人事考課をする際にハロー効果や寛大化傾向と並んで陥りやすいエラーとしてよく言われるのがこの中心化傾向です。
中心化傾向というのは、優劣にかかわらず、評価者が被評価者の評価を「中程度」とつけてしまう傾向のことで、あたりさわりのない評価で波風が立たないようにしたいという気持ちが働きやすいということでもあります。
食べログの評価に際して人事考課を引き合いに持ち出すのはいささか場違いかもしれませんが、評価する自信があまり無い時などに中心化傾向に陥ってしまうのは共通ですよね。
私は、食べログでは、できるだけメリハリをつけるような評価をした方が読者の方へのメッセージ性が強いと考えていますので、3.5点以上の評価や3.0点を下回る評価を意図的に多くつけるようにしています。
そうは言っても、結果的にはどうしても3.0点~3.4点が多くなってしまうのですが、その場合であっても、レビュー本文では個人的に「オススメ」「オススメでない」のどちらかに振り分けることをかなり意識して書いています。
あくまで主観であるのは当然ですが、だからこそなるべくいいのか悪いのかがはっきりしない中心化傾向は避けたいですよね。
その方が読者の方には参考にしてもらいやすいのではと思っていますので。
こんな方針について「上から目線」だとかなんとか批判する輩もいるわけですが、メリハリの結果という強い信念がありますので、そんな荒唐無稽な批判は無視することにします(笑)