50オヤジさんが投稿したせきのや(兵庫/香住)の口コミ詳細

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旅の思い出

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せきのや香住/料理旅館、かに、海鮮

1

  • 夜の点数:4.6

      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.0
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2016/02 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.0
    • | 雰囲気3.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0

『超絶ギャラクティカマグナム!冬の日本海 蟹砦の咆哮!』

昨年末より進行してた、神戸の仕事がひと段落。
本日お客様に物件を引渡し、無事終了と相成ったんヨ。
協力して貰ったオヤジ2号と打ち上げダ〜!ってんで、遠路遥々やって来ました蟹の聖地香住港!

今夜は蟹喰って、蟹喰って、蟹喰うゾ〜!

やっぱ、この辺りって東京からだと、きっかけナイと中々来れない。
( 神戸からだって、3時間かかるヨ〜。)
「神戸の打ち上げやるなら、絶対ココ行くゾ!」って固くココロに決めていた。
蟹シーズン真っ盛りだしネ〜!
この機会逃したら、当分来れなかっただろうナ〜。

本日のお泊りは「せきのや」さん。
食べログ検索してたら見っけたトコ。
ブランド蟹をたらふく喰わしてくれるみたい。
なんかワクワク50オヤジ達。

宿の前には日本海。
みぞれ混じりの北風に、どんよりとした鉛色の空と砕ける波濤、オォ〜演歌じゃん!
今夜は、当然ぬるめの燗だよナ〜。
お風呂入ってマッタリしたら、お待ちかねの蟹喰いタ〜イム!
食事部屋に入ると、山盛りの蟹様が鎮座ましましてるヨ〜!

コーフンした50オヤジとオヤジ2号は「○✖️□△〜!」って、意味不明な歓声を上げ、歓喜の舞を蟹様に捧げたゾ!
席に着きビールで乾杯してたら、次々に料理が運ばれて来た。

本日お願いしたのは、『番蟹フルコース』だヨ〜。

先程の山盛り蟹様は焼と鍋用で、別に手桶イッパイの蟹様は刺身用、さらに大皿一杯のグラマラスな
茹で大蟹様が1人一杯ずつ、併せて蟹ミソ満載の甲羅が×3個 …
追い討ちを掛けるように、地場魚の刺身・生海老・のどぐろの塩焼き・鍋用の山盛り野菜が並び、
炊飯器には雑炊用の御飯が控えてる。

「むぅ、コレは … 」って、50オヤジとオヤジ2号は絶句した…

どう見ても4人前以上あるゼ!

「無理っス!喰いきれないっス!」喰う前から白旗揚げるオヤジ2号。
「今から泣きゴト言ってんじゃねーヨ!とにかく喰うしかねーダロ!」って、ちとプチ切れ50オヤジ…
「そうっスネ、がんばりま〜す!」なんか頼りないオヤジ2号。

気を取り直し「イタダキマ〜ス!」

● 地場魚の刺身
大量の蟹様がスタンバイしてるんで、「気分は、もう蟹〜!」ってなってたけど、
一口食べたら「オ〜!なんじゃコリャ!」
さすが漁港の町、スゲ〜食感じゃねーか⁈
コレは旨ぇナ〜。

● のどぐろの塩焼き
早く蟹様を食べたいんだけど、せっかくの焼魚も暖かい内に食べたいじゃん?って箸をつけたら、
「コレも旨ぇ〜!」
塩加減と焼き加減が絶妙だヨ〜!
パリッとした皮とジューシーでホロリとした身の味わいが堪らんナ〜!
魚にゃウルサイ釣師オヤジ2号も「コレは旨いっス!コノのどぐろ只者じゃ無いっス!」って、大絶賛だヨ〜。

コレには、当然ポン酒でしょ!

● 香住鶴ぬる燗
「オホッ!ぬる燗旨ぇ〜。」なんとも優しい味わいだナ〜。
香住鶴は蟹喰いに特化したポン酒なんだって、珍しいんじゃネ?
演歌な宿で、優しいぬる燗で焼魚つっつく演歌なひと時。
50オヤジは、シアワセでございますル〜。

● 蟹刺
お待たせしました!
柴山港『箱蟹』(500〜600g級)の極上位だって。
漁港と漁船のタグが付いたブランド蟹脚が、手桶にイッパイだヨ〜!
スゲ〜綺麗な蟹刺だナ〜!
早速ホジホジせせって、イタダキマ〜ス!

アラ!意外に身離れイイよ。
上手く外せば、ズルリと取れる。
透明感のある剥き身を山葵醤油にチョンとつけ、チュルンとほうばった。

「う、旨ぇ〜!」思わず吼える50オヤジとオヤジ2号!
瑞々しさとネットリさが同居した食感だゼ!
以前食べたモノとは、全くの別物だナ〜。

オッ?剥き身片手にオヤジ2号が何やら思案中。

「コレって、シャブシャブにしたらウマイんじゃないっスか?」
「オ〜!お前にしちゃナイスアイデアじゃねーか。鍋に出汁沸いてるから、やってみようゼ!」

蟹鍋用の出汁の中で数秒シャブシャブすると、剥き身が弾けてきたゾ。
超レアなコレは、そのままいってみる。

「クゥ〜ッ!コレも旨ぇ〜!」

表面はフワっとして、中は瑞々しいレアな食感。
「旨ぇ!旨ぇ!」って、刺身とシャブシャブを交互に愉しむ50オヤジとオヤジ2号の鼻腔に
香ばしい匂いが飛び込んで来たゾ!
オット、焼蟹焼けたみたいだヨ〜。


● 焼蟹
柴山港『番蟹』(1kg級)の極上位。
ホットプレートの上で、焼蟹出来上がり〜。
程よく焼けた蟹脚をホジホジせせってイタダキマ〜ス!

「ウォッ!超旨ぇぇぇ〜!」
「コレって、刺身やシャブシャブとは別物っス!ホント旨いっス!」

炙ったコトで香ばしさが出た蟹肉は、ハンナリと火が通ってるけど、ジューシーで超旨い。
刺身・シャブシャブ・焼蟹、同じ部位でも全然違う味わいだゼ!

なんか贅沢だナ〜。


● 蟹味噌甲羅焼 (番蟹×2・箱蟹×1)
今度は、ホットプレートの上で蟹味噌がグツグツして来たゾ!
先ずは、小振りな『箱蟹』から食べてみた。
緑がかった味噌を一口…

「ウオォォォォォォォォ〜‼︎ コレはギャラクティカマグナムだ〜‼︎」

なんちゅう深い味わい!なんちゅう食感!
こんな蟹味噌喰ったコト無いヨ〜!
50オヤジは、銀河の果てまでブッ飛ばされたゾ〜

なんて吼えてたら「シャカ!シャカ!ズルッ!ズルッ!」って、音がした。
ふと見ると、オヤジ2号が『番蟹』の甲羅抱えて、味噌を啜り込むように一気喰いしてけつかる!

「お前ヨ〜、さすがにその喰い方は勿体ナイだろ… 」

呆れる50オヤジに「ハァハァ!だってぇ、超ウマイんっス!こんなウマイもの食べたコト無いっス!」
呼吸も荒く、目も虚ろ、コイツ完全にイッちゃってんナ…

「50オヤジサン!こんなウマイものご馳走してくれてアリガトウゴザイマス〜!」

コイツ涙目なってるヨ〜。
「オ〜!そんなに喜んでくれるとは…イヤイヤ!バカ言ってんじゃねーゾ!割り勘だし!」
な〜んてコト言いながら、50オヤジも『番蟹』の蟹味噌食べてみたヨ。
ひと回り大きな甲羅の中で、『箱蟹』よりチョイ濃い色合いの味噌がフツフツと煮えている。
カニスプーンで一口してみると…

「な、なにぃ⁈ コレはギャラクティカファントムだ〜‼︎」

さらに濃厚な旨味と食感!
コレは凄い!
なんちゅう蟹味噌ダ〜!
なんか、旨すぎて気を失いそうだヨ〜。
ギャラクティカマグナム・ギャラクティカファントムの秘技2連打を喰った意識朦朧50オヤジだけど、
まだまだヤル事残ってる。

甲羅に「香住鶴ぬる燗」をチョイ注ぎ、カニスプーンで慎重にステアする。
再度甲羅を軽く炙って《The Crab Brains Hot Cocktail》の出来上がり〜!

さて、お味は…

「ウオォォォォォォォ〜!コ、コレは超絶ギャラクティカマグナムだ〜!!!」

さらに円やかで優しい味わいになってるヨ〜!
蟹味噌と香住鶴の完全なる調和、お互いの旨味を昇華させている。
素晴らしい…

50オヤジは、宇宙の果てまでブッ飛ばされたゾ〜!


● 茹蟹『沖蟹』(600〜800g級)の極上位。
蟹味噌に打ちのめされ、ハァハァと荒い呼吸の50オヤジとオヤジ2号。
お次の対戦相手は「茹蟹」様だヨ。
オォ〜!なんてグラマラスなお姿なんでしょ。
なんかエロくて、惚れ惚れするナ〜。
手早く解体して、身をホジホジせせるヨ〜。
50オヤジが、たっぷり詰まった身を集めて三杯酢でパクリといったと思いねぇ。

「クゥオォォォォ〜!コレは、ウイニング・ザ・レインボー‼︎」

なんちゅう瑞々しい食感!
なんちゅう滋味深い味わい!
刺身や焼きもイイけど、コレは別格。
素晴らしい…

「ウアァァァァ〜!旨ぇ〜!」
「……………」
「クゥゥゥゥゥゥ〜!堪らんっス!」
「……………」
「ワワワワワ〜!茹で味噌最高〜!」
「……………」
「アゥゥゥゥゥゥ〜!生きてて良かったっス〜!」
「……………」

黙してホジホジ身をせせり、喰らっては咆哮を繰り返す、50オヤジとオヤジ2号の(叫びと沈黙)は、
その後も暫らく続くのであった。


⚫︎ 蟹鍋『番蟹』(1kg級)の極上位。
コノ時点で、2人共に超満腹だゼ〜。

「苦しいっス!やっぱり、全部喰そうに無いっス!」
「俺も喰そうに無いナ…ココは、四捨五入しないと無理だゼ!」
「四捨五入って…?」
「旨そうなトコだけ食べるってコトだヨ。」

冷たく言い放つ50オヤジの言葉に衝撃を受け、狼狽するオヤジ2号。

「なんてコト言うんっスか!勿体無くって、ボクにはできません!」
「オマエの気持ちは、充分過ぎるほど良く分かる。俺だって同じ気持ちだヨ。だけど、
ココは現実を直視しなきゃイケないゼ…」
「でも、そんなコトしたら、ボクは死ぬ時に(あの時、蟹脚の先っぽの肉せせっとけば良かった。)
って、絶対後悔するっス! 」

「でもヨ〜、よ〜く考えてみな。
①ココの食事終了時間20:30まであと15分。
②コノ大量の蟹と野菜の鍋
③更にラスボスの雑炊が控えてる
④包んでもらって、お土産にする訳にはいかない
⑤すでに俺ら、超満腹

以上①〜⑤の諸条件から導き出される答えは、もう分かるよナ… 」

余りに冷徹な現実を突きつけられ、暫し茫然とするオヤジ2号…

「分かりました。それしかナイっすよネ… 」肩を震わせ、絞り出すように承諾するオヤジ2号。
なんかカワイソウ…
「オ〜!分かってくれたか。んじゃ、残してしまう蟹様にお詫びしてから、効率良く鍋片付けようゼ!」
オヤジ二人は、蟹鍋様に向かい合掌したヨ。

そのまま残すの確かに勿体無い。
せめて出汁を取る為、全ての蟹と野菜の大半を鍋に投入したゾ!
待つコト数分、煮えてきたゾ。
熱々の脚の太いトコだけ選んで、ホジホジせせりイタダキマ〜ス!
コレもメチャ旨い!

白菜・春菊最高じゃん!
ただ、たくさん食べれないのがヒジョ〜ニ残念!
まだまだ、蟹様イッパイあるヨ〜!
も少し頑張ろうって食べてたら、なんか意識が朦朧として来た50オヤジ達…
お腹パンパンだゼ〜!

「もう無理っス〜」

オヤジ2号もパンパンみたい。
ココで涙の決断ダ!
一度鍋を空けて、雑炊の準備に取り掛かるヨ…
蟹様と野菜サン、ごめんヨ。

御飯を投入して、再度待つコト数分…
蟹雑炊の出来上がり〜!
なんか喉元までの満腹感なんだけど、一口だけでもって食べてみたら…

「ウォッ!なんじゃコリャ〜‼︎」

コノ雑炊超旨いゼ〜!
大量の蟹と野菜の旨味がハンパナイ!
喉元まで満腹だった50オヤジとオヤジ2号なんだけど、旨い旨いって雑炊喰い進む。
気がつけば、完食だゼ!

「くっ苦しいヨ〜」って、その場に倒れ込む50オヤジ達。
もう、なーんも喰えんゾ!
その時、ハァハァと荒い呼吸のオヤジ2号が言い出した。

「そう言えば、コノ辺りって但馬牛有名なんですよネ〜。ボクは明日、肉喰いたいっス!肉!」
コノ野郎〜!コノ状態で、なんちゅうコト言いやがる!
「ヤメロ!考えただけでもリバースじゃ!」と、思わず激オコ50オヤジだけど、
腹に力入れられず蚊の鳴くような声しか出ない。
「そうだ!明日帰りに城崎温泉寄って、但馬牛喰いましょうヨ。とにかくボクは肉喰いたいっス!肉!」
「ヤメロ〜ヤメてくれ〜…」

50オヤジの切なる嘆願も意に介さず、オヤジ2号の肉攻撃は夜更けまで続くのであった…


後記

最後は超満腹で苦しかったけど、正に超絶ギャラクティカマグナムな蟹様でした〜!
以前、城崎温泉でも食べたけど、ちょっと別次元のシロモノだった…
色んな意味で衝撃的な一夜だったヨ〜。
でもココは、最上級の蟹料理を提供してくれるけど、他のサービスは必要最低限。
( 蟹喰ったら寝ろ!)的なトコがある。
なんか蟹喰いの玄人が来る宿のイメージだヨ〜。
( 50オヤジは全然OKだけどネ〜。)

いゃあ〜凄い蟹頂きました。
ごちそうさまでした〜!

後記2

50オヤジ達は御一人様¥34000前後のコースだけど、最上コースは、
御一人様¥75000前後で極上ブランドの《黄金蟹》ってのが有るみたい。
50オヤジ達のコースでも超絶だったのに、その上はどうなっちゃうんだろ?

もしかして悶絶か~?
超気に病む50オヤジ…


  • 山盛りの蟹様が鎮座ましましてるヨ〜!

  • 焼蟹・蟹鍋 柴山港『番蟹』(1kg級)の極上位。

  • プレデターな面構え

  • グラマラス~

  • 茹蟹 柴山港『沖蟹』(600〜800g級)の極上位。

  • 蟹刺 柴山港『箱蟹』(500〜600g級)の極上位

  • 山盛りだヨ~!

  • ブランド蟹!

  • さすが漁港の町、スゲ〜食感じゃねーか⁈

  • のどぐろの塩焼き

  • コノのどぐろ只者じゃ無いっス!

  • 蟹刺 スゲ〜綺麗な蟹刺だナ〜!

  • 瑞々しさとネットリさが同居した食感だゼ!

  • シャブシャブ クゥ〜ッ!コレも旨ぇ〜!

  • 蟹味噌甲羅焼

  • 箱蟹味噌

  • ウオォォォォォォォ〜‼︎

  • ギャラクティカマグナムだ〜‼︎

  • 番蟹味噌 ギャラクティカファントムだ〜‼︎」

  • The Crab Brains Hot Cocktail 超絶ギャラクティカマグナムだ〜!!!

  • 焼蟹

  • ハンナリと火が通ってるけど、ジューシーで超旨い。

  • ウォッ!超旨ぇぇぇ〜!

  • 茹蟹

  • クゥオォォォォ〜!

  • コレは、ウイニング・ザ・レインボー‼︎

  • 蟹鍋 白菜・春菊最高じゃん!

  • 蟹雑炊

  • ウォッ!なんじゃコリャ〜‼︎

  • コノ雑炊超旨いゼ〜!

  • 香住鶴ぬる燗

  • 遠路遥々やって来ました香住駅

  • 翌日快晴「せきのや」サン

  • 演歌な海だゼ!

  • 近所の土産店で香住蟹買っちゃった。

  • 城之崎温泉ロープウエイ

  • 城之崎温泉全景

2016/03/01 更新

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