葡萄党幹事長さんが投稿したラ クレリエール(東京/白金高輪)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

葡萄党活動レポート

メッセージを送る

葡萄党幹事長 (60代後半・男性・東京都) 認証済

この口コミは、葡萄党幹事長さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

掲載保留ラ クレリエール白金高輪、白金台、広尾/フレンチ

2

  • 昼の点数:4.5

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
2回目

2017/08 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

白金高輪の旬の素材フレンチ

夏には夏の旬。素材を活かす丁寧な料理が素晴らしいエレガントなフレンチ。開業して2年目となり、オーナーシェフの料理は驚くほど進化している。スペシャリテのブータンノワールのミニバーガーは健在。そして夏のスペシャリテは静岡県産の鮎。1年前に比べて鮎の苦味をまったく感じない身の味わい、カリカリふわふわの頭の火入れ、そして北海道産の熊笹から作った茶をソースにしていて、この組み合わせが素晴らしく美味しい。

今回のヴィアンドはフランスからピジョンラミエ。初めに調理前の姿をテーブルで見せてくれるパフォーマンス。本物のジビエはその姿から見るからに美味しそう。メインの皿が楽しみになる。旬のジビエもシェフのスペシャリテ。火入れの柔らかさも申し分ない。肉に詰められたフォアグラ。アーモンドを使い、フォアグラを薄く挟むように詰めることで、伝統的なフォアグラ詰めとは一線を画すモダンな味わいとなっている。ピジョンのソースも美味しい。ボンジリのローストも添えられていて楽しい。

ブータンノワール以外のアミューズも食材を活かす美味しさ。石川県でタイトルを取ったミニトマトの花小町。本田雅弘の作る甘いさが丁度良いミニトマト。中には夏野菜を詰め、噛めば噛むほどミニトマトの甘さと渾然一体となり、口の中であたかもガスパチョのような仕上がりとなる。エイの白身のフリットもほんのりとした甘さが、じわじわと口の中に広がっていく。

夏の玉蜀黍は長野県産のゴールドラッシュ。カクテルグラスにはムースの間にゴールドラッシュの髭茶から作ったジュレが挟まれている。甘い玉蜀黍と軽いジュレの味わいが真夏のカクテルらしい。タルトは焼いた玉蜀黍と蒸した玉蜀黍を合わせた日本料理風。珍しくチョリソーを乗せて夏らしさを上乗せ。

土用丑の日の鰻にはオーストラリア産の黒トリュフ。この時期は南半球がトリュフの旬。乗せたトリュフにトリュフ入りの卵黄、トリュフソースと嬉しいトリュフの3方攻め。鰻とトリュフがとても良く合うことに驚く。コースに追加したアワビ。山口県萩産の大きなアワビが柔らかく火入れされて、軽快な甘さを最高に美味しく楽しめる。肝のソースも夏らしい軽さ。

アオリイカのスープも軽やかな味わい。わずかに上がるイカの香り。焼いたアオリイカとブランダートとスープの相性も良い。ポアソンはクエ。白身を丁寧に丁寧に火入れし、クエの味わいを損なうことなく柔らかく仕上がっている。モンサンミシェルのムール貝との相性も良い。クエは別添えでフリットにもされ、2重に旬のクエを味わえる。デセールもパイナップルのソルベ、シャンパーニュのアイスクリーム、ミルフィーユと夏らしいラインナップ。

ワインは夏の旬に合わせた料理に合う品揃え。今回はシャンパーニュ、白、赤は持ち込み。事前の情報で持ち込みワインに料理を合わせてくれるシェフの心遣いがありがたい。クエに合わせるのはヴィーニュ。銘柄にこだわらず、コストパフォーマンスの良いところを押さえているのが分かる。ディジェスティフもマールやフィーヌを中心に充実している。

場所は東京メトロ南北線、都営三田線の白金高輪駅。白金1丁目交差点方面の3番出口を出て、1丁目交差点を恵比寿方面のバス通りへ。バス通りから恵比寿に向かい徒歩10分。本妙寺の先、白金の丘小中一貫校の手前の信号を右手、白金4丁目商店街方面へ。4丁目商店街のほぼ真ん中、右側のマンション1階にある。駅からはゆっくり歩いて12分。

旬の素材を活かす丁寧な料理と工夫に工夫を重ねた火入れとソース。エレガントな雰囲気を真っ白なインテリアとともに醸し出す料理のビジュアルが美しいフレンチ。この地に開業して3年目となり、オーナーシェフの料理は近所の女性人気を中心に、広く全国からファンが集まるようになった。毎日のように進化を続けるシェフの料理が、これからどうなっていくのか楽しみで仕方がない。

Menu Lumiere 光 6500円
追加料理 アワビ 5000円/個

アミューズ 3種
 ブータンノワールのミニバーガー
 石川県本田雅弘のミニトマト花小町
  夏野菜とパスピエールのガスパチョ風
 エイのフリットと花小町のスプーン乗せ
オードブル
 長野県産ゴールドラッシュのムース
  髭茶のジュレのカクテル
 焼いた玉蜀黍と蒸した玉蜀黍のタルト
  チョリソーとクリーム乗せ
オードブル
 頭・身・尾をそれぞれ火入れした静岡県産鮎
  北海道産熊笹茶のソース
オードブル
 土用丑の日の鰻ロースト
  オーストラリア産黒トリュフ乗せ
  トリュフ入り卵黄 トリュフソース
コンソメ
 アオリイカとブランダード
 アオリイカのコンソメスープ
アワビ
 山口県萩産アワビ
  アワビの肝とブイヨンのソース
ポアソン
 クエのポアレ モンサンミシェルのムール貝
 クエのフリット
ヴィアンド
 ピションラミエのロースト
  フォアグラとアーモンド詰め
  ピジョンの肝のソース ボンジリのフリット
アバンデセール
 パイナップルのソルベ
グランデセール
 ミルフィーユ シャンパーニュのアイスクリーム
カフェ エスプレッソ
プチフール カヌレ マカロン ガレット

2009 CHAMPAGNE BRUT CRISTAL
 LOUIS ROEDERER 3000円/持込抜栓料
2014 Vigna di Milo
 Vigneri 9800円/750mlボトル

Fine de la Marne Gui Charlmagne
 1300円/45mlグラス

別途消費税・サービス料10%

  • ピションラミエのロースト フォアグラとアーモンド詰め ピジョンの肝のソース ボンジリのフリット

  • ブータンノワールのミニバーガー

  • 石川県本田雅弘のミニトマト花小町 夏野菜とパスピエールのガスパチョ風

  • エイのフリットと花小町のスプーン乗せ

  • 長野県産ゴールドラッシュのムース 髭茶のジュレのカクテル

  • 焼いた玉蜀黍と蒸した玉蜀黍のタルト チョリソーとクリーム乗せ

  • 頭・身・尾をそれぞれ火入れした静岡県産鮎 北海道産熊笹茶のソース

  • 土用丑の日の鰻ロースト オーストラリア産黒トリュフ乗せ トリュフ入り卵黄 トリュフソース

  • アオリイカのコンソメスープ

  • アオリイカとブランダード

  • 山口県萩産アワビ アワビの肝とブイヨンのソース

  • クエのポアレ モンサンミシェルのムール貝

  • クエのフリット

  • ピジョンラミエ

  • ピションラミエのロースト フォアグラとアーモンド詰め ピジョンの肝のソース ボンジリのフリット

  • パイナップルのソルベ

  • ミルフィーユ シャンパーニュのアイスクリーム

  • ミルフィーユ シャンパーニュのアイスクリーム

  • インテリア

  • ファサード

2017/08/07 更新

1回目

2016/08 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

白金に新たなエレガンス

丁寧な素材への愛を感じるエレガントなフレンチ。シェフの経歴がそうさせているのかもしれないと思わせられる。白金の星付きフレンチが移転して、後輩に居抜きで譲ったのがこの店とのこと。オーナーシェフは丸ビル最上階のミシュラン星付きフレンチでシェフを務めた後、表参道や恵比寿の星付きフレンチでスーシェフとして腕を磨き、今回独立してこの店を開業した。シェフのこだわりは素材のセレクション。東京で手に入る素材を活かすのが、東京で店を開くフレンチ本来の姿という信念を持っている。今や東京で手に入らない素材はないと言っても過言ではない中、日本料理に通じる旬の走り、盛り、名残を、東京で味わうならこれと言うお奨めを選ぶことに意義を感じているのかもしれない。

アミューズやオードブルの皿数が多いのもこの店の特徴。季節に合わせて、色々な食材を色々な形で楽しんで貰いたいと言う気持ちが現れている。今回はスペシャリテとも言える鹿のパイ包み焼きが素晴らしかった。この時期は高知県産の夏鹿の引き締まった赤身が旬を感じさせている。パイを切り分ける瞬間のフォアグラとトリュフが合わさった香りが何とも言えない。これぞパイ包み焼きの醍醐味。旬の夏鹿を100%堪能できる。コースのスタートはブータンノワール。パテにして小さなバンズに挟み、ミニバーガーとする楽しい演出。ちゃんと紙袋に入っている。玉蜀黍のタルトは焼いたコーンと煮たコーンの食べ比べ。玉蜀黍の髭も揚げて、余すところなく食べさせる。5層のピュレとムースも玉蜀黍。芯を使ったジュレが掛かり、まさに玉蜀黍を全て使い果たす。

ビジュアルが美しい砂土原茄子とアオリイカ。静岡県産の鮎は頭、身、骨をばらばらにしたあと、それぞれに最良な火入れをし、リゾットを挟んで再構築。鮎ご飯をイメージしているとのこと。鮎の苦味を感じない、今風の鮎ご飯フレンチスタイル。岩牡蠣はぷりぷりの食感のまま、カルボナーラソースをたっぷり身に纏い美味しい。ピュリニーの供には最高の味わい。箸休めか口直しのように石川の本田農園のすっきり甘いトマト。氷に囲まれた夏の味覚。蛸のラビオリにはテーブルでブイヤベースが掛けられる。地中海に浮かぶ蛸の味わいも楽しく美味しい。ポアソンは稀少なエイの頬肉。柔らかくてあっさり、エイのイメージが変わる。ヴィアンドのパイ包み焼きまで、次々に現れる皿。楽しくて、美味しくて、あっという間に時間が過ぎていく。

デセールの前の口直しには、はっかの香り漂う新生姜のジュース。最後まで日本の旬へのこだわりを感じる。デセールは数え切れないくらい何層にも積み重ねられたミルフィーユ。数千層はあるという肌理の細かい仕上がり。カフェはエスプレッソ、ハーブティーなど一通り。プチフールも充実していて、コース全体のコストパフォーマンスは驚異的とも言える。ワインも充実しているが、今回は持ち込み。抜詮料は1本3000円と高くない。ワインに合わせた料理の数々はオーナーシェフやマネージャーのワインへの造詣の深さを伺わせる。ディジェスティフもマール、カルバドス、ブランデーと開いている。いずれも有名どころで申し分ない。

フレンチのイメージの強い、フレンチの激戦区で、新進気鋭のフレンチが集まる白金に、また新しいフレンチがオープンした。オーナーシェフの料理は、この何年か他の店にいる時からずっと食べ続けているが、初めて独立した店での味わいを見る限り、今までいた店とはかなり違う路線を目指しているように思う。それは日本におけるフレンチのあり方を求めているようでもあり、本当は自分らしさを求めているのではないかと感じる、伸び盛りの若者のような良い意味でういういしい、溌剌さと言えるのではないだろうか。


シェフにお任せ 10皿のランチコース 5500円

アミューズ ブータンノワールのミニバーガー
 トマト 軽い味わい
アミューズ 玉蜀黍のタルト 焼いたコーンと煮たコーン 髭の唐揚げ
 5層となった玉蜀黍のピュレとムース 玉蜀黍の芯と韓国茶のジュレ

オードブル 砂土原茄子とアオリイカ ハーブの香り
 石川県産野菜のサラダ 赤紫蘇のソース
オードブル 静岡県産鮎
 頭・身・骨それぞれ火入れしてリゾットを挟んだ鮎ご飯風

オードブル 徳島県産岩牡蠣 カルボナーラソース
オードブル 石川県産本田農園のトマト
オードブル 蛸のラビオリ ブイヤベース

ポアソン 北海道釧路のエイ頬肉
 万願寺唐辛子と石川県産トマト
ヴィアンド 高知県産夏鹿のパイ包み焼き
 フォアグラとトリュフ バルサミコ酢と鹿肉のソース

新生姜のジュース はっかオイル
デセール ミルフィーユ
カフェ エスプレッソダブル
プチフール 4種


持ち込みワイン 抜栓料 3000円/本

NM CHAMPAGNE BRUT Blanc de Biancs GRAND CRU PHILIPPE GLAVIER
2010 PULIGNY-MONTRACHET LA GARENNE Domaine Luis Jadot
1996 CHATEAU DE POMMARD
2004 GEVREY CHAMBERTIN 1er cru Combe Aux Moines V.V.
2000 CHATEAU RAUZAN-SEGLA

Marc de Bourgogne Domaine Comte Georges 1500円/60mlグラス
Calvados Rarete Lemorton Vieux 1300円/60mlグラス
Poire Williams Massenez 1300円/60mlグラス

別途消費税・サービス料10%

  • 高知県産夏鹿のパイ包み焼き フォアグラとトリュフ バルサミコ酢と鹿肉のソース

  • ブータンノワールのミニバーガー

  • 5層となった玉蜀黍のピュレとムース 玉蜀黍の芯と韓国茶のジュレ

  • 玉蜀黍のタルト 焼いたコーンと煮たコーン 髭の唐揚げ

  • 砂土原茄子とアオリイカ ハーブの香り 石川県産野菜のサラダ 赤紫蘇のソース

  • 静岡県産鮎 頭・身・骨それぞれ火入れしてリゾットを挟んだ鮎ご飯風

  • 徳島県産岩牡蠣

  • 徳島県産岩牡蠣 カルボナーラソース

  • 蛸のラビオリ ブイヤベース

  • 蛸のラビオリ ブイヤベース

  • 石川県産本田農園のトマト

  • 北海道釧路のエイ頬肉 万願寺唐辛子と石川県産トマト

  • 高知県産夏鹿のパイ包み焼き フォアグラとトリュフ バルサミコ酢と鹿肉のソース

  • 高知県産夏鹿のパイ包み焼き フォアグラとトリュフ バルサミコ酢と鹿肉のソース

  • パン バター 蜂蜜

  • 新生姜のジュース はっかオイル

  • ミルフィーユ

  • プチフール

  • テーブルセッティング

  • インテリア

2016/08/19 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ