3回
2025/11 訪問
わが恋わたる この月のころを
2025.11. 鰻の煮凝り
2025.11. くりから焼き
2025.11. う巻き
2025.11. 蜆椀
2025.11. 肝焼き
2025.11. 鰻の八幡巻き
2025.11. レバー焼き
2025.11. クリームチーズの白和え
2025.11. 鼈
2025.11. うなきゅう
2025.11. 蒲焼(は)
2025.11. 会津娘 芳醇 純米生酒
2025.11. 杉錦 菩提酛 純米
2025.11. 味満る
記事URL:http://lovehappydays.blog54.fc2.com/blog-entry-3292.html
2025/12/22 更新
2025/08 訪問
わが恋ひわたる この月のころを
2025.8.
わが恋ひわたる この月のころを
肌を灼き付けるような日差しが辛い夏。古来よりこんな時期には食べたいものがあります。それは…
鰻
あえて「土用の丑の日」を外してやってきたのは、東京・八重洲にある老舗鰻店「鰻はし本」。四代目店主である橋本 正平さんが拘るのは、顔の見える鰻。どこで生まれて、何を食べて、どうやって育ったのかが確りと分かる鰻を使用しており、フラグシップ鰻として鹿児島県「泰斗養鰻」の『横山さんの鰻』を掲げており、その入荷に当たったならばラッキーです。
建て替えを終えて、2024年10月に装いも新たにオープンし、伝統と革新を融合させたような店内では鰻職人たちの仕事ぶりも見ることができます。特に仕切りなどが一切ない焼き場前の灰かぶりカウンターがお勧め。前回もこのカウンターに座らせていただきましたが、その時はまだカウンターがモールテックスだったのですが、今は栗の一枚板になっており、更に素敵になっています。
今回も昼利用ですが、事前に橋本さんにお願いして、私のベストコースを楽しみます。
ひれ焼き♡♡
ジュクジュクと脂が踊るのは、肝を背びれと腹びれを巻いた串。ひれの表面はカリッと焼かれており、中心部は蒸されたようにフワフワ。そこに肝の濃厚な旨味が映え、堪能的な美味しさ。
レバー焼き♡♡
鰻の肝臓を集めて、串打ったもの。何匹分の鰻が使われているのだろうと考えさせれるほどのボリューム。口の中でプチッと弾けて、舌に纏わりつくような旨味を楽しめます。
ばら焼き♡♡
肋周りのすき身と尻身を串打ったもの。尻身はカリッとし、旨味溢れるすき身はとろりととろけます。タレの旨味と鰻の旨味が融合した味わいは、優勝のひと言。
鰻棒焼き♡♡
以前は裏メニューだったひと串ですが、レギュラーメニューとなりました。コレは是非とも食べていただきたいひと串で、白焼きとはひと味違います。ぶつ切りで焼き上げることで、表面はカリッとしつつも中心部はふわりとし、骨周りの身をしゃぶるように食べるのが実に美味しい。今回は特に太い鰻を仕込んでいただき、ありがとうございました!
肝焼き♡♡
管感のあるシャクシャクとした食感に旨味と苦味が交互にやってくるような味わいが素晴らしい。
一口白焼き♡♡
浅く蒸された鰻を白焼きして、へベスと山葵でいただきます。へベスの酸味で輪郭を成す鰻の旨味と甘味が素晴らしい。蒸しも短時間なので、鰻の魚らしさも感じることができて、実に美味しい。
うな重(は)♡♡
鰻1匹半を使う『うな重』で、今回の鰻は愛知県産だそう。目の前で焼かれる鰻には一片の焦げもなく、肉厚なその身は飴色に艶めいています。江戸前の仕事を施された鰻は余分な脂は落ちてとろりとし、決してタレの味わいに頼らない鰻本来の美味しさが映えます。そして、ご飯もタレがごく少量しかかけられていないので、高反発なマットレスの如くひと粒ひと粒が立っています。とろりとする鰻に米の食感を楽しめるご飯、口の中で完成するのはまさに優勝の味わい。
個人的な拘りを語るならば、鰻といえば山椒がつきものですが、出来るならば鰻には直接かけずにご飯にかけることを強くお勧めします。ご飯にかけることで、山椒の爽やかな香りがより華やぎ、鰻も美味しくいただけます。
小一時間の滞在でしたが、橋本さんを筆頭に鰻職人たちの仕事ぶりを見ながらの鰻は格別な体験であり、至福の時間を過ごさせていただきました。
橋本さん、いつもありがとうございます!
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2025/08/20 更新
2025/01 訪問
わが恋ひわたるこの月のころを
2025.1.
わが恋ひわたるこの月のころを
新年行く初の食べ歩きは、大好きな鰻から始めましょう。鰻といえば、私の中で東京・八重洲にある「鰻はし本」が真っ先に浮かびます。建物の老朽化の為に移転していましたが、昨年の10月についにその跡地に新店舗がオープンし、初の訪問となります。歴史を感じさせる看板はそのままに、とてもモダンな外観が伝統と革新の融合を感じさせます。
店内はよりモダンな造りで、席数は少なくなっていましたが、純江戸前鰻店には珍しいオープンキッチンとなっていて、店主・橋本 正平さんをはじめとする職人たちの仕事ぶりも見ることができます。今回は特にカウンターに座らせていただいたので、職人達の呼吸も伝わるようなくらいの距離での焼き場の臨場感は圧巻のひと言。
今回は『うな重(は)』だけをリクエストしており、あとは全ておまかせという注文です。
くりから焼き♡
鰻の身を螺旋状に巻いたもの。熱々のふわりとした鰻の食感の後、鼻から抜ける鰻の香り、そしてそれらを追いかけるように旨味が広がります。
肝焼き♡♡
ザクザクとした管の食感に甘味と苦味の相反する旨味のコントラストが素晴らしい。
ばら焼き♡♡
あばら周りのすき身と尻尾。あばら周りのとろりとした鰻の濃厚な旨味に尻尾のカリッとした食感が同時に楽しめ、余韻長く楽しめます。
ひれ焼き♡♡
肝を背びれと腹びれで巻いたもの。肝の旨味にとろりとした背と腹びれの旨味が重なり、実に美味しい。
うなきゅう♡
メニューにはない橋本さんの心意気。海苔の華やかな香りの中で、鰻の旨味が映えます。トロトロとシャリシャリという異なる食感が織りなすコントラストもあり、素晴らしい美味しさ。
うな重(は)♡♡
漆黒の重箱をパカっと開けると、そこにあるのは一片の焦げもない飴色に艶めく重箱一面の鰻。箸を入れるだけで伝わるようなとろりと柔らかな鰻とそこに一粒一粒が立つ固めに炊かれたご飯が口の中で合わさる…鰻はまるでソースのように米を包みこみ、一体感が生まれます。…これぞ、至福。山椒は鰻ではなく、ご飯にかけるのが私流。そうすることで、ご飯の熱でより山椒の香りが立ち、更なる爽快感が生まれます。時代は変わり、ビルに囲まれる中であったとしても、脈々と受け継いでいる日本人のDNAを呼び覚ますような味わいでした。
気が短い江戸っ子でも鰻だけは待つ。
昔からそう言われているわけが、カウンターに座っているとよく分かります。割く・打つ・焼くという職人技が目の前で見ることができ、待つということなど全く苦にならず、寧ろ楽しいくらい。新店舗は五感で楽しめる素晴らしいお店に進化しており、鰻好きの方は是非ともカウンター席でこの臨場感を体験していただきたいです。
橋本さん、今回も素晴らしい時間をありがとうございました!
記事URL:http://lovehappydays.blog54.fc2.com/blog-entry-3083.html
2025/01/07 更新
2025.11.
わが恋わたるこの月のころを
今、熱い!
そう感じられるのは、日本橋・八重洲にある鰻店「鰻はし本」。ついにミシュランにも掲載されるようになり、世界にその存在を知らしめた鰻店です。四代目店主・橋本 正平さんが拘ってらっしゃるのは、老舗という立場に胡座をかかず、素性の確りとした鰻を使うことで生まれる雑味のない綺麗な旨味。
胡蝶蘭が舞う店先に真白な暖簾が出され、入店すると広がる鰻店にしては珍しいオープンキッチンは伝統と近代の融合の象徴。栗の一枚板のカウンターから熟練の鰻職人たちの鰻の捌き・串打ち・焼きを目の前で見ることができる特等席で、私の大好きな席です。
いつもはガッツリと食べることが主なのですが、事前に橋本さんにお願いして、今回は初となるご飯なしの鰻呑みです。
鰻の煮凝り♡
美しい切り口に映える鰻。実山椒と芥子のアクセントで、より鰻の旨味が輝くかのよう。
くりから焼き♡
鰻の身を螺旋状に串打って焼いたものを塩と山葵で。口の中に入れると、塩で引き出された鰻の旨味と甘味が脳を震わせるかのようで、実に美味しい。食べ終えて、口の中に残るのは官能的な鰻の旨味。サイコーです!
う巻き♡
玉子のコクのある甘味に鰻の旨味が寄り添うひと品。塩味よりも甘味で味わうアテが好きなので、好み。
蜆椀♡
既にシーズンオフとなっている福井県・二方五湖の鰻漁師の方が今は蜆を獲っているそうで、その蜆を鼈の出汁と合わせた椀物。
優しい味わいの中で、小粒ながらも蜆がとろりととろけるようで、実に美味しい。出汁も「コレは肝臓に良さそう」と感じられる美味しさがあり、美味しい。
肝焼き♡♡
ザクザクトロトロ。口の中で様々な食感のハーモニーが感じられ、タレの味わいに負けない肝の新鮮さを感じられる甘味が溢れます。
鰻の八幡巻き♡
とろりととろける鰻と牛蒡との食感のコントラストが映え、プチプチと弾けるフィンガーライムの酸味が旨味の輪郭をより際立たせて、いい仕事をしています。酸味の使い方が絶妙。
レバー焼き♡♡
新鮮ならでは 塩焼き。プチプチと口の中で弾けるようなレバーは、その1つ1つが旨味の爆弾のよう。クセなどは微塵もなく、旨味が実に綺麗で美味しい。
クリームチーズの白和え♡
センスを感じさせる季節の小鉢。柿や無花果などが入っており、クリームチーズの濃厚さの中で刻んだ奈良漬がいいアクセント。
鼈♡♡
まさかの鼈。引き締まった身からは、爆弾のようなドッシリとした旨味と脂の甘味が溢れる悶絶クラスの美味しさ。
うなきゅう♡♡
「どうぞ」と橋本さんから手渡されたのは、柵切りした鰻の白焼きに千切り胡瓜をパリパリの海苔で巻いたもの。
メニュー化していないのが勿体ないほどの美味しさ。海苔は鰻にも負けないほどの香りと旨味が確りとしており、海苔・鰻・胡瓜の3種の食感のコントラストの中で爆ぜるような旨味がサイコーです。
蒲焼(は)♡♡
今夜は鹿児島県産。丁寧に焼かれた蒲焼は一片の焦げもなく、飴色に光り輝くかのよう。肉厚にも関わらず、原型を留めていたのが信じられないくらいに口の中に入れた瞬間にとけてなくなってしまいます。口いっぱいに広がるのはタレの味わいではなく、鰻の濃厚な旨味。ご飯を食べたいのをグッと堪えて、芳醇な日本酒を流し込みます。
炭の灰が舞う灰被りなカウンター席は、1人で楽しむには最高すぎる席。特に早い時間帯ならば、鰻職人たちがバリバリと鰻を捌き、串打ちしており、その巧みな職人技から目を離せなくなります。
今回はご飯ではなく、あえてお酒のアテとして鰻を楽しみましたが…素晴らしい時間を過ごさせていただきました。次回は全串ものとお酒、そしてご飯と「鰻はし本」の全てを楽しみたいです。また新店舗になって姿を消した『鯉』や『泥鰌』の復活も密かに楽しみにしています。
橋本さん、今回も幸せをありがとうございました!
今夜出逢ったお酒
会津娘 芳醇 純米生酒
杉錦 菩提酛 純米
味満る