2回
2020/07 訪問
下調べなしでの入店。しかしクオリティの高さに脱帽の蕎麦。
今日は北18条駅近くにあるホテルに宿泊。格安ホテルだが便が良くよく使っている。
宿泊時に、札幌市が行っているようだが、食事券の配布があった。一泊につき一人3000円の商品券。タクシーや食事に使えるとのこと。家内と私が二名で二泊するので、合計12000円分も!!どんな仕組みなのかはわからないが、とにかくうれしいではないか!!
ホテルから一番近いこのお店を選択。何も下調べをしていない。お金がかからず楽しめるのだ。少しは冒険心をもってお店に入店するのもいいではないか。
ホテルからお店は1~2分で到着だ。お店の入り口は小さく感じるがきれいだ。「豚丼にてんぷらの乗ったラーメン?それと蕎麦か。蕎麦は、てんぷらやいろいろついているんだな。蕎麦一色で勝負。という感じではなさそうだ」という印象で入店。
店の中は清潔感があって綺麗だ。
私は手打ちの蕎麦を趣味としている。とはいっても、年に4回程度だが。自分で打つ蕎麦よりも美味しいと思ったお店は少ない。蕎麦は、三たて。という言葉があり、挽き立て・打ち立て・茹でたてが美味しいとされている。茹でたては当然だが、なにより大事なのは打ち立てだ。私の蕎麦はそんなにすごいものではないが、打ち立てである以上、お店の蕎麦よりは美味しく感じてしまう。という感じだ。
まずは、お店のメニューを観察だ。蕎麦は28 と 更科。そして、太切り。三種類もある。豚丼もおいしそうだし、日本酒もある。そして、おつまみの日替わりメニューは黒板に記載されている。
日本酒のある蕎麦屋はいい。まずはビール。と行きたいところだったが、今回は日本酒いこう。道産酒のコースがある。これは毎日あるわけではなさそうだが、日本酒二種類と、おつまみ3種類(前菜) マイタケとエビのてんぷらにおそらくは28蕎麦。これはかなり楽しいだろう。値段は1980円だ。かなりお得だ。
まずは日本酒を二種類チョイス。日本酒は普段飲まないので評価することは難しいが、しっかりと冷えており、変に口の周りがべとつかずかなり美味しい。どんどん進んでしまう。
そして3種の前菜が。これはすごい。すべてが美味しい。牛筋の煮込みとほうれん草の胡麻和えは秀逸。日本酒のために作ったのだろう。と思うくらいの逸品だ。ホタテガイの蕎麦のつけ汁煮もいい。味付けは軽くホタテの香りがする。歯ごたえも柔らかくかなりのおいしさだ。
次は、てんぷら。まあなんときれいな盛り付けではないか。天ぷらは、天つゆで頂くことになっている。エビはプリプリで半生、揚げ具合は完璧。そして、マイタケのてんぷらはマイタケの風味が口いっぱいに広がる。何とも心地よい。
最後に蕎麦。先ほどの私のうんちくで、三たて。というのがある。茹でたては重要だが、ゆで方のみならず、その後の処理で蕎麦の味は決まる。茹でた後にしっかりとぬめりを取る。その後冷水で麺が締まるまでひやすことが重要だ。私の席からその工程がしっかりと行われているのがわかる。いやー。蕎麦はすごいのかもしれない。そう思った。
蕎麦がやってきた。
ツヤ最高だ。そばつゆと、ネギ。そして山わさびが薬味につく。
この蕎麦はまずはそのままいただこう。おおー。コシ・風味・あとは啜るときの滑らかさが完璧だ。こんなにおいしい蕎麦はなかなか出会えない。次にツケダレにつける。ツケダレは適度な濃度で蕎麦の風味を消さない。薬味の山わさびも合う。でも、この蕎麦は、「すい」という食べ方が合う。そう、お水につけて食べる方法だ。最初に頂いたお冷にこの蕎麦を点けながらいただく。蕎麦の風味が口いっぱいに広がり心地よい。この食べ方は一番蕎麦の味がわかる。そして美味しい。ほぼすべての蕎麦をこの食べ方で完食してしまった。通の方が塩で食べるのを見かける。私もその食べ方は好きだが、塩分過多になりがちであることと、終盤になると、ざるの上に長く残っていた蕎麦が完走し始めて、水分が少なくなり食感がわずかに悪くなるのが勿体ない。なので、水で頂くのが私流だ。
いやー美味しかった、ごちそうさまでした。
今回はうれしい誤算。セットもので頑張っているお店かと思いきやすごく美味しい蕎麦屋だった。
まだ商品券が残っている。こんなにおいしい蕎麦が食べられるのならば、明日もこようか・・・・。
ごちそうさまでした!
2020/07/27 更新
連日ここを選択。息子も合流。家内と私と三人となる。
息子の目当ては豚丼だ。このお店の壁には、ウナギ丼と書いてあるのか?と思うようなポスターがあり、よく見ると豚丼と書いている。豚丼は北海道ではうな丼の代わりとして作られたものだ。という内容が書いてあった。それは知らない情報だ。覚えておかなければ。(息子の豚丼は写メ忘れ)
私は今日は生ビールを選択。昨日は日本酒だったこと、今回はしゃべりすぎてのどが渇いているということからだ。まずは家内と乾杯し一気に飲み干す。いやー。このビールは適切な冷たさだ。非常においしい冷やし加減。同じ銘柄でもお店によって味が異なってしまうのは、グラスの温度・ビールの温度・注ぎ方と雰囲気なのかもしれない。
キツネのペペロンチーノを頂く。キツネは油揚げだ。それに濃度の抑えたそばつゆをベースにした、ペペロンチーノ風味の味付けが凄い。ニンニクと鷹の爪が絶妙だ。ビールに合うではないか!ちょっとした驚きで心が躍る。次は豚肉の煮込を頂く。かなり美味しいではないか!!!うーん。驚きが続く。こっちは日本酒か・・・・。でも今日はのどが渇いているのだ。それでもビールをお替りしよう。
続いて、行者ニンニク入りの卵焼き。私は行者ニンニクが大好きだ。子供のころは隣のおじさんが野生の行者ニンニク(アイヌネギ)をとってきてくれた。それを細切れにして醤油漬けにしてよく食べた。今ではスーパーで買ってきて自分で醤油漬けを作成し、納豆に混ぜたりご飯にかけたり。ステーキのソースやチャーハンに使ったりする。卵焼きにも使ったことはあるがこのお店はどうなんだろうか?ととても興味深い。このお店の行者ニンニクの醤油漬けは刻まずにそのままつけているようだ、それを出し巻き卵の中心に入れて卵焼きとしている。断面が美しい。卵の黄色さが少し薄い。そういう卵の種類なのかもしれないが、出汁も多く入っているようだ。非常に味もバランスがいい。行者ニンニクの風味がアクセントとなっている。これはビールでも日本酒でもいい。
最後のほうになって、やはり蕎麦を食べようとなる。昨日は28そばを食べたので、今日は更科・太切りの10割を食したい。家内は太切り 私は更科。というオーダーで二人で分け合おう。まずは家内の太切りから。かなりのコシ。そして風味。太い蕎麦は案外 ゆでた後の冷水による締めが難しいことがあるが全くそのようなことはない。風味豊かでコシがあって美味。その後私の更科が。細いのにコシがある。そして甘みと蕎麦の風味が同時に口の中に広がり鼻腔内をくすぐる。実は私は更科蕎麦はあまり好きではない。というのは、蕎麦の風味が少ないからだ。蕎麦の実の中央部分を使うことが多い。高級とされているし、ある程度の技術が必要であるが、何より挽ぐるみのほうがわかりやすいおいしさではある。しかし今回の更科はかなりのおいしさで驚いた。風味が心地よい。これも昨日同様に「すい」で頂かねば。ほぼ半分は「すい」で頂いた。
うーん。美味しいなー。もう口の中と頭の中は美味しい蕎麦の風味で満たされている。
最後に蕎麦湯。これもすごい。
昔から、蕎麦屋に行くときは開店直後の蕎麦が打ち立てで美味しい。と言われている、しかし反面、茹で湯(蕎麦湯)がまだ出来上がっていない。しかし最近では、美味しい蕎麦屋では蕎麦湯を別に作っている。このお店も同様だ。ふつうのレストランや定食屋で味噌汁をサーブしているが、それと同じ機器で蕎麦湯をキープしている。なので蕎麦湯はトロトロで非常に美味だ。
私が若いころ、職場の一番偉い人に蕎麦屋に連れて行ってもらったが、「まずはいつものを」と注文。なにを頼んだのか?とおもったら、蕎麦湯そのものだった、湯飲み茶わんに入った蕎麦湯を頂きながらメニューをみて蕎麦を決めていた。美味しい蕎麦湯を飲むといつもこのエピソードを思い出す。美味しい蕎麦湯はいい。
今日で札幌を離れてしまうためしばらく来れないが、リピーター決定だ。
大好きな蕎麦屋は数店あるが、日本酒、蕎麦以外のおつまみになる小料理がある蕎麦屋ではここは一番おいしいと思う。
さて、次回は、エビ天の入ったラーメンもいいなー。蕎麦も捨てがたいが。。。。。
ごちそうさまでした。また再訪させていただきます!