1回
2014/08 訪問
すし匠系 本格江戸前鮨 @新宿御苑前
ヱビス
海葡萄 若布
蓴菜 海胆 マイクロトマト オクラ
アラ
鰯の磯辺巻
春子鯛
新烏賊
新烏賊の下足
噴火湾の鮪
冷酒
冷酒
鰺
もずく
石垣貝
冷酒
冷酒
冷酒
蝦蛄
づけ
こはだ
冷酒
冷酒
水茄子
毛蟹
巻海老
縞海老
冷酒
冷酒
小肌
魳
冷酒
冷酒
鱸
いくら
赤海胆
黒鮑
おつゆにシャリ
冷酒
冷酒
すっぽんの出汁の茶碗蒸し
穴子
冷酒
冷酒
金目鯛
小肌
白鱚 昆布締め
海苔の味噌椀
冷酒
冷酒
河童巻
玉 二種
2014/08/31 更新
顔馴染みの匠 達広さんに移転後初めてお邪魔しました。やはり路面店はいいものですね。
銀座あたりの雑居ビルに入った超高級店よりも余程風格を感じます。
瓶ビールをお願いしましたら、銘柄を指定しなくても好みのものを出して下さいました。
お約束の海葡萄と若布です。一品目は蓴菜です。海胆の他にマイクロトマトとオクラがあしらわれています。
能登のアラはさっぱりとしていながら上品な脂があり、滑らかな肉質でした。
色々と薬味をかませた鰯の磯辺巻は房州産でした。
すし匠さんの系列は本当に春子鯛が素晴らしいんです。黄身酢朧も一役買っているのでしょうね。
一杯一貫の新烏賊は出水です。言わずと知れた墨烏賊の赤ちゃんですが、
これも夏の風物詩でほんの一時しか出回りません。
舌の上でとろけるように崩壊して行く感覚は格別の心地良さでありました。
新烏賊の下足は炙ってありますが半生です。如何に小さな個体であるかが分かりますね。
噴火湾の鮪は中トロあたりでしょうか。夏の鮪にしてはかなり味が乗って来たと思います。
冷酒に切り替えました。日高見はお馴染みですが、このラベルは初めてです。
鰺も出水です。これもまた夏が旬のお魚です。
石川の絹水雲は繊細な味わいです。昔はこの手のものが主流だったように思いますが、
最近はふと目の沖縄産が多く出回っているような印象です。
今年は本当によく出回っている石垣貝です。これは北海道産と言うことで、岩手のものよりはかなり小ぶりです。
10年ぶりくらいで阿部勘を頂きました。綺麗に仕上がった美味しいお酒です。ラベル裏面の金魚が可愛らしいですね。
石川の生蝦蛄は炙りです。づけは青森産ですが大間ではないと言うことでした。
小鰭一回目:新子が段々と大きくなって来ました。この品は愛知です。
半身になったものが三枚付いています。そろそろ小肌らしい口当たりに変化して来ました。
新子には違いありませんが小さいコハダと言った方がピタリと来るかもしれません。
能書きはともかく、やや大きく成長したものも素晴らしい美味しさでした。
涼しげな瓶がいいですね。浴衣姿の美女を連想してしまいました。
水茄子は良い口直しとなりました。
ほんの一口の毛蟹です。北海道のものは夏が旬です。今が一番美味しい時でしょうか。
ふっくらと仕上がって、器まで熱々になっています。
車海老は大分でした。これも黄身酢朧和えになっています。
縞海老は炙りです。アカエビの類は生を炙ったものが美味しく感じます。
お馴染みの日高見ですが、変わったラベルですね。確かに出来の良い本醸造はお魚と相性が宜しいようです。
小鰭二回目:大きいコハダは熊本です。この角度では見えませんが赤シャリを使っています。
身が適度に熟成していてこの上ない美味しさに仕上がっています。
夏は新子の時季ですので丁度中くらいの大きさのものが出回りません。
大きいか小さいかの両極端になってしまうのですね。
秋口には新子が育って、最もこはだらしい姿のものがお寿司に使われるようになると思います。
我が子のように成長が楽しみなお魚です。
魳もほんの一口です。火加減が絶妙でした。
見慣れないラベルですが、これも美味しく頂きました。
狭腰は蒸し物になっています。50cm以下の鰆をサゴチと呼んでいます。関西ではサゴシですね。
新イクラの醤油漬けです。小さな末広手巻きを一口で頂きました。
定番の赤海胆は唐津です。この濃厚な美味しさは他の海胆とは明らかに異なります。
これは直送で仕入れているみたいですね。築地では見かけない品のようです。
蒸鮑は北海道の黒でした。肝を溶いたおつゆに浸かって、これまた格別の美味しさです。
残ったおつゆにはシャリを入れて下さいました。
初めて見るラベルです。段々酔いが回って来ました。
すっぽんの出汁の茶碗蒸しです。具は海老や白身等が入っていました。何だか元気が出ちゃいそうです。
対馬の穴子は相変わらず秀逸な仕上がりです。
このお酒も初めてです。やや甘みを感じ、芳醇な香りを放っていました。
銚子の金目鯛は焦げ目が付かない程度にやさしく炙ってあります。
小鰭三回目:今度は半身の四貫付けです。この夏の美味しさは機会を逃してしまうと
また来年と言うことになってしまいますので、ついついお替りを頂いてしまいます。
コハダはなんと言っても江戸前鮨の最高傑作ですからね。
白鱚は昆布締めになっています。今回はちょっと昆布がきつく感じました。
お椀が出て来たところで、そろそろ終盤であることが暗示されています。
新政のニュータイプです。老舗酒蔵も頑張っているようです。
最後に赤シャリの河童巻と二種の玉を頂きました。
現在、岩瀬さんが営業している旧店舗の頃にはちょいちょい足を運んでいたのですが、
新宿御苑に移転されてからはこの度が初めてとなりました。
相変わらずの美味しさに大満足でしたが、しばらくご無沙汰していた間に細かい変化が色々と感じられました。
すし匠さんの系列は中澤親方からして常に進化していますので、おそらくは完成形と言うものが無いのだろうと思います。
やはり、夏の江戸前鮨はいいものです。寒い時季よりも種ものが増えるので、
色々と楽しむことが出来て嬉しく思います。お鮨屋さんではほぼ定番の海胆や海老も今が旬ですし、
鮪は冬の方が品質が向上しますが、総合的には夏の方が面白いかもしれません。
四谷は勿論ですが、こちらも非常に予約の取りにくい状況です。
次にお邪魔出来るのがいつになるかは分かりませんが、
少なくとも季節毎に一度は当店の美味しさを味わっておきたいものです。ごちそうさまでした。