2回
2019/01 訪問
二年越しの初フルタ
2019年1月初訪問。
予約を入れたのが2017年の年末というクレイジーさ(笑)。
東京のグルメ事情はどうなっているんだろうと、笑ってしまうが待ちに待ったフルタです。
やはり天才といわれるだけのことはあると実感。
特にフカヒレを焼いてしまったり、ビーフンにキャビアを乗せて出してきたり、今でこそ様々な店がこちらを真似て高級中華の走りだが奇をてらったようで中心軸にしっかりとした実力があるためうわついた印象はうけない。ジャンルは異なるが大阪のカハラと似ているかもしれない。
最後の〆は頼み放題だが既に胃袋ははちきれそうで二品で断念する。
ちなみに次回は2021年!すごいわ。
2020/08/16 更新
今回フルタに言って思ったのが、
「やはりめちゃくちゃ美味いじゃねえか!」
という当たり前の感想。2年ぶりのため記憶もややぼやけて後続のお弟子さん達の店、フルタインスパイア系の店の方が美味いよという向きもあり、そうかもしれないななどと思った矢先に頭をぶん殴られた気分。
ジャンルは違えどオリジナリティ、完成度の高さ、瞬発力など大阪屈指の名店カハラに相通じるところがある。
・つぶ貝、帆立など貝類の春雨煮込み
最初の一品ではっ!とさせられる。フレッシュな貝類から出される清冽な湯(たん)に思わず目が冷めた感覚を受ける。
・天然クエ 蕗の薹 四川風
こちらも秀逸。クエの火入れ、ソースの蕗の薹が苦味を加え味の奥行きが増している。
・元祖キャビアビーフン
ベルーガ産か静岡産お好きな方で選べるスタイルであっさりした静岡産をチョイス。わりとボリューミー。
・三十一頭 乾燥鮑の煮込み
乾燥鮑の戻しが上手いのかやけに柔らかく仕上げてある。
・春巻き
ホワイトアスパラガス、海老、松葉蟹などたくさんの季節の食材から白子と毛蟹を選ぶ。白子はやたら熱く火傷必死だが玉砕覚悟で食べるべし。トロリ白子と揚げたてのパリパリ皮とのハーモニー。
・青鮫の鱶鰭のステーキ
フルタのスペシャリテ、表面に軽く焼きのはいった鱶鰭をほぐしながら餡を絡めて箸で頂く。
・豊後水道のトラフグ揚げ 四川山椒風味
トラフグは身が厚く骨をしゃぶりながら食べて欲しい。
山椒と揚げられた葱がめちゃくちゃに美味いよ。
・ビュルゴー家シャラン鴨 北京ダック仕立て
黒トリュフをちらして一口、鴨の柔らかさ天鵞絨の如し。
遅れてくるトリュフの香り、見事なアレンジにシェフの才能が光る。
・お食事
食べたいものを好きなだけ。おかわりも自由。
締めの炭水化物は魔の誘惑だがここは外せないところ。
吟味しながら季節のつゆそば、麻婆豆腐飯、黄韮焼きそば、迷ってからザーサイ炒飯を追加。どれも素晴らしい。他店と一線を画すものは何だろうか。
小気味よく鍋を振る店主は飄々としているがどこか凄みがある。