レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2014/02訪問 2014/03/10
ある日、新聞のチラシを眺めていた時に目に留まったのが、このお店のチラシ。
数千円する各種仕出し弁当の紹介が主なのだが、下の方に記載してあった「日替り定食 500円」に目が釘付け。
食べログのレビューを拝見すると、500円とはとても思えない御膳が広がっているではないか。
ある日のお昼前、妻と2人で加古川バイパスの側道を西へ走る。
下り側道沿いに立派な構えの料理屋が見えてきた。
こんな構えのお店で、本当に日替り定食が500円なのか?と不安になってしまうくらいだ。
暖簾をくぐり、生簀そばのテーブル席に腰掛ける。
日替り定食と妻の食後デザート(様々な種類があり、なんと100円!)を注文して一息つくと、もうお膳が据えられたではないか!
さすがは仕出しが本業だけあり、次から次へと入ってくるランチ客を見事に捌くための備えも万全といったところか。
さて、目の前の大きなお盆と、並ぶ数々の料理。
入口のホワイトボードにも連々と献立が書かれていたが、一つ一つ追ってゆくのも大変なくらい。
仕出しなので、天麩羅が揚げたてではないが、冷めても美味しく頂けるよう丁寧に調理されている。
焼魚と刺身が同じ鮭という点は惜しいが、それぞれの味わいは上品に仕上げられている。
温かい茶碗蒸しに至るまで、他の全ての小鉢もしっかり手が入れられている。
ボリュームは男には腹八分目といったところだが、女性にはちょうど良い感じだ。
もう少しボリュームを求めるのであれば、他にも1000円以内の定食がいろいろあるので、そちらもお勧め出来るだろう。
ただし、次々入るお昼時の客は、ほとんど全員「日替り定食」を注文しておられたのは事実だ。
3位
1回
2014/06訪問 2014/06/28
とある式典のレセプションに参加する機会があった。
式典終了後、大広間でバイキング料理片手に歓談していた。
ふと大広間の両端を見やると、何種類かカウンター形式で出店しているようだ。
寿司・茶そば・親子丼・ローストビーフ…
歓談中のところを失礼し、カウンターに近づいてみる。
切り分けていただいたローストビーフ片手に様子を見る。
一番人気は道頓堀 今井 ホテルニューオータニ大阪店の親子丼だが、列が長く伸びている。
同じ今井の茶そばを頂き、歓談する同僚のもとに戻ると、同僚が寿司の皿を手にしている。
結構美味しいとのことなので、しばらく歓談したあと再び寿司カウンターへ向かう。
カウンターの中で2人の職人が手際よく寿司を握り続けているのを眺めながら列に並ぶ。
きびきびした中にも丁寧さが伝わる職人の技。程なく盛り合わせを頂くことが出来た。
レセプションの喧騒の中で、適度に握られたシャリと新鮮なネタが織りなす和食の雅を堪能。
回転寿司しか縁のない人間が頂くので江戸前云々は語ることは出来ないが、レセプションでこのお寿司が頂ける事がありがたい。
なかなか本来のお店に入る機会もないだろうが、その際は江戸前寿司を心ゆくまで堪能したい。
4位
1回
2014/10訪問 2014/12/13
資格試験を受験するため、関西大学へ向かおうとしていた。
試験は午後からなので、腹ごしらえしてから戦いに挑もう。
腹が減っては戦はできぬ。
メイン通り沿いには、よく見かけるチェーン店が立ち並ぶ。
しかし、学生の街には昔ながらのお店が似合う。
メイン通りから少し外れたところに佇むカレー屋さん。
メニューは基本的にチキンカレーのみといったこだわりにも惹かれる。
普通盛りで注文して暫く待つ間、ヨーグルトを掛けたフルーツの小皿が出てきた。
「消化を助けますから、カレーの前に食べてみてください。」
フルーツを摘んでいると、程なくカレーとオニオンスライスが出てきた。
カレーは単なる刺激に過ぎない辛さだけではなく、辛さが一瞬引いた瞬間に旨味が口の中に広がる。
スプーンで簡単にほぐれる骨付きチキンのお肉とオニオンスライスとともに食べ進む。
新鮮で瑞々しい玉ねぎが刺激を程よく和らげる。
辛いという刺激を受け過ぎて味覚が鈍ると、奥深い旨味を味わうことが出来ない。
辛いだけのカレーでは長年学生に親しまれることはない。
学生時代に足繁く金曜日のカツカレーの日に通ったレイクと同じような居心地の良さも感じた、昔ながらの学生街のカレー屋さんだった。
5位
1回
2014/10訪問 2014/12/13
支那料理店を20時に追い出されたあと、少し呑みが足りないと意見が一致して天満の路地を徘徊。
私も知人も正直酒の肴は要らなかったところで見つけたのが、こちらのお店。
知人が箕面に近いところに住んでいることもあり、私も呑んだことのない初めての地ビールに興味がある。
入口に近いカウンター席に腰掛け、ビールを注文。
パイントとハーフパイントがあり、1種類をじっくり呑みたい知人はパイント、種類をいろいろ味見したい私はハーフパイントを選ぶ。
箕面の滝で有名な土地柄、「おさる」の名前を冠したビールもあり注文すると、苦味が効いた一杯。ビール好きにはたまらない。
アルコール度数が高めの品も頂き、知人との話も弾む。
外の通りにはちんどん屋的な生演奏が響き渡り、賑やかな談笑がテント屋根の下に広がる。
どことなく亜細亜屋台の雰囲気も感じられる通りの一角で、週末の夜は更けてゆく。
6位
1回
2014/06訪問 2014/07/05
社外研修を受講する前の腹ごしらえ。
食べログで講習会場の近所を検索した時に惹かれたのがこのお店。
ビルの入口に置いてある電照看板に気づかなければ、通り過ぎてしまいそうな佇まい。
地下へ降りる階段の途中に、年季の入ったショーケースがあるが、注文するメニューは既に決めている。
メニューを見る限りでは、このお店一番のおすすめに見える和風ステーキを注文。
しばらく待つと、少しレア気味で熱々の鉄板に乗せられたステーキが出てきた。
さっぱりしたタレがこのお肉にはよく合う。
ボリュームはあるが、食べ進めても飽きが来ない。
レア気味でも旨いし、熱々の鉄板で火の通りもちょうど良い具合になるので、その状態ももちろん旨い。
食べ進めていると、マスターがいろいろと話しかけてくる。
「場所分かりづらいでしょ?」
「テレビに出た頃は大忙しでしたわ…」
「私はパソコンに疎いので…」
マスターと談笑しながら食べ進めていると、常連らしい別の客が入ってきた。
「今日は何する?」「昨日家でハンバーグやったから和風ステーキで。」
「ハンバーグ、人気無いのかな…ぼっかけ入れてみたり里芋入れてみたり、いろいろしてるんやけど…」
本当に話の尽きないマスターだ。
味もさることながら、マスターの人柄が長年の支持に繋がっているのだろう。
昼からの講習を前に、良い気分でスタートを切ることが出来そうだ。
7位
1回
2014/02訪問 2014/03/31
牡蠣の季節といえば、欠かせないのが日生カキオコ。
今回は、日生カキオコマップを眺め、火曜日に営業している元書店のお店を訪ねてみた。
店内は10人ほどかけられる鉄板席と、待ち合せ用のテーブル席が3卓。
鉄板席まで1人待ちの状態でテーブル席に腰掛け、壁面をぼんやり眺めていると、小生ハマイエさんの色紙を発見。
地元では長年知られてきた名物アナウンサーのサインがあるのだから、本当に地元に愛されたお店だろうと期待が膨らむ。
(未だに、RSK「VOISE21」は小生ハマイエさんとトメちゃんの番組という印象が強いのです。)
鉄板席に移ると、いよいよ鉄板の上でカキオコが焼き始められる。
生牡蠣を鉄板で焼き、生地に乗せ、さらに豚ばら肉を乗せて焼く。
油をたっぷり敷いて、表面が油で揚げたかのようなカリッとした焼き上がりになる。
このお店のおすすめは、醤油とソースを半分ずつ塗る食べ方。
もちろん、私も店のお勧めに従う。
醤油ベースの方が本来の牡蠣の味わいが引き立つような気がする。
一見寡黙そうに見える御主人だが、初めての来店だと言うと丁寧に食べ方を教えてくれた。
まずは醤油・ソースそのままで。そのあと一味や山椒を適量振ると味わいがガラッと変わる。
山椒を降って頂いたのは初めてだが、うなぎの蒲焼にも似た牡蠣の旨味が引き立つ味わい。
山椒と牡蠣の組み合わせは、この店でしか味わえないかも知れない。
御主人は大病を患ったが今年から復活したとのこと。
これからも末永く体を労り美味しいカキオコを頂けますように。
店を後にする12時過ぎには、平日にもかかわらず全てのテーブル席が埋まる人気にも納得。
8位
1回
2014/03訪問 2014/05/17
現存天守12城の高知城を訪れたあと、ひろめ市場へ立ち寄ってみる。
公設市場的な感じで飲食店や土産物店が並ぶなか、ひときわ列が延びていたお店がこちら。
注文を受けるカウンターの横では、鰹のたたきの藁焼きを実演しており、見た目にも食欲をそそる。
カウンターで「たたき(小)と生ビールセット」を注文し、実演する横に並ぶ一品料理から「うつぼの唐揚げ」を一皿。
店舗前には各店舗共通のテーブル席があり、お盆を置いて腰掛ける。
塩で鰹のたたきを頂くのは初めてだが、いい塩梅の塩気が味わいを引き締める。
うつぼもふっくらとした白身がサクサクの衣を纏い、食感軽やか。
作り置きなのが惜しい。揚げたてならさらに旨かったであろう。
高知の食文化の片鱗を楽しみ、商店街を散策しながら高知駅へ戻ったことだ。
9位
1回
2014/07訪問 2025/03/20
(2024年再訪)
2024年10月20日開催された「加古川楽市」。
様々な地元飲食店ブースが並ぶ中、こちらのお店に立ち寄る。
加古川ではご当地グルメとして「恵幸川鍋」を売り出し中で、これをラーメンにアレンジした「恵幸川ラーメン」を頂く。
地元の高松味噌と地酒盛典の酒粕、福崎町の新日本正麺を使用したご当地ラーメンは、丸高家ならではのアレンジでコクのあるスープとコシのある麺が美味しい。
身体も温もり、これからの季節にはピッタリ。
ごちそうさまでした。
(2014年初訪)
飲み会からの帰り道、少し小腹が空き、〆のラーメンが欲しくなる。
以前から気になっていたお店に立ち寄ってみると、軽く飲みたい方や飲み足りない方などで賑わっている。
私も飲み足りない口ではあったのだが、明日の仕事に差し支えないよう自制した。
定番ラーメンは魚介醤油・塩白鶏・旨辛味噌の3種類。
今回は魚介醤油を選んでみる。
醤油の濃さも熟成(濃口)・標準・淡麗(薄口)から選ぶことが出来る。
「濃口が一番お勧めですよ!」という店員の勧めに、素直に従うことにしよう。
出来上がった一杯は、一見すると平凡かもしれないが、改めて写真を眺めると丁寧に盛り付けられている。
魚介の香りが程よく漂う醤油スープは、確かに濃口ではあるがクドさはなく、食べ続けても飽きが来ない。
他の2種類のスープも気になるではないか。
奥のテーブル席は家族向け。
カウンター席の前にも「子供はやんちゃだから、少々汚れてもお気遣いなく…」といった趣旨の貼紙がある。
店内には、店主のお嬢さんがお客さんを和ませている。
子連れ家族の苦労や心労は、子育てして初めて分かるものだ。
今度は家族揃って食べに来ようかな…
10位
1回
2014/05訪問 2014/06/14
様々な番組で取り上げられてきたお店…らしい。
普段は、このようなお店に飛びつく事はないのだが、今回は様々な要件が難波駅周辺に集まり、ふらりと入ってみることに。
煙草の自動販売機の間にある入口を入ると、長細い店内に伸びるカウンター席が目に入る。
店員に促され腰掛け、ハンバーグステーキとライスを注文。
しばらく熱気のこもるカウンター席で待つと、熱々の鉄板に乗ったハンバーグとスパゲティが辛子醤油とともに差し出される。
まずは最初から掛けられたデミグラスソースと目玉焼とともに頂く。
ざく切りの玉ねぎが小気味良い食感を生み出している。
添えられたスパゲティも素朴に香ばしく焼き上がっている。
少しハンバーグがくどくなってきたかなと思う頃、辛子醤油に浸して頂くと味わいがサッパリとして目先が変わる。
スパゲティを少し辛子醤油にくぐらせて頂くもよし。食べ応えのあるメニューだったが、美味しく完食。
須磨駅前には、国道沿いやJR駅前通りに様々な飲食店が連なる。
お昼時、どの店に入ろうか迷ってしまうが、なんとなく和食の気分だった事もあり暖簾を出したばかりのお店に入ってみる。
先ほど暖簾を出したばかりなのに、あっという間に満席。
店員が手分けして入った順番にきちんと注文を取っていく。
「今日の煮魚は何ですか?」
「カラスカレイですよ!」
他の席からも「今日の煮魚」を注文する声が聞こえる。
しばらくすると、2人のご婦人方が注文したところで奥の厨房から「これで完売です!」という声が聞こえてきた。
「良かったわねぇ…」と安堵の声を交わすご婦人方。
「少々お待たせしますが、よろしいですか?」と注文時に声を掛けておられたが、思ったより早く御膳が出てくる。
まずご飯。後川と書いて「しつかわ」と読む土地で作られたお米が、炊きたてで艶があり美味しい。
実は、時々義父が作るお米をお裾分けして頂く事があり、新米のブランド米にもひけを取らない旨さを知っている。
そんな私も、このお米なら薀蓄が腑に落ちる。
そしてカラスカレイの煮つけ。
味がよく染み渡り、ご飯がどんどん進み、程なく骨と皮だけが残った。
7年前からあったのに、須磨で用件がある時にここまで辿り着かなかったり通り過ぎたりしていたのがもったいなく思う。
また立ち寄る機会があれば、是非日本の食卓で英気を養いたい。