3回
2022/04 訪問
鮨屋の価値。
2022/05/01 更新
2022/02 訪問
見惚れる鮨職人。さわ田。
久しぶりにさわ田に行けるという幸せな日曜日。
前回は腹を減らしすぎて逆に食べられなかった経験から気負いすぎず自然体での入店。
相変わらず店主の美しい所作に惚れ惚れする。所作の美しさはこちらが一番だと勝手に思っている。
すべての握りが完成度が高いのだが以下、特に秀逸だった握り。
・大間の鮪
赤身、中トロ、大トロと順を追って味が濃くなる。寝かせているせいか旨味が凝縮されていてやたら旨い。
鮨は鮪と言い切るだけのことはある。
・紫雲丹軍艦巻き
これでも！というほど山盛りで。すぐ食べないとこぼれてしまうので一気に頬張る。ん！甘い。
・迷い鰹（たたき）長崎県五島列島 ニンニク塩
藁で燻したカツオのパンチの効いた味。熟成された旨味と相まって感激する。
やや固めに炊き上げられたシャリと冬海で脂を纏った魚のネタの組み合わせ。
始まりは静かに、時間が経つにつれ店主の話に勢いがつき談笑がこぼれる。客同士が打ち解けて空気がほぐれてゆく空間。
云うことなし。また行きたい。
2022/02/20 更新
2021/04 訪問
鮨の作法。
銀座にあって最高峰と言える数少ない鮨の一店。
わずかカウンター６席の小さな店だが鮨を食べることに至福を感じる向きにはこの上ない場所といえる。白木のカウンター、黒檀造りの氷冷庫、釜沸かしの茶、などから店のこだわり、世界観が垣間見える。神は細部に宿るというか。
大将は、立ち振舞、握る姿、包丁捌き、所作のひとつひとつが美しい。見ているだけで時間が過ぎてゆく。
写真撮影禁止、２名以上お断り、という店のポリシーから想像する姿とは打って変わって物腰柔らかながら饒舌な語り口にはじめは緊張感に満ちた雰囲気も次第に打ち解ける。
この日は貝尽くしでどれも素晴らしい出来だったが、
呼子と厚岸の雲丹食べ比べ
銚子と大間の鮪食べ比べ
藁焼き鰹の塩にんにく握り
などは特に食べられて幸せだと感じることが出来た。
あと追加の鮪の部位すべてを巻いたさわ田スペシャルは圧巻。一見の価値のある名物と言える。
開店から18年、押しも押されぬ名店だがここまで来るまで色々試行錯誤があり、本当に食べることが好きな人だけが来る店にしたいという思いが今の形になったのだろう。
感想は鮨屋に行って作法を教えられたの巻といったところか。
2021/06/20 更新
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鮨屋に求めていて昨今の鮨屋に欠けているものがある。
店主は愛知県出身で名門野球部出身。
儲かる鮨ではなくて、おいしく食べられる鮨を追求している。
この日は紀伊勝浦の鮪についての講釈に楽しく耳を傾ける。
・昔のこのあたりの鮪は味が薄くて食べられるものではなかったが最近は脂がのり旨くなった。
・食べているのがおそらく黒むつなどの深海魚
・結果、身に脂がのり下田であがってくる鮪と味が変わらなくなった。
店内写真NG、2名以上の客は取らない、など何かと縛りの多い店だが鮨を味わうには最高の店だと思う。
店主と話していると江戸前のカウンターで過ごす時間がとても愛おしく感じる。