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昼の点数:5.0
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 4.0
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|雰囲気 5.0
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|CP 5.0
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|酒・ドリンク 4.0
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[ 料理・味5.0
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| サービス4.0
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| CP5.0
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| 酒・ドリンク4.0 ]
天現寺境内にミシュラン2つ星の京料理
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昆布〆した小鯛と大場の鯛茶 山葵乗せ
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椀物 松葉蟹の団子 柚子乗せ
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鰯の飯蒸し 節分の豆と柊
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昆布〆の長芋 甘海老 黄身酢 四万十の海苔
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2014/02/28 更新
ミシュランの2つ星も当然と思える素晴らしい京料理店。天現寺の敷地内に建つ真新しいオフィスビル、天現寺スケア。その1階に大通りから隠れるようにある店。天現寺境内との間は洒落た照明が点々とする美しいアプローチ。初めからわくわくする演出が楽しい。出汁に手間を掛けた京料理らしい京料理の美味しさも申し分ないが、室町や桃山の本物が散りばめられたインテリア、食器、酒器の全てが感激できる拘りの逸品。3畳台目の茶室も本格的な数奇屋造りで、天現寺という由緒ある寺社との組合せが、今都内で最も粋な店の雰囲気を醸し出す。
料理はお任せのコース。昼は6千円から用意され、コストパフォーマンスの良さには驚きさえ覚える。冬季は例え昼でも、初めての客であればこの店のスペシャリテ、松葉蟹の団子を赤字覚悟で出している。この椀物が絶句するほど素晴らしい。蓋を開けると一瞬、松葉蟹の真薯かと見間違える。箸を入れると団子が全て蟹の身でできていることが分かり驚く。さらに口に運ぶと、素晴らしい出汁の香りと共に、旨みの凝縮した松葉蟹の味わいに全てを忘れる。こんない美味しい椀物を食べたことがない。
先付から柔らかい氷見の寒鰤の身と、ほとんど醤油を感じない酢橘醤油の組合せに感激する。凌ぎのもっちりした餅米に乗る鰯の焼き加減も香ばしい。節分の大豆に柊の飾りが新春の名残を感じさせる。八寸には酢味噌和えに湯葉巻き揚げ、揚物に焼物と一通りが揃い、日本酒が止まらなくなる。長芋は昆布〆するために細長く刻まれている。ねっとりと柔らかい甘海老との組合せが、黄身酢と共に美味しいハーモニーを奏でる。四万十の海苔の香りと味わいもピュアで素晴らしい。
本日の日本酒は2種類。純米大吟醸は富山の米の芯。すっきりした口当たりでありながら、しっかり米の味のする素晴らしい出来の日本酒。何合でも飲めてしまう。北陸の食材をふんだんに使う京料理に合わせ、北陸の銘酒を飲む幸せ。ここが東京であることを完全に忘れる。本醸造も富山の立山。常温でもぬる燗でも、日本料理に合う日本酒の代表。
場所は外苑西通りと明治通りの天現寺橋交差点。東京メトロ日比谷線、広尾駅から外苑西通りを下り、天現寺橋交差点を左の明治通りに曲がって直ぐの左手。広尾駅から徒歩10分が天現寺の寺社。その境内、明治通り沿いに出来た真新しいオフィスビルが天現寺スケア。その向かって右端から裏側の境内寄りに回り込んだところにこの店が在る。
エントランスは寺側の目立たぬ入り口。近づくと板場のスタッフが迎え入れてくれる。入り口右手に数人用の個室、左手に数人のカウンター席と10人用テーブル席。カウンターを背にして茶室の水屋口となっている。インテリアは白を基調に白木とのマッチングが上質。カウンターでの大将との会話も弾むが、3畳台目の本格茶室は雰囲気が素晴らしい。
天現寺と言う寺社と京料理の相性も素晴らしいが、とにもかくにも丁寧な出汁が前面に押し出された美味しい京料理が文句なしと言える店。季節の素材、旬への拘りは言うまでもないが、北陸から西日本にかけての食材を重視し、その蟹や海老を惜しげもなく使い、丁寧に丁寧に仕事をしている。塩を感じない完璧に近い出汁の料理にここが東京であることを忘れさせてくれる店。癖になること請け合いの店とも言える。
≪今回の料理≫
昼のお任せコース 6300円 別途サービス料10%
白湯
先付 氷見寒鰤のコロ 鬼おろし 酢橘醤油
椀物 松葉蟹の団子 柚子乗せ
凌ぎ 鰯の飯蒸し 節分の豆と柊
八寸
分葱と菊菜の酢味噌和え松の味の香り
海老の湯葉巻き揚げ
たらの芽と炊き上げた堀川牛蒡の天婦羅と揚げ麩
桜鱒焼きと銀杏
蓋物 昆布〆の長芋 甘海老の黄身酢掛け 四万十の海苔
強肴 焼き胡麻豆腐入り京蕪蒸し
食事 昆布〆した小鯛と大場の鯛茶 山葵乗せ
香物 4種の漬物
水物 粟善哉 抹茶
煎茶
≪今回の日本酒≫
米の芯 純米大吟醸 超特選 銀盤酒造 富山県 2500円/1合徳利
銀嶺立山 本醸造 立山酒造 富山県 1000円/1合徳利
別途サービス料10%