KKohadaさんが投稿したすし岩瀬(東京/新宿)の口コミ詳細

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移転すし岩瀬新宿、新宿三丁目、代々木/寿司

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2013/11 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

新宿駅前の絶品江戸前鮨

【平成25年11月7日】

この度が二回目のすし岩瀬さんです。新宿御苑前に移転した匠 達広さんの後に入って、
昨年九月に開店したお店です。どちらもすし匠さんの系列ですので、
新宿と言うお土地柄でありながら、繊細な仕事の施された極めて質の高いお寿司が
期待出来るのです。

苦手な生ビールで始めました。しかしながら、当店のものはこの上ない美味しさです。
他店でもこの品質を保って頂ければ私も生が好きになるかもしれません。

おつまみはお約束の海ぶどうと若布から始まります。

海水海胆は昆布森です。言うまでもなくミョウバンなどの薬品は一切添加されていないので
本来の美味しさを楽しむことが出来ます。

富山の白海老には刻んだ塩こんぶがかかっています。そのままでも十分に美味しいのですが、
こうすることによって一階級上のお味となっています。

佐島の蛸は温かいうちに頂きます。自然な塩分と豊かな香りが食欲をそそり、
穏やかな甘みが後から追いかけて来ます。

芽生姜の酢漬けはガリとは別に仕込まれています。これは良い口直しになります。

淡路島の真鯛は4日間熟成です。背は煮切り、腹は塩で頂きました。

閖上の赤貝は兎に角香りが豊かなのです。独特の青臭い様な香りがプンプンしています。
本当に上質ですね。大震災の直後には、もう一生食べられないのかと心配してしまいましたが、
漸く数が出回るようになって来たように思います。

柳葉魚は名産地鵡川でした。私としては雄の方が好みなのですが、偶には子持ちも良いものです。

さかずき一杯の蜆汁です。滋味深い美味しさが良いものです。肝臓の見方ですね。

そして、この春子鯛が本当に美味しいのです。これは黄身酢朧和えになっています。
こんな手の込んだ仕事をしているのはすし匠さんの系列くらいしかお目にかかったことがありません。
それ以前に身の〆加減が絶妙な塩梅なのです。恥ずかしながら、
今から20数年前に四ツ谷でこれを頂くまでは春子がこんなに美味しいものとは知りませんでした。

刻んだガリと胡瓜を噛ませて海苔で巻いた酢〆の鰯は定番ですが、かなり洗練された美味しさで、
他店のものとはひと味違います。

大好物の小鰭です。皆さんにとってはちょっとした脇役なのかもしれませんが、
私にとってこれ以上の主役はありません。やはり江戸前鮨はこはだですね。この度は天草でした。
こちらの産地はもはや有名銘柄ですが、皮が硬いという理由で忌み嫌う職人さんもあるようです。
ところがこの品は全く障りませんでした。店主にその旨を尋ねましたところ全くの同意見で、
業者が処理方を改善したのか、或いは品質の良いものを送って来たのか、理由は分かりませんが、
間違いなく美味しい高品質なものでした。これならば江戸前と変わらぬ出来なのかと思います。
そして、言うまでもなく岩瀬さんの〆加減は最高の仕上がりとなっていました。

普段は付き合いで仕方なく、はじめの一杯だけ生ビールを嫌々飲むことが多いのですが、
自ら3~4杯お替りしてしまい、なんとなく落ち着いたところで冷酒に切り替えてもらいました。

日高見自体は何度となく飲んだことがありますが、この弥助と言うのは初めてでした。
やけに美味しいお酒ですね。気に入りました。

出水の墨烏賊はかなり小さめで、これなら新烏賊と言っても可笑しくありません。
一杯で二貫分なのだそうです。晩夏の風物詩が肌寒くなっても味わえるのは嬉しいものです。

青森の鯖は塩〆で、その皮目を炙って叩きになっています。
〆鯖の炙りは正直なところあまり好まないのですが、
塩〆鯖の炙った芳ばしさは格別ですね不思議なものです。
脂がたっぷりとのっていますので卸し立ての山葵をてんこ盛りにしても涙が出るほどではありません。

もう一方は普通のしめさばです。白板昆布が乗っています。

冷酒二杯目は白菊です。

ほんの一口の穴子の白焼は表面を炙っただけで中は半生です。
パツンとした歯触りの小気味良さは前回同様で、たいへん気に入っています。
四谷では頂いたことが無い旨を店主に伝えると、これは西麻布の仕事であると教えて下さいました。

前回、肝は鰹出汁に入って奥から運ばれて来ましたが、今回は付け焼きで山椒が振ってあります。
これはこれで本当に旨いものですね。大きめのものだったから焼いたのかもしれません。
ねっとりしっとりとした舌触りでした。

才巻海老も黄身酢朧和えになっています。味噌を噛ませて赤酢のシャリを当てていますので、
通常の海老とは異なり奥深い味わいなのです。

一口の鱈の白子は生七味唐辛子が添えられています。乾燥したものよりも美味しく感じられました。

冷酒三杯目は本金です。

和歌山の鮍です。肝が豪快に乗っかっていますね。

今回は壱岐の鰹です。炙りの方は玉ねぎ醤油で、生は当たった浅葱と生姜が薬味です。

新イクラはほんのちょっとおつまみかなと思ったら、下にはシャリが入っていました。
加工前の新鮮な品は香りが非常に良く、卵かけご飯の味を連想させる美味しさでした。

喉黒が焼き物で登場しました。お刺身も美味しいのですが、このような脂の強い魚は
加熱すると一層美味しさを増すような気がします。

小メロンの漬物には削りたてのオカカがかかっています。

冷酒四杯目は七田です。

甘酢の酢牡蠣は厚岸です。手渡しで頂きました。

秋刀魚の棒寿司もほんの一口ですが、これがまたお酒の進んでしまう出来の良さでした。

皮を湯引きした白鱚は木の芽の香りが鮮やかです。

漬物でちょっと箸休めですね。

鮭児です。おつまみを山葵で一切れと、炙ったものを握りで頂きました。
証明書付きの本物です。最近は偽物が出回るようになったのだそうですね。

冷酒五杯目は東京の銘酒『屋守』です。「ヤモリ」ではなく「オクノカミ」と読みます。

ふと、目の前の大皿に目をやると、コップのフチ子さんが座っているではありませんか。
ちょっとお借りしちゃいました。この凛とした空間には似つかわしくない小物かなと思ったのですが、
これが張り詰めた緊張感を解いてくれたりもするのだそうです。
こんなところで出会えるとは驚きました(笑)

三厩の中トロです。大間と並ぶ鮪で有名な漁港です。
ピークは師走に入ってからなのでまだちょっと早い感じではありますが、
流石に本物の美味しさは格別でした。

毛蟹のほぐし身には味が付いてシャリの上に乗っています。器まであつあつで触れない程でした。
何か魚の皮をとお願いしましたら、先程の鮭児が出て来ました。脂が乗って実に美味しいものです。
前回同様、一口の沢煮椀です。美味しいけれど美味し過ぎず、間をつなぐのに適しています。

冷酒六杯目は寫楽です。

愛知の平貝は磯辺焼きを手渡しで頂きました。ひもは串焼きです。

「鶏肉です!」と言って出て来たのは大トロの付け焼きでした(笑)。
この香りと芥子の風味が実に良く合っています。

銚子の金目鯛は昆布〆です。すし匠さんの系列ではお馴染みですが、何度食べても良いものです。

冷酒七杯目は穏です。

北海道の縞海老は炙りです。これも手渡しでした。煮蛤は煮詰め無しで、地の味で行きます。

金目鯛の皮は皮と言っても身がたっぷり付いています。これが何とも美味しいのです。

鮟肝は余市です。巻物で頂いたのは初めてかもしれませんが、想像以上の美味しさでした。

冷酒八杯目は沢の井の大辛口です。これも東京のお酒です。

穴子は対馬でした。江戸前の品質が芳しくない時には殆ど九州ですね。旬を外しても高品質です。

干瓢巻と河童巻を頂きました。もろきゅうと普通の胡瓜を半々でやって下さいました。
どちらも捨て難い美味しさですので、両方食べられて幸せです。

冷酒九杯目は雪の美人です。

美味しいお寿司を頂きながら、フチ子さんでついつい遊んでしまいます。

玉子は芝エビ入りと出汁巻きで、味噌椀は海苔でした。

デザートのアイスクリームは無花果ヨーグルトを選びました。
普段甘いものはあまり手を付けませんが、大変美味しく頂きました。


今回撮った写真は77枚です。100枚までしか載せられないと言うことで、
前回の写真もありますので前半しかこちらにUP出来ませんでした。
岩瀬さんは品目数が多いのでどうしても写真がいっぱいになってしまいます。

文章は何の責任もありませんので、適当に書けばよい訳ですが、写真の整理に時間を費やして、
結局この記事一本で半日仕事になってしまいました(笑)。
ラーメン記事だと15分ないし30分程度で完了するので楽なのですがね。

この度もたいへん美味しく頂きました。当店は本当に間違いの無い美味しさです。
既にTOP5000に入っていますし、移転した達広さんはなんとTOP1000に入っているのです。

食べログを絶対とは思っていませんが、気に入ったお店が高く評価されているのは嬉しいものです。
しかし、あまり有名になり過ぎると予約が取れなくなってしまうので、その辺りはちょっと複雑ですが、
とりあえず来月の予約はしておきました。今度は写真無しでのんびりと楽しみたいような気分です。
正直なところUPするのがちょっと面倒になってしましました(^^ゞ


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【平成25年7月5日】

すし岩瀬さんが平成24年9月に開店したことは知っていましたが、
約十カ月後に初めて訪問出来ました。

新宿御苑に移転した匠 達広さんの後に入ったのですが、同じくすし匠さんの系列でして、
仕事の細やかさと伝統的な江戸前寿司が期待できる新店と言うことになりましょうか。

先ずはお約束の海葡萄と若布です。これらは美味しいポン酢で頂きます。
瓶ビールを扱っていないということで仕方なく生をお願いしたのですが、
管理が良いのでしょうか。素晴らしい美味しさでした。
生ビールがここまで美味しいのは本当に久しぶりでした。

一品目は余市の紫海胆です。
塩水に入って運ばれる品ですが、それを昆布だしに浸して供されるのです。格別の美味しさでした。
葉の一枚ずつが裏向きに盛り付けられているのは品質の良さを誇示しているのでしょうか。
勿論、表に返しても美しい形状でありました。

白海老は昆布〆になっています。昆布の香りが口の中で膨らみます。標準和名はシラエビですが、
富山の方言ではシロエビと呼ばれます。東京では後者が定着しているようですね。

佐島の蛸はトコトン柔らかくなっています。こちらは塩で頂きました。

ガリとは別に芽生姜の酢漬けが出て来ました。さっぱりとして良いものですね。

次に甘鯛の背・腹と鮎魚女です。アマダイは四日、アイナメは五日寝かせたものです。

ここからは日本酒です。いずれもハーフサイズで、先ず一杯目は源平を頂きました。

閖上の赤貝はやや水っぽく感じましたが、何とも香りが宜しくて◎
つぶ貝は一方が軽く炙ったものです。同じ素材でも異なる美味しさを楽しむことが出来ます。

すし匠さんの系列はカスゴが見事です。
20年以上前のことですが四谷で春子の美味しさに感動したことをつい先日のように思い出します。

杯に注がれた蜆汁は何とも滋味深いお味で、毎日苛められている肝臓の庇護にとのことでした。
琵琶湖の天然稚鮎も良いおつまみとなりました。

本年二回目の新子です。日本の夏はこれを食べなくては始まりません。
言葉にならない美味しさでした。勿論、産地は舞阪ですよ。
もう少しすると九州や愛知も出て来るのでしょうかね。違った産地のものも楽しみです。

大きいこはだは石川県です。あまり聞かない産地ですね。こはだらしさの出たワイルドなお味でした。

平貝の磯辺焼きは手渡しで頂きました。
撮影中持つ手が熱くて困りましたが、それも美味しさの内ということで。

お酒二杯目は日高見です。

島根の鰺と出水の墨烏賊です。この時季、アジの美味しさは問答無用です。
時季外れのスミイカは九州でした。夏でも美味しいのがいるんですよね。
確か、新橋鶴八さんも夏場に九州のスミを使っていましたね。

穴子の白焼はほんの一口ですが、表面を炙っただけで生っぽい食感のものでした。
しかし、パツンとした歯触りが小気味良く、これは気に入ってしまったかもしれません。
活け物でないとこうは行きませんでしょうね。

穴子の肝は鰹出汁に入っています。極めて香りが高く肝の美味しさを引き立てていました。

お酒三杯目はひと夏の恋です。

巻海老の黄身酢朧和えは蒸したてのエビを使います。
車海老ですので身は締まって硬いのですが、温かいうちに頂くとふわっとした口当たりになるのです。

気仙沼の鰹は玉葱醤油です。新玉ねぎなので辛くはありません。これも美味しい食べ方ですね。

えぼ鯛は昆布〆です。達広さんの時とは異なる仕事ですが、これも宜しいかと思います。

礼文の馬糞海胆は小さい器でシャリの上に乗っています。洋菓子の様な甘い香りになのです。

小柴の太刀魚は幽庵焼になっています。実にふっくらと仕上がっていました。

お酒四杯目は伯楽星を頂きました。

大舟渡の本鱒は表面を炙ってづけにしてあります。煮浅蜊はわたがクリーミーでした。

唐津の赤海胆はこの上なく濃厚な味わいでした。右は大根の漬物です。

生鳥貝はそろそろ終わりでしょうかね。ツルンとして大変美味しいのですが、やや繊維質を感じました。

中トロは深浦の鮪です。季節を感じる美味しさでした。

北海道の縞海老と毛蟹です。シマエビは炙ってありまして、毛ガニは下にシャリ玉が入っています。

お酒五杯目は屋守(おくのかみ)です。東京の銘酒ですね。

一口の沢煮椀にあとは、一年中美味しい銚子の金目鯛です。昆布〆になっています。

続いて、深浦のづけと金目の皮です。

お酒六杯目は変わったラベルの黒蜻蛉です。

小メロンの漬物、石巻の牡蠣と続きました。
カキは甘酢に漬けて酢ガキになっています。お味が大変濃厚です。

対馬の穴子はふっくらとしていて香りもよく、文句なしの仕上がりです。
夏が旬の筈なのですが、今年は江戸前の良い品がなかなか出て来ないようですね。

たっぷりの地に漬け込んだ煮蛤は煮詰め無しで頂きました。
これだけ味が染み込んでいればそのままでも十分に美味しいものです。
やや繊維質を感じるようになって来ましたので煮ハマグリもそろそろお終いでしょうかね。

河童巻はもろきゅうと普通のきゅうりの千切りを半々で巻いてもらいました。
削りたてのおかかが入って香りもうま味も◎。
千切りの方は梅が入っています。これもまたいいものですね。

お酒七杯目は穏(おだやか)です。

石川のこはだをもう一個頂きました。日本海側は珍しいと思います。大変美味しく仕上がっていて満足でした。

玉子二種と海苔のお椀で〆となりました。


こちらの大将は同じすし匠さんの系列でも青山や麻布にお勤めだったそうで、
どうりでお顔を拝見したことが無かった訳でした。

ひょんなことから、共通の知人が何人かいることが分かりまして、
昨夜はそんな話題でちょっと盛り上がってしまいました。

当店は10時30分が最終入店と言うことで、いつも通りの残業を片づけた後にお邪魔したのですが、
せわしなさは一切なく、ゆったりとした雰囲気の中で食事を楽しむことが出来ました。

私が食べログユーザーであることは申し上げませんでしたが、すぐにばれる様な気がします。
その共通の知人と言うのがそのことを知っている人だからです。
それはともかく、大変美味しく頂きました。
また、そのうち寄らせていただきます。ごちそうさまでした。

2014/03/17 更新

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