1回
2019/05 訪問
ウィーンの旅最終日③2018年ワールドベストレストラン14位の実力
約20種類のパンを早口で紹介!!
①アミューズ1
ブータンノワールパン&アプリコットパンをチョイス
②アミューズ2
③アミューズ3
③アミューズ3
④アミューズ4
⑤アミューズ5
⑥ノイジードル湖産スモークうなぎ、冬の人参、ブラックケール、マイヤーレモンバタークリーム、小玉ねぎピクルス
⑥ノイジードル湖産スモークうなぎ、冬の人参、ブラックケール、マイヤーレモンバタークリーム、小玉ねぎピクルス
⑦オレンジとアザミオイルのアーティーチョークとセロリ、グースベリーコンポート、蒸しトランペット茸
⑧コーヒーでローストしたウズラ、蕎麦麹クリーム、エルサレム産アーティーチョークチップス、モレソース
⑨オニオンパイ
⑩クリスピークレープ、すみれジャム、びわコンポート、イチゴミント、レモンバーベナ、すみれアイスクリーム
⑪コーヒー
⑫小菓子1
⑬小菓子2
⑭小菓子3
⑮小菓子4
2019/06/24 更新
オーストリアに来た目的の一つはこちらのレストランへの訪問であります。
公式ホームページから予約を取っての訪問です。
今回のオーストリア旅行で訪れたレストランは、ほとんど公式ホームページからの予約でありまして、思ったよりもお一人様オッケーだった事は意外でもあり、幸運でもありました。
特にオーベルジュに一人で宿泊するというのはなかなか日本では難しい事だと思います。
日本人は集団行動を前提として考えられたビジネスモデルが多いのに対して、海外は単独行動も許容できる自由さを感じました。
ただし、たまたまなのか必然なのか、カフェ以外の予約済みレストランで私以外に一人で来ている人はだれ一人として合っていないのも事実。
レストランの事を考えれば、一人よりも人数が多ければ多いほど経済効率が良い事も忘れてはなりませんので、チップをケチらず払うべきと言うのが私の持論であります。
さて、今回ワンチャンスなので、ディナーでフルコースといきたいところでしたが、残念ながら土日が休業日という事で日程が合わずにランチでの訪問となったのでありました。
今朝、朝食で訪問した「Meierei im Stadtpark」と同じ建物、真裏に入口はあります。
お店の人に確認したところ、「Meierei im Stadtpark」と「Steirereck」は同じ経営だそうです。
緑と水に囲まれた市立公園の中に突如として現れる近未来的な全面マジックミラー張りの建物。
マジックミラーが緑に囲まれているため、当然鏡に映っているのは緑でありますから、妙に周りの景色になじんでいる感じが面白いですね。
入店し名前を告げ、予め用意されていた一人席へ座ると、店内は明るくモダンな雰囲気。
メニューを開くとデザート含めて約30品目からチョイスするプリフィックススタイル。
皿の大きさが分からないのでウェイトレスさんと相談しながら4品コースの料理を選んでいきました。
ランチメニュー4品コース98€(≒11,858円)
①アミューズ1
②アミューズ2
③アミューズ3
④アミューズ4
⑤アミューズ5
⑥ノイジードル湖産スモークうなぎ、冬の人参、ブラックケール、マイヤーレモンバタークリーム、小玉ねぎピクルス
⑦オレンジとアザミオイルのアーティーチョークとセロリ、グースベリーコンポート、蒸しトランペット茸
⑧コーヒーでローストしたウズラ、蕎麦麹クリーム、エルサレム産アーティーチョークチップス、モレソース
⑨オニオンパイ
⑩クリスピークレープ、すみれジャム、びわコンポート、イチゴミント、レモンバーベナ、すみれアイスクリーム
⑪コーヒー
⑫小菓子1
⑬小菓子2
⑭小菓子3
⑮小菓子4
まず最初に約20種類のワゴンパンを、超早口で店員さんが説明いたしますので、集中して聞きます。魅力的なパンが多いのですが、料理が食べられなくならない程度にしておきましょう。ブータンノワールパン&アプリコットパンをチョイスしました。続いてアミューズ5品が立て続けに運ばれてまいりました。どれもオシャレで可愛く、美味しそうに演出されています。特にヤングコーンは植木鉢のトウモロコシの葉の上に可食部分が少しだけで、笑えますねw 1品目のスモークドイール
は食感を残しつつもスモークされており、弾力ある肉質。うなぎの欧風解釈として面白いと思います。2品目はオレンジとアザミオイルのアーティーチョークとセロリ、グースベリーコンポート、蒸しトランペット茸を使った、温かいベジタブルテリーヌ。複雑に絡み合う様々な香りと食感ですが、味としてはほのかな酸味でさっぱりとしています。テリーヌの具材にもソースにも両方使われている、5月~6月が旬であるアーティーチョークの素材感を強く感じました。3品目のコーヒーローストウズラは、メインを張るだけあって存在感のある一皿。うっすらとピンクが残るウズラ肉の火入れと、ビターなコーヒーの香りに、濃厚なグレイビーソース。見えにくいですが、濃い味でじっくり煮込まれたアーティーチョークとウズラ肉の対照的な食感も飽きさせません。4品目のクリスピークレープは外はカリッと中は半生な食感が良いです。中にはスミレジャムという、オーストリアらしい素材。花の香りと強い甘さを、スミレアイスクリームが和らげます。びわのメニュー表記は「Japanese Medlar」(日本かりん)でありまして、日本人からすると「かりん」と「びわ」は全く異なる果実でありますが、ヨーロッパ的な解釈からすると「かりん」の一種なのですね。ここ最近海外では空前の和食ブームが訪れておりまして、今回の旅でも複数の日本食材が登場しました。海外の方から見ると珍しい食材なのでしょうが、日本人から見ると、日本でたべたほうが美味しいはずなのでちょっと残念というのが本音ですね。しかしこのデザートの食感・味・香りは素晴らしい。砂糖・南瓜の種のスナック・砂糖漬けオレンジピールと共にコーヒーが出てきて終了かと思いきや、小菓子が4つも!!こりゃ参りました。ヴェルフェンの「Obauer」でも同じでしたが、単純な話ですが皿数が多いのは素直に嬉しいですねぇ。このコース設定でこの価格はかなりお値打ち。質と値段を考慮しても高得点である事は間違いありません。プリフィックスコースで他の料理も見せられましたので、何度も再訪して全貌をつかみたい!!と思わせるお店でありました。
という訳で最後をベストレストランのカンムリ付き「Steirereck」で終えた今回のオーストリア旅行は大きなトラブルもなく、なんと言っても全て自分チョイスのお店で想像以上に美味しい料理に何度も出会えた事、そしてこの旅で出会えたヨーロッパ諸国の方々は皆さん紳士的な人ばかりだった事に感謝するばかりであります。今回候補に上げたものの、様々な理由で訪問できなかったお店が沢山ありますので、次回への宿題が残りました。もうすでに次回いつ行けるのかそればかり考えてしまうのであります。オーストリアってホント最高♪