レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2016/01訪問 2016/02/09
この日は23回目の結婚記念日でした。
昨年のマダムトキの時も、雪模様の1日だったのですが、この日も前日の予報は雪。大いに心配しましたが、幸い寒気が予報ほどは流入しなかったようで、小雨がぱらつく程度で、電車の遅れ等もなく事なきを得ました。
お店は、昨年に引き続き恵比寿・代官山エリアのフレンチからのチョイスで、今年はこちらのお店のランチを試すことにしてみました。
結婚記念日くらいディナーにしたらと思われるかもしれませんが、何かこれが我が家の伝統になってしまっており、ここ数年はずっとランチだったような気がします。当店は、ランチは土日しか営業していない貴重なランチであることと、そもそもがB級目線一家でもあることですので、お許しください。
こちらのお店は、JRの恵比寿からガーデンプレイスに向けて続く「恵比寿スカイウオーク」を進み、終点を右折してJRの線路を越えます。一つ目の「恵比寿南一公園前」の信号を右折して直進すると、一つ目の信号を越えてすぐ左手にお店が見えてきます。ちょっとした商業施設の入ったビルの1階です。
天井の高い縦長のお店で、入口から進んで右手が厨房、左手にテーブル席が並んでいます。
厨房が男性2名、女性1名の計3名、ホール係がやはり男性2名、女性1名の計3名、合計6名のスタッフ配置で、お店の規模から見るとやや多いかなと感じるくらいでした。
予約していた我々は一番奥のテーブル席に案内されます。
ドリンクは、家内がマンゴーと葡萄のジュース、私が濃縮還元ではない100%ピュア清見オレンジのジュースをそれぞれ注文しました。
テーブル上には、この日注文したシェフのおすすめメニューがちょっと洒落た体裁で置かれています。それを眺めながら一皿目を待ちます。
最初の料理は、フォアグラ クロワッサン。ミニクロワッサンにフォアグラのムースが挟まり、ブルーベリーほかのフルーツとジュレが添えられています。手でつまんでパクッといただきますが、フォアグラの濃厚な旨味が濃縮されたムースとサックサクのクロワッサンとの相性が抜群。とても美味しく、この先の料理への期待が大いに膨らむ一品目でした。
次の料理は、AIDAスペシャリテ 季節の野菜パフェですが、早くも真打ち登場?とさえ思える豪華な一品です。
ガラスの器に20種類ほどの野菜が色んな工夫を施されて詰まっています。一番上にはユリ根のアイスクリームがパフェよろしく乗っかっています。
混ぜて食べるように言われますが、単純に混ぜたのではグラスから溢れてしまうので、チビチビいただきつつ徐々に混ぜていきます。
これはほんと美味しいです!野菜の素材そのものの美味しさ、調理の素晴らしさ、そのバランスが絶妙です。結構ボリュームがあるのも男性にはいいと思います。
3品目は、鱈と白子のベニエ。5種類ほどの大根が彩りを添えており、柚子風味のソースが季節感を演出しています。ベニエは、フリッターのような感じですが、旨味たっぷりの白子を大根と絡めて柚子ソースでいただくと、これもまた素晴らしい味わいでした。
メインは、鴨むね肉のロティ ソースマデイラ 茸の香りです。
鴨むね肉は、肉厚のミディアムが二切れ。こちらにもソースがかかっていますが、さらに小皿にポルトガルのマデイラワインとフォンドボー、茸で作られたソースマデイラが添えられています。ソースマデイラには、まろやかさを出すための半熟玉子が入っています。
これも絶品。
脇役として、きんぴらごぼうのほか、インカのめざめのマッシュポテトが添えられているあたりは憎いくらいです。
ほんと、当店の料理は全てが創意工夫の塊で、一品一品にストーリーがあるよう。ケチのつけようがありませんね。
メインの後に〆として、さつまいもご飯に南の島豚の塩釜焼きが添えられた料理が出されました。
さつまいもご飯は、安納芋とベーコンの炊き込みご飯。フレンチの〆にこんな料理が出されるサプライズと合わせて、こんな取り合わせを楽しめるのも日本ならではという幸福感も加わり、満足度は頂点に達します。加えて、島豚の塩釜焼きの肉のジューシーさも完璧です。
魚料理、肉料理に加えての〆の料理ですから、ボリューム的にも文句無し。女性にはやや荷が重いのではと思われるくらいでした。(わが女房様は難なく完食してましたが^^;)
これらの料理の合間にパンが出されたのですが、全粒粉の丸パンにブリオッシュと、こちらもなかなかにレベルの高いパンでした。
デザートは、温かいチョコレートケーキを季節のフルーツの入ったサヴァイヨンソースで包み、グラチネ仕上げしてあります。
これがまた絶妙の味のコンビネーション。デザート一つ取ってもこれだけの創意工夫。本当に素晴らしいです。
ドリンクは、ハーブティーにしましたが、これだけの料理を堪能して、お代は一人5,000円しません。コスパ的にも文句無いですね。
ということで、23回目の結婚記念日も大満足のランチで祝うことができました。
カジュアルフレンチという括りになるのかもしれませんが、このお値段でこれだけの創意工夫が感じられるお店はそうはありません。
ランチがお得なのは事実だと思いますが、ディナーもそれほどそん色ないコスパのように思われます。
読み直してみて、やや褒め過ぎ?の感はありますが、それだけ感動したのも事実。
絶対オススメのお店です!!
2位
1回
2016/07訪問 2016/08/13
この日は、家族で珍しくディナーを共にすることになりました。
我が家は、誕生日などの記念日祝いは、大体ランチ会食というのが一般的なパターンなのですが、今回は、家内の誕生日と私の帰還祝いとが重なったため、久しぶりにディナーでもということになった次第です。
そのターゲットになったのが、都立大学駅前と言っていい場所にある当店。
食べログベスト5000にランクインしているほか、ベストランチに輝いたこともあるお店。
何より徒歩でもアクセス可能な立地というのも大きいです。
徒歩でアクセス可能と書きましたが、普通に歩くと30分程度はかかります。
それでも、この日は、お腹を空かせておこうという目論見もあり、家族で歩いて向かいました。
サレジオ教会の横を抜けて環七を横切って、予定通り30分ほどでお店に到着です。
18時で予約を入れていたのですが、お店に着いたのは、17時50分頃。
お店の入口には、ディナーは満席の旨表示されていました。
お店に入って名前を告げると、奥のテーブル席に案内されます。
席に着くとおしぼりとメニューの提供。予約は席のみだったのですが、お祝いの会食なのでコースを頼もうと決めてきていましたので、スムーズに本日のコース料理@4,860円を注文します。
ドリンクは、トントンマン一家らしく、全員ソフトドリンクとなりました。
コースの一品目のアミューズは、スイカとフルーツトマトのガスパチョです。夏らしい味わいが満載。添えられている甘エビのマリネにはレモンのシャーベット状のジュレがコーティングされており、手の混み方は半端ではありません。これから先の料理への期待を膨らませるに十分過ぎるアミューズでした。
前菜は、大分県産こしょうダイのカダイフ巻きです。
こしょうダイにはカニ味噌と大葉の味がまぶしてあります。ぷりぷりっとしたこしょうダイの旨味をこんな風に引き出すのかと半ば感心してしまう料理ですね。
ここまでアミューズ、前菜といただき、さすが評判に違わぬ名店との思いを強く抱くに至りました。
この後、パスタが2品続くのが、このコースの特徴。
最初は、恵壽卵の冷製カルボナーラです。サマートリュフが添えられている冷製カルボナーラ。冷製でさっぱり感を出しながらも深いコクのあるまさに逸品。単品で1,940円の品(もちろん、量は違うでしょうが。)がコースに盛り込まれているのですから、このコースのお値打ち感が分かろうというものです。
次のパスタは、手動パスタマシンのトルキオで搾ったビゴリという手打ちパスタです。
あさりのほか、青森県産ヤリイカ、万願寺唐辛子が盛り込まれ、サルディーニャ島のからすみが散らしてあります。海鮮風味の芸術的な味わいとビゴリのモチモチ感たっぷりの食感が素晴らしいハーモニーを奏でてくれます。
以上、2品のパスタは何れ劣らぬ優れもの。この時点で当店のレベルの高さ、そして私が最重要視するコスパの高さを確信しました。
メイン料理は、山形豚ロース肉のローストで、にんじんやトウモロコシなどの複数のソースで彩どられています。柔らかい山形豚を色んな味で楽しめるとても美味しいメイン料理でした。
デザートは、白桃のコンポートとパンナコッタ。これも季節を感じさせてくれるデザートですが、優しい味わいながら、コンポート、パンナコッタ、ジュレそれぞれのバランスの素晴らしい珠玉のデザートです。
最後は、ビスコッティ盛り合わせにドリンクで〆。ドリンクは、私と娘二人が紅茶、家内がコーヒーでしたが、最後まで手抜きの無い素晴らしいコースでした。特に、全体を通じて季節を感じさせる工夫が至る所に散りばめてあった点は高く評価したいと思います。
店員さんの接客、料理の説明も非の打ち所がなく、約2時間の至福の時を過ごすことができました。
気になった点を敢えて挙げると、メインのあとデザートが出てくるまでにやや時間が掛かったことくらいでしょうか。
いずれにしても、これでドリンク込みで一人当たり5,000円少々ですから、コスパも申し分ありません。
この日満席の盛況ぶりも良く分かる素晴らしいお店。歩いて行ける場所にこれだけのお店があることを感謝しなくてはならないですね。
ランチもあるようですし、是非ともリピートしてみたいと思わせるお店でした。
3位
1回
2016/08訪問 2016/09/18
今回の家族旅行の1泊目は富山市内に宿泊することにしました。
富山へは、平成11年4月〜14年3月の2度目の名古屋勤務の時に、出張で2度訪れたことがあります。
その2度とも晩ごはんは当店でとっていました。
そもそもは、富山の知り合いから教えられて行ったのが1回目。その時味わった感動から2度目の出張の際もリピートすることになったわけです。
その2度の出張は、いずれも名古屋勤務の同僚と一緒だったのですが、その同僚というのが私以上の下戸。
それで富山の知り合いも当店を勧めてくれたんですね。
そう、当店は、禁煙だけで無く禁酒のお店でもあるんです。
今回、富山への旅行を計画するに際し、家族に「富山へ行ったらめちゃくちゃ美味しい寿司を食わせるから」と大見得を切っていました。
旅行初日は、早朝東京を発って立山からアルペンルートを室堂まで行きました。
天気がイマイチで、室堂では、みくりが池と地獄谷を見たくらいに留まりましたが、悪い天気予報の割には時折日も差したりしてまずまずの観光となりました。
富山へ着いたのが17時頃。すぐに駅に預けていた荷物を引き取ってホテルにチェックイン。
早めの晩ごはんということで、17時半にはホテルを出て当店へ向かいました。
総曲輪のアーケード街の近くにあるお店。最も最近の訪問は14年以上前だったのですが、よく覚えており、昔とほとんど変わっていないのが分かりました。
お店へ入ります。
カウンター席のみの店内ですが、既に女性4人グループがカウンター席の奥から座っています。その隣から我々4人も並んで座ることができました。
厨房の奥にメニューが掲示されています。
単品にぎりも一貫づつ値段が表示されている良心的なお店なのですが、やはり当店へ来たらおまかせにぎりを頼むのが一番満足度が高いですね。
そのおまかせは、「寿」が3,500円(税別。以下、同じ。)、「司」が4,500円、「栄」が5,500円。その他、3,000円の富山の味にぎりというのもあります。
過去の2回は、いずれも富山の味にぎりを食べていましたので、今回は、おまかせの寿にしてみました。
厨房の大将が元気良く声を出しながらにぎっています。
我々4人が座ったら、ガリを「はい!」とそれぞれの目の前に大きな声とともに置いていきます。ちょっと面喰らうかもしれませんね。
寿4人前と告げると「あいよ!」と威勢がいいです。
最初は生イカから始まりました。このイカがとろけるように旨い!
その次は早くも中トロです。中トロは塩を振り、そのまま食べてくださいとのこと。これが絶品。ネタの大きさもさることながら、これが生マグロだというのが一口口にした瞬間で分かりますよね。
娘たちに聞いてみたら、「めちゃくちゃ美味しい!」と。大見得を切ったお父さんの面目躍如です。
寿司は、甘エビ、バイ貝と続きます。途中、娘たちの寿司の食べ方(醤油のつけ方など)がなっていないと大将から指導が入りました。恥ずかしながら私も出来ていなかったので、傍観しながらも次からそれに習います。
続いて、カンパチ、マグロ赤身が出されますが、これらも完璧な寿司。この贅沢な寿司をがばっと一口で食べるのはまさに快感ですね。
最後は、軍艦が4貫まとめて出されました。白エビ、カニ&カニ味噌、イクラ、ネギトロです。ネギトロなんていうと100円回転寿司でも当たり前にあるメニューですが、モノが違うというだけでは言い足りないくらいの素晴らしいネタです。
富山名物の白エビも、ついちびちび食べたくなるところを一気に食べ切ります。
全10貫、まさに至福のひと時でした。家内も子供達も、「凄く美味しかった!」と感激した様子。やっぱり当店へ連れてきて良かったですね。
実は、この日が金曜日だということもあって、「混んでいたら近くのラーメン屋でも行こうか。」なんて話していたのですが、早目に来て正解でした。
もちろん14年前は食べログの「た」の字も無い時代でしたので、14年ぶり3回目の訪問となった今回が初レビューということになります。
飲食店の業界では14年というのはとてつもなく長い年数だと思うのですが、禁酒、禁煙を徹底して暖簾を守り続けていることは凄いと思います。
次に来るのがいつになるか分かりませんが、やはり富山へ来たら当店ですね。
4位
1回
2016/06訪問 2016/07/13
休日のこの日は、夜、職場の同僚と飲むことになりました。
先日も台原で職場の同僚と飲んだばかりなのですが、休日にこんなに自由に飲めるのも単身赴任生活のおかげです。
今回の飲み会は、ほぼ同年代の単身赴任3人組が集まりました。
今回の3名は、住まいがバラバラだったので、最大公約数で中心街の国分町界隈でということになりました。
そして、お店選びは私の役割です。
例によって食べログを駆使し、コスパランキング上位店から順にあたってみます。
第一順位のお店は、予約で既に一杯と振られましたが、第二順位の当店は、何とか予約が取れました。
「何とか」と申し上げたのは、当初、18時からで予約しようと電話したところ、19時半までならと言われ、開始時間を1時間繰り上げることになったからです。
この辺りは、さすが人気店なのですが、何はともあれ予約が取れたので一安心です。
そんなことで17時からの宴席。勾当台公園で地下鉄を降りて、定禅寺通りに沿って歩きます。途中、東京エレクトロンホール宮城の横を通ると、何のコンサートか知りませんが大行列が出来ています。
その行列に沿って進むと、当店の前に到着しました。
17時ちょっと前に伺ったのですが、そこはパンクチュアルで、多少店の前で待たされ、17時丁度にお店がオープンしました。
入店して予約の旨を告げると、奥のテーブル席がキープされています。端っこの一等席風の席に誘導されました。
まずは生ビールで乾杯!
お通しはメヒカリの唐揚げです。
地魚として名高いメヒカリですが、実は、今回が初めて。正直、こんなに美味しい魚だとは思っていませんでした。
恥ずかしながらママカリ、小女子、きびなごの類いの魚じゃないかと思っていたのですが、全く違う魚でした。脂の乗った白身魚で、とにかくとても美味しい!
お通しだけで全てがわかるなんていう知った風なことを言うつもりは毛頭ありませんが、先への期待が膨らんだのは事実です。
当店は、やはり魚メインの居酒屋ですので、まずは刺身を頼みます。地魚の3点盛り1,280円というお得なメニューがあるので、初かつを、マコガレイ、いさきを選んだところ、何故かトビウオと胡麻カンパチを加えた5点盛りになっており、サービスとのことでした。いずれも鮮度抜群でプリプリの美味しさです。
つまみは、アジフライとポテトサラダのセットを頼みますが、このアジフライがとても美味しいし、ポテトサラダとこんなに相性がいいとは思っていませんでした。
つまみは更に大町の上村豆腐店の厚揚げ、アボガドとブロッコリーの黒胡麻和え、茄子の煮浸し、生カブと水ナスの盛り合わせと続きますが、どれも一工夫ある料理で、とりわけ素材の素晴らしさは際立っています。
この間、私は富乃宝山のお湯割を2杯いただきましたが、仲間二人は日本酒の冷酒を5合ほど飲んでいました。
この日は、冒頭記したようにあらかじめ19時半までと時間が限定されていましたので、これで〆となりましたが、最後はサービスのあら汁で〆ました。
お会計は、これだけ飲み食いしたのに、〆て10,900円ですから、驚愕のコスパです。おまけにお土産(3点から選ぶ)がついて、私は、スティックタイプのインスタントコーヒーをもらいました。
いやあ、聞きしに勝る素晴らしいお店。少なくとも仙台に来てから伺ったお店ではNO1と言っていいと思います。
仲間二人も大変気に入ってくれたようで、さすがトントンマンとおだてられ、気分は悪くありません。
やはり食べログ評価3.6点超えというのはダテじゃなかったですね。
5位
1回
2016/08訪問 2016/09/04
今は無き帯広の名店「寶来」と共通のものを感じます。病み付きになる旨さ!
この日は、とあるイベント参加のため三鷹まで出向きました。
昼の部の食べログ活動は、ランチ、コーヒーと衝動入店で失敗。このため、翌日の朝食用のパンは、当初から狙っていた天然酵母パンの「風のすみか」を利用しました。
そして、イベント終了後は、当初の目論見通り、こちらで晩ごはんを食べていくことにしました。
こちらは、三鷹駅からほど近い場所。「三鷹駅前」の交差点際にあるビルの地下にあるのですが、三鷹ではかなり名の通ったラーメン店です。
三鷹には定期的な所用もあって、毎年、年に1〜2回は行く機会があるのですが、その時にもランチ候補として名前が上がっていました。
ただ、これまでは、狙った時に長蛇の列で断念したこともあったりで、なかなかご縁が無かったお店です。
この日は、イベントが終わったのが19時。この時間帯だと混んでいる可能性もあったのですが、この日はランチ&コーヒーで衝動入店に失敗したこともあって、多少並んでも当初の狙い通り当店を利用することに固く決めていました。
お店に着いたのが19時10分くらい。階段を降りていくと、案の定並んでいます。私の前に列が3名。全員男性一人客です。
仕方なく列に並びます。滅多に行列には並ばない主義の私には珍しいことですが、それだけ昼の衝動入店失敗がこたえたということです。
列はそれほど長くは無かったのですが、間が悪かったのか、20分近く店の前で待たされました。
それでも案内された時は、私の前の2人と同時でしたので、この点においては恵まれていました。
店内は、コの字型のカウンター席のみ。それもブリキのカウンター席です。どこか懐かしい感じのするお店です。
こちらのウリは、何と言っても値段が安いということ。メニューは、壁に貼り出されていますが、このご時世にラーメン一杯450円というのは嬉しいところです。
実のところ、当店については、お店の評価と若干のレビューを拝見しただけで研究不足のところがありました。そのため、この時点では、まあ安いお店なんだなというくらいしか頭にありませんでした。
店内に入り、先客お二人と一緒の長椅子に座らされます。
横の壁にメニューがあって、そこからチャーシューワンタン麺750円を注文。大盛りの記載は無いのですが、「各種トッピング50円増し」との記載があって、それに麺大盛りも含まれるということらしいです。
かくして、チャーシューワンタン麺の大盛りは800円となります。
先客二人は、揃って五目チャーシュー麺を注文していました。私と同時の注文だったのですが、彼らの方が早く提供されました。恐らくワンタンの調理がひと手間加わったためと思われます。
提供されたチャーシューワンタン麺、丼の表面の半分がチャーシュー、半分がワンタンで覆われており、なかなかビジュアルは素晴らしいです。
まずは、ワンタンを一口。肉が少量入っている肉ワンタンですが、私は、ワンタンというとこのタイプを思い浮かべる懐かしのワンタンです。なかなか美味しいです。
次に麺を丼の中から引っ張り出します。醤油スープに埋もれていてスープ色に染まっているものの、麺自体にいわゆる黄色い中華麺とは違う土色っぽい色合いを感じます。そう!国産小麦の麺の色です!!
店員さんに確かめることはしませんでしたが、散々国産小麦の中華麺は食べ歩いてきましたので、まず間違いないと思います。
こいつは旨い!麺のゴワゴワ感が何とも言えないです。
次いでスープを一口。このスープ、基本は鶏ガラだと思うのですが、ちょっと酸味がある感じの独特のスープです。
チャーシューは、バラチャーシューが小さめにカットされています。
ここまで食べ進んで、ほとんど因果関係は無いのですが、帯広居住時代に愛してやまなかった名店「寶来」のワンタン麺を思い出します。
もちろん、麺、ワンタン、チャーシュー、スープ全てが異なりますし、スープの温かった寶来と比べ、当店はそんなことも無かったので、同じところを見出すのが難しいくらいなのですが、食べていてすぐに思い浮かんでしまったんです。
共通するところと言えば、クセになる美味さといったらいいでしょうか。ここのラーメンも人を虜にする何かを兼ね備えています。
今回は狙って来てみて大正解。決して値段の安さだけではなく、食べてみないことには分からなかった美味しさを発見しただけでも価値大です。
東京の三鷹で帯広・寶来を思い起こさせる体験をすることになるとは思ってもみませんでした。食べログをやっているとともするとリピートは後回しになりがちなのですが、当店はリピート間違いなしのお店としてしっかりインプットされることになったと言っていいでしょう。
6位
1回
2016/04訪問 2016/05/04
この日は、職場の同僚3名とのこじんまりとした飲み会です。
今回は、私が幹事を務め、職場の所属ユニットのメンバーの意見も聞いて、仙台駅近で評判の良い当店を選びました。
場所は、名掛丁のハピナアーケード街の中。ビルの地下にお店はあります。
こちらは、仙台の外食企業グループである「大原グループ」が展開するお店の一つ。
大原グループは、昭和46年に現在の青葉区中央1丁目に「味の大原」というお店を開いたのが起源になっています。
今年で創業45年ですから、外食チェーンとしては老舗ということになるのではないでしょうか。
大ばんは、昭和54年のオープンですから、現在展開している店舗の中でも歴史のあるお店ということになりますね。
カルチャー事業として、寄席を手掛けているのも、グループの大きな特徴で、「仙台めせな寄席」の名称で、次回は今年の10月。37回目を数えるそうです。
さて、この日は、17時半から宴席をセットしていました。
薄暗い感じの木製の階段を降りていくと、そこがお店の入口になっています。
入口で靴を脱いで上がり、予約の旨を告げると、小上がりの掘りごたつ席に案内されました。
今回、頼んでいたのは、4,000円の2時間飲み放題付きコース。料理7品のつくコースですが、50も半ばを過ぎたおっさん達の飲み会ですから、料理の品数は最小のコースにしました。
こんなカジュアルコースでも、卓上には、「本日のお献立」が置かれています。同じく置かれていた飲み放題メニューには、なんと浦霞と一の蔵がラインナップしていました。
最初の料理は、前菜の盛り合わせ。ちょっと一捻りある前菜だなとは思いましたが、正直この前菜からは、今回のコースの素晴らしさはちょっと想像できなかったですね。
2品目がお造りだったのですが、これが、生小女子、スズキ、くじらとなかなか普通の居酒屋さんでは見かけないネタのお造りです。
生小女子なんていうのは鮮度が良くないと出せない料理。この段階で、当店はなかなかかもという気持ちが大きく頭をもたげました。
次は、竹の子、さわらのばっけ味噌焼き。ばっけ味噌とは、蕗味噌のことですが、まことに春らしい料理で、とても美味しかったです。
4品目は、真鱈の揚げ煮。これもなかなか見かけない料理。当店の料理は、どれも一工夫あって、しかも素材の良さが生かされている素晴らしい料理のオンパレードです。次は何が出てくるか楽しみがありますよね。
次いで揚げ物のアワビ茸とアスパラ肉巻き変わり揚げが出されます。これも、カラッと揚がっており、とても美味しい。素材の取り合わせにも工夫が感じられます。
酢の物として、もずくと岡ひじき寄せ、そして献立にはなかった漬物盛り合わせが〆の前に出されます。
そして、〆は、うこぎ・桜えび天ぷらうーめん。うーめんとはいわゆるにゅうめんのことですが、桜えびの風味が良く出ており、これも春らしさを感じさせます。
最低品数の7品のコースでしたが、季節感も満載で十分過ぎる内容。銘柄酒付きの飲み放題が付いて4,000円というのは、駅近のこの立地を加味しても破格のコスパだと思います。
こちらは、冒頭記した通り口コミでの紹介だったのですが、予想を大きく上回る素晴らしい内容。
先日、あるお店のレビューで、チェーンと個店の両方の悪さがダブルで出てしまっているなんていう表現を使いましたか、当店は、その正反対。
個店とチェーン店の双方の良さをよく融合させています。
これからも、ちょっとした宴席にはちょくちょく利用することになりそうです。
7位
1回
2016/04訪問 2016/04/24
この日は盛岡泊まりの出張でした。
夜の席は、盛岡の職場の同僚がセットしてくれたhodoというお店でなかなか満足のいく料理を楽しみました。
20時過ぎには、閉宴となり、若手は三々五々に二次会に出掛けていきました。
解放された私は、盛岡の夜はここに行こうとかねて決めていた当店を目指します。
実は、当店、平成2年の霞ヶ関勤務時に出張で盛岡に来る機会があったのですが、その際、宴席の後、食道園で冷麺を食べた後、目の前にあった当店へ衝動入店し、〆のハシゴをした記憶が明確に残っていたんです。
その当店、昨年の出張時に今も営業しているのを確認。その時は、訪問できなかったのですが、今回晴れて26年振りの訪問となった訳です。
なかなか渋い外観は、帯広時代に通い詰めた超レトロそば屋の田舎そば西店(今は閉店)をどことなく思い起こさせます。
20時30分近くの訪問となりましたが、先客は誰もいませんでした。
店内は、予想以上に広いです。カウンター席が6席にテーブル席が6卓22席あります。
奥の方のテーブル席に座らせてもらいました。
お店は、年配のご夫婦らしき方が切り盛り。26年前にもこの方々が経営されていたとしたら、当時は、バリバリだったんだろうなと想像させます。(失礼!今もバリバリでした!)
メニューは、何ヶ所かに貼り出されています。
もりそば620円、あげ玉そば(たぬきそばのこと?)650円、野菜天そば750円などなど。
そば専門店としては、標準的な価格体系かと思います。
注文したのは、かしわそば@850円。
店名からもこれを注文する流れにあったと思うのですが、実は26年前にもこれを食べたんじゃないかというおぼろげな記憶があったんですね。
日頃、娘たちからも「お父さんの食べ物に関する記憶は、半端じゃない。」と、持ち上げられているのか馬鹿にされているのか分からない言い方をされているのですが、我ながら呆れます。
注文後暫くすると、そば湯ですということで、濃厚なそば湯、ネギ、そして唐辛子味噌のセットが出されます。
いつも、そば専門店に行く度に、薬味のネギを最後まで残し、そば湯に唐辛子を振りかけていただく私の嗜好が、当店では完全肯定されているようで、とても嬉しくなりました。
私の好みから見て、ここまで完璧なそば湯セットは初めてです。
そばの提供前にチビチビやりはじめましたが、実に美味い。そばの香りそのものが凝縮されているそば湯です。
そうこうするうちにかしわそばが提供されました。かしわ肉はさすがにひな鳥と思われますが、ぶつ切りのネギ、干しシイタケとの相性が抜群です。
シンプルながらも、これぞかしわそばの王道を行くそばだと思いました。
そばも土色がかって、透明度があり、玄ソバの星も点在するとても美味しいそばです。
このかしわそばは、ほんと素晴らしい!
強いて言うと鶏肉が親鶏だったら完璧なのですが、そこまでは求めないことにしましょう。
店内掲示を見ると、昼11時から深夜1時まで営業している由。
こんな素晴らしいそばが、昼も夜も食べられる盛岡の方はほんと幸せだなと思います。
飲みの〆で食道園に行かれる方は多いと思いますが、お腹に余裕があれば、かつての私のように食道園を出たところにある当店でのダブルの〆にチャレンジされてみては?
いいですよ!
8位
1回
2016/10訪問 2016/12/02
【4,500店目のレビュー】奈義町の豊福牧場直営のステーキハウス
☆平成28年10月28日(金)訪問
特にレビュー順の操作等をすること無く、記念すべき4,500店目のレビューを岡山で迎えることになったのは、何かのご縁かと思います。
さて、この日は、午前中、岡山の事務所で仕事でした。昼前まで各種の打ち合わせがあって、昼前に用務終了。ランチは、単独で懐かしい岡山の町に繰り出すことになりました。
岡山は、1年間とは言え、単身赴任した懐かしの勤務地。岡山の事務所の周りのランチスポットは、かなり行き尽くしている自負のようなものもあります。
それでも、それから2年半経っているので、お店もかなり様変わりしただろうとの推測のもと、改めて食べログアプリでランチスポットを探ってみました。
すると、かなり網羅していたはずの事務所周辺にも未訪問店がチラホラと見えます。
そんな中から、今回は当店を探り当てました。
実は、前夜の二次会での岡山のレビュアー様たちとの交流の中で、私のこの日のランチ場所について、色んなアドバイスをもらっていました。
5軒程度は候補店を紹介してもらったのですが、残念ながら、当店は、そのいずれにも該当しません。ただ、千屋牛と並ぶ岡山の銘柄牛になりつつある奈義牛を食べさせてくれる生産者直営店と聞くと、どうしても訪問したい気持ちが強くなり、レビュアー様の好意を裏切る形になったのですが、当店を利用することにしました。
当店は、奈義町で肉用牛肥育経営を営む豊福牧場の直営店です。豊福牧場は、1950年頃の創業と言われていますが、永らく個人経営で細々と経営を続けてきたそうです。
それを法人化したのが株式会社オリジナルキューチで、現在肥育牛は、黒毛和種とF1(黒毛和種とホルスタインの交雑種)計170頭程度を飼養しているとのこと。レストラン部門である当店も同社の経営ということになります。
キューチ(QUCHI)という言葉には、そもそも地産地消という含意があるそうで、このことも、数あるランチスポットの中からこの日のランチを当店にした決め手の一つです。
県庁通りを東に進んで、西川緑道のちょっと手前の左手。この辺りのランチスポットは、岡山時代にほぼ網羅していましたが、当店は、私が岡山を去って4か月後の2014年7月のオープンだったようで、知らなくてもやむなしです。
店頭には、ランチメニューが掲げられています。ステーキ、ハンバーグ、ストロガノフ、煮込み、ブロシェットと熟成奈義牛のメニューが並んでいます。
後で分かるのですが、ここで言う熟成奈義牛とは、別名なぎビーフと称される交雑種のことだそうです。
12時10分前くらいの入店で先客は無し。中ほどのテーブル席に案内されました。
改めて提供されたメニューを拝見します。せっかくなので、なぎビーフのステーキを食べようと考えたのですが、この日のステーキには、3種類あって、熟成116日のサーロインステーキのランチが4,700円(税込み。以下、同じ。)、熟成46日の「フランク」と「とうがらし」が各2,500円となっています。
ここでも、せっかくだからとサーロインを注文しました。
待っている間に、女性店員さんが、現在ハロウィンのキャンペーンをやっており、店内に飾られている各種のオブジェのうち、かぼちゃ以外で作られたものが一つだけあるので、それを当てたらデザートサービスとのこと。
結構ハードルが高いかなとは思いましたが、幸い先客もいなかったので、おもむろに立ち上がってオブジェのチェックに回るトントンマン。
おっさん一人がデザートを求めてチャレンジする姿は半ば滑稽かもしれませんが、執念深さと言うか何と言うか、見事偽かぼちゃオブジェを見破り、デザートをゲットしました。
そんなことをしていると、サーロインステーキが提供されます。焼き方は特に指定しないと、当店のオリジナルの焼き方であるミディアムレアで出されます。
フライドポテト、紫キャベツのソテー、バターナッツかぼちゃのペーストなどが添えられていますが、やはりお目当てはステーキです。
量的にはやや少なめで100gを下回る程度かもしれませんが、柔らかくてとろけるような食感、そして凝縮された旨みは、熟成なぎビーフならではでしょう。なぎビーフは前記の通り交雑種なのですが、その片割れは黒毛和種の豊福牛。この豊福牛は、和牛には珍しく放牧で育てているので、赤身がとてもまろやかとのこと。これが交雑種にも受け継がれているようです。加えて0度~氷結点までの温度領域「氷温域」で熟成しているので、肉の細胞が均質化されてやわらかな食感になるそうです。
この柔らかさは、これらダブルの要素からきているのですね。
☞後記:後日、お店からメッセージがあり、「片割れが豊福牛」と言うのは誤りだったようです。黒毛和種であることは間違いないのですけどね。できれば、豊福牛との掛け合わせを食べてみたいです。
味付けは、塩、わさびともう一つ調味料が添えられて3種類の味で楽しめます。わさびも美味しかったですが、やはり一番は塩でしたね。
このステーキプレートにかぼちゃのスープ、奈義町産こしひかりのライス(津山産小麦のパンもチョイス可能)が付き、キャンペーンでゲットしたかぼちゃのデザートが付きました。さらにドリンク付きなので、アイスコーヒーをいただきました。
このセットで4,700円というのをどう評価するか、微妙なものがあるのかもしれませんが、やはりそれなりのものを食べるにはそれなりの値段を支払うのが当たり前ということでしょう。
コスパにはうるさい私ですが、当店では、納得価格という印象を強く持ちました。
終始接客してくれた女性店員さんもとても商品に詳しく、説明も丁寧。これも評価したいです。
当店の取り組みは、6次産業化の一形態で、かつ地産地消を目指す大きなチャレンジですが、大いに支持したいですね。
9位
1回
2016/06訪問 2016/07/13
この日は、山形出張でした。
昼からの用事だったので、仙台を11時過ぎに発車するバスで山形に向かいます。
最初の頃は、元来鉄道好きであること、仙山トンネルを通ったり、山寺の景色を見たいなどの思いもあって、仙山線をよく利用していましたが、バスの方が遥かに本数も多いので便利です。
ただ、値段は、往復割引切符だと若干JRの方が安かったりするのは意外です。
山形の事務所は、山形駅からちょっと離れたところにあるので、あまり便が良くありません。
ただ、飲食店はその辺りにもかなり集積しているので、食事に困ることはありません。
今回も、山形の事務所近くにあるこちらのお店を利用してみました。
一言で言うと一風変わった店と言えるのかもしれません。
本業は、精肉店で、そこが飲食業まで川下展開しているようなイメージです。
店内は、入ると左手に精肉販売スペースがあります。
この日は、職場の同僚と12時45分頃の訪問。入って右手にある座敷の間に通されました。
遅い時間だったのですが、座敷の間は、我々のテーブル以外は塞がっており、なかなか活気があります。
ランチメニューは、店内にもあるのですが、同じものが店頭にも掲示されており、それをあらかじめ見てましたので、何を注文するか、ほぼ決めていました。
と言うより、事前に食べログレビューを見ていて、その時から注文が決まっていたといった方が正確かもしれません。
ということで、注文したのは、私がステーキ丼のダブル@1,700円、同僚はシングル@1,090円です。
周囲を見渡してもステーキ丼を頼んでいる人が多かったように見えますが、当店、ランチタイムは13時までなので、限定20食のステーキ丼は、売り切れ寸前だった様子。
我々の注文に対し、厨房に確認してきます、と言って一旦下がっていった店員さんが、ダブルとシングル用意できますと言ってくれた時は嬉しかったです。
待つこと10分ほどでステーキ丼が提供されました。
メインのステーキ丼のほか、小鉢、漬物、味噌汁にデザートまで付いています。
ステーキ丼は、私はダブルにしたのですが、写真では分かりづらいものの、明らかにシングルとは肉の量が異なります。こんもりと盛り上がったステーキ丼でした。
早速いただきます。
肉の厚さは大したことはありませんが、表面を覆って余りある肉の量はかなりボリュームがあります。
肉は山形牛とのことでしたが、程よく脂が乗ってとても柔らかいです。一言、とても美味しいステーキ丼です!
さすがは精肉店のステーキ丼といった感じですね。
ステーキソースはあらかじめかけられていましたが、このステーキの質なら塩胡椒で食べてみたい気もします。
小鉢、漬物(高菜炒め?)、デザートのカスタードプリンもいずれもしっかりしたもので、さすがです。
同じ系列のメニューとしては、地元ムサコの著名店「くいしんぼうガブ」のがぶ丼が挙げられますが、料理の質からは、全くレベルが違う感じがしました。因みに私は「がぶ」はあまり好みではありませんでしたが、当店のステーキ丼は、とても好みの味でした。
これはなかなかのお店を発見!と思って、後刻山形の職場仲間に報告したのですが、そこはジモティ。当店のことはよく把握しているらしく、「あそこはいいですよね。」とのことでした。
なかなか都会には見られない個店の精肉販売店兼レストラン。
こういうお店がきちんと経営を続けていけるのも山形の良さかと思います。
10位
1回
2016/09訪問 2016/10/25
☆平成28年9月29日(木)訪問
会津若松、福島出張の2日目は、会津若松市内での視察を終えてランチタイムになりました。
前夜の懇親会からさらにメンバーは増えて14人になっていたので、さすがに全員で同じ店に押しかけると、前夜の吉兵衛ではないですが収容困難みたいな話になりかねません。
なので、車ごとで別れて自由にランチを取って、次の目的地に集合ということに決まりました。
となれば、トントンマンの本領発揮です。私の乗った車のメンバーは、私が食べログの力を借りて店を探すことにしました。
せっかくの会津若松ですから、地元の名物をということで考えたのがソースかつ丼。
ソースかつ丼と言えば、まず、長野の伊那、駒ヶ根のソースかつ丼を思い出しますが、会津若松のソースかつ丼もそこそこ知名度があるらしいです。
そこで、キーワードかつ丼で現在地10km検索をかけてみました。すると評価3.5点超のお店が2店ヒット。第1位は、いとう食堂というお店でしたが、あいにくこの日が定休日。そして、第2位が当店でした。
レビューを眺めて、なかなか良さげだったのでこちらを攻めることに決定します。
会津若松の中心街からは、ちょっと離れたところにありますが、車での移動でしたので、大した問題にはなりません。
お店の道路を挟んだ向かいには広めの駐車場もあり、この点もありがたいです。
12時45分頃到着したところ、駐車場は2台ほど空きがありました。
車を停めて、入店です。
入口には、ソースかつ丼の幟のほか、丸太揚定食、ジャンボエビフライ定食といった名物メニューの看板が掲げられています。
4人の旨を告げると、奥の方の小上がり掘りごたつ席に案内されました。
席に着くまでの間、通り過ぎた席で食事をしている客の料理も目に入りましたが、名物のジャンボエビフライ定食のエビはほんとでかかったです。期待も膨らもうというものですね。
卓上にはメニューが備え付けられていました。
定食メニュー、一品料理メニュー、かつ丼、かつ重メニューなどがあります。
ソースかつ丼(かつ重)も、福島名産のエゴマ豚を使用した会津こだわり丼、桜肉を使用した八重うまっソースかつ丼(各1,380円)のほか、上ソースかつ重1,180円、ソースかつ重1,030円などがあります。
当店のメニューでは、一般常識とは異なり、かつ丼の方がかつ重よりもサイズが大きいんですね。値段にもそれが表れています。
血気盛ん(笑)な我々は、4人中3人が会津こだわり丼、1人が八重うまっソースかつ丼を注文しました。
待ち時間は10分ほど。ランチにはやや遅めの時間でしたが、結構混んでおり、かなり時間がかかるのを危惧した(次の行程の時間がタイトになるので)のですが、杞憂に終わりました。
会津こだわり丼は、丼から溢れんばかりのとんかつが嫌でも目を引きます。
いざいただきます。
とんかつはとても柔らかい。カラッと揚がった衣、さっくりした食感、口の中に広がる程よく脂味のついた豚肉の美味さ、素晴らしいです。
甘辛いソースは、オタフクソース系に感じましたが、これもとても美味しい。
ごはんも地元・坂内農園の会津コシヒカリです。
ボリュームも満点で、ソースかつ丼ってこんなに美味しいんだと思いました。
同僚の1人が頼んだ八重うまっソースかつ丼は、思いの外さっぱりした味だったようで、とても美味しかったとのこと。
この内容なら1,380円も納得。ランチを此処にして良かったと思いました。
今回の会津若松での前夜からの食べログ活動は十分な成果が得られました。これも食べログ様々。今回は、素直にお礼を言いたいと思います。
平成28年は、4月に東京から仙台への転勤、そして6月半ばに思いがけず東京へ再転勤と慌ただしい1年となりました。
短かった仙台での生活ですが、その分、恐らくサラリーマン生活で最後となるであろう単身赴任生活を濃密に過ごすことができました。
東北エリア担当という仕事だったわけですが、おかげさまで、これまで縁の少なかった東北6県がかなり身近な存在に感じられるようになりました。
折角の単身赴任を謳歌するため、休日の帰省も原則として東京出張の機会に限定して東北6県を食べ歩くことにし、その成果は、食べログレビューとして残すことができました。
東京へ戻ってからの新しい仕事は、全国への出張も相応にあって、今度は、食べログ空白区を埋めていくことが新たなミッションとなった感があります。
夏休みの旅行も含めると、東京へ帰任して以降、富山県、石川県、福井県、愛知県、滋賀県、熊本県、大分県については、新たにレビューを上げることができました。
そんな1年でしたが、今年のベスト10レストランは、1位、2位、5位を除いて、首都圏以外のお店から選んでみました。
そんな方針のなか、第1位のレストラン間(23回目の結婚記念日)、第2位のD’ORO(家内の誕生日&私の帰任祝い)は、住まいから比較的近いフレンチ&イタリアン。いずれも食べログ評価がうなずける名店だったと思います。
記念日は、満を持して選りすぐりのお店を選んでいるつもりですが、それがズバリ当たった時は、それはそれでまた格別ですね。
第5位の「中華そばみたか」は、帯広単身赴任時代に巡り会って、惜しまれつつもその時代を終えた帯広の名店「寳來」を思い出させてくれたという意味で、極めて私的要素の高い選定となりました。同店にこんな感じを持ったのは、恐らく私ただ一人だと思われますが、自分の中では、不思議な縁を感じずにはいられません。
以上3店以外は、仙台勤務時に通ったお店、夏休みの旅行、東京帰任後の出張で行ったお店などを選ばせてもらいましたが、いずれもトントンマンらしいB級目線での選定になったと思います。
平成29年は、自分の中では、全国制覇、もちろんいただき物なんかではなく実際に踏破しての全国制覇を目標に掲げたいですね。
残りは、新潟県、岐阜県、三重県、奈良県、和歌山県、佐賀県、長崎県、宮崎県、鹿児島県の9県。
はてさてどうなることやら・・・