13回
2021/10 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ﨑~
2021.10. 白子
2021.10. ナガスクジラの尾の身
2021.10. 鰹
2021.10. メヒカリ
2021.10. 松茸と太刀魚のお椀
2021.10. 皮剥
2021.10. いくら
2021.10. 海鰻
2021.10. 小鰭
2021.10. 車海老
2021.10. 毛蟹の茶碗蒸し
2021.10. 柿の鮟肝和え
2021.10. 秋刀魚
2021.10. 海松貝
2021.10. 大トロ
2021.10. 赤身漬け
2021.10. 中トロ
2021.10. 黒雲丹
2021.10. 車海老の頭
2021.10. 穴子
2021.10. 干瓢巻き
2021.10. 貝出汁
2021.10. 海松貝のハカマ
2021.10. カマトロ
2021.10. 帆立
2021.10. 玉
2021.10. 谷川岳 夏吟 醸涼
2021.10. 大盃 MACHO 純米雄町80
2021.10. 出雲富士 秋雲
2021.10. 陸奥八仙 Mixseed Series Accordsde Sake
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2021/12/01 更新
2020/10 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ﨑~
2020.10.
楓が成長を感じさせるように力強く青々と萌ゆる
やってきたのは渋谷にある「くろ﨑」。雑踏から逃げるように佇む京町屋をイメージした店内に入ると、ここが渋谷であることを忘れさせる凛とした雰囲気と居心地の良さを感じさせる鮨店です。店主は黒﨑 一希さん、独自のルートから仕入れる九州地方の魚が実に美味しく、ここ数年でグッと成長を感じる鮨店の一つです。
今夜の献立
鰆♡
福岡県産の鰆を分厚く切りつけることで、口の中で圧倒的な存在感があります。そしてその身が口の中でとろけるようで、塩で際立った甘味が最高。
白子ポン酢
今季初の白子は、究極のクリーミーさ。口溶けと同時に広がる甘味が甘美です。
メヒカリ
とてもジューシーで、咀嚼の度に旨味が溢れてきます。
灸鰹♡
福岡県産。舌に吸い付くようなモチモチ感を感じると、スッと溶けてなくなっていく不思議な感じ。美味しい♡
中トロ
北海道戸井産延縄の162キロ。漬けにすることで脱水して、旨味が凝縮した中トロ。口にすると、甘味をグッと感じる味わい。
いくら♡
弾けるというよりかは海苔と同時に溶ける感じ。そして濃い旨味と甘味がじゅわっと広がります。
秋刀魚の幽庵焼き♡
北海道根室産。柚子香る調味液に漬けた秋刀魚を焼き上げ、肝臓のみを裏漉しして作った肝ソースをかけて。まさに秋刀魚の良いところをグッと凝縮した仕立て。生の秋刀魚もいいけど、やはり焼いたものは格別な美味しさです♡
小鰭
佐賀県産。初めは酸の爽やかさが駆け抜け、小鰭の旨味が後から追いかけてくるかのよう。
車海老♡
噛みごたえ・甘味・香りが素晴らしく、完璧な仕上がり。いつもながらにブレのない味わい。
白甘鯛♡
福岡県産の特大の3キロオーバー。繊細な甘味と思いきや、かなり濃厚な旨味を感じます。食べ終えてから舌に残る甘味が素晴らしい。
松茸の茶碗蒸し♡
岩手県久慈産の松茸をたっぷりと使った茶碗蒸し。軸は出汁を取り、卵液と合わせて茶碗蒸しにして、カサの部位は土瓶蒸しのようにサッと火入れして上からかけられています。香りから味わいから極濃厚!素晴らしい茶碗蒸しです。
鮟肝と柿♡
塩煮した鮟肝を柿を合わせて一晩置いたもの。柿の甘味と鮟肝の甘味が合わさり、絶妙な味わい。
鯵♡
熊本県天草産。圧巻の美味しさ!中に白葱を忍ばし、仕上げにお酢を一滴。ちゅるんとした口当たりに濃厚でありながらも一陣の風が吹くような爽やかさがあります。未体験の鯵です。
皮剥♡
熊本県天草産。以前は肝と身は別個体だったのを今はとある工夫を施して同個体にしているそう。身はとろけるようで、肝は一瞬止まる美味しさ。
赤身
宮城県塩釜産旋網の176.2キロ。ビロードのような色味に、ベルベットのような舌触り。漬けで底上げされた旨味に食べ終えた後に残る香りが心地よい。
腹なか♡
中トロと大トロの間の部位。口溶けは最高!舌に残る甘味も素晴らしく、鼻から抜ける香りもいい。
馬糞海胆♡
北海道根室産。初めは甘味、最後は昆布のような旨味が感じます。海苔も合わさって、一体感のある旨味が迸ります。
車海老の味噌
先程の車海老の頭をカリカリに炙ったもの。海老好きにはたまらない演出です。
穴子
長崎県対馬産。秋になったということで煮つめでの仕立てになったようです。口溶けはさらりとして、旨味は濃密。
干瓢巻き♡
貴重な無漂白の国産の干瓢を使った手巻き。さほど他店では求めない干瓢巻きですが、「くろ﨑」では実に食べるのが待ち遠しくなります。
浅蜊・蜆・蛤の出汁
旨味の爆弾のような味わい。やはり貝の出汁は素晴らしい!
秋刀魚(追加)♡
肝ソースのほろ苦さの後、身の甘味が一気に駆け抜けていく感じ。素晴らしい一貫。
青柳(追加)♡
千葉県富津産。この反り返りの素晴らしさ!口にすると、まるで花のような香りが実に印象的。
灸鰹の砂ずり(追加)♡♡
まさかの出逢い!まるで鰹でないみたいな旨味の塊。出逢ったならば、必食の一貫です。
玉
黒糖焼酎が隠し味のカステラとプリンのハイブリッド系玉。コクがあるのに切れ味のある甘味があります。
鮨オタの1人客からカップルのデート鮨まで、料理のクオリティ・接客などのサービスはいつもながらにブレもなく、間違いのない素晴らしい時間を過ごせる鮨店だと思います。特に今夜は追加させていただいた青柳と灸鰹の砂ずりが実に素晴らしかったです。毎回あるとは限らない種だと思いますが、出逢ったならば必食すべき一貫だと思います。
黒﨑さん、今夜も感動をありがとうございました!また宜しくお願い致します。38000
今夜出逢ったお酒
純米吟醸 白妙 SHIRO
洌 純米吟醸 雄町
いづみ橋 秋とんぼ 山田錦
2020.10. 鰆
2020.10. 白子ポン酢
2020.10. メヒカリ
2020.10. 灸鰹
2020.10. 中トロ
2020.10. いくら
2020.10. 秋刀魚の幽庵焼き
2020.10. 小鰭
2020.10. 車海老
2020.10. 白甘鯛
2020.10. 岩手県久慈産の松茸
2020.10. 松茸の茶碗蒸し
2020.10. 鮟肝と柿
2020.10. 鯵
2020.10. 皮剥
2020.10. 赤身
2020.10. 腹なか
2020.10. 馬糞海胆
2020.10. 車海老の味噌
2020.10. 穴子
2020.10. 干瓢巻き
2020.10. 浅蜊・蜆・蛤の出汁
2020.10. 秋刀魚
2020.10. 青柳
2020.10. 灸鰹の砂ずり
2020.10. 玉
2020.10. 純米吟醸 白妙 SHIRO
2020.10. 洌 純米吟醸 雄町
2020.10. いづみ橋 秋とんぼ 山田錦
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2020/11/18 更新
2020/07 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ﨑~
2020.7.
ショリショリショリ…
鮫皮で擦る真妻山葵の爽やかでどこか甘味もあるような香りが届く特等席に座らせていただいたのが、渋谷にある鮨店「くろ﨑」。店主の黒﨑 一希さんはお若く、鮨店らしからぬくらいにイケメンなので、客層も女性が意外と多い。勿論味わいも素晴らしく、豊洲を通さない独自のルートで仕入れられる魚たちはどれも光り輝くようで美味しい。ここ数年で格段に進化した鮨店だと思っています。
今夜の献立
岩海蘊と馬糞海胆の酢の物
今しかとれない石川県能登産の岩海蘊と北海道余市産の馬糞海胆を使った酢の物。個別で食べたくなる馬糞海胆ですが、一緒に食べることで酸味と甘味が絶妙に調和して美味しい。
中トロ
青森県深浦産79.4キロの延縄。鮪でもひと手前加えるのが、黒﨑流。握る直前に1分くらい漬けにしてから握られます。味を加えるというよりは、脱水して旨味を凝縮させる為だそう。夏らしい爽やかさがあり、旨味がグッときて食べ終えるとふわりと香ります。
牡丹海老♡
北海道増毛産の特大のもの。プリプリの食感を楽しんだ後に、口の中で舌に絡みつくようなねっっとり感と極上の甘味が広がります。
太刀魚の酒蒸し
神奈川県小柴産。大型の太刀魚をひと塩して、酒のみで蒸し上げたもの。ふわっとした食感で脂の甘味と旨味が美味しい。
鰯巻き♡
千葉県銚子産。見るからに脂がたっぷりと乗った酢〆鰯を茗荷の甘酢漬け・ガリ・大葉・芽ネギと一緒に海苔で巻いて供されます。そのままいただきますが、薬味はさほど主張せずに鰯の脂の甘味がストレートに感じられます。
新烏賊♡
鹿児島県出水産。今年初の新烏賊はちょうど一貫分の大きさ。知らぬ間になくなるようなつるんっとした儚い食感の中で、仄かな甘味を感じられます。
黒鯥♡
東京都三宅島産。コクのある脂がトロリととろけ、炙った皮目の香ばしさもふわっと鼻から抜けます。
海鰻♡
博多湾で獲れた海鰻。捌いて4日間寝かせているそうで、皮目はバリッと身はふわっとしていて、関東風と関西風の両方のいいとこ取りみたいな味わい。きっと鰻店では食べられない鰻の味わいだと思います。
〆鯖
長崎県天草産。白板昆布を乗せるクラシックな握り。今の時期はなかなか獲れないという鯖。濃厚というわけではないですが、爽やかでもコクのある脂で美味しい。
車海老♡
佐賀県伊万里産の天然もの。「くろ﨑」の車海老はいつも素晴らしい。温度・甘味・香ばしさ、完璧です。
新烏賊の下足
なんとも可愛い下足。食べちゃうけどw
北紫海胆の茶碗蒸し♡
茶碗蒸しは先程いただいた牡丹海老の頭と殻で取った出汁を使っており、そこにたっぷりと北紫海胆を乗せて、仕上げに鰹出汁をかけた逸品。
茶碗蒸しがもう海老!凄いインパクトがあり、海胆にも決して負けない味わい。海老・海胆・鰹が三位一体となる茶碗蒸しです。
白鱚
千葉県富津産。あまり出逢わない白鱚ですが、昆布〆?してから皮目を湯霜にして少し歯応えも残しつつ、旨味が溢れます。
赤身
宮城県塩釜産155キロの旋網。「くろ﨑」の鮪は、握る直前に脱水の為に1分くらい漬けにしてから握られます。確かに鮪の旨味が凝縮していて、より濃い味わい。
大トロ♡
赤身と同じ魚体。コレも握る直前に漬けにして旨味を凝縮させています。更に隠し包丁を入れているので、尋常じゃないとろけ方を味わえます。脂のある種は煮切り醤油も使い分けるというきめ細かさが、この美味しさを支えていると思います。
赤海胆♡
佐賀県唐津の内湾で獲れたもの。強烈な甘味というよりも複雑な濃厚な旨味があり、実に美味しい。
喉黒♡
福岡県産。皮目だけを炭火で焼いて余計な脂を落としてから、酒をかけて蒸しているという焼魚系の握り。ヤバい。瞬間になくなる喉黒は後味もさらりとしていてクドくありません。
車海老の頭
カリカリ食感の中、香ばしさと旨味が凄い。
穴子♡
横須賀産。醤油を使わない煮方で、更に塩でいただくことで穴子の旨味と香りが凄い。夏の穴子は塩で、冬は煮つめという黒﨑さんの拘り。舌に絡みつくような食感が江戸前の真骨頂。
干瓢巻き♡
毎回楽しみなのが、この手巻きの干瓢巻き。香り華やぐ海苔も美味しいし、干瓢も実に美味しい。
浅蜊・蜆・蛤の汁
濃度も温度も塩気もどストライクな味わい。ペットボトルで売って欲しいw
鰯(追加)♡
見た目が真白な千葉県銚子産の鰯は、想像以上に美味しい。コクのある脂の口溶けもさることながら、香りが素晴らしい。
平貝(追加)♡
数日前に思いついたという独創的な平貝の握り。イメージは小柱の大星だそうで、ざく切りした平貝と海苔が口の中でわしゃわしゃと混ざり合います。新しい食感と新しい香り、新しい味わいがあり、コレはあり。
赤海胆(追加)♡
産地を変えて、山口県下関産の赤海胆。先程の唐津産よりも甘味にコクがある感じ。好みとしてはこちらの方かな。
玉
黒糖焼酎のコクが活きている玉。下部はプリン、上部はカステラというハイブリッドというのも独創的。
〆鯖のように白板昆布を使うクラシックな握りもあれば、平貝のように既存の形を打ち壊す独創的な握りもあり、非常に探求されてらっしゃるというのが、今夜の印象。全然興味のない方もいらっしゃるでしょうが、ゲストが揃ってから行う鮪の柵取りや握る種の産地なども詳しく伝えて下さり、カウンターならではの魅せ方も素晴らしい。特に私のような一人客は食べている以外、店主の手元を見て過ごしているので、所作や態度が綺麗だととても心地よいです。
黒﨑さん、スタッフの方々。今夜も幸せな時間をありがとうございました!38600
2020.7. 岩海蘊と馬糞海胆の酢の物
2020.7. 青森県深浦産79.4キロの延縄
2020.7. 中トロ
2020.7. 牡丹海老
2020.7. 太刀魚の酒蒸し
2020.7. 鰯巻き
2020.7. 新烏賊
2020.7. 黒鯥
2020.7. 海鰻
2020.7. 〆鯖
2020.7. 車海老
2020.7. 新烏賊の下足
2020.7. 北紫海胆の茶碗蒸し
2020.7. 白鱚
2020.7. 宮城県塩釜産155キロの旋網
2020.7. 赤身
2020.7. 大トロ
2020.7. 佐賀県唐津産 赤海胆
2020.7. 赤海胆
2020.7. 喉黒
2020.7. 車海老の頭
2020.7. 穴子
2020.7. 干瓢巻き
2020.7. 浅蜊・蜆・蛤の汁
2020.7. 鰯
2020.7. 平貝
2020.7. 赤海胆
2020.7. 玉
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2020/08/31 更新
2020/04 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2020.4.
鮪でも仕事を施す。
それが江戸前の矜恃。
楓が大きく枝を張り、眩しい緑が店先を飾るのは、黒﨑 一希さんが取り仕切る渋谷の鮨店「くろ﨑」。オープンして間もない頃から通わせていただいていますが、食材の質や技術など著しい向上を感じられる鮨店の一つです。今夜も黒﨑さんの前に座らせていただいて、春の鮨を楽しみます。
今夜の献立
空豆
先付は旬の空豆。
中トロ漬け♡
初手はやはり今回も鮪の中トロから。静岡県下田産211キロのものをサッと漬けにしています。金目鯛の棚で漁れるそうで、お腹からいっぱい出てくるらしい。それは美味しいに決まってますね。濃厚な脂というよりも爽やかで、漬けにしても香りが華やぎます。
喉黒の酒蒸し
水を使わずに、酒のみで仕上げた酒蒸し。皮目の脂がトロリととろけて、実に綺麗な味わい。
メジマグロ2種♡
魚体が変わって、京都府舞鶴産の40キロ。小型のものは握りでは使わずに肴で供するのが「くろ﨑」流。コレも軽く漬けにしています。
まさか、鮪を肴で供してくるとは!上から大トロと中トロ。漬けの甘味が広がった後に、鮪の旨味がグッときます。食感もモチモチとして、実に食べ応えのある肴です。
メヒカリ
フワフワとした食感の中で、実にいい塩梅の味わい。お酒がすすみます。
赤貝♡
大分県産。凄い大きさ!それは口に入れると更によく感じられ、大きいだけでなく肉厚。ヒモも一緒に握られているので、食感も香りも格別。
皮剥♡
和歌山県産。前回も唸る美味しさだった皮剥。もう終わりという中で、また味わえました。他店だと肝と身は別々の食感というイメージですが、一体感があり同時に溶け合うような感じ。素晴らしい一貫です。
蒸し鮑♡
福岡県産のとても厚みのある1.1キロもの。「くろ﨑」独特の短時間蒸しをすることで驚くほどに柔らかく、生と蒸しの両方が味わる夏のスペシャリテです。
白海老
本日から始まったという白海老は、先程の鮑の肝ソースに絡めていただきます。鮑に合うように白海老は昆布〆にされており、よく混ぜることで一体感が生まれてきます。
小鰭♡
なんと、小鰭の皮を引くという禁忌を犯すような仕立て。一見すると、小鰭とは分かりません。皮を引くことで、皮と身の間にある脂をダイレクトに味わって欲しいという思いがあり、コレが実に美味しい。ここでしか味わえない小鰭です。
車海老♡
鹿児島県喜界島産。綺麗なだんだら模様が浮かび、甘味と食感と香ばしさまでコレ以上のものはないだろうという味わい。
金目鯛♡
千葉県天津小湊産。小型なものだそうですが、脂の旨味が凄まじい。炙るのではなく、漬けにして脂をコントロールしているようで、旨味が累乗するかのような味わいです。
蛍烏賊
ただ炙っただけだそうですが…口いっぱいに香ばしい味わいが広がり、サイコーです。
牡丹海老の茶碗蒸し
頭と殻を焼いて出汁をとり、卵と合わせた茶碗蒸し。上には大ボリュームの牡丹海老が鎮座します。味わいは濃厚で、卵との一体感が生まれているので、牡丹海老の旨味を全て味わえます。
赤海鼠♡
衝撃的なのがコレ。この厚みでありながらも、凄く柔らかいという「くろ崎」の隠れたスペシャリテ。私も大好きです♡
〆鯖♡
熊本県天草産。根付きの鯖だそうで、豊洲には出回らない代物らしい。〆て5日目ということですが、確りとした血合いが美しい。仕上げに白板昆布を乗せるクラシックな仕立てで、甘酢の甘味の後にゆっくりと鯖の旨味が溢れてきます。素晴らしい!
赤身漬け
初手の中トロと同じ魚体の赤身。コレも軽く漬けにして握られます。そのままでも良さそうですが、漬けにすることで旨味が凝縮して更に漬け汁の旨味が累乗する味わい。
大トロ♡
コレも同様な仕立て。口の中でスッととけてから旨味が映えて、後に残るのは強烈な甘味。
馬糞海胆♡
北海道浜中産。極上の濃厚さ。水分なんて一滴も感じないほどの凝縮した甘味。
北紫海胆♡
珍しい熊本県天草産の北紫海胆。赤海胆と同じ漁場だそうで、赤海胆っぽく濃厚。でも香りが非常に強くて、心に残る美味しさ。
車海老の頭
先程の『車海老』の頭の部位を焼いたもの。身も美味しいので、頭も美味しい。
穴子
珍しい兵庫県明石産で、1日に10本くらいしか入荷がないそうで希少なもの。江戸前よりもねっとり感がなくて身も厚く、口の中での支配感があります。
干瓢巻き♡
デフォルトで〆に供しているお店は少ないですが、「くろ崎」の定番の〆です。そして、コレがまた実に美味しい!甘めの干瓢とシャリの塩気が日本人のDNAを刺激する味わいです。
蜆・浅蜊・蛤の出汁
優しい口当たりですが、旨味は凶暴ww
ばらちらし♡♡
前回、この『ばらちらし』の話になり、店内でも食べられることを知ったので注文してみました。下のシャリに刻んだ干瓢・椎茸(この為だけに煮ているらしい)・煮つめなどを混ぜ込み甘く味付けてから、赤身・中トロ・大トロの漬け・車海老・穴子・胡瓜・子持ち昆布で飾っていきます。
一口食べると、衝撃の美味しさ。シャリシャリとした胡瓜とプチプチと弾ける子持ち昆布の食感が楽しく、3種の鮪の旨味を確りと受け止める甘味のあるシャリとのハーモニーが素晴らしい。お土産は勿論ですが、出来立てを食べるのもオススメです。
玉
〆の玉はカステラとプリンを合わせたような独特な作り。黒糖焼酎?のコクが旨さの決め手。
九州を中心に南から独自のルートなどで仕入れてらっしゃる食材はどれも素晴らしく、何もしなくても十分に美味しいはず。更にそこに仕事を施す江戸前の矜恃は、質や鮮度が高まっている現代においても重要なことだと気付かせていただきました。
黒﨑親方の更なる進化と美味への探究を今後も楽しみにしています。36600
今夜出逢ったお酒
春霞 花
雪彦山 呼應(こおう)一〇〇年
2020.4. 空豆
2020.4. 中トロ漬け
2020.4. 喉黒の酒蒸し
2020.4. メジマグロ2種
2020.4. メヒカリ
2020.4. 赤貝
2020.4. 皮剥
2020.4. 蒸し鮑
2020.4. 蒸し鮑
2020.4. 白海老
2020.4. 小鰭
2020.4. 車海老
2020.4. 金目鯛
2020.4. 蛍烏賊
2020.4. 牡丹海老の茶碗蒸し
2020.4. 赤海鼠
2020.4. 〆鯖
2020.4. 赤身漬け
2020.4. 大トロ
2020.4. 馬糞海胆
2020.4. 北紫海胆
2020.4. 車海老の頭
2020.4. 穴子
2020.4. 干瓢巻き
2020.4. 蜆・浅蜊・蛤の出汁
2020.4. ばらちらし
2020.4. 玉
2020.4. 春霞 花
2020.4. 雪彦山 呼應(こおう)一〇〇年
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2020/05/17 更新
2020/01 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2020.1.
引き算と倍加・累乗する足し算の鮨
定休日が水曜日から日曜日に変わり、2019年6月に訪れた時に昼営業も行うと聞いて、昼に行こうと思いつつもその昼営業と私のスケジュールが合わず、ずるずると未訪問になっていた鮨店。渋谷にある「くろ﨑」へ。街の雑踏から隠れるようなお店がある細い路地に定刻近くになると人が集まり出すのは、今も変わらぬいつもの光景です。
今夜もイケメン店主の黒﨑 一希さんの目の前に座らせいただき、久しぶりのくろ﨑劇場を楽しみましょう。
今夜の献立
真鱈の白子の摺流し
まず供されたのは、胃を温めるような一品。出汁の旨味がグッときて、その後に白子の甘味が口に広がります。
中トロ♡
東京都八丈島産214キロ。初手から鮪!酸と温度が高い切りたてのシャリをまずは味わってもらいたいという趣旨での一貫。口溶けの良さ、香りも立ち込めて、実に美味しい。
金目鯛のしゃぶしゃぶ
千葉県天津小湊産。小さな金目鯛だそうですが、脂が乗っていて素晴らしい。切りつけも厚くて、口の中での存在感があります。
鰆♡
福岡県産。ザクッと大きく切りつけた鰆は口に入れると、焼き目の香ばしさが立ち、そして脂と甘味がぶわっと広がります。素晴らしい旨味の暴力。
赤貝♡
大分県産。ヒモと一緒に握るのは、私の大好き仕立て。赤貝の香りを邪魔しないような塩でいただきます。ザクザクと心地よい歯応えの中で、食べ終えても続く香りがいい。
皮剥♡♡
鹿児島県産。身は4日、肝は3日寝かせるのが理想だそうで、以前は別の個体を使っていたらしい。でも身を一瞬漬けにすることで、同じ個体を使うようにしたそうです。初めて味わう鼈甲色の皮剥は口の中で身の食感のなくなるようで、肝の旨味をダイレクトに味わうかのよう。
虎河豚の唐揚げ
大分県産。唐揚げにすることで、虎河豚の繊細な脂や旨味を閉じ込めています。鮨店でもこういう唐揚げは、大歓迎です。
小鰭
福岡県天草産。唐揚げの後にさっぱりと。酢の酸の奥にある小鰭の甘味と旨味が美味しい。
喉黒の蒸し鮨
福岡県産の喉黒の皮目を焼いて、あえて脂を落として身は蒸しており、仕上げに鰹出汁のかけて供されます。目の前にすると、出汁の香りが凄い。喉黒は確りと脂のコントロールをされていて、単に脂を食べる感じではありません。
茶ぶり海鼠♡
茶ぶりで火入れされる「くろ﨑」の地味ながらも人気のスペシャリテwwこんな厚みでありながらも、めちゃくちゃに柔らかく香りがあります。
子持ち槍烏賊
4杯分の卵を詰め込んだ出始めの子持ち槍烏賊はプリプリ。卵はトロリとして素晴らしい旨さ。
ばちこ
炙りたてで香ばしさと旨味がお酒を呼ぶ、海鼠の卵巣。
虎河豚の煮凝り
丸々一匹仕入れても唐揚げとこの煮凝りしか使わないので、他の身は出汁に使っているという贅沢さ。だからこの煮凝りも旨味が凝縮してます。
〆鯖♡
石川県七尾産。上に白板昆布を乗せるクラシックな仕立て。鯖の暴れるような旨味に昆布の旨味が累乗するよう。
赤身漬け♡
天身の部位かな?何のストレスもなく、トロリとする赤身は香り高くて美味しい。
トロ漬け♡
中トロと大トロの間くらいの部位だそう。軽く漬けにしているので出汁醤油の旨味が加わって、更に旨味が累乗しています。
細魚
横須賀産。かんぬきと呼ばれる大きな細魚で、モチモチとした食感の中で薬味の爽やかさが駆け抜けます。
海胆といくらの小丼♡
北海道吉岡産の北紫海胆の上から漬けたいくらを裏ごししたソースをかけたもの。凄い!旨味と旨味と甘味が襲いかかる暴力でしかない小丼。
虎河豚の白子握り♡
手渡しで供される白子を握ったもの。純粋無垢な味わいの白子は素晴らしい。一口で味わう口福の一貫。
穴子
丁寧に小骨を取り除いてから握られるので、トロリとホクホクの中間くらいの食感。穴子も濃厚な煮つめも実に好み。
干瓢巻き♡
手巻きで供される干瓢は、いつもながらに美味しい。熱々のシャリに温かい干瓢、とろける海苔の香りの三重奏が素晴らしい。
浅利・蛤・蜆の出汁
旨味の凝縮。
鰆(追加)♡
肴で供されたのもたいていは握っていただけるので、お願いしたら大好きな焼き魚仕立てでした。素晴らしい味わい。
馬糞海胆(追加)
北海道浜中産。海苔の香りの中で映える馬糞海胆の甘味が秀逸。
カマトロ(追加)♡
湯霜にしてから漬けるクラシックな仕立てをしているカマトロは、口の中に入れると蘇るように旨味が一気に迸ります。まるで肉ですね。
玉
カステラとプリンのハイブリッドな玉。黒糖焼酎?のコクがオトナの味わい。
今夜出逢えた日本酒
廣戸川 純米吟醸
九頭龍 大吟醸 燗酒
醸し人九平次 純米大吟醸 火と月の間に 山田錦
久しぶりの「くろ﨑」堪能させていただきました。どの料理にもいい素材を使っており、純粋に素材だけの勝負でも問題ないところを更にもうひと手間、ふた手間の工夫を加えて、更に旨味を足しています。その旨味は単なる足し算ではなく、倍加や累乗するようなもので、実に黒﨑さんの更なる進化を感じさせる味わいの数々でした。
次の訪問時は〆にアレをお願いして、是非とも味わいたい。
黒﨑さん、今夜も実に美味しかったです。また宜しくお願いします。38000
2020.1. 真鱈の白子の摺流し
2020.1. 中トロ
2020.1. 金目鯛のしゃぶしゃぶ
2020.1. 鰆
2020.1. 赤貝
2020.1. 皮剥
2020.1. 虎河豚の唐揚げ
2020.1. 小鰭
2020.1. 喉黒の蒸し鮨
2020.1. 茶ぶり海鼠
2020.1. 子持ち槍烏賊
2020.1. ばちこ
2020.1. 虎河豚の煮凝り
2020.1. 〆鯖
2020.1. 赤身漬け
2020.1. 中トロ漬け
2020.1. 細魚
2020.1. 海胆といくらの小丼
2020.1. 虎河豚の白子握り
2020.1. 穴子
2020.1. 干瓢巻き
2020.1. 浅利・蛤・蜆の出汁
2020.1. 鰆
2020.1. 馬糞海胆
2020.1. カマトロ
2020.1. 玉
2020.1. 廣戸川 純米吟醸
2020.1. 九頭龍 大吟醸 燗酒
2020.1. 醸し人九平次 純米大吟醸 火と月の間に 山田錦
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2020/01/28 更新
2019/06 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2019.6.
心地よい夜風吹く夏の足音がまだ遠い日、宮益坂を上り、楓の緑が眩しい「くろ崎」へ。ちょっとずつ物が増えて、更に素敵になっていく京町屋のような造りの店内は、通わせていただいている鮨店の中ではトップクラスに好み。店主の黒崎 一希さんはまだお若いですが、有名店出身という話題が先行して予約困難となっているお店とは違い、ここ数年で一気に独自ルートで仕入れている魚の質やそれを活かす技術などの向上ぶりが通う度に感じられる職人です。
今夜の献立
春霞 田んぼラベル純米吟醸
最初の1杯は、秋田県栗林酒造の『春霞 田んぼラベル純米吟醸』。
兵庫県明石産 鱧とじゅん菜
肉厚な鱧は甘味もあり、存在感もあります。大粒のじゅん菜はプルプル感も素晴らしく、涼やか。
神奈川県小柴産 太刀魚の酒蒸し
酒蒸ししても身は柔らかでジューシーで、ギュッと旨味を濃縮した太刀魚が美味しい。
福岡県伊崎産 天然鰻
身はとろけるように柔らかで、皮目はパリパリ。舌に絡みつくような感じがたまらない。
熊本県天草産 鯖♡♡
根付きの鯖。塩で3時間、酢で50分〆ているそうですが、生鯖っぽい見た目。口に入れた瞬間からとろけて、旨味の爆流に飲み込まれます。今まで食べたさはの中でもトップクラスの美味しさ。
富山県産 白海老
口の中で甘味を讃えながらとろける白海老。シャリとの一体感もいい。
牡丹海老の茶碗蒸し
コレを茶碗蒸しと言うかw。卵のコクに負けない牡丹海老の旨味。
島根県浜田産 鯵♡♡
ブランドの「どんちっちアジ」。鯵らしい旨味の後、その脂に溢れます。やはりこの鯵は、素晴らしい味わい。大好きです♡
日輪田 山廃 純米大吟醸
2杯目は、宮城県萩野酒造の『日輪田 山廃 純米大吟醸』です。
山口県産 車海老
温度と香ばしさは好み。頭の部位は後から焼き上げるので、純粋に身の味わいのみでの勝負です。少々、甘味は弱め。
長崎県産 蒸し鮑♡
約1キロの大物を「くろ崎」独自の1時間にも満たない短時間での蒸し上げで仕上げています。なので、プリプリというかムッチリとした食感で、香りもあります。底にある肝ソースをたっぷりとつければ、至福のひとときの始まりです。
熊本県天草産 白海胆♡♡
残った肝ソースの中に白海胆の握りを入れて、よく混ぜていただきます。肝ソースに甘味を累乗させたような感じで、素晴らしく美味しい。
長崎県産 生蝦蛄♡
珍しい生の蝦蛄。生きたまま仕入れて、マイナス60度で一度凍らせてから、半解凍後に剥いて紹興酒漬けにしてます。舌に絡みつくように甘味を感じられて、美味しい。
稚鮎ペースト
「くろ崎」定番のお酒のアテ。お酒がすすみます。
京都府舞鶴産 大トロ漬け
「くろ崎」では、あまり見かけない順番で、鮪を供されます。珍しくこの鮪だけは漬けで使っているそうで、全て漬けの仕立て。
まずは筋を取った剥がしの仕事をした大トロ。この時期らしく脂は爽やかですが、旨味は強め。
京都府舞鶴産 赤身漬け
舌に吸い付くような舌触りで、鼻から抜ける香りもいい。
京都府舞鶴産 中トロ漬け
最後はバランスのいい中トロ。やはり香りと口溶けが楽しめるのは、コレでした。この時期らしいさっぱりとした鮪ですが、香りと旨味は楽しめました。
一念不動 特別純米 夏生酒
最後の一杯は、愛知県関谷醸造の『一念不動 特別純米 夏生酒』
愛媛県産 小鰭♡
見た目も美しい小鰭。噛み締める度に溢れる旨味は徐々に甘味へと変わり、ふわりと香ります。
北海道利尻産 馬糞海胆♡
口の中で海苔と海胆が同時に溶け合い、昆布のような味わいが広がります。いつもながら、この海苔が美味しい。バリッとした歯応えと口溶けがよく、それでいて香りは他の食材を邪魔しません。
車海老の頭
先程の車海老の頭は、焼いてから供されます。味噌付きで握るのもいいですが、コレはコレで好き。
千葉県九十九里産 地蛤♡
とても柔らかくて、香りも素晴らしい。煮つめは、この蛤の出汁を煮詰めた「はまつめ」。
東京都産 穴子
常に美味しい黒崎さんの穴子。今夜は江戸前のもので、舌に絡みつながらとろける穴子は香りも豊かです。
干瓢巻き♡
デフォルトで〆にコレを供しているお店は少ない。しかも非常に美味しく、粋な終わり方が出来ます。でも私はコレで終わらないのですがw
椀物
今夜は喉黒・真鯛・金目鯛の出汁。出汁自体は濃厚ですが、味わいはさらりとしている味噌汁。
山口県産 赤貝♡
そろそろ終わりという赤貝は、心地よいザクザクとした歯応えと香りが華やぎます。追加して正解の一貫。
山口県萩産 赤海胆♡
雑味や苦味などない極濃厚なクリーミーな味わい。赤海胆、大好き♡いい季節になってきました。
トロたく
先程の京都府舞鶴産のトロを叩いて、更に剥がしを入れて巻かれます。夏の鮪は好みでないと自分で分かっていながらも、ついつい食べちゃう美味しさ。
玉
(たぶん)黒糖焼酎でキリッとしたコクのある玉は、カステラとプリンの二層から成っています。こうなったのは偶然の産物らしいですが、珍しい仕立て。
季節を変えての「くろ崎」。さすがに鮪は好みではなかったですが、それを補って余りある素晴らしい初夏の食材を楽しめました。特に九州方面から独自ルートで仕入れてらっしゃる食材は白眉的なものが多く、「くろ崎」の為だけにこの渋谷へ来る十分な理由になります。
黒崎さん、スタッフの方々。今回も素晴らしい鮨をありがとうございました。また季節を変えて伺わせていただきます。38100
2019.6. 春霞 田んぼラベル純米吟醸
2019.6. 兵庫県明石産 鱧とじゅん菜
2019.6. 神奈川県小柴産 太刀魚の酒蒸し
2019.6. 福岡県伊崎産 天然鰻
2019.6. 熊本県天草産 鯖
2019.6. 富山県産 白海老
2019.6. 牡丹海老の茶碗蒸し
2019.6. 島根県浜田産 鯵
2019.6. 日輪田 山廃 純米大吟醸
2019.6. 山口県産 車海老
2019.6. 長崎県産 蒸し鮑
2019.6. 長崎県産 蒸し鮑
2019.6. 熊本県天草産 白海胆
2019.6. 長崎県産 生蝦蛄
2019.6. 稚鮎ペースト
2019.6. 本日の鮪は、京都舞鶴産
2019.6. 京都府舞鶴産 大トロ漬け
2019.6. 京都府舞鶴産 赤身漬け
2019.6. 京都府舞鶴産 中トロ漬け
2019.6. 一念不動 特別純米 夏生酒
2019.6. 愛媛県産 小鰭
2019.6. 北海道利尻産 馬糞海胆
2019.6. 車海老の頭
2019.6. 千葉県九十九里産 地蛤
2019.6. 東京都産 穴子
2019.6. 干瓢巻き
2019.6. 喉黒・真鯛・金目鯛の出汁
2019.6. 山口県産 赤貝
2019.6. 山口県萩産 赤海胆
2019.6. トロたく
2019.6. 玉
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2019/07/25 更新
2019/02 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2019.2.
個人的にあまり好きではない街、渋谷。ただ街の喧騒を逃れるような立地にあるお店は外とのギャップがあって、かなり好き。そんなお店の一つが鮨業界でイケメンとしても有名な黒崎 一希さんのお店「くろ崎」。私が渋谷に来る理由の一つです。京町屋をイメージした黒壁の店内の造りは素晴らしく、その中で輝く白木カウンターも実に映えて綺麗。今夜も黒崎さんの目の前に座らせていただき、始まります。
本日の献立
のれそれ汁
穴子の稚魚であるのれそれが浮かぶのは、本日の魚の真鯛・金目鯛・喉黒から取った出汁。最初からガシッと胃袋を掴まれます。
金目鯛のしゃぶしゃぶ♡
千葉県鴨川産の金目鯛をしゃぶしゃぶして、かんずりの入った自家製ポン酢で。600gぐらいの小さくても脂が乗った金目鯛は、さっと湯引きで皮目も柔らかくなるのだそう。切りつけも分厚くて、素晴らしく美味しい。
天然帆立の磯辺巻き♡
北海道野付産の天然帆立の両面に軽く包丁を入れ、煮切り醤油を塗ってから軽く炙る。それを海苔で巻いて供されます。恍惚な海苔の香りと帆立の甘みに悶絶です。
ナメタガレイの煮付け
北海道網走産。この鰈はなんと言っても、ゼラチン質の高い脂と卵ですね。鮨店の煮付けは、美味しい。実は焼いても美味しいという話を聞いたことがあるので、どこかで出逢わないかなと思っています。
赤貝♡
宮城県閖上産。口に入れた瞬間に、ふわりとする香りが別格に強い。小さいながらも、こちらを選ぶ黒崎さんの確かな目利き。
皮剥♡
神奈川県走水産。軽く身は漬けにしており、シャリとの間には肝と浅葱を入れて握っています。皮剥の命でもある濃厚な肝の味が口いっぱいに広がって、美味しい。
太刀魚の酒蒸し
神奈川県小柴産。シンプルにひと塩とお酒のみで蒸したもの。焼物もいいけど、蒸し物もいいねー。
小鰭
佐賀県産。〆て3日目だそうですが、やはり佐賀県産は皮目が柔らかい。
車海老
山口県産。超特大の天然物を目の前で捌く魅せ方は、さすがです。食感・甘味・独特の香り、全てが完璧。
真鯛
福岡県産。噛み締める度に確りと感じる甘味。あまり真鯛を握るお店が少ない中、白身の王様と言われる所以が良く分かる味わい。
肴3種♡
赤海鼠・墨烏賊と唐墨・鮟肝。
いつも驚くこの赤海鼠の柔らかさ。しかも上には山芋と海鼠子の塩辛をかけるという罪深き仕立て。墨烏賊にかける唐墨の量といったら…。
鮪
今夜は青森県三厩産166キロ。
「くろ崎」では他とは違って、まずは大トロから握っていきます。徐々に脂のある部位にいくよりは、大トロ→赤身→中トロの順で握ることで個々の味わいが分かるのだそう。
大トロ♡
実に濃厚。こってりとしてる中でも確りと香りも高い素晴らしい大トロ。
赤身♡
ビロードのような色合いと舌に吸い付くような食感があり、極上の香りが素晴らしい。
中トロ♡
素晴らしい!瞬時にとろける脂と香りは食べ終えても、ずっと続くような余韻の残る味わい。
喉黒♡♡
長崎県産の「紅瞳」というブランド喉黒。身を蒸して、皮目を焼いて、イギリスのマルトンの岩塩を使った握り。口入れた瞬間になくなる喉黒!極上の脂と旨味は最高!一口で味わうからこその美味しさ。
細魚(閂)
神奈川県走水産。喉黒の脂を洗い流すような爽やかな細魚。こういう緩急のある種があるから、鮨は面白い。
虎河豚の白子♡
なんという無垢な味わい。最近は小丼仕立てにするお店も多い中で、「ウチは鮨店なんで」と握る黒崎さんの漢気は素晴らしい。
馬糞海胆♡
北海道根室産。濃厚な甘味に香りも高い素晴らしい海胆。海苔の口溶けも良くて、完成された軍艦巻きです。
車海老の味噌
先程食べた車海老の頭を焼いたもの。ちょっとした楽しみです。
穴子♡
長崎県対馬産。舌に纏わりつくような穴子、煮つめも濃厚で美味しい。
干瓢巻き♡
デフォルトで供するお店も少なくなってきましたが、〆にちょうどいい味わい。
貝の出汁
蜆・蛤・帆立のヒモで取った出汁。魚の出汁で始まり、貝の出汁で〆るという綺麗な終わり方です。
縞海老(追加)
北海道噴火湾産。甘さを讃えながら、ゆっくりととろけていく縞海老。見た目は「すし㐂邑」の木村さんばりにエロいw
トロたく巻き(追加)
先程の鮪の蛇腹部位を挽いて、沢庵と一緒に巻いてもらいました。あれほどの鮪です、美味しいに決まっています。他の方に巻いていた鮪の全てを使った全部巻きがちょっと他店とは違っていて、更にあるものも巻いているよう。食べてはみたいけど、アレはかなりお高いはず…。
玉
最後は黒糖焼酎のコクが映える鮨店のデザート。
2019年初の「くろ崎」。毎月通っているわけではありませんが、更にまたレベルが上がっていると感じました。豊洲市場からだけでなく、独自のルートもある為か極上の種が揃っていて、わざわざ銀座に行かなくても…という気になります。特に3種の鮪を供する順番はとてもよく考えており、黒崎さんのセンスの良さが感じられます。元々、お店の造りも素晴らしいですが、ちょっとずつ改装もされていて、今回も横山大観の欄間を加工したものを取り付けてあったりと更に素敵になっているので、是非探してみて下さい。
今夜もご馳走さまでした。次回は初夏あたりに伺いたいと思います。35400
2019.2. のれそれ汁
2019.2. 金目鯛のしゃぶしゃぶ
2019.2. 天然帆立の磯辺巻き
2019.2. ナメタガレイの煮付け
2019.2. 赤貝
2019.2. 皮剥
2019.2. 太刀魚の酒蒸し
2019.2. 小鰭
2019.2. 車海老
2019.2. 真鯛
2019.2. 赤海鼠・墨烏賊と唐墨・鮟肝
2019.2. 青森県三厩産166キロ
2019.2. 大トロ
2019.2. 赤身
2019.2. 中トロ
2019.2. 喉黒
2019.2. 細魚
2019.2. 虎河豚の白子
2019.2. 本日の海胆
2019.2. 馬糞海胆
2019.2. 車海老の味噌
2019.2. 穴子
何色にも染められない覚悟
2019.2. 貝の出汁
2019.2. 縞海老
2019.2. トロたく巻
2019.2. 玉
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2019/03/10 更新
2018/09 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2018.9.
鮨の定期訪問。今夜は渋谷にある「くろ崎」です。渋谷という街でありながらも雑踏を避けた立地にあり、どのお店にも染まっていないような江戸前の確かな鮨が食べれるお店です。仕入れも独自のルートや直に買い付けていることも多く、他店では見られないような質の高い魚に出逢えるのも魅力の1つかと思います。
今夜の献立
天吹 ぴんくれいでぃ
佐賀県にある天吹酒造。ピンク色をした可愛い日本酒で、この色は古代米の黒米を使うことで出しているそうです。でも味わいは確りと純米吟醸酒です。
トロまる茄子の煮浸し
皮が緑のトロまる茄子を煮浸しにして、上から胡麻酢と茗荷を乗せて。トロトロの茄子に胡麻のコクがよく合います。
九絵のしゃぶしゃぶ ♡
福岡県産の5キロくらいのもの。かなり厚めに切りつけられていて、口の中での存在感が味わったことがないくらい。かんずりの辛味と酢橘のポン酢の中で、素晴らしい甘みを感じられます。
鰹
対馬産。程よく脂が抜けており、味が濃い。後味に鰹の香りがいつまでも残ります。
赤海胆といくらの小丼 ♡♡
仲良い仲買人さんから直で買い付けているという唐津産の赤海胆は、見たことのないほどに1つ1つの形が綺麗で大きい。それをシャリの上にたっぷりと乗せ、更にいくらを。上から煮切りをかけていないので、いくらの塩気と赤海胆の甘さが合わさり、極上の丼となっています。
赤武 純米ひやおろし
最近よく見られるようになった岩手県の赤武酒造のもの。史上最年少杜氏である古舘龍之介杜氏が創り出す東日本大震災からの復活の酒です。
ガリ
新烏賊
鹿児島産。サクサク食感の中で、まだ子供だからでしょうか。ねっとり感もあり、美味しい。
秋刀魚 ♡
肝醤油をつけて。秋刀魚と皮剥は肝を活かすことが1番かなと思っています。でも秋刀魚に関しては、なかなかこの肝を使っているお店が少ない。少量の酒・味醂・醤油で作っているという肝醤油は苦みを抑えてあり、ただ濃厚な味わいをプラスしています。美味しい。
天然鰻 ♡
琵琶湖産。650gの特大天然鰻を白焼きと蒲焼きの中間みたいな焼き加減で。焼き方は2分ほどの蒸しなので、表面はバリバリとして中身はふわっとした食感です。脂がとても乗っており、実に美味しい。出来るならば、丸々1匹食べてみたい。
小鰭
佐賀県産。ジューシーでありながら、さっぱりとした味わい。皮目も柔らかく、シャリと共に混じり合います。
車海老
大分県別府産。特大の天然車海老は、食感・温度が実に素晴らしい。
メヒカリ
秋の漁が始まったそうで、はしりのものということでしょうか。去年も食べた記憶がありますが、その時よりも塩分は抑えられていて、軽い食感がたまらない。
鮟肝 & いくらの味噌漬け
余市産の鮟肝は甘く焚いているのではなく、赤酒で焚いて確りと鮟肝の味を残している仕上げ。いくらも同様に味噌漬けなれど、濃度は低くて、いくらの味がします。
雪彦山 愛山1801
兵庫県の壺坂酒造で造られている雄町と山田錦の血を引く幻の米「愛山」を使用した日本酒です。さすがは、黒崎さん。一味違ったお酒をいつも持っていますね。
大トロ
今夜は大間産釣りの172.6キロのもの。口溶けも素晴らしく、香りもあって美味しい。
赤身漬け
とろけるような赤身。味も濃く、香り高い。
中トロ ♡
いただいた中では、1番の好み。香りも華やかで、口溶けも素晴らしい。
白甘鯛と松茸のお椀 ♡
福岡県産の白甘鯛と岩手県産の松茸を合わせた贅沢なお椀。供されると、まず香りからしてやられます。繊細でありながらも、アタックの強い味わいな秋の素晴らしさを教えてくれます。
皮剥 ♡
鳥羽産。珍しく身は漬けにして、肝は酒蒸し。皮剥の命とも言うべき肝はたっぷりと入れられており、身も漬けにしていることで肝に負けない濃厚な一貫となってます。
蝦夷馬糞海胆 ♡
北海道根室産。見たことのない豪華な箱に入っていますが、これがデフォルトらしい。甘みは勿論ありますが、想像よりも爽やかな濃厚な甘みです。
鯖
神経〆された根つきの鯖を確りと酢〆するのではなく、やや生っぽい〆具合。上からは甘みのある白板昆布を乗せて、クラシックなスタイルです。口の中で白板昆布の甘みが広がって、鯖の脂がほとばしります。
車海老の頭
先程の特大車海老の頭をカリッと焼いて供されます。あまり他では供されることがないので、ちょっと嬉しい。
穴子 ♡
九州産。トロリととろける舌触り、大好きな腹の部位だったので、より脂も感じられて◎。
干瓢巻き ♡
大好きな〆の手巻きの干瓢巻き。干瓢巻きはお店によってはないところもある中で、デフォルトコースで組み込まれているお店は非常に少ない。日本人のDNAを刺激するような味わい。
椀物
今夜は真鯛・白甘鯛・九絵の出汁でとった味噌汁。
赤海胆(追加) ♡
天草産。何故に、天草のものはこんなにも甘いのだろう。他の赤海胆と比べて、格段の甘みです。
鰤(追加)
北海道産。想像よりもこってりとはしておらず、クセもなくさっぱりとしています。
玉
隠し味は黒糖焼酎。濃密な味わいですが、キリッとした甘味があります。
太巻き ♡
経緯はナイショですが、お土産にいただいた太巻き。お土産には他にバラちらしもあるそうで、それも気になります。
太巻きに使う海苔は軍艦に使うものと変えてたり、巻き方も変えているそうで、黒崎さんの拘りを感じられます。中身は胡瓜・干瓢・車海老・椎茸・玉・おぼろと豪華。胡瓜のシャキシャキとした食感の中で、素材の異なる甘さが口の中で混じり合い、素晴らしい味わいに。黒崎さんの心遣いに感謝です。
今夜も素晴らしい味わいの数々でした。独自のルートで仕入れている食材は抜群の美味しさだし、カウンターを活かした魅せる演出も素晴らしい。日本酒のラインナップは、他店では見たことがない銘柄も多く、黒崎さんのセンスが感じられます。まだ黒崎さんはお若いので、これから先の将来が楽しみでなりません。
今夜もご馳走さまでした。また宜しくお願いします。33780
2018.9. 天吹 ぴんくれいでぃ
2018.9. トロまる茄子の煮浸し
2018.9. 九絵のしゃぶしゃぶ
2018.9. 鰹
2018.9. 赤海胆といくらの小丼
2018.9. 赤武 純米ひやおろし
2018.9. ガリ
2018.9. 新烏賊
2018.9. 秋刀魚
2018.9. 天然鰻
2018.9. 小鰭
2018.9. 車海老
2018.9. メヒカリ
2018.9. 鮟肝 & いくらの味噌漬け
2018.9. 雪彦山 愛山1801
2018.9. 大トロ
2018.9. 赤身
2018.9. 中トロ
2018.9. 白甘鯛と松茸のお椀
2018.9. 皮剥
2018.9. 蝦夷馬糞海胆
2018.9. 蝦夷馬糞海胆
2018.9. 鯖
2018.9. 車海老の頭
2018.9. 穴子
2018.9. 干瓢巻き
2018.9. 椀物
2018.9. 赤海胆
2018.9. 鰤
2018.9. 玉
2018.9. 太巻き
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2018/11/01 更新
2018/05 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2018.5.
渋谷の街の雑踏から避けるように佇む鮨店「くろ崎」へ再訪。入口には、最近購入したという楓があり、更にお店の風格も高まっています。
店主の黒崎 一希さんは、飲食業界でもかなりのイケメンとして有名なので、某整髪料のネットCMや某レストラン予約サイトのイケメンシェフでも見かけることが多くなりました。一緒に働いてらっしゃる女性スタッフもアイドルクラスの可愛さで、鮨業界ではちょっと話題になっているらしい。
本日の献立
先付
赤貝のヒモ・新物のじゅん菜・石もずくを使った酢の物。爽やかな一品で、石もずくがしっかりとした食感があり、爽やかで美味しい。
鰹
芽ネギを叩いて、生姜汁と合わせたものを薬味として添えられています。モチモチとした食感の中にさらりとした脂もあり、生の良さもあって美味しい。
福岡県産 九絵とうるいのしゃぶしゃぶ ♡
上からは酢橘のポン酢とかんずりを乗せて。極厚の九絵は甘みも食べ応えもあり、うるいのサクッとした食感も美味しい。初夏らしい爽やかな料理が続きます。
千葉県大原産 蒸し黒鮑 ♡
独特の蒸し方で、生と蒸しのいいところ取りのハイブリッド鮑。下に敷かれた肝ソースも絶品。そして、この肝ソースは後で使うのです。
白海老の握り 鮑の肝ソースと共に ♡
前回もいただいた一品。先程の肝ソースに白海老の握りを入れて、白海老の色が変わるくらいに混ぜて、いただきます。実に美味しい。肝ソースを余すとこなく味わえます。
千葉県天津小湊産 金目鯛 ♡
とても小さい金目鯛だそうですが、素晴らしい味わい。口に入れた瞬間にとろけて、味が止まります。滞空時間も長い金目鯛。
愛知県産 鳥貝
鳥貝の足は切って、中に忍ばせて握っています。ワタも甘く、足の食感も楽しめ、美味しい。
滋賀県琵琶湖産 天然鰻 ♡
1キロ超えの鰻を白焼きにして。パリッとして、滴るような脂は実に美味しい。山葵たっぷりでも、全然負けません。
千葉県富津産 小鰭
実にジューシーで、美味しい小鰭。鰻の後にベストなチョイス。
愛知県産 天然車海老
目の前で殻を剥く見せる演出もいい。相変わらず、温度も車海老特有の香ばしさもあって美味しい。
北海道昆布森産 毛蟹の茶碗蒸し ♡
上には毛蟹の味噌を濃縮したペーストを乗せています。茶碗蒸しには毛蟹がたっぷりと入っており、どこを食べても毛蟹!って感じの茶碗蒸し。個人的にはもっと熱い方が好きかな。
大分県産 赤貝
極厚の赤貝で食感も素晴らしく、鼻から抜ける香りも素晴らしい。
春子鯛 ♡
〆ているにもかかわらず、持った瞬間で分かるこのフワフワ感。
稚鮎のペースト & 赤貝のヒモの佃煮
名物的なお酒のアテ。こういうところがいいんですよねー。美味しい。
富山県氷見産 赤身漬け
有名鮪問屋「やま幸」から仕入れている定着の鮪。赤身の味わいが濃く、鼻から抜ける香りいい。
富山県氷見産 中トロ
口溶けもよく、香りも感じられます。バランスは1番いいかも。
富山県氷見産 大トロのはがし ♡
この時期でもさすがの口溶け。瞬間に溶けることはなく、じわりじわりととろけいきます。
小柱
かなり大きな粒の小柱で、食感と香りも素晴らしい。
目光 ♡
握りでは、初めての目光。前回の太刀魚も美味しかったけど、これも実に美味しい。焼魚シリーズは、今後も続けて欲しい。
紫海胆 ♡
東沢水産のスペシャル品。粒の大きな紫海胆を盛りに盛った一貫。香りも華やかで、後味も爽やかで美味しい。
車海老の頭
先程の車海老の頭を炙ったもの。
兵庫県明石産 穴子
前回いただいた穴子の煮上がりをイメージした独創的な一貫はやめたそうで、ちょっと残念。でも煮つめが美味しいので、これもあり。
干瓢巻き
〆は、やはりコレ。江戸前の〆の定番種でありますが、デフォルトで供されるお店は少ないです。国産無漂白の干瓢は、なかなか貴重。
アラ汁
その日の魚のアラ、(今夜は、九絵と金目鯛と真鯛のアラ)を使った濃厚なアラ汁。飲み終えると、唇に膜が張るくらいに濃厚です。
赤海胆(追加) ♡♡
独自のルートで、直接仕入れている極上品。身が震えるような濃厚さ。素晴らしい以外に言葉が見つからない。
北海道小樽産 蝦蛄(追加) ♡
活きたまま仕入れて、お店で仕上げたもの。ふわりと香りもあって、甲殻類を彷彿させるジューシーな身はふわりとして美味しい。
北海道南千島産 馬糞海胆(追加) ♡♡
実に甘く、濃厚で官能的な味わいは、今回食べた4種の中で1番好み。
北海道余市産 馬糞海胆(追加) ♡
馬糞海胆の食べ比べ。塩水海胆なので、口溶けの良さは群を抜いています。口に入れたら瞬間的に溶けて、海胆のジュースになるような感じ。
トロタク巻き(追加) ♡
中トロの先の方や大トロのはがしで切った部分を挽いてもらって、巻物に。ちょうどシャリがなくなって、まだ出来立ての温かいシャリということで、手巻きにしていただきました。シャリの温度で、更にトロはとろけて香りも華やぎます。
玉
黒糖焼酎がキリリと甘さを締めており、美味しい。
今回は何となくつまみ少なめで、握り主体の構成だった気がします。そして、シャリを大きく握られるようになったみたい。特に今回はノンアルだったので、食事ということを考えての鮨を握って下さいました。黒崎さんやスタッフのきめ細やかなサービスも一級品です。
握るだけでなく、切る・盛るなどカウンターでの見せ方も上手く、同時に同じものを食べることで生まれるエンターテイメント性も高いので、1人だとしても実に楽しい鮨店です。
今夜もご馳走さまでした。また宜しくお願いします。
2018.5. 赤貝のヒモ・新物のじゅん菜・石もずくを使った酢の物
2018.5. 鰹
2018.5. 福岡県産 九絵とうるいのしゃぶしゃぶ
2018.5. 千葉県大原産 蒸し黒鮑
2018.5. 白海老の握り 鮑の肝ソースと共に
2018.5. 千葉県天津小湊産 金目鯛
2018.5. 愛知県産 鳥貝
2018.5. 滋賀県琵琶湖産 天然鰻
2018.5. 千葉県富津産 小鰭
2018.5. 愛知県産 天然車海老
2018.5. 北海道昆布森産 毛蟹の茶碗蒸し
2018.5. 大分県産 赤貝
2018.5. 春子鯛
2018.5. 稚鮎のペースト & 赤貝のヒモの佃煮
2018.5. 本日の鮪
2018.5. 富山県氷見産 赤身漬け
2018.5. 富山県氷見産 中トロ
2018.5. 富山県氷見産 大トロはがし
2018.5. 小柱
2018.5. 目光
2018.5. 東沢水産のスペシャル紫海胆
2018.5. 車海老の頭
2018.5. 兵庫県明石産 穴子
2018.5. 干瓢巻き
2018.5. アラ汁
2018.5. 赤海胆
2018.5. 北海道小樽産 蝦蛄
2018.5. 北海道南千島産 馬糞海胆
2018.5. 北海道余市産 馬糞海胆
2018.5. 本日の海胆
2018.5. トロタク巻き
2018.5. 玉
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2018/06/17 更新
2018/02 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2018.2.
年が明けて、初となる渋谷にある「くろ崎」に訪問。ハッキリ言って、このお店がなければこの渋谷には来る用事がありません。「くろ崎」は雑踏から逃げるような立地にあり、お店の造りも通っているお店の中でもトップクラスに好きな雰囲気なので、入れば渋谷にいることを忘れるくらいです。
今夜も黒崎親方の前に座らせていただき、劇場のような時間の始まりです。
本日の献立
山の井
福島県南会津郡会津町の会津酒造のもの。
海鼠子の茶碗蒸し
まずは胃を暖めるような茶碗蒸しから。優しい味わいで、海鼠子の塩気も絶妙。
京都府舞鶴産 黒鮑
ここの蒸し鮑は、少し変わっています。長時間蒸すのではなく、鮑の細胞が分解する温度で短時間で仕上げるというもの。食感は蒸し鮑、風味は生鮑というハイブリッドな蒸し鮑です。
石川県能登産 海鼠 ♡
驚愕の一品。この分厚く切られた海鼠ですが、素晴らしく柔らかく、噛めば口の中で磯の香りがぶわりと香ります。
福井県産 白甘鯛の椀物
白甘鯛に北海道噴火湾産の毛蟹をあんかけにしたものをかけて。上品なお味。
ガリ
愛知県伊良湖産 皮剥 ♡
肝をシャリとの間にたっぷりと入れられた握り。白身ながらも、この肝が濃厚な味を与えています。
千葉県天津小湊産 金目鯛
切りつけた後、常温に戻す為に潜らせる程度に漬け。1キロ程度の金目鯛だそうですが、素晴らしい脂のり。美味しい。
愛知県産 目光
鮪の酒盗を塗り焼いたもので、軽い仕上り。欲を言えば、ちょい塩からい。
茨城県大洗産 春子
握るまで、10分くらい酢で〆ており、かなりアタックの強い春子。一気に口の中が洗われる感じです。
大分県産 車海老 ♡
大きさ、温度、風味の全てが完璧な仕事です。更に目の前で頭を取り、身を開く演出も◎
石川県能登産 ばちこ
新物。香りがすごい。日本酒が進みます。
子持ちの槍烏賊
身と卵と下足をそれぞれ違う火入れをして、身に詰め直したもの。クニュクニュとした卵の絶妙な食感と身の柔らかさが美味しい♡
大分県産 赤貝 ♡
肉厚で、特に香りがすごい。爽やかで、いつまでも余韻の残る香りです。
大分県産 赤貝のヒモと肝
握りで供された赤貝。子を持つと毒になるという肝も添えて。こういうの好き。
静岡県下田産 赤身漬け
「くろ崎」で使うのは、小型のものが多いそうで、その中での254キロの大物!素晴らしく味の濃い鮪。
静岡県下田産 中トロ
口の中でシュッととろけ、香りが鼻に抜けていく。余韻が長い鮪です。
静岡県下田産 大トロのはがし ♡
素晴らしい口溶け。食べる前から分かっていたその絶対的な美味しさ。
澤屋まつもと なめらか熟成 完熟shuhari
微発泡の華やかなキレのある味わい。
静岡県下田産 虎河豚の白子丼 ♡
某店で食べたいと思っていたものが、ココで食べられるとは!白子とシャリを混ぜて食べれば、素晴らしく美味しい。クリーミーな虎河豚の白子は、雑味のない無垢の味わいです。
鹿児島県出水産 墨烏賊
サクサク、ネットリ。そして、甘み。鮨店らしい烏賊です。
神奈川県小柴産 太刀魚 ♡
握りでは珍しい。でも美味しいのは、分かっていました!崩れる寸前での握りなので、口に入れれば瞬時になくなります。
北海道浜中産 蝦夷馬糞海胆
平川水産の天然物。味わいは濃厚。そして、馬糞海胆にしては香りも強い。素晴らしい馬糞海胆です。
穴子の煮上がり ♡
修行時代の穴子の煮上がりの味を表現したという「くろ崎」の新しいスタイルの穴子。煮詰めになる前の煮汁をかけて、供されます。素晴らしい完成度で、穴子の握りの新しい境地です。
干瓢巻き ♡
最後は定番の無漂白の干瓢を使った手巻き。山葵の香りも鮮烈で美味しい。
蜆と蛤の出汁
水は加えずに、貝の出汁のみで作られた出汁。
追加
白菊 純米吟醸 無濾過生原酒そのまんま
奥能登輪島の白藤酒造。そんなに日本酒のことは詳しくありませんが、一口飲んだだけで「美味しい!」と思わず口に出してしまったほどです。
愛知県伊良湖産 本海松貝
素晴らしい歯応えと特に甘さが素晴らしい。この2つこそが、貝の楽しみ。
愛知県伊良湖産 本海松貝のはかま
水管の下のコロっとした部位だそうで、本海松貝のは、生で食べれるとのことでおまけで出してもらえました。シャクシャクとした食感の中、フワフワとした歯応えもあり美味しい。
ネギトロ巻き ♡
先程食べた中トロと大トロを挽いてたものを白葱と合わせて、巻きます。目眩がするくらいに美味しい。鮪が素晴らしい時は、是非とも食べたいっ!
玉
黒糖焼酎が効いた鮨店らしいキリッとした甘さのある玉。
今回も約3時間の「くろ崎」劇場、実に素晴らしい時間でした。味は勿論のこと、演出やサービスも言うことなく、いつ訪れても満足度の高い東京を代表する鮨店の一つだと思います。
今夜もご馳走さまでした。また宜しくお願いします。
2018.2. 山の井
2018.2. 海鼠子の茶碗蒸し
2018.2. 京都府舞鶴産 黒鮑
2018.2. 石川県能登産 海鼠
2018.2. 福井県産 白甘鯛の椀物
2018.2. ガリ
2018.2. 愛知県伊良湖産 皮剥
2018.2. 千葉県天津小湊産 金目鯛
2018.2. 愛知県産 目光
2018.2. 茨城県大洗産 春子
2018.2. 大分県産 車海老
2018.2. 石川県能登産 ばちこ
2018.2. 子持ちの槍烏賊
2018.2. 大分県産 赤貝
2018.2. 大分県産 赤貝のヒモと肝
2018.2. 本日の鮪
2018.2. 静岡県下田産 赤身漬け
2018.2. 静岡県下田産 中トロ
2018.2. 静岡県下田産 大トロのはがし
2018.2. 澤屋まつもと なめらか熟成 完熟shuhari
2018.2. 静岡県下田産 虎河豚の白子丼
2018.2. 鹿児島県出水産 墨烏賊
2018.2. 神奈川県小柴産 太刀魚
2018.2. 北海道浜中産 蝦夷馬糞海胆
2018.2. 穴子の煮上がり
2018.2. 干瓢巻き
2018.2. 蜆と蛤の出汁
2018.2. 白菊 純米吟醸 無濾過生原酒そのまんま
2018.2. 愛知県伊良湖産 本海松貝
2018.2. 愛知県伊良湖産 本海松貝のはかま
2018.2. ネギトロ巻き
2018.2. 玉
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2018/03/17 更新
2017/09 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2017.9.
久しぶりに訪れた渋谷にある「くろ崎」。すっかり渋谷を代表する鮨店になり、今夜は個室まで埋まっており、人気の高さが分かります。
本日の献立
佐久の花×亀の海 アッサンブラージュ 純米大吟醸生
最初の冷酒は、ニヤリと黒崎さんが出してくださった珍しいお酒。酒米「金門錦」を違う蔵で仕込み、ブレンドした日本酒のブレンデッドだそうです。
枝豆
夏の定番のお通しですね。
青森県産 鮎並
自家製の煎り酒で。煎り酒に使っている梅干しの塩分がとても爽やかで、鮎並の繊細な甘さも殺さすに味わえます。
北海道増毛産 牡丹海老
昆布締めした牡丹海老を半生に火入れして、頭から取った出汁を銀餡にして、牡丹海老の玉子を入れたもの。銀餡が薄味なので、牡丹海老本来の甘さも確りと感じられます。
鰻ざく
千葉県富津産の江戸前の海で獲れた鰻を白焼きにし、鰻ざくに。夏らしく、爽やかな摘みが続きます。
握りの始まり
鹿児島県産 皮剥 ♡♡
血抜きした肝を大きく切りつけ、芽ネギと共にシャリの間に挟んで握られています。身の切りつけも大きく、肝もたっぷりなので、口の中での存在感がハンパない。
新烏賊
新烏賊といっても身が厚くて、サクサク感も素晴らしい。
山の井
福島県南会津郡会津町の会津酒造のもの。
千葉県千倉産 黒鮑 ♡♡
「くろ崎」独特の鮑の蒸し方で、非常に柔らかいながらも生っぽいので、磯の香りも活きています。下には鮑の蒸し汁でのばした肝ソースがあり、それを絡めていただきます。
鮑を食べ終えると、富山産の白海老の握りを入れて、肝ソースを余すとこなく堪能でき、一皿で二度美味しい料理。
大分県姫島産 車海老
特大の天然もの。身も厚く食べ応えがあります。温度は人肌ですが、甘さはそこまででもなかったかな。
佐賀県産 小鰭
強めに〆てる感じですが、甘さもあり、独特な味わいの小鰭。上に乗せた白板昆布がとてもクラシック。
東一 山田錦 純米酒
“東洋一”を目指して名付けられた佐賀の五町田酒造のもの。
このこの茶碗蒸し ♡
陸奥湾で獲れた海鼠の卵巣を生のまま仕入れて、塩漬けして、茶碗蒸しに仕立てたもの。少量なのが残念なくらいに美味しい。
お酒のアテ2種 ♡
左は「くろ崎」名物の鮎のペースト。右は毛蟹の味噌を水分を飛ばして、濃縮したもの。ちびちびと日本酒を飲むには、最高のアテです。
北海道長万部産 北寄貝
はしりの北寄貝。甘さが素晴らしい。貝はそれぞれ独特の食感と甘さが命ですね。
北海道羅臼産 いくら
新物のいくら。この時期は出汁ベースで漬け込んでいるそうで、プチプチと弾ける中で出汁の味わいがふわりとします。
喉黒手毬寿司 ♡♡
島根県浜田産の喉黒を一塩して、毛蟹を混ぜたシャリで手毬寿司にして、餡を張ったもの。上には北海道利尻産馬糞海胆。鮨店の領域を超えて、美味しい。「くろ崎」が鮨店と名乗らない理由は、こういうとこにあります。
鰯 ♡
脂の乗りととろけ方が素晴らしい美味しさ。これがホントのラスト鰯らしい。
青森県大間産 大トロ ♡
120キロの釣り。蛇腹の部分ですが、この時期らしくまだ爽やかな後味。
青森県大間産 赤身
数分間、漬けにした赤身。濃縮した旨味が口に広がります。
青森県大間産 中トロ ♡
3種の内、中トロが1番バランスが良かったです。でもこの時期の鮪は、やはり好みではないなぁ。
岩手県産 松茸 ♡♡
手渡しの為、写真はなし。香りと食感が素晴らしく、意外と赤酢の酢飯によく合います。隣の方のシャキシャキ音も聞こえるくらいの食感の良さ。
新烏賊の下足
先ほど握りで食べた新烏賊のもの。
車海老の頭
先ほどの車海老の頭を焼いたもの。
神奈川県子安産 穴子 ♡♡
素晴らしくトロトロで、口に入れると木の芽の香りが鼻に抜けます。ここの穴子はいつも美味しい。
干瓢巻き ♡♡
ここの干瓢巻きは、海苔の口溶けや干瓢の味わいの全てが素晴らしく美味しい。〆に相応しい一品です。
北海道利尻産 馬糞海胆(追加) ♡♡♡
やはり馬糞海胆は、この濃厚な味わいが素晴らしい。
淡路島由良産 赤海胆(追加) ♡♡♡
珍しい由良産の完全無添加の赤海胆。この夏は某店で食べられなかったので、諦めていましたが、思わぬところで出逢えました。この由良産の赤海胆は柑橘系のような香りがあり、爽やかな海胆です。
椀物
今回のは蜆と蛤、北寄貝の出汁。濃厚で美味しい。欲を言えば、もっと飲みたいっ。
玉
黒糖焼酎(だったけ?)コクとキレのあるプリンのような玉です。
この「くろ崎」には、季節毎に通わせていただいていますが、来る度に料理やサービスの精度が如実に高まっており、某口コミサイトの評価も納得のお店です。握りは勿論のこと、火を使わない摘みも手が届く距離で仕上げるので、臨場感もあって目でも楽しめるのがこのお店の良いところ。料理は味だけでなく、「見せる」ということを確りと考えて調理していることがよく分かります。江戸前らしく、はしりの種を多く使い、研究熱心な親方なので、更に良いお店になることは必然だと思います。
今夜も美味しゅうございました。また宜しくお願い致します。
2017.9. 佐久の花×亀の海 アッサンブラージュ 純米大吟醸生
2017.9. 枝豆
2017.9. 青森県産 鮎並
2017.9. 北海道増毛産 牡丹海老
2017.9. 鰻ざく
2017.9. 握りへ
2017.9. 鹿児島県産 皮剥
2017.9. 新烏賊
2017.9. 山の井
2017.9. 千葉県千倉産 黒鮑
2017.9. シャリを入れて、リゾット風に
2017.9. 大分県姫島産 車海老
2017.9. 佐賀県産 小鰭
2017.9. 東一 山田錦 純米酒
2017.9. このこの茶碗蒸し
2017.9. お酒のアテ2種
2017.9. 北海道長万部産 北寄貝
2017.9. 北海道羅臼産 いくら
2017.9. 喉黒手毬寿司
2017.9. 鰯
本日の鮪
2017.9. 青森県大間産 大トロ
2017.9. 青森県大間産 赤身漬け
2017.9. 青森県大間産 中トロ
2017.9. 新烏賊の下足
2017.9. 車海老の頭
2017.9. 神奈川県子安産 穴子
2017.9. 干瓢巻き
2017.9. 北海道利尻産 馬糞海胆
一番好きな海胆です
2017.9. 淡路島由良産 赤海胆
2017.9. 蜆と蛤、北寄貝の出汁
2017.9. 玉
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2017/10/09 更新
2017/02 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2017.2.
どこに行っても人が溢れかえっている街の一つである渋谷。さほど好きな街ではありませんが、バーにハマっていた頃から外の雑踏と静かな店内のギャップが好きな街でもありました。そして、今。お店の雰囲気と味わいが素晴らしく、定期的に通っているお店が「くろ崎」です。今回で4回目、親方たちにも名前を覚えていただいたようです。
本日の献立
まずが華やかな味わいの三重県伊賀の冷酒で、2016年伊勢志摩サミットワーキングランチ乾杯酒の『瀧自慢』から。
のれそれ
春先に出回る穴子の稚魚であるのれそれに、甘鯛と太刀魚から取った出汁をかけて。のれそれの食感はクニュクニュとして面白い。出汁は甘さがあり、コクもあります。
子持ち槍烏賊の煮付け♡
下足は確りと火入れして、胴体と卵は半生で仕上げいます。絶妙な食感、甘めの煮汁。美味しい。
酢の物
蛍烏賊、菜の花、九条ネギ、若芽を円やかな酢味噌で。
ニタリクジラの尾の身 ♡♡♡
なんだ、このとろけ方!肉よりもじっくりとろけて、すごい!!
佐賀産 蒸し牡蠣 ♡
シンプルに蒸しただけですが、めちゃくちゃに美味しい。ムール貝と牡蠣を合わせたような美味しさ。
噴火湾産 牡丹海老
ふわりと軽く昆布〆。甘みと旨みのハーモニー。
お代わりの冷酒は、なんとすぐそこの港区芝で造られている『江戸開城』
淡路産 真鯛
3日熟成。ねっとりとした食感で、噛み締めるたびに甘さが広がる真鯛。
小柴産 太刀魚の酒蒸し
自家製海苔醤油を添えて。この海苔醤油が美味しい。ご飯に乗せて食べたい。
苫小牧産 北寄貝
シャクシャクとした食感を楽しんだ後に広がる甘さが秀逸。
島原産 車海老
特大の車海老。火入れと温度は、非常に好み。
虎河豚の白子の茶碗蒸し ♡
出汁は甘海老の頭から取ったもの。白子は大きく、非常に食べ応えがあり、美味しい。
鹿児島産 墨烏賊
ここの墨烏賊はいつも身が厚くて、食べ応えがあります。
淡路産 細魚
珍しい細工した細魚。握る前に赤酢に漬けて、細工を施して握ります。ここまで細魚をたっぷり食べたのは初めてかもしれない。
白甘鯛のお椀 ♡
美味しい。日本人で良かったと感じる味わい。
長良川産 稚鮎のペースト
「くろ崎」の名物的なお酒のアテ。稚鮎を赤酒と山椒で炊いて、裏漉ししたもの。
車海老の頭
那智勝浦産 赤身
赤身でもとろけ、香りが深い。
那智勝浦産 中トロ
口に入れた瞬間にとろける♡
春子 ♡♡
これは凄い。皮目が柔らかいとかはよくあるけど、トロみたくとろける春子は初めてかも。黄身酢おぼろの甘さがいいアクセント。
函館産 紫海胆
築地を通さずに直送で仕入れてるそうです。口溶けもいいですが、香りが特にいい。
干瓢巻き ♡♡
私のお気に入り。最高に美味しいです♡
浅利・蜆・北寄貝の出汁
貝とお酒だけで作った出汁。いい塩梅の塩気がホッとします。
追加
天草産 鯖 ♡♡
山葵の代わりにかんずりを使ったもの。最初は白板昆布の味わい、そして一気に鯖の脂が押し寄せます。美味しい。
江戸前穴子 ♡♡
貴重な江戸前の穴子は爽煮で、煮ツメは濃厚ですが、穴子の香りも味わえます。
玉
甘さの中にキレのあるプリンのような玉です。
今夜も楽しく美味しい鮨でした。銀座では味わえないまるで2時間半のワンダーランドのよう。独自の仕入れルートもお持ちなので、今回の『ニタリクジラ』のような珍しい食材にも出逢えるかも。まだ予約は取りやすいので、この界隈で美味しい鮨をお探しの方は必食のお店です。
2017.2. 瀧自慢
2017.2. のれそれ
2017.2. 子持ち槍烏賊
2017.2. 酢の物
2017.2. ニタリクジラ
2017.2. 佐賀産 蒸し牡蠣
2017.2. 噴火湾 産牡丹海老
2017.2. 江戸開城
2017.2. 淡路産 真鯛
2017.2. 小柴産 太刀魚の酒蒸し
2017.2. 苫小牧産 北寄貝
2017.2. 島原産 車海老
2017.2. 虎河豚の白子の茶碗蒸し
2017.2. 鹿児島産 墨烏賊
2017.2. 淡路産 細魚
2017.2. 白甘鯛のお椀
2017.2. 長良川産 稚鮎のペースト
2017.2. 車海老の頭
2017.2. 那智勝浦産 赤身
2017.2. 那智勝浦産 中トロ
2017.2. 春子
2017.2. 函館産 紫海胆
2017.2. 干瓢巻き
2017.2. 浅利・蜆・北寄貝の出汁
2017.2. 天草産 鯖
2017.2. 江戸前穴子
2017.2. 玉
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2017/04/06 更新
2016/12 訪問
逢はむ日をその日と知らず常闇に いづれの日まで吾恋ひ居らむ ~くろ崎~
2016.12.
数ヶ月毎の定期訪問となっている鮨店、渋谷にある「くろ崎」に再訪。渋谷の雑踏から逃げるような閑静な立地で、まさに隠れ家という言葉が相応しい鮨店です。親方の黒崎一希さんも鮨職人とは思えないほどに爽やかなイケメンで、親方目当ての女性客もいるのではないかなーっと思います。
17:00ちょうどに灯りがともり、今回も親方の目の前で握っていただきます。個人的に、このお店はエンターテイメント性があると思っています。特に演出があるわけではないのですが、スタートが他のお客さんと同時なので、同じタイミングで美味しさを分かちあえるからかな?ともかく、楽しい鮨店なのです。
今夜の献立
銀杏と海老芋
いくら 三陸産
裏漉ししたいくらをかけてあり、一粒一粒がたっている感じ。
鮟肝 北海道 余市産 ♡
赤酒を使い、低温で焚き上げている。蕩ける〜。
白子のすり流し 北海道 羅臼産 ♡
赤いのは新潟産のかんずり。美味しい♡白子だけを食べて、すり流しにはシャリを絡めて、リゾット風に。
墨烏賊 神奈川 小柴産
体験したことのないほどに、肉厚。
皮剥 三重産
厚めに切りつけた身に、血抜きして酒で焚き上げた肝をたっぷりと添えて。
秋カマスの炭焼き 神奈川 走水産
カマスって焼くとパサパサしていて、あまり好きではないのですが、これは程よい脂のりで、美味しい。
車海老 長崎 島原産
天然もの。かなりの大きさで、食べ応えや食感も素晴らしい。
中トロ 青森 大間産 ♡
間違えなく、美味しい♡
筋子の味噌漬け 三陸産
一週間寝かせてあるそうで、お酒に合う。
ナメタガレイの煮付け 北海道 噴火湾産
ここの煮付けは、甘めで非常に好み。煮付けで日本酒を飲む世代になったみたいです。
小鰭 静岡 舞阪産
脂ものっていて、美味しい。締め方はやや優しめ。
金目鯛 千葉 天津小湊産
寝かせて後、ヅケに。脂が強すぎる魚ですが、程よく脂が残っていて、◯
セイコガニの茶碗蒸し ♡♡
11/6〜1/11までの漁期のせいこがにを使った茶碗蒸し。身は勿論、内子と外子もたっぷりと入ってます。ほぼ蟹ですね。
北寄貝 北海道 長万部産 ♡
驚くほどに肉厚。コレで往復ビンタされたい(笑)
馬糞海胆 北海道 浜中産
かなり盛ってます。口に入れると、シャリよりも海胆が多い。海苔もとけるような感じでいい。
赤身ヅケ 青森 大間産
先ほどの鮪ではなく、更に熟成させたもの。食べ終えた後の香りがいい。
穴子 長崎 対馬産
穴子自体には、醤油を使わずに焚き上げて、ツメは継ぎ足して作る極濃厚なもの。
干瓢巻き ♡♡
栃木の無漂白のもの。国産は非常に少ないそうで、かなり貴重な品。実はこのお店で一番好きなのは、コレだったりする。
椀もの
金目鯛、九絵の中骨とカブトを使ったもの。美味しい。
追加
九絵 広島産
白身ながらも爽やかな脂。身は厚めに切りつけているので、口いっぱいに味わえます。
背トロ 青森 大間産 ♡♡♡
今夜の一番は、コレだった。これもすごい厚めに切りつけているので、美味しさも格別。
玉
来るたびに、着実にサービスの質が高くなっています。初めの頃は、親方の邪魔をするような動きが多かったですが、今は全くなくて、味・サービスともに安定していると思います。内装もステキなので、何気にお気に入りの鮨店です。
2016.8.
3月の初訪問から5か月。夏の鮨を味わいに渋谷にある「くろ崎」に再訪問です。この鮨の不毛地帯において、もはや一人勝ちと言っても過言ではないこのお店。今夜も開店時間から満席です。親方の黒崎さんの目の前に座らせていただき、スタートです。
群馬産 天狗豆
枝豆と茶豆の交配種で、最近メディアに紹介されたそうで、かなりの人気だそう。あまり枝豆は食べませんが、確かに美味しい。
神奈川県佐島産 蛸の桜煮 大根添え ♡
蛸の煮汁で大根も一緒に焚いており、蛸と大根は究極の柔らかさ。
北海道厚岸産 ツブ貝 海苔醤油
特大のツブ貝を目の前で薄く切りつけ、自家製の海苔醤油を添えて供されます。ツブ貝の心地よい歯応えを感じながら、海苔香りが鼻に抜けます。
北海道産 鰯の巻物
鰯、大葉、ガリ、芽ネギ、金胡麻を海苔で巻いたもの。鰯の脂とガリの甘さ、大葉と芽ネギの爽やかが実に美味しい。
鹿児島産 新烏賊
サクッとした歯応えは心地よく、口の中でシャリと同時に飛散するよう。美味しい。
熊本県天草産 鯖 ♡♡♡
神経〆をした生の鯖。トロトロの身質で、今までの鯖の概念を壊す鯖。
山口産 松茸
意外にも酢飯と合う。走りの松茸。
島根県神西湖産 天然鰻 ♡
かなり大きな天然鰻。このくらいのサイズになると、鰻店は買わないらしい。香りよく、皮も柔らかで、極上な脂。
鹿児島産 縞鯵
6日目の縞鯵。程よい柔らかで、脂が美味しい。
大分県姫島産 車海老
人肌の温度、ぷりぷり感は申し分なく。甘さはややないかな。
群馬産 トロまる茄子
皮が緑色の茄子で、名前の通りとける味わい。
もろきゅう ♡
ただのもろきゅうではありません。胡瓜につけるのは、稚鮎のペースト。この稚鮎ペースト、実に美味しい。ご飯につけて、食べたいくらい。
北海道余市産 馬糞海胆 ♡♡♡
親方はこのブレの少ない余市の馬糞海胆が好きだそうで、素晴らしく美味しい。海苔と海胆が同時にとける味わいは、さすがです。
佐賀産 小鰭
黄身酢おぼろで化粧をした見た目も綺麗な小鰭。しっかりと〆おり、昔っぽい感じ。
北海道噴火湾産 牡丹海老 と 富山産 白海老
まさかのマリアージュ。温度差が生み出す至高のとろけ方です。
京都府舞鶴産 鯵
程よい脂があり、鯵本来の味わいがしっかりとします。
青森県大間産 赤身
有名な鮪仲卸の「やま幸」から仕入れた大間の164キロのもの。醤油を塗って、漬けにしていますが、醤油を身に入れるというよりは脱水の為だそうなので、醤油の味はさほど感じません。鮪の旨味が凝縮した感じ。
青森県大間産 中トロ
赤身と同じ鮪。握るかなり前から切りつけ、常温にしているので、口に入れた際の口どけは素晴らしい。
島根産 喉黒のお茶漬け ♡♡
焼いた喉黒を昆布と鰹の出汁で、シャリと共にお茶漬け風に仕立てもの。美味しいー。
東京都子安産 穴子 ♡♡♡
穴子本来の味わいを出す為に、薄味で煮て、煮詰めで食べる。ふわりとした身は口に入れると極上のとろけ具合。今まで食べた中で一番かも。
浅利と蜆の出汁
最初に来るのは浅利の味わい、そして蜆の滋味溢れる味わい。
干瓢の手巻
このお店では手巻きで供される為に、写真はなし。干瓢は暖かく、海苔も極上のとけ具合で、実に美味しい。
追加
千葉産 鮑 ♡
昔は低温短時間蒸しだったそうですが、今回は通常らしい。というのも、近々新しい蒸し方を試すらしく、また来るきっかけが出来ました。勿論、コレも美味しい。
蛸の桜煮
最初に出された『蛸の桜煮』を握ってもらいました。極上の柔らかさを堪能できます。
熊本県天草産 渋鯛 ♡
なかなかないという幻の魚だそうで、食べたことない。縞鯵にも似た感じで、脂もあり、美味しい。親方が揚がったら、必ず送ってと頼んでいるだけあります。
鮨店らしい玉。白身も入れていて、今回は鯛。隠し味は黒糖焼酎だそうで、キレのある味わいです。
前回よりも段違いに親方以外のスタッフのオペレーションとサービスが上がっていると思ったのが、第一印象。親方は元々トークやサービスも素晴らしいので、より全体的に洗練されています。
「くろ崎」は勿論、鮨店なのですが、親方はあえて「鮨」とか「江戸前」とかを名乗っていないそうです。というのも、色々な食材を扱いたいという思いがあるからだそうで、まだオープンして1年半という「くろ崎」のこれからが楽しみになります。
2016.3.
「静かな場所で、ここに来るまでの間も意識したかった」
そう、若き親方は笑顔で仰った。
今回、訪れたのは「渋谷」。2015年の2月にオープンして、この鮨の不毛地帯とも呼べる街で、本物の鮨を提供している「くろ崎」です。親方は黒崎一希さん、30代半ばの爽やかな好青年と呼べる方です。
店内は京都の裏路地を意識したという黒を基調とするシックな感じで、LEDに照らされた白木のカウンターと板場は同じ高さになっており、親方の所作も間近で見ることができ、臨場感もあります。親方から来店のお挨拶と好みの有無、つまみと握りを交互に提供する旨を聞き、スタートです。
船橋産蛤と九州産筍
蛤はかなり大きめですが、程よく柔らか。筍が春の訪れを感じさせます。
天草産鯛と福岡産石鯛
今治産赤貝
かなりの肉厚で、香りも十分。
津軽海峡産桜鱒
桜の葉でしめているそうで、口に入れるとフワリと桜の香りがします。脂も濃厚で、美味しい。
宮城産皮剥
酒塩でしめた肝と浅葱を挟んで、握っています。
天草産小鰭
小柴産太刀魚の酒蒸し
気仙沼産赤身
気仙沼産中トロ
鮪は1番初めに切りつけ、常温に戻してから握っているので、口溶けもいい。
噴火湾産毛蟹のととろ蒸し
小さな器ですが、蟹がたっぷりと入っています。出汁も美味しい。
長崎産車海老
レアな火入れなので、甘さも映えます。
愛知産鳥貝
初物の生鳥貝。握る際にまな板に叩きつけることで、身がうねります。広島の塩を少しつけて。
琵琶湖産稚鮎のペースト
初物の稚鮎を山椒と炊いて、全てを裏ごしして、ペーストにしたもの。ほのかな苦味と甘味がお酒を誘います。
出雲産墨烏賊の昆布締め
サクサク感とネットリ感も味わえ、口に入れた瞬間に真昆布の旨みがちゃんとします。
虎河豚の白子と羅臼産馬糞海胆
お客さんが皆盛り上がった一品。当初は、白子のみで握っていたのを進化させたそうです。淡白な白子に海胆の甘さがよく合います。
車海老の頭焼き
先程食べた車海老の頭。頭を切って、味噌を握りに活かしてなかったので、どうするのかと思っていましたら、こう来ました。
北海道野付産帆立の磯辺巻き
手渡しだったので、写真はなし。かなりの肉厚な帆立を丸々1個に煮切り醤油を付け、軽く炙った後に海苔を巻いて提供されます。海苔の香りと帆立の甘味が程よく、美味しい。
鹿児島産鯵
かなり肉厚に切りつけ、芽ネギを叩いて、生姜の絞り汁を合わせたものを上にちょこんと乗せてあります。
対馬産穴子
継ぎ足している煮汁でさっと炊き上げたもの。ねっとりと舌に纏わりつきます。
干瓢の手巻き
手渡しの為、写真なし。この干瓢は実に美味しい。甘く炊き上げた干瓢に、山葵の鮮烈な香りが素晴らしい。
浅利と蜆の出汁
追加
今治産赤貝
「今が1番いいですよ」と親方。赤貝は大好きです♡
津軽海峡産桜鱒
つまみで提供された際に「握りでも食べられますか?」と聞き、出していただきました。つまみで美味しいのだから、握りで不味いわけがない。本日の私的な1番です。
玉
親方の所作や提供時の説明はとても丁寧であり、タネの温度や口溶けをよく計算してらっしゃる。煮切りも淡白なものと濃厚なものとで使い分け、シャリも水に浸す時間を秒単位で管理して炊き上げて、砂糖を使わずに3種の酢をブレンドしているなど、細部にまで拘りを感じられます。素材勝負のタネが多い気がしましたが、新鮮な素材が手に入る現代の鮨として、それもアリかと思います。
しかし気になる点が一つ。よい雰囲気を邪魔しているバイトと思われる女性店員さん。まだ慣れていないようで、親方の動線を乱していることが多々あり、サービスの面ではまだまだ難ありかな。
季節の先駆けの素材を提供されるので江戸前の粋を感じられ、黒崎親方は若いながらも物腰柔らかく、奢りもなく、研究熱心。近々、予約困難になりうるお店だと思います。とりあえず、次回の予約はまだ入れていませんが、夏にどうしても食べたいものがあるので、6〜7月頃に再訪したいと考えています。
黒崎親方、ご丁寧にお名刺までいただき、ありがとうございました。
ご馳走様です。
2016.12. 銀杏と海老芋
2016.12. いくら 三陸産
2016.12. 鮟肝 北海道 余市産
2016.12. 白子のすり流し 北海道 羅臼産
から〜の〜
2016.12. 墨烏賊 神奈川 小柴産
2016.12. 皮剥 三重産
2016.12. 秋カマスの炭焼き 神奈川 走水産
2016.12. 車海老 長崎 島原産
ここから切り出します
2016.12. 中トロ 青森 大間産
2016.12. 筋子の味噌漬け 三陸産
2016.12. ナメタガレイの煮付け 北海道 噴火湾産
2016.12. 小鰭 静岡 舞阪産
2016.12. 金目鯛 千葉 天津小湊産
2016.12. セイコガニの茶碗蒸し
2016.12. 北寄貝 北海道 長万部産
2016.12. 馬糞海胆 北海道 浜中産
2016.12. 赤身ヅケ 青森 大間産
2016.12. 穴子 長崎 対馬産
2016.12. 椀もの
2016.12. 九絵 広島産
2016.12. 背トロ 青森 大間産
2016.12. 玉
2016.8. 群馬産 天狗豆
2016.8. 神奈川県佐島産 蛸の桜煮 大根添え
2016.8. 北海道厚岸産 ツブ貝 海苔醤油
2016.8. 北海道産 鰯の巻物
2016.8. 鹿児島産 新烏賊
2016.8. 熊本県天草産 鯖
2016.3. 船橋産 蛤と九州産 筍
2016.8. 山口産 松茸
2016.8. 島根県神西湖産 天然鰻
2016.8. 鹿児島産 縞鯵
2016.8. 大分県姫島産 車海老
2016.8. 群馬産 トロまる茄子
2016.8. もろきゅう
2016.8. 北海道余市産 馬糞海胆
2016.8. 佐賀産 小鰭
2016.8. 北海道噴火湾産 牡丹海老 と 富山産 白海老
2016.8. 京都府舞鶴産 鯵
2016.8. 青森県大間産 赤身
2016.8. 青森県大間産 中トロ
2016.8. 島根産 喉黒のお茶漬け
2016.8. 東京都子安産 穴子
2016.8. 浅利と蜆の出汁
2016.8. 千葉産 鮑
2016.8. 蛸の桜煮
2016.8. 熊本県天草産 渋鯛
2016.8. 玉
2016.3. 天草産 鯛と福岡産 石鯛
2016.3. 今治産 赤貝
2016.3. 津軽海峡産 桜鱒
2016.3. 宮城産 皮剥
2016.3. 天草産 小鰭
2016.3. 小柴産 太刀魚の酒蒸し
2016.3. 気仙沼産 赤身
2016.3. 気仙沼産 中トロ
2016.3. 噴火湾産 毛蟹のととろ蒸し
2016.3. 長崎産 車海老
2016.3. 愛知産 鳥貝
2016.3. 琵琶湖産 稚鮎のペースト
2016.3. 出雲産 墨烏賊の昆布締め
2016.3. 虎河豚の白子と羅臼産 馬糞海胆
2016.3. 車海老の頭焼き
2016.3. 鹿児島産 鯵
2016.3. 対馬産 穴子
2016.3. 浅利と蜆の出汁
2016.3. 今治産 赤貝
2016.3. 津軽海峡産 桜鱒
2016.3. 玉
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2016/12/18 更新
2021.10.
定刻になると、暖簾と共に青々とした楓に隠れた看板に明かりが灯り、待ち侘びるゲストを招き入れます。香のいい香りが漂う京町家のようなアプローチを抜けて、現れる尾州檜のカウンター。約1年ぶりとなってしまったにも関わらず、私のことを覚えていて下さった店主・黒﨑 一希さんに一礼する。
そう、ここは渋谷にある「くろ﨑」。2015年に鮨の不毛地帯であった渋谷にオープンして以来、着々とその名を知らしめて、今では渋谷一の鮨店と言っても過言ではないと思います。今夜は久しぶりにゆっくりと黒﨑さんの鮨を味わいます。
今夜の献立
白子♡
温い白子はポン酢の酸味とかんずりの辛味の中で、よりハッキリとした白子のクリーミーな甘味がたまらない。
ナガスクジラの尾の身♡
アイスランド産。明らかに魚とは違う味わい。さらりとした脂の中、咀嚼の度に旨味が溢れて、また最後にグッと旨味がきます。
鰹♡
腹とハラスの盛り合わせ。両方を一緒に食べることで、塩味を強くしたハラスの旨味がいいアクセントになってたっぷりの山葵でも負けない味わい。
メヒカリ♡
パリッとした皮に身の軽い食感はそのままに旨味が凝縮しています。
松茸と太刀魚のお椀♡
岩手県久慈産の松茸と江戸前の太刀魚を合わせたお椀。蓋を開けると松茸の香りがふわりとして、シャクシャクとした小気味良い食感も楽しい。太刀魚もふわりと柔らかく、口の中でほろりと崩れる感じ。
皮剥♡♡
最初にくるのは身の旨味。そして、とろりとした圧倒的な肝の旨味に口の中がいっぱいになります。更にブラッシュアップされた感じ。
いくら♡
海苔香りに包まれる一貫は、一粒一粒が大きくていくら本来の旨味が強い。
海鰻♡
今季最後の福岡県博多湾産。焼いては休ませてを繰り返して、じっくりと時間をかけて焼かれた鰻の皮はパリパリとし、身は極上のフワフワ感。旨味の爆流に飲まれてしまう美味しさ。
小鰭
珍しく格子状に包丁を入れられて、なんともフォトジェニックな小鰭。口に入れると、小鰭のとろけ具合が異質で、瞬時にシャリと混ざり合います。
車海老♡
相変わらず見事な車海老。噛み締めると、歯を跳ね返すようなプリプリ感で、旨味と香りが食べ終えても残ります。
毛蟹の茶碗蒸し♡
毛蟹の茶碗蒸しは他店でも見かけますが、コレはそれを凌駕する見た目と味わい。毛蟹のミソは裏漉しして水分を飛ばして旨味を凝縮しているので、純粋に旨味がブーストして素晴らしい。
柿の鮟肝和え
鮟肝と和えてあるのは、なんと柿。トロリとした柿の甘味と鮟肝の濃密さがよく合います。フォワグラとフルーツ合うように、やはり鮟肝にもフルーツは好相性。
秋刀魚♡♡
今季新作の焼いた秋刀魚の握り。皮だけを焼き上げており、身は生のままという素晴らしさ。上に乗せられた肝醤油のほろ苦さがこの旨味を締めています。
海松貝
酢橘の爽やかさが映え、咀嚼の度に海松貝の旨味が徐々に現れてきて、食べ終える瞬間に旨味が広がります。
大トロ♡
鮨の花形である鮪は『お腹が空いている時に脂のある大トロを食べた方がより美味しい」という黒﨑親方の思いから供されたのは、宮城県塩釜産137.6キロの大トロ。とろけるという表現ではなく、旨味が一瞬とどまってからぐわんっとくる感じ。
赤身漬け
青森県三厩産139.4キロ。キメが細かくて、漬けにすることで旨味が凝縮・累乗されていて香りも華やか。
中トロ♡
赤身と同じ魚体で、一番バランスが良い感じ。凝縮した旨味の他に甘味も確りと感じられて、シャリの酸味でそれらが引き立ちます。
黒雲丹♡
熊本県天草産。東京で提供しているのがここだけという黒雲丹。品種としては紫雲丹だそうで、甘味と苦味が混在する複雑味のある味わいと香りがあり、最後に甘味が残る素晴らしい雲丹。
車海老の頭
先程の車海老の頭。
穴子♡
なんと横須賀産。大好きな腹の部位で舌に絡みつくような感じでとろけます。煮つめも濃密で美味しい。
干瓢巻き♡
湯気が上がるほどの熱々の干瓢を手巻きで。いつもながらに美味しく、干瓢巻きの素晴らしさを再確認させてくれるひと品。
貝出汁♡
蛤・蜆・浅蜊のみでは弱いそうで、ブーストで海松貝・北寄貝・帆立を入れた貝の出汁。水筒で常備したい美味しさ。
海松貝のハカマ(追加)♡
大きな貝ですが、食べるとこが少ない海松貝。水管の部位で4貫、このハカマは2貫しか取れないらしい。食べてみると、全然別物の味わい。シャクシャクとした食感はそのままに、ビッシリとついたワタの甘味と香りの次元が違います。
カマトロ(追加)♡
湯霜してから漬け込むという伝統的な漬けの仕事を施したカマトロ。ダイレクトに感じられる甘味ある旨味が素晴らしい。
帆立(追加)♡
北海道野付産。磯部焼きでもいいそうですが、握りは珍しいので握りで注文。繊維質が確りとした帆立で、小気味良いサクサク感と甘味が秀逸。
玉
カステラとプリンのハイブリッドな玉。黒糖焼酎のコクとキレがいい味出しています。
約1年ぶりとなってしまった「くろ﨑」ですが…やはり素晴らしい。独自のルートで仕入れる九州からの魚やどこにも染まっていない黒﨑さんのセンスが相まって供される料理は、どれもハズレなく美味しい。
そして来年早々に現店舗を2番手の仲野さんに任せて、黒﨑親方は新しい土地である南青山へと舞台を移すそうで、近くにオープンしたテイクアウト専門店「さかなくろさき」と共に来年は目が離せなくなりそうです。
新しい店舗でもどうぞ宜しくお願いします。
今夜出逢ったお酒
谷川岳 夏吟 醸涼
大盃 MACHO 純米雄町80
出雲富士 秋雲
陸奥八仙 Mixseed Series Accordsde Sake