トントンマンさんが投稿したSALONE 2007(神奈川/元町・中華街)の口コミ詳細

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SALONE 2007元町・中華街、日本大通り、石川町/イタリアン、パスタ

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.9
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.4
1回目

2017/01 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.9
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

素材へのこだわり、調理のレベル、ホスピタリティ、居心地、コスパの全てにおいてハイレベル

この日は、24回目の結婚記念日。以前から行ってみたいと思っていた当店をようやく訪問する機会が訪れました。

結婚記念日は、ランチで祝うことが定着しているのですが、食べログを始めてからは、以下のようなお店を訪れました。
残念ながら2014年のラシェリールは閉店してしまいましたが、それ以外は今も健在。
いい機会ですので、レビューへのリンクを再掲しておきます。

2011年 ビストロラシャンブル(藤沢) 評価4.0(店舗評価(以下、同じ。)3.18)
2012年 シェケンタロウ(大船)    評価3.5(3.62)
2013年 横浜うかい亭(つきみ野)   評価4.5(4.36)
2014年 ラシェリール(白金高輪)   評価4.1(4.06)
2015年 マダム・トキ(代官山)    評価5.0(4.31)
2016年 レストラン間(恵比寿)    評価4.6(3.78)

当店は、神奈川県の食べログ評価で宮崎台の美かさ(天ぷら)に次いで第2位。
それでも、以前は予約困難との情報もあったのですが、今回はすんなりと予約が出来ました。

サローネグループは、当店を旗艦店として、南青山のイル・テアトリーノ・ダ・サローネ、渋谷のバカリ・ダ・ポルタ・ポルテーゼビオディナミコ、日本橋蛎殻町のロットチェント、そして大阪中之島のクイントカントと全6店舗を運営。食べログ評価でも軒並み高得点。
食べログ会員店にもなっており、食べログ本部的にも、それこそ目に入れても痛くないくらいの可愛いい存在なのではないかと思います。

場所は、元町中華街駅の4番出口「マリンタワー口」からマリンタワー方向に進んですぐの所。
まさにマリンタワーの真下と言っていい場所にある百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」の地下1階にあります。
バーニーズの館内のフロア案内などを見ると地下1階に当店がしっかり記されており、バーニーズのオフィシャルレストランといった趣すら感じさせます。

バーニーズの正面に向かって左サイドの側面から店内に入ると、すぐ左手に地下への階段があります。

階段を下りると左手方向にお店の入口があり、入っていくと店員さんが出てきましたので、予約の旨を告げます。
店内は、一つの広間のようになっており、その両脇にテーブル席がズラッと並んでいます。合理的な店構えですが、それほど詰め込まれている感はありません。
この他個室も1室出来たそうですが、この日は広間利用になりました。

席は、テーブルセッティングがされています。ズラッと並んだナイフとフォークなどが壮観。これだけ料理が出るのかと期待させるものがあります。
ランチメニューは1種類のみで、利用する全ての客がこのコースを頼むことになると思います。
価格は、元値5,000円/人。サービス料10%と消費税が付いて5,940円/人です。

卓上にはコースメニューとドリンクメニューが置かれており、まずドリンクメニューからブラッドオレンジジュースを注文しました。

店員さんからは、コース料理のざっとした説明がありました。
コースは、前菜がメインの前菜を含めて、硬軟織り交ぜた計5品。これに魚料理、肉料理、量の設定自由のスパゲッティ、ドルチェ、お茶菓子、ドリンクが付くという、ナイフとフォーク等の並びから予想していた通りの品数のとても多いコースです。
私は、満足できるイタリアンの条件として、変わったパスタがあることと品数が多いことの2点を重要視してますが、後者の方は間違いなく充足してくれそうです。

ブラッドオレンジジュースで乾杯した直後に一品目が提供されます。それは、白トリュフで香り付けしたメークインピュレをA5サーロインで包んだ前菜。一口でいただいたのですが、白トリュフの風味とサーロインのとろけるような旨みが融合。珠玉の一品です。

前菜の二品目は、前菜のメインと言ってもいい料理です。お店の方は、この料理が「前菜」だと言っていました。
炙り鰆を中心に据え、削ったフォアグラテリーヌなどで飾り立てた見た目も豪華な料理。これがまた抜群の美味しさでした。脇役のコリアンダー、レッドペッパー、オリーブオイルパウダーもそれぞれの持ち味を遺憾無く発揮しています。

二品目と同時にパンが2種類サーブされましたが、そのうちの一つは、フォカッチャをオリーブオイルに浸してからカリッと焼き上げた濃厚なパン。これが抜群に美味しくつい食べ過ぎてしまうので要注意です。
当店は、客の料理の進み具合等に対する目配りが素晴らしく、ちょっと質問したそうにしているとすぐその気配を感じて近寄ってきてくれるほか、パンが無くなるとすかさずお代わりを補充してくれます。後の料理を満喫するためには、パンはほどほどのところで遠慮することをお勧めします。

三品目の前菜は、ガラバッチャというトスカーナ地方の郷土料理。風味づけのシナモンにアップルを混ぜたり、本来のガラバッチャとは違う料理にアレンジしているとの説明がありましたが、ペコリーノチーズのパン、玉ねぎのスープ、アーモンドスライスとシナモンの泡のコンビネーションが素晴らしくとても美味しい。家内は、これが全料理の中で一番気に入ったと言っていました。

前菜の四品目は、ズワイガニをメインにした一口前菜ですが、ズワイガニの身をカニミソ、ポルチーニ、唐辛子入りチョコレート、ライムゼリー、タイムと個性溢れる役者達が盛り立てています。
器がスプーン代わりなので、勧められるままにそのままかぶりついちゃいました。
これだけ色んな味が混ざるとどんな風になるのか?と気になるかもしれませんが、意識して食べると全ての食材の味をじわっと感じることができます。

前菜の最後は、パスタ料理。パスタは、ストリケッティという幅広ショートパスタで、これに豚肉のサルシッチャ(超粗挽きの豚肉とハーブでつくったイタリア製法の生ソーセージ)、チーマディラーパ(ヨーロッパの菜の花)を加え、魚のラグーソースで和えてあります。レーズン、パン粉、イタリアンパセリで風味づけと彩をそえており、これもとても美味しかったです。私の「満足できるイタリアンの条件」である「変わったパスタがあること」、ここで充足されました。

料理は、メイン料理に進みます。魚料理は、パートフィロ(小麦粉と水、塩 、オイルで作った薄皮)で包んだカジキマグロ。インゲン豆をとじこめてサフランの香りをつけたブルガ小麦でコーティングしてあります。ソースは、アメリケーヌという海老出汁と竹炭のソース。これだけ凝った素材の組み合わせですので、美味しくないわけがありませんよね。

肉料理は、子羊のストゥファート(蒸し煮)。カリフラワーと、中にカスタードを包んだセモリナ粉のフリットが添えられています。ストゥファートにはパルミジャーノレジャーノが振りかけられ味にアクセントを出しています。ちょっとクセのある味わいですが、これが料理全体の中ではきちんと主張しており、バランスがいいですね。

メイン料理の後に出されるスパゲティ・ポモドーロは、「お好きな量で・・・」となっています。普段なら望むところなのですが、これだけの料理を平らげた後(しかも、パンを思う存分食べてしまっている)だと、さすがの私も躊躇します。
20gから10g単位でオーダー可能との説明があったので、私は100g(単品料理相当だそうです。)、家内は80gでお願いしました。
ポモドーロは、当店開店以来、ランチパスタとして変わらない一品だそう。とてもシンプルなパスタですが、アルデンテに茹でられたスパゲティに濃厚でコクのたっぷりある味わいのトマトソースが絡んで、お腹一杯でも別腹にさせてくれる魔力があります。

デザートの小さなドルチェは、ボネ(チョコレート風味のココアプリン)をメインに添えた一品。ボネの脇をバナナジェラートが固め、上にはアマレッティ(メレンゲで作られたイタリアンクッキー)を散らしてあります。周囲にはレモン入りホイップクリームとキャラメルソースが添えられています。とにかく味の取り合わせが絶妙ですね。

ドリンクは、私がエスプレッソ、家内は普通のホットコーヒーにしましたが、ドリンクにもお茶菓子が添えられます。しかも、グレープフルーツの皮のコンフィチュール、アーモンドのムース、カシスとチョコレートのキューブ状のムース、ビスコッティと多士済々。最後まで手抜きの無い料理のオンパレードでした。

料理は、ほんと大満足でした。提供もとてもスムーズで、待たされ感は全くありません。それでも、この品数ですからたっぷり2時間は掛かりました。
店員さんのホスピタリティも素晴らしく、料理の説明を時折ユーモアを交えて話してくれるなどとても気分の良い接客でした。

それでも、この日のランチの客席稼働率は5割まではいっていなかったように思います。
もっと流行ってもおかしくないと思いますが、我々にとっては、平日ランチということもあってゆったりとした時間を過ごせたのは何よりでした。

比較するのもどうかとは思いますが、新しい風、単一コースメニューによる合理性追求などの点では、食べログ3,000店レビュー記念で訪れた表参道のラスというお店と似た空気も感じました。ただ、客席のゆったり度(ラスは相当詰め込んでいる)や店員さんのホスピタリティを含めた総合力では当店の方が断然上でしたね。

とにもかくにも、レストランチョイスという面では、今年の結婚記念日も大正解。家内も大感激していたので、私も多少鼻が高かったです。

  • 前菜①A5サーロイン・メークイン・トリュフ

  • 前菜② 鰆・フォアグラ・キヌア

  • ブラッドオレンジジュースで乾杯!

  • パン2種類

  • 前菜③ ガラバッチャ・シナモン・アーモンド

  • 前菜④ ズワイガニ・ライム・チョコレート

  • 前菜⑤ ストリケッティ・サルシッチャ・チーマディラーパ

  • 魚料理 カジキマグロ・サフラン・アメリケーヌ

  • メインの肉料理は、子羊のストゥファート フリットミスト

  • スパゲッティ ポモドーロ

  • スパゲッティのアップ

  • デザートのボネ

  • ボネのアップ

  • お茶菓子

  • お茶菓子のアップ

  • エスプレッソ

  • 最後に料理のイラストが貰えます。

  • コースメニューは、料理名でなく、テーマと素材名を記載しています。

  • ドリンクメニュー

  • テーブルのセッティング

  • 店内

  • 地下の入口

  • 地下へのアプローチ

  • バーニーズと一体的になったお店です。

  • 地上の入口付近の外観

  • ここの地下です。

2017/02/17 更新

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