トントンマンさんが投稿したホンカトリー(東京/御茶ノ水)の口コミ詳細

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ホンカトリー御茶ノ水、湯島、本郷三丁目/カレー、インドカレー

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 3.9
      • |雰囲気 3.9
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク -
1回目

2024/10 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス3.9
    • | 雰囲気3.9
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

これだけ手の込んだカレーが1,300円で食せる幸せ!

この日のランチは、御茶ノ水エリアにあるカレー百名店であるこちらのお店にチャレンジすることにしました。
長らくランチのメインスポットになっている御茶ノ水エリアの百名店にしては、珍しく長らく未訪問のまま残っていたお店ですが、それは当店の場所が御茶ノ水駅を流れる神田川の向こう側のエリアになることが大きな理由です。

私は、職場が大手町ないし神田錦町にあったため、御茶ノ水エリアでもランチの主戦場は神田もしくは神保町界隈が中心になり、御茶ノ水エリアでも我がテリトリーから見ると駅向こうになるエリアは未開拓となっているお店が多々ありました。

当店は、今から7年前の2017年にオープンしたお店になります。

店主のTさんは、会社員としておよそ四半世紀の間ベルギービールの輸入販売事業に携わってきましたが、50 歳を迎えるに際して一念発起して独立、当店をオープンすることを思い立ちました。

カレーの専門知識は皆無だったそうですが、元来家で友人たちに料理をふるまうのが大好きで、飲食店の創業に会社を辞めてまでやる価値を見出していたのだと思われます。
実際に始めてみるとわからないことだらけでしたが、試行錯誤や創意工夫を求められる環境は幸せだと前向きな思考を心掛けたと言います。

店名のホンカトリーは、カレーと関係のあるものでは無く、歌学における和歌の作成技法の1つ「本歌取り」から来ているそうです。
本歌取りは、現在放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」をご覧の方は耳にしていると思いますが、有名な古歌(本歌)の1句もしくは2句を自作に取り入れて作歌を行う方法で、主に本歌を背景として用いることで奥行きを与えて表現効果の重層化を図る際に用いたものです。
いずれにせよ、これを店名に持ってくるあたりにもTさんの非凡さを感じることが出来ますよね。
Tさんのカレー作りの信念などといったものとも何らかの関係がありそうな気がします。

当店の場所は、湯島2丁目になりますが、この辺りは坂が多い土地柄で、当店も新妻恋坂から伸びる横見坂と傘谷坂の中間を走る坂道沿いにあります。
すぐ近くには、御霊信仰に基づく神社で、京都の御霊神社(上御霊神社・下御霊神社)などと同じ「八所御霊」を祭神に祀る「湯島御霊社」があります。

ランチタイムは、11時から営業しているお店で、平日の11時10分前にお店に着いたところ、特に待っている人はいませんでした。
11時2分前にお店はオープンし、店主のTさんから店内へ進むように言われましたので、私の後に並んだ女性2人客と一緒に入店します。

店内入ると、右手壁際に待ち客用の椅子が5脚並んでいる通路があり、その先に厨房とそれを囲むL字型のカウンター席が7席並びます。
古いレビューには9席と書かれているものがありますが、新型コロナ禍で間引きされているようです。
私は、一番奥の席に座りました。
椅子は、スプリングが効いている古いタイプの椅子です。

メニューは、店頭及び卓上に置かれたボードに書かれているもののみで、これには日付が書かれており、日替わりメニューのようです。
この日は、
①シラス+ソイミート
②チキン+レンズ豆
の2種類で、お値段は@1,300円均一です。
シラス+ソイミートを注文しました。
ライスの量は180gを基本として希望により増減出来るのですが、何も言わないと180gになるようです。

カウンターから厨房の調理風景が丸見えですが、炊かれたバスマティライスが薄い布に包まれて置かれており、そこから皿の上によそったライスの上にタッパーに入っている各種副菜のトッピング(優に10種類以上はある。)を一つひとつ乗せていきます。
並行して鍋に入っているカレーを弱火で加熱し、トッピングが終わった頃に熱々に温まるように調整しています。
ライス、カレーはそれぞれ別の器に盛られていますが、なかなか重厚な器で、どうやら大分県日田市の小鹿田焼きのようですね。

丁寧に作っているのが分かるので、それを見ていると待ち時間は特に苦になりませんが、待つこと20分ほど掛かっての提供となりました。

ライスの上は副菜のトッピングで溢れて見事な色合いですし、黄色いカレーの中に浮かんだ釜揚げシラスの白い色も目立ちます。

卓上には5種類の薬味が置かれており、それぞれに細かい解説が付されています。
指南書に従い、ライスの上にナンプラーとエビチリココナッツフリカケを少量振りかけて、カレーを少しづつライスの上にかけながらいただきます。

カレーは、Tさんがこれまで食べた料理を参考にして独自に調合したものですが、ココナッツの風味が比較的強めに主張しているカレーで辛さはそれほどではありません。
ソイミートは思いの外弾力があって、煮込まれてカレーと一体化しており、シラスとも相性が良いです。
これを多種の副菜が乗ったバスマティライスにかけますが、穏やかな酸味が効いており、時おり感じられるスパイス感と、多彩な副菜による歯ごたえがとても心地良いです。
薬膳的要素もありそうな感じがして、量は多いながら胃もたれしない秀逸なB級グルメです。

諸物価高騰の折で、当店も2024年の年初にそれまでの1,000円から1,300円に値上げされていますが、これだけこだわったカレーですので、コスパ的な納得感も高いです。
とにかく店主のTさんが全身全霊を込めたカレーという感じで、素晴らしいのひと言です!
この日は退店した11時半でも空席がありましたので、平日なら穴場感があるのも魅力ですね。

  • シラス+ソイミートのカレー@1,300円

  • トッピング満載のバスマティライス

  • シラス+ソイミートのカレー

  • カレーをライスにかけました

  • 卓上調味料

  • メニューはこれだけ

  • 店内はカウンター7席のみ

  • 混雑時は店内に待ち椅子5脚有り

  • 外観

2024/10/16 更新

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