今回初めて行ったベトナムの目的の一つは、このフォーである。
日本のベトナム料理店で食べても美味しいが、さて、現地の味やいかに、である。
トランジットのために泊まったホーチミン空港近くのモーベンピック・ホテルのレセプションで「この近くのフォー屋さんを教えて。」と頼んだが「無い。」という答え。
そんな馬鹿な、と粘ったが「無い。」の一点張り。
仕方が無いので、ホテルを出て歩いて探しに行く。
表通りは行けども行けどもフォー屋さんは無い。
「無い。」というのも嘘ではないらしい。
しかしそんなことでは諦めない。
細い路地に踏み込み、どこまでも歩いていくと、路地の奥には完全ローカルの世界が広がっていた。
朝市と路地コーヒーと路地フォーがたくさん。
よしよし、とその中の一軒に入っていく。
英語が通じる気配は無い。
「フォーボー」と言い、指をVの字に。
これで牛肉のフォー二人前の注文はできた、はず。
で、出てきましたよ、フォーが。
うーん、おいしい。
このさっぱりとコクの有るスープは絶妙である。
まあ、この後、ホテルだのレストランだのでたくさんのフォーを食べたけど、やはり、この日の路地裏のフォーが一番であった。