葡萄党幹事長さんが投稿したル・ジュー・ドゥ・ラシエット (東京/代官山)の口コミ詳細

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葡萄党活動レポート

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葡萄党幹事長 (60代後半・男性・東京都) 認証済

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閉店ル・ジュー・ドゥ・ラシエット 代官山、恵比寿、中目黒/フレンチ

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2011/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

イケメンシェフに楽しいワイン

代官山はイケメンシェフの宝庫。この店の高橋シェフもイケメンでファンが多い。徹底した素材と素材の組合せ、火入れに拘った、でも肩肘張らない気持ちのよいサービスのル・ジュール・ドゥ・ラシエット。店名の通り、本当に楽しい店。店名は皿の上で遊ぶ料理。しかし一番楽しいのはスタッフの素敵な対応。入るとシェフと目が合い、いきなりイケメンに会釈されて感激。ワインを選ぶのにも、毎回4本づつ持って来て説明してくれて、いちいち迷って大変。しかもその4本にみんな奨める理由があり、なかなか決められない。すみませんと言うと、我々スタッフはこういうお客様を見ているだけで、本当に楽しいですとスタッフ。うれしい。それではもっと迷わせて貰おう。

料理も、予約の際に色々聞かれ、入店してからも事細かに魚の種類や火の入れ具合、見た目や食感などを説明してくれて、客の要望に対して徹底してやり取りしてくれる。予め電話で3回も確認があり、当日も最初と、途中で何度も説明を受けた。これがまた面倒でなくて楽しい。まるで主治医と、細かい病状と対応を話し合っているみたいな感覚になる。結果として、一つ一つの料理を美味しく食べられるよう、素材自体や、同じ素材、同じ料理でも、火入れの具合が微妙に希望に応えてくれている。客の顔を浮かべながらの最新の心使い。これだけの有名店なのに、素晴らしいの一言。料理サービス担当の女性スタッフ、ワイン担当の男性スタッフはもとより、ちょくちょく顔を出してくれる支配人、チラ見のイケメンシェフも素晴らしい。こんなにもてなしの心に溢れた店は、そうそうはない。まさに感激できる。

9品のコース 12,650円/1人 税・サービス料10%を含む 以下価格は同様 

皿数はとても多い。9品とあるが、数えてみると11種類もあった。数え方の違いだろうか。主治医の指導下でもあり、小食なのでポーションをできるだけ小さくして貰ったが、スタートから終了まで、4時間半近く掛かってしまった。嬉しいですが。まずはいつのように泡からスタート。

アグラパール・エ・フィス/シャンパーニュ・ブリュット・レ・セット・クリュ/NV 1,960円/120mlグラス
 スタッフから伝統的な製法、3種類の葡萄を使ったシャンパーニュか、ブラン・ド・ブランがありますが、いかがいたしますかと聞かれる。それはこの暑さ。迷わずブラン・ド・ブラン。アグラパールはどこかで見たことがあるエチケット。泡の勢いが強い、しかし喉越しも味わいも、見た目と違って優しい仕上がり。レ・セット・クリュは、グラン・クリュ4区画、プルミエ・クリュ3区画の7つの畑から獲れる葡萄しか使わないと言う意味のよう。そうか、分かった。先日行ったオーグードゥジュール・ヌーヴェルエールで飲んだシャンパーニュと同じ。美味しい。冷えたシャルドネが浸みる。米粉のアヴァンアミューズに合っている。値付かはまあフレンチでは普通か、グラン・メゾンに比べれば、かなり安いと言えなくもない。

アヴァンアミューズ 米粉を使った真鯛のマシュマロ
 中にはライムでマリネされた真鯛が入っている。しかも半生の火入れで、柔らか。周りは米粉をゼラチンで固めたマシュマロ。串に刺されてお菓子みたい。ライムの皮が張り付いている。面白い。

アミューズブーシュ トマトとバジルのフリット 愛知県産の海苔のチップ パルミジャーノと黒胡椒のスティック
 口の中でトマトがじゅわっとくる。美味しい。楽しい。皿の下にひいてあるのは、パンの粉。砂浜のイメージだろうか。食べられますが、あまり食べる方はいらっしゃいませんとスタッフ。パルミジャーノと黒胡椒のスティックは超高級プリッツってな感じ。あっと言う間に泡が空いてしまう。続いて白ワインに。

リーフェル/リースリング・ヴィエイユ・ヴィーニュ/2008年 1,850円/120mlグラス
 これはリースリングっぽくない。フルーティーさや、特有の甘さが皆無。ちょっとキリッとした喉越しで、真夏の夜にやや冷やし目にして飲むとピッタリ。いい感じ。これはどんな料理でも合ってしまう。しかもかなりコストパフォーマンスの良いワイン。この辺のオタク系ワインも揃ってるところがさすが。

アントレ 帆立のマリネ 紅芯大根のジュレ
 帆立のマリネの上には紅芯大根のジュレ。さらに紅芯大根そのもの、茗荷などがその上に。これは濃い目の白ワインが飲みたくなる、暑さを忘れる爽やかさ。中国から入り、日本では冬場が旬の紅芯大根。この時期のものは本場中国産。元の素材そのままと、手を加えた同じ素材を比べる手法。本日のお題はこれらしい。

ドメーヌ・アミオ・ギィ/シャサーニュ・モンラッシェ・ヴィエイユ・ヴィーヌ/2008年 2,080円/120mlグラス
 ちょっと夏を忘れた白をと、濃厚そうなシャルドネを。これも随分マニアなところを攻めている。アミオ・ギィは今やシャサーニュ一番の評価を得つつあるが、日本にはあまり入っていない。親子で頑張る気鋭のドメーヌ。あのモンラッシェを所有し、樹齢70年以上のVV畑、レ・カイユレや、ピュレニーの1級畑を持つアミオなので、このVVにもそれらからの流れにある。都合よく解釈。それくらい、このワインは美味しい。2008年ではあるが、当然と言えば当然。真夏はこれくらいが逆に丁度いい。

アントレ 鰯のコンフィ、白ワインビネガーのゼリー乗せ
 この透明の鰯が掛ける布団のようなものは何だろうか。白ワインビネガーで作ったゼリーとのこと。キッチリ四角く、鰯のコンフィに乗っている。間には、ディルやイタリアンパセリなどの香草が、布団の柄のように挟まれている。この鰯のコンフィ、かなり美味しい。シャルドネのおとも。セミドライトマト、皮を剥いだ焼き茄子、新玉葱のホワイトソース。回りには、生の茄子にパルミジャーノと黒胡椒も素敵な組み合わせ。とにかく鰯のコンフィが美味しい。回りのゼリー、ソース、付け合せの全てが盛り立てる味わい。組合せの妙と言える。

アントレ アーティーチョークのフランとホウレン草の泡仕立て アーティーチョークとホウレン草のソテー
 これこそまさに本日のお題そのもの。黒い和風の皿の上には、右と左にビフォー・アフター。アーティーチョークのフランの上にホウレン草が泡に変身して乗っている。隣には、素材そのものがソテーされていて、本当に遊んでいるよう。アーティーチョークは全く苦味のない柔らかさ。これも美味しい。

アントレ フォアグラのソテーと鮪のタタキ 茄子とズッキーニのミルフィーユ、ルーコラとルーコラのアイス
 フォアグラのコレステロールはドクターストップで、いつもは一口食べて残している。今日はあまりに何度も聞かれたので、フォアグラが少ししか食べられない事まで、細かく言ってある。するとフォアグラをほんの少しだけ鮪のタタキに乗せた、まさにドンピシャの料理。ありがたい。もう一山は茄子とズッキーニのミルフィーユ、バルサミコソース。そしてルーコラの添えられたルーコラのアイス。これもかなり洒落ている。フォアグラ用にはフォアグラにも合う赤ワインを。

ジョルジュ・リニエ/モレ・サン・ドニ/2007年 2,080円/120mlグラス
 モレ・サン・ドニはとにかく大好き。個人的には、ジュヴレとシャンボールの中間だと思っている。今流行のオネエ系とも言える、真夏のフォアグラに合わせても面白い。ジョルジョ・リニエは王道系。2007年はまだ早いのは明らかだが、真夏の赤はこれもあり。何より次の魚料理に合う赤ワイン。特に良く火の入った魚に、このモレは合うと思う。

ポアソン 牛蒡を巻いたマトウ鯛 サマートリュフ掛け
 走りのマトウ鯛。素の見た目はちょっとグロテスクな感じだが、こうして料理されてしまうと、とても上品な味わい。さすが舌平目に並ぶ魚。回りの牛蒡が芸術的。巻いて揚げたと言うか、揚げて巻いたと言うか、ニョロニョロ形状でカリカリの牛蒡。付け合せにキンピラ牛蒡。ソースも牛蒡。牛蒡のパウダーに、ニンニクソース、おまけにサマートリュフ掛け。これでもか攻撃となっている。良く火の入ったマトウ鯛に大満足。さあ、肉料理の前に、さんざん迷って決めたメインの赤ワイン。

ドメーヌ・プリューレ・ロック/ヴォーヌ・ロマネ・レ・クル/2007年 2,080円/120mlグラス
 飲む前に、何でこんない安いのか、ほとんど原価ではないのか、と支配人に聞くと、今日は特別です。グラスワインの値段は一律上限を揃えてますので、たまたまこういうのが出せる時がありますとのこと。こんなラッキーがあるとは。神様、いやいや支配人ありがとう。美味しい。今やロマネ・コンティに最も近いワインを造るプリューレ・ロック。ロマコンのあるヴォーヌ・ロマネでロックが造るレ・クル。これは文句なし。どんな肉料理でも持って来い。超ハイテンションになってしまった。

ヴィヤンド 仔羊の背肉のソテー サマートリュフ巻き
 ここまでは、お願いした通りにポーションをかなり抑えて貰ったので、かなり頑張れた。しかしこの肉料理、妻のものよりかなり大きいように見える。これで通常の半分ですとスタッフ。そうなんだ、普通にお願いしたら、全く歯が立たないことは明らか。肉は柔らかい火入れが素晴らしい。片側にサマートリュフがたっぷり張り付いている。ニンニクのピューレとポルトソースもピッタリ。それにしてもロックのロマネの合うこと合うこと、涙、涙の大感謝。仔羊の背肉を巻いて揚げた付け合せも美味しい。さらに、ちっちゃい玉葱、芽キャベツ、ジャガイモ、インゲン、小松菜。おまけにサマートリュフと黒胡椒の粗引き掛け。どこまでも手抜きのない、渾身の料理。うう、唸っってしまう。

アヴァンデセール モヒートと桃のジュレ ライムのギモーヴ
 桃のジュレが旬。ジェレの上にはシュワシュワのアイス。口の中で弾ける。ライム風味の泡。皿の上にはライムの立方体マシュマロ、ギモーヴが。アミューズからデセールまで続く、このライム風味からの強い香り。店に来た時に感じた部屋全体を覆うラベンダーの香りも、こういった香りを消すためだったのだろうか。ちなみにおしぼりはグレープフルーツの香りだった。

グランデセール カカオ66%のチョコとパッションフルーツのムース チョコレートのアイス アーモンンドの飴細工
 これも洒落ている。66%チョコとパッションフルーツがメイン。下にひかれたチョコレートクッキーの粉も面白い。チョコ、チョコ攻め。かなり手間が掛かっている。

カフェ エスプレッソ
ヴィヴァルト セリンボン茶園の2011年 ファースト・フラッシュ・ダージリン
 エスプレッソとコーヒーは5種類の豆。旬の紅茶が3種類。久しぶりにエスプレッソ。セリンボン茶園の今年のファースト・フラッシュ・ダージリンも美味しい。

プティフール オレンジのムースとブラックタピオカのゼリー ココナッツの泡仕立て アーモンドのエクレア
 プティフールにここまで懲るだろうか。もう驚きを通り越している。生ビールのようなちっちゃいジョッキ。泡はココナッツ、ビールはブラックタピオカのゼリーとオレンジのムース。ビールのつまみは、枝豆ではなくて、アーモンドのエクレア。チョコバナナはキャラメリーゼ。もう脱帽。

ハーブティー
 これはジャスミンティーらしい。とてもいつものハードリカーまでいけない。ギブアップ。

皿の上で遊ぶ料理の数々は数々過ぎる気もする。しかし何より楽し過ぎるワインのサービスが最高。ワインは値段もサービスでビックリ。大好きな代官山だが、ここまで恵比寿よりにくると、肩肘張らない、普段の乗りで楽しめる、なのにとても美味しい店があるのに驚いた。また代官山びいきに輪が掛かりそう。後で知ったが、この高橋シェフ、フランスから戻ってからは、ヌーヴェルエールのスーシェフだったそう。あまりの偶然に驚いてしまった。だからシャンパーニュが同じ銘柄だったんだとも。6時半過ぎにスタートした食事が終わったのは、何と11時過ぎ。店を出て、タクシーを拾うと、車が見えなくなるまで支配人が見送ってくれる。今や予約の取れない超人気フレンチでありながら、全く鼻に掛けていない対応が素晴らしい。

  • アントレ/フォアグラのソテーと鮪のタタキ、茄子とズッキーニのミルフィーユ、ルッコラとルッコラのアイス

  • 泡/アグラパール・エ・フィス/シャンパーニュ・ブリュット・レ・セット・クリュ/NV

  • アヴァンアミューズ/米粉を使った真鯛のマシュマロ

  • アミューズブーシュ/トマトとバジルのフリット、愛知県産の海苔のチップ、パルミジャーノと黒胡椒のスティック

  • 白ワイン/リーフェル/リースリング・ヴィエイユ・ヴィーニュ/2008年

  • アントレ/帆立のマリネ、紅芯大根のジュレ

  • アントレ/鱧で包んだ帆立のしんじょ、枝豆のムース

  • 白ワイン/ドメーヌ・アミオ・ギィ/シャサーニュ・モンラッシェ・ヴィエイユ・ヴィーヌ/2008年

  • アントレ/鰯のコンフィ、白ワインビネガーのゼリー乗せ

  • アントレ/アーティーチョークのフランとホウレン草の泡仕立て、アーティーチョークとホウレン草のソテー

  • アントレ/フォアグラと牛タンのソテー、イチジクのキャラメリーゼのミルフィーユ

  • 赤ワイン/ジョルジュ・リニエ/モレ・サン・ドニ/2007年

  • ポアソン/牛蒡を巻いたマトウ鯛、サマートリュフ掛け

  • ヴィヤンド/仔羊の背肉のソテー、サマートリュフ巻き

  • 赤ワイン/ドメーヌ・プリューレ・ロック/ヴォーヌ・ロマネ・レ・クル/2007年

  • 有塩・無塩バターとパン

  • アヴァンデセール/モヒートと桃のジュレ、ライムのギモーヴ

  • グランデセール/カカオ66%のチョコとパッションフルーツのムース、チョコレートのアイス、アーモンンドの飴細工

  • カフェ/エスプレッソ・ヴィヴァルト、セリンボン茶園の2011年ファースト・フラッシュ・ダージリン

  • プティフール/オレンジのムースとブラックタピオカのゼリー、ココナッツの泡仕立て、アーモンドのエクレア

  • ハーブティー

  • みやげ/焼き菓子とショップカード

  • 2階エントランス

  • ファサード

2016/11/04 更新

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