いぬくまさんのマイ★ベストレストラン 2015

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いぬくまのコストパフォーマンス至上主義

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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相変わらず東京在住なのに東京の店がベストレストランに入りません。

マイ★ベストレストラン

1位

美加登家 (日原 / 日本料理、すっぽん)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥10,000~¥14,999

2015/11訪問 2015/12/17

完璧な鮎料理を出す店は、島根の山中にありましたとさ・・・

記念すべき(?)1000軒目のレビューはこちらにした。
完璧としか言いようがない鮎料理の名店である。
交通の便は極めて悪く、旅行者などはこの店に来るためだけに一日をつぶす人も多いだろう。
しかしその価値は十二分にある。

この店のHPにある「鮎生あぶり」をどうしても食べてみたくて訪れたのは10月末。
10月第2週から数週間の間しか提供されないという、子持ち鮎の生あぶりコース(12000円)を予約しておいた。
食べログの口コミをざっと見たが、生あぶりをレビューするのは私が初めてのようですな。

お茶の葉の香りがする個室で食べたコース内容は以下。
子うるか、苦うるか
お造り(烏賊、鯛、平目)
小鮎とかぶのお椀
鮎生あぶり
うるか茄子
鮎香醤焼き
鮎の酢の物
鮎めしと白味噌のお椀
銀杏クレープ

訪れたのはまさに禁漁となるタイミングで、お造りは海の魚とのことだった(でもめちゃめちゃ質が高くてびっくり)。
ちなみに生あぶりとは、どうしても身の質が落ちる子持ち鮎をいろりを囲んで炙り、鮎自体の油で燻した品とのこと。
普通の塩焼きとは違って鮎の身にも卵にも上品な薫香が付いており、驚くほどに旨い。
鮎好きの方は1度は食べに来ないと損ですよ。。。

うるか出汁がほどよく染みたうるか茄子は絶品だし、子鮎を香ばしく焼いたお椀も他では食べられない一品。
最後は香り高い鮎めしと素晴らしい風味の白味噌椀を味わいながら、私は「どうしてここにもっと早く来なかったのかなぁ・・・」と後悔した(笑)

次に来れるのは何年後になるか全く分からないが、必ずまた来ます。

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2位

開化亭 (名鉄岐阜、岐阜、田神 / 中華料理)

2回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2024/02訪問 2024/02/25

8年ぶりでもさすがの開化亭

名古屋には毎年のように来るのになかなか岐阜まで足を伸ばすことをせず、実に8年以上ぶりに開化亭を訪店した。2015年のマイベストレストランのTOP3には入れていたのに随分時間が空いてしまった。

カウンターでいただいた本日の12000円のコース内容は以下
帆立とバターの揚げ餃子
前菜盛り合わせ(自家製チャーシュー、ピータンと豆腐の胡麻ソース、鮑の紹興酒煮など)
鱈の白子とマッシュポテトの春巻き
平目と牡蠣のフリット
フカヒレステーキ 上湯スープ
煮鮑 肝とチンゲンサイクリームソース
鴨のロースト オイスターソース
〆の一品(ネギラーメン、蟹チャーハン)
杏仁豆腐
凍頂烏龍茶のシャーベット

うーむ、予想以上に美味しかった。高得点をつけたのに再訪までに時間が空いた店は、その間に自分の舌が肥えるのと、勝手に自分の記憶を美化してしまうことから2回目は期待を下回ることも珍しくないのだが、こちらは期待通りかそれ以上だった。
前菜盛り合わせは一口二口サイズのものが7品くらいあり、どれもきちんと美味しかった。今回はこの店の中では安いコースを選択したのに、きちんと素材を吟味して丁寧に調理しているのが分かった。
前半に揚げ餃子、春巻き、フリットと揚げ物が続いたものの油の切れが非常に良いのでコースの後半になっても全く重く感じなかった。
〆は普段は米はあまり食べないのだが、ここの炒飯は米にも具にも均一に火が通った理想的なパラパラ炒飯なのでもちろん食べる。

現在の物価高騰の中で、この値段でこのコースを出すのは東京では無理だろう。
次回はぜひ1年後くらいには来たいと思います。
東京の「チャイニーズレストラン わさ」が大好きで、以前は月一で行ってました。
そんなわさの店主の修行元であるこちらは、まさに憧れの店でありました。

今回は10000円のコースをカウンターで。
・蛤とジュンサイと冬瓜の上湯スープ
・フルーツトマトの冷製ビーフン
・帆立と雲丹の揚げ餃子
・金目鯛の香り蒸し
・フカヒレのステーキ
・蒸しアワビと肝ソース、チンゲン菜
・仔羊のローストと太白胡麻油のマッシュポテト
・炒飯、担々麺
・杏仁豆腐、エッグタルト、凍頂烏龍茶アイス

感想としてはタイトルの通りです。
少なくとも2015年に入ってからここより満足した店はありません。
妻にいたっては「10000円のコースの中では人生で一番美味しかった」とまで言っておりました。

どの料理も嫌味なく良い食材を使い、素材の味を引き出すだけでなくさらに味を際立たせるような工夫がされておりました。
特に、藁で燻して香り付けした子羊の肉をマッシュルームとブラックペッパーのソースで食べた一皿は、これまで食べた全ての羊料理をはるかに凌駕するものでした。

今度はこの店を目当てに岐阜に来ようと思います。
東京の「フルタ」も行ってみたいけど、1人4万~らしいから貧乏人には手が出ない(笑)

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3位

比良山荘 (大津市その他 / 日本料理、オーベルジュ)

2回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2017/07訪問 2017/08/28

冬>夏

一昨年の冬に感動的な月鍋を食べたこちらに今回は鮎を食べに再訪。
当然ながら店周りも店内から見る外の景色もまた違いますな。

今回の20000円の鮎食べコースの内容は以下。
じゅんさいのお吸物
八寸(子持ち鮎のなれ鮨、鹿のロースト、鯉の子の煮付け、青梅の蜂蜜煮など)
鯉のあらいと鰻の焼き霜
鮎の塩焼き 3匹
鮎の塩焼き 2匹
月とすっぽん鍋
鮎の塩焼き 2匹
丸茄子とイチジクの焚き合わせ
鮎飯
枝豆餅

料理はどれも非常に美味しく、特に不満はない。
全く泥臭さが無い鯉のあらいは素晴らしいし、熊肉入りのすっぽんスープの旨味もすごい。
鮎の出汁で炊いた鮎飯は香りからして美味い。

ただメインの鮎の塩焼きは、「2万円+サービス料15%」という高い高い期待値を少し下回った。
小ぶりだからか、7月下旬という時期のせいもあるのか、風味も味も淡白に感じられた。
夏の鮎も落ち鮎も同じような焼き方するのかな?

美加登家」や「柳家錦」ではここの半額くらいで食べられると考えると、CPの部分でやや点数は落ちてしまうね。
秋の鮎と松茸にも興味があるが、松茸も加わるとなるとさらに支払いは倍かしら・・・

滋賀の「熊の旅」第3弾にしてトリはもちろんこちら。
滋賀に熊を食べに行ってここに行かずに帰るわけにはいかんでしょう。
京都駅からMKタクシーで6500円くらい。

予約したのは月鍋コース20000円。
15000円のコースもあるのだが、店主に「肉の質が大きく違う」とまで言われてしまったので20000円にした。
往復の交通費も含めると、1食にかける出費としては過去最高額になるなこりゃ。

コースと言っても八寸(子持ち鮎のなれ鮨、鰻の肝の煮こごり、いのししのローストなど)、おつくり(鯉、岩魚、鹿のたたき)の後はすぐに鍋。
つまり20000円の大部分がこの熊肉にかかっている。
ちなみに前日に食事をしたしのはらの店主からは、「熊を食べるなら間違いなく日本一」「自分の人生の中でも3本の指に入るほどの美味」などと散々聞かされており、我々のハードルは青天井に上がっている。

そして出てきた熊肉。
「え!?」と思わず声が出るレベルで脂が溶け始めている。
いくら熊の脂は融点が低いと言っても常温でこれはすごいな。。。冬眠前の一番脂がのった熊だそうだ。

予想通りに口にいれた瞬間に脂は溶け、旨味だけがずっと舌に残る。まぁ、この感覚は鍋に入れている蜂蜜の影響もあるかもしれないけど。
徳山鮓の熊鍋もかなり美味しかったと思うけど、正直ものが違った。
良いものも悪いものも全て猟師から買って良いものしか客に出さないから値段が高くなるとは聞いていたが、確かにこれなら20000円になるのかな。
最後の栃餅を入れた雑炊もこれまた泣けるほど美味しい。妻は東京に帰ってから栃餅を探しているらしいが、良いものはなかなか手に入らないみたいだ。

ちなみに平日で客が2組しかいなかったせいもあるかもしれないが、鍋は店員が付きっきりで提供してくれた。接客も暖かく、とてもリラックスして食事ができた。
サービス料15%もこれなら仕方ないか。
金額を考えると少しでもマイナスなところがあれば大きく減点になるかなと考えていたけれど、今回の月鍋は本当に満足。
鮎の季節にもぜひ来てみたい。

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4位

はまんど (みの / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2015/09訪問 2015/12/03

間違いなく全国区

まさか香川に来てラーメン屋に☆5.0を付けるとは思わなんだ。
四国一の評判を聞いてはいたが、間違いなく全国トップクラスでしょう。
ちなみに私は東京都だけで約150軒のラーメン屋をレビューしていて、☆5.0は1軒しか付けていない(しかも今年閉店した 涙)。

注文したのは私ははまんどラーメン(780円)、妻は塩ラーメン(680円)。
はまんどラーメンのスープは何と言ってもイリコが決め手。
上戸でもイリコの美味しさに驚愕したが、ここのスープはさらに鶏と豚骨のコクが加わり、美味しさが倍化している。
丸みのある醤油自体の味も素晴らしい。

うどん用の小麦を使っているという完熟平打ち麺も秀逸。
つるつるとした食感なのにコシがあり、噛んだ時の弾力がすごい。
カン水臭さが全然無かったけど使ってないのかな?

チャーシューや煮玉子も一切手抜きが感じられない。

麺だけ、スープだけ、チャーシューだけが美味い店は東京にもいくらでもあるけれど、全てが揃って旨い店は数えるほどしかありません。
次回香川に来た時はここを中心に食べ歩きしなくっちゃ。

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5位

西端手打 上戸うどん (箕浦 / うどん)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2015/09訪問 2015/10/08

イリコの奥深さを思い知る

シルバーウィークの香川旅行2日目。
前日のもり家で大敗を喫し、「連休中にうどん屋めぐりは駄目なのかも・・・」とすっかり弱気になりつつも訪れたのがこちら。

開店30分後くらいに訪れたところ行列約20人。これくらいなら許容範囲だな。
行列に慣れている店員の誘導により、狭い店内でもスムーズに移動して食べられる。

冷かけと冷ぶっかけを注文して妻と2人で分けた。

結論から言うと本日は大勝であった。前日のKO負けから見事な逆転。
香川のうどん店は食べログにレビューしていない店を含めても15軒ほどしか食べたことがないが、ここが一番旨かった。
いや、今まで食べた全国のうどんの中でも一番かな。。。

うどんもコシがあるんだけど弾力と粘りもあって、非常に美味しい。
太い麺でつるつるとは飲み込めないんだけど、むしろそれが楽しくすら思える。
そしてそれを受け止めるつゆが別次元。
ひうちのイリコを使ったダシらしいのだが、他店のイリコと別の魚なんじゃないの?って言うくらい旨みが違う。

観光客の方が電車で来るにはかなり不便な場所ではありますが、それを差し引いても食べるべき一杯だと思います。


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6位

しのはら (三雲、甲西 / 日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥10,000~¥14,999

2016/03訪問 2016/05/12

懐石で飯を3杯食う

【再訪時(2016年3月)】
春の味覚を求めて再訪。今回はずばり『筍懐石』だ。
筍懐石レビューは私が初めてかな?
今回は平日の昼に訪店、前回のカウンター席ではなく2階の個室席に通される。

本日の13000円の筍コースの内容は以下。
筍と雲丹載せ胡麻豆腐
帆立しんじょうと筍の椀
お造り(鰹、金目鯛、のどぐろ、太刀魚、剣先イカ)&筍刺身
八寸(筍の木の芽和え、筍のカチョカバロチーズフライ、桜鯛の棒寿司、明石蛸のうま煮など)
筍と手長蛸の炊き合わせ
花山葵そば
筍の炭火焼き
筍と九十九里産蛤の鍋
筍ごはん
グレープフルーツの蜂蜜ゼリーがけ

まさに筍づくし。そしてこんなに筍料理が続いても全く飽きさせないコースの組み立てはさすがだ。
圧巻は巨大な皮付き筍を丸々炭火焼きにした1皿。シンプルながら香りと言い歯ごたえと言い、まさに春を象徴する料理だった。
もちろん筍以外の食材も良い。
蛤は5年ものの過去トップクラスに立派なものだったし、お造りの太刀魚も金目も素晴らしかった。
個人的には非常に満足したが、店主はあと3週間ほど後だともっと良い筍がとれるはずみたいなことを言っていた。

次はすっぽん懐石を食べてみたいものですな。

【初訪問時(2015年12月)】
こんな不便な立地にあるのに全国から客が集まり、しかもこぞって高得点を付ける理由を知りたくて来てみた。
ちなみに希望の日が週末だったこともあり、1ヶ月半前の予約にも関わらず最後の1席だった。
最寄りの三雲駅からタクシーで1200円くらい。

今回の13000円コースの内容は以下。
ゆずを器にした白子載せ蒸し寿司
お造り(シマアジ、ヒラメ、ヨコワ)
煮蛸、生雲丹
クエと車麩のお椀
八寸(焼きモロコ、鱈フライ、シマアジの手毬寿司、フォアグラ羹、玉子しんじょうなど)
野菜の炊き合わせ(海老芋、小蕪)
猪のロースト&ごはん
リッチな卵かけごはん
じゃこごはん
ピンクグレープフルーツ羹、あまおう

うーむ、聞きしに勝るとはこのことか。。。
北海道から九州までその時期の美味いものを全国各地から取り寄せているのに、合間合間に出てくる現地の食材(モロコや猪)が発揮する存在感。
八寸も全く隙が無い。まさか滋賀の懐石料理屋で鱈のフライに感動するとは思いもよらなんだ。

そして↑を見てお分かりの通り、最後にごはんを3杯も食べてしまった(恥)
だって店主が美味そうな提案ばっかりするんだもの。
ちなみにリッチな卵かけごはんとは白トリュフで香りを付けたTKGです。

正直味だけを考えると☆5.0では無いかもしれないが、圧倒的な食材のコストパフォーマンスと店主・店員の作り出す心地良い雰囲気が素晴らしい。
例えば猪のローストに付いていた味噌ダレがとても美味しかったので作り方を教えてほしいとお願いしたところ、店主がわざわざレシピを紙に書いてきてくれた。細かいところまで手が届く接客なのだ。
妻も「こんな楽しい食事は久しぶりね」と喜んでおりました。
しかもサービス料も無し(現金払いのみ)!

いかにも食べロガーが好きそうな店だよね。
そして私も他の食べロガー同様やっぱり高得点です(笑)
ホームページを見ると季節限定の筍懐石やらすっぽん懐石やら美味そうなものが目白押し。次はいつ来るかなぁ。

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7位

北山龍 (麻生、新琴似 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2016/10訪問 2016/10/08

日本一の塩ラーメンと日本一のおじや

あらとんで最高のつけめんを食べ、雪風で絶品の味噌ラーメンを食べ、ときたら日本一の塩ラーメンも食べて帰らなきゃ。
と考えて札幌最終日の食事に選んだのはこちら。

中心部からは離れたところにある、カウンター10席程度のラーメン屋。
女性店主とその母親(?)の2人で営業している。

注文はもちろん看板メニューのしおラーメン(850円)。
塩はチベットの海底岩塩や沖縄焼塩など5種類をブレンドしている。ダシは豚骨+鶏に鯵や鰹と野菜。

マイルドだけどコクと深みがある塩スープは、他店のそれとは比べものにならない。
豚骨や煮干しと塩を上手く組み合わせているラーメンは東京にもたくさんあるけれど、ここは塩そのものの旨さが群を抜いている。
旭川の加藤製麺もばっちり合ってる。

しかし、ここはラーメンを食べ終わってからが本当のお楽しみタイムなのだ。

なんと、余ったスープを使っておじや(250円)を作ってくれるのだ。
スープに米を入れた後に溶き卵をかけ、刻みチャーシューを少し載せただけのこの一品がすごい。
米がスープを吸収して、麺と一緒に食べた時よりもさらに塩の旨さを感じられるのだ。

ここを食べずして塩ラーメン好きを語るなかれ。

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8位

蜂蜜まん本舗 (津新町、津、阿漕 / 和菓子、ジェラート・アイスクリーム)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2015/06訪問 2021/05/30

日本一の今川焼きかも

【スイーツショートレビュー】
津市に行くと必ず朝日屋で松阪牛を買うのだが、その帰りに必ずこちらにも寄る。
一見半球状の普通の今川焼きなのだが、皮や餡に蜂蜜が加えられているために素晴らしい香りがする。
味も蜂蜜のくどさは全く感じられず、外側ぱりっで内側ふわっの皮にかぶりつくと至福の時である。
東京にも似た種類の菓子は無数にあるが、私はここが日本で一番美味いと思っている。

1個50円の値段も嬉しい限り。
ちなみにこの日は観光客であるにも関わらず20個購入した。

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9位

鈴おき (松任、乙丸、額住宅前 / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥20,000~¥29,999

2025/01訪問 2025/04/14

水の底力再び

個人的には石川県に来たら最も再訪したかった店。
先代はもう引退して息子さんが後を継いでいるそうだがその腕やいかに...?

本日の20000円のコース内容は以下
ふろふきカブ
白子真薯の椀
八寸(大根寿し、黒豆、カラスミ、数の子など)
加能ガニの酒蒸し
お造り(サワラ、アオリイカ、ガス海老、ブリ、キジハタ)
蓮根と粟の蒸し物
白甘鯛の唐蒸し
手打ちざる蕎麦
ブリの漬け丼
三宝柑の寒天
笹雪と抹茶

いやー、素晴らしい。
もちろん一度の食事で比べられるものでもないですが、もう先代を超えていると言っても良いのではないでしょうか!(なんちゃって)

日本料理での蟹は基本焼くか茹でるかしか無いと思っていたが、加能ガニの酒蒸しは蟹の香りと甘みが引き出されて超絶品。

ちなみにこの日は隣の部屋で結婚前の両家顔合わせをしていたらしく、お祝い料理として出される希少な白甘鯛の唐蒸しを我々もいただくことが出来た(おめでとうございます)。白甘鯛1匹が大皿に載った様は見た目も味もごちそうである。

そして先代と同様、二代目の手打ち蕎麦もその辺の蕎麦屋をはるかに凌駕した一品。やはり白山の水はすごい。ざる蕎麦を1枚食べた後に、「蕎麦のおかわりしますか?ブリの漬け丼もできますよ」などと言われた日には、「両方ください」としか答えようがないのである。

金沢で大金払わなくてもちょっと足を伸ばして白山まで来れば、本物の北陸の旬を味わえますよ。

今回の北陸旅行で一番高得点を付けたのがこちら。
加賀で懐石と言えば「つる幸」があまりにも有名だが、写真や他レビューなどを見ていると、どうも値段と満足度が強く相関しそうであまり興味がわかない。高くて美味いは当たり前だからなー。
それならばつる幸の料理長まで務めたこちらの店主が作る料理をお手頃値段で楽しもうじゃないか。

事前に10000円コースを予約して訪店。
昼夜2組ずつしか予約がとれないが、この日の客は我々だけだったようだ。
古民家を改装したという店内はとても趣きがある。
加賀独特の漆天井と朱色の壁をしつらえた、紅殻の間という部屋に通される。

本日のコース内容は以下。
八寸(自家製からすみ、梅貝の煮付け、胡麻入り玉子焼きなど)
すっぽんのしんじょう
お造り(ヒラメ、中トロ、イカ、甘エビ)
粟の蒸し物
香箱蟹
小鯛とふくらぎの焼き魚
湯豆腐
手打ち蕎麦
ズワイガニの雑炊
スィーティー寒天
落雁と抹茶

いきなり店主の息子さん自家製のからすみの旨さにノックアウト。こんな美味いからすみは食べたことがない。
すっぽんのしんじょうや栗の蒸し物も出汁の旨さが染み渡り非常に美味しい。

しかし1番驚いたのはコース後半に出てきた湯豆腐と蕎麦。
10000円のコースで豆腐と蕎麦かー、などと思う方もいるかもしれないが、むしろこれがコースの要だった。

昆布出汁が染み込んだ大豆の甘みが強い豆腐を、鰹節を贅沢に使ったタレに付けて食べるともう至福の時。
京都の豆腐専門店でもこれほどの湯豆腐は食べたことがない。

我々は前日に金沢の蕎麦屋で最も評価の高い「更科藤井」でも食べているが、こちらの店主の手打ち蕎麦はそこをはるかに凌駕している。

驚いて女将さんにいろいろ聞いたが「水のおかげです」とのお言葉。
近くの山から湧き水を汲んで料理に使っているらしいが。。
うーむ、店主も息子さんも茶道の師範というだけあって、水に対する嗅覚が凡人とは違うのだろう。

最後は抹茶までいただいて非常に満足。
こんな店が口コミ5件程度で埋もれているとは、加賀の料亭は底知れませんね。

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10位

大和 (下野代 / 郷土料理、日本料理、オーガニック)

1回

  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2016/04訪問 2016/05/14

心も体もぽっかぽかのぼたん鍋 

【再々訪問時(2016年4月)】
三重県で最も気に入っている店の1つ。今回は山菜料理だ(4000円)。

コース内容は以下。
筍の味噌和え
すいばの酢の物、筍とぜんまいの煮物など小鉢6種
山菜すき焼き(飛騨牛、タモギダケ、タンポポ、クレソン、セリなど)
山菜天ぷら(山椿の花、ノビル、アシタバ、たらの芽など)
筍ごはん
わらび餅

毎回のことながらこの値段とは思えない、充実したコース内容に大満足。
あとは秋の自然薯料理を食べれば、春夏秋冬コンプリートだな。

【再訪問時(2015年6月)】
3年前の三重旅行で感動的なぼたん鍋を食べたこちらに、今回は蛤しゃぶしゃぶを食べに来ました。
今回の東海旅行では中華でもイタリアンでも蛤を食べましたが、しゃぶしゃぶが一番美味いね。
5年物の蛤を1人15個くらいも食べて4000円ってのは破格でしょう。
食後に出てきたわらび餅まで絶品で、当然おみやげに買って帰りました。
CPも加味して☆4.5→4.7にアップ。

【初訪問時(2012年2月)】
せっかく冬の三重旅行だし、松阪牛だけじゃなくて天然の猪とかも食べたいね・・・ってことで探しました。
↓以下予約の際の電話
私 「2月末でも牡丹鍋は食べられますか?」
店員 「今年は3/15まで猟期が延期されましたから大丈夫ですよー。ただ、ここの猪はどんぐりや自然薯を餌にしてますから、食べると体中がぽっかぽかに熱くなります。3月の暖かい日に来ると食べづらくなるかもしれませんよ。」
私 「そ、そんなに!?」

・・・そして当日。幸い(?)寒風吹きすさぶ凍えそうな日でありました。
ここが今回の旅行では三重県最後の食事です。

個室に案内して頂き、最初に出てきたのは筍の味噌炒めと鹿のタタキです。
2月に筍がとれるのかと驚きましたが、こちらの山でも初物だそうです。十分美味しいです。
山の恵みか、鹿も力強い味がする(ような気がします)。

鍋は2人分とは思えない量の猪肉と、ゴボウ、ルッコラ、タモギダケなどの自家製野菜が入ります。
鍋は結構しょっぱめですが、天然の猪肉と少しくせの強い野菜たちがよく合っています。
猪は脂身の甘さが良いですよねぇ。

食べ進めていくうちに、猪肉で体が暖かくなったのかずっと火のそばにいるから暑いのかは分かりませんが(笑)、とりあえず部屋の暖房は不要になりました。
おなかもいっぱい。。。

しかし、ここまでだったら『あー、美味しかった』で☆4.0くらいだったのですが、この店は鍋が終わってからもすごかったです。

まずは〆のうどん。肉と野菜の旨みが染み出たつゆをからめて食べるうどんはめちゃ旨いです。

そして最後の鰻茶漬け。上に載った鰻と生姜の佃煮が本当に美味しい。
満腹なのに箸が止まらない〜

さらにデザートのかぼすゼリー。無農薬のかぼす果汁を使ったゼリーはほど良い酸味と甘みが素晴らしく、苦しいおなかでもお代わりしたくなります。(実際お土産でも購入できると聞いて5個買って帰りました)

さらにさらに最後の見送り。我々は店から400mほど離れた下野代駅から電車で帰る予定だったのですが、何とそこまで女将さんが車で送ってくれました(この時は平日昼の客がとても少ない時間帯であり、いつも行っているサービスではないと思います)。

我々はいたく感激し、心も体もぽっかぽかになって三重を去ることができました。
今度は山菜か自然薯の時期に来てみたいと思います。

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