2回
2011/01 訪問
これぞ名古屋の喫茶店か!
今回は同じ通り沿いにあるヴィレッジヴァンガード本店に向かう途中、AM11時前に友人と寄らせていただきました。
ちなみにその日の目的は、名古屋観光です(でもディープです)。
ただ、
名古屋の喫茶店を体感したいと思いつつ、でもチェーン店は絶対嫌!
と思っていた私。
このお店はそれにぴったりだったお店でした。
入った瞬間センスのよさがとにかく光ります。壁一面のコーヒーの産地を書いた世界地図、よくわからないふるびた本、テーブルゲーム。そんなものが端の棚においてあります。
ふと、アイルランドの田舎で出会ったパブを思い出させてくれるほどのアットホームさです。
となりのお客さんは、勉強しているし、反対の親子はテーブルゲームで延々と遊んでいるし、とある人は新聞を持ちこんでよんでいる。
注文したのは、モーニング。
ドリンクはどれでも選択可とのことでしたが、ここのレビューをみてレギュラーがおいしいとのことなので、私はビター、一緒にいた友人はレギュラーをたのみました。
頼んでからしばらくして、「あ!なぜ小倉トーストにしなかった!!Σ( ̄Д ̄|i|)」と後悔。カウンターのほうをみると、食パンがまだトースターの中にいたので、変更してもらえないかたずねたところ、快く変更してくれました。
ドリンクの値段とトーストの小倉代でお値段400円。でも名古屋なので、トーストのほかにゆでたまごがついてきます。名駅にはいっている喫茶店より安いですね。
味は、
分厚くてふわふわなトーストにあまぁい小倉がちょっとのクリームと一緒にのってて、おいしいのなんのって。コーヒーと合います。
コーヒーも、いわゆるおいしいコーヒーの条件、「苦さが舌に残らない」がちゃんと備わっています。
私のたのんだビターは、モカっぽいビターさよりも、ビールで「キレ」という感じの苦さでした。
レギュラーは、甘みがにじみ出る味と香り。ミルクとの相性が最高!
ここの雰囲気と温かい空気、それからコーヒーと食事のおかげで、この日の名古屋観光を存分に楽しめたのは、いうまでもありません。
またぜひ行きたいです。
2011/01/10 更新
かれこれ、9年になるだろうか。このお店に通い始めて。
通い始めたのは、旧店名のナガツカコーヒーから現在の店名に変わる1年ほど前からだったと思います。
でも、ここの店主は知らないだろう。
ふらっと年に1~2回しか来ない私がどれだけこの店を愛してしまったか。
実は、愛知に住んだことなどなく、いつも片道3時間以上かけてきているか、わざわざ朝食抜きのホテルに泊まってくることを。
学生時代は京都から、社会人の大阪時代も、青春18きっぷのシーズンに鈍行列車を乗り継いで、富山からでも特急か車でやってきている。
どこのコーヒーも、ここのコーヒーと比べながら飲んで、おいしくないコーヒーならば、常にここに来たくなってしまうこと。さらに、このお店がまだあるのかとすぐに不安になってしまうこと。
ここ3年、子どもを2人産み育てていて、こちらのお店に通うのも育休をいただいていましたが、このお店が変わらずあるのか、もう、不安とこの目で確かめたい気持ちがMAXになり、富山から車をぶっとばしました。朝6時前に出て、何気なく、9時過ぎにお店の席に座って、普通に過ごす。すごく幸せな時間でした。
おいしいコーヒーは、今のご時世、探せばどこにでもある。
でも、私はこのお店以上に好きになれるお店は見いだせずにいます。
変色した本がずらりと並ぶ本棚、その下にあるボードゲーム。
こだわりコーヒーをひょうひょうと出すご主人。
いぶし銀でありながら、今風に懲りすぎない、心地よい空間。
世界地図のメニュー。もちろん、都度、ちまちまミルして、淹れるコーヒーの香り、トーストのにおい。
心の底から思いおもいにひとりの時間や親しい人との時間を過ごすお客さんたち。
或る日に見かけた、親子でボードゲームをするお父さんと小学生の息子さんの笑顔が、ここを思うたびに思い出されます。
3年ぶりだった今回は、モーニングと2杯のコーヒーだけをいただいて次の目的地へ向かいましたが、本当に幸せな時間でした。
1日居れる、1日居たい。でも、ひっそり遠くから通って、時間制限があるからこそ、なおさら私にとって貴重な時間になるのでしょう。
時間をおいてやってきても、どんなに遠くからやってきても、お店の席に座った瞬間、幸せな日常の瞬間が始まる。そんな不思議なお店です。