24回
2018/11 訪問
心響く、味と空間
2018.11. 松茸
2018.11. 鰹
2018.11. 上海蟹
2018.11. 丹波高坂地鶏
2018.11. に つける餃子
2018.11. に つける山椒麺
2018.11. 上海蟹(雄)
2018.11. フカヒレ
2018.11. フカヒレ雑炊
2018.11. シャラン鴨
2018.1. 山形牛
2018.11. 伊勢海老
2018.11. 真鱈の白子
2018.11. 最中
2018.11. 茶菓子
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2018/12/01 更新
2018/07 訪問
心響く、味と空間
2018.7.
夏の陽差しが容赦なく照り続ける人が賑わう鎌倉を後にして、お店に近づくにつれて人は居なくなり、ただ蝉の鳴き声が響き渡ります。少し陽が少し柔らかくなってきた頃、揺れる暖簾をくぐって風情のある一軒家のお店の戸を開きます。私がやってきたのは、「イチリンハナレ」。東京・築地の「東京チャイニーズ一凛」の料理長である斉藤宏文さんと望月康弘さんが新しい土地でゼロから始めたお店。2017年にオープンして以来、瞬く間に人気となって、味・雰囲気と共に神奈川県を代表するヌーベルシノワと言って過言ではありません。
本日の献立
鯵
鯵を使った冷菜。2枚あるので、まずは1枚はシンプルに鯵刺しのように味わい、最後は焼き茄子のピューレ・パプリカのマリネ・竹炭のおこげと一緒にいただきます。旬の食材は、美味しい。
鯖
ごま鯖を烏龍茶で燻製して、葱と山椒のソースを添えたもの。ふわりと烏龍茶の香りがついたこの鯖は濃厚で美味しい。中国茶にこんな使い方があるとは。
渡り蟹 ♡
香り・コク・甘味のある3種の紹興酒を使った紹興酒漬け。今回は旬の渡り蟹でした。身入りも確りとしており、ねっとりと舌に絡みます。鉄板の美味しさ♡
丹波高坂地鶏 ♡
斉藤シェフのスペシャリテの1つである『よだれ鷄』。上には白レバーが乗せられており、旨辛なタレに負けない旨味の強い鷄が素晴らしい。
につける餃子 ♡
そして、この『よだれ鷄』のタレを余すところなく楽しむ為に、焼き立ての餃子が供されます。見た目は真っ赤ですが、想像よりも辛くないのでたっぷりとつけても大丈夫です。
更に餃子の後には、茹で立ての山椒麺が入れられて、このタレを最後の最後まで味わうことができます。久しぶりに来たら、パワーアップしていました。
焼きフカヒレ ♡
煮込んだフカヒレを更に表面をパリッと焼いたもので、旨味が凝縮している濃厚な鶏の出汁だけでなく、フカヒレの食感も楽しめるようになっています。これもブラッシュアップされており、進化が止まりませんね。
食べ終えると、鍋で作っていたフカヒレの出汁にご飯を加えたおじやが盛られ、目の前でサマートリュフを削って供されます。トリュフの香りがヤバい〜。このおじやが不味いわけがない!
車エビ ♡
自家製XO醬の上に鎮座する特大の車エビ。車エビはミディアムくらいの火入れで、独特の香ばしい味わいと甘さもあります。しかしながら、注目すべきはこの自家製XO醬。これが実に美味しい!余計な調味料を加えずに素材本来の旨味で作っているそうで、これだけでご飯が食べられます。
山形牛 ♡♡
最近、SNSでも話題になっている「イチリンハナレ」のシャトーブリアンカツサンド、通称『サイトーブリアンカツサンド』とついにご対面です。
今回は山形牛のA5ランクのものだそうで、持つだけで伝わる、何?このふわふわ感〜。マスタードシードをエゴマ油で和えたものを添えてあり、ソースには黒酢を使っているそうで、後味もあっさりとしています。噂通りに、美味しい♡
トウモロコシ
ドロリとした冷製コーンスープで、衝撃的に甘い。コーンスープは温かいものよりも、冷たいものの方が美味しい気がします。
五島列島
五島列島で獲れた喉黒の蒸し物。とろけるような濃厚な脂にふわりと香る生姜と葱が印象的。喉黒は焼いても蒸しても、美味しい魚ですね。
冷やし中華始めました ♡
文字通り、冷やし中華。でもちょっと変わっていて、タレは豆乳ベースという初めての味わい。口当たりは甘く、最後にピリピリと舌を刺激します。〆としては、意外と確りとした量がある冷やし中華で食べ応えがあります。
桃
デザートの桃の下には、トマトのシャーベット・ヨーグルト・バジルが隠れています。それぞれ異なる桃とトマトの甘さがヨーグルトの酸味とよく合います。バジルの香りがいいアクセントとなっていて、爽やか。
小菓子
東方美人のクッキー・生姜キャラメル・山椒のショコラピーカンナッツ添え・スペイン産イチジク・スペイン産ブドウ。
今夜も実に素晴らしい料理の数々と雰囲気は、最高でした。特にこの時期は、食べているうちにゆっくりと夜の帳が落とされる瞬間を感じることができるので、ロマンチック。
旬を大事にした料理あり、定番の料理は更なる美味しさへとブラッシュアップ。そして新しい名物となるであろう肉料理と、既に完成していたと思っていたお店は、まだまだ進化の途中であると確信した夜でした。
斉藤シェフ・望月シェフ、今夜もありがとうございました。また宜しくお願い致します。17328。
2018.7. 鯵
2018.7. 鯖
2018.7. 渡り蟹
2018.7. 丹波高坂地鶏
2018.7. に つける餃子
2018.7. 山椒麺
2018.7. 焼きフカヒレ
2018.7. の おじや
2018.7. 車海老
2018.7. 山形牛
2018.7. トウモロコシ
2018.7. 五島列島
2018.7. 冷やし中華始めました
2018.7. 桃
2018.7. 小菓子
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2018/08/08 更新
2017/12 訪問
心響く、味と空間
2017.12.
10月〜12月くらいの時期は、鮨では鮪が美味しくなり、フレンチ・イタリアンではジビエがシーズンとなります。なので、食べたいものが多すぎて、忘れがちとなるのが『上海蟹』です。いつもあっという間にシーズンオフとなって食べられなくなってしまったので、今回は再訪したいお店もあったことから、早目に予約しておきました。
オープンから数ヶ月で、一気に人気店となった鎌倉にある「イチリンハナレ」が、今回私が選んだお店です。夏に一度だけ行っただけなのですが、齋藤シェフは私のことを覚えていて下さり、夏とは違う雰囲気の中で、コースの幕が上がります。
特撰上海蟹コース
『雲丹/竹炭のおこげ』
北海道産の生雲丹、その雲丹のムースを竹炭を練り込んだおこげとともに。甘さを抑えたサクサク食感のおこげに、雲丹の生臭さなどは何もなく、濃厚さだけが際立ちます。
『上海蟹/三種紹興酒』
いわゆる『酔っ払い蟹』ですが、上海蟹を漬けてあるこの紹興酒が、実に美味しい。3種の紹興酒をブレンドしているそうで、甘みがあり、後味のキレもいい。そんな紹興酒に付け込まれた上海蟹が不味いわけがない。とろりとした内子に、滑らかな味噌が相まって、ずっと舐めていたいくらいに美味しい。
『上海蟹/姿蒸し』
雌の上海蟹を堪能した後は、雄の上海蟹を姿蒸しで。ちゃんと身をほぐしてから、甲羅に詰め直しているので、安心です。添えられた赤酢や黒酢をかけると、さっぱりとした風味に変わっていきます。
『丹波高坂地鶏/よだれ鷄』
このお店のスペシャリテである『よだれ鷄』。上には使用している丹波高坂地鶏の白レバーパテを添えてあり、一緒に食べることで、コクが増します。タレは見た目は真っ赤で辛そうですが、さほどでもなくて旨辛という表現がしっくりくるかも。鷄も分厚く切られており、しっとりとしながらもジューシーな味わい。
『に つける餃子』
そしてこの旨辛タレは、焼き餃子を付けて最後まで味わいます。ちょっと付けるなんて勿体無い。たっぷりと餃子を沈める気持ちでタレに付けていただきます。このタレだけでも商品化してくれないですかねー?
『鮑/蒸しスープ』
乾物をたっぷりと使った極上のスープの佛跳牆(ぶっちょうしょう)。トロトロの冬瓜、干し貝柱、鮑と内容も豪華で、琥珀色の深海のような深みがあります。このスープならば、丼サイズでも飲み干せるくらいの美味しさ。
『三陸産牡蠣/銀杏/マッシュルーム』
大きな牡蠣はプリプリとしていて、クラッシュされた銀杏のモチっとした食感とのコントラストが素晴らしい。スライスされた生マッシュルームの風味と上湯の餡掛けが、実に美味しい。
『四川唐辛子/山椒/シャラン産鴨肉』
極厚のシャラン鴨の胸肉を四川唐辛子と山椒で炒めたもの。添えてあるのは、マスタードシードをエゴマオイルとハチミツで和えたもの。絶妙な火入れの鴨は柔らかく、舌を痺れさせる山椒をちょっと乗せて食べると、フレンチやイタリアンでは味わえない鴨肉の味わいとなります。
『フカヒレの姿煮込み』
小ぶりながらも確りとした食感のあるフカヒレ。濃厚な鷄の出汁と醤油だけで作ったスープは、実に美味しい。ご飯を入れたいなぁと思っていたら、そのご飯がやってきた!フカヒレのスープにご飯を入れて、ちょっと炊いた雑炊。その上からはイタリア産の黒トリュフをかけて。至福です。
『上海蟹の蟹玉/トリュフ』
厨房の方でカカカッと何かを混ぜていると思っていたら、この蟹玉に使うメレンゲ。これにも先ほどの黒トリュフを目の前でかけてくれるので香りもよく、メレンゲを入れている為に食感はフワフワ。上海蟹の身はたっぷりと入っており、絶妙な塩加減が美味しい。
『鱈の白子/陳麻婆豆腐』
冬のスペシャリテの『鱈の白子麻婆』。舌を刺激する濃厚な麻婆にクリーミーな白子がとてもよく合います。麻婆って豆腐以外には合わないかと思っていましたが、白子は抜群に合います。食べたいと思っていた料理に逢えて、良かった♡
『ジャスミンショコラ/フランボワーズ』
デザートは、目の前で盛り付けられるフランボワーズとジャスミンショコラのムース、苺をチョコでコーティングしたもの。添えてあるのは、苺のウエハース。
『茶菓子』
最後は小菓子で、まったりと。今回は最後まで中国茶を飲んでいましたが、料理には紹興酒よりもワインの方が合うかもしれない。
今回は上海蟹を使ったスペシャルコースだったので、通常よりも若干高め。ですが、都内のお店よりは全然リーズナブル。このコースは12月までらしいですが、上海蟹の入荷次第で1月にも提供する予定だそうです。『酔っ払い蟹』は、これよりリーズナブルなコースにも付いてきますが、私がいただいたコースの方が絶対にお薦めです。
2017.12. 雲丹/竹炭のおこげ
2017.12. 上海蟹/三種紹興酒
2017.12. 上海蟹/姿蒸し
2017.12. 丹波高坂地鶏/よだれ鷄
2017.12. に つける餃子
2017.12. 鮑/蒸しスープ
2017.12. 三陸産牡蠣/銀杏/マッシュルーム
2017.12. 四川唐辛子/山椒/シャラン産鴨肉
2017.12. フカヒレの姿煮込み
2017.12. フカヒレ雑炊
2017.12. 上海蟹の蟹玉/トリュフ
2017.12. 鱈の白子/陳麻婆豆腐
2017.12. ジャスミンショコラ/フランボワーズ
2017.12. 茶菓子
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2017/12/26 更新
2017/06 訪問
心響く、味と空間
2017.6.
紫陽花が映える季節に予約をしたのは、鎌倉でゼロからのスタートを切った齋藤 宏文シェフのお店「イチリン ハナレ」です。東京築地にある「東京チャイニーズ 一凛」の姉妹店という位置付けだそうですが、私の感想は…。
当日。
賑やかな小町通りを抜け、鎌倉市川喜多映画記念館を横目にして、浄光明寺の方角へ。人気はどんどんなくなって、当然の如く観光客など皆無で、この辺に住んでいる方しか通らないような道の先にこの「イチリン ハナレ」はあります。風に揺れる藍色の暖簾を潜ると、古き良き時代の古民家が現れます。引き戸を開け、名前を告げるとメインダイニングまで時計回りに中庭を見ながら案内されます。まだ他のお客さんがいらしてなかったので、個室やその縁側にある月見台、レトロなタイル張りのトイレなどを見せていただき、いよいよメインダイニングへ。メインダイニングはかなり広々としたロングカウンターで、料理によってはシェフズテーブルにもなるのだそう。
テーブルには本日のメニューがヒントのように書かれていて、ワクワク感がたまりません。齋藤シェフともう1人シェフがこの「イチリン ハナレ」にはいらして、四川飯店時代の同僚であり、スパニッシュやフレンチなどの他のジャンルを経験された望月 康弘シェフです。このお二人で作り出される料理が、東京の「一凛」とは違う「イチリン ハナレ」ならではの料理を生み出しています。
齋藤シェフがいらしたので、挨拶をさせていただき、料理スタート。
本日の献立
桃 中国セロリ
熊本産桃と中国セロリの冷製スープで、緑のドットはミントオイル。想像以上の桃感で、ミントの爽やかなアクセントが心地いい。
ぼたん海老 ♡
ぼたん海老と書かれた料理は、ぼたん海老の紹興酒漬け。紹興酒は生姜をつけたものだそうで、ぼたん海老の甘みがより一段と伝わります。美味しい。
よだれ鶏 ♡♡
四川料理の定番料理にして、東京の「一凛」でも人気の料理。兵庫県の高坂鶏を使用し、上にはこの鶏の白レバーパテを。柔らかく、凄くジューシー。皮目の部分のゼラチン質が甘く、辛めのタレでも鶏の味が分かる味わい。
に つける餃子 ♡♡
まずはそのままでと言われて供されたこの餃子、めちゃくちゃ美味しい。厚みのある皮はモチモチとして、タレをつけなくても、濃厚な味わい。でもよだれ鶏のタレをつけると、更に美味しい。ふわりとパクチーの香りが濃厚な脂を追いかけるよう。
大海原 上澄み
その正体はジャスミンライスのお粥の上澄みで、蛤を煮たもの。極力、調味料の類を使わないようにしているそうで、自然の旨さが美味しい。
佐島といえば… ♡♡♡
佐島といえば、蛸。その蛸を柔らかく煮あげて、更に唐辛子で炒めたもの。そして蛸を煮あげたその出汁で白米・赤米・黒米を炊いたリゾットを添えてあります。この料理こそが齋藤シェフと望月シェフのフュージョンを表現したものだと思います。供された時点で、香りがすごい。蛸も柔らかく、ジューシー。蛸よりも添えられたリゾットが実に美味しい。丼で食べたいくらい。
四川山椒 低温豚 ♡♡
かなり大きく切りつけられた豚肉とその上には青山椒、下には赤山椒が散りばめられています。青山椒は鮮烈な香りと刺激、赤山椒はじわりじわりと後からくる刺激。添えてあるのは、焼き茄子ピューレと搾菜や中国セロリなどの炒めもの。
この豚は柔らかく、脂も甘い。それにこの2種の山椒が素晴らしいアクセントとなっていて、ソースの類などは全くいらない。
オマール海老 フカヒレ ♡♡
鶏だけと取った出汁でオマール海老とフカヒレを仕上げたもの。この出汁が実に濃厚で美味しい。フカヒレはこういう出汁が命ですねー。
金目鯛 ナンプラー ♡
蒸すことで、金目鯛の濃厚すぎる脂を確りと抑えて、プリプリの身が素晴らしい。味わいもベースとなるのが、本日使った魚の出汁とナンプラーを少量のみというじんわりとする味わい。
パッションフルーツ 海老 金華ハム ♡
最初は?と思っていましたが、供されて思い出した!このお店の海老マヨには、パッションフルーツを使っていることを。この爽やかな甘味と酸味が素晴らしく、まさにスペシャリテと言える逸品です。金華ハムを使ったクリームコロッケもスペインのアリオリソースを添えてあり、中華としては面白い。このコロッケ、口に入れるとすぐに溶ける!驚きの逸品。
〆の料理はめんと麻婆豆腐があり、私は麻婆豆腐を選ぶつもりだったのだけど、齋藤シェフがどっちも食べちゃいなよって仰ったので(笑)
めん ♡
極上の上湯で食べる麺。この料理の主役は麺ではなく、スープ。麺は見たことないほどに細く、九州ラーメンのバリカタみたいな歯応えが面白い。個人的には、もう少しスープの塩分を押さえた方が好み。
陳麻婆豆腐 ♡
どんだけ辛いのかと思っていましたが、これが意外とそうでもない。旨辛とはこういうことを言うのかと思うくらいに美味しい。
杏仁豆腐
デザートはカウンターの目の前で調理されます。まず、皿にはパイナップルとそのシャーベット、アロエ、ヨーグルトソースを乗せ、その上からエスプーマ状の杏仁豆腐を盛りつけます。
焼き菓子
山椒を練り込んだショコラと杏仁クッキー。
「イチリン ハナレ」には、東京のお店のスタッフは誰もいないそうで、齋藤シェフの新しい土地でゼロからという意気込みが感じられます。これから本格的に使うであろう個室やシェフズテーブル、手付かずの茶室もあり、空間的にもまだまだ楽しみな要素も多い。『よだれ鶏』や『海老マヨ』などの「一凛」名物料理も、齋藤シェフは「一凛よりも美味しくしたい。ライバルだから」と仰っていたので、より洗練していかれると思います。また望月シェフとのフュージョン料理もどのように活かしていくのかが、楽しみでもあります。要するに、まだまだこれからということでしょうか。
兎に角、この古民家が外観から内観まで素晴らしい。昼と夜とでは全く違う雰囲気を醸し出しているので、今の季節ならばその両方が楽しめる17:30からがオススメ。料理だけでなく、是非この雰囲気も味わって欲しいと思うお店です。
2017.6. 桃 中国セロリ
2017.6. ぼたん海老
2017.6. よだれ鶏
2017.6. に つける餃子
2017.6. 大海原 上澄み
2017.6. 佐島といえば…
2017.6. 四川山椒 低温豚
2017.6. オマール海老 フカヒレ
2017.6. 金目鯛 ナンプラー
2017.6. パッションフルーツ 海老 金華ハム
2017.6. めん
2017.6. 陳麻婆豆腐
2017.6. 杏仁豆腐
2017.6. 焼き菓子
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2017/07/16 更新
2018.11.
17時を過ぎると、すっかり暗くなる鎌倉の小町通りを鶴岡八幡宮方面へ。多くの人達はもう駅に向かって帰るのでしょう、そんな人波を逆らうように歩く。お店も疎らになってくると、人も同じようになり、路地に入ればそこは観光地から住宅地へと変化します。数メートル毎に街灯が不安そうな私を照らして「こんな所にお店なんて…」と思っていると、たどり着くのが「イチリンハナレ」です。
2017年のオープンから齋藤 宏文シェフと望月 康弘シェフが作り出すヌーベルシノワは、今や神奈川県を代表する名店へとなりました。今夜は今が旬である『上海蟹』を使ったコースをお願いして、再訪となりました。
今夜の献立
松茸 ♡
ふわりと香る松茸にベースとなる金華ハムのスープが極上の美味しさ。中華料理の美味しさは、やはり出汁だと再確認できる逸品です。
鰹
鰹と泥障烏賊の冷製。上にはハーブで有名な広島の梶谷農園のマイクロハーブ・セロリの甘酢漬け・玉葱の中国黒酢ソースという構成。
奥深い黒酢ソースが絶妙によく合い、泥障烏賊の甘みや鰹の旨味を更に向上させます。セロリの甘酢漬けを食べると、口の中をリセットできて、無限に食べれるような前菜。
上海蟹 ♡
名物の酔っ払い蟹。3種の紹興酒を使うことで、雌の上海蟹の蟹味噌や内子に甘味や奥深さが生まれて、いつ食べても実に美味しい。
丹波高坂地鶏 ♡
四川名物のよだれ鶏。真っ赤な見た目で口当たりは確かに辛いですが、食べているうちに地鶏の甘味や旨味が出てきて、ずっと噛み続けたい。そんな感じのするよだれ鶏です。
に つける餃子
そして、この旨辛のタレは肉汁たっぷりの焼きたて餃子をつけることで利用します。ただ辛いだけではないので、タレとしてのこの使い方は素晴らしい。
に つける山椒麺
茹で上げた山椒を練りこんだ自家製麺をこの中に入れることで、更にこのタレを楽しめるようになりました。実に客がしたいことを分かっていると感心する料理です。
上海蟹(追加) ♡♡
「なかなか良い物が入らなかったのですが、今夜は雄もあります。食べる?」との齋藤シェフの言葉で追加。実は取って置いてくれたのかな?いつもよくして下さる斉藤シェフに感謝です。
シンプルに蒸して、身もちゃんと解してから供されます。想像以上の量ですが、これで確りと一杯分だそうです。そのまま身を食べれば甘く、極濃厚な味噌にちょっと黒酢をかけて混ぜ、身をそれにつけて食べます。至福の一言。酔っ払い蟹とは違う上海蟹のシンプルな良さが実に美味しい。
フカヒレ♡
極上のスープを吸ったフカヒレは更に表面を焼き上げることで、カリッとした食感も楽しめるようになっています。トロトロのフカヒレもいいけど、この焼き上げる一手間がより一層の美味しさを与えます。
そして、フカヒレを食べ終えると、そこにおじやを入れてトリュフを削ってから、再び供されます。これも実に痒い所に手が届くような演出。素晴らしい!
シャラン鴨 ♡
「今夜は鴨もあるけど、山形牛とどっちにする?」「じゃ、両方で!」そうきたかとニヤリと笑う齋藤シェフ。食べられるならば、どちらかを選ぶことなど出来ません。
たっぷりと花山椒の粒がかけられたシャラン鴨の炭火焼き。ナイフを入れると、肉汁がじゅわりと溢れて、口に入れると鴨の甘味と旨味が広がります。後味にはピリッと花山椒の風味が活きており、単なる炭火焼きとは違う確りと四川を感じる料理になっている鴨です。
山形牛 ♡
今やこの「イチリンハナレ」の名物となっている山形牛のシャトーブリアンを使ったカツサンド。通称、『サイトーブリアン』。黒酢ソースを使うことで、奥深くも後味の綺麗なカツサンドになっています。
伊勢海老 ♡
葱と生姜炒めで。半身を使っている何ともボリューミーな一品。伊勢海老の身はプリプリを通り越して、ナイフやフォークを跳ね返すほどにブリンブリン。濃厚な海老味噌もついており、実に美味しい。
真鱈の白子 ♡♡
この季節がやってきました。四川料理を代表する料理の一つの麻婆豆腐ですが、冬は真鱈の白子を入れています。花山椒の「麻」、唐辛子の「辣」、そして白子のクリーミーな甘味が奏でる味わいは、更なるスペシャリテへと進化しています。
最中
中に入っているのは、紹興酒のアイス。元々、甘みのある紹興酒なのでしょう。キャラメルのような味わいです。
茶菓子
左から東方美人のクッキー・生姜のキャラメル・山椒のショコラピーカンナッツ添え・スペイン産イチジク・スペイン産ブドウ・メンブリージョ。中でも目新しいのが、羊羹のようなメンブリージョ。西洋カリンを砂糖とレモン汁だけで煮詰めた固形ジャムで、スペインの定番らしい。望月シェフらしいセレクトですね。
今夜も実に素晴らしい料理の数々をありがとうございました。特に『上海蟹(雄)』をいただけるとは思ってなかったので、感謝としか言いようがありません。供される料理にはハズレはなく、定番の料理だとしても食べる毎に美味しくなってると感じます。お店の雰囲気も味へのスパイスだとすれば、四季を通して自然が織りなす調光や景色は、まさに極上のスパイスでしょう。
齋藤シェフ、望月シェフ、本日もありがとうございました。また宜しくお願いします。19224