恥ずかしながら、50オヤジはこの歳なるまで珈琲に余り興味が持てなかった。
勿論これまでの人生で旨い珈琲飲んだコトは何回も有るが、だからといって自ら進んで珈琲にハマるコトは不思議と無かったんよ。
世に云う《珈琲マニア》の過剰な拘りもイマイチ理解出来なかった。
珈琲豆の選択から始まり、挽き方やドリップ方式はたまたミルやポットにカップ、挙句の果てには計量スプーンや保存容器まで。
《珈琲マニア》の尋常じゃない拘りに俺的には「そこまで拘らんでも…」って、つい最近まで思ってた。
ところが近年キャンプするようになってから、自然の中での一杯の珈琲の有り難さに目覚めてしまった俺。
普段飲んでる市販の珈琲では物足りなくなってしまったんよ。
「なんか旨い珈琲ないかしら?」って思ってた。
そんな時、大手飲料水メーカーの珈琲新商品のプロモーションの一環としてPOP UP STOREの仕事にデザイン・設計として関わる機会を得た。
devils-gift.com
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メーカー曰く「大人のキャンパーの為の珈琲」だってさ。
《ふもとっぱら》で行われたアウトドアイベントに出店したPOP UP STOREのOPEN当日に試飲させてもらったよ。
オッ、コレは中々イイカンジじゃね?
今まで飲んできた珈琲とは全く別物な味わい。
ウィスキー樽で熟成された芳醇かつ強烈な風味は、ともすればエグ味や苦味と思われ兼ねないが、絶妙なバランスで馥郁たる旨味を保っている。
コレだよコレ〜!
俺はこーいう珈琲求めてたのよ〜。
その後、当然キャンプにも持って行ったぜ。
厳寒の雪中キャンプでの熱〜いBLACK COFFEEや、酷暑の夏キャンプで大量の氷で作るICE COFFEE等、厳しい自然環境の中でこそ際立つ旨さだよ。
コレはまさしく「大人のキャンパーの為の珈琲」だったぜ〜!
(因みに、俺的にはチョイ薄めにドリップした方が、この特徴的な豆の香りを楽しめる気がするよ。)
所謂
《ハレとケ》に例えるならば、これは非日常の
《ハレ》の珈琲じゃね。
んでも
《ハレ》であるキャンプ珈琲としては申し分ないけど、
普段飲みとして日常使いにはキャラが立ち過ぎる風味なのも正直なところ。
なんか普段飲みに適した
《ケ》の珈琲ないかしら?って探してた。
そんな或る日、仕事で小山を訪れた際に行った高評価ラーメン店
《yokokura store house》ラーメン自体も超絶美味かったけど、珈琲も評判高かったのよ。
試しに一杯頂いてみると…
コレだよコレ〜!
俺はこーいう珈琲求めてたのよ〜。
上質な香りと僅かな酸味、すっきりとした飲み口ながらも旨味も深い。
何よりも風味のバランスが良いから何杯でも飲めるね。
お勧めの
《yokokura blend》を豆で購入。
家に持ち帰って毎日楽しんだよ。
ミルで挽けば、とんでもなくイイ香りがするぜ。
コレは凄い珈琲だ!
んでも、日常的に飲んでるから当然残り少なくなってきた。
焦った俺は取り寄せしようかとネットで検索したけど、なんか通販対応はしてないみたい…
マジか?直接買いに行かなきゃダメなの?
だけども小山は遠いぜ〜!
さらにネット情報を漁ってたら、ココの珈琲を監修提供してるのは東京の聖蹟桜ヶ丘に在る別の珈琲専門店みたい。
オォ〜聖蹟桜ヶ丘ならすぐ近所じゃん!
早速行ってきたよ。
http://takbeans.com/聖蹟桜ヶ丘の住宅地に住む
《tak beans》なんか拘り有る手作り感満載で好感持てる店構えだな。
珈琲の品揃えも豊富そうで、なんだかヤリそうな予感。
早速入店してお目当ての
《yokokura blend》有るのか聞いてみたよ。
長髪を後ろで束ねた如何にもな若い店主曰く
「それならこちらの
《get over》が該当します。
も少し濃い目がお好きなら
《independent》がお勧めですね。」
カウンター前にズラリと並ぶサンプルメニューを指しながら説明してくれた。
それじゃあ本命
《get over》を300gとお勧めの
《independent》をお試しで100g下さいな。
豆の包装を待つ間、店主と暫し
《yokokura》繋がりでラーメン談義。
如何にもな容貌な店主だが、意外に気さくでイイカンジだね。
珈琲への拘りも半端無さそうだし、今後は珈琲知識皆無のバカ舌50オヤジにも色々教えてくれそうだな。
んで、帰って早速
《get over》をミルで挽くと、忽ちとんでもないイイ香りが立ち昇る。
じっくりドリップして先ずは一杯飲んでみた。
オ〜やっぱ旨い珈琲じゃん!
んでも、なんか
《yokokura blend》より若干芳醇な風味が有るような気がするのは気のせいか?
何にしろ、コレで俺の
《ハレとケ》珈琲の揃い踏みたぜ!
だけども、全ての物事にカタチから入る50オヤジ。
気付けばいつの間にやらミルやポットにカップ等の珈琲関連器具が増えてるし…
コレで俺も《珈琲マニア》の仲間入りってか?
ただ心配には及ばない。
雑な性格50オヤジは緻密な拘りなんて出來ゃしないぜ…