最近は日本でもそこそこ美味しい小籠包を食べることができるようになってきたけど、
ときどき無性に台北の小籠包が食べたくなって行ってしまう。
お気に入りは永康街の「高記」と「群香品」だったけど、
今回行ってみて、「高記」は改装して少し味が落ちた気がした。
「群香品」は変わらず美味しかったが、かつてはほとんど日本人には
知られていなかったのに、今やいろんなガイドブックに載ってしまって、
昼時の店内は半数が日本人だった。
そのせいで、サービスがまったく追いつかない。
美味しくても待たされたりオーダーが通らなかったりしたのでは通う気がしない。
というわけで少々浮気しながら小籠包を楽しんでみた。
小籠包では、今回のベストは「點水樓」だった。
スープの味わいが絶品。
「點水樓」では小籠包の他に小籠湯包と焼き小籠包も試してみたが、
小籠湯包は「京鼎小館」に軍配が上がった。
焼き小籠包は面白いが敢えて食べる必要はないと思う。
それと意外だったのは「小上海」が以前より美味しくなっていたこと。
皮が薄く改善されていて、帆立入りスープが引き立つようになっていた。
今回の2番は「小上海」だった。
しかし、まあ、「永康街高記」「小上海」「京鼎小館」「點水樓」といえば
いずれ劣らぬ名店であり、いずれも美味しかった。
日本でこの水準のものは食べられないと思う。
一方、「永和豆奨大王」の小籠包というのは別物。
前4店のような品の良い小籠包ではない。
しかし、皮が厚く庶民的な味ではあるがとても美味しいし、なにより、
一籠に8個入って200円弱というのは嬉しい。
大好きな朝ごはんである。
ただ、「永和豆奨大王」というのは支店がたくさん在る豆乳屋さんであり、
どこで食べても小籠包が美味しいのかどうかは知らない。
僕が食べているのは吉林路と農安路の交差点を少し北上したところ
に在る「永和豆奨大王」である。
去年、恵比寿に「京鼎樓」が支店を出し、開店当初はシェフが来ていたので
本場並みに美味しかったが、今では見る影も無い。
まあ、しかし、日本では得られない味というものが有っても良いと思う。