えめ。たっぷりの葱が自然の甘味を加える。
天然ナメタケがうっとりするほど美味しい☆★☆★
奥様が「私は全てのお肉の中で月の輪熊が一番美味しいと思います」と
おっしゃってましたが、私も全く同感。
雑炊
何杯でも食べられるほど美味しい☆★☆★☆
蕗の薹味噌、麹和え、白和えを添えて。
発酵飯アイス
奥様のお手製。ちょっとホロッとした口当たりがセミフレッドのよう。
徳山さんは日本中の料理人が注目する存在でありながら、実に気さくなお人柄。
軽く冗談を言いながら、しなやかな接客。
もっともっと食のことを教えていただきたい!~そう思わせる魅力的な方です。
奥様は高槻出身ということで、盛り上がったのは言うまでもありません^^
奥滋賀の豊かな食材は、季節季節で尽きることはありません。
6月鰻、1月青首鴨を予約しました。今から楽しみ~♪
8位
1回
2014/06訪問 2014/06/22
マイレビュアーのみつごとうさんさんに1年前に教えてもらった中華。
早速予約をいれようとしたところが、店主が体調を崩されしばしの休業。
この4月に再開されたと知り、やっとやっとの訪問です。
間口は狭いのですが、思ったより奥行きの深い店内に少々驚き。
坪庭を左手に見ながら、ステンドグラスをはった扉を開けると
掘りごたつ式のカウンターが目の前に広がります。
10人用カウンターですが、詰めないので1日3組か4組。
おまかせ1コースのみで、事前にアレルギー、好き嫌いの確認はぬかりなく。
ビールと烏龍茶をお願いして、16000円でした。
中華風冷製茶碗蒸し
おろした蓮根の上にたっぷり雲丹が入った蒸し玉子 キャビアのせ
炙り金目鯛の中華風カルパッチョ、北海道産ホワイトアスパラ、ゴマだれ無花果
葱油の香りが食欲をそそります。
ゴマだれ無花果と一緒に食べるとマリアージュがスゴイ★☆★
フカヒレステーキ
フカヒレは表面はパリッとして、中はトロトロ。
金華豚ハムの香る上湯スープは思わずワオ!
のけぞる程美味い★☆★☆★
今までの人生3大スープの1つになりました。
ちなみに他の2品はオテルドヨシノの雉コンソメと飯田の椀物
スペイン産子豚とモチ豚のチャーシュー
子豚は鶏肉のように柔らかで淡泊、モチ豚は肌理細かで旨味が濃い。
ゴルゴンゾーラと一緒に食べると、フワッとチーズの香りが後から
漂い、味わい深いですね~
ぐじの唐揚げと茄子の中華スープかけ
表面サックリ、中ふんわりのグジは旨味が凝縮。
ぐじの骨出汁と中華スープが見事に溶け合ってます★☆★☆
チンジャオロース
京都産和牛ヒウチを目の前で細切りにして、バーナーで炙り
にんにく漬けタレでもみこみ、ピーマン、茸、筍にトッピング
ほぼユッケ状態のオリジナルチンジャオロース。
ただ結構脂っぽくて、途中から私はきつくなって。。。。
これ炭火で炙って、もうちょっと脂が落としてあれば更に美味しくなったと思う。
口直し ジュンサイとマンゴー
珍しい組み合わせですが、ジュンサイの酸味が良い口直しに。
でも、ジュンサイだけだと寂しいので、甘~いマンゴがうれしい★☆
中華風鱧しゃぶ
目の前で丁寧に鱧の骨きり。さゝ木で修行されただけあって完璧。
オイスターソースの香りほんのりの粘度が高いスープにはエリンギや葱、春雨が入ってました。
このスープもレベルが高い★☆
鮭炒飯、ザーサイ、玉子スープ
時知らずたっぷりの炒飯はパラパラじゃなく、案外白米の粘りを感じ家庭的。
ザーサイは今まで食べたこと無いぐらい上品★☆★
タピオカ入りココナツジュースをパパイヤの器で
美味しかったです、でもマンゴーだともっとうれしい私(笑
一般的な中華とは違って、炒め物は少ないです。
スープ系はどれも絶品。また香辛料をほぼ感じない優しい味わい。
西淵さんは京都ブライトンホテルで中華を学び、その後さゝ木で修行されたそう。
中華の手法を使った日本料理と言ってもいいですね。
今回チンジャオロースと炒飯が好みじゃなかったけど、
のけぞる程美味しいフカヒレステーキなどがとても印象深い。
飛び抜けたお料理があるのは強みです!
京風中華は京静華がずっと1位ですが、このお店のポテンシャルも高い。
ご夫婦ともフレンドリーで実になごやかで、居心地良い空間を
作り出されてます。また行きたいです♪
9位
1回
2014/06訪問 2014/07/08
非常に予約困難なことで有名。
ほぼ諦めてましたが、若干夜の方が取れやすいようで
友だちが誘ってくれました♪
地下鉄北山駅から徒歩15分くらい。
石段の最上段に小さなお寺のような門構え。
草木が多く植わった庭は季節を感じさせてくれます。
暖簾が掛かった玄関からはいると、まず囲炉裏がある待合いに通されます。
全員が揃うまでそこで、香煎茶を飲みながら待ちます。
一斉スタートには賛否両論ありますが、カウンターで漫然と待たされるのじゃなく
こういう空間なら、自然と気分が盛り上がっていくのでいいんじゃないでしょうか。
後から分かりましたが、築80年の取り壊し寸前のあばら家を宮大工さんに頼んで改築。
元から在った古民家のような自然な空間に仕上がってます。
さていよいよカウンターに通されます。
黒塗りされた壁に年代物の竈。
中には4人の料理人さん。1万円のコースの始まり。
先付 茄子、胡瓜、玉ねぎなどと丹後産鳥貝の酢の物
野菜はすべて上賀茂産
六月なので、夏の大祓の茅の輪で飾られてます。
鱧のおとし
酢味噌には骨から取った出汁。
国産の鱧は今の時期、痩せているのでそれを美味しく食べさせる調理法が落とし。
椀 アジのつみれ、南瓜、オランダ豆
鰹出汁と塩が強めで夏バージョン、つみれがメチャ美味い★☆★
造り① 明石の鯛、大目板ガレイ、鱸、羅臼の雲丹
鱸は当たり外れが大きいが、海老を食べている鱸は美味いそう。
大目板ガレイは肉厚で、炙ってることで甘味も出て実に美味★☆★
造り② 炙りイサキと島ラッキョウのソテー
イサキは1.8㎏の大物で脂のりのり。
島ラッキョウ好物なので、うれしい♪
お凌ぎ 古代米と松の実のポタージュ
秋山さんのスペシャリテ。
生麩ともっちり感と生トウモロコシのシャキ感の2種類の食感がたのしめる。
胃に優しい薬膳粥風です、
八寸 明石蛸と万願寺のらっきょう和え、ズッキーニ、無花果とアスパラガスと伊予柑の皮の砂糖漬けの白和え
原生紫陽花が載せられた虫籠で登場。風情がありますね~
蒸し物 蒸しアグー豚、山椒ソース
脂でワラビや破竹や茄子を炒めてある。
アグー豚から出た蒸し汁にご飯を絡めて終盤添えてくれます☆★☆
青トマトのスープ、烏賊やトマトや玉ねぎ、鰆のカラスミなど
鰆のカラスミ、初めてでしたがボラとタラコとの中間のような味。
このスープもさっぱり実に美味しい☆★☆
伝助穴子と玉ねぎの小鍋
炭が熱源なので、煮立つこともなく絶妙な温度を保持。
具材も良い具合に熱が入り、旨味が抜けず美味しかった☆★☆
ご飯 最初は水っぽいけど、それからドンドン変化していく。
かまど炊きのご飯は生き物です。最後は見事なお焦げを楽しめる。
デザート 小夏、マンゴーなどフルーツ盛り合わせ
和菓子 水無月と梅ジャムを混ぜたお餅
水無月のもっちり感が素晴らしい☆★☆★
この後、また最初に入った囲炉裏の間に戻ります。
そこで、秋山さん直々にお薄を点てていただき、終了。
客同士もまさに一期一会の空間を共有できます。
未在でも感じたような、別世界に誘われた3時間半でした。
私はこちらの方がリラックス出来たし、再訪しやすい値段設定もいいし
自分に合ってるなと思いました。
10位
1回
2014/08訪問 2014/09/01
【平成26年8月再訪】
こちらはとても、思い出深いお店です。
食べログを始めてから初めて夜祇園したお店だから。
お料理もさることながら塚本さんのお人柄に魅了されて、夜祇園割烹にはまるきっかけに。
あれから少しながら経験を積み、その認識が変わらないかを確かめたくて、4年ぶりに再訪しました。
第一弾の5時スタート組でした。
やはり当時よりは若干値上がりしてますが、他店に比べその上げ幅は小さい。
梅酒のソーダ割りで18000円の支払いでした。(ワインは置いてません)
イチジク白和え、酢橘のジュレ
紫蘇とチーズを巻いた鱧フライ、コーン
鰯の梅煮
よく肥えた鰯
コロのお椀、冬瓜と新牛蒡
白味噌仕立て椀大好き♪☆★
グジの湯引き、アサウリの昆布締め、山葵酢で
私は今回、これが一番美味しかったな~★☆★☆★
グジの旨味が炸裂してました!
淡路島の赤ウニの寿司
冷やし賀茂茄子
丹波牛のフィレ、低温調理、タマネギ下ろし
淡路の鱧シャブ
塚本さんは韓国産は使わないそうです。
やや淡泊な淡路の鱧は上品☆★☆
鯖と鯵の握り寿司
昆布締めして寝かせた鰺は今まで食べた中で最高★☆★
もう1貫お代わりしました^^
ハモ出汁の煮麺
腰のあるつるんとした煮麺は出汁の美味しさと相まって
もう一杯お代わり(笑☆★☆☆
枝豆とジャコのご飯
煮麺と比べるとジャコに若干癖を感じ、今ひとつかな。
アップルマンゴーと白桃
女性に人気との評判通りで、この日の同席は女性4人対男性1人でした。
常に客の動向を気に掛けている様子は相変わらずで、
お腹の膨れ具合の様子伺いも一度ならず二度三度。
ゆったりした気分で過ごしたにもかかわらず、お店を出たのがまだ7時。
外が明るいのにビックリ(笑
中身の濃い2時間でした。
表で7時スタート組が待ってましたが、やはり女性が多数でしたね。
この時点で次回予約可能時期は12月ということだったので、
2回転(3回転?)してる分、三多さんよりはマシかな~(^^;)
前回は初夜祇園だったので、舞い上がり
評価バブルもあったけど、やはり良いお店であることは間違いありません。
【平成22年4月訪問】
こちらも予約が大変です。
カウンター8席のみで、夜だけ営業。常連率が非常に高い。
実は2ヶ月以上前からの予約でやっと滑り込めました。
ミシュラン一つ☆です。
4月の祇園南側は都をどりの真っ最中で一段と華やか。
赤い提灯が連なる路地にさりげなく暖簾が。
店内狭いけど、カウンター向こう側の坪庭が
奥行きを感じさせ、閉塞感はありません。
1コースのみで1万4千円。多少変動があるようです。
お料理の写真はNGということ。
飲み物は梅酒ロック(450円)。
先付 【蛸と筍とこんにゃくの木の芽和え】
木の芽和えの緑色が目にも鮮やかな春爛漫の一品。
揚げ物 【琵琶湖の稚鮎、タラの芽】
二品目に揚げ物は珍しい。
稚鮎は餅粉のふんわりした衣。カラリと揚がり両方美味しい。
石垣島の雪塩で。
椀物 【蒸し鮑・胡麻豆腐・若布】
鮑はもちろん柔らかい。お出汁は鰹が若干勝ったタイプ。
体に染み通る美味しさ♪蓋の桜模様も歓声が出るほどきれい♪
向付 【桜鯛、白子、うるいのお浸し】
きれいなピンクの身と真っ白でプルプルな白子。
淡路島付近で取れた鯛はいかなごをたっぷり食べて脂のりまくり。
白子はおろしポン酢。鯛は本わさびとお醤油で。
お凌ぎ 【鯖寿司orウニ丼】
舞鶴の鯖か淡路島のウニの選択。
迷ったけど今回はウニで。生海苔とわさびと混ぜて戴くと
口の中に海の滋味が広がる。
炊合せ 【鯛の子・蕗・筍】
鯛の子も実に美味しい。
色合いも非常にきれい。木の芽がたっぷりです。
焼き物 【桜鱒or鴨ロース】
この時期は当然桜鱒でしょ!串を打ち、炭火で表面こんがり
中はレア。絶妙な塩加減であまりの美味しさに、思わずうなります。
大根おろしがたっぷりかけられ、上には花山椒。
煮物 【あぶらめのおろし煮】
あぶらめを唐揚げにして、大根おろしでさっと煮。
これ以上は無いと言うくらい脂が乗ってプリプリ。
食事① 【お蕎麦】
実はお蕎麦か鯛飯の選択だったのですが、両方お願い(笑)
塚本さんのご実家は関東でお蕎麦やさんをされています。
蕎麦つゆは実家より甘めにされているとか。
極細に切られ、外一で腰が凄い!
食事② 【鯛飯・赤出汁・香の物】
土鍋で炊かれます。薄味で鯛の旨みを最大限に生かした物。
さすがにお代わりは無理~お腹いっぱい。
水物 【ピーチマンゴー、苺、八朔?ジュレ】
甘い甘いマンゴーに爽やかな柑橘系ジュレが最高♪
塚本さんはウマーさんも書かれているように
爽やかで謙虚な方。
どんな客にも分け隔て無く笑顔。会話もお上手。
お弟子さんもご主人譲りで、とても好感度高い!
私が特に心惹かれたのは、美しい手。
なめらかで清潔感があって優雅な動き。
今までカウンターで包丁を握る手を何度も拝見したけど
色気まで感じたのは初めて。
「啐啄同時」の額が壁に飾られています。
雛がふ化するときに内側からくちばしで
殻を破ろうとする。それを親鳥が同時に外側から助ける。
絶好の機会、瞬間を意味するそうです。
そのような思いから、店名に冠せられたとのこと。
旬の食材と客がお料理を通じて出会う瞬間を大切にしたい
ということでしょうか…そんな店主の思いがしみじみ
伝わってくる佳店です。
✿ฺ ♡ ✿ฺ ♡ ✿ฺ ♡ ✿ฺ ♡✿ฺ ♡✿ฺ ♡ ✿ฺ ♡ ✿ฺ ♡ ✿ฺ ♡
お料理の写真の代わりに、満開の桜を載せておきます。
これは円山公園の穴場。
喧噪が嘘のように静かな場所です。
夕暮れ時は幻想的で特に美しい。
今回は不動の1,2位の「しのはら」「なかひがし」を外して
ニューフェイスを選んでみました。
ベスト3は単に美味しいを超越して、感動を与えてくれたお店です。
日本料理の真髄を体現した本湖月。
食材の持ち味を完璧に引き出すコウタロウ。
イタリアンらしい陽気さと緻密な構成を兼ね備えたトム・クリオーザ。
この3店には共通点が2つ。
①大阪 ②カウンター
料理人さんの哲学が直に伝わってくるカウンターがやっぱり好き。
そして、気持ちよくお会計出来る鍵はCPの良さ。
大阪はその点で優れているお店が多いです。
今年は良いお店にたくさん出逢えました。
来年も良い出逢いがありますように。