レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
2回
2021/02訪問 2021/02/28
さて、今回の東京行きのメインイベントです。
前回から3年10か月ぶり。その間の篠原さんの活躍ぶりは目を見張るばかり。
テレビでよく大将のお顔は見てたので、久しぶりって感じはしなかったけど
いざお料理を味わうと、その懐かしさにしみじみ感慨にふけりました。
先付け 車海老・蛍烏賊・平貝・赤貝・菜花など 土佐酢ジュレ
節分の升に入った魚介は宝石箱のような美しさ
椀 揚げ湯葉包み 蕪を散らして
椀の蕪は霙にすることが多いけど、小さくカットされていたので
吸い地の透明感が保たれていた。そこに湯葉を崩すと白子、銀杏、キクラゲなどが
流れ出て味わいが変わり、その深みに痺れます☆☆☆
造り 鯛・アオリイカ・中トロ 芽甘草
中央の芽甘草の淡い緑が初春を告げます。
ただ、篠原さんにしたらあまり印象に残らない面子だったかな。
オプション トラフグ鉄皮、身の白子和え
お弟子さんが渾身で作った氷室の中に、ウサギの絵柄の器。
雪ウサギです、可愛い♪ そしてその中には大きなトラフグの白子が。
まずは、琵琶を模した小鉢で白子和え。めちゃ美味しい☆☆☆
お凌ぎ 香住の松葉カニ身とあん肝の餡掛け 酢飯
旨味の塊りと酢飯の酸味が合わさり、悶絶級☆☆☆☆
オプション トラフグ白子の磯辺焼き
見たことないぐらい大きな白子は表面は香ばしく
噛むと中からトロトロが溢れ出る☆☆☆☆
八寸 五穀豊穣や商売繁盛を祈願する初午をテーマ 立体的に美しく配置され崩すのがもったいない
裏稲荷 蛸旨煮 カラスミ大根 味噌松風
玉子真薯 煮豆 烏賊・菜っ葉の酢味噌和え
なまこで何かを巻いたもの などなど
別皿で鶉の焼き鳥 伏見稲荷の名物は雀や鶉の丸焼きですね。
鶉が元々そうなのか、大将の腕の良さなのか、焼き鶏より旨味が濃厚☆☆
鮪中落ちとべったら漬けの手巻き
お弟子さんの笑顔で、旨さ倍増ですね 笑
あんぽ柿とウィスキーゼリーを添えたフォアグラ羹
これを食べないとしのはらに来た気がしません!
焼き物 スッポン炭焼き
野洲川のかと思ったら違うとのこと。
滋賀時代から大変お世話になった漁師さんのご冥福をお祈りします。
鍋 青首鴨 つくね団子
青首鴨には条件反射的にゴムを思い浮かべる私は恐る恐る口に。
しっかりした身ながらも普通に噛み切れるので、驚く。
噛めば噛むほどに旨味がにじみ出てくる☆☆
もちろん出汁の旨さは最高で、大将の下処理の確かさに脱帽です
食事 鰯塩焼き 大根飯 和牛しぐれ煮 にゅうめん 香の物
こんなに脂がのった鰯見たことない。脂ののった鰯って
秋刀魚に味が似るんですね。
大根飯は一転あっさりとし、お代わりしたいぐらいだったけど
にゅうめんもあったので断念。これは選択制でも良いかも。
お菓子 ぜんざい ゆり根とさつま芋
焼き餅も入ってたので、もうお腹が限界です。
全部食べたかった~悔しい
お薄
華やかな世界に身を置きながら、篠原さんの人柄は全くブレがない。
今後の生涯設計も、滋賀時代からずっと聞いてきた通りのブレのないもの。
彼なら絶対すべてを実現させていくでしょう。
私の願いとしては、私がヨレヨレになる前に関西に帰ってきて欲しいということだけ。
銀座に行かれて7か月。
あっという間に、押しも押されぬ人気店に。
成功間違いなしとは思っていたけど、ここまで凄いことになるとは。
改めて、篠原さんの才には驚くばかりです。
ビル地下へ降りると、すぐ篠原さんが出迎えてくれました。
センサーでもついているのかな?笑
懐かしい笑顔にちょっと泣けそう。
L字型のカウンターのみです。
板場中央の焼き物コーナーに立つ篠原さんはオーラがありますね!
お任せ23000円コース
先付 卵豆腐 伊勢海老 雲丹 ミル貝 蕨 花山葵 うすい豆 茗荷 加減酢煮凝り
懐かしの徒然草の竹形の器で。
小品にもこれだけの食材が満載。
煮物椀 帆立真薯 新ものバチコ 片栗の花 木の芽
お出汁が滋賀時代と一番変わりましたね。
昆布出汁より鰹出汁が立ってました。
水のせいもあるでしょうし、関東の方の好みもあるのでしょうね。
真薯はしっかり目だったので、もうちょっとフワフワならもっとうれしい。
向付 明石の針烏賊 沖縄のまぐろ 下北半島の紫雲丹 しま海老の紹興酒漬け
紹興酒漬けのしま海老と合わせて、紹興酒を戴きます。
私は普段紹興酒は全く飲めないのですが、海老の優しい甘味と合わせると
不思議と飲める!
雲丹は贅沢に丸一個分。甘いし蕩ける☆☆☆
お凌ぎ 青森のアワビ 真空蒸し肝シャリ
肝で和えたシャリは超絶の美味しさ☆☆☆☆☆
八寸 筍木の芽和え 青干しゼンマイ 蕗の海鼠腸がけ 車海老 淡路の鯛の子
菜の花辛子胡麻よごし 佐島の蛸 滑川の蛍烏賊の藁火炙り 卵真薯
琵琶湖の稚鮎 庄内麩のチーズ博多 鮒寿司 蕗の薹天ぷら・金山寺味噌博多
タラの芽天ぷら フォアグラ羹・干し柿の最中
アワッコさんがレビューされてましたが、東京のお店は八寸が出ないところが
ほとんどだそうですね。私も実は八寸どうされるのかな~?と気になってましたが
伝統を大切にされている姿勢がうれしかったです。
炊き合わせ 大原木 穴子 筍 蕨
大原木とは細い材料を束ねて結ぶこと。 京都 の大原女が、頭にのせて運んだ薪に似ていることから、
こう呼ばれるようになったそう。
干瓢がお箸で切れるほど柔らかで、もうビックリ!
「炊き方です」と、篠原さんドヤ顔でした(笑)
めちゃ良かったです。これは明らかに滋賀時代よりランクアップですね☆☆☆☆
焼き物 スッポン木の芽焼 ロワール白アスパラ
スッポンを何度もタレをつけながら、じっくり炭火で焼き上げてます。
鰻の蒲焼のタレに似た味わいのタレでした。
骨付をかぶります。食べている最中から唇プルプル。
ほんと美味しかった☆☆☆☆☆
鍋 飛騨飛び牛 うるい 花山椒鍋
篠原さんには珍しく、サシがしっかり入った牛肉。
蕩ける食感を狙っているのかな。
サシがひつこくならないのが、花山椒のパワー☆
飯 ①筍飯 ②スッポンスープで炊いたフカヒレ餡かけ ③鍋出汁の雑炊
かなり食べているはずなのに、しっかり3杯いけます!
お菓子 黒豆羊羹
滋賀時代も初期は手作りの和菓子を出してられましたが、中盤以降はフルーツに。
人手が増えたからこそ可能な和菓子回帰ですね。
黒豆の風味が生きてました☆☆☆
お薄
☆良かった点
厨房の人手が増えたおかげですね。
優秀な料理人を集めるのは今日日至難の業ですが
さすが篠原さん。お弟子さんにも恵まれているようです。
お料理の派手さだけに目が奪われがちですが、細部まで手をかけた繊細さを感じました。
炊き合わせ、焼き物や小鍋に比べたら地味なお料理ですが
柔らかな干瓢など、その完成度には心打たれました。
黒豆羊羹も見た目は地味、けど黒豆を用意するのに3日は
かかり、それから羊羹にするので気が遠くなる手のかかりよう。
☆頑張って欲しい点
マイナス点などほぼないのですが、しいて言えば
大将のおもてなし精神が接客全体に
浸透してほしいと思ったことです。
滋賀時代は非常に、温かくアットホームな雰囲気だったので
ちょっとギャップを感じました。
銀座という土地柄、アットホームだけじゃダメなのも分かりますが。
登りつめるまで、登りつめられたな~
と感慨深くお店を後にしました。
関西に帰ってこられる日を、首を長くして待ってますよ!
2位
2回
2017/10訪問 2017/11/01
瞬く間に、京都で最も予約困難店に仲間入りしたやま岸さん。
超常連のyama-logさんのご厚意で、再訪叶いました。
10月前半の時点で、来年の7月までは満席とのこと。(今は8月もいっぱいかも)
カウンターに座ってビックリ!1度ご一緒させていただいた
超有名レビュアーさんもいらっしゃいました^^
先付け 車海老、淡路雲丹、焼き茄子、高野山松茸 インゲン豆 菊花 土佐酢ジュレ和え
車海老は井戸水に放ってあります。
お凌ぎ 昆布締めした小豆島素麺 鮑の肝和え イクラ
かすかに柚子が香ります。
ちょっと太めの素麺は食感も良く
濃厚な肝の旨みとイクラが重なり、のけぞるほど美味しかった☆☆☆☆☆
お椀 クエ 蕪 菊花仕立て
造り 徳島産白甘鯛
器は加藤静允氏。
素晴らしい器の連続でした。
造り 藁で炙った戻り鰹 玉葱醤油で
鰯の丸干しを添えてあります。
餌の鰯を追った鰹という設定、遊び心満載^^
器はバカラかな?美しさに感動。
杉八寸 鮎一夜干し 栗茶巾
初回初っ端で登場だったので、今回は無くなったのかな?と
心配してましたが、出てきて一安心。
これはやま岸さんの代名詞ですよね。
蒸し物 たいらぎ貝 本しめじ・舞茸・柿の木茸などの餡
油物 香茸一夜干し 握り銀杏
香茸は人によっては松茸以上という高級茸。
独特の香りが立ち上ります。
焼き物 松茸かます巻き きごしょう(葉唐辛子)と山椒の実
松茸を巻いて焼いても、一切水っぽくならない焼きの技術が分かります。
手巻き寿司
① 鯖
胡麻、大葉などを混ぜた押し寿司に、肉厚のしっとりした鯖☆
② 大間の鮪と海鼠腸
旨みの相乗効果☆
③ 産地忘れましたが紫雲丹か淡路由良の赤雲丹(+料金)のどちらか
ハーフ&ハーフでお願いして食べ比べ。
今回は赤雲丹の圧勝でした!
蕩け具合に香り、旨み断トツの差でした☆☆☆☆☆
由良の雲丹は萩原丸のが良いとの山岸さんのお話。
食事 土鍋炊き白ご飯 明太子白ワイン煮、チリメン、なめ茸
水菓子 最中
お薄
梅酒2杯いただいて、18000円ほどの支払いでした。
昨年伺った時には、椀物が無かったりサラダが出たりで
コースの流れに唐突感があったので、美味しかったものの☆4個の評価を
させてもらいました。
が、今回は文句なしの☆4.5個。
やま岸さんならではの面白さ、独自性が違和感なく楽しめました。
また、一人参加の私でしたが
気遣い十分で、最後まで居心地良いカウンターでした。
ハワイから帰ると、やっぱり食べたいのはきちんとした日本料理。
ネットで華道、茶道、書道に通じた大将のお店がオープンしたと知りました。
興味が湧くと同時に、バリバリの茶懐石で緊張を強いられるのかな?
堅苦しいの大嫌いなダンナさんと一緒に伺ったので、最初はちょっとドキドキでした。
石畳に水を打たれたアプローチ。
壁は荒壁仕上げって言うのかな、印象的でこだわりを感じました。
12000円コース(税別・サ料込み)と
シャンパンのハーフボトルをお願い。
上に16000円コースもあります。
杉八寸 飯蛸旨煮木の芽 こごみ胡麻和え
海の幸と山の幸が対角線上に盛られます。
お決まりの濡れ箸です。
滑川の蛍烏賊、菜花 酢味噌 クラッシュアーモンド
トリ貝 白ミル貝 アスパラ うるい スナップ豌豆 出汁ジュレと黄味酢
どっちの貝も良かった☆★☆
平目 昆布醤油 ポン酢 肝ポン酢
醤油はまろやか、角のないポン酢も飲めるぐらい、でも肝ポン酢との相性がベスト☆
琵琶湖本モロコ塩焼き 焼き芽キャベツ ドライ醤油粉末
今年不漁で入手が大変だったそう。
ちょうど頃合いの大きさで、身はふっくら骨もあまり当たらない☆
タラの芽 蕗の薹の霰揚げ 雪塩
ちょっと油切れが気になった。
蕗の薹、蒟蒻、人参、しめじの白和え
鮪たたきとぬか漬け大根鬼おろし
黄味醤油で和えて海苔で巻く。
有明産のしっかりした海苔は香り、食感とも最高。
ぬか漬け大根の風味が良く美味しかった☆★
握り ①愛知産平貝貝柱 ②ボタン海老 ③鮪のこの腸和え
握りが出るのが大きな特徴
山岸さんは最初はお鮨修行から入ったそう
寿司飯は白酢でやや甘め、しっかり立ったシャリは口でほぐれます。
タイラガイは2日熟成で、ねっとり柔らか。
鮪のこの腸和えは手巻きで、美味しかった☆★☆
花山葵お浸し
爽やかな辛味が良い口直し。
のどぐろ塩焼き 骨出汁をはって 白髪葱 山椒
このお出汁がめちゃ旨い★☆★☆
クレソンとしらすのサラダ 蕎麦粉を振って
サラダがここで出るとはビックリ!
ドレッシングは土佐酢、魚醤、グレープシードオイル。
長野木島平の白飯 明太子の白ワイン漬け ちりめんの柚子胡椒 なめこの柚子酢
最初煮えばな、次普通のご飯で最後お焦げ。
自家製のご飯のお供が楽しい。
明太子が一番良かったですね☆
最中 自家炊き小豆餡
お砂糖は和三盆など3種をブレンドするそう。後口が残らないさっぱりした甘さ☆
お薄
カウンターの隅にお茶道具一式が置いてあり、店主自ら点ててくれます
お抹茶は新茶を詰める前に直接入手されるとのこと。
最初は型を重んじる、緊張するカウンターかと思っていたのですが
とても自由な発想で、斬新なぐらいの構成でした。
椀物が無かったり、サラダが出たりは賛否両論かもしれません。
最後赤出汁か何か水気が欲しかったですが、無かったのは残念。
それを差し引いても、お料理は総じて良かったので楽しめました。
店主の山岸さんはとても話しやすい明るい方で、カウンターの客同士も楽しく会話が弾みました。
茶道、華道、書道に通じ、特に華道はお店の休業日に2階で教室まで開いておられます。
本当に休む間なしですね。
店主自らが生けた青文字と貝母百合は侘び寂びを感じさせる、凛とした姿でした。
3位
3回
2019/02訪問 2019/03/10
One of my favorite restaurants
京都でお気に入りのフレンチです。
火入れの素晴らしさは最上級でしょう。
3回目の訪問です。
オマール海老のカプチーノ仕立て
塗りの器。オマール海老のエキスが濃厚☆☆
師へのオマージュ
定番ですね。甘・辛・酸のエッセンスと半熟卵黄のコクとが
合わさり、官能的な味わい☆☆☆☆☆
シェフの遊び心
食材失念です(涙
多分美味しかったです(汗
オマール海老と蕪
生?と思うほど繊細な火入れ
マナガツオ
皮は焦げがつくぐらい強く炙り、身は低温でじっくり。
一つの素材に二つの食感。
美作産鹿の低温ロースト
八丁味噌系のソースがやや苦みを感じ、ちょっと好みじゃなかったけど
お肉自体は有無を言わさぬしっとりさ。
焼きリンゴ
チュイルで挟んだ焼きリンゴ
発想が面白い☆
天使の苺
苺にマスカルポーネチーズ、ナッツなどを合わせ
これも香りと食感を楽しみます☆☆
ミニャルディーズ
5種のハーブティーから
レーヌデプレ、シトラス、ハイビスカス、エスプレッソ、カカオ
から好みのハーブティーを選ぶ、お楽しみタイム。
カカオにしてみました。チョコレートの甘さと濃厚さを感じ、良かった☆
終了後、シェフとお話しました。
決して派手ではないですが、繊細で探求心豊富なお料理
そのままのシェフです。
台湾でコラボされるということで
「師へのオマージュ」は台湾の方たちに鮮烈な印象を与えることでしょう。
時系列に沿ってレビューするなら、もうちょっと後になるんですが
2017年ベスト10に入れるために、早めにレビューします。
日本料理が好きな4人組なので、今までフレンチやイタリアンに行っても
リピートまでは・・・って感じでした。
が、こちらはローテーション入り!と皆絶賛♪
ディナーでしか食べられないスペシャリテ オマールエビの前菜を特別に!
お魚、お肉付の特別プラン 8000円(税サ込)をネット予約。
テーブルにシェフからのカードが置かれ
メッセージと簡単なメニューが記載されています。
ソムリエールが実際にワインボトルを白、赤3本ずつ持ってこられ
とても上手に特徴を説明して下さいます。試食宣伝販売員になられても
トップセールスされるんじゃないかな(笑)
私がチョイスしたのは、ドイツのアルザス白ワインで、やや甘口でフルーティでしたが
舌に甘さが残らずスッキリ。とても美味しかった☆☆☆
ホウレン草とハマグリのスープ
最初、抹茶が出たかとビックリ!
しっかりハマグリの旨みを感じ取れるまろやかな味☆☆
師へのオマージュ
これは修行されたアルページュ、師匠のラビオグラフィのシェフのスペシャリテだそう。
中原シェフはずっと作り続けておられます。
半熟卵とかき混ぜるエピスクリームの中に甘味、酸味、辛味、苦み、旨みが潜んでいます。
自ずと味覚が研ぎ澄まされていきますね。
シェフの遊びゴコロ、、、
ワンスプーンにハマグリのむき身、ジュ、キャビア、根セロリのクリーム。
一口で食べるのが惜しい☆☆
木箱で温めた白パン
サンクのもの。前回あまりの美味しさにサンクまで買いに走りましたが
特注品なんでしょうね。別物でした(涙
オマール海老のサラダ
慎重に扱ったオマール海老は半生の火入れ。
蜂蜜のヴィネグレットソースで。
シットリ瑞々しく、ほんのり甘い身は伊勢海老と何の遜色もありません☆☆☆
スジアラ
皮目はパリパリ、身はふっくらで絶妙な火入れ☆
マッシュルームは生、ソテー、ソースの3変化。
美作産鹿の低温ロースト
今まで食べた鹿で一番かな。
とてもシットリとしていて、鹿と言われないと分からないぐらい☆☆
木苺 木苺のアイスクリームをチュイルでサンド。
岩原さんの洋梨
洋梨のクリームに、洋梨スライス、洋梨のコンポート。
美味しい☆
紅茶、ハーブティーなど6種から
レーヌデプレ、マスカット、ローズヒップ、ヴァニラを選択して
4人でお濃茶のように回し飲み(笑)
お菓子にはヴァニラが一番合ってた。
ミニャルディーズ カヌレ メレンゲ フロランタン
ひっくり返るほど強烈な一皿はないですが
どのお料理も深みがあり、ジワジワと美味しさがこみあげ、
その蓄積で最終的には大きな満足感に繋がります。
最後シェフが出てこられ、シェフの思いやお料理の工夫を伺いました。
一見強面ですが、丁寧で礼儀正しい好漢。
再訪を約束してお店を後にしました。
京都フレンチでNO.1評価(料理・味部門)ラ・ビオグラフィの
滝本シェフの下で京都ブライトンホテル時代働いてられた方が独立。
フランスの有名店にも行かれてたそう。
ちまたで聞く噂はすこぶる高評価。
そんなわけで、ワクワクしながら行く日を待ってました。
京阪神宮丸太町駅を降りてすぐ。
こぢんまりとしたビストロ的外観。
通路右手カウンター越しにキッチンが見えますが
奥に進むと、狭いながら洗練された空間が。
白い壁にチャコールグレイの布張りソファ。真っ白なクロスが目に眩しい。
装飾は少なめでレーヌ・デ・プレ(夏雪草)の名前通り、
派手さはないけど気品に溢れてます。
ランチは5500円で、サ料はなしです。
ガス入りミネラルで。
カトラリーはクリストフル、肉料理はラギオールでした。
①半熟卵のスペシャリテ
ラ・ビオグラフィのと同じですね。
もう1年以上前なので、味の記憶はかなり薄れてますが
あちらのより更に甘味・酸味・塩味・辛味・苦みがそれぞれにくっきりしてるような気が。
最初はシェリービネガーの酸味が
舌を覚醒させ、時々弾けるようなピンクペッパーの辛味。
最後はトロ~リとした甘味。
卵は小宇宙です。
②シェフの遊びゴコロと称して、玉ねぎのカプチーノスープ
アワアワのスープの中に固めに茹でた百合根。
ミルクの優しい風味。食用花がアクセント。
③甘エビのタルタル オレンジの香り
オレンジとディルで和えた甘エビに雲丹がのってます。
グランマルニエの優しい香りと
甘エビと海胆の甘味がねっとりと官能的☆
サンクの白パン バターで
Fujiya1935で見た熱々石入り木箱で登場。
このパンがまた美味しくて、サンクまで買いに行こうと思うほど!☆★☆★
④的鯛のヴァプール 生姜のフォンダン オリエンタルなイメージ
ふっくらと蒸し焼きされた的鯛は旨味が凝縮。
ちょっと刺激的な生姜とチャイブのアワアワソースは斬新で、魚料理の
新しい一面を見せてくれます☆★☆★
⑤田舎鶏若様の低温ロースト 根菜のコンフィ
「鶏が焼かれてると気づかないくらい優しく長時間火入れしてます」との説明^^
しかし、若様とは面白いネーミング。
笠置町のブランド地鶏らしいです。
肉質と火入れの相乗効果で実にしっとりと、弾力のある歯ごたえ。
また、対比で添えられたカリカリに七輪で焼いた皮付きモモは噛むと
油分と旨味がジュワジュワ。
醤油ベースのソースは実に良く合う。
初め鶏肉か。。。と少々ガッカリしたけど、これだけ手間暇かけられると
完全に脱帽☆★☆
デセール① 橿原産苺のソルベ
苺の甘味のみなので、足りない分は練乳で。
デセール② タルトタタン 2013
再構築。一番底に砕いたタルト生地。クレームブリュレで蓋をして
その上はリンゴの甘煮。カルバドス入りシロップがかかってます。
クレームブリュレを突き崩して、かき混ぜる~
デセール③ 濃厚なチョコレート
チョコブラマンジェとチョコソルベ。
ミニャルディーズ&ハーブティ(フルーツカクテル)
このハーブティはクラクラしましね☆★☆
まずルビーのような赤に、そして立ち上る香りに。
もちろんドリンクはコーヒー、紅茶、エスプレッソからも可能。
同じくブライトンホテルから来られたメートル。
適度な距離感を保ちながらも、細心の注意を払う
実に素晴らしい接客ぶりでした。
最後はシェフのご挨拶とお見送り。
バランスが良い。その言葉が真っ先に思い浮かぶ。
独創的でありながら、独りよがりじゃないお料理。
納得できるCP。砕けすぎない正統派の接客。
ここ1年で新店オープンしたフレンチの中で一番印象的かも♪
4位
11回
2020/02訪問 2020/02/25
閉店になると聞いてから、3か月連続で訪問。
今回でとうとう本当に最後。渾身のお料理を出していただきました。
閉店を公にしてから、連日満席でキャンセル待ちまで。
「こんなことになるなら、辞めなきゃ良かった」なんて冗談も。
今回は1万円コースです。
先付け 車海老 雲丹 菜花 自然薯すり流しに出汁ジュレ
造り 奄美大島中トロ 鰤 何か(失念)
椀 鴨つみれ 筍
最高の吸い地。鴨から溶けだした旨みがしみじみ、
けれど塩味はほぼ使っていないので淡い風味。
北川さんがこのレベルのお椀を出されることに感動☆☆☆☆☆
揚げ物 スッポン春巻き
お凌ぎ 鯖手巻き寿司
トロトロの素晴らしい鯖☆☆☆☆☆
八寸 モロコ炭火焼 スナップエンドウ雲丹射込み 隠元白和え 大豆梅酢
蕗 アメーラトマト黄身酢 金柑寒天寄せ 玉子真丈
フォアグラ最中
梅ジャムとフォアグラのコラボが最高☆☆☆☆☆
焼き物 グジ鱗焼き
鱗だけ高温の油でサッと揚げてから炭火で炙って☆☆☆
小鍋 浜坂産松葉ガニ足 忍葱
タグ付きの直前まで大暴れしていたカニです。
先月の新潟産と同じ料理ですが、やっぱこっちの方がプリプリで美味しい☆☆☆☆☆
食事 蟹ご飯 香の物
蟹味噌まみれで、リゾットのように濃厚☆☆☆☆☆
もちろんお替り。鱒の子もおまけでトッピング。
水菓子 きんとん
2016年11月にオープン。当初はバタついたお料理もありましたが
3年半経ち、今では自信と風格すら感じます。
来月には銀座に行かれ、その後は海外へ。
お世話になりました。身体に気を付けて更に大きく羽ばたいて下さい。
三雲通いも本当にこれで最後。寂しいなぁ・・・・
旦那さんが2月末閉店する前に、ぜひ食べておきたいとのことで
一緒に行ってきました。8000円コースです。
今回は客数に余裕があったようで、落ち着いたパフォーマンスでした。
先付 柚子釜 蟹味噌、車海老、松前産雲丹 菜花 水菜
濃厚な蟹味噌に時々感じる柚子の爽やかな酸味がいい☆☆☆
向付 愛媛産平目昆布締め 奄美大島中トロ 広島産ブリ
柚子醤油 チリ酢 昆布醤油ゼリーで
椀 帆立真丈 蕪
揚げ物 兵庫産黑鮑唐揚げ
3時間蒸してから揚げたとのこと。
オスの鮑なので、旨み凝縮☆☆☆
焼き物 カラスミ餅
何もつけずにカラスミの塩気だけで☆☆
八寸 モロコ炭火焼 ナマコ下ろし酢 インゲン胡麻和え 黒豆 数の子
海老芋唐揚げ 紅白なますと鱒の子 鮎南蛮漬けと菊菜の蕪巻 玉子真丈
鍋 新潟産ずわい蟹すき
足がちょっと欠けているだけでお手頃値段に。
リーズナブルにカニを提供しようという北川さんの心意気。
カニはサッと火を通しただけなので、ほぼお刺身状態のプリプリ。
カニの旨みと忍葱の甘味が混じった鍋つゆは最高☆☆☆☆
忍葱は甲賀地方のブランド葱。
食事 牛粕漬けと大根の混ぜご飯 香の物
水菓子 黒糖葛餅 百合根挟み
前回も戴きましたが、表面芳ばしく中はモチモチで美味しい☆
本当に美味しく楽しく頂けました。旦那さんも大満足。
タイトルについてはしばらく内緒にしてましたが、年が明けて北川さんも
公表されたので解禁します。
堅田の友達が、一度は行っておきたいと言うので
連れだって行ってきました。
最近一段と人気のようで、カウンター席なら用意できます、とのことで初カウンター。
友達はかなりの小食なので軽い5000円コースで。
5人ほど座れそうなカウンター。鉄板が並んでいるのが目につきます。
夜にはここで、ステーキを焼くこともあるそう。
右手端には炭焼き台が置かれ、お弟子さんが魚を焼いているのを
眺めることができます。
先付け 車海老 揚げ胡麻豆腐 白味噌仕立て
向付 奄美中トロ 淡路天然鯛 佐渡鰤
椀 海老真薯 蕪
スッポン春巻き
八寸 法蓮草・エリンギの白和え 烏賊団子 モロコ炭火焼 鮭南蛮漬け
アメーラトマトの黄身酢餡 柿・大根なます 丸十レモン煮 玉子真薯
揚物 海老芋天ぷら
酢の物 勢子ガニ
食事 太刀魚混ぜご飯 赤出汁 香の物
このご飯はアッサリしているのに、旨み十分で美味しい☆☆
水菓子 黒糖焼き葛餅 寒いときは温かいお菓子いいですね。
この日は満席で、北川さんもバタバタ。
ちょっとそれがお料理にも出てしまっていました。
が、当初は少々不安を感じたお弟子さんが
シッカリ成長されているのが垣間見え、うれしい驚き。
カウンターでの、接客もなかなかのものでした。
1月、2月と続けて伺います。
よろしく!
ゆっくりペースですが、定期的に通っています。
バタバタとしのはらさんの後を継いで、プレッシャーは大変だったと思います。
しかし、その重圧に負けることなく
今では親っさんの名前が無くてもやっていける、十分な実力をお持ちだと思います。
今回は8000円のコース
いつも通りお値段以上の満足度
先付け 玉子豆腐 根室雲丹 長芋素麺 酢橘餡
向付 奄美大島中トロ 長崎クエ 福井つぶ貝
椀 ワタリガニ真薯 糸瓜 写真撮り忘れ
お凌ぎ 伝助穴子と銀杏の飯蒸し
八寸 シャインマスカット白和え もずく酢 千葉鰹 丸十レモン煮 鴨ロース
アメーラトマト黄身酢 小松菜お浸し 無花果田楽 玉子真薯
例えば、無花果田楽は焼いてから蒸して、更に焼いてという手の込みよう。
蒸し物 千葉産黑鮑 冬瓜 オクラ
今回はこれが圧巻。真鍮の器に氷を入れた氷鉢仕様。
見せ方も素晴らしい☆☆☆☆
焼き物 鱧付焼きだったと思う(汗 胡瓜
食事 鮭・イクラ・松茸の土鍋ご飯 赤出汁 香の物
水菓子 芋羊羹
ご馳走様。またお願いします。
従姉の希望で、奈良から滋賀に移動。
銀座しのはらで感激した従姉はその流れを汲むきた川さんへ
以前より行きたがっていました。
最近小食傾向ということで、5000円コースで。
今まで1万円コースしか戴いたことが無かったので、
どんなだかある意味楽しみ♪
先付け 茄子素麺 根室雲丹 海ぶどう
お造り 奄美大島中トロ 若狭ぐじ焼き霜 つぶ貝
椀 淡路鱧の飛竜頭 淡路新玉葱
飛竜頭はしっかりしたテクスチャー
お凌ぎ ゴマ油で和えた中トロ ベッタラ 穂紫蘇 赤酢シャリ 有明海苔で
それぞれの味わいが絶妙で、のけぞる美味しさ☆☆☆☆☆
揚げ物 すっぽん春巻き
スペシャリテですね
八寸 奥琵琶湖鮎塩焼き クレソンの合鴨ロース巻き モロヘイヤお浸し 玉子真薯
餅麩クリームチーズ射込み 赤蒟蒻一味風味 玉蜀黍かき揚げ プチトマトレモン煮
沖縄糸モズク 平貝笹寿司
冷やし鉢 半田素麺 アメーラトマト ジュンサイ 胡麻だれ
食事 ミニうな丼 赤出汁 香の物
水物 写真ないし、無かったのかな?
ちょっと覚えてません。出てたのならすみません。
途中、「これ1万円のコースと違う?」と混乱するぐらいの
素晴らしい内容。北川さん頑張ってます!
新年会として伺いました。
雑食メンバーなので、何でもド~ンと行ってね!と北川さんにお願い(笑)
今回もカニ、河豚、鮑、近江牛と豪華食材のオンパレード♬
先付け 丹後車海老 雲丹 揚げ玉子豆腐 白味噌仕立て
造り 五島平目 能登鰤 奄美中トロ
椀 桑名蛤 蕪
お凌ぎ 鮑唐揚げ 雲丹ご飯
普通このパターンだと、肝和えご飯になるところ。
そこを雲丹和えと変化球にすることで、味の幅が広がる☆☆☆
焼き物 焼き白子
八寸 平茸・法蓮草和え物 なまこ酢 丸十レモン煮 海老芋唐揚げ
モロコ塩焼 庄内麩・クリームチーズ
カラスミ餅
揚げ物 五島河豚唐揚げ
食事 近江牛リブロースすき煮 白飯 香の物 卵
ご飯のお代わりにはカニ味噌和え剥き身をトッピング
水菓子 水ようかん 紅ほっぺ
正月、しのはらの大将にいろいろ助言されたそうです。
新年と言うだけじゃなく、引き締まった面持ちの北川さんでした。
ほぼ半年ぶり。
お弟子さん頑張ってられるようです♬
今回も1万円コースに、ビールやらワインやら梅酒やら。
先付 自家製胡麻豆腐 ジュンサイ 根室産雲丹
造り 炙り鱧・キャビアのせ 千葉産金目鯛炙り 奄美大島中トロ 鯛昆布〆
いつもながら魚の質高し☆☆☆☆
椀 千葉大原産まだか鮑 早松 蛤潮汁
貝の旨み堪能☆☆☆
春巻き 鮎 早松
鮎のほろ苦さが油分と融合、旨し☆☆
蒸し物・お凌ぎ マダカ鮑 肝シャリ
鮑はしっとり柔らか。寿司酢のシャリの酸味がまたよろし☆☆☆
八寸 下田茄子オランダ煮 烏賊葱団子 モロヘイヤとワタリガニ酢の物
トマトレモン煮 もずく酢 玉子真薯 鮎塩焼き
盛り付けにもっと季節感が感じられたら、尚良いかと。
この中では、中華料理店から学んだという烏賊葱団子が美味し過ぎ☆☆☆
焼き物 ノドグロ 賀茂茄子とチョリソー(ソーセージ)
炊いた賀茂茄子とチョリソーを和えたものを下に敷いてありましたが
初めて味わう美味しさに感心☆☆☆☆
聞けば、京都のスペイン料理店からヒントを得たとか。
強肴 黒毛和牛サイコロステーキ 淡路玉葱 タスマニア産マスタード りんご酢ソース
食事 松茸ご飯 香の物 伊勢海老具足煮
ご飯のおかずが伊勢海老だなんて、豪華にもほどがありますね(笑)
結構お腹が膨れていたので、アッサリ行きたかったのですが
伊勢海老からのお出汁が美味しくて、最後までせせってしまいました☆☆
水物 丹後産小玉西瓜 シャインマスカット 幸水梨 巨峰 レモンゼリー
最後まで盛りだくさん
いろいろ食べ歩いて、積極的に自分のお料理に取り入れてられます。
豪華食材に頼るだけじゃなく、味に変化、深みが感じられました。
何より、楽しそうにお料理されているのが素晴らしい。
お弟子さんが入られた後、初めての訪問。
北川さんの恰幅が良くなっていて、貫禄十分。
余裕と気合を感じました。
雰囲気が篠原さんに似てきて、ますます「しのはら」を感じさせました。
先付け 自家製胡麻豆腐 油通し車海老 筍天ぷら 菜っ葉 根室雲丹
油通し車海老は食べ歩いている内に学んだそう。
勉強熱心です。
造り 奄美大島鮪 寒鰤 炙りノドグロ 五島平目
どれも上質☆☆☆☆
椀 桑名蛤潮汁 淡路ワカメ
ワカメが多すぎたのはご愛敬。
お凌ぎ 雲子と糯米の柚子釜
旨し☆☆☆
揚げ物 スッポン春巻き
スペシャリテ。
八寸 アメーラ黄味酢 飯蛸 水口干瓢 玉子真じょ、熨斗梅 丸十レモン煮
鯵煎り酒? モロコ山椒醤油煮 モロコ唐揚げ 庄内麩クリームチーズ
お凌ぎ 自家製カラスミ餅 大江海苔で巻いて
カラスミの塩気が絶妙☆☆☆
揚げ物 河豚唐揚げ 白子唐揚げ
小鍋 地元猪 北海道ヒグマ 九条葱
スッポン出汁に黒七味のアクセント。猪は美味しさを凝縮した豚と言われても
分からないぐらいの柔らかさと上品さ。
猪が苦手な友達もペロリと平らげました☆☆☆☆☆
ヒグマはレバーのような血を感じさせる野趣。
これは葱じゃなく、芹とか花山椒なら痺れるだろうな~
食事 大根とノドグロの炊き込みご飯 ユッケ 香の物
ユッケを食べたの何年ぶりだろう?
もちろん安全な品を吟味して。客を喜ばせようとする気持ちがうれしいじゃないですか!
水菓子 自家製羊羹 紅ほっぺ
徐々に人気が上がってきて、土日は予約が厳しくなりつつあります。
この日も満席で、バタバタしていたので
ちょっとサービス点を下げましたが、それを補って余りあるお料理の質の高さ。
やはり、お弟子さんが入ると違いますね。
また、伺わせてもらいます!
すっかりローテンション入りしたきた川さん。
オープンして1年経ち、落ち着きと自信をつけられています。
近々お弟子さんも入られるそうで、ますますお料理が楽しみになりますね♪
1万円コースですが、安くで入手したのでと、この日はカニが登場!やった~!
(もちろんカニは時価になりますので)
お酒は磯自慢など。
前回から飛躍的にお酒やワインの種類が増えていました。
先付け 自家製胡麻豆腐 雲丹 蝦蛄 黒酢ジュレ 写真撮り忘れ
胡麻豆腐はとても滑らか。酢の加減も良し☆☆
造り 対馬クエ 奄美中トロ 新潟寒鰤 内モンゴルの塩 チリ酢 昆布醤油ジュレ
新潟産カニ ①キャビアと酢橘で ②カニ味噌で
お魚どれも美味しい☆☆
カニのトッピング、楽しめました☆
椀 スッポン真薯 松茸 白髪葱
フンワリした真薯、好みです☆☆
お凌ぎ 雲子の飯蒸し 柚子釜で
甘めのご飯に柚子の爽やかさが加わり、滅茶美味しい☆☆☆☆☆
揚げ物 スッポン入り春巻き 黒七味
前回よりスッポンが更にトロトロ☆☆☆
八寸 茄子オランダ煮 カニと柿の木茸酢の物 鰻蒲焼 本モロコ塩焼き
薩摩芋ほうじ茶煮 揚げ海老芋 玉子真薯 干し柿
ピチピチ元気な本モロコは滋賀県ならでは☆
お凌ぎ 奄美大トロ べったら漬け 手巻き☆☆☆☆
蒸し物 秋鮭とブルーチーズの茶碗蒸し☆
初め酒粕かと思いました。石狩鍋っぽい味わい。
強肴 松茸フライ
今回はご飯ものが多かったので、このフライで胃が爆発寸前。
食事 松茸ご飯 卵かけご飯
と言いながら、すぐ持ち直してご飯お代わりしました(笑)
卵は漬けにしたもの。
水物 柿 銘柄失念・・・
水菓子 百合根?茶巾 葛餡
今回も楽しませていただきました。
お腹一杯のバラエティに富んだ美味しさと、目いっぱいのサービス精神。
さすが、篠原さんが後を任されただけありますね。
今回はラッキーなことに、夜団体さんが入るということで
お昼は私たちで予約止め。貸し切り状態でした。
おそらく、渾身のお料理を出していただいたと思います。
今回も1万円コースで。
先付 根室雲丹 明石蛸 オクラ アメーラトマト 素麺南瓜
造り 五島中トロ ビワ鱒 ノドグロ炙り 鯵
椀 松茸 鱧葛打ち 冬瓜
松茸は国産ではないと思いますが、とても良い香りでした☆
お凌ぎ フォアグラ・サンド
しのはら時代からのお客さんのリクエストが多かったので
復活させたとのこと。パンとフォアグラとが調和して、それはもう美味☆☆☆☆☆
八寸 鮎塩焼き プチトマト・レモン煮 モロヘイヤ浸し 茄子オランダ煮 沖縄糸モズク
無花果胡麻ダレ 枝豆の翡翠豆腐 ズッキーニ・フライ トリュフ塩で
玉子真薯 ビワ鱒笹寿司 フォアグラ羹
焼く前に鮎を見せてもらいましたが、ピチピチ跳ねて容器から飛び出すくらい
生きがいい鮎でした。
焼き物 鰻蒲焼
脂ののり具合が調度良い☆☆☆
揚げ物 松茸と鮎の春巻き
強肴 近江牛ザブトンのステーキ チリマスタード 自家製リンゴ酢
ザブトンとは肩ロースの一部で、極上の希少部位だとか。
てっきりお尻のお肉かと思いました(笑)
実はこの辺で、かなりお腹一杯でしたが、リンゴ酢がお肉をサッパリさせてくれて
また入るんですよね~☆☆
食事 松茸ご飯 赤出汁 香の物
水物 桃 西瓜 シャインマスカット ブルーベリー ワイン?ジュレ
通常なら、この予算ではありつけない、豪華食材のオンパレードでした。
フォアグラサンドの完成度の高さには驚きました。
フォアグラ羹は逆に、後もう一歩かな。
でも、向上心あふれる北川さん、やはり只者ではありません。
仲居さんが前回とあまりに印象が違うのでビックリ!
招福楼におられたので、当時のままの接客をされていたそうですが
今は地を出されて、とてもフレンドリーで楽しい方でした。
また、お邪魔させてもらいます。
行こうか行くまいか、かなり迷ったお店です。
しのはらさんとの落差にガッカリしたらどうしよう、という不安と、
篠原さんが後を任せたのだから
それなりのレベルは保っているはず、との楽観の狭間。
食サーさんのレビューで、かなりの安堵感を得て、伺うことにしました。
玄関に入ってすぐ、おなじみの鎧兜がそのまま飾ってありました。
靴箱の上には銀座しのはらの華々しい活躍を紹介する雑誌が2冊。
あちこちにしのはらの余韻が残っています。
北川さんが篠原さんをリスペクトしているのがよく分かります。
3000円、5000円、8000円、10000円の4コース。
10000円コースでお願いしました。
先付 根室産雲丹 自家製胡麻豆腐 秋田産ジュンサイ 海ブドウ
しのはらを思い出す懐かしい味にしみじみ☆
向付 おこぜ 淡路産鱧 奄美産中トロ 越後産アマダイ 福井産アオリイカ
昆布佃煮ゼリー 塩 山葵で。
この盛り付け方や、ラインナップもしのはらを彷彿させます☆☆
椀 淡路産鱧葛落とし オクラ 南高梅
鱧はふっくらで骨切も完璧。葛は薄付で上品。お出汁も柔らかで椀種とのバランスも良し☆☆
焼物 黒毛和牛の手作りローストビーフ
合間のお肉、うれしい☆☆
八寸 琵琶湖鮎塩焼き 庄内麩クリームチーズ博多 静岡アメーラ・黄味酢 南瓜クリームチーズ和え
茄子オランダ煮 沖縄糸モズク 玉子真薯 鯛の笹寿司
鮎の台になる、焼いた大きな石を二階まで運ぶの大変だろうに。
おもてなしの気持ちが伝わります。
揚げ物 炊いたスッポンと新潟産白子入り春巻き
熱!トロトロの白子とプリンプリンに煮込まれたスッポンが
口の中に煮え出ます。黒七味が抜群のアクセント☆
お凌ぎ 浜名湖鰻白焼き 酢橘素麺
サッパリした素麺汁は、全部飲み干してしまうほど美味☆☆
食事 新生姜ご飯 養老豚角煮と新じゃが芋 シラス 香の物
シラスの質が唯一残念。
水物 宇和ゴールドのゼリー ビワ
北川さんは33歳だったかな。ホテル出身で、割烹や料亭で修行した経験はないとのこと。
篠原さんにもしっかりついての修行は無いと。
時々の手伝いの中から学んだそうです。
今はかなり、しのはら流を感じますが
これから段々、独自色も出されるのでしょうね。
厨房でただ一人、昼夜4種類のコースの調理をこなし、時々配膳もしながらでも
このパフォーマンスは驚くべき。立派です。
もう一人料理人さんが入れば
更に、充実したお料理を出せるのは間違いないでしょう。
食サーさんも指摘されていましたが、お酒のラインナップが
少々寂しいようです。今後の課題として頑張ってください。
また、盛夏に伺います。よろしく♪
5位
5回
2021/09訪問 2021/10/01
田川さんのお人柄とお出汁が好きで、何度か通いましたが
夜出にくくなったところに、コロナも重なり3年ぶり。
カウンターは満席。長野産の松茸と鳥取県田村牛が鎮座してます。
髪が伸びたのと、接客に余裕を感じるのが、年月を感じさせます。
一律16000円(税・サ別)コースで。
先付け 鰆焼き霜(多分) 青梗菜 カラスミ
しょっぱなから唸る美味しさ☆☆
出汁の旨味とカラスミの風味が染み渡る。
椀 スッポン豆腐 長野産焼き松茸 九条葱
「月とスッポン」がテーマ。
北海道庁との繋がりで、真昆布を何とか確保できている様子。
松茸に負けないよう、お出汁は超濃厚とのこと。
スッポンから出る旨味も合わさり、これまた良いですね☆☆☆
造り 明石の鯛 剣先イカ ポン酢が塩で
これは普通かな、台風の影響かも。
造り 長崎壱岐の戻り鰹 辛子醤油か塩で
しっかり密な身は旨味の塊☆☆☆
鮪のような肉質とおっしゃってました。辛子醤油との相性抜群。
八寸 里芋の葉をあしらい、芋名月をテーマに
1琵琶湖の子持ち鮎を炊いたん
2三重の海女さんからの黒鮑の柔らか煮をバター醤油でステーキ
名残なので志摩観光ホテルの料理を模したとのこと
3京都網野の小芋唐揚げ 4卵黄味噌漬け
5冬瓜の京都赤地鶏のそぼろ餡かけ
焼き物 鳥取田村牛イチボの炭火焼き シャインマスカットと柿の白和えと
ローストしたクルミをトッピング 賀茂茄子揚げびたし
ジックリ焼いては休ませの繰り返しで、とてもジューシーなお肉☆☆☆
食べて無くなるのが悲しいぐらい・・・
お肉のお供 酢飯にシマアジの浅締め、由良の赤雲丹
大葉と蕎麦の実、糸目昆布の胡麻よごし
極楽☆☆☆
お凌ぎ 筋子蕎麦
お肉の後、サッパリしたお蕎麦は良い流れ☆
焼き物 徳島ノドグロ ジャガイモスープ
ブラウンマッシュルームと守口大根の奈良漬けを散らして
少し洋風の面白い料理。この奈良漬けがポイントでセンス良い。
食事 ①白ご飯 ②銀杏ご飯(精進もの 塩味) ③鱧の炊き込み(生臭物 醤油味)
牛肉しぐれ煮 ちりめん山椒 香の物 味噌汁
3種類も用意するなんて、ほんとサービス精神旺盛。
残ったご飯はお握りにして、竹の皮に包んでお土産に。
お腹いっぱいでも安心して帰れます^^
水物 グラニュー糖とブランデーでフランベした城陽の無花果
レモンアイスクリーム 無花果果汁とブランデーのソース
トロっと熱い無花果と冷たいアイスの対比が良いですね☆
前回のタイトルは「未完成の魅力」としました。
試行錯誤を繰り返した後、田川スタイルを確立されたと感じました。
謙虚な姿勢は変わりませんが、自信も見え隠れ。
4回目、4月の値上げ後初めての訪問です。
かなりの高級食材を扱えるようになり、「それがまた
プレッシャーなんです」といつものように正直な田川さん。
一通りいただいた感想は
当然のことながら、食材は種類・レベル共にアップしています。
彼らしい創意工夫と、目いっぱいのおもてなしの心を感じました。
客に暑さを感じないようにと、エアコンは強力なものに替え
扇風機は笑うぐらいあちこちに。
そして、やはり100点満点じゃない部分も。
それは欠点というより、更なる飛躍への伸びしろを感じさせるものです。
これは何度も通っている店にこそへの思いで
滋賀時代のしのはらにも時々感じていたことです。
※カメラを忘れ、超低品質スマホ写真ですみません
先付け めくり鯵酢の物
明石沖に住み着いた鯵で、脂がのりまくりの料亭直行の高級魚。
多分強めに酢締めしているでしょうが、それを相殺するまろやかさ☆
椀 あこう 冬瓜
京都では珍しく真昆布ともう1種の昆布と鰹で出汁取り。
真昆布だけでは甘ったるくなりがちな所を、違う種類の昆布で調整。
椀種との調和という意味でも最高の吸い地でした☆☆☆☆
あまてカレイ薄造り 肝 皮 焼いた縁側など
あまてカレイ尽くしです。
平目にくらべ身は締まり、旨みも濃厚☆☆
鱧炙り
ほんとにサッと炙っただけでほぼ生。
八寸 宮川の鮎炭火焼 翡翠玉(蓮根餅を枝豆裏漉しで包んだもの) バチコ 蛸旨煮
茄子田楽 玉蜀黍かき揚げ 穴子粽 他
「蘇民将来子孫也」祇園祭りの時配られる厄除けの護符。
今回一番感心したのが八寸。
引気味でもっと派手にしたかったんですが~とのことでしたが
この酷暑、目から涼風を味わえるのは至福☆☆☆
岡山産岩ガキ 三杯酢ジュレ 毛海苔
とても大振り。
毛海苔は髪の毛のように細い海苔。
鳥羽のとても貴重なものだそう。
常陸牛炭火焼 黄味おろし 笹がき牛蒡
100点満点じゃないのはここかな。
常陸牛がとても脂ののったシットリしたお肉だったので
黄味おろし(大根おろしに卵黄を混ぜたもの)では
味がぼやけ気味で。工夫はすごく感じましたが。
笹がき牛蒡は柔らかで、香り高くこれは良かった☆
蒸し黒鮑
元々かな、若干シッカリ気味の歯ごたえ。
食事 白ご飯 その後鱧と万願寺玉丼 赤出汁
水物 和三盆ブラマンジェ ピオーネ
和三盆の上品な甘味は〆にふさわしい☆☆
2月にとても頼もしいお弟子さんが入られ
田川さんの接客にも余裕が感じられました。
オープンしたその年に.早々とミシュランの☆を獲得されました。
今後のことを、不安に思われていた頃を知っているので
自分のことのようにうれしかったです。
「初めて親孝行できました」だなんて、泣けますね^^
今回で4度目。4人だったのでお昼に開けていただきました。
お昼なので若干軽く1万円コースで。
梅酒のお湯割りとロックで。
梅昆布茶
お屠蘇 これで邪気を払い、清々しい新年を迎えます。
先付け 海老芋 香住のカニ餡
海老芋と甲殻類はよく合いますね♪
一番出汁にカニ殻出汁を合わせたとおしゃってました。
向付 鯛 鯛皮添え 雲丹
椀 お餅に見立てた河豚白子真薯 金時人参 祝い大根
以前から田川さんのお出汁はすごく好きでした。
今回の真薯は素晴らしかった。
フワフワの真薯の中にはトロトロの白子!☆☆☆☆☆
八寸 ①数の子 ゴマメ きゃら蕗 どれも薄味繊細☆☆
②サヨリ昆布〆 煎り酒
③水菜 松の実など チリ酢 これも繊細で円やか☆☆
④叩き牛蒡の胡麻和え 優しい、旨みが深い☆☆
田川さんにおせち、頼みたい!
焼き物 河豚味噌幽庵焼き 仙台牛イチボ 慈姑チップ
イチボは歯が要らない☆☆
河豚は普通の幽庵焼きの方が良かったかも。
お凌ぎ 白子天ぷら蕎麦
もうため息しか出ません☆☆☆
お出汁は若干甘めで非常に優しく、白子とマッチ。
お蕎麦はツルツルでのど越し良し。
蒸し物 グジ入りかぶら蒸し
非常に淡泊なかぶらの中から若干濃い味のグジ。
メリハリがあり、良かった☆
食事 白ご飯 赤出汁 チリメン山椒 香の物 海苔佃煮
美味しいご飯はお代わり☆☆
残れば、いつもの竹皮のお握りにしていただけます。
水物 ブラマンジェ 苺ソース ラ・フランス(だと思う)
苺ソースがあまりに美味しくて、これだけで食べたいぐらい☆☆☆☆
今までとお料理の方向性がかなり変わりました。
お造りや焼き物のトッピングが影を潜めたのには、ちょっと驚いたので
伺ってみると、先輩からアドバイスがあったそう。
私も大正解だと思います。あれはあれで面白かったけど
素材の旨みを消すケースが無きにしも非ずだったので。
まだまだ伸びしろを感じさせるお料理は、今後も楽しみにさせてくれます。
いつも「しのはら」に一緒に通っていた、日本料理飢餓状態の友達を誘って
すぐまた再訪しました。
この一か月で、お弟子さん二人入られました。
田川さんの風格が増していました。
冷やし飴でスタート。
先付 翡翠豆腐 雲丹 茗荷
非常に薄味なのですが、ほんのり旨み☆
椀 賀茂茄子 焼いた鮎
椀種に焼いた鮎とは最初驚き、強すぎるんじゃと危惧しましたが
鮎から取った骨出汁も加えているそう。バランスのとれた実にしみじみ深みのある吸地でした☆☆☆
鮎の骨はもちろん取り除いてあります。
田川さんのお料理は驚きもあります
造り 昆布締め太刀魚炙り あこう鯛 鮪 チリ酢 土佐醤油
太刀魚はものすごく上質☆☆☆
あこう鯛は一週間寝かせたそうで、ネットリした歯ざわりの中にちょっとシッカリした食感も。
鮪は相変わらず上質。
八寸 蒸し鮑・小芋・大根 琵琶湖の鰻付け焼き・おろし胡瓜 鰯の梅酢煮
青梅甘露煮・梅?シャーベット 鯖の笹寿司
三重が地元の田川さんには強力な援軍がいます。
鳥羽の海女さんが採る最上の海産物。今回は鮑☆
鰻は皮がパリっとし、適度に脂がのりとても良かった☆☆
青梅もすばらしい☆
焼き物 鱧白焼き 木の芽
皮目だけ焼いて、身はほぼレア。塩でいただきますが、身が甘い☆☆
骨切はばっちり。
焼き霜、落としなど、梅とセットの鱧が7月の京都に氾濫しますが、
こういう食べ方は新鮮で良いわ♪
酢肴 車海老 ズッキーニ トマト 黄味酢
車海老は殻ごとサッと揚げて、すぐ殻をむいて出汁に浸ける。
油は全く感じませんが、火はほんのり入っているので甘い。
焼き物 仙台牛炭焼き握り2巻
山葵と山椒で。
山葵は想定内の美味しさでしたが、山椒との相性が素晴らしい☆
小鍋 浦村の岩ガキしゃぶしゃぶ 白木耳 南瓜 蓮根すり流し
サッと火を通して甘味が増した岩ガキ凄かった☆☆☆
食事 蓮根ご飯 香の物 赤出汁
残った分は竹皮で包んでお握りに。
水物 餡子、白玉、イチジクの春巻き 抹茶シャーベット
熱々の餡子が煮え出ます。春巻きの甘さと相反する抹茶のほろ苦さが
味覚を完成させます☆☆
特徴 *素晴らしいお出汁
*良い食材
*既存の料理に囚われない斬新さ、と言っても日本料理の枠内で。
「しのはら」以外受け付けなくなった友達も満足。
お店を出た後も、みな浮かれ気分です。
日本料理難民、脱出の予感。
友人からちょっと情報を得て、伺ってみました。
行ってビックリ、閉店を惜しまれた
ふじhttps://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26022484/だった場所。
ほぼそのまま使ってられます。
ふじの藤原さんは修行先、祇園丸山時代の先輩にあたり
下河原の店に移られる際、田川さんを後継者にされたそうです。
祇園丸山のほかに、麻布の幸村にもおられたそう。
さて、前置きはこれぐらいにして。
靴を脱いで上がり、掘りごたつ式のカウンター席に腰をおろします。
陶器製の炭焼き炉が美しい。
13000円(税サ別)に梅酒ロック2杯です。
先付け このこ、叩きオクラ、山芋すり流し 冷製茶碗蒸し
茶碗蒸し自体はすごく優しい味。このこがくっきりした味わいを加味しています。
椀 蓮根餅 焼きメバル 薄氷大根
昆布と鰹のバランスが絶妙な素晴らしいお出汁☆☆☆☆
口の中でフワッと旨みと香りを感じた後、スッと透明感を感じます。
炭火で焼いたメバルはふっくらとし、脂がよくのってました。
祇園丸山の出身者は飯田さん、末友さんを始め、お出汁自慢の方が多いですね。
向付 舞鶴の炙りとり貝 きす昆布〆 鮪 土佐醤油 チリ酢 塩 山葵で
トリ貝は柔らかで、きすはネットリした旨みをまとっています。
鮪は中トロとの境目かな?最上級の赤身。どれも良かった☆☆☆
八寸 玉蜀黍かき揚げ 蓮根煎餅 珠洲のジュンサイともずく酢 明石の蛸・大根・破竹の炊き合わせ
岩魚の山椒煮 大徳寺麩と胡瓜の胡麻和え
揚げ物はカラリと揚がってました☆
胡麻和えも良かった☆
焼き物 琵琶湖の稚鮎炭火焼き 蓼酢
焼き物 群馬の黒毛和牛ラムシン炭火焼き モッツァレラチーズ、煮花山椒、炙り有明海苔
焼いている最中から、上質なことが分かる美しいお肉。
実際赤身なのに蕩けそうな柔らかさと旨み。
モッツァレラチーズと海苔は無くても良かったぐらい。
それぐらい圧倒的なお肉でした☆☆☆☆
毎月トッピングを変えて飽きないよう工夫されているそうなので、無碍に否定するのも
申し訳ないですね。
お凌ぎ 三重のアオサ海苔で和えた蕎麦 雲丹と山葵で
三重出身の田川さんのこだわりの品。
味が濃いかもとおっしゃってましたが、私はちょうど良かったです☆
炊き合わせ 茄子 穴子 揚げ生湯葉
茄子がお出汁を吸ってすごく美味しい☆☆☆☆
穴子もふんわり。残ったお出汁に揚げ生湯葉を溶いて飲むとクリーミー。
食事 牛蒡、蒟蒻、人参の味ご飯 ナメコの赤出汁 香の物
ちょっと固めのご飯が良かった☆☆
かなりお腹が膨れていたので
あっさり、白ご飯か、こんな風な野菜のみのご飯がうれしい。
赤出汁がまた最高に美味しい☆☆☆☆☆
残した分はお握りにしてくれます。
竹の皮に包んでくれて、丁寧です♪
水菓子 実山椒風味のジェラート 山形のサクランボ グレープフルーツ
山椒のジェラートとは珍しい。かなり試行錯誤したそうです。
サッパリしたシャリ感のあるジェラート。
お値段以上の充実した内容でした。
特にベースのお出汁が抜群。食材も良いものをお使いです。
焼き物に魚、肉の両方を常に取り入れるそうで、それも楽しみ♪
田川さん、電話応対の時からとても感じが良い方で
実際お会いしても、真面目でお人柄の良さが伝わってきました。
若女将は可愛らしい方ですが、祇園丸山におられただけあって
しっかりした接客ぶりです。
今はまだ予約が入らない日があるらしいですが
きっと遠からず、予約困難店の仲間入りすると思います。
お料理はもちろんですが、大将のお人柄、居心地良さが再訪のポイントですね。
すぐ再訪予定です^^
6位
2回
2018/01訪問 2018/02/05
お昼でも高級なお鮨が食べられるで~と、旦那さんを誘って再訪。
この日も雪がチラつく寒い日だったので、夜出なくて済むのは助かる。
握り15貫と巻きの13000円コースで。
お酒は群馬の龍神と山形の楯野川。
ワカメと茗荷の酢の物
①平目 ☆
②カワハギ 肝のせ ☆☆
③墨烏賊 酢橘塩 ☆☆
④春子 ☆☆☆☆ いつもながら素晴らしい!
⑤白エビ キャビアのせ
⑥大間鮪
⑦中トロ ☆
⑧小肌 ちょっと酢がきつかったような
⑨寒鰤 ☆
⑩白魚
⑪雲丹 旬から外れているせいか、味わい食感共に今一つ。
⑫あん肝 奈良漬のせ ☆☆☆☆ 今回一番ののけぞり。
⑬車海老
⑭蒸し穴子 ☆☆
⑮玉子
干瓢巻 新香巻
赤出汁 ☆
前回は貸し切り状態でしたが、今回は4組。
それでもそこまで予約が厳しくならないのは
12席あるせいだと大将。
普通8席が多いそうで、そうなると3組が上限になるとか。
最初はほんのり人肌の温かいシャリでした。
鮪用に酢と塩が強めのシャリに変えた後、戻されますが
その時冷えて固い感じがしたのがちょっと残念。
この日は特別寒い日だったせいもあるでしょうが。
けれど春子とあん肝にはのけぞらせてもらいました♪
お昼にこんな美味しいお鮨を食べさせてもらえて
予約もそこまで厳しくない(今のところ)貴重でありがたいお店。
アルボスさんのレビューで、京都に注目のお鮨屋さんが
新しく出来たと知りました。
花見小路、一筋目を右折。以前、中華のあった場所です。
設えを完璧にリニューアルされていて、前店の面影は全くありません。
一枚板のカウンターは言わずもがな
すべてを白木で統一。天井や引き戸には麻の葉模様の組子細工を施し
冷蔵庫の木製扉は竹や梅の木の彫り物。
厨房に通じる小さな引き戸にも、トンボや蜂をモチーフにしたステンドグラスが
はめ込まれています。
ここまで凝った内装に、なかなかお目にかかれるもんじゃありません。
後述しますが、おトイレも超絶素晴らしい!
ランチは6000円 握り10貫 巻き と 13000円 握り13巻 巻き の2コース
夜は2万越えでつまみも出るそう。
始めは様子伺いで、6000円でお願いしていましたが
あまりに良かったので、途中から
13000円コースに変更お願いしました。
梅酒のロックです。氷がバー仕様ですね。
シャリは赤酢、合わせ、マグロには塩を強めの赤酢の3種。
ほしカレイ☆☆☆ 3日熟成 巷では白身で一番と言われるほどの高級魚だそう。
剣先いか☆ 甘い
かすご鯛 ☆☆☆☆☆ のけぞる~旨みの塊。
中トロ ☆☆
富山の白海老 キャビア☆ イタリア産の塩気控えめのキャビアは海老の甘さを消さないよう、香りだけ
鰹の藁炙り ☆☆☆☆☆ 香る香る
鯵 芽葱 ☆
蒸しエビ 大きなの一匹丸ごと。2口に分けていただきましたが、シャリが崩れない技術は素晴らしい☆
鮪
紫雲丹軍艦☆☆☆☆ トップブランド羽立の生雲丹。5層重ねでほぼ雲丹の贅沢さ
赤出汁
つぶ貝☆
東京べったら 口直し
煮穴子☆☆☆☆ 蕩ける~
玉子焼き フワトロ
トロ沢 ☆ 海苔が香る
元は新宿にお店を出してられたそうですが、
大好きな京都に行こうと一念発起。
東京時代に仕入れ先は確保されていたので、ネタはほとんど築地から。
昨今、関西から東京へ流出する料理人さんが多くて
寂しく思っていたところ、逆パターンはうれしいですね♪
おトイレですが、金属部分はほぼなくし、すべて木のぬくもり。
紅白のペーパーが、おもてなしの気持ちを表現。
もうボチボチ予約困難の兆し。
遠からず、全く予約が取れない日が来るのが目に見えてます。
早い目に伺っておいた方が良いですよ。
7位
3回
2018/06訪問 2018/07/13
3度目の訪問。
ラッキーなことに今回はカウンター席。お弟子さんが6人になっていて
非常に活気がありました。
1万円のコースです。
井戸水の白湯
酒 松の翠
先付け 車海老 一寸豆 蓮根 白芋茎 黄味酢和え
椀 カマス 糸瓜 賀茂茄子 おくら
カマスからにじみ出る旨みとお出汁のバランスは絶妙。
素晴らしい☆☆☆☆☆
造り 黒鯒 うめいろ 根室の紫雲丹
うめいろはフエダイの仲間で上品な白身。ほんのり甘味も感じる。
黒鯒(マゴチ)もあっさり白身なので、雲丹との相性が良いですね。
焼き物 鮎 紫人参の奈良漬け
塩の振り加減が良い。
酢の物 ジュンサイ チャンバラ貝 水玉胡瓜 白髪葱
ビックリするほど大きなジュンサイでした。
揚げ物 笛吹き鯛 鮑茸 オクラの花
鮑茸は油との相性が良いとのこと。
シコシコとした食感と香りを楽しめます☆☆☆
炊き合わせ 穴子 いんげん 賀茂茄子
食事は以下の3種から 全部もOK
❶鱧の玉締め
❷もずく粥
❸白ご飯 鰹節 チリメン山椒
水物 メロンシャーベット
何も足さずにメロンのしぼり汁のみとのこと。
お茶菓子 蕨餅 小豆と山椒入り
最後にフワっと山椒が香る。素晴らしいセンスです☆
お薄
端正その物のお料理、
コースの流れの中で緩急があると言うより
一皿一皿の中に緩急を感じさせます。
出汁取りのパフォーマンスを始め
木山さんのカウンターの楽しさ、華やかさは
客を惹きつけて止みません。
美味しいお店はすぐ再訪したい!
いつもの賑やか4人組で、個室をお願いしました。
個室と言えどL字型カウンターなので、テーブル席より
うんと良い雰囲気です。
接客は主に2番手さんでした。
長年木山さんと苦楽を共にされたそうで、きっと将来有望な方だと思います。
自慢の井戸水の白湯に続いて「松の翠」で一献。
先付け カマス 鯖きずし炙り 松茸 壬生菜
写真撮り忘れで、食材のメモしか残ってなく
どんなお料理だったか失念。。。
造り 鰹たたき 剣先烏賊
数日寝かせた剣先はネットリ。
鰹の美味しさには皆、感動☆☆☆
椀 ぐじ 大黒しめじ
ぐじの骨出汁と基本出汁の合わせ。
もうため息しか出ませんね☆☆☆☆
油物 秋田産天然舞茸 カワハギ 肝醤油で
肝醤油はほぼ肝。このまま食べても美味しい☆☆
舞茸の香りも素晴らしい。
止め肴 無花果の焼き浸し 胡麻ダレ
焼き物 ノドグロ 紅白なます
細かく入れた飾り包丁は芸術品。
切れ目から脂が浮きあがり、見るからに美味しそう!
もちろん食べても美味しい☆☆☆
炊き合わせ 海老芋 菊菜 ワタリガニ
今回のお料理で一番☆☆☆☆
菊菜にしゅんだお出汁の美味しさには感動。
食事① 鰻玉締め丼
食事② ナメコ蕎麦 今回の食事№1☆☆
食事③ 白飯にチリメン山椒と鰹節
水物 ラフランスのジュース 栗茶巾
お薄
今回も大変美味しゅうございました♪
個室はカウンターよりは若干予約に余裕があるそうです。
もちろん、大将も時々顔を出してくれますよ^^
マンション一階の店舗ですが、脇の庭に石畳のアプローチを設け
その先に玄関があるので、一軒家のような趣。
入ってすぐにカウンター個室。奥に横1列のカウンター席。
店主の木山さんははしたて、京都和久傳の料理長を歴任された
生粋の和久傳育ち。
さすが長年の経験から、独立間なしでも落ち着いた接客ぶりです。
お弟子さん2人にソムリエ?の女性一人。手厚い人員です。
最初に出されたのが、ご自慢の庭の井戸から汲んだ白湯。
これがまろやかで優しくて、この水でお出汁を取るんだなぁと
うれしい期待でいっぱいになります。
お昼は10000円(+税)コース1本。
食前の杯は伏見の松の翠。
先付け 鱧落とし 梅肉 山芋 糸瓜 ズッキーニ 白芋茎
いつもなら、毎度の鱧落とし,と思うところが
とんでもなかった!!生涯最高の鱧でした。
前述の井戸水に3日間くぐらせた鱧は、身にふくよくな透明感。
氷で冷やさず、人肌くらいの暖かさ。
それがまた優しくて☆☆☆☆☆
梅肉もそれに合わせて、出汁を効かせ優しい酸味。
造り 三重産コチ 余市雲丹
淡泊で上品なコチに、濃厚な雲丹が加味され
良いコンビネーションです☆
一番出汁試飲
カウンターで出汁取りパフォーマンスです。
削りたての荒節、枯れ節、鮪節をブレンドしたお出汁をお猪口で。
香りが立ち上ります。
それぞれの削り節をちょっとずつ食べ比べも、また楽し。
椀 帆立真薯 オクラ 加賀太胡瓜
加賀太胡瓜、しっかりした冬瓜のような味わいで
先ほどのお出汁をよく吸っていて美味しかった☆
焼き物 琵琶湖鮎
やや小振りなのが好ましい。
計3匹なのですが、1匹ずつ焼き立てを供してくれました。
熱々を食べて欲しいとの、料理人さんの心遣い♪
お凌ぎ 手打ち蕎麦 鱒子 三つ葉
滑らかで爽やかなお蕎麦でしたが、若干味が濃かった。
揚げ物 白身魚(失念) 髭付ヤングコーン
髭がパリパリで面白い。
煮物 のどぐろ 鷹峯唐辛子 賀茂茄子
くどくなる手前のちょうど良い脂ののり加減。
塩梅も良かった☆
食事3種より選択 香の物 赤出汁
食い意地が張っている私は3種類とも。
もちろんご飯の量の調整はしてもらえます。
①鰻玉丼
②照り焼き鱧茶漬け 一番良かった☆☆
③白ご飯に削り節と山椒チリメンかけ
水物 柑橘系ジュース
濃かった!美味しかった☆
お茶菓子 百合根茶巾
お薄
最初ネット情報で、パフォーマンス先行型の派手なカウンターかと思いました。
が、そんなことはなく、ほど良い楽しさはあるものの
しみじみ落ち着いたカウンターです。
和久傳らしく見た目はシンプルですが
温度や香りをとても大切にされていて、良いお料理だと思いました。
オープン当初はランチ営業されていても、その内夜だけに
移行するパターンが多いので、ちょっと尋ねてみました。
そしたら、「前の店から、お昼営業するのが当たり前だと思ってたので
ずっとお昼もさせてもらいます」ときっぱり。
夜は出にくい人には、有難いお言葉ですね♪
通わせてもらいます。
8位
1回
2017/05訪問 2017/06/27
米増さんはかが万に8年、本湖月に6年おられたそうです。
白木の清潔感が漂う外観に、アプローチもつくられ
マンションの1階とは思えぬ本格的な設え。
カウンターも1枚板の非常に立派なものです。
満を持して独立されたことが伺えます。
写真撮影はOKですが
写真は匿名のSNSには掲載しないで、とのことです。
15000円(+税)のお任せのみ。
もちろん、アレルギーや好き嫌いは反映してもらえます。
先付け 蒸しアワビ もみじ草
肉厚の実に美味しいアワビ。肝も添えてありました。
食サーさんがレビューされてましたが、ほんとしのはらレベル☆☆☆☆☆
お凌ぎ 春日鯛(かすごたい)の握り
柏餅のような姿で登場。葉は松葉で留めてあります。
これはのけぞりました!☆☆☆☆☆
ほんのり酢で〆た鯛は柚子が香り、糯米は柔らかめなのですが
ちゃんと口の中でほぐれます。
お椀 うすい豆豆腐 伊勢エビ
淡い緑色の豆腐と薄紅の海老の色合いがとても美しい。
利尻昆布の効いた、甘味のない透明感あるお出汁は大阪では珍しい。
豆腐の淡い風味を生かすため、塩も醤油も使ってないとか。
薄味ながら、深みのある素晴らしい吸地☆☆☆☆☆
造り 淡路のアイナメと由良の雲丹
目の前で、バカラのように美しく透き通った氷を丁寧に包丁で削り
お皿にそれを敷き詰めてから。
アイナメは皮目に旨みがあるので、さっと炙った皮つき。
ネットリやわらかめで噛むほどに甘い☆☆
替わり鉢 アイナメの浮袋や皮の煮凝り 虎杖の含め煮
煮凝りは口に入れると瞬間溶けるやさしさ。
虎杖はシャキシャキして独特の酸味が爽やか。
焼き物 北寄貝 浜防風と生姜、ネギ
北寄貝を七輪でさっと炙って、甘味と柔らかさを出します。
それを一口大に切り、上記と合えたもの。
調味料は和物しか使ってないそうですが
生姜とネギが中華のニュアンスを出し、面白かった☆☆☆
揚げ物 稚鮎の唐揚げ アブラメ酢味噌和え
お凌ぎ② 二八蕎麦 わさび菜
極細の蕎麦でしたが、非常に腰がありのど越しも良い☆☆☆☆☆
蕎麦好きの友人も「下手な蕎麦屋より、よっぽど美味しい」とお墨付き!
蒸し物 千葉の金目鯛と春キャベツ
広東料理を思わせるつゆだくの蒸し物。
味は結構濃い目でした。
もう少し薄い方が良かったな~今回このお料理だけが好みじゃなかった。
食事 桜エビの混ぜご飯 香の物
水物 サクランボのアイス サクランボ
贅沢です。美味しいです☆☆
お茶菓子 粒あん入りヨモギ餅
ヨモギたっぷりで、くらくらする位良い香り☆☆
お餅は搗きたての柔らかさ。
お薄
濃い目で口もさっぱり。
もみじ草、虎杖、アブラメなど春の山菜がこれでもかと登場します。
山菜は地味だけど、奥深い香りや味わい。
そしてちょっと個性的。
こちらのお料理もそんな風に感じました。
本湖月出身の方は概して、控えめでらっしゃいますが
米増さんも柔和な人当たりですが、シャイな様子。
けど、お料理の腕前は超一流。
今後、脚光を浴びることは間違いないでしょう。
予約、きっと取れなくなります。
ただ、まったくお一人でされているので
満席になると、アップアップ状態になるのではと一抹の不安も。
いずれお弟子さんも取られるとは思いますが。
※ いつもなら時系列に沿ってレビューをあげる私ですが
久々に感動した新店なので、早めにあげました。
9位
1回
2017/03訪問 2017/04/05
とくをで修行されていた西氏は33歳。
日本料理の基本を大切にされていますが、イタリアンも修行された経験を活かし
新しい感性も吹き込んだお料理。
ソムリエと利き酒師の免状をお持ちなので、お酒の種類も豊富です。
ランチは選べる釜飯ランチ(2600円)と
会席コース5000円(外税+サ料7%)
カウンター6席にテーブル席10席
格子で覆っていますが全面ガラスなので、明るくモダンな雰囲気。
割烹には珍しく、テーブルには真っ白な布クロスがかかっています。
会席コースで
先付 イイダコ黄味酢 菜花 空豆クリームチーズ射込み
底にはった出汁ジュレは
ちょっと強めの味でしたが、最初はしっかり味が良いですね。
造り 紋甲烏賊 平目
熟成されたかのように、両方ともネットリ旨みが濃い☆☆
替鉢 このこ茶碗蒸し 青さ海苔餡
薄味ベースに海苔が香る☆
焼八寸 太刀魚 もずく酢 白魚玉子焼き
太刀魚の塩梅が良く身もふっくら。 玉子焼きがしっとりふわふわ☆
もずく酢も繊細。
揚物 穴子 芽キャベツ もう一品 自家製利尻昆布塩で
蓋物 揚げ海老芋 香住の蟹湯葉餡
蟹餡がたっぷりで、かなりの贅沢☆
海老芋もネットリ上質でした。
食事 岡山産牡蠣と下仁田ネギの釜飯
ナメコと水菜赤出汁 香の物
会席コースの釜飯は選択できません。これだけがちょっと残念。
でも、牡蠣の旨みを最大限に生かした薄味の釜飯。
醤油辛い釜飯が嫌いな私もこれには満足☆ ふっくらした牡蠣自体も美味。
赤出汁も出汁と山椒が効いてキリッとしてました。
水物 デコポンシャーベット 貴腐ワインジュレ 金粉かけて
美しい漆器の受け皿と金粉効果でゴージャス!
コーヒー 女将さんが客の雰囲気に合わせて16種類のデミタスカップで
自ら淹れてくれます。
最初、店外の英語表示のメニューを発見した時
観光客メインのお店なのかと、ちょっとガッカリしつつ入店。
けど、お料理をいただく内に認識を改めました。
食材をしっかり目利きされているように思いました。
やはり、夜は丸鍋を出すそうで、とくをさんとは差別化を
図り、塩ベースだそうです。
若女将さんがとても美人な上、愛想良くて
ちょっとした質問にも、きっちり調べて答えてくれる丁寧さ。
すごく感じ良かったです。
大将の目利きの素晴らしさは食材だけじゃありませんね(笑)
お手軽に本格的なお料理を戴ける良店なのに
食べログ投稿数が1件だけとは頷けません。
10位
1回
2017/11訪問 2017/12/05
和歌山のオテル・ド・ヨシノは私に深いインパクトを残しています。
その系列店が大阪にできたと知った時から、年に1度の同期会利用のため温存していました。
ANAクラウンプラザホテル2階。
照明を落とした濃紺の壁のアプローチを進むと
白を基調に、ゴールドが輝く柔らかな光に包まれた店内。
すべてを円形で構成し印象的。
ホテルらしいきっちりとしたサービススタッフが迎えてくれます。
この日は3コースの内の真ん中のMenu Harmonie(ムニュ・アルモニー)税別8000円サ料10%
グラスシャンパンを1杯。
【コースメニュー】
●アペリティフ3種
①胡瓜を土台にズッキーニで巻いた鮭ムースとイクラ
②トリュフ風味のエリンギムースとそのチュイル☆
③グジェール
デザートスタンドに可愛らしく盛り付けされています。
一番印象的だったのが、エリンギムース。最初トリュフのムースと勘違いしたぐらい
濃厚な香りを放っていました。
●アミューズブーシュ 冷製ボルシチ☆☆☆
スペシャリテだそう。ビーツのムースにコンソメジュレ。牛肉も入ってました。
ビーツのムースの癖の無さと滑らかさに感激。
アペリティフでも感じましたが、こちらはムースが秀逸。
●自家製パン バター
クッペは良かったですが、フィセルはちょっと硬すぎたな。。。
●前菜【選択メニュー】
秋刀魚のルーラード 春菊のソース
人参をまとったフォワグラのフォンダン よもぎのジュレ
セップ茸のリゾット パルメジャーノ風味
季節の野菜 モネの庭園をイメージして☆
約50種類もの野菜を蒸したり、マリネしたり、グリルしたり、生のままなど
最適な調理法で仕上げています。
●お魚料理【選択メニュー】
本日のお魚料理 スズキ
紅葉鯛のグリエ ソースマリニエール
軽くスモークしたサーモンミーキュイ“ステラマリス風”☆☆☆☆☆
柔らかすぎもせず、硬すぎもせず、絶妙な歯ざわりのミキュイ。
さすがスペシャリテ!
●お肉料理【選択メニュー】
牛ホホ肉の赤ワイン煮込み 色鮮やかなお野菜をまとわせて
和牛ランプのポワレ 赤ワインソース(追加料金¥1,000)
テット ドゥ コション ソーストルチュ
仔羊のロースト クルミのペルシヤード仕立て☆☆
しっとりジューシーで良い肉質、良い火入れでした。
ペルシャードとは一般的に香草パン粉焼きですが
パン粉の代わりに、クルミのペーストを使って滑らかでまろやかなソースに仕上げています。
●デセール【選択メニュー】
フルーツのサラダ アロマの香るスープ仕立て
マロンのマルジョレーヌ カシスのソルベと共に
これは5人全員一致でオーダー。秋は栗に勝るものはありません(笑)
生クリーム、ガナッシュ、栗のパートシュクレなどが
何層にも重なったクラシックなケーキ。
●オーガニックコーヒーと小菓子
抹茶マカロン、フィナンシェ、カヌレ、フルーツパウンドケーキと
最後までボリューム満点。
お料理はさすがタテルヨシノでした。
雉のコンソメを期待してたので、無かったのは残念でしたが
冷製ボルシチがすごく美味しかったので、最終的には満足。
お料理に比べて、若干デセールはおとなしめ。
気になったのは、サービススタッフにやや活気が感じられなかったこと。
店内が広い割に、客が少ないことも影響していると思いますが
笑顔がもっと欲しかったな。
とても良いお料理なのに、客足があまり伸びてませんが
ミシュランの☆を獲得されたので、今後に期待ですね♪
2017年のメインイベントは、やはり銀座しのはらに行けたこと。滋賀時代よりもお料理のレベルが更に上がっていて
底知れぬ可能性を再確認でした。元気そうな大将に再会できて涙が出そうでした。
後継のきた川は、しのはらのプレッシャーに負けないガッツのある大将で、まだ試行錯誤の面もありますが、
とても楽しめるお料理を提供されます。
富小路やま岸、レーヌ・デ・プレに共通して感じたことは、再訪してこそ真価が分かるということ。
なので、複数回訪問しているお店を今回はベスト10の上位にあげました。
惹きつけられる料理店と言うのは、お料理だけじゃなく大将の人柄も大きいと思わせる御幸町田がわ。
ミシュランの☆を取られたと知った時は、自分のことのようにうれしかったです。
2016年はテンションが上がらずこの企画に参加しませんでしたが、2017年はいろいろ良い出会いがあり
また参加させていただきました。2018年も良い出会いがありますように。