14回
2025/11 訪問
冬の訪れと越前がにの季節が到来
冬の気配がカラダに染み渡る頃。
静岡・菊川の「新日本料理 おぶね」では、待望の越前がにの季節が静かに幕を開ける。
季節ごとに自然と足が向かうこの店。
旬の食材を都度都度愉しめるとっておきの場所。
冬の訪れを感じる、旬の越前がにを味わうひとときは、毎年の楽しみの一つである。
「新日本料理」とは、日本料理の伝統と技法を尊重しつつ、素材の魅力を最大限に引き出し、現代の感性と時流に合わせて閃きを加える【店主・高木一樹】氏が大切にしている料理の世界観。
古典の美しさを抱えながらも旬の表情に柔軟に寄り添い、その瞬間にしか味わえない料理を生み出す。確かな技術の積み重ねは、口に運ぶと素材の香りや旨みとなって広がり、知的な美意識と食の楽しさが共存する日本料理の姿を感じさせる。
「新日本料理おぶね」には、四季折々に味わいたい名物料理が揃う。春は山菜や川魚、夏は和良川の天然鮎や鰻、秋はキノコやトリュフ、冬は脂ののった魚や蟹。
伊勢海老の天丼や夢咲牛のトリュフすき焼き、トリュフご飯も名物だが、今回は登場せず。季節ごとの旬を楽しむため、年に数回は必ず訪れたい。
今回は、前日には焼津の「西健一」で駿河湾キュイジーヌを堪能。海の脂や潮の香りを巧みに織り込むフレンチを堪能。そして、そのメンバー達と翌日は菊川市に移動して「新日本料理おぶね」を愉しむ豪華な休日の過ごし方。
さらに、この日は田崎真也氏のワイン会の翌日。前日までの3日間は連日満席で大盛況だったようで、我々にも特別にワイン会用のラインナップを取っておいてくれ、食材に合わせてペアリングしてもらえるという大盤振る舞い。
しかし、私は残念ながらハンドルキーパーとして炭酸水で我慢。越前がにが登場するコースでは自然とワインや日本酒が欲しくなるが、次回は存分に楽しむつもりだ。
【本日の御料理】
⚫︎先付:フォアグラ入りの茶碗蒸し
出汁の旨みとフォアグラのコクが柔らかく溶け合い、序盤から舌を惹きつける。
⚫︎凌ぎ:飯めし
黒豆とカラスミの組み合わせが、ひと口で季節感と祝いの気持ちを届ける。
⚫︎向付:お造り
・白身魚 × 生ウニ
白身の旨みを生ウニが包み込み、紅葉おろしと自家製ポン酢が軽やかさを添える。重なり合った味わいの後に、澄んだ余韻だけが残る。
・自家製〆鯖
噛むほどに立ち上がる旨み。塩と酢のバランス、身の密度が計算され尽くしている。
・帆立の刺身
柔らかく甘みがあり、海の静けさを思わせる。余韻が長く、味わいに奥行きがある。
⚫︎越前がに
スタッフが丁寧にほぐした蟹の身は、口に入れると冬の日本海の恵みが広がる至福の味。胴体の甲羅付け根や脚の付け根にあたる「肩肉」は、しっとり濃厚で、素材の旨みを存分に楽しめる。
⚫︎焼物
七輪で焼き上げた夢咲牛。外は香ばしく、中はしっとりと旨みが滲む。炭火の香りが肉の甘みを引き立て、噛むほどに幸福感が広がる。
⚫︎食事
舞茸の炊き込みご飯は香りだけで心がほどける。浜名湖の大アサリを使った土瓶蒸しと合わせると、湯気とともに立ち上る潮の香りが体と心に染み渡る。
おぶねのカウンターでは、高木店主との会話を楽しみながら料理を味わえる。料理に合わせたペアリングの提案、素材や季節への知識を交えたトーク、目の前での調理などのすべてが揃った食のエンターテイメント。美味しい料理だけでなく、心が弾む会話やライブ感も含めて、ここでの時間は特別な体験となる。
来月は夜の越前がにコースを予約済み。
次回は泊まりでゆっくりと高木さんに薦められるままの大盤振る舞いペアリングの「海賊飲み」を存分に楽しみ、冬の海の恵みを心ゆくまで味わうつもりだ。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/11/20 更新
2025/07 訪問
季節の美意識と技を味わう「新日本料理おぶね」
2025年7月上旬・梅雨明けの夜
静岡県菊川市。
のどかな住宅街に突如現れる、黒塀に囲まれた一軒家「新日本料理 おぶね」。
凛とした外観の奥に広がるのは、静けさと気品を宿す空間。真夏の始まりを告げるこの夜、12回目となる訪問の暖簾をくぐった。
今では何年も前から通っている、私にとって大切な「季節を大切に愉しませてくれる」場所。
梅雨明けの澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら、いつものカウンター席に腰を下ろす。
東京の有名日本料理店で修業を積み、2003年に地元・静岡で開業。伝統に裏打ちされた技術と、今の感覚を絶妙に調和させる料理人。
食材の目利き、火入れの妙、そして余白を大切にする構成力。静かに寄り添うような品々が、記憶にやさしく刻まれていく。
今回は「縁結びコース」に、カウンター限定のペアリングを合わせて。料理と本気で向き合うための酒の楽しみ。ジャンルに縛られず、酒も料理の一部として愉しむ。
おぶねならではの自由さと豪快さ、そして繊細な設計。“海賊飲み”と呼ばれるのも納得のペアリングは、思わず杯が進む危険な魅力を持っている。
【今回の御料理】
〜夜の縁結びコース〜
● お通し①
島田・初倉の青梅
甲州ワインと蜂蜜を合わせ、凍らせた“氷梅”
銅に漬けて美しい緑を引き出す、日本料理の伝統技法。初めておぶねを訪れた日も、この青梅から始まったことを思い出す。
● お通し②
北海道・殻付き生雲丹
銀餡、生クリーム、醤油餡、山葵、花穂
海の濃厚な旨みに、生クリームと銀餡のコクが合わさる。和の技に、フレンチの前菜のような官能性をまとわせた一品。
● お造り①
御前崎の釣り物 鬼カサゴ、尾長鯛
酢橘塩、山葵添え
酢橘塩でいただくのが、おぶね流。
淡白な白身に香りと酸を重ね、輪郭を際立たせる。
● お造り②
三河の蛸(低温醤油煮)、舞阪の鱧(神経締め・皮目炙り)。梅肉、自家製ポン酢、酢橘塩
梅肉の酸が、鱧や蛸の優しさを引き締めてくれる。
皮目の香ばしさと蛸のねっとりとした柔らかさの対比が印象的。
● 焼き物
和良川の天然鮎(蓼酢と酢橘を添えて)
岐阜・郡上市「和良川」の清流で育まれたブランド鮎。全国利き鮎大会で4度のグランプリ、平成の名水百選に選ばれた名川の恵み。希少な天然鮎は、1尾2,000円ほどで提供される日本料理店も多くなった。高級な川魚の塩焼き。
おぶねでは毎年、この極上の鮎を安定して仕入れており、1時間以上かけてじっくり焼き上げる。
香ばしくも繊細な香りと、淡い旨みが口の中でほどけていく。
● 蒸し物
越前の鮑 酒蒸し
昆布で包み、肝ソースとクリームチーズを添えて
昆布の香りをまとわせたやわらかな鮑。
じんわりとした肝の旨みに、チーズのコクが重なり、塩梅の妙を感じる。
● 熱鍋
三島の白茄子、天然すっぽん、白梅貝、毛蟹
松茸餡、新生姜のつゆ
目の前で沸き立つ熱々の小鍋。
白茄子の濃密な甘みに、すっぽんの出汁、貝と蟹の旨みが重なる。季節の熱と香りを、五感でいただく。
● 肉料理
遠州夢咲牛のシャトーブリアン
炭火焼き、山葵、胡桃とバルサミコの漬けダレ。
霜降りのシャトーブリアンを炭火で丁寧に焼き、何度も寝かせて絶妙な火入れに。外はカリッと香ばしく、中はしっとりと。火の力を知る料理人だからこそできる焼きの仕事。
無花果の天ぷら
メープル西京味噌、キャラメリゼ
甘さと香ばしさ、味噌の塩味が心地よく重なり、舌をリセットする一皿。
● 留椀代わり
鱧と木の子の土瓶蒸し
三つ葉と酢橘を添えて
出汁の奥行きが、体に染み渡るようなやさしい味わい。伊勢海老の天丼にこの出汁をかけ、お茶漬け風にいただくのもまた美味。
● 食事
御前崎産 伊勢海老の天丼
土鍋炊きのトリュフご飯、仕上げにもたっぷりのトリュフを
揚げたての伊勢海老に、ふっくらと炊き上げたトリュフご飯。仕上げには削りたてのトリュフが惜しげもなく振りかけられる。その豪快さと繊細さのコントラスト。
いまや「おぶね」を象徴する名物料理。
初めて訪れる方にとっては、間違いなく印象に残る驚きと喜びが詰まった一品。
● 甘味
おぶね特製 白くまトリュフ
マンゴーとミルクソース、袋井産マスクメロン
夏らしく涼やかな見た目に、果実とミルクのやさしさ。そして上品な甘味。
奇をてらわず、誠実に、そして丁寧に。
季節の移ろいを捉え、静かに寄り添うように料理を重ねていく。そんなおぶねの料理には、訪れるたびに新しい発見があり、懐かしさがある。
また次の季節には、ふとその味が恋しくなる。
それが、私にとってこの店が「大切な場所」である理由。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/07/06 更新
2025/02 訪問
菊川の隠れた名店にて、四季の恵みを堪能
静岡県菊川市は茶どころとして知られ、その穏やかな土地柄にふさわしく、心を落ち着ける美味しい料理を提供する店がひっそりと佇んでいます。
「新日本料理 おぶね」は、地元静岡に根ざしながら、東京で修行を積んだ店主が織り成す繊細かつ洗練された料理で、私の大好きなお店のひとつ。
ここ数年は、季節ごとに何度も訪れていますが、今回は、食の感性を共にする食べ友8名と春の昼下がりに訪問です。
外観は控えめながらも威厳を感じさせる黒塀の引戸が迎えてくれます。店内は、カウンター席、掘りごたつ式の個室、テーブル席とバリエーション豊かな席が並び、全48席という広さがあり、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめます。
店主・高木一樹氏は菊川出身で、東京の名店で修行を積んだ後、地元に戻り「新日本料理 おぶね」を開店。その姿勢と実績は高く評価され、静岡県より「ふじのくに食の都づくり仕事人」にも認定されています。東京で培った感性と技術を地元に還元し、食材を尊重しつつも、現代の感覚を取り入れた料理で多くの人々を魅了しています。
「新日本料理 おぶね」の料理は、一言で言うなら「素材と季節に向き合った静謐な表現」。奇をてらわず、郷土料理にとどまらない、現代的な感性を取り入れた料理はまさに新日本料理の名にふさわしいものです。地元静岡の素材を中心に、その持ち味を最大限に引き出す調理法で仕上げられています。
「おぶね」と言えば、料理の美味しさに加えて、豪快な酒のペアリングが特徴的です。ワインは田崎真也氏セレクトの銘柄を含むラインナップが揃い、日本酒は地元・静岡の銘酒を中心に、料理に合わせてその都度選ばれます。春には「磯自慢」や「正雪」など、軽やかな吟醸系が料理に寄り添い、風味を一層引き立ててくれます。
今回は日帰りで、車での訪問のためノンアルコール。春の息吹を感じる昼のランチコースを堪能。夜のコースにも引けを取らない完成度の高さを感じました。
【本日の御料理】
新日本料理おぶね
如月のランチ献立<2025.2.16»
〜冬の味覚に奇を衒う〜
■座付:天然鼈茶碗蒸し、焼葱、生椎茸、聖護院燕餡
冬の厳しさを感じさせる冷えた空気の中で、まず最初に温かく迎え入れてくれたのは、豊かな出汁とともにいただく天然鼈の茶碗蒸し。焼葱や生椎茸、聖護院燕餡がそれぞれの味わいを引き立て、まるで冬の自然の恵みを感じさせる一品です。
■お通し:飯蒸し、福岡産新筍、新蕗、炙り生唐墨、木の芽、切り葫麻
福岡産の新筍が春の息吹を感じさせ、春の苦味を楽しめる新蕗、そして炙り生唐墨がその濃厚な旨味を引き立てます。
■お造り:鰆の叩き、自家製柚子ポン酢
自家製の柚子ポン酢でいただく、鰆の叩き。柚子の爽やかな酸味が鰆の脂と相性抜群で、ふっくらとした食感に心地よい余韻が残ります。
■蒸物:蛤の土瓶蒸し、若芽、三つ葉
蛤の甘さが存分に引き出された土瓶蒸しは、香り高い出汁とともに、若芽や三つ葉がアクセントとなり、その清々しい風味が広がります。
■揚物:越前香箱蟹のクリームコロッケ、春野菜、山椒塩
越前香箱蟹の旨味がぎゅっと詰まったクリームコロッケは、クリーミーで濃厚。その周りに春野菜が彩りを添え、山椒塩で味わうことで、さらに深い味わいが引き出されます。香箱蟹の甘さと春野菜の軽やかさが絶妙にマッチした、まさに冬の終わりを告げる一品。
■替鉢:赤穂の牡蠣 西京グラタン、揚ビーナッツ
赤穂の牡蠣が、西京味噌でグラタン仕立てに。牡蠣のクリーミーで濃厚な旨味が、西京味噌の風味と絶妙に調和し、深い味わいに仕上がっています。
■焼物:夢咲牛の炭火焼き
夢咲牛を七輪で自分の好みで焼き上げる贅沢なメイン。
■止椀:赤出汁仕立て
赤出汁の深い旨味がじんわりと広がり、料理を引き締めてくれる優れた止椀です。
■土鍋ごはん:浜名湖産新青海苔の土鍋ごはん
浜名湖産の新青海苔をたっぷりと使った土鍋ごはん。青海苔の香りが立ち上り、シンプルでありながらも味わい深い一品。今回はメニューには書かれていなかった金目鯛が一緒に炊き込まれてふっくらとした食感。海苔の風味と金目鯛の高級な魚の脂が口いっぱいに広がります。
また、トリュフご飯も炊いて貰い炊き込みご飯の食べ比べという贅沢なコースに大満足。おぶねのトリュフを使った炊き込みご飯は密かに大ファン。
■デザート:苺マスカルポーネの黒トリュフジェラート、苺のかき氷 ミルクソース
苺の甘さとマスカルポーネのコクが絶妙に融合した黒トリュフジェラート。苺のかき氷は、ふわっとした食感が心地よく、ミルクソースとともに春の爽やかさを感じさせるデザートです。トリュフの香りが贅沢に漂い、食後の締めくくりとして完璧な一皿でした。
「新日本料理 おぶね」は、地元の風土に根ざしながら、常に新しい感覚で料理を提供する静岡の名店。
今回12回目の訪問ながら、毎回異なる季節の味わいに感動させられます。名古屋や東京からも多くの常連客が訪れるまさに料理の真髄を感じさせてくれる場所。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/04/07 更新
2024/12 訪問
おぶねで味わう冬のご褒美「越前蟹で海賊呑み」
2024年12月中旬。冬の味覚を求めて、静岡・菊川の「新日本料理 おぶね」へ足を運びました。
今回は年に一度の特別な「蟹三昧」コースを味わうための訪問。2名での食事でしたが、一人あたり越前蟹を一杯分ほど堪能できるという、圧倒的な贅沢を満喫しました。
贅沢な量を惜しげもなく使った珠玉のコースは、越前蟹の身・味噌・内子・外子など、そすべてを巧みに料理へと昇華させた構成。
旬を極めた素材の魅力を、繊細でありながら力強く引き出すその手腕に、ただただ驚嘆。
そして「おぶね」といえば、料理に寄り添うドリンクペアリングの妙も見逃せません。
私はいつも「海賊呑み」と呼んでいます。まるで宴を開くかのように次々と供されるお酒の数々。それは量ではなく、質とタイミング、そして料理との呼吸が絶妙なのです。
蟹味噌にはコクのある純米酒、焼き蟹にはミネラル感のある白ワイン、そして終盤には泡が一服の清涼感を与えるなど、まさに五感を満たすペアリング体験でした。
季節の恵みを、研ぎ澄まされた感性と技で受け止める「おぶね」の料理。
名古屋や東京からでも、わざわざ足を運ぶ価値がある。そんな一軒です。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/04/07 更新
2024/09 訪問
和の伝統と革新が息づく美食の舞台
静岡県菊川市の静かな住宅街に佇む「新日本料理 おぶね」。黒塀に囲まれた重厚な外観と品格ある門構えが訪れる人を迎え、一歩足を踏み入れれば、そこには歴史と革新が見事に調和した特別な空間が広がります。
店内は、日本の伝統的な美意識を現代の感性で昇華させた洗練された設え。料理が目の前で仕上げられるライブ感あふれるカウンターは、まるで舞台を観劇しているかのような高揚感を生み出します。
「新日本料理おぶね」は、単なる食事を超えたエンターテインメントそのもの。料理が仕上がる音、香り、店主の会話、そして味わいのすべてが融合し、五感を揺さぶる体験となる。
【本日の御料理】
⚫︎栗ご飯
秋の訪れを感じるほくほくの栗。蒸し上げられた栗ご飯の中に溶け込む自然の甘みと香ばしさ。キャビアの塩気で一層深みを増し、心も体も温まる。
⚫︎クエの刺身
「幻の魚」と呼ばれるクエ。その美しい白身が弾力を持ちながら、口に入れるととろけるような滑らかさ。淡白ながら、噛むたびに広がる濃厚な旨味。
⚫︎名残の鮎
秋の初めに脂が乗った鮎。炭火で香ばしく焼かれ、内臓のほろ苦さが食欲をそそる。松茸の香り高い餡が鮎の味わいを引き立て、秋の風情が広がる。
⚫︎ずわい蟹
繊細で甘みのあるずわい蟹の身が、口の中でほろりとほどけ、蟹味噌の濃厚な旨味が深みを加える。贅沢さが感じられ、食卓が華やぐ。
⚫︎御前崎の夢咲牛の鉄板焼き
柔らかな赤身と繊細な脂。鉄板でじっくり焼かれた肉を卵黄とトリュフで包み込む。ジュワッと広がる肉の旨味が、濃厚な風味と共に口の中で融合する贅沢なひととき。
⚫︎伊勢海老のトリュフ天丼
ぷりぷりの伊勢海老。サクサクの衣、トリュフ香る濃厚なタレが絡み、感動的な仕上がり。
⚫︎松茸の土瓶蒸しと出汁茶漬け
香り高い松茸を土瓶蒸しで堪能。その香りが湯気に乗り、秋の深まりを感じさせる。驚きの展開で、その出汁を使った〆の出汁茶漬けが登場。最後まで楽しませてくれる。
旬の食材をふんだんに活かし、和の伝統を受け継ぎながらも、高木大将の感性で新たな可能性を追求する進化した日本料理を愉しむことが出来ます。
五感を満たし、忘れられない思い出を提供してくれる日本料理の新たな魅力を今回も存分に堪能。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」
2025/01/26 更新
2024/05 訪問
威風堂々「新日本料理おぶね」の真髄ご紹介
静岡県菊川市の静かな住宅街に、戦国時代の砦や武家屋敷を彷彿とさせる黒塀。ひときわ目を引く「新日本料理 おぶね」。高級感溢れる佇まいは、まさに「威風堂々」とした存在感。
重厚な門扉を開けると、アプローチを進むごとに心が高鳴り、玄関口にたどり着く瞬間、これから始まる「おぶね」の素敵なひと時に期待で心が躍ります。
外観からすでに心を奪われるこのお店に、一歩足を踏み入れると魅惑の「新日本料理」の世界が始まります。
カウンター席に腰を落ち着け、高木大将が繰り広げる卓越した料理の数々が目の前に。心が踊り続ける素晴らしい料理の連続で、終始驚きと笑いが絶えません。
美食の舞台を観るかのような劇場的な空間で味わう贅沢なひと時。
【本日の御料理】
●お通し:胡麻豆腐(追い鰹クリーム)、生雲丹、じゅんさい、茎ワサビの甘煮付、振り柚子、花穂紫蘇
滑らかな舌触りの胡麻豆腐が、追い鰹クリームの濃厚な旨味と絶妙に絡み合い、口の中でふわっと広がる。新鮮な生雲丹の甘みとじゅんさいのさっぱり感、茎ワサビの程よい辛みが調和し、振り柚子と花穂紫蘇が彩りと爽やかな香りを添えます。
●お凌ぎ:桜海老の飯蒸し
もちもちした食感の米が桜海老の芳ばしさと見事にマッチし、一口ごとに春の香りが広がります。
●お造り
・舞阪の鱧(皮目炭火焼き)、梅肉
炭火焼きの香ばしさと鱧の甘みが、梅肉の酸味と共に絶妙なハーモニーを奏で、口の中で踊る。
・鰹叩き
新鮮な鰹を叩いて旨味を引き出し、豊かな味わいが口いっぱいに広がる。
●揚げ物:天竜活き鮎唐揚げ、サルエビ、ハリギリの天ぷら
活き鮎の唐揚げは外はカリッと、中はふわっと、サルエビとハリギリの天ぷらが香ばしく、うるか塩が一層引き立てる。
●蒸し物:御前崎産の蒸し鮑、鮑の肝バター、このこ掛け
蒸し鮑の柔らかさと肝バターの濃厚なコク、このこ掛けの奥深い味わいが絶妙に絡み合う。鮑の食べ比べは驚きを感じた素晴らしい逸品で、皿に残った鮑バターのソースはパンでこそぎ落としてまで食べたいほどの美味しさ。
●箸休め
・桑高農園さんの朝採れ野菜
ミニ人参とズッキーニに、ごろうちゃん味噌とオリーブオイルが絶妙にマッチし、野菜の新鮮さが際立つ。
・ヤングコーン炭火焼き
炭火焼きの香ばしさが加わり、一口ごとに素材の甘みが口の中で弾ける。
・五島列島の岩牡蠣酒蒸し
熨斗袋のような袋に包まれた岩牡蠣は、ふっくらとした牡蠣の旨味が凝縮され、酒蒸しの芳醇な香りが漂う。
●お料理:遠州夢咲牛のサーロインのトリュフすき焼き
口の中でとろけるサーロインにトリュフの香りが贅沢に絡み、至福の時間が広がる逸品。このトリュフすき焼きは「おぶね」の代名詞的存在で安定の美味しさを誇ります。
●お食事
・伊勢海老天丼 黒トリュフ(土鍋ご飯)
丸ごと1本の太い伊勢海老を豪快に天ぷらにした丼は、ぷりぷりとした食感と繊維がはち切れそうな弾力が圧倒的な存在感
を放ち、黒トリュフが香る土鍋ご飯と共に贅沢なひとときを演出します。
・蛤の土瓶蒸し
ご飯の汁物として出されるこの土瓶蒸しは、出汁茶漬けとしても楽しめる一品。蛤の旨味が染み込んだ出汁は、シンプルながらも深い味わいで、最後のひとさじまで心に残る美味しさを提供します。
●デザート:西瓜、ピンクグレープフルーツのソルベ
さっぱりとした西瓜とピンクグレープフルーツのソルベで、爽やかに締めくくり。
「新日本料理 おぶね」は、静岡県菊川市の静かな街並みに佇む隠れ家。洗練された和の空間で、旬の食材をふんだんに使った創作料理を堪能できます。
高木大将の手による一皿一皿は、まるで季節の移ろいを感じさせるかのような美しさと美味しさを兼ね備えています。
料理に合わせて出されるお酒は、ペアリングの概念を超え、まるで飲み放題のような大盤振る舞い。毎回「海賊飲み」と表現されるそのインパクトは、驚きの連続。
お値段との釣り合いが逆詐欺状態で、感謝の気持ちとともに高木大将に頭が下がる思いです。
心地よい時間が流れるカウンター席で、目の前で繰り広げられる料理のパフォーマンスを眺めながら、贅沢なひとときを過ごす醍醐味。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2024/08/02 更新
2024/02 訪問
今年も凄いぞ「おぶね」!贅沢三昧、新春の味
2024年2月の連休に静岡ぶらり旅をして来ました。
マイカーのチョロQくんで「浜名湖周辺、浜松市、島田市、御前崎市、菊川市、豊川市」を周遊した3日間
とても楽しく想い出深い旅になりました。
そんな想い出の中でやはり一番記念になったのは2024年新春に訪れた「新日本料理 おぶね」
訪れる度に感動の嵐が吹きまくる高木一樹大将の料理と人柄に魅了されて、今回で7回目の訪問。
【本日の御料理】
〜2024年新春スペシャル〜
御料理:¥27,500/ペアリング:¥5,500 (税込)
●お通し
御前崎メジナ昆布締め、生カラスミ酒盗和え、干し柿 山葵菜甘酢、木の芽、花穂
小鉢に多種多彩の食材を和えた珍味な一品。土佐酢ジュレでさっぱり味付けした中に、干し柿の甘み、酒盗とカラスミの濃厚な風味が七変化するかの如く口の中で現れては消える福袋のような愉しさ。
●春菊豆腐蕗味噌焼き、ふきの葉
モチモチした春菊豆腐は麩餅に近い食感で春菊の青味と蕗味噌のほろ苦さがオトナの風味で日本酒が呑みたくなる。
●浜名湖寒鰻 唐揚げ、磯自慢酒粕天ぷら、山椒塩
天然の浜名湖産寒鰻をフライドチキンのように唐揚げにした逸品。オリジナルスパイスの味わいが非常にスパイシーでサクサクな衣にふっくらとした身からは熱々の鰻エキスが閉じ込められて素晴らしく美味しい。ふぐの唐揚げやクエの唐揚げは今まで「おぶね」で戴いてきたが、鰻好きにはこの唐揚げが一番美味しい。磯自慢の酒粕の唐揚げもアイデア満載の珍味。
●豊後水道4kgトラふぐ10日寝かし、白子のトリュフソース、イタリアのビアンケットトリュフ
トラふぐのてっさは10日寝かしてしっとりした身の食感に熟成した美味しさが感じられる。白子のクリーミーさにビアンケットの刺激的なトリュフの風味と薫りが豪華料理を更に昇華させている。
●活き越前蟹(スッポンスープしゃぶしゃぶ)
・御前崎新わかめ、地元芹、ポン酢
・蟹しゃぶキャビア
・甲羅肝焼き
・甲羅酒
越前港の福漁丸のタグが付いた活き越前蟹はスッポンスープで豪華にしゃぶしゃぶ。まずは蟹足をしゃぶしゃぶして半生状態で戴けば口福感が押し寄せてくる。
蟹の出汁をまとったスッポンスープには芹と新わかめのしゃぶしゃぶを追加しえ新わかめのシャキシャキ感と磯の薫り、芹のシャキシャキ食感と独特な青味をポン酢で堪能。
蟹身をしゃぶしゃぶして解した塊にキャビアを載せて、濃厚なキャビアの風味で戴く贅の極み。
蟹身に蟹味噌を解して焼き上げた蟹味噌焼きは甲羅酒でチビチビと味わう呑兵衛には昇天する程の嬉しいおつまみ
●浜名湖牡蠣と極太白葱、聖護院かぶらあんかけ、クリームチーズ、柚子
牡蠣と極太白ネギは天麩羅にしてから、聖護院かぶらでみぞれ和えにしてあり衣に旨みが染み込んだ牡蠣と葱が頗る美味しい。
●遠州夢咲牛(鈴木牧場サーロイン)トリュフすき焼き
おぶねのスペシャリテとして定着してきたトリュフすき焼きはビアンケットトリュフを豪快にたくさんすりおろして戴きます。サーロインが卵黄に包まれて噛み締めると旨みが溢れ出す。
●帆立バターのトリュフご飯
帆立を炊き込んでトリュフを回し掛けた炊き込みご飯はバター風味でピラフのような味付け。
今回も食事のボリュームが凄くて食べきれずにトリュフご飯は軽めに1膳戴き残りはお弁当にして戴き翌日美味しく堪能。
●デザート①
ナッツキャラメル、イタリアンジェラート、コーヒークリームソース、はと麦、パンプキンシードオイル
●デザート②
・菊川大竹屋「かりんと饅頭」
・摩利支のお茶
幻の緑茶と言われる稀少な緑茶「摩利支」には菊川の銘物和菓子「かりんと饅頭」と共に戴きました。
新春スペシャルは越前蟹、浜名湖産トラふぐ、浜名湖産寒鰻など豪華食材を旬食材と組み合わせて唸るほど美味しい料理の数々。
〆のホタテバタートリュフご飯は今回初の体験。
毎回食べたい絶品の〆でお通しから〆まで完璧。
今年はシーズン毎に訪問したい。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2024/04/23 更新
2023/11 訪問
冬の「おぶね」も旬の地産食材が怒涛のオンパレード
静岡県菊川市「新日本料理おぶね」で冬もいつもの「おぶね」メンバーでカウンターを埋め尽くす。
カウンター席は店主:高木一樹さんの素晴らしいパフォーマンスを目前に、愉しく会話も楽しめるので特等席である。
クエ、浜名湖産のふぐ、どうまん蟹等の冬の味覚がふんだんに使われた2023年冬おぶねも季節満載コースを戴きましょう。
【本日の御料理】
▪️ とんぶり(北海道産)入り焼き胡麻豆腐
近江鴨の銀餡、フォアグラの裏漉しバターソース。
胡麻豆腐を焼いて中側がトロッと感じる。鴨の治部煮仕立ての銀餡ソースにフォアグラバターソースが加わり、濃厚でコク深い風味で包み込まれた逸品。
▪️クエ(御前崎産)の唐揚げ、赤山椒塩
インパクト大な大振りのクエを骨ごと唐揚げ。「おぶね秘伝スパイス」で刺激的なオトナ仕立てのOFK唐揚げは赤山椒塩でさらにお好みのスパイシーさを加えて戴く。手で豪快に齧り付きクエの艶やかコラーゲンエキスで手と口の周りがテカテカな輝きを放つ。
▪️朝採れふぐ(浜名湖・舞坂産)刺身
旬のふぐは浜名湖・舞坂産。てっぴ、てっさを数ヶ所部位分けされて盛りつけられている。てっさは1週間熟成と朝採れを豪華に食べ比べ。自家製ポン酢と酢橘岩塩の2つの調味料で味わいの違いも楽しめます。
▪️鰹のたたき
鰹のたたきと言えば、夕方に採れたもち鰹が有名な静岡。流石に夕方に採れたもち鰹ではないが鮮度の良さは噛みしめた時の鉄分ぽい風味が物語る。鰹のたたき専用に仕入れた日本酒をマリアージュさせて戴けば抜群の風味。
▪️どうまん蟹(奥浜名湖産)
幻のどうまん蟹を茹でたてのタイミングで目の前で解し身にして提供。冬の恵みを感じる風味豊かな蟹の味わいで一同沈黙。蟹の甲羅に熱燗を注ぎ、蟹味噌と熱燗が渾然一体のうまい酒も振る舞われる。
▪️鮭と帆立のイクラ銀餡、振り柚子
鮭には程よい熱が通りほっくりとした食感。鮭とイクラの親子共演は柚子の薫りで纏りよくあっさりと感じる。
▪️夢咲牛三角バラのトリュフすき焼き
「おぶね」定番のメイン肉料理は夢咲牛のトリュフすき焼き。食べ応え感じる厚めカットのバラ肉を、艶々濃厚卵黄をコーティングして豪快に戴く。噛み締める度にトリュフの薫りが口の中で花咲く貴賓高いすき焼きの味わい。
▪️トリュフごはん、帆立バター、炙りうに
トリュフすき焼きにトリュフごはんの贅沢な〆ごはん。帆立バターのコクと炙ったうにの濃厚さも加わり怒涛の味わい。
▪️松茸と蛤の土瓶蒸し
赤だしでなく土瓶蒸しが汁物として振る舞われるのも嬉しい。今年の松茸もこれで最後かな?
▪️ピスタチオアイスとクリームチーズのムース
クレマモーレのピスタチオアイスにクリームチーズが組み合わさりさらに濃厚な味わい。口溶けよいクレマモーレのアイスがとても好き。
料理を堪能しながらペアリングと称された飲み放題化された飲物が美味しすぎてついつい盃が進んでしまう。日本酒、焼酎、ワイン、ビール等がとめど無く大盤振る舞いされるのもおぶね・高木流のサービス。
今回も大満足
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/12/03 更新
2023/06 訪問
菊川の至宝「おぶね」で愉しむ農作物の恵みと海の幸
静岡県菊川市は豊かな自然環境で農産物に恵まれ、周辺には自動車関連の工場や、御前崎にも近いため豊かな海の恵みにも恵まれています。
菊川市で永らく会員制で営んできた「新日本料理おぶね」は東京や大阪、名古屋など全国の食通の人達が忍んで通う銘店。
コロナ禍により一般のお客様の予約を受け付けるようになり、訪問してから虜になってしまった素晴らしきお店。
高木一樹大将の繊細な日本料理の技と知識、そして、食材に対するこだわり、料理に合わせるお酒の取り揃えなど全ての点で細やかな気遣いとセンスを感じ、訪問する度に至高の慶に包まれています。
今年も青梅の甘露煮を仕込むシーズンに「新日本料理おぶね」に訪問できて、愉しいひと時を過ごさせて戴きました。
【本日のコース】
●お通し:冷製玉締め
蓴菜とブルーベリーの冷製茶碗蒸し。初夏から真夏にかけて蓴菜は旬の季節を迎えます。プルプルのゼラチン状の食感が喉越し良く、クリームチーズソースと銀餡仕立ての冷製茶碗蒸しが涼を感じさせてくれます。
●お凌ぎ❶: 飯蒸し
炙ったとうもろこし、蒸した鮑を餅米に載せ蒸し上げた飯蒸し。とうもろこしは「甘々娘」と言う静岡県産の幻のとうもろこしと評される弾ける程の甘みが特徴。バターを上に乗せて、蒸し鮑ととうもろこしにまろやかな風味付けでコク深く仕上げられて真夏を先取りした気分に。
●お凌ぎ❷:毛蟹クリーム和えとキャビア
毛蟹をクリーム和えした瓶詰め。蓋を開ける真ん中には春野キャビアが鎮座している贅沢な一品。毛蟹の旨みにキャビアの塩気の強い濃厚な味わいがシャンパンと非常に良く合う。瓶に貼られたおぶねオリジナルパッケージが高級感をより一層感じさせる。
●お造り:本めじ鮪(越前岬)と真鯛(御前崎)
3歳以下の幼魚の本鮪は脂は少な目で赤身の若々しさが力強く感じる。真鯛はコリッと食感良くタンパクな味わい。調味料は2種(土佐醤油、塩山葵&黄金柑)用意されて、本めじ鮪はかつお出汁とみりんの甘さが感じる土佐醤油で赤身の力強さを引き立たせ、真鯛は黄金柑を絞って塩山葵と合わせてさっぱりと。
●蒸し物:土瓶蒸し
鱧(舞阪)、遠州灘の蛤、駿河鶏 巻海老 三つ葉を土瓶蒸しで出汁の旨さを味わいます。蛤から滲み出る味わいがカラダ中に沁みていく優しい味。ホッとココロも温まり笑顔が自然に出る極上の出汁。
●焼き魚:和良川産天然鮎の塩焼き
郡上市の清流・和良川で採れた鮎は地下から吹き上げる湧き水の力で藻の臭みも感じない澄み渡るタンパクさが特徴。6月解禁の鮎を贅沢に2匹も塩焼きで戴ける贅沢さ!
●替り鉢
折戸茄子(清水産)の含ませ
折戸茄子にじっくりと出汁が染み込むように含め煮して、トリュフクリーム餡を掛けて仕上げた逸品。この茄子が素晴らしく美味しい。サマートリュフもふわふわの綿菓子のように削られて薫りも愉しめる逸品。
●肉料理:遠州夢咲牛 炭火ステーキ
稀少部位カイノミを炭火の七輪で焼き上げメイン料理。
火力の強い炭火で外側カリッと焼き上げるビステッカのような焼き具合が堪らない。味付けは塩山葵、カシューナッツとバルサミコのソース、特製マディラと赤ワインのトリュフソースで味の変化を楽しみます。
●香の物
柴漬け 芥子小茄子
●赤だし
●食事
泉州水茄子とコシアブラの土鍋御飯
茄子の薫りにコシアブラのほんのり苦味が感じるオトナの味わい。
●デザート
湘南ゴールドのイタリアンジェラート
林檎の2色ゼリー
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/06/24 更新
2023/04 訪問
オトナの遠足「新日本料理おぶね」編(静岡・菊川市)
お馴染み食べ友メンバーでオトナの遠足を計画
向かうは静岡県菊川市「新日本料理おぶね」
2022年に初訪問して大ファンになった「新日本料理おぶね」を、いつも仲良くして戴いている皆さんに知ってもらうべく大宴会。いつもの食べ友さんを中心に飲食店オーナーさん等総勢10名が菊川市に大移動です。
「新日本料理おぶね」高木大将も総勢10名を迎える為、旬の食材を仕入れて、ワインも田崎真也さんセレクションと日本酒等を取り揃えてくれ、スペシャルな一夜を過ごす事が出来ました。
【本日のコース】
⚫︎お通し
①水茄子と平スズキ昆布〆
水茄子と平スズキに梅肉とフレッシュ花山椒を添えた春爛漫の一品。
②地元甲イカ 木の芽味噌和え
木の芽味噌を満遍なくまぶし、春の伊吹で包まれた甲イカは口いっぱいに爽やかな木の芽の薫りを運んでくれる。
⚫︎揚げ物: 稚鮎(天竜川産)唐揚げ&コシアブラ天ぷら
稚鮎は唐揚げにする前に生きたままの稚鮎を見せて戴き、とても綺麗で艶々の稚鮎に感激。カリッと上がった稚鮎を2匹も贅沢に戴きます。添え合わせはコシアブラの天ぷらで少し苦味も効いて山菜らしさが感じられます。
⚫︎お造り
・鱧(舞坂産)湯引き
・平目刺身(御前崎)
春爛漫と思った前菜からお造りでは鱧が登場して初夏の味わいをはしりで戴く。調味料は「塩山葵・梅肉・穂紫蘇・真妻山葵」が準備されて味の違いも愉しめる贅沢さ。
⚫︎土瓶蒸し
長野モリーユと鱧、蛤(遠州灘産)、三河鶏、海老が入った土瓶蒸し。蛤に鱧が加わり味の広がりが愉しめる土瓶蒸し。
⚫︎進肴
・毛蟹甲羅詰め(オホーツク浜茹で)
オホーツクの海岸で浜茹でされた毛蟹を丁寧に解して、綺麗に掃除したものを甲羅に詰め直し、土佐酢と新生姜で味を調節しながら戴きます。蟹はやっぱり土佐酢が一番で、蟹専用の日本酒がいいアシストをしてくれた。
・ホタテクリームとキャビア&生雲丹添え
ホタテをヨーグルトとクリームチーズ等のミルキーなソースで合わせ、味の濃厚なキャビアと雲丹で味わうおつまみ。ワインと蟹用の日本酒と非常に良く合う。
⚫︎焼き物:牡蠣と浜北産ブルーベリーの西京味噌焼
牡蠣にブルーベリーを組み合わせ、その上に最強味噌で蓋をするアイデア料理。意外なほどに牡蠣とブルーベリーの相性が良かった。
⚫︎替り鉢:桜マスの利休餡
カリカリに揚げられた桜マスはふっくら揚げられ、加茂茄子が利休餡を吸って、同時に口に含んで戴くと味の融合が非常に絶妙。
⚫︎肉料理:遠州夢咲牛・フィレ肉のトリュフすき焼き
〆は夢咲牛のトリュフすき焼きですが、今回はなんと厚めにカットしたフィレ肉に贅沢にもトリュフをたっぷり掛け回して風味を効かせたトリュフすき焼き。この厚みとフィレ肉の肉質の良さで脂モタレしない極上の逸品。お茶碗のご飯にフィレ肉と卵黄を載せてフィレ丼として戴きました。
⚫︎ご飯
掛川コシヒカリ
香の物
赤だし
⚫︎デザート: イタリアンジェラートミルク寄せ
ローストピスタチオ、ミルクソース、アーモンド等の芳ばしい薫りを纏ったデザート。
飲み物は料理に合わせたペアリングコースで、スパークリングワイン、日本酒、白ワイン、オレンジワイン、白ワイン等がどんどん注がれて凄い贅沢な思い。
メンバーの誰かが「こんな海賊のような飲み方したら死んじゃうと言っていた」笑
季節の食材をふんだんに使い、飲み物もそれに合わせたスペシャルな組み合わせで本当に素晴らしい春のオトナの遠足が出来ました。次回は秋の遠足が決まったので楽しみです。それまでに、ふらっと単独行動で来ちゃうと思うけど。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/05/22 更新
2022/11 訪問
冬のおぶねは「越前かに」が思う存分堪能できる!
静岡県菊川市「新日本料理 おぶね」
住宅街に黒塀の日本建築が威風堂々と砦のように鎮座する。
門を潜りアプローチを歩いていく雰囲気がとても素敵で高揚感が掻き立たされる。
「越前かに」のコースが始まったとの事で高木大将の蟹コースを堪能しに訪問した。「越前かに」は、福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニ。全国各地にある蟹の中でも越前かには皇室に献上されている唯一の蟹との事。
「越前かに」コースは本ズワイガニ蟹タグ付き活き蟹と新和食のコースで¥38,500だが、タグ付き訳あり脚折れカニコースだと¥22,000で戴く事ができる。
サラリーマンには訳ありコースが背伸びしてやっと手が届く高級メニュー。頑張って靭帯伸びそうなぐらい背伸びしてみた。
【本日のコース】
・越前 本ズワイ蟹タグ付き 訳あり脚折れ蟹コース ¥27,500
※夢咲牛トリュフすき焼き
・ペアリング【飲み放題】¥5,500
●どんぶり焼胡麻豆富(海老味噌焼)
● 契約農園さんの熟成じゃがいもの唐揚げと自家製生からすみ
●お造り
・越前かに氷水で締めてプリプリにした蟹刺し
・さわら(福井県産)たたき
・鯛(御前崎産)薄塩
●なごりの松茸(山梨県昇仙峡)と秋トリュフ(イタリア産)の土瓶蒸し※地蛤、巻き海老、三河赤鳥
●坊主銀宝(北海道産)西京焼
●越前かに甲羅焼
●蟹味噌焼きと蟹刺しの身
●甲羅酒
●アワビの唐揚げ※銀杏、赤山椒塩
●遠州夢咲牛のトリュフすき焼き
●越前かにの炊き込みご飯
●デザート※秋トリュフのイタリアンジェラート
葡萄 柘榴 らフランスのスープ
今回は「越前かに」の脚折れ訳ありに定番の「夢咲牛のトリュフすき焼き」の贅沢三昧なコース。
脚折れ訳ありとの事でしたが登場した「越前かに」はちゃんと全ての脚があり、高木大将が満面の笑みでコレは少しサイズ小さいから脚折れ訳ありにしてあげるとのサプライズ!
泡をブクブク噴き出す「越前かに」をカウンター越しに捌いていく光景はエンターテイメントショー。焼きガニ、蒸し蟹、刺身、かに炊き込みご飯などそれぞれに使う部位も説明してくれて期待が益々膨らみます。
お造りは活蟹ならではの華開く冷水締めをされて登場します。醤油、割り醤油、蟹酢などで味変しながら戴きます。個人的には蟹酢で食べるのが一番身の甘味が際立って感じた。
蒸し蟹と浜湯で蟹の食べ比べも戴き、越前で水揚げされてすぐに釜茹でされた蟹の美味さにビックリ。
焼きガニは蟹専用の熱燗と冷酒をペアリング戴き、蟹味噌焼きと蟹刺しの身も堪能。蟹味噌の旨さが残った甲羅に日本酒を注いで甲羅酒を戴けば、甲羅酒で冷酒を飲む謎の行動に出てしまう。
蟹三昧に舌鼓を打ちながら、蒸し鮑の唐揚げと焼魚は赤ワインで愉しみメインの夢咲牛へ。
トリュフすき焼きの準備を見ているのもまた楽しい。夢咲牛の肉をトリミングして脂身ですき焼き鍋を温めてから特製トリュフ割下を鍋に入れて丁寧に仕上げてもらいます。
トリュフが大盤振る舞いに牡丹雪のように鍋に擦りおろされて香りも周りに充満。この匂いで赤ワインがグイググイ。
すき焼きが出来上がるタイミングで越前かにの炊き込みご飯も炊き上がり一緒に戴く豪華な〆ご飯。これは最高過ぎる!
かにの炊き込みご飯、意外にも薬味でネギを載せて戴くとまた味が〆って素晴らしく美味しい。
贅沢三昧でボリューム満点の「新日本料理 おぶね」冬の陣も大満足の宴。
こんなに蟹食べたのは人生で初めての経験。
次回は4月の春の陣を団体予約したのでそちらも楽しみ。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/04/18 更新
2022/09 訪問
「新日本料理おぶね」2022年秋の収穫祭!堪能。
静岡県菊川市「新日本料理おぶね」
黒塀で囲まれた日本家屋は武家屋敷のような重厚感ある佇まいで、門をくぐり玄関までのアプローチを歩けばなんだか高揚感が湧き出てくる雰囲気。この瞬間から今日の料理が楽しみに思えてくる。
カウンター席とテーブル席、個室のテーブル席が設けられており、利用の用途や人数などでシーンの使い分けが出来る。
2022年6月に訪問して高木大将の人柄に感動して一発で大好きなお店となり再訪問。
【本日のコース】
●お通し:アワビとホタテキャビアクリーム
生クリームに鰹節で味を受けてホイップさせてからホタテと和えて鮑スライスで挟んだ前菜はキャビアの塩味で戴くクリーミーで磯の香りが駆け抜ける前菜。
●揚物:クエと栗、銀杏のもちおくら
クエをフライドチキンのように濃い味付けをしてガラリと揚げられた唐揚。サクサクの衣と身のふっくらしたホクホク感のギャップがとても愉しい。栗と銀杏、鱧を素揚げして添えられて酒のつまみとしても楽しめる。
●造り:鱧刺と湯引、鰹おろしポン酢、鯖寿、クエ肝ポン酢。
鱧の刺身は人生初体験。クエの刺身は肝ポン酢でタンパク質な身を濃く深く肝で味付けしながらポン酢で後味さっぱり。
●蒸物:土瓶蒸し(松茸と鱧、ホタテ)
鱧(遠州灘産)、松茸(信州産)、ホタテの土瓶蒸しは松茸の香りで秋を感じるハシリの料理。胃に染み渡る優しい和出汁に食材それぞれの旨味が染み渡りとても美味しい。
●進肴:牡蠣と柿釜焼
味噌ベースのクリーミな牡蠣のグラタンを柿をくり抜いて釜状にして焼き上げた逸品。
●進肴:つる紫と青茄子の揚げ浸し
菊の花餡を掛けた鮮やかな一品は茄子の旨さが油を吸ってトロトロ食感でとても美味しい。つる紫のシャクシャク食感も絶妙な茹で加減。
●焼物:油ぼうず
コチュジャンと豆板醤を酒粕(静岡県いそじまん)をソースにした焼魚。生粒胡椒の塩漬けが所々でアクセントになって脂をたっぷり含んだ油ぼうずには非常にマッチしていて美味しい。
●鍋物:トリュフすき焼き
「おぶね」銘物料理のトリュフすき焼きは、極上の霜降り肉を丁寧に大将が焼き上げて仕上げにトリュフを豪快に摺り下ろした絶品すき焼き。
●ご飯:松茸と栗の炊き込みご飯
松茸の芳醇な薫りに栗のホクホクした食感と甘さが贅沢な炊き込みご飯。仕上げにいくらを盛り付けられて目にも鮮やか。
●デザート
ヨーグルトのアイスクリームとシャーベット
総じて今回もコース全体のボリュームが凄い。お酒を嗜みながら全てを戴くとかなりの満腹感で動きたくなくなる程。
この季節ならではの夏と秋の食材を組み合わせて構成されたコースの内容はかなりの充実度を感じる事ができる。
何よりカウンターに座り、高木大将と周りのお客さんと愉しく会話しながら食事できる雰囲気と空間作りが素晴らしい。
今度は冬の「新日本料理おぶね」の世界を体験しに来たいと思う。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/04/18 更新
2022/06 訪問
外観の凛とした雰囲気とは裏腹に大将の柔和さは料理でも感じた。
静岡県菊川市の懐石料理のお店「新日本料理 おぶね」
美味しい懐石料理を愉しむために食通の方々がわざわざ遠方からも訪問する隠れた銘店があると誘いを受けて初訪問。
「菊川市」は茶畑の町であるが、JR菊川駅から「新日本料理 おぶね」は住宅街でポツポツと高級な料理店も点在する不思議な場所。
お店の前に到着した時に、店構えが武家屋敷や平城のようなりっぱな作りで驚いた。大きな門を開けて玄関へと向かうアプローチがなんとも高級感があり素晴らしい。
もともとこちらのお店は店主が二十数年前から営み、知り合いしかカウンター席は予約がとれない知る人ぞ知る隠れた銘店だったが、近年はカウンター席も一般予約を受け付けるようになったとの事。
【本日のコース】※お任せコース
・青梅の甘露煮
梅雨入り前後から食べられる日本料理では定番の爽やかな一品。手間暇かけて1週間以上かけて作られる青梅の甘露煮は甘味控え目で爽やかな口当たり。champagneとの相性も抜群。
・飯蒸し
もち米を水に浸けて十分にふやかしたあと蒸しあげられるため、モチモチ食感が楽しめる。具材はそら豆、万願寺トウガラシ、グリンピース、紫蘇が使われて万願寺の薫りと風味が夏到来を告げ来た。
・土瓶蒸し
マコモダケ、ブラウンマッシュルーム、はまぐり、鶏肉、海老、三つ葉などふんだんに具材が入れられた豪華版。しっかりとした出汁が胃に染み渡る極上の仕上がり。
・刺身盛り合わせ
鱧の梅肉ソース(三河湾)、平貝の炙り(三河湾)、鰹のたたき(御前崎産)、ヒラメの薄造り(雲丹、肝、分葱、スダチ)、サバの炙り、本メジマグロ(鳥取産)
まるで刺身の八寸的なビジュアルは豪華絢爛。これだけ刺身がいろいろと食べられるのは凄い。薬味や調味料もラインナップが素晴らしく、塩ポン酢は初めていただいた驚きの旨さ。
・アユの塩焼き
皮面をパリッと焼き上げられながら身はふっくら。夏を感じる極上の塩焼き。
・米ナスの田楽
赤味噌田楽と西京味噌が塗り分けられたアツアツでジューシーな一品。
・すき焼き(トリュフかけ)
極上の霜降り肉を丁寧に大将が焼き上げて仕上げにトリュフを豪快に摺り下ろした絶品すき焼き。黄味が濃厚でオレンジ色の生卵で戴くとまろやかさ爆発。
・鮑とトウモロコシの炊き込みご飯
蒸した鮑とトウモロコシをバター醤油味で仕上げる炊き込みご飯。トウモロコシの甘味とバター醤油の芳醇な香り、鮑の柔らかくプリプリした食感が素晴らしい。
・味噌汁、香の物
・デザート
冷凍ブルーベリーとアイスクリーム。ひんやり口直しのデザートは「CUVEE」のCONACと一緒に戴く豪華さ。
噂以上に素晴らしいお店。
カウンター席での食事は大将の朗らかで素敵な笑顔から発せられる料理の知識と愉しい会話がさらにお店の魅力として輝いて見えた。
お酒も地酒から有名な冷酒、ワインやchampagneの品揃えも豊富でついつい飲み過ぎてしまった。
また伺いたいと心から思える素敵なお店に出会えた喜びで帰りの新幹線は笑顔が止まらなかった。
ご馳走様でした‼!!!
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/04/18 更新
静岡県菊川市の静かな住宅地。
黒塀に囲まれ、控えめな行灯がそっと灯る「新日本料理 おぶね」。
『新日本料理』とは、店主・高木一樹さんが掲げる、伝統的な和食の技法を土台にしながら、
素材の魅力を最大限に引き出し、そこへ時代の感性をそっと重ねるスタイル。
カウンター越しから眺める、高木さんの流れるような所作、素材の話、旬の話題。
一つひとつが上質な時間をつくり上げていく。
柔らかな語り口に自然と空気が和み、ほどよい華やかさが漂う。
カウンターで季節の旬食材を肴にお酒を楽しむ時間は、年に数回、自分にとってご褒美となっている。
【本日の御料理】
〜冬の名物・越前蟹コース〜
この日のコースは、黄色いタグ付き越前蟹・香箱がに・ドーマン蟹を贅沢に織り込んだ特別仕様。
越前で浜茹ですることで味が落ち着き、身の甘さが濃くなるそう。
特に香箱がには、内子も外子も丁寧にほぐされ、まるで小さな宝石箱。
●越前蟹と蟹味噌、フォアグラの茶碗蒸し
蟹味噌の深い旨みとフォアグラの濃厚さが、やわらかな出汁に寄り添う。
底から現れる蟹の身が甘く、序盤から冬の主役の風格。
●自家製唐墨と黒豆の飯蒸し
唐墨の塩味と黒豆の優しい甘みが調和し、御節のような祝いの香り。
何度食べても心掴まれる一品。
●寒ぶりのかぶらあんかけ
唐揚げにした寒ぶりの香ばしさに、地元蕪「桃の月」の摺り流しがさらりと絡む。
脂ののった鰤と蕪の甘さが寄り添う、冬らしい調和。
●蟹の刺身(二種)
・内子の醤油漬け
カンジャンケジャンや上海蟹の紹興酒漬けを思わせる、とろける甘みと熟成した旨み。
染みた内子が蟹身を引き立て、濃厚なのに上品。
・蟹醤油の刺身
自家製蟹醤油は雑味のない澄んだ味わいで、蟹の旨みがくっきりと際立つ。
●土瓶蒸し(浜名湖蛤・原木椎茸・霜降り平茸)
蛤の力強い出汁と茸の香りがふわりと立ち上り、体に沁みる冬の一杯。
●香箱がに(蟹酢)
内子・外子のふっくらとした旨みが凝縮され、冬の宝石箱を開けたような幸福感。
●柚子釜焼き(ホタテ・ラフランス・いちじく)
甘く濃厚な“最強味噌”に柚子の香りが通り、果実の甘みがホタテの旨さを押し上げる。
香り・甘み・塩味が重なる、クセになる一皿。
●越前蟹の甲羅焼き
蟹味噌を蟹足にまとわせ炭火で炙る。
香ばしさ、濃厚な甘み、深い旨みの三重奏で、日本酒が止まらない。
●越前蟹のクリームグラタン(ウニ・トリュフ)
蟹の旨みとクリームのまろやかさにウニとトリュフを重ねた贅沢仕様。
炭火で炙ったバケットと合わせると一気に洋の世界へ。
●夢咲牛のトリュフすき焼き
鉄鍋で焼いたステーキを特製割下とトリュフで仕上げる。
卵黄にくぐらせれば、濃厚ながら品よくまとまり、圧倒的な存在感。
●蕪のご飯
二種の蕪が冬の香りをそっと運んでくる。
ほっと肩の力が抜けるような優しい味。
●デザート
穏やかな甘みが余韻を整えて締めくくり。
毎年の冬の楽しみとなった「新日本料理おぶね」の蟹コース。
越前から届く厳選された蟹と、旬食材を最適な時季に合わせて仕立てる高木さんの料理。
そして、テーブルにお酒が次々と並ぶ“海賊呑み”もこの店ならでは。
越前蟹が主役の冬だけでなく、山菜の春、天然鮎の夏、キノコ香る秋。。。
季節ごとに違う【おぶねの物語】が待っている。
また来年も、必ず足を運びたい。
ご馳走様でした‼‼
それではまた次回まで「ご機嫌よう♪」