3回
2017/12 訪問
静かな美味しさをたたえる料理
時系列に沿ってレビューするなら、もうちょっと後になるんですが
2017年ベスト10に入れるために、早めにレビューします。
日本料理が好きな4人組なので、今までフレンチやイタリアンに行っても
リピートまでは・・・って感じでした。
が、こちらはローテーション入り!と皆絶賛♪
ディナーでしか食べられないスペシャリテ オマールエビの前菜を特別に!
お魚、お肉付の特別プラン 8000円(税サ込)をネット予約。
テーブルにシェフからのカードが置かれ
メッセージと簡単なメニューが記載されています。
ソムリエールが実際にワインボトルを白、赤3本ずつ持ってこられ
とても上手に特徴を説明して下さいます。試食宣伝販売員になられても
トップセールスされるんじゃないかな(笑)
私がチョイスしたのは、ドイツのアルザス白ワインで、やや甘口でフルーティでしたが
舌に甘さが残らずスッキリ。とても美味しかった☆☆☆
ホウレン草とハマグリのスープ
最初、抹茶が出たかとビックリ!
しっかりハマグリの旨みを感じ取れるまろやかな味☆☆
師へのオマージュ
これは修行されたアルページュ、師匠のラビオグラフィのシェフのスペシャリテだそう。
中原シェフはずっと作り続けておられます。
半熟卵とかき混ぜるエピスクリームの中に甘味、酸味、辛味、苦み、旨みが潜んでいます。
自ずと味覚が研ぎ澄まされていきますね。
シェフの遊びゴコロ、、、
ワンスプーンにハマグリのむき身、ジュ、キャビア、根セロリのクリーム。
一口で食べるのが惜しい☆☆
木箱で温めた白パン
サンクのもの。前回あまりの美味しさにサンクまで買いに走りましたが
特注品なんでしょうね。別物でした(涙
オマール海老のサラダ
慎重に扱ったオマール海老は半生の火入れ。
蜂蜜のヴィネグレットソースで。
シットリ瑞々しく、ほんのり甘い身は伊勢海老と何の遜色もありません☆☆☆
スジアラ
皮目はパリパリ、身はふっくらで絶妙な火入れ☆
マッシュルームは生、ソテー、ソースの3変化。
美作産鹿の低温ロースト
今まで食べた鹿で一番かな。
とてもシットリとしていて、鹿と言われないと分からないぐらい☆☆
木苺 木苺のアイスクリームをチュイルでサンド。
岩原さんの洋梨
洋梨のクリームに、洋梨スライス、洋梨のコンポート。
美味しい☆
紅茶、ハーブティーなど6種から
レーヌデプレ、マスカット、ローズヒップ、ヴァニラを選択して
4人でお濃茶のように回し飲み(笑)
お菓子にはヴァニラが一番合ってた。
ミニャルディーズ カヌレ メレンゲ フロランタン
ひっくり返るほど強烈な一皿はないですが
どのお料理も深みがあり、ジワジワと美味しさがこみあげ、
その蓄積で最終的には大きな満足感に繋がります。
最後シェフが出てこられ、シェフの思いやお料理の工夫を伺いました。
一見強面ですが、丁寧で礼儀正しい好漢。
再訪を約束してお店を後にしました。
2018/01/13 更新
2013/02 訪問
昨年オープンした新店では一押し☆★☆★☆
京都フレンチでNO.1評価(料理・味部門)ラ・ビオグラフィの
滝本シェフの下で京都ブライトンホテル時代働いてられた方が独立。
フランスの有名店にも行かれてたそう。
ちまたで聞く噂はすこぶる高評価。
そんなわけで、ワクワクしながら行く日を待ってました。
京阪神宮丸太町駅を降りてすぐ。
こぢんまりとしたビストロ的外観。
通路右手カウンター越しにキッチンが見えますが
奥に進むと、狭いながら洗練された空間が。
白い壁にチャコールグレイの布張りソファ。真っ白なクロスが目に眩しい。
装飾は少なめでレーヌ・デ・プレ(夏雪草)の名前通り、
派手さはないけど気品に溢れてます。
ランチは5500円で、サ料はなしです。
ガス入りミネラルで。
カトラリーはクリストフル、肉料理はラギオールでした。
①半熟卵のスペシャリテ
ラ・ビオグラフィのと同じですね。
もう1年以上前なので、味の記憶はかなり薄れてますが
あちらのより更に甘味・酸味・塩味・辛味・苦みがそれぞれにくっきりしてるような気が。
最初はシェリービネガーの酸味が
舌を覚醒させ、時々弾けるようなピンクペッパーの辛味。
最後はトロ~リとした甘味。
卵は小宇宙です。
②シェフの遊びゴコロと称して、玉ねぎのカプチーノスープ
アワアワのスープの中に固めに茹でた百合根。
ミルクの優しい風味。食用花がアクセント。
③甘エビのタルタル オレンジの香り
オレンジとディルで和えた甘エビに雲丹がのってます。
グランマルニエの優しい香りと
甘エビと海胆の甘味がねっとりと官能的☆
サンクの白パン バターで
Fujiya1935で見た熱々石入り木箱で登場。
このパンがまた美味しくて、サンクまで買いに行こうと思うほど!☆★☆★
④的鯛のヴァプール 生姜のフォンダン オリエンタルなイメージ
ふっくらと蒸し焼きされた的鯛は旨味が凝縮。
ちょっと刺激的な生姜とチャイブのアワアワソースは斬新で、魚料理の
新しい一面を見せてくれます☆★☆★
⑤田舎鶏若様の低温ロースト 根菜のコンフィ
「鶏が焼かれてると気づかないくらい優しく長時間火入れしてます」との説明^^
しかし、若様とは面白いネーミング。
笠置町のブランド地鶏らしいです。
肉質と火入れの相乗効果で実にしっとりと、弾力のある歯ごたえ。
また、対比で添えられたカリカリに七輪で焼いた皮付きモモは噛むと
油分と旨味がジュワジュワ。
醤油ベースのソースは実に良く合う。
初め鶏肉か。。。と少々ガッカリしたけど、これだけ手間暇かけられると
完全に脱帽☆★☆
デセール① 橿原産苺のソルベ
苺の甘味のみなので、足りない分は練乳で。
デセール② タルトタタン 2013
再構築。一番底に砕いたタルト生地。クレームブリュレで蓋をして
その上はリンゴの甘煮。カルバドス入りシロップがかかってます。
クレームブリュレを突き崩して、かき混ぜる~
デセール③ 濃厚なチョコレート
チョコブラマンジェとチョコソルベ。
ミニャルディーズ&ハーブティ(フルーツカクテル)
このハーブティはクラクラしましね☆★☆
まずルビーのような赤に、そして立ち上る香りに。
もちろんドリンクはコーヒー、紅茶、エスプレッソからも可能。
同じくブライトンホテルから来られたメートル。
適度な距離感を保ちながらも、細心の注意を払う
実に素晴らしい接客ぶりでした。
最後はシェフのご挨拶とお見送り。
バランスが良い。その言葉が真っ先に思い浮かぶ。
独創的でありながら、独りよがりじゃないお料理。
納得できるCP。砕けすぎない正統派の接客。
ここ1年で新店オープンしたフレンチの中で一番印象的かも♪
半熟卵のスペシャリテ
シェフの遊びゴコロ
甘エビのタルタル オレンジの香り
サンクの白パン
的鯛のヴァプール 生姜のフォンダン オリエンタルなイメージ
パンのお代わり
田舎鶏若様の低温ロースト
橿原産いちごのソルベ
タルトタタン 2013
濃厚なチョコレート
ハーブティ(フルーツカクテル)
ミニャルディーズ
2013/02/27 更新
京都でお気に入りのフレンチです。
火入れの素晴らしさは最上級でしょう。
3回目の訪問です。
オマール海老のカプチーノ仕立て
塗りの器。オマール海老のエキスが濃厚☆☆
師へのオマージュ
定番ですね。甘・辛・酸のエッセンスと半熟卵黄のコクとが
合わさり、官能的な味わい☆☆☆☆☆
シェフの遊び心
食材失念です(涙
多分美味しかったです(汗
オマール海老と蕪
生?と思うほど繊細な火入れ
マナガツオ
皮は焦げがつくぐらい強く炙り、身は低温でじっくり。
一つの素材に二つの食感。
美作産鹿の低温ロースト
八丁味噌系のソースがやや苦みを感じ、ちょっと好みじゃなかったけど
お肉自体は有無を言わさぬしっとりさ。
焼きリンゴ
チュイルで挟んだ焼きリンゴ
発想が面白い☆
天使の苺
苺にマスカルポーネチーズ、ナッツなどを合わせ
これも香りと食感を楽しみます☆☆
ミニャルディーズ
5種のハーブティーから
レーヌデプレ、シトラス、ハイビスカス、エスプレッソ、カカオ
から好みのハーブティーを選ぶ、お楽しみタイム。
カカオにしてみました。チョコレートの甘さと濃厚さを感じ、良かった☆
終了後、シェフとお話しました。
決して派手ではないですが、繊細で探求心豊富なお料理
そのままのシェフです。
台湾でコラボされるということで
「師へのオマージュ」は台湾の方たちに鮮烈な印象を与えることでしょう。