『ブショネ考』及第クレーマーさんの日記

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大阪城(令和7年1月25日)

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令和4年5月30日(月)

ブショネ臭について余計な一言?

古今東西、上司は部下を守る、育てるために高禄を食んでいると
信じて来た世代にとり、部下の粗相を肩代わりし家族には胸を張
って名誉の負傷だなんて自慢した経験はございませんか? 

それと同様、ワインの世界に於いてもブショネ、つまりブショネ
臭はある意味、名誉の負傷ではと思っております。 だってコル
ク栓を使用していても1~2年物のテーブルワインにブショネワ
インなんて先ずもってないんですよ! 横に寝かす事も少ない事
からワインとコルク栓が直に接し争う事も少ない! 
やはりブショネワインは少なくとも数年寝かせた、それなりのワ
インでしか発生しないと思っています。 

ですからワイン専門店でソムリエが顧客からブショネ臭ではとク
レームを出された高級ワインは交換も検討してもらえるわけです。
ブショネ臭かどうかの判断は難しいですが、それは高級ワインに
のみ存在し得る --- コルクの材質劣化に起因する、つまり"劣化
コルクから発生するカビ臭"なんですよね。 でも飲めなくもな
いんですよ! 私も今回、数年ぶりに明らかにブショネ臭である
と思われるワインに出くわしました。 これは真にワインを愛す
る者への大地からの贈り物! ワイン愛好家にとっては、そうい
うワインに当たる事が自負心に繋がると言っても過言ではありま
せん。 今回、9本手に入れたうちのボルドーマルゴー村名ワイ
ン、ビンテージ2013年物のCHATEAU LA GURGUE(パーカー氏
によるボルドー第4版にも高級ワインとして記載あり)が正にブ
ショネ臭の当たり物でした。 家内にも種々説明した所、判って
貰えたようです。 

いやぁ好きなお店でそれなりのワインで良い勉強をさせて貰えま
したよ! 同じワインが後2本残っているので、そのワインはど
うか判りませんが可能性は高いと思っています! ワインに興味
ある人を連れて来て勉強してもらおうかとも思っています。 

ワインオタクにとって良い見本に出会えたと感謝しています! 

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