3回
2025/06 訪問
塩もまたスゴイ
前回のインパクトが強烈で、また伺いました。
2回目の訪問の「鈴鳴食堂 三番館」さんです。
前回訪問時からもう決めていました。
今日は「塩」です。
前回はわんぱくに「チャーシューわんたん麺」にしましたが、本日は「わんたん塩そば(1100円)」です。
まずは注目のスープから。
第一に温度が凄く高いスープです。
そのせいで口にする前から香りが立っています。
味は驚くほどの透明感があり、醤油味とはまた別物です。
前回ほどは魚介系の味がしないので、そもそも塩と醤油では出汁が違うのかも知れません。
塩味は本当に薄いのですが、やはり出汁がスゴイので物足りなさを感じることはありません。
そして、「三番館」さんは、やはり麺が良い。
柔らかめに茹でられた中細のストレート麺は、かん水などの香りがなく、出汁の味や香りを決して邪魔しません。
出汁を味わうための麺だと思います。
そして、わんたん。
こちらも具の味付けは控えめでシンプル。
大きめの皮が食感のアクセントになっています。
きっと歳をとっても食べ続けられる料理はこういう物なんだと思います。
二度目の訪問で確信しました。
やはり旨い!
それではまた伺います。
本日もご馳走様でした。
2025/06/04 更新
2025/05 訪問
出汁ってスゴイ
新しい物に出会う事。
美味しい物を食べる事。
これに至高の喜びを感じる私にとって、仕事で外出の際のお店の新規開拓は必然なのであります。
そして本日も素晴らしいお店と素晴らしい味に出会う事が出来ました。
本日は東灘区青木の「鈴鳴食堂 三番館」さんにお邪魔しました。
今年の3月にオープンしたばかりのお店の様です。
カウンターのみ8席の小さなお店です。
物腰の柔らかい店長はいかにも美味しそうな料理を作りそうなルックスをしています。
高まる期待。
メニューを見ながら「チャーシュー麺」にしようか、「わんたん麺」にしようか悩んでいましたが、ここはやはり「チャーシューわんたん麺(1450円)」でしょう。
少しばかりの罪の意識に苛まれながら注文です。
5分程度で着丼。そして勝利を確信。
「これ絶対美味いヤツやん!」というビジュアルです。
逸る気持ちを抑えて、まずはスープを一口。
最初の印象は鰹、鯖などの魚介類の出汁が勝っています。鶏などの動物系の味は強くは感じません。
鰹節などの出汁は私の様な素人が取ると酸味が強く出る傾向がありますが、それが全くありません。
蕎麦のような和風の出汁のようにも感じますが、香味油のアクセントで見事にラーメンの出汁になっています。
醤油のコクを感じるものの、出汁がしっかりと味の骨格を作っているので塩分もあまり感じません。
それでいながらぼやけた味にはなっていない。
見事としか言いようがありません。
次に麺。
中細のストレートの麺です。
見た目は非常にシンプルですが、とにかく茹で加減が素晴らしい。
一般的なラーメンの茹で具合と比較すれば少し柔らかめだと感じましたが、それがスープと最高の相性です。
そして、食べ進めていくと感じる麺の素性。
卵や灌水などが入っていないので麺に余計な香がありません。
出汁を際立たせる為の麺と茹で加減だと感じました。
チャーシューは脂身が程よくある肩ロースの様な部位。
全体の中ではこの味がアクセントになっています。
そして、わんたん。
こちらは皮のプルンッとした感触が食感のアクセントになっています。
味付けは控えめでこちらもスープとの相性が抜群です。
とにかく出汁を活かす為の全体のバランスが素晴らしい。
計算され尽くした完成度の高い一杯でした。
女性や高齢のお客さんが多くおられましたが、ボリュームもしっかりとあり、40代男性の私でも満足度の高さを十分に感じました。
いやはや、フラッと入ったお店でこのクオリティに見えるとは思ってもおりませんでした。
脱帽であります。
美味かった!また伺います。
それでは、ご馳走様でした。
2025/05/09 更新
師走に入り季節が一気に進みました。
全国的に夜にかけて気温が急激に低下するようで、ここ神戸でも昼になっても気温が上がって来ません。
こんな日は温かいものを食べたくなるものです。
本日は仕事で東灘区です。
温かく、そして美味しい物をいただきに「鈴鳴食堂 三番館」さんに伺いました。
今年の3月にオープンした比較的新しいお店ですが、訪問するのは3回目。
私が、今最も注目しているお店の一つです。
注文したのは「チャーシューわんたん麺(1450円)」。
細部にまでこだわる「鈴鳴食堂 三番館」さんの一杯を味わい尽くすにはこれが一番だと思います。
待つ事5分ほどで着丼。
惚れ惚れする様な美しいビジュアルです。
先ずはレンゲを手に取り、スープからいただきます。
レンゲを口に近づけると漂うのは魚介出汁と醤油の香り。
一口含むと透明感のある醤油のキレと同時に鰹や鯖などの深い味わいを感じます。
酸味が立たないように丁寧に取られた出汁の味わいは見事としか言いようがありません。
そして、和風の出汁でありながら香味油のおかげでラーメンのスープとしてしっかりと成立しています。
麺は中細のストレート。
出汁の味を最大限に引き出す余計な装飾のない麺です。
灌水や卵などの香りがなく、そして、やや柔らかめに茹でられた麺は口当たり、喉越しが抜群で、スープとの相性は疑う余地がありません。
チャーシューは肩ロースのレアチャーシュー。
比較的薄切りですが、版が大きく食べ応えもあります。
味付けは控えめながら僅かに甘味を感じる焼き目が良いアクセントになっています。
この焼き加減に辿り着くまでにどれだけの試行錯誤を繰り返したのでしょうか。
最後にワンタン。
香りや味のアクセントがチャーシューなら、食感のアクセントはこのワンタンです。
椎茸のような香りと旨味を感じる餡と皮のバランスがとにかく絶妙。
やはりワンタンも外せないトッピングです。
スープ、麺、具材、全てが丁寧に作られて結実した一杯。
ラーメンは和食ではありませんが、日本料理であることを感じさせてくれます。
味の優劣なんて所詮好みの問題だとは思いますが、普段ラーメンを敬遠している方、またコッテリしたラーメンしか食べない方に是非召し上がっていただきたいと感じます。
今日も素晴らしい一杯をいただきました。
また、近いうちに伺います。
それでは、本日もご馳走様でした。