JPMさんが投稿したいし橋(東京/末広町)の口コミ詳細

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美味しい料理は美しい

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いし橋末広町、湯島、御茶ノ水/すき焼き

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 3.0
1回目

2011/07 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク3.0
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

明治創業の老舗牛鍋店。抜群の肉料理に舌鼓。昭和レトロの店内も雰囲気抜群。



明治7年創業の老舗牛鍋店、いし橋を訪問しました。
いつもは接待での訪問ですが今回はプライベート、もちろん自腹です。

すこし時間があったので秋葉で降りて歩いてみました。秋葉から末広町までは人の往来がすごいです。
さすがにサブカルチャーの街です。喧騒を抜けて末広町の交差点を左におれて蔵前橋通りを進むと5分ほどで、
目立たない看板が見えてきます。いつきても老舗のたたずまい。健在です。

当店は予約必須。稲わらによる牛肉汚染の問題で客足は減っているのかと思いきや、今日も満席のようで奥からは接待族の声も聞こえてきます。
汚染牛の問題で当店も鹿児島県産牛に変えているとのこと。いつもは近江牛だときいています。

引戸をあけると、急な階段前で女将さんが迎えてくれます。
階段をあがって個室に通されます。いつもの昭和の香りのする個室。昭和22年に建て替えた年代もの、もう還暦ですね。
テーブルの上にはすでに小さな鍋が用意されています。
メニューは予約時に霜降りコースと伝えてありますので、飲み物を聞かれて用意されると、コースがスタートします。

まずはビール。こういうお店は生のサーバーはありませんから、キリンラガーの瓶です。
すきやきの前に先付けを楽しんで食欲を増進させます。
卵豆腐と素麺の一品。冷たい卵豆腐と素麵はよくマッチします。素麵はしっかり腰があって美味しいです。
先付きがもう一品。今度は温かいもので、ナスの田楽チーズ焼き。
チーズと味噌がよくマッチしています。味噌の濃い目の田楽よりも、先付けとしてはよいとおもいます。

先付けが終わると、いよいよ本番のすきやきのスタート。
見事にサシが入った牛肉がキレイに盛り付けられた皿が、これ見よがしに運ばれてきます。テンションがあがります。
「そろそろ始めてよろしいですか?」もちろん、始めていただきましょう。

女将がコンロに火を入れて牛脂を溶かしはじめます。
当店は肉を機械でひかず包丁を使うようです。その為かすこし厚めにスライスしてあるようです。

鍋がいい塩梅に加熱されたところで、まずは一番大きな肉からスタート。
大きめの肉なので1枚で鍋全体に広がります。
もちろん全ての調理を女将がつきっきりでやってくれます。
すこし火を通したところで割下を注ぎます。1回目は割下と肉だけで肉の味を楽しみます。
肉の表面にいい感じに色がついたところで、まずは割下だけの味付けの牛肉を溶き卵がはいったお皿に盛って差しだしてくれます。
待ってました、溶き卵を絡めていただくと、柔らかい肉の食感と肉の甘さが広がります。サシが多い肉なので脂っこさがあるかと思いましたが、
そんなことはなく、割下の味も薄めで肉の味がしっかりわかります。文句なしに美味しい。

2回目は少し割下を加えて、白滝と焼き豆腐、野菜を加えます。野菜はねぎから。
味付けは少し濃くなるように割下と水を加えて調整しています。
野菜が頃合いになったころ、今度は小さめの肉を鍋に加えます。
肉の感じをみて最後に春菊。全体の様子をみて皿に盛り付けてくれます。
「お早めにどうぞ」。はいはい、いただきますよ。
野菜は1回目の肉の味が染みていて美味しいのは当然。野菜は火を通しすぎていないので、シャキシャキ感が残っているところがうれしい。

3回目は野菜の中心が玉ねぎになります。同じく玉ねぎがいい感じになるころに、小さめの肉を加えて最後に春菊というパターン。
この玉ねぎが抜群のシャキシャキ感がありますが、きちんと火が通っています。

4回目は大きめの肉と残りの野菜です。味付けは段々濃くなっています。調整しているのでしょうね。
最後の肉でかなりお腹は膨れています。お肉の味も量も満足です。

ここですこし休憩。時間をおいて最後にオジヤで〆ます。
このオジヤ、鍋に残る肉と野菜の出汁がでている残り汁にご飯をいれて卵でとじるもの。
すこし多めのご飯を鍋に落とし、割下をすこし加えて量を調整。火を入れながらすこしおいて、溶き卵を流し込みます。
ふたをして数分、フタをあけるとふわふわのオジヤが完成しています。
もちろんオコゲできていて、日本人に生まれてよかったという感じ。こういうのが美味しいんですよね。

最後に果物がデザートでだされます。いつものことながら堪能させていただきました。
とてもおいしかったです。

難点はお酒。ビールのあとは冷酒を頼みましたが、菊正の生貯蔵酒のボトルがそのまま出てきます。
すきやきもしゃぶしゃぶも老舗に行くと、日本酒はたいていこのようなもので力が入っていません。
甘口の純米吟醸は合わないでしょうが、すくなくとも肉の脂をほどよく流すようなキレのある純米吟醸酒を準備してほしいといつも思います。

霜降りコースを2人前とビールに冷酒。これで一人15000円。老舗のすきやき店としてはCPは抜群に良いのではないかと思います。
味も間違いないので、お勧めのすきやき店です。またすきやきが食べたくなったら訪問しますよ。


料理・味 5.0 女将が調理してくれるのタイミングは完璧でしょう。いつも美味しくたべられます。
サービス 4.0 個室を担当する女将(仲居さん?)がつきっきりでサーブしてくれます。
雰囲気 5.0 昭和の香り。この鄙びた雰囲気が牛鍋への郷愁を感じさせます。
CP 5.0 抜群です。他の老舗と比較しても。
酒 3.0 お酒のラインナップが老舗の弱点かな。持ち込みができればなあ。


  • ひっそりと目立たない店頭です。

  • 年季のはいったすきやき鍋

  • 年季のはいったすきやき鍋、アップ

  • 先付け、卵豆腐と素麺

  • 先付け、卵豆腐と素麺。アップ

  • 金を呼ぶ幸運の牛、七福神が乗っています。

  • 先付け、なすの田楽チーズ焼き

  • 先付け、なすの田楽チーズ焼き。アップ

  • 鹿児島産霜降り

  • 野菜類の数々

  • 女将さんが料理してくれます

  • 2回目、肉と野菜を一緒に鍋に入れます。

  • 焼き豆腐にもよく味がしみています。

  • 女将さんの料理。肉も野菜も最適なタイミングです。

  • 春菊の緑が美しい

  • これが楽しみ、残ったダシでつくるオジヤ

  • とりわけたオジヤです。

  • とりわけたオジヤです。オコゲも完璧

  • 香の物

  • オジヤは残らずさらいました

  • デザートです

  • 冷酒

2016/02/20 更新

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