1回
2019/10 訪問
南仏自由旅⑪アンネ・ソフィー劇場の衝撃
①アペタイザー1
②アペタイザー2
③アペタイザー3
④パンとバター
⑤ブラックカラントの葉を注入したキュウリのゼリー、ほうじ茶のキュベベ茶入りのライトクリーム
何やら目の前で準備しております。
シャカシャカッ!!
⑥ノンアルコールカクテル(コースに含む)
⑦庭の花ゼラニウムとローストした蕎麦油で香付けした蟹 香草タラゴンのアイスクリーム
⑧秋風味、スモーク&マリネしサッと火を通した大きなポルチーニ ブラックベリー、松のつぼみ、ジュニパーベリー(フランスの果実)、ベルガモット添え
⑧秋風味、スモーク&マリネしサッと火を通した大きなポルチーニ ブラックベリー、松のつぼみ、ジュニパーベリー(フランスの果実)、ベルガモット添え
⑨生姜とベルガモットをブレンドした柔らかく軽くスモークしたバノン産クレソンのコンソメで満たされたベルランゴ(南フランスの飴)
⑩赤ヒメジ、きのこのだし、ブルターニュのアワビ スマック(香辛料)とモミの芽でスモークしたマイヤーレモン風味
何やら硬そうな塊登場!!
木槌で割ると、仔牛の胸腺が。
センスの様な物が?!
ナイフでしたw
⑪カルーナ・ウルガリスの花から取ったハチミツとメドウの甘い蜜を注入した子牛の胸腺
⑫デザート前のサプライズ、ブリーチーズのブリー・ド・モーとバーボンバニラの温かいホイップクリーム
⑬更なるプリデザート、栗・ピンクグレープフルーツのエスプーマ
⑬更なるプリデザート、栗・ピンクグレープフルーツのエスプーマ
⑭白いレモンのミルフィーユ・タヒチ産バニラ・爽やかなジャスミンのゼリー・乳化したヴィチペリフェリペッパー
⑭白いレモンのミルフィーユ・タヒチ産バニラ・爽やかなジャスミンのゼリー・乳化したヴィチペリフェリペッパー
⑮クルミとクルミに見せかけたクルミ型チョコレート
⑯小菓子1
⑰小菓子2
⑱カフェ・アメリカーノ
2020/01/05 更新
今回の旅行計画のルートから一つ離れた場所にあったのがこちらのレストラン兼宿泊施設を備えた、街中のオーベルジュがこちら。
「La Bastide de Moustiers」から高速道路を300㎞、3時間かけて北上した「ヴァランス」という地方都市の中央部にある「Maison Pic」であります。
この「Maison Pic」にはレストランが二つありまして、一つがメインダイニング「ANNE SOPHIE PIC」で、もう一つがビストロ「ANDRE」。
もちろん今回はメインダイニング「ANNE SOPHIE PIC」を日本から公式ホームページにて予約済みで訪問しました。
約2ヵ月前に予約をしたのですが、旅行中この日だけしか空きが無いという人気ぶりでしたので、結果的にはここを中心にして予定を組んだようなものでありました。
様々なカンムリの表示を横目に入店しますと、外観からの想像を超えたラグジュアリーな雰囲気。
数々のお酒を備えたバーカウンターの前にソファーがずらりと並び、何と広いウェイティングルームでしょうか!!
名前を言うとすぐに案内していただきます。
どこまで行くのかと思うほどクネクネと曲がった長い通路には、様々な現代アート像や絵画が飾られており、通り抜けて現れた広い部屋の窓際に座りました。
テーブルを担当していただいたのは若い二人の女性で、最初は英語で会話をしておりましたが、日本から来た事を伝えると、一人が突然流暢な日本語を話し始めて驚かされましたw
何やら日本に1年半ほど住んだ事があるとの事で。
さて、コースは以下の3つであります。
1.ディスカバリー・・・・5品 180€≒21,960円
2.ハーモニー・・・・・・8品 280€≒34,160円
3.エッセンシャル・・・・10品 380€≒46,360円
メインの肉はラム・ポーク・リードヴォー3品から1品チョイスで、デザートも5品から1品チョイス。
せっかく遠くから来たので一番上のコースは非常に魅力的ですが、今までの経験上ヨーロッパのコースは日本の1.5倍くらいの量があるので絶対に食べきれないw
しかし一番下のはあまりに忍びないので、真ん中の「ハーモニー」にしてみました。
①アペタイザー1
②アペタイザー2
③アペタイザー3
④パンとバター
⑤ブラックカラントの葉を注入したキュウリのゼリー、ほうじ茶のキュベベ茶入りのライトクリーム
⑥ノンアルコールカクテル(コースに含む)
⑦庭の花ゼラニウムとローストした蕎麦油で香付けした蟹 香草タラゴンのアイスクリーム
⑧秋風味、スモーク&マリネしサッと火を通した大きなポルチーニ ブラックベリー、松のつぼみ、ジュニパーベリー(フランスの果実)、ベルガモット添え
⑨生姜とベルガモットをブレンドした柔らかく軽くスモークしたバノン産クレソンのコンソメで満たされたベルランゴ(南フランスの飴)
⑩赤ヒメジ、きのこのだし、ブルターニュのアワビ スマック(香辛料)とモミの芽でスモークしたマイヤーレモン風味
⑪カルーナ・ウルガリスの花から取ったハチミツとメドウの甘い蜜を注入した子牛の胸腺
⑫デザート前のサプライズ、ブリーチーズのブリー・ド・モーとバーボンバニラの温かいホイップクリーム
⑬更なるプリデザート、栗・ピンクグレープフルーツのエスプーマ
⑭白いレモンのミルフィーユ・タヒチ産バニラ・爽やかなジャスミンのゼリー・乳化したヴィチペリフェリペッパー
⑮クルミとクルミに見せかけたクルミ型チョコレート
⑯小菓子1
⑰小菓子2
⑱カフェ・アメリカーノ
凄い!!とにかく渾身の料理が目白押しと言う印象。①~⑥まではコースの一皿には数えられておりません!!ですから一皿目が⑦という事になります。前回のオーストリア旅行でもそうだったのですが、コース料理に表記されていない皿が出てきてお得感を感じると言うスタイルが流行っているんでしょうね。特筆すべきは「⑧秋風味、スモーク&マリネしサッと火を通した大きなポルチーニ ブラックベリー、松のつぼみ、ジュニパーベリー(フランスの果実)、ベルガモット添え」真ん中に大きなムースかなと思いきや、ナイフを入れてみると巨大ポルチーニの傘でした!!これがまた香り高い事。味付けはシンプルで素材を生かした一品であります。「⑨生姜とベルガモットをブレンドした柔らかく軽くスモークしたバノン産クレソンのコンソメで満たされたベルランゴ(南フランスの飴)」は鮮烈な緑色が美しく、クレソンとベルガモットの香りが豊か。「ベルランゴ」とは南フランス郷土菓子である三角の飴なのですが、その形をモチーフにしたミルクカードとパセリの三角ラビオリですね。濃厚なラビオリにさっぱりソースで色々な香りが混ざって素晴らしい♪ やはりスペシャリテの様でした。そしていきなり胸腺を目の前で木槌で叩いて割ると言うイリュージョンの後に出てきたのが、メインディッシュである「⑪カルーナ・ウルガリスの花から取ったハチミツとメドウの甘い蜜を注入した子牛の胸腺」でありまして、長時間胸腺(リードヴォー)を蝋の様な硬い殻に覆って、ハチミツとメドウの蜜を纏わせたもの。想像目通り甘くて濃厚ですね~。しかも結構なサイズ感であります。美味しい♪ しかしもう食べられないかも!!この後のワゴンチーズはコースに含まれているものの、残念ながらキャパオーバーでキャンセルw 即デザートかと思いきや、これまた、まぁまぁな大きさのプリデザートが二品も!!う~ん、どっちも美味しい。デザート別腹って事で、なんとか食べ切り、本当のデザート「⑭白いレモンのミルフィーユ・タヒチ産バニラ・爽やかなジャスミンのゼリー・乳化したヴィチペリフェリペッパー」はスペシャリテだけあって、素晴らしい!!立方体を切り開くと、層になったパイにバニラとジャスミンの香るクリーミーな味わいの中にレモンの酸味を感じます。そして意外にも甘すぎない。ここ最近食べたデザートの中でも群を抜いて美味しかった、この一皿は感動的でありました。そして更に細かい工夫が凝らされた小菓子3品とコーヒーで閉幕。
厳選素材とハーブや花を随所にちりばめ、様々な香りを楽しみながら、女性ならではなの美しい盛り付け。いや~、凄かった~。オーナーシェフの「アンネ・ソフィー」さんに「参りました!!」と言いたい。文句の付け所が一つもない。わざわざ遠くからここまで来る価値があるレストランでありました。