JPMさんが投稿した川波(奈良/新大宮)の口コミ詳細

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美味しい料理は美しい

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川波新大宮、奈良/日本料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2011/04 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

古の奈良の都にひっそりと佇む名店。土と格闘した料理人の技と酒が冴える。

古の都の奈良に遠征してきました。奈良には土の料理人(土と格闘し、野菜を育て、食器まで作る)がいて、
抜群の野菜料理をふるまっている。そのような話を聞いては、立ち寄らないわけないはいかないでしょう。

すべての基本は水と空気と土と火。それらが長い時間をかけて美味しい食材を育て、料理人が一瞬の技で火を加え味を引き出し、
抜群の料理へと変身させる。それを土で作った皿や器に盛る。すべては自然のなせる技。

HPには昼は予約が必須と書いてあります。夜の訪問ですがGWなので一応予約をいれました。
新大宮の駅からほど近いところに大きくはない店がありました。控えめに「日本料理 川波」と書かれています。

店内に入るとカウンターには大将が、そしてその背中には食器が山ほど重ねられています。
おそらく大将が焼いたのでしょう。
店はカウンター10席ほどと奥に座敷があります。それほど大きくはありません。
女将に予約を告げると座敷に通してもらいました。

頼んでおいたコースをスタートです。まずはビールを注文して、料理が始まるのを待ちます。
先付けが運ばれます。和食は目で楽しむとはよく言ったものです。
大将が焼いた長皿に先付けがどっと盛りつけられています。
野菜が基本ですが、海のものもいくつか盛られています。。味付けは塩加減もギリギリのところ。
この時期は春野菜や山菜が中心のようです。旬の筍ももちろんありました。

続いてお造りです。ヒラメとマグロの中トロ。ヒラメの肝もつきます。
ヒラメはポン酢にもみじおろしで食べます。もみじおろしを入れすぎると味がわからなくなるので量は控えめにして。
プリプリの食感と白身魚のあっさり味がいい感じ。
マグロ中トロも脂が多いタイプではなく、ほんのり脂がのっている程度。
赤身の味がよくわかる部位で好感です。

続いて箸やすめのような感じで、山わさびのおひたしが出てきました。
盛られた皿に濃い緑の山わさびがよく映えます。
ピリッとした辛みと鼻に抜ける香りは山葵そのものです。

続いて焼き物、桜鱒だそうです。カマの部分ですが、これがかなりの大きさ。
身をほぐして食べるとちょうどよい塩加減、この味には酒がすすんで困ります。
連れは身の部分がでてきましたが、脂がのっているのはカマ部分でした。

焼き物を食べているとオロシガネと岩塩の塊がでてきました。
焼き物がそろそろ終わりそうな頃合いで岩塩を削り始めると、
その音で次の天ぷらを揚げはじめる合図だそうです。
しばらくすると、食事の進行をみながら山菜の天ぷらが一品一品出されてきます。
山菜が中心で、原木シイタケの天ぷらもだされました。
山菜はこの時期はちょうどよいエグミがあって、天ぷらにはちょうどよい食材ですね。
5品ほどでてきて天ぷらは終了。

このあたりでお腹もだいぶ膨れてきます。

続いて春野菜の決定版、筍が出されます。今日は筍のステーキ。
筍のステーキ照り焼き風+チーズをのせて・・、という感じでしょうか。
筍は根の部分で独特のサクサクとした食感でステーキにされたことで香りもよくなっています。
その食感が楽しいですね。チーズはなくてもよかったかもしれません。


さてさて次は、しし鍋です。イノシシの肉を巻いて写真のようにスライスしたものが小さな鍋にのって出されます。
卓上コンロで火を加えて食べます。野菜は山菜とみつば。10分すると火が通ります。
イノシシ肉は臭みもなくほどほどの味。出汁の味付けはしょうゆベースで少し甘めです。

最後に羽釜で炊いた筍ごはんがでてきます。もうこの時点でほぼギブアップですが、
筍ごはんの香りでもうすこし食べる気にさせます。
軽く一膳だけいただきましょう。さすがに旬の筍、それを羽釜でたけば否が応でも期待させられます。
もちろん大変に美味しかった。食べきれないので残りはおにぎりにしていただきました。

酒はビールのあとは地酒一本やり。地酒メニューはありませんが豊富に取りそろえてあります。
基本的には純米吟醸のようです。この店のシステムは面白く、
味の好みを伝えると何本か一升瓶を持ってきてくれて、その場で試飲させてくれます。
その中で気に行ったものを注文すると1合ででてきます。面白い趣向です。
福島や奈良、岡山などの地酒をいろいろ楽しみました。

2時間余りの食事でしたが、お腹はいっぱいです。
味ももちろん皿に盛られた見て楽しむ料理。
写真を撮っていても、皿に映える料理は楽しかった。
WBや露出補正などにいつも以上に気を配ってみました。
注文をつけるとしたら、先付けの盛りつけだけは、もうすこし上品にしたほうがよいかな。スタートなので。
あとは品書きがあったら食材がよくわかってもっと楽しいかも

料理を運ぶタイミングもよく、可不足なく気持ちのよいサービスでした。
特に他では食べられないだろうという料理満載で、料理の話を聞くだけでも楽しい。
素材の強さがわかる新しい発見があります。

なによりこのCP。飲み物を含めて一人8000円。再訪せずにはいられませんね。奈良の良店です。


料理・味 4.5 旬の春野菜中心の料理。器にもこだわっているので、見た目も美味しい。
サービス 4.0 女将、お弟子さんともに心地よいサービスです。
雰囲気 4.0 最高に綺麗というわけではありませんが、土の料理人の住みかという雰囲気がとてもよいです。
CP 5.0 この料理で量も多め。コースはかなりのCPです。
酒 5.0 大将がお勧めの日本酒を出してくれます。頼む前に試飲ができるのがうれしいシステム。

  • いい感じの暖簾、土の料理人のお店

  • 先付け全体、土の料理人が焼いた見事なまな板皿

  • 先付けアップ

  • 土の料理人が焼いた器に、切干大根

  • 先付け、山菜

  • 先付け、旬の筍です。

  • お造り、マグロとヒラメです

  • ヒラメは肝もつきます。ポン酢で食べる

  • マグロは中トロです。

  • 山わさびの和えもの

  • 山わさびの和えもの、料理が器で映えてます

  • 桜鱒の焼き物、これが絶妙の塩加減

  • こごみ味噌も味を引き立てます

  • このあとは天ぷら。天ぷら用の岩塩を自分で削ります

  • キメの細かい塩ができました

  • 山菜の天ぷら

  • 山菜の天ぷら

  • 山菜の天ぷら

  • 山菜の天ぷら

  • 山菜の天ぷら、たらのめ

  • 山菜の天ぷら、たらのめ

  • 原木シイタケの天ぷら

  • 原木シイタケの天ぷら

  • 山菜の天ぷら

  • 山菜の天ぷら

  • 筍のステーキ、チーズかけ

  • 筍のステーキ、チーズかけ

  • 筍のステーキ、チーズかけ(さらにとりわけました)

  • ししなべ(イノシシです)。火を入れる前

  • ししなべ(イノシシです)。火を入れる前

  • 筍ごはん、羽釜で出されます。

  • 筍ごはん

  • 筍ごはん、もちろんおこげもできてます。

  • 香のもの

  • 香のもの

2011/08/16 更新

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