トントンマンさんのマイ★ベストレストラン 2018

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トントンマンの“B級”の目線

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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2018年は、国内外の各地を飛び回った1年になりました。
プライベートの旅行ではニューカレドニアと帯広に行きましたが、やはり銀婚式旅行をかねたニューカレドニアは素晴らしかったですね。久しぶりの帯広もフォローレビュアー様のご協力もあって、食べログ的にも満喫できました。
仕事の方は、昨年から変化はありませんでしたが、出張では、タイのバンコクのほか、札幌、名古屋、大阪、富山、金沢、熊本に行きました。それほど出張の続く仕事ではないだけに、出張の際は、貴重な機会と捉えてスケジュールの許す範囲で食べ歩いてきました。

そんな中から選んだ今年のベストテン。第1位は、銀婚式の会食で久しぶりに訪れたマダム・トキ。常に私のページのトップを飾ってくれている存在だけに今さらではありますが、変わらぬホスピタリティに加えて、料理、コスパとすべてに満足できるレストランは他に思い当たりません。これからも節目の会食では利用させてもらうつもりです。

第2位と第5位は、2018年にテーマを持って取り組んだ食べログとんかつ百名店食べ歩きからのチョイスになりました。5位の成蔵の方は、言わずと知れた全国のとんかつジャンルの頂点に君臨するお店。長蛇の列に並んで食べた甲斐はありましたが、その成蔵を上回ったのが第2位の銀座・にし邑です。同店のコスパは、食べ歩いてきたとんかつ名店の中でもダントツ。感動しました。

第3位は、食べログレビュー6,000店記念で出掛けた池尻大橋のフレンチ「リアン」です。
私の食べログ活動のモットーは、「高くて旨いは当たり前、安くて美味しい店を探す!」ですが、まさにそれにピッタリのお店。
東京のフレンチレストランの食べログランキングでCP評価のランキング第2位につけているお店だというのが納得できました。

第4位には、今年も数多く食べたラーメンから唯一ランクインした下北沢の新進気鋭のお店「純手打ち 麺と未来」を持ってきました。
私はラーメンに限らず麺類については、どちらかと言うとアブノーマルな路線を好む傾向があるのですが、当店はまさにそれにピタリ。
こういうラーメンを考案するセンスには感心します。

第6位以下も決して劣らぬ名店ばかりと自負していますが、年間通じてコンスタントに活動してきた神田ランチからは、第7位のキュルドサック、第9位の九州鍋家 KATETEの2店のみのランクインとやや寂しい結果になりました。
やはり神田ランチは目ぼしいお店は行き尽くしているので、こういう結果になったのかなとも思います。

いずれにしても、食べ歩けば新たな出会いそして発見が有ることについては、今年も身をもって感じることになりました。
2019年も前向きな考えを持って、皆様のレビューも参考にしつつ、時間の許す限り食べ歩いてみたいと思います。

マイ★ベストレストラン

1位

マダム・トキ (代官山、中目黒、神泉 / フレンチ)

3回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2025/01訪問 2025/02/13

物価高の中でもコスパ含めて高い満足度を維持しているのはさすが

久しぶりのマダム・トキの利用になりました。
初めて利用したのが2015年1月でしたので、ちょうど10年前ということになります。
今回は2018年1月以来ですので7年振りということになりますが、さすがにこれだけ間が空くと色んな変化も想定されます。
まして昨今の物価高ですので、以前は最高評価をしていたコスパについても悪い方向にいっていないか半分は不安を持ちながらの訪問になりました。

今回改めてコースメニューを眺めると、ランチタイムのコースは、ランチBコースが@6,600円(税込み。サービス料別)、ランチCコースが@11,000円(同)です。
7年前の私のレビューでチェックしてみると、当時は①平日限定ランチ3,800円(税込・サービス料別、以下、同じ。)②おすすめランチ5,800円、③特別ランチ10,000円の3本立てで、平日限定ランチこそ無くなっていますが、この物価高のご時世で僅かな値上げに留めているのはさすがだと思います。
今回はランチBコースを予約しての訪問となりました。

12時の予約時間5分前にお店に到着しましたが、既にお店はオープンしており、先客が3組ほど既に席に着いてスタンバっていました。
最初にドリンクメニューが提示されますが、特徴的なのはノンアルドリンクのラインナップ。
一般的にはウーロン茶、オレンジジュース、ジンジャエールといったあたりなのでしょうが、当店のノンアルドリンクのラインナップはそんなメニューと比較するのが失礼なくらい充実しています。
私は、メルロー ヴィエイユ ヴィーニュ エピス@1,200円、家内はピエール ゼロ ブラン ド ブラン@1,200円をチョイスして乾杯します。
私のメルロー ヴィエイユ ヴィーニュ エピスは、オーガニックブドウジュースにシナモン、ジンジャー、クローヴ、バニラ、かんきつ類のスパイスを添加したドリンクで素晴らしい風味です。
これが味わえただけでも満足という感じの絶品ドリンクでした。

料理の最初はアミューズで、栗の粉を混ぜたクレープでサーモン、イクラ、きゅうり等を手で巻いていただきます。
ミモレットによる風味付けもあって素晴らしい味わいでした。

前菜は、神奈川県三浦市の松輪漁港で水揚げされたマサバ、いわゆる松輪サバのマリネです。
サバの刺身二切れにはスライスしたリンゴが挟まり、食用花や各種の葉物野菜をあしらってカラスミを散らしてあります。
よくこんな味の組み合わせを思いつくなという感じの前菜ですが、風味のコントラストが見事で、美味しいの一言でした。

パンは全部で5種類。
ローズマリーのフォカッチャ、全粒粉パン、赤ワインパン、ミルクパン、豆乳とはちみつのパンというラインナップです。
バターは別途料金(@300円)ですが、カルピスバターをベースにしたマダム・トキ特製バターで素晴らしい味わいです。
たっぷりの量で提供されますし、これは絶対頼むべきだと思います。
因みにどのパンもとても美味しく、パン&バターはどんどん進んでしまいますが、バターのお替りは無料で付けてくれますので、どんどんバターを塗って食べても追加料金が無く安心です。

スープは、鹿児島県"安納芋"のブルーテ、フォアグラのフランで、濃厚な安納芋のスープにこれまた濃厚なフォアグラが入っているという濃厚尽くしのスープでとても美味しかったです。

魚料理と肉料理はいずれも銀の蓋をまとって提供され、テーブルの上で蓋を取って供されました。

魚料理は、真鱈のポワレ~パプリカ香るブールノワゼットでした。
淡泊で柔らかい真鱈の身は洋風のソースによく合います。
そのソースは、卵白を主体にして焦がしバターで風味づけしてあるブールノワゼットソースで、さやえんどうやブラックペッパー、スプラウトといった脇役陣との相性もバッチリです。
とても美味しかったです。

肉料理は近江鴨むね肉のロティ赤ワインソースです。
柔らかいむね肉ですが、端の部分はカリッと焦げた脂身がついていて風味付けの役割を果たし、赤ワインソースとよく馴染みます。
里芋のフリットが添えられ、カボチャのピューレがアクセントになっていますが、これらもいい役割を果たしてくれ、とても美味しく仕上がったメイン料理です。

以前利用した際は、デザートの前にチーズワゴンを別注したのですが、現在は取り扱っていないとのことでこれは残念でした。

それでも、デザートは、マダム・トキ名物のワゴンデセールが引き続き提供されていました。
以前は二つのワゴンからのチョイスだったのが、ワゴンは1台になり、デザートの種類もフルーツを含めて10種類と多少減量化されていますが、それでも物価高のご時世でもワゴンデセール自体を維持していることを評価したいです。
回りのお客さんは殆どの方が全10種類を一口サイズということで頼んでましたが、ガッツリ食べたい我が家は私が4種類、家内が3種類をチョイスして通常サイズでいただきました。
今回は頼まなかったのですが、ひょっとしたら10種類全部通常サイズも可能かもしれないので、これは次回にチャレンジしてみたいと思います。

ドリンクは二人ともホットコーヒーにしましたが、付け合わせのお菓子(プティフール)が最後に出されました。
これもミントマシュマロ、ゼリー、キャラメル、アーモンドチョコの4種類から選べるので全部いただきましたが、全て自家製の手の込んだお菓子でとても美味しかったです。

王様のレストランのロケ地にもなった接客のレベルの高さ(料理の説明なども含む。)は相変わらずですし、帰りがけにマダムから「フロマージュワゴン無くなってしまい申し訳ありません。」とのお詫びがありましたが、何でもコロナ禍の際にメニュー見直しがあり廃止されたそうです。
それでもこれだけ素晴らしい料理を味わえて会計は2人で18,000円台でしたので、それほど大幅な値上げ無しにしっかりした満足度をキープ出来ているところはさすがだと思いました。
また、節目の時期に利用することが確実なお店ですので、物価高等の逆風にめげずに頑張ってもらいたいですね。
食べログを始めて間も無く丸8年。その間、色んなお店を食べ歩いてきましたが、未だに当店を超える存在のお店に出会ったことはありません。

恐らく百戦錬磨の食べロガーの皆さんならそんな一推しのお店をそれぞれ持っておられるかと推測しますが、私にとっては、当店が間違い無くその一推し。
フレンチですので、1人3万円とか4万円とか、価格ランクで当店より上位のレストランはいくらでもあると思いますが、1人1万円以内で収まって、これだけ高い満足度が得られるレストランは私の経験では他にありません。
これまで多くの人たちに推薦してきましたので、陰ながら当店の売上には貢献しているんじゃないかと自負しています。

かといって、いわゆる行きつけの飲み屋さんなどとは違ってそう毎度毎度訪れるお店でもないので、やはりアニバーサリー利用が中心になります。

前回利用したのは3年前の結婚記念日だったのですが、今回は、記念すべき25年目の結婚記念日(いわゆる銀婚式ですね。)に当店を利用することにしました。

ランチ利用ではありましたが、当然のことながら事前予約をします。
今回もその予約電話の応対の手際からして、やはり並みのレストランとはひと味違うなと思いました。

当店は、三谷幸喜氏脚本のTVドラマ「王様のレストラン」(平成7年放送)のオープニング場面に映されるフレンチレストラン「ベル・エキップ」の外観ロケ地であることはかなり有名ですが、今回も代官山駅から、旧山手通り沿いにあるその優雅な店構えのお店を目指します。

当店のランチメニューは、①平日限定ランチ3,800円(税込・サービス料別、以下、同じ。)②おすすめランチ5,800円、③特別ランチ10,000円の3種類。
今回は、節目の結婚記念日ということもあり、最上級メニューという手も無いわけでは無かったのですが、メニューチェックの結果、②と③には価格差ほどの内容の違いが感じられなかったので、前回同様のおすすめランチにを予約しました。

予約時間の12時にお店に伺うと、入ったところにある間には先客が一組のみ。
ただ、それから暫くしたら全席予約客で埋まっていました。
我々は、予め指定されていたと思われる席の方へ案内されたのですが、そこでちょっと手違いがあったようで、最初に座ったテーブルからの移動を求められ、端っこの席へ再誘導されました。
当店の方は、このことを大変悔いており、何度か食事中にお詫びがありました。
別に大したことではないのでいいのですが、当店にとっては、ホスピタリティとしてあってはいけないことだったのかもしれません。
こんな点も当店のレベルの高さを表しています。

席には、予約していたおすすめランチのメニューが置かれています。
最初にドリンクのメニューブックを見せられますので、ノンアルコールシードルのペピネルをチョイスしてそれで乾杯することにします。
甘酸っぱいリンゴとハイビスカス、エルダーフラワーで作り上げたナチュラルな味わいのシードルでとても美味しかったです。
水は有料ですが、メニューの中からイタリア産のパンナの1リットルをお願いしました。

最初の料理は、アミューズブッシュ。リンゴのジュレ、リンゴゼリー、アボガドのムースの3層仕立てのアミューズでさっぱりしていて食欲をそそる味です。
ここで早くも名物の一つであるパン用のバターが提供。
例によってタワー状のカルピスバターをその場でたっぷりと切り出して卓上に置いてくれます。
あまりにもたっぷりなので、(恐らく余るという前提で)余ったバターはどうするんだろう?といらぬ心配をしたくなります。
でもこのバター、やはりカルピスバターだけのことはあります。
サラっとしていながら芳醇でとても美味しいです。

パンは、6種類。ミニバゲット、黒オリーブのフォカッチャ、赤ワインのパン、全粒粉のパン、はちみつ入り豆乳パン、ミルクロールがあります。
私は2個づつ全種類いただきましたが、どれも個性的で美味しいパンばかりです。
ギャルソンに「美味しいパンですね。隣のパティスリー(パティスリー・マダム・トキ)で帰りに買っていきますよ。」とつい口走ってしまったのが後々妙な展開になります。

その件は、後程述べるとして、前菜は、北海道産牡丹海老と雲丹のコンソメジュレ季節のお野菜のエスプーマでした。
塩水雲丹と牡丹海老を贅沢に使いコンソメジュレで覆ってその上に野菜のエスプーマ(ムース状の料理)が乗っています。ムースですので、見た目のほどのボリュームは無くサクッと食べられてしまいましたが、雲丹と海老の競演は素晴らしかったです。

スープは、森の茸のヴルーテ アーモンドの香るカプチーノ仕立て。
ポルチーニ茸とマッシュルームの香りが目立つような気はしましたが、多種類の茸の複層的な風味がアーモンド、カプチーノ風味でさらに厚みを増しています。
いくらでも飲めそうな絶品のスープでした。

魚料理は、青森産ヒラメのフリット 白イカの香ばしいガレット ブイヤベースのジュで。
メニューには北海道産松川カレイとの記載でしたが、仕入れの関係で変更させてもらいましたとのこと。
もとより、カレイとヒラメの見た目の違いは判っても味の違いまでは分からない我々ですので、何ら問題ありません。
短絡的にヒラメの方がカレイより高いんじゃね?程度のノー天気さです(笑)。
でも、味の方は、フリットすることでヒラメらしい風味が閉じ込められ、白イカの香ばしいガレットとの取り合わせが絶妙です。
これもとても美味しかったですね。

メインは、2種類からの選択制で、私が小海老を詰めた新潟県越ノ鶏のバロティーヌ エストラゴンの香るジュで。
越ノ鶏とは、コシヒカリを食べさせた鶏とのこと。
先日の新聞で鶏とか豚が人間よりいいもの食っていると飼料米政策を揶揄する記事を見かけましたが、一消費者として食べる分にはそんなことは関係ありません。
ボリュームたっぷりで美味しい肉料理でした。
家内は、和牛{A4}のシンタマのステーキ 茸と季節のお野菜添え。
せっかくなので、味見させてもらいましたが、これは絶品。
A4なので、A5のワンランク下なのですが、どこぞで食べたA5と比べても遜色ありません。
シンタマという部位の特性なのか、ジュワッとした脂の乗りがある一方でしっかりした肉感もある秀逸なステーキでした。
私の越ノ鶏も美味しかったのですが、正直、このメインチョイスは家内の方に軍配です。

次のチーズワゴンは別料金ですが、当店名物とあれば頼まない手はありません。
何と15種類のチーズから好きなだけチョイスできます。
一通りの説明を聞いて(とても覚えきれませんが・・・)、私は、カマンベール系2種、ウオッシュチーズ1種、ゴーダ系1種、ブルーチーズ1種の計5種、家内は4種類をチョイスしました。
暫くすると、それを切り分けて、ドライフルーツやミニブレッド、4種類のハチミツ(それも、白トリュフ入りアカシアのハチミツとか、タスマニアの希少なハチミツなどこだわりのものばかり)で飾り付けしたプレートで出されます。
写真でもお分かりいただけると思いますが、一種の芸術品ですね。
素晴らしく美味しかったのは言うまでもありません。

メイン料理を始めとしたここまでの料理も至福の時でしたが、チーズワゴンとこの次のデザートワゴンも第二弾の至福の時です。

お楽しみのデザートワゴンが運ばれてくる前に、先のギャルソンが何かが入った紙袋を渡してくれます。
何事かと思っていると、「お客様がお帰りにお買い求めくださるとおっしゃられた隣のパティスリーでは、本日あいにくパンの品ぞろえが無いため、レストランのパンでよろしければお持ち帰りいただこうかと・・」との一言。
何というホスピタリティでしょう。
私が何気なく口走った一言がここまで取り上げられるとは正直驚きです。

感動していると、いよいよデザートワゴンの提供です。
テーブルに乗りきらない数のデザートの数々。
それをバックに記念撮影した後、取り分けです。
何種類選んでもいいので、私は、オレンジのコンフォート、ナッツのタルト、クラシックプリン、洋酒のヨーグルトムース、アールグレイのケーキ(名称失念)の5種類を。
家内も頑張って4種類をチョイスしました。
ドリンクは、2人ともコーヒーをチョイス。
レギュラー、エスプレッソ、アメリカンから選べるので、こちらも共にレギュラーにしました。

暫くして提供された皿には、アニバーサリーのメッセージも添えられており、ここで再度記念撮影。
これはお店側の好意でチェキとデジカメのプリントアウトと2枚をプレゼントしてくれました。

最後に3種類のプチフール(ミント味のマシュマロ、アーモンドチョコ、キャラメル)が出されてコースの〆となります(これも好きなだけの個数を選べますが、さすがに1個づつにしておきました。)。
前述の通り、価格は基本、税込み、サービス料別の表示なのですが、会計時には明細を示され、以下の通り、明朗会計です。

おすすめランチ@5,800円×2=11,600円
ペピネル(シードル)@1,200円×2=2,400円
パンナ(ミネラルウォーター)@1,000円×1=1,000円
チーズワゴン@1,300円×2=2,600円
小計17,600円
サービス料(10%)1,760円
合計19,360円

料理の質、量、コスパ、ホスピタリティ等何をとっても不足ありません。
最初の(テーブル間違いの)手違いなんて、その後の対応で全く悪い印象にはなりませんでした。
ほとんど何もしないのにサービス料をしっかり取るお店が世の中にたくさんある中で、当店では丁寧な料理の説明や気配りなど対価に見合う十分なサービスを受けているので、これであればという気になります。
最後は、ギャルソン3人に門のところまでお見送りいただきました。
まさに至れり尽くせりです。

非の打ち所が無い当店ですが、やはり一番のオススメは、比較的空いている平日のおすすめランチでしょう。
それでも早めの予約にこしたことはありませんが、とても充実した2時間余の時間を過ごせると思いますよ。
☆平成27年1月30日(金)訪問

「高くて美味いは当たり前」。同じ考えを掲げられている同志のレビュアーさんも数多いらっしゃいますが、これは、ごく普通の一般庶民(専業主婦である家内と娘二人の4人家族)である私が食べログに取り組む上での大原則です。
経済的な事情もあって、ランチでもディナーでも一人1万円を超えるような食事は滅多に食べることができませんので、そんな制約の中で読者の皆さんに驚きのお店を紹介できる時ほど喜びを感じる時はありません。
22回目の結婚記念日に選んだこちらでまさにその最高峰を見た思い。今回は特別力を入れて紹介したいと思います。

この日は、会社から休みをもらいました。思えば、単身赴任時代も含めてアニバーサリー休暇は、少なくともここ10年くらいはずっと取っていると思います。そんな日に限って朝から雪模様だったのは日ごろの行いが悪いせいでしょうか。
武蔵小山からだと歩いても小一時間で着けるのですが、この雪模様ではそうもいかず、電車で出掛けました。大岡山、自由が丘と2回乗り換えるのですが、目黒線と東横線が雪の影響で遅れており、武蔵小山から代官山まで45分近くかかってしまい、余裕を持って出たはずが予約時間に5分ほど遅刻しての入店となりました。
お店の前に着くと中から店員さんが出て来て「トントンマンさまですね?」とお出迎え、店内に誘ってくれます。
店内は、重厚とまでは言いませんが、木材を基調にしたシックで落ち着いた雰囲気。寒い日だったので、余計に店内のぬくもりが暖かく感じられました。
あらかじめコース料理を頼んでいたので、まず席について飲み物を注文です。ランチでもあるし、私がオレンジジュース、家内はジンジャエールを注文しました。
頼んだコース料理は、おすすめランチコースという5500円(サ・税別)のコース。事前に色んなお店を調べあげた結果なので、それなりの期待はありましたが、なかなか期待通りにならないことが多いのも事実なので、今回はどんなもんかなとこの時点では半信半疑でした。
まずアミューズのフロマージュブランが出されます。実は、このアミューズはコースとは別料金だったんですが、まあこれはフレンチのお店ならよくあることなので、あまり気にしません。まあお通しのようなもんですかね。
そのあとパンが出てきましたが、プリオッシュ、ミルク、全粒粉、ライ麦、バケットなど6種類。このパンがどれを食べても抜群に美味しいんですね。
そして、何より、バターがホールチーズのごとき切り出しスタイルだったのには驚かされました。カルピス製のパターとのことで、無塩に近いと思われるくらい塩気が少なく、クリームのようなまろやかなバターです。
このパンとバターだけでこの先の料理への期待が大きく膨らみましたね。

続く前菜は、神奈川県松輪産”鯖”のマリネ。赤茄子、オーガニック蕪が添えられ柚子の香るクリスタルなトマトジュレでいただきます。フレンチに鯖というのも珍しいですが、やはり鯖は青魚の王様ですよね。とても美味しい前菜でした。
スープは、バターナッツのヴルーテ。バターナッツというのは、ひょうたんかぼちゃのことなんですね。かぼちゃ、セップ茸、ポテトと塩ダラのブランダードの三段重ねのスープで、まさにおいしさのトリオ(三重奏)です。スープですが、飲むというより食べるという感覚でいただきました。
魚料理は鮟鱇のポワレ。前菜の鯖もそうでしたが、鮟鱇というのが当店の非凡さを表しています。鮟鱇のプリプリの食感もさることながら、ウルイや小松菜のスプラウトなど脇役にもこだわっており、こちらも重層的な美味しさです。

メインの肉料理は2種類からのチョイス。私が蝦夷鹿ロースのポワレ、家内がシャラン産鴨のロティを選びました。
蝦夷鹿の方は、春を先取りしたような瑞々しい野菜が添えられています。鹿肉の臭みは全く無く、軟らかくてとろけるような旨さ。ヘルシーさも兼ね備えています。帯広時代は当たり前に食べていた蝦夷鹿の肉ですが、何か新しいおいしさを発見したような気になりました。
家内の鴨もちょっと味見させてもらいましたが、胸肉の割には脂が乗っており、こちらの方が濃厚ですね。ポルト酒のソースもまろやかなコクがあって美味しかったです。

普通のお店ならここまでで大体のコースの山場は越えちゃうのですが、当店の場合は、嬉しいことにここから二段ロケットのような次のお楽しみが待っていました。その一つ目がチーズワゴン。これはメニューには書かれていないので、料金内なのか不安になってしまうほどでした。(ちゃんと料金内でした。)
チーズは、まずコンテの12か月ものがホールで登場。さらにワゴンに乗ったシェーブル、ウオッシュ、青かびなどのチーズが並びます。私はコンテを家内はシェーブルの一品をチョイスしました。暫くして、チョイスしたチーズを中心にした盛り合わせになって登場。数種類のドライフルーツやこだわりのはちみつなど盛りだくさんで、色んな組み合わせでチーズを味わうことができます。帯広勤務経験者として欲を言えば、ここでレベルアップの著しい国産ナチュラルチーズに登場して欲しかったところですが、まあまだまだ生産量が限られているので仕方ないでしょう。

次のお楽しみがデザートワゴンです。デザートは11種類のケーキがワゴンに乗って登場(といってもとても一台のワゴンには乗り切れないので、テーブル二つ分くらい並びます)。何とこれから何種選んでもいい(しかも、料金内)そうです。さらには、アラカルト・デセールという5種類のアラカルトを選ぶこともできるなど迷うのは必定。どちらかというと欲張りな我々が、ワゴンの方を選んだのは必然の流れだったのですが、遠慮しつつもそれぞれ4種類づつチョイスしました。
そして、そのケーキ、どれも手作り感たっぷりで美味しいです。レストランの隣には洋菓子店を併設しており、そちらで売られているケーキなので、本格派なのは言うまでもありません。
最後には、プティフールまで出ました。アーモンドチョコレートとミントのマシュマロ(結構甘い)ですが、これは駄目押しですね。

以上のとおり、料理はパーフェクトに近かったのですが、料理以上に評価したくなるのが店員さんのホスピタリティの素晴らしさ。年輩の女性がマダムと思われるのですが、その方を含めた全員が粒ぞろい。料理の説明も素晴らしいですし、食事中にテーブル上の食材の位置などをきめ細かくチェックして微修正されるなど、常に客に気持ち良く過ごしてもらおうと真剣に向き合っておられるのがよく分かります。
食べログを始めた時はたまに5点満点をつけていたのですが、ここのところ全くといっていいほどあり得ない存在だった5点満点。食べログベスト500のお店なので、当然なのかもしれませんが、何の違和感も無く満点をつけることができました。

1万円以内の予算で、大満足の得られるちょっと気取った食事を考えられておられる人には絶対オススメのお店です!!!
古くは、「王様のレストラン」のロケにも使われたお店らしいのですが、私の求めてきた理想のお店がここにあったと言っても過言ではないでしょう。

  • アミューズ
  • 前菜
  • スープ

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2位

にし邑 (東銀座、新富町、築地 / とんかつ)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.9
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2018/09訪問 2018/10/04

次元の違うコスパ!こんなお店があったんですね。

最近1〜2週間に一度くらいの割合で攻めている食べログとんかつ百名店巡り。
近いうちに2018版百名店も公表されると思いますが(と下書き時点で書いていたら早速先日公表されました。)、それまでは2017百名店に基づき巡っています。

百名店を回っていて感じるのは、価格帯が総じて高めで、そのお店の看板メニューを頼むと殆どが2,000円台であること。
まあ、それにも慣れてきましたが、あまり財布に優しくないのも事実なので、悩ましいところです。

その点、この日のターゲットとなった当店は、百名店には珍しくハイコスパのお店として有名です。
コスパについては、これまで回った百名店の中では高田馬場の「いちよし」が一般的には最右翼に位置付けられているようですが、それに次ぐくらいの存在ではないかと思っていました。

当店の場所は、東銀座の銀座3丁目。
松屋通りと銀座マロニエ通りの中間くらいの裏路地にあります。
この日は、18時ちょうどくらいの訪店になりました。
店頭に行列等はありません。
手動の引戸を開けて入店します。

店内はL字型のカウンター席のみで14席。
奥から詰めて座らせているみたいで空席は手前の方に3席ほどありました。
一人の旨を告げると、店主さんらしき方と奥様らしき方が「大丈夫だよね。」「はい。」というような会話を交わしています。
どうやら予約が入っているようでしたが、それを加味しても入れるということだったようです。
手前から3番目のカウンター席に座るように指示されました。

卓上にはメニューが置かれています。
あらかじめ情報は得てきていたので驚きませんが、当店、とにかく安いです。
ノーマルなロースかつ膳が1,100円、上質部分を180g〜190g使用しているという上ロースかつ膳でも1,400円です。
これまで攻略してきた百名店の相場からすると半値という感じですね。
因みにヒレかつもロースと同価格です。

あらかじめ決めてきていた通り、上ロースかつ膳を注文しました。
待つこと2~3分でふろふき大根が出されます。
これはかつの御膳には全て付くようですね。
やわらかい大根に甘い味噌ダレは鉄板の美味しさですね。

とんかつは、それから15分ほどで提供されました。
とんかつプレートにごはん、豚汁、漬物(たくわん)が添えられています。
山盛りのキャベツに金網はなくて直接かつが盛り付けられます。
私は金網派なので、この点はあまり歓迎ではありません。
例によってキャベツからいただきますが、こちらの千切りキャベツはふわっと仕上がっています。
最近、とんかつを食べつけるようになってから千切りキャベツについても評論するようになっちゃいましたが、こちらのキャベツは上位の部類です。

とんかつは、180~190gと書かれていましたが、確かにそれくらいはありそう。
衣はきつね色で、待ち時間、そして肉のピンク色の度合から推測して低温→中温揚げという感じで、しっかりと肉に張り付いています。
肉の厚みは最大で2cm近くはありますね。
ピンク色がしっかり残る豚肉ですが、肉質は赤身でもしんなりと柔らかく、リブロースのようにきめ細かいサシが入っていてとても美味しい。説明を見ると肩ロースに近い部位とあって、肩ロースをロースより下と見る向きにはあまりいい見方をされないのかもしれませんが、私はそういう立場はとってませんし、とにかくとても美味しい事実を評価しました。
豚肉の素性はお聞きしませんでしたが、(肩ロースだと気になることもある)臭みもほとんど感じませんでした。
基本、御膳に添えられていた(卓上には常備されていません。)イタリア岩塩「サーレディロッチャ」(シシリー島、パレルモ郊外高山から採掘した100%天然の岩塩)でいただきましたが、肉のジューシーさが堪能できました。

豚汁は、かす汁仕立てです。
かつが脂っこいと言えるのでそれを中和してくれる役割があります。
豚肉の他、ごぼう、ニンジン、大根と具沢山で、こちらも1,400円の定食に付く豚汁としては破格だと思います。

ごはんもとても美味しかったですし、壺漬け風たくわんも水準以上で、これは大満足の上ロースかつ御膳でした。

しかし、この内容で1,400円というのはコスパ良過ぎじゃないでしょうか。
間違い無く高田馬場のいちよしよりはいいです。
感動したままに評価していたら、なんととんかつ界のレジェンド「成蔵」を上回る点数を付けていました。
B級目線の私には、当店の方がより共感が得られたと言っても過言ではないように思われました。

最近、フォローレビュアーさんから、蒲田のの縁戚系にあたるまるやま食堂とんかつ丸山もハイコスパとの情報をゲットしていますので、ハイコスパ路線での当店との比較の意味でこれらもそのうち試してみたいと思います。

ここにきて、これまでとは異なる路線の百名店を発見した思い。
B級目線の私にとっては、とても勇気づけられる思いになってお店を後にしました。

  • 上ロースかつ膳1,400円
  • 上ロースかつは180g~190g
  • かつの断面

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3位

Lien (池尻大橋、駒場東大前 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.9
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2018/10訪問 2018/11/17

【6,000店目レビュー】食べログランキング通り超絶コスパのフレンチ

6,000店目のレビューになりました。
平成22年7月が初レビューでしたので、8年少々での到達ということになります。
帯広時代や戸塚時代のものなどで、一部過去の日記(手帳)から転記したレビューも混ざっているので、純粋に8年少々で6,000店を訪れたということではありませんが、それなりに頑張ってきた結果ではあります。
一応節目ですので、6,000店目はそれなりのところでレビューしようと検討。
若干日にちを調整してのアップになりますが、当店にその務めを果たしてもらうことになりました。

当店を知ったのは、今回は、フレンチで攻めてみようと思ったことがきっかけ。
東京のフレンチレストランの食べログランキングでCP評価のランキングを出してみました。
すると、第1位は元麻布の「エクアトゥール」というお店で、CP評点が4.64点。
しかし同店は、ランチの予算が15,000円~19,999円となっており、なかなか手が届きません。
そして第2位が当店だったんですね。CPの評点は4.59点と破格で、しかもランチ予算は3,000円~3,999円。
この時点で利用が固まりました。
自慢するわけではありませんが、CP評価&予算額でのチョイスは大体間違い無いと思っています。

ところが、当店、予約システムがあるのですが、さすが人気店。
6,000店目にあたると目される日のランチはひと月程度先だったにもかかわらず空きがありません。
仕方なくその周辺の日を眺めているうちに、偶然、若干遡ったこの日だけポツリと空きがあることに気付きました。
おー!このチャンスを逃すまい!と瞬時に判断。
レビューアップは多少調整することにして無事予約が整いました。
私の予約後にはその日も満席になっていたので、恐らくキャンセルが入ったかなにかで偶然空いていたものと思います。
これもある意味ご縁ですよね。

当店の場所は、池尻大橋駅西口から出て、国道246号線沿いにある中華の名店「喜臨軒」の入っているビルの先を右折。
右手に三菱UFJ銀行の厚生施設(池尻クラブ)を見ながら道なり(ガードレール沿い)に進むと左手に見えてきます。
駅の地上出口から徒歩4分くらいだと思います。

店名の「Lien」とは、フランス語で“繋がり”の意味であり、客との距離感を大切にして、食材も生産者の顔が見えるというのが基本コンセプトのようです。
オープンして間もなく丸4年という比較的新しいお店ですが、すっかりその地位を確立しているようですね。

この日の予約時刻は12時。
お店には、その5分前に到着しました。
お店はまだ開いておらず、店員さんが出たり入ったりしています。
我々のほか、2組の先客が店の周りをウロウロしていました。
12時1分前にお店はオープン。
店員さんの誘導で店内に導かれます。

店内はカウンター席7席とテーブル席が12席の計19席のキャパ。
こじんまりとしたレストランです。

我々は中ほどのテーブル席に案内されました。
席はゆったりと造られているわけではなく、どちらかと言うと機能的な感じの配置ですが、普通に飲み食いする分には全く支障はありません。

土日祝日のランチメニューは、コース料理が3種類のみ。
メニューAが前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒーにワンドリンクが付いて2,800円(税別。サービス料無し。以下、同じ。)。
メニューBは、アミューズ、前菜、魚料理、メイン、デザート、コーヒー、ワンドリンクのいわゆるフルコースで3,800円。この他、メニューCとしてスペシャルコース5,000円というのもあり、これは旬の食材8皿で構成されています。

当店は原則として予約時にメニューを指定することになっており、あらかじめメニューBを予約していましたが、案内された席の上には、メニューBの内容が書かれた紙が置かれていました。

ワンドリンクが着くので、ブドウジュース(家内)とジンジャエール(私)を頼みます。
これはすぐに提供されましたが、辛口のジンジャエールはなかなか好みでした。

最初のアミューズは、席について13分ほどでの提供。
フォアグラのアイスと自家製パンに青森県産のりんごジャムが添えられます。
フォアグラのアイスはナッツなどを散りばめたヌガー状態で包装紙で包みながらいただきましたが、これはめちゃ旨です。
冷たいのでフォアグラの風味がジワッと広がってくる感じでした。

前菜盛り合わせはアミューズから20分ほどでの提供。
ムースも含めると6種類の前菜が盛られています。
定番のパテドカンパーニュも美味しかったですが、玉ねぎのムースで和えていただくカリフラワーなどの野菜、スモークサーモン、炙りカツオなど珠玉の前菜ばかりです。
ボリュームもたっぷりですね。
なお、パンは前記のコース料金とは別料金(300円)なのですが、何も言わないと付いてくるので、パンが不要の方はその旨伝える必要がありそうです。

魚料理の金目鯛のポワレは、前菜盛り合わせから14分ほどでの提供。
金目鯛の身も美味しいのですが、やはりここはソースでしょう。
レモン風味のブールブランソースでしたが、レモンが慎ましやかながらもきっちり主張しており、とてもエレガントなソースです。
金目鯛の味を引き立てるのはもちろん、パンをつけてもとても美味しかったです。

メインは、ブリフィクススタイルなので、私は、京都丹波産仔鹿ひき肉とマッシュルームのブリック包み焼き、家内は三重県産松坂豚肩ロース肉のグリエ 黒こしょうのアクセントをそれぞれ注文しました。
魚料理の後19分ほどで2品がほぼ同時に提供されました。

しかし、当店、店員さん4人で19名満席のランチを捌いていますが、素晴らしいオペレーションで待ち時間も程よくストレスを感じません。
4人全員がフル稼働していて無駄が無いことが良く分かりました。
飲食店もここまで昇華すると芸術の域とも思えます。

仔鹿ひき肉とマッシュルームのブリック包み焼きは、仔鹿ひき肉のきめがかなり細かいのに驚きます。
赤ワインを主体にした味付けですが、きめが細かい分、味がかなり染み込んでいてかなり濃い味付けに感じました。
鹿肉の臭みを消すためということもあるのか、何よりそれが美味しいところでもあるのですが、ここまでの料理でかなりお腹は満足気味ということもあり、もう少し控え気味の味付けの方が良かったと思いました。

最後がデザートの盛り合わせ。
ドリンクは私はエスプレッソを注文しました。
デザート盛り合わせは、ラムレーズンのパウンドケーキを中心にして、キャラメルムース、ほうじ茶のソルベ、りんごのコンポート、洋梨のムースグラッセというラインナップ。
どれひとつとして手抜きは無く、全体に秋のイメージで統一されている絶品デザート盛り合わせでした。

いやあ、料理はどれも美味しいですし、店員さんのホスピタリティ、オペレーションなどとても満足度の高いランチになりました。
唯一弱点を上げるとすれば、やや効率意識が高すぎて、ゆったり感とか余裕とかを感じることができなかったことくらいでしょうか。
でも、この点についても、私の価値観だと、フレンチレストランには料理を食べにきていますので、それ以外のことはあまり気になりません。

これでお会計は、税込み8,856円ですから、コスパの高さはいささかも疑う余地はありません。
さすが食べログフレンチの東京コスパ評価第2位のお店だけのことはありましたね。

実は、今の私の職場の身近な同僚で、池尻大橋駅が最寄りの人が2人もいるので、是非彼らに当店の素晴らしさを伝えたいと思いました。

かくして食べログ6,000店目の記念すべきレビューを終えたいと思います。

  • アミューズ
  • フォアグラのヌガーアイス
  • 前菜盛り合わせ

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4位

純手打ち 麺と未来 (下北沢、東北沢、池ノ上 / ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/06訪問 2018/07/19

変わった麺は好きなのですが、今まで食べたことの無いタイプの麺でした。

私の「行きたい」登録店は、フォローしているレビュアー様のレビュー、写真を拝見して登録することがほとんどです。
ただ、ラーメン店については、二郎系にしても家系にしても似たり寄ったりのお店が増えて来ており、ジャンルとしてはあまりそそられるものが無く、「行きたい」登録を見送るお店がほとんどでなのですが、当店はその中で異質な存在でした。

私は、元来、麺類については、どちらかと言うとアブノーマルな麺の方に嗜好が偏っているのですが、そんな嗜好にもピタリだったんですね。
黄金色に輝く超極太麺そしてスープの画像を見た途端、思わずノータイムで行きたい登録ボタンをプッシュしていました。

この日は、梅雨明けも発表されて暑い日だったのですが、思うところあって住まいから徒歩でアプローチすることにしてみました。
かなり消耗しましたが、なんとか当店までたどり着きました。
場所は、下北沢駅から徒歩3分くらいの下北沢一番街商店街の一角にあります。
11時30分オープンのところ念のためちょっと早めの11時20分にお店に着きましたが、誰も並んでおらず、一番乗りになりました。

一番に並んだ時は、やや拍子抜けだったのは事実。
しかし、まるでその時間を見計らっていたかのように私の後には次から次へと人が押し寄せ、結局、11時30分に入店した時は丁度満席になり、それ以降に来た客は待ちになっていました。
この時間差は微妙ですが、やはり重要です。
この日は開店10分前で一番乗りでしたが、たまたま恵まれていたと考えた方がいいのかもしれません。

店頭での待ち時間についても、私と私の直後の方までは日陰にある店頭の椅子(2席のみ)に座って待つことが出来たのですが、その後の方からは炎天下に並ぶのを強いられました。
ただ、お店の方もそこは心得たもので、日よけの傘が10本ほど店頭に置いてあります。
こういう心配りを見ると、ラーメンの方への期待も高まりますね。
客の気持ちを分かろうと努力している姿勢が見て取れるような気がしますので。

手動の引き戸を開けて入る店内は右手側に厨房とそれに面したカウンター席が9席並んでいます。
奥の突き当たりは麺打ち場になっており、ガラス越しに麺を打っている様子を見ることができます。
奥から詰めて座るように言われましたので、一番奥の席に着席しました。

卓上にはメニューボードが置かれています。
とても単純なメニュー構成で、ラーメンは、塩らーめん@780円、特製塩らーめん@980円、海老塩わんたんめん@1,080円の3種類のみです。

レビュー、写真等を参考にあらかじめ考えてきていた特製塩らーめんを注文しました。

一番乗りでしかも注文も一番手でしたが、提供まで10分少々かかりました。

特製塩らーめんは、海老ワンタンが2個、チャーシュー3枚、煮卵にメンマ、みつば、ネギがトッピングされています。
最高価メニューの海老わんたんめんを頼まなくても海老ワンタンを食べることが出来ますし、海老わんたんめんには入っていないチャーシューなども食べられますので、初訪問の方は特製の方がオススメかと思います。

まずは麺をかき出してみます。
予想通りの超極太で表面にねめりけのある麺は、ねちゃっとソフトな舌触りですが噛み応えも相応にあります。
小麦の味もしっかりしてとても美味しい。
これまで数多のアブノーマルな麺を食べ歩いてきていますが、私の経験では味わったことの無い麺です。
この麺を楽しめただけでもはるばるこちらまで来た甲斐がありました。

スープは、シンプルな塩味ですが、魚介由来でしょうか、奥深いコクがあります。

海老ワンタンも、つい添え物だと邪険に扱いたくなるのですが、海老の風味がキチンと閉じ込められたワンタンで、こだわりを感じます。これほど美味しい海老ワンタンもあまり見かけないですね。

柔らかい肩ロースチャーシューも美味しいですし、これだけ手抜きの無い役者を揃えるのは大変だろうと思いました。

確かに値段は高めなのは否定しませんが、この味ならこの金額を払ってでもまた食べたくなるのは請け合いです。

久しぶりにラーメン店で当たりのお店に出会えましたね
。帰り際に見たら炎天下に6~7名の方が並んでいました。
これくらいの人気はあって当然のお店だと思いました。
素晴らしかったです。

  • 特製塩らーめん@980円
  • 麺はぬめり気のある超極太麺です。旨い!
  • 海老ワンタンのアップ

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5位

成蔵 (高田馬場、西早稲田、下落合 / とんかつ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 3.9
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2018/04訪問 2018/05/10

これがとんかつなのか?確かに常識を覆す美味しさ!

成蔵に行かずしてとんかつを語る資格なし。
色んなレビュアーさんと交流していて、当店に関する様々な意見を拝聴していると、思わずこんな表現を使いたくなる。
そんな存在のお店が当店なのだと思います。

高田馬場は、学生時代から縁のある街ですので、懐かしさもあって食べ歩きでも何度も来ており、その度に当店のことが頭をよぎるのですが、その行列の凄さに怯んで先送りを続けてきました。

そんな中、先般、交流のあるとある地方のレビュアーさんが当店を利用してレビューしているのを拝見。食べログのとんかつジャンルランキングトップの店とは言え、わざわざあんな遠くに住んでいる方がレビューして地元の私が未利用では食べロガーとしてのしめしがつかないと感じました。
折しも、近々その方とお会いすることが決まり、これは当店に一度は行っとかないと話が合わないだろうと考え、この日決行することにしたものです。

諸情報を見ると、雨天の平日夜が一番の穴場だということだったので、ほぼそれに準じたこの日を決行日にした次第です。

当店の場所は、高田馬場駅のビッグボックス側。ビッグボックスの前の通りを新大久保方面へ暫く進んだビルの地下一階にあります。

この日は一連の食べログ活動を済ませた後は池袋で所用があったので、当店到着は18時15分とやや出遅れました。
まあ、開店時刻の17時半に晩めしを食べるつもりも無かったので、特に後悔はありません。
しかし、穴場を狙ったつもりだったのですが、雨が上がったのが災いしたのか、出遅れたせいなのか、既に待ち客は階段から溢れて地上にも5名ほどの列がはみ出ています。階段には6〜7人並べますので、計11〜12人待ち。当店のキャパが18席らしいので、何とか一回転で入れる長さかと判断して並ぶことにします。

その列ですが、15分待っても全く進みません。加えて私の後にはさらに11人ほどの列が出来ていました。つまり18時半で22〜23人ほどの列ということになります。

さらに10分ほど待ってようやく列が進み、その頃店員さんがメニューを持って注文を取りにきます。
ざっとメニューを眺めるとノーマルな日光の霧降高原豚(これも立派な銘柄豚だと思います。)のほか4種類ほどの銘柄豚がラインナップしています。
そして、その豚肉毎にロース、上ロース、特ロース、ヒレ、シャ豚ブリアンの5種類のメニューがあります。
例えばノーマルなロースの場合、霧降高原豚だと1,600円ですが、TOKYO Xは2,980円、その他の3種類の銘柄豚は2,250円と肉によって価格差がかなり大きいのも特徴です。

初めてでもあるし、それ以前に私は銘柄豚クラスになるとブラント別の味の違いなど全く分からない自信がありますので(笑)、あまり冒険はせずに霧降高原豚の上ロース定食@2,280円を注文しました。

一回転だろうとタカをくくったのが甘く、結局、店内に案内されたのは19時を2分ほど回っていました。47分待ちということです。

店内は、入って右手にカウンター席が6席、左手にテーブル席3卓12席が並んでいます。
この時は空き席が一つも無く、相席でビッシリ詰めるのを基本にしているのだろうと思ったのですが、かつの仕上がり具合によっては入店客数を調整したりもしているようですね。
相席だと居心地悪そうだなと思っていたところ、運良くカウンター席に案内されました。
効率的に客を入れるため、まだ食べていない客には席の移動を求めることもあるようです。

お店は男性3人、女性3人の計6人で切り盛りされていました。
皆忙しそうながらも接客はなかなか丁寧で、これは店主さんの指導が徹底しているせいだろうと理解しました。
席に着くと水とおしぼりが出されます。
おしぼりはハーブの香りのするおしぼりで、ここら辺りまで気を使っているのはさすがだと思いました。

注文は既にしていますので、席でひたすら待ちます。
結局提供されたのは19時15分頃。
列に並んでからちょうど1時間で晩ごはんにありつけました。
時間帯も晩ご飯にはちょうど良い時間だったので良かったです。

提供された霧降高原豚の上ロースかつ、超低温揚げを謳ったお店ですので、衣はきつね色ではなくて白っぽいのが特徴です。
かつには金網等は敷かれておらず、キャベツの上に乗っています。
ワカメの酢の物、漬け物とごはん、豚汁が添えられています。
卓上アイテムは比較的シンプルで、とんかつソースとドレッシング、ピンク色の塩(岩塩?)、マスタードです。

まずは塩でかつを一切れいただきます。
しっとりした衣が肉にまとわりつきます。
肉はリブロースなので、豚肉でもサシというのでしょうか、赤身に脂身がまさに刺さり込んでいます。

これは美味い!今まで食べたことの無いとんかつです。
きつね色にこんがり揚がったかつだとキャベツと直接触れることでべちゃっとして、こんがり感が台無しになってしまうのですが、こちらのかつは余りその心配がありません。
だから金網を使わないのかは良く分かりませんが。

上ロースは190gですが、今の私ならこれで十分過ぎるくらいです。
肉と衣のダブルの脂の乗りがかなり強烈なので数字以上にボリューム感を感じます。
そして、当店の定食のデフォのごはんは少な目(150gくらい?)ですから、これではかつを持て余します。
ごはんは1杯までは無料でお替りできるので、これをしないととても190gのかつは消化できないですね。
そのごはんは、山形県産はえぬきで極上とまではいいませんが、美味しく炊けていました。
漬物や豚汁も手抜きがなく、これで2,280円ならコスパも悪くないと思います。

果たして上級の銘柄豚だとさらに違った感動があったのか否かは定かではありませんが、霧降高原豚でも当店独特の味わいは十分味わえたと思います。
次に来ることがあれば、恐らく上級銘柄豚ではなくて、霧降高原豚の上位部位(シャ豚ブリアン。200gで2,950円)を頼むことになると思います。

退店した19時半の時点では待ち客はさらに増えて、列も30人近くに膨らんでいました。
11~12人待ちだった私で列に並んでから食べるまで1時間ですので、この人達は何時ごろ食べらるんだろうと他人事ながら心配になりました。

繰り返しになりますが、今回は、小雨模様の平日18時15分の訪店で、店頭で並んでから食べるまで約1時間
一つの目安として参考にしていただければと思います。

  • 霧降高原豚の上ロースかつ定食2,280円
  • 霧降高原豚の上ロースかつ
  • かつの断面。美しい!

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6位

立飲・ビストロシン サンテ (目黒、不動前、白金台 / ビストロ、イタリアン、バル)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.7
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2018/02訪問 2018/03/12

さすがビストロシンの3号店。高い家賃にめげずに頑張ってもらいたい!

オフ会に誘っていただきました。
オフ会については一時冷めていた時期もあったのですが、最近また盛り上がり傾向にあります。
これもひとえに〇〇〇××のおかげというわけではないですが、オフ会の席で決まって話題になるのが〇〇〇××のこと、そして私の日記と言うのもちょっと困りものです。
目立たないような表現で淡々と書いているつもりなので、できればそっとしておいて欲しいのですが・・・

それはさておき、今回は、4人と比較的少人数でのオフ会です。
目黒のビストロシンは、権之助坂沿いに1号店2号店が並んで営業しており、私はそのうち2号店の方は利用、レビューしていますが、料理の内容そしてホスピタリティが素晴らしいお店で、感動した覚えがあります。

当店は、2018年1月に開業した目黒駅前の新ランドマークタワーである「目黒セントラルスクエア」に2018年1月26日にオープンしました。目黒セントラルスクエアのオフィス棟には、Amazon社やCCCグループといった時代の先端を行く企業も入居しています。

ところが、飲食ゾーンについては、計画通りのテナント誘致が成功しなかったと見えて、現在のところ空きテナントが目立ち閑古鳥が鳴いています。一説によると月額家賃が坪3万円と言われており、なかなかペイしずらいというのも要因ではないかと思われます。
そんな中、前記の通り、目黒駅界隈では屈指の人気店であるビストロシンが3号店をオープンしたのはひとつのチャレンジだと思われます。

当店は、店名の通り、基本立ち飲み店なのですが、テーブル席も1号店、2号店と比べて多めに用意されているとのことだったので、この日は、幹事さんに18時開宴ということでテーブル席を予約していただきました。
それにしても、凄い混雑ぶりです。
現在、1号店、2号店は臨時休業して従業員を全員こちらにシフトしていると聞きました(後記:最近、営業再開したらしいです。)が、早くも勝負どころということかもしれません。

この日のメンバーは皆パンクチュアル。
いつも早めにお店に着く私が最後となって、18時5分くらい前には宴会の開始です。

私以外は皆酒豪の誉れ高い方々であり、気持ちを引き締めてあたります(笑)

最初は、フランスのスパークリングワイン「ソルヴィ・ブラントブラン・メリニャック」で乾杯します。
すっきりした辛口のスパークリングで、漫画「神の雫」にも登場したんだそうです。
お通しは、カリフラワーとかき菜のサラダ。
絶妙な苦みのあるかき菜とカリフラワーの競演が見事。
こういう取り合わせを考えつくあたりがシェフの非凡さの表われです。

料理は、次々と頼みます。
4人でのシェアっていうのは、これくらいのバルだと丁度良いですね。
まずは前菜風の料理を4皿頼みました。
牡蠣とマイタケのフリットは、カリッと揚がった牡蠣と舞茸のコラボが見事。
一ひねりあるタルタルソース風のドレッシングもとても美味しかったです。
イチゴ・キウイ・メローゴールドとクレソンサラダは隠し味のクミンがピリッと効いており、味を引き締めています。
アンチョビポテトは、この日の料理の中ではありふれていると言えばそうかもしれませんが、つまみとしては秀逸の味です。
真鱈の白子と新玉ネギのゴルゴンゾーラ焼きは、久々に食べたまだち(北海道では真鱈の白子をこう呼んでます。)がプリプリッとしてとても美味しい。
ゴルゴンゾーラを合わせるあたりはさすがです。

続いてメインとも言える肉料理が2品
まずは、フランスシャロレー牛のハラミとイチボのソテー。
初めて食べたシャロレー牛でしたが、こちらはブルゴーニュ地方南部のシャロル村で飼育されている白い牛とのこと。
ワインの里で育った牛すので、ワインとの相性が抜群であることは言うまでもありません。
ポテト、ホースラデイッシュ、フェンネル(茴香)を付け合わせにしていただきました。
赤身部分の多い肉で、ハラミはやや硬く感じましたが、その分しっかり噛みしめて牛肉の味を存分に感じることができました。

リードヴォーのムニエルは、コリコリでかつ柔らかいいわゆる「プリっ、フワッの食感」がたまりません。
いくらでも食べられちゃいそうな料理でした。

ここまででかなり満腹ですが、この日のメンバー(私を除く)は、飲むだけでは無く食べる方も横綱級。
私以外は皆スリムなのにこの食欲は驚くばかりです。

口直しに頼んだのがイルドフランス地方産の白かびチーズ「バラカ」。
バゲットとナッツ、ドライフルーツを合わせていただきますが、濃厚で乳脂肪分の高いチーズで国産のカマンベールとはまた違った奥深い味わいです。
続くソフトシェルとマッシュルームのフリットが〆とのつなぎ役。
海老の風味とマッシュルームの香りのコラボが満腹中枢に再び食欲を喚起してくれます。

そして料理は〆の2品に入ります。
1品目は、牡蠣とフェンネルのトマトパスタ。
この日のメンバー中私ともう一人は幅広麺ファンで、前回の2号店でのオフ会では合意のもとトリポリーナルンガにしたのですが、今回はパスタの好みの不明な2人も加わったので、ノーマルなスパゲティでお願いしました。
それにしても牡蠣とフェンネルって合うんですね。
いかにも薬効もありそうな組み合わせで身体にも良さそうなのがより食欲を書き立ててくれます。
2品目は、イカスミのガーリックライス。
これの美味しさは筆舌に尽くしがたいところがありますね。
ここまでかなり目一杯食べてきたのにさらにススっと口の中に入っていきます。
イカスミとガーリックの風味の相乗効果と言う奴でしょう。
正直ヤバイと思いました。

デザートはゴルゴンゾーラアイスをいただきました。
リンゴが添えられています。
濃厚でとても美味しい。
メンバーの一人は、デザートというよりこれでもう一杯いけちゃいます、なんて話していました。

ドリンクの方も、ソルヴィ・ブランドブラン・メリニャックから始まり、スパークリングワインシリーズでボトルを3本、さらに赤ワイン「エル・エテスコ ドン・ダビ・タナ・レゼルバ」のボトル、さらに私以外はグラスワインをお替りしていましたので、ほんとよく食べよく飲んだと思います。
それも充実したメンバーに恵まれたおかげでしょう。

話題も〇〇〇××の話題に留まらず広範な情報交換が出来てとても有意義な会でした。
やはり社外の付き合いはいいものです。

写真を改めて見ると、これだけ良く食べたなと思いますが、お会計の方は、1人7,000円少々と十分想定の範囲内でした。
しかし、こちらのお店、シェフの料理の腕も素晴らしいですし、接客もお見事。

3号店(当店)の出店で、どうお店全体を回していくのかといったオペレーション上の課題に直面していると思われますが、きっと乗り切って更に発展してくれるものと確信しています。

  • お通しのカリフラワーとかき菜のサラダ
  • ソルヴィ・ブランドブラン・メリニャックで乾杯!
  • 牡蠣と舞茸のフリット

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7位

キュル・ド・サック (新日本橋、神田、三越前 / ビストロ、フレンチ、ワインバー)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2018/03訪問 2018/04/08

久し振りの超ハイコスパランチでした!

久々にいい天気に恵まれ春らしい陽気のこの日は、残り少なくなった日本橋本石町のランチスポット巡りで、当店にチャレンジしました。
これまで比較的空いているお店から順に攻略を進めてきましたが、これからはそうはいきません。
まずは、これまで何度も店頭の列を眺めてきた当店にアタックします。

日銀通りからちょっと引っ込んだところに飲食店が7〜8店集積しているスポットがありますが、その突き当たりにあるお店です。

店頭の看板にランチメニューが書かれていますが、ランチはプリフィックススタイルで、前菜、メインから各1種類をチョイスし、さらにお替わり自由のパン、デザート、ドリンクが付いて1,000円ポッキリというもの。
この情報だけからなら、かなりハイコスパのランチではないかという期待も高まるのですが、これまで数多のお店で宣伝文句に裏切られてきた経緯もこれあり、単純には信用しません。
悲しい性ですが、食べロガーゆえ??

それに加えて、当店については、フォローしているレビュアーさんの評価も賛否が分かれていることもあって半信半疑のまま入店することになりました。

12時10分前にお店に到着しましたが、特に店頭に列などはありません。
スムーズに入店出来ましたが、カウンター席とテーブル席からなる店内はかなり混んではいました。
ただ、空席もいくつかあってランチ友共々そのうちの一卓に誘導されます。

席につくと店員さんが水とランチメニュー(紙切れ1枚)を持ってきてくれます。
混んでいて店員さんはてんてこ舞いの様子でしたが、接客はキチンとしておりなかなか素晴らしいです。

ランチ友といつもの妥協が成立し、同じものがだぶらないように注文しようということにします。
結果、私は前菜からゆで卵と自家製マヨネーズのサラダ、メインはハッシュドビーフを注文。
ランチ友は前菜はイカとフィジッリのパスタサラダ、メインは伊産ホエー豚の網焼き バルサミコソースを注文しました。

さすがにこの混雑ですから相応の時間は掛かりました。
まずパンが出てくるまでに4分ほど。
それから前菜の提供までは15分ほどです。
しかし、決してオペレーションが悪いというわけではなく、店員さんは、皆かなり目一杯に働きつつ、効率的に注文をこなしいるのが所作等を見ていても分かります。
出来立てを提供しようとするオペレーションの結果がこの待ち時間だと理解しました。
なので、時間がかかったからといっても満足度がそれほど下がることはありませんでした。

私の前菜のゆで卵と自家製マヨネーズのサラダは、注文した時は卵卵していてどんなものが出てくるか不安もあったのですが、ゆで卵とレタス、トマトのサラダを自家製マヨネーズで和えているもの。
ボリュームもそれなりにあって、かつ自家製マヨネーズを中心にとても美味しいです。
これは当たりでした。
ランチ友のイカとフィジッリのパスタサラダもなかなか美味しかったようです。

メインの提供は、前菜から5分ほどでした。
私のハッシュドビーフは、柔らかく煮込まれた牛肉がたっぷり入っています。
見た目はお上品なのですが、器が深いので、思った以上に食べ応えがあり、美味しかったです。

しかし、それに輪をかけて素晴らしく見えたのがランチ友のイタリア産ホエー豚の網焼き バルサミコソース。
この肉の大きさ(200g以上場合には優にありそう)は1,000円ランチのメインのそれではありません。
コスパの素晴らしさはこの肉のデカさに集約されていると言ってもいいでしょう。
周りの方の注文を見ていても、かなりの方がこの料理を頼んでいました。
ホエー豚と言えば北海道・十勝の専売特許と思っていたらイタリア産まであったんですね。

パンはお替わり自由なので、標準以上の食欲を持った我々としては当然お替わりをお願いします。
あくまで脇役ですけど、このパンもしっかりと温められたフランスパンで、なかなか美味しかったですよ。

ランチは、これにデザートのバナナシフォンケーキとドリンク(コーヒーor紅茶で我々は紅茶をチョイス)が付きますので、これでほんと1,000円でいいの?という感じですね。

最近の神田界隈のランチのコスパランキングでは「ビストロひつじや」が頭一つ抜けているなと思っていたのですが、同じ日本橋本石町に強力なライバル出現ですね。

つい先日「【神田】かんだイレブン!神田のハイコスパランチ厳選11店」なんていうまとめを作ったところですが、当店も当然のごとくランクインしています。

  • 前菜:ゆで卵と自家製マヨネーズのサラダ
  • ゆで卵と自家製マヨネーズのサラダのアップ
  • メイン:ハッシュドビーフ

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8位

石臼挽き蕎麦 石づか (稲田堤、京王稲田堤 / そば)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/07訪問 2018/07/20

そばの美味しさはもちろん、雰囲気もおもてなしも一級品

稲田堤に旨い蕎麦屋さんがあるという情報を食べログを通じて知るところとなりました。
なんでもミシュランガイド2015 横浜・川崎・湘南版に掲載された蕎麦屋さんだそうです。
食べログでもこの日の時点で、神奈川県のそば店ランキングで第19位につけています。

以前、横浜の戸塚に住んでいた時に「多摩川沿いの蕎麦屋巡り」というシリーズを自ら企画して蕎麦屋を食べ歩いたことがあったのですが、マイナーなお店まで拾っていくとかなりの数になったこともあり、結局、川崎から丸子橋あたりまで来た時点で諦めてしまい、それ以上の多摩川遡上はしませんでした。

当時、更なる遡上を続けていたら当店まで行き着いたかどうかは今となっては知る由もありませんが、食べログで当店の情報を見た時に、ふとかつての多摩川沿いシリーズのことが頭をよぎり、この日の訪問に至ったことは事実です。

当店は、稲田堤駅から府中街道を登戸方面へ向かい、「菅北浦」の信号を右折。
200mほど進むと左手の電信柱に当店の案内が出ています。そこを左折するとすぐの左手にお店はあります。
駅からだと徒歩で10分弱。
完全な住宅地にポツンとあるお店で、周辺には飲食店の類いは全く見られません。

建物は、木造3階建てで、1階部分を駐車場、2階部分を店舗に設えています。

この日はオープン時刻の11時5分前に訪れたところ、若いカップルの先客がお店の前で待っていました。
その後に並んでいるとすぐに後続の方が2組4名やってきて、やはり評判通りの繁盛店というイメージです。
ただ、常識外の時間から並ぶようなことは無さそうで、11時に来れば、ほぼ待たずに入れそうな感じでした。

11時1分前にご主人が出てきて、客を店内へ誘ってくれます。
階段を上がっていくとそこが店舗の入口。
靴を脱いで(下足入れにしまう必要は無し)店内へ入ります。

一人の旨を告げたら入口の奥にあるカウンター席のある間に案内されました。
お店は(民家改造の故か)壁があるので全貌は見渡せませんが、入って右手の方にはテーブル席が置かれた小部屋がふた間ほどあるようで、先客、後続客ともにそちらに通されていました。
私が通された部屋の隅には、石臼が置かれています。
通された部屋は、木を多用することで落ち着いた感じを醸し出しており、L字型のカウンター席は、卓上が広くゆったりした空間です。

席の上にはあらかじめメニューがセットされていました。
メニューは、冷たい蕎麦、温かい蕎麦、今月のおすすめという種ものの蕎麦メニューなどがありますが、目を引いたのは、土日限定とされていた「手挽き蕎麦」。
「通常のお蕎麦にプラス200円で香りと腰のある手挽き蕎麦に変更できます。」と書かれています。

せっかくなのでこれにしようと思い、せいろ@700円の手挽き蕎麦を注文しました。900円になります。

注文するとすぐに冷たい蕎麦茶と蕎麦クッキーが運ばれてきます。
それをちびちび食べながら待っていると4分ほどで手挽き蕎麦が出来上がってきました。

丸いせいろに盛られた茶褐色こそばは、見るからに瑞々しく、かつ蕎麦の実が点在しているのが確認出来てとても美味そうです。
果たして、心地よい喉越し、香り立つ蕎麦の風味と極上の味わいでした。
これを引き立てるつけつゆ、薬味もしっかりと役割を果たしています。

量も、ほどほどにあって、高級蕎麦店でよくある「これっぽっち?」とは異なります。

食べ終わる頃を見計らって風情のある器で蕎麦湯が出されますが、これが蕎麦の香りが抜群のとても美味しい蕎麦湯でした。

当店、蕎麦が美味しいのはもちろんですが、件のご主人や終始対応してくれた奥さんらしき方の接客、心遣いも素晴らしいです。

最後は、「暑い中わざわざありがとうございます。」との言葉も添えられていましたが、やはり料理、ホスピタリティ等色んな要素を含めてのミシュランなんだなと改めて感じました。

稲田堤は、決して近いわけでもなく、「わざわざ」行くくらいの位置付けの場所ですが、その結果、当店と出会えたのですから文句はありません。

神奈川の名蕎麦店として、今後も更なる発展が期待できるのではないでしょうか。

  • 手挽き蕎麦@900円
  • 蕎麦のアップ
  • 蕎麦クッキー

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9位

九州鍋家 KATETE (小川町、淡路町、新御茶ノ水 / 居酒屋、もつ鍋、水炊き)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.9
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2018/07訪問 2018/08/20

激ウマの知覧とりまぶし!

ディスカッション合宿が終わっても、しばらく仕事が立て込んでいます。
それでも食べロガーの面子にかけてもランチは出来る限りちゃんとしたお店でキチンとしたものをとろうと心掛けたいと思います。
この日は、午前中の会議が昼ちょっと前に終わったので、それからランチに繰り出します。
ランチ友はこの日も家弁当なので、一人ランチになります。

この日のターゲットにしたのが、神田司町から美土代町にかけてのエリア。
このエリアはなかなか渋いお店で未攻略のお店が結構残っているエリアです。
その中から今回は、九州料理のこちらのお店を利用することにしました。

外堀通りを淡路町方面へ向かって、司町二丁目の交差点を左折。
2本目の十字路を右折して一本目を左折とかなり入り組んだところにあるお店です。
立地的にはまさに穴場店の様相を呈しています。

ファサードは、あまり特徴的なものは無く、住宅の1階を店舗に改装したものかなという程度。
幟などは置かれておらず、袖看板と店頭に出されているランチメニューが目に入る程度で、どちらかと言うと地味な雰囲気です。
運営しているのは、八丁堀に本社を置く株式会社Katete。
2011年創業の新興企業で、大きく分けて当店のような九州業態のお店7店と肉バル業態のお店4店を展開しています。

お店に着いたのは12時をちょっと回った頃。
店頭のメニューをチラッと見て入店します。

店内は狭苦しい感じがありますが、入ったところにL字型のカウンター席があって、奥の方にはテーブル席が並んでいます。厨房は、カウンター席の奥の方にあります。
既にかなりの混雑で、カウンター席は2席空席がありましたが、奥のテーブル席は、ほぼ埋まっていそうな感じでした。
お店は、厨房の男性1人(1人しか確認できませんでした。)とホール係の女性1人の計2人で切り盛りされている様子ですが、混んでいましたので、2人ともかなり忙しそうにしている感じでした。

卓上には、ランチメニューが置かれています。
店頭に掲示されているものと全く同じですね。
トップに来ているのが知覧とりまぶし@1,100円。
1,000円オーバーのメニューはこれだけで、後は800円〜980円。
知覧とりまぶしの他、だご汁やちゃんぽん、皿うどんなど九州料理店らしいメニューもありますが、鶏からあげやチキン南蛮、しょうが焼き、塩サバ焼きなど普通の居酒屋メニューもあります。
メニューを見た段階では、レベル感はよく分かりませんでした。

注文は、知覧とりまぶしにしてみました。
初利用の時は筆頭メニューを頼むべしという経験則に頼った形ですが、「鶏たたきで提供している知覧鶏を使用」「生肉が苦手な方はご遠慮ください。」などの添え書きに惹かれたこともあります。

待ち時間は結構かかりました。
やはり混んでいたことが一番の原因だとは思いますが、14分ほどかかってようやく注文の品の提供です。

知覧とりまぶしは、メインのとりまぶし丼と温泉卵、薬味、鶏スープ、小鉢の冷奴、漬物のセットです。

卓上のメニューと合わせて食べ方の指南も置かれていましたので、それに目を通します。
すると食べ方は4段階。ひつまぶしより一工程多いです。

それに従ってまずは、丼の1/4相当をそのままいただきます。
ひつまぶしと同じです。
そこでまず感じたのが、鶏肉のコシの強さと抜群の旨味。
これが知覧鶏なのかと思いました。

食用の鶏肉の場合、最もメジャーな若鶏(ブロイラー)の飼育期間はおよそ50日内外。
これに対して知覧鶏の飼育期間は450日以上です。
卵を産まなくなった鶏なので、廃鶏と言えばそうなのですが、これにより、抜群の噛み応えが生まれるとともに、健康に良いコラーゲンやリノール酸、アミノ酸を多く含有しています。
まさにその通りの味わい。
残り三工程を試すまでも無く、これは美味そうだとの確信が芽生えました。

第二工程は、薬味バージョン。
これもひつまぶしと同じですね。
わさび、生姜と黒七味を加えていただきますが、これまたとても美味しい。
甘辛いタレと薬味のバランスもとてもいいです。
もちろん、知覧鶏の旨味があってこそだとは思います。

続く第三工程は、温泉卵をぶっ掛けます。
これはひつまぶしには無い工程。
これがあるから四工程なんですね。
この工程は、親子丼バージョンと言ってもいいでしょう。
なので、美味くて当然かもしれませんが、噛み応えと旨味を備えた肉だからこその美味しさでもあります。
知覧鶏なら親子丼にしても美味しいだろうと思いましたが、噛み応えがあり過ぎるが故に親子丼だとやや食べ飽きる懸念も無きにしも非ず。
その点でもとりまぶしというのは知覧鶏に良く合った食べ方なのかもしれませんね。

最後の第四工程は、ひつまぶしに倣ったお茶漬け。
ただしかけるのはかつおダシでは無くて、鶏スープです。
旨味たっぷりの知覧鶏にコクのある鶏スープ。
美味しくないわけがありませんよね。

そんなことで、この知覧とりまぶし、大満足でした!
小鉢の冷奴、漬物もとても美味しく、久しぶりにランチで大当たりに出会った気持ちです。
当店のランチでは最も高い1,100円という価格についても、この味が食べられるなら全く問題無し。
むしろ、コスパ的にも高い評価すら出来ます。

実は、この日の午後は、気の重い会議があったのですが、結果的に言うとそちらの首尾も上々。
ランチの好調さが続いていた感じです。
仕事とランチを結び付けてはいけないのですが、当店の知覧とりまぶしには、それだけ感動したということです。

周りの人のほとんどの人はチャンポンを頼んでおり、そちらも名物メニューっぽいのですが、私は、次も恐らく知覧とりまぶしを注文するでしょうね。

  • 知覧とりまぶし@1,100円
  • 知覧とりまぶし
  • 一膳目はそのまま

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10位

小麦の翼 (西小山、洗足、武蔵小山 / うどん)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2018/12訪問 2018/12/31

こだわり素材のお店。国産小麦を使用したうどん旨し!

この日は、会社で会議のダブルブッキング。
大きな会議は年度始めに大方のスケジュール調整はしてくれるのですが、中には稀にこういうケースもあります。
こんな場合は、会議における私の立場を勘案してどちらに出るか決めるので、必ずしも重要度とは合致しません。
今回は、片方はかなり重要度の高い会議、もう片方はそちらほどの重要度は無いものの私がいないと始まらない会議だったので、必然的に後者を選択することになりました。

両方の会議ともに午後一杯かかるロングランの会議で、いずれも会議後の懇親会付き。
その開始時間が15分ズレていたので、懇親会は掛け持ち参加となりました。

なので、2度乾杯をして多くの人達と懇談が出来ましたが、例によってつまみはごく僅かつまむに留め、帰路でキチンと食事をして帰ることにします。

今回、その食事場所となったのが、西小山駅近くにあるこちらのうどん専門店。

2018年4月のオープンで、レビューはまだ7件にも関わらず、評点3.5点超と、食べログの常識から言うとイレギュラーな存在のお店と言えそうです。

週4日営業で祝日も休みと結構ハードルの高いお店で、ランチタイムは結構混んでいるとの情報もありましたので、夕食利用で訪ねることにしたものです。

西小山駅前の短いアーケード商店街を抜けて、人気ラーメン店の「汐のや」のところを右折するとすぐの左手にお店はあります。
この日は、20時ちょっと前の訪店になりました。
20時半まで営業しているお店なのですが、人気店の場合は、往々にして麺が売切れ次第終了というケースがあります。
なので、一抹の不安もありましたが、立店看板に明かりが灯っておりまずは一安心です。

店頭にはメニューが掲示されていますが、字が小さくて、いささか見辛いです。
お洒落な感じを出しているのだとは思いますが、やはりメニューは、はっきり読めてなんぼだと思うので、もっと見やすい方がいいと思いました。

入店します。
店内入ってすぐの左手に券売機が置かれています。
この券売機がとても見やすいので、店頭のメニューが見ずらければ、いきなり券売機に向き合っても大丈夫だと思います。
それだけメニューもシンプルで、かけうどん@460円、冷やだしうどん@480円、冷やぶっかけうどん@650円・・・などとうどんメニューが全8種類並んでいます。
天ぷらもレンコン天100円のほか6種類あって、その他トッピング(とろろ昆布等)も6種類ほどあります。

購入したのは、かけうどんとレンコン天、栗かぼちゃ天@120円。〆て700円になります。
大盛があれば、購入しようと思ったのですが、大盛りボタンはありませんでした。

店内は券売機の先に4人テーブル席が2卓8席あり、奥にL字型のカウンター席が10席あります。
テーブル席はふさがっていたので、奥のカウンター席に座らせてもらいましたが、そちらも先客が2名いました。

お店は若めのマスターとそのお母さんかもと思われる女性のお二人で切り盛りされていました。
女性の方に食券を渡して、「大盛りってないんですか?」とお聞きしたら「できます。」とのこと。
どうやら大盛りは無料サービスのようです。

うどんの提供を待ちながら、壁の方を眺めてみると壁には小麦粉の紙袋が貼り付けられています。
見ると、熊本の熊本製粉株式会社が発売元になっている「阿蘇のいずみ」という粉と、愛知県蒲郡市の株式会社金トビ志賀が発売元の「きぬあかり」という愛知県産小麦粉の袋です。
店主さんにお聞きするとこちらのうどんは、この2種類の粉をブレンドしているそうです。もっとも、阿蘇のいずみの方は、熊本県産小麦「チクゴイズミ」を主体にしたブレンド粉らしいですので、それときぬあかりの更なるブレンドということのようですね。
金トビ志賀は、名古屋勤務の時代は、よく地元スーパーで、「金トビ」ブランドの乾麺を見かけたので、懐かしい気持ちにもなりました。

待つこと5分ほどで、かけうどんに天ぷらが添えられて提供されました。
うどんは、もっちり系で、確かにさぬきうどん風の口当たりとコシを感じます。
うどん用内麦といってすぐに思いつくのは北海道のホクシンですし、さぬきうどんであれば、さぬきの夢シリーズが代表的ですが、こちらでは敢えて比較的マイナーな熊本と愛知の小麦をブレンドしているところにこだわりを感じます。
そして、それがとても美味しいんですね。
国産小麦応援団を自認する私にとってもとても嬉しいこと。
こんなお店が身近にできたのは喜ばしい限りです。
阿蘇のいずみだけだとコシがイマイチなので、きぬひかりをブレンドしているとのこと。
店主さんの探求心はさすがです。
うどんのつゆも天然利尻昆布と香川県観音寺市の伊吹島のいりこを使用した優しい味わいのだしで、とても美味しいです。

天ぷらは揚げ立てで、しかもさつまいもの天ぷらがサービスされました。
レンコンは徳島レンコンですし、栗かぼちゃは北海道産と素材にもこだわりがあり、そのこだわりがよくよく味にも出ています。

やや値段は高めかもしれませんが、全体的に満足度はとても高いです。

うどん、素材にこだわりを持った非常にやる気の感じられる純粋個店。
こういうお店は是非とも応援したいです。
私も今回お邪魔してすっかりファンになってしまいました!

  • かけうどんと天ぷらで700円
  • かけうどん@400円  大盛りは無料サービス
  • うどんのリフトアップ

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