mamocchiさんが投稿したおちあいろう(静岡/伊豆市その他)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

ノンアル派の食の備忘録

メッセージを送る

この口コミは、mamocchiさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

おちあいろう伊豆市その他/料理旅館

1

  • 夜の点数:4.8

      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.7
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2014/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク4.2

お部屋も国の登録有形文化財 落合楼村上

14/10/10
とある方の本を読んだ時に、旅館でどこがいいのか…の事が記載ありました。その方曰く、「全国で一番いいのは京都の俵屋旅館だ」との事らしいです。さらに、伊豆では、東日本一との評判もある「あさば」、「アルカナ イズ」、そして「落合楼村上」が入っている様でした…

人それぞれの評価があるので、あくまでも参考という感じですが…この度機会あって、落合楼に行きました。

落合楼は、もともと「眠雲楼」とという名前で、維新後の明治7年創業の超老舗旅館だそう。維新後の混乱で混沌とした世相の中、オアシスを提供したい…という願いがこめられていたとの話があるそうです。

この落合楼の由来は、明治14年、江戸城明け渡しで西郷隆盛とも交渉し、明治天皇の側近となった山岡鉄舟がこの旅館に宿泊した時に、「落合楼」を主人に提案、取り入れた事によるものらしい…本谷川と猫越川が「落ち合う」事から、落合楼と。

現地にて説明を受けたのですが、こちらの「落合楼村上」は、文化財の宿として非常に貴重な宿だそうです。その理由は「各部屋までもが登録有形文化財に指定されていること」だそうです。

多くの文化財の宿は、「本館」等の構造や、施設のみの文化財指定が多い中で、個々の部屋まで文化財になっているのはまれであるとの事だそうです。

私のプロフィール写真「雲仙観光ホテル」も登録有形文化財の宿で、クラシックホテルの代表格として、比較的評価が高いのですが、個々の部屋が文化財に指定されている訳ではないと思います。

落合楼においては私が宿泊した部屋も「文化財」の指定を受けているらしく、欄間や壁面、障子、あかり等その隅々まで職人のこだわりがゆき届いており、部屋がどれひとつとして同じものはないとの事。当時各職人に対して、好きなように造らせたものだとか…

ちなみにこの「落合楼」は昭和8年~12年にかけて、大規模改装をしたとのことで、当時の宮大工が釘1本も使わずに造ったものだそうです。

文豪、著名人も数多く宿泊するため、こだわったものでなければならなかった事情もあったのでしょう。

前置きが相当長くなりましたが、今回の宿泊では料理はすべて部屋出しで頂きました。

【夜】
・秋の吹き寄せ
むかご、銀杏、栗等を揚げたり焼いたりした盛り合わせ
・合肴
おもに魚系が中心で、伊豆近海で採れた金目、伊勢海老等刺身、松茸と春菊を浸したもの、牡蠣時雨煮等
・土瓶蒸し
天城風と言って、本来ならば松茸が入っている土瓶蒸しが、椎茸、舞茸、そして地の軍鶏が入っているもの
・煮物
海老芋の金つばや猪の肉を非常に柔らかく煮た治部煮
・凌ぎ
伊豆の棚田で作られた黒米から作ったうどん。みためは蕎麦っぽい。
・強肴
伊豆鹿のロースト。鹿の臭みや癖っぽさはなく、牛のローストの様で柔らかく美味。ソースはバルサミコに蜂蜜を加えたもの。
・焼き物
黒ワシ茄子の焼き物で非常に茄子が甘い。
・食事
新潟の新米をじゃこ山椒で頂くもの。海苔の味噌汁。
・水菓子
栗のプリン

【朝】
アジのひらき、豆腐、湯葉刺し、がんもどき、玉子焼き、自然薯、自家製かまぼこ、わさび漬け、サラダ、ご飯、味噌汁

というラインナップです。

【夜】で印象的だったのは、伊勢海老あらいをはじめとした近海ものの刺身、猪の治部煮、伊豆鹿ロースト、黒ワシ茄子の焼き物、新潟産の新米でした。
特に黒ワシ茄子はこれ以外にもなす料理がありましたが、比較的甘くて食べやすかったです。猪も上品な豚肉の様に柔らかく食べやすい。

【朝】で印象的だったのは、自家製かまぼこ、豆腐、そしてイワシ出汁ベースの味噌汁。味噌汁は最初の1/3はそのままで、さらに次の1/3はかつお粉を入れて、最後の1/3は海苔を入れて味を変えて楽しむというものでしたが、これが良かったです。

前述のとおり、料理の秀逸さもさることながらなのですが、やはり個人的には雰囲気は非常に良かったです。老舗旅館では「料理」に加え「雰囲気の良さ」や「おもてなし」が売りのひとつと思いますが、部屋自体が文化財であることや、部屋以外の趣深さ(宴会場や玄関、そして配膳階段等の造りの奥深さ)も非常に秀逸であり、興味深いものでした。

将来的に機会を作って再訪をしたいと思いました。

  • 合肴

  • 焼き物&食事

  • 焼き物

  • 強肴

  • 凌ぎ(うどん)

  • 土瓶蒸し

  • 土瓶蒸し

  • 生わさび

  • 合肴

  • 合肴

  • 合肴

  • ボーロワ

  • 秋の吹き寄せ

  • ワインリスト

  • 夕食品書き

  • 朝食

  • 水菓子

  • 水菓子

  • ボーロワ

2014/10/13 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ