3回
2025/06 訪問
鶏のすべて
本日は二度目の「麺や 一芯」さんです。
前回の初訪問のインパクトが強烈で、早く再訪したいと願っていました。
前回いただいた「鶏しょうゆラーメン」に大変感動した事もあり、券売機の前に立つまで悩みましたが、ここは違うメニューにします。
「濃厚パイタンラーメン(1200円)」「味玉(150円)」「チャーシュー(400円)」を注文。
15分ほどで着丼。
見た目のインパクトが強烈です。
もう「ドロドロ」です。
恐る恐るスープを一口。
ここからは「流石」と唸り続けました。
スープのドロドロさでいくと「天下一品」のこってり以上だと思いますが、本当に脂っこさがなく、上品にすら感じます。
そして粘度は非常に高いのですが、口当たりはサラッとクリーミーに仕上がっています。
この状態に至るまでの丁寧な仕事が想像できます。
麺は濃厚なスープに負けない平打の太麺です。
形状としては山梨の「ほうとう」と言えば知っている人には想像しやすいでしょうか。
前回いただいた「鶏しょうゆ」の麺とは対照的な歯応え、食べ応えのある麺です。
濃厚なスープに負けない麺です。
そして、チャーシュー2種。
これは前回と変わらず。
薫香の高いレアチャーシューと角煮の様なバラチャーシュー。
前回も記しましたが、これはもう料理の一品として成立するレベル。
相変わらずのクオリティです。
「パイタン」を「一芯」さんが作るとこうなるのかと感心せずにはいられません。
またまたレベルの非常に高い一杯をいただきました。
まだ違うメニューも「限定」もあります。
まだまだ伺いたいお店です。
それでは本日もご馳走様でした。
2025/06/16 更新
2024/10 訪問
感動の「鶏しょうゆラーメン」
久しぶりにラーメン食べて感動しました。
こんな醤油ラーメンがあるんや!?
場所は神戸市灘区、新在家駅のすぐ近く。
新在家、六甲道エリアは言わずと知れたラーメンの激戦区です。
昼ごはんはまだ行ったことのないお店にしようと思い、本日は「麺や一芯」さんに伺いました。
時間は11時30分頃。まだランチタイム前という事もあり、どうやら私が最初の客の様でした。
初訪問の流儀に従い、券売機の一番左上「鶏しょうゆラーメン」の食券を購入。トッピングは味玉で、1200円+150円のしめて1350円。
食券を渡しカウンターで待っていると、私の後に入店されたお客さんが「チャーシュー炊き込みご飯」なるものを現金支払いにて注文。
ちょっと気になり過ぎます。
負けじと?私もサイフから150円出して追加注文。
楽しみがもう一つ増えた気分です。
待つ事10分程で着丼。
ルックスは、それはもう醤油ラーメンの見本の様な佇まい。
逸る気持ちを抑え、まずはレンゲでスープを一口。
淡麗とさえ言える様なキレのある醤油の風味。
濁りのない見た目からは想像できない程、鶏の出汁がしっかりと感じられます。
本当にシンプルな味わいなのですが、それだけに鶏以外の素材で誤魔化したりしていない本物の「鶏しょうゆ」のスープです。
次に麺です。
驚くほど柔らかく茹でられています。
モチモチを通り越してトロトロと表現して良い程です。それでいて箸で持ち上げても切れたりする事はありません。麺の素性の良さを感じさせてくれます。
このかなり柔らかめに茹でられた麺は先述のスープとの相性がすこぶる良い。
スープを最大限に活かす麺、そんな印象です。
チャーシューは燻製の香りがするモモ肉の様な部位のものと、角煮の様なバラ肉の2種類。
強過ぎない燻製香がこのラーメン全体の良いアクセントになっています。
また、バラ肉チャーシューは箸で解ける程に柔らかく、一つの料理として成立するレベルです。
さらに、追加で注文した「チャーシュー炊き込みご飯」が、これまた絶品。
チャーシューの端切れを使って、そのタレで炊き込まれたものだと思います。
仄かな生姜と牛蒡の野趣のある風味がラーメンのスープと好対照で、150円という価格から考えれば必ず注文すべき一品です。
いやはや、驚きました。
もうとにかくなんと形容して良いか分からないぐらいに「ウマい」!
ラーメンはコッテリ派!
あっさり系の醤油ラーメンなんて食べない!
三度の飯より二郎系が好き!
そんな人達にこそ食べて欲しい一杯です。
感動しました!
ご馳走様です!
2025/03/20 更新
衝撃的な邂逅から1年が経ちました。
どうしても「あの一杯」が頂きたくなり、三度訪れました。
私の中の醤油ラーメンの最高峰の一つ、新在家の「麺や一芯」さんです。
目的は件の「鶏しょうゆラーメン(1200円)」。
あの味に再び相見えると思うと気持ちが昂りますが、もしかすると過去の自分の過大評価であったのかも知れないという思いも過ります。
ここは食べてみるしかありません。
食券を購入し席に着きます。
そして今回も隣のお客様が現金で追加注文した「ミニチャーシュー丼(200円)」に釣られてしまいました。
誘惑の多いお店でもあります。
10分弱で着丼。
そのビジュアルから味の記憶が少しずつ蘇ってきます。
先ずはスープを一口。
パズルの継ぎ目が合わさるように、記憶の味と今口にした味が合致して行きます。
澄んだ味わいの鶏の出汁には動物性特有の臭みや濁りは一切ありません。
鶏ガラだけではない「何か」を感じるのですが、それが明確には分かりません。
昆布なのか、イリコなのか、もしくは違うものなのか。
いずれにしても緻密に組み上げられた完成度の高い出汁であることは確かです。
そして、このスープの輪郭を形造る醤油の味と香り。
これほどのスープにはそうそう出会えるものではありません。
麺も特徴的です。
やや平打ちのようなストレートの中細麺。
灌水や卵の匂いのしない、おそらく純粋な小麦だけの麺だと思います。
スープの香りを損なうことのない、スープを活かす麺です。
そして、かなり柔らかめに茹でられた麺と淡麗で奥深いスープとの相性は本当に素晴らしいです。
チャーシューは2種。
バラ肉の角煮のようなチャーシューは相変わらずの柔らかな食感。
脂身と肉がホロホロと口の中で溶けていくようです。
レアチャーシューに関しては、前回からマイナーチェンジしているかも知れません。
前回はやや強い薫香を感じたのですが、今日に関してはそれよりも黒胡椒の刺激を感じました。
柔らかく仕上がっていますが、同時に肉の野趣も感じる出来栄え。
前回同様この一杯のアクセントはこのチャーシューだと思います。
追加注文した「ミニチャーシュー丼」も秀逸。
賽の目にカットされたチャーシューの端切れはご飯との相性も当然に抜群。
そしてなんといっても200円という価格です。
普通に考えればライスの値段でしょう。
これを注文しない手はありません。
気がつけば丼を両手で掲げてスープまで飲み干していました。
やはり、過日に私が感じた印象は決して間違いではありませんでした。
この味は醤油ラーメンの一つの到達点かも知れません。
これからも、何度も伺いたいお店です。
それでは、本日もご馳走様でした。