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ralphmanのおいしいもの探訪
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ralphman (50代前半・男性・東京都) 認証済
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1回
夜の点数:4.2
2012/09 訪問
近くにあるなら普段使いしたいお寿司屋さん
札幌に出張があり、やはり北海道に来たからには美味い寿司が食べたいと、食べログでも評価も良く一人でも入りやすそうな印象だったこちらにお邪魔する事に。飛び込みの電話だけさせてもらったが、気持ちよく対応をしてくれた。すすきのの歓楽街のど真ん中、それはもうまっすぐには歩けないほどの呼び込みと観光客でごった返すにぎわった場所に、まるで時を忘れてしまったのかの様な佇まいで、豊寿司さんはそこに在った。ぱっと見の外観は、「よくある、町のお寿司屋さん」である。まことに失礼ながら高級感はあまり感じない。だがそれが良い。高級感が外見にまで現れていると、一人寿司には敷居が高い。美女に腕でも組んでもらいながら入らないといけないのか?と居住いも悪くなってしまう。訪れたのは、平日の21時過ぎた頃だっただろうか。暖簾をくぐると、寡黙で職人堅気な(イメージ)大将とお弟子さんの二人で出迎えてくれた。6~7席のカウンターと、4人程の小上がりがあるだけの、こじんまりとした店内で、個人的には非常に居心地が良い。カウンターに上品な老夫婦がいただけで、私を入れて客は3人ほど。握りが好きなので、大将に握りをお任せでお願いする。予算は伝えずに、「たくさん食べたい」と、子供の様なお願いをしたからか、隣席のご婦人がそっと口元を押さえられていた様な気がした。スマートに注文を出来るようになりたいものだ。最初に平目をいただく。あまりの旨味に、昆布〆にしてあるのかとも思ったが、どうやら特別な仕事がしてあるわけではない。ひと口目の旨味も素晴らしかったが、噛みしめるほどにその旨味が増してきて、酢飯の旨味と相まって、ひとネタ目から口福の極みになってしまった。大将曰く、非常にいい平目が入ったので、これは昆布〆にするのは勿体ない。とのこと。続いてとり貝。食感はサクサクとしていて、甘味がものすごい。よほど新鮮でないと、磯の香りというか生臭さが強くなってきてしまって、少々僕は苦手なのだが、只々清純そのもの。仕事という意味では、多少熱を入れ過ぎている様な気もするが、好みの範疇だ。ホタテ。大ぶりなホタテを水平に開いて握る。これは最高の一言。ぷりっとしていて、さくっとした貝柱独特の触感も最高だし、その甘味と旨味のバランスが素晴らしい。貝の中ではホタテが一番好きだ。好きだ!!と再認識してしまった。小肌。この日は二枚付。あまりきつめに〆て無いのが、個人的には好印象。新子程とは言わないが、皮が非常に柔らかく香りも良い。噛むほどに酢飯との調和が口の中で取られていき、いつまでも噛みしめていたくなる。旨い。大トロ。いつも、豊寿司さんでは戸井のマグロを出している様なのですが、この日は大間。個人的に大トロは苦手なのだが、いただいた大トロは脂にしつこさ、べたつきが全くなく、さらさらっと溶けてしまう。上手い表現が見つからないが、本当に口に入れた第一印象が、さらさらしていたのだ。その後突然旨味が押し寄せてきて、口の中は大変な事に。久々に、大トロで旨いと思えた。ヅケ。かなりしっとりとしていて、噛みしめた時に、じゅわっと肉汁(?)の様な旨味があふれてくる。漬けだれとマグロの脂なのだと思うが、ここまでジューシーな触感のヅケも珍しい。ありだと思う。折雲丹。利尻のウニ。今までいただいたウニの中でも指折りの旨さ。口に入れると磯の爽やかな香りが鼻孔をくすぐり、後から甘味。そして濃厚な旨味が追いかけてくる。とはいえしつこさも全くなく、後味に生臭さも無く、こういうウニであれば何度も食べたいと思う。蝦蛄。かなり大ぶりの蝦蛄。ボケボケしていて、大将が「これが有名な●●の蝦蛄なんです」とお隣のご夫婦に説明しているのを聞き逃してしまった。まさか、小柴の蝦蛄だったのだろうか?とはいえ、肉厚、大ぶりで味も良かったが、そこまで印象には残らず。鯵。この日のベストネタ。ここまで肉厚で爽やかで旨味たっぷりで、減点する理由の無い鯵は久しぶりにいただいた。とにかく旨い。鯵だけは二貫での提供になるのだとか申し訳なさげに大将が言っていたが、こちらとしては嬉しい限り。蛸の頭。ぱっと見なんだか分からず、タイラ貝かな?と思ったが、どうも違う。紫蘇がシャリとの間に挟んである。えいやと口に入れると、コリコリとした触感で、噛みしめて行くうちに独特の旨味が出てくる。どこかで食べた味と香りだな・・・と吟味していると、大将がしびれを切らして「蛸の頭です」と答えを教えてくれた。確かに足をもらうよりもこういうお店では面白いと思う。穴子。やや甘味控え目なツメの穴子。香ばしさが強く、ふっくらと蒸された江戸前の穴子と比べると、蒲焼に近い印象。表面がしっかりあぶられていて、触感も最初は少しサクッとする。旨いが、個人的には江戸前のふっくら穴子の方が好み。かっぱ巻き。最後に何か巻物を爽やかに。と言う注文に、大将はかっぱに梅とゴマと紫蘇で巻いたものをいただく。胡瓜が千切りになっていたのはうれしい。最後に、岡山のマスカットとキャンベラをいただいて口直し。包丁で半分にしてあり、種はとってあるのか気にならない。とにかく気持ちのよい甘さで、口直しには最高。総評としては、近くにあるなら、毎月一度くらいは訪れたい様なお店。大将は寡黙だが、ネタについてはこだわりがかなりあり、聞くとあれこれ教えてくれるが、余計な話はしてこない。個人的には口達者な職人さんのお店は日によってつらくなる事もあるので、多少寡黙な方が居心地が良い。お酒の種類はかなり少ないが、純米の旨い日本酒(銘柄忘れました…)があったので、十分。それこそ色んなお酒と寿司を合わせたいなら別の選択肢があるだろう。写真を撮らせていただいたネタもあったが、大将に「写真を撮らせていただいても良いですか?」と伺うと、わざわざ見栄えのする様にと別皿に載せていただいてしまい、これは気を遣わせてしまったと思い、その後は自重した。写真が載っていないのはそういう理由なのでご勘弁願いたい。どうも、以前とても酷い写真をネットに載せられてしまった事があったそうで、大将はせっかくなので美味しそうに撮っていただけたらと、少しはにかみながら仰っていた。恐らく普通に握りをつまむだけであれば、5000円程度で済むのではないだろうか?この日はほぼすべてのネタをいただき、お酒も2~3合いただいて14000円也。大将に、「ここまでおひとりで召し上がる方は珍しいです。」とリップサービス(?)をいただく。また札幌に来た際に、ぜひ寄りたいお店が増えた。ごちそうさまでした。
2012/09/20 更新
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夜12時以降入店可
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食べ放題
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ペット可
クーポン
テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
札幌に出張があり、やはり北海道に来たからには美味い寿司が食べたいと、食べログでも評価も良く一人でも入りやすそうな印象だったこちらにお邪魔する事に。
飛び込みの電話だけさせてもらったが、気持ちよく対応をしてくれた。
すすきのの歓楽街のど真ん中、それはもうまっすぐには歩けないほどの呼び込みと観光客でごった返すにぎわった場所に、まるで時を忘れてしまったのかの様な佇まいで、豊寿司さんはそこに在った。
ぱっと見の外観は、「よくある、町のお寿司屋さん」である。まことに失礼ながら高級感はあまり感じない。だがそれが良い。高級感が外見にまで現れていると、一人寿司には敷居が高い。美女に腕でも組んでもらいながら入らないといけないのか?と居住いも悪くなってしまう。
訪れたのは、平日の21時過ぎた頃だっただろうか。
暖簾をくぐると、寡黙で職人堅気な(イメージ)大将とお弟子さんの二人で出迎えてくれた。
6~7席のカウンターと、4人程の小上がりがあるだけの、こじんまりとした店内で、個人的には非常に居心地が良い。
カウンターに上品な老夫婦がいただけで、私を入れて客は3人ほど。
握りが好きなので、大将に握りをお任せでお願いする。
予算は伝えずに、「たくさん食べたい」と、子供の様なお願いをしたからか、隣席のご婦人がそっと口元を押さえられていた様な気がした。
スマートに注文を出来るようになりたいものだ。
最初に平目をいただく。
あまりの旨味に、昆布〆にしてあるのかとも思ったが、どうやら特別な仕事がしてあるわけではない。
ひと口目の旨味も素晴らしかったが、噛みしめるほどにその旨味が増してきて、酢飯の旨味と相まって、ひとネタ目から口福の極みになってしまった。
大将曰く、非常にいい平目が入ったので、これは昆布〆にするのは勿体ない。とのこと。
続いてとり貝。
食感はサクサクとしていて、甘味がものすごい。
よほど新鮮でないと、磯の香りというか生臭さが強くなってきてしまって、少々僕は苦手なのだが、只々清純そのもの。
仕事という意味では、多少熱を入れ過ぎている様な気もするが、好みの範疇だ。
ホタテ。
大ぶりなホタテを水平に開いて握る。
これは最高の一言。ぷりっとしていて、さくっとした貝柱独特の触感も最高だし、その甘味と旨味のバランスが素晴らしい。
貝の中ではホタテが一番好きだ。好きだ!!と再認識してしまった。
小肌。
この日は二枚付。あまりきつめに〆て無いのが、個人的には好印象。
新子程とは言わないが、皮が非常に柔らかく香りも良い。
噛むほどに酢飯との調和が口の中で取られていき、いつまでも噛みしめていたくなる。旨い。
大トロ。
いつも、豊寿司さんでは戸井のマグロを出している様なのですが、この日は大間。
個人的に大トロは苦手なのだが、いただいた大トロは脂にしつこさ、べたつきが全くなく、さらさらっと溶けてしまう。
上手い表現が見つからないが、本当に口に入れた第一印象が、さらさらしていたのだ。
その後突然旨味が押し寄せてきて、口の中は大変な事に。久々に、大トロで旨いと思えた。
ヅケ。
かなりしっとりとしていて、噛みしめた時に、じゅわっと肉汁(?)の様な旨味があふれてくる。
漬けだれとマグロの脂なのだと思うが、ここまでジューシーな触感のヅケも珍しい。
ありだと思う。
折雲丹。
利尻のウニ。
今までいただいたウニの中でも指折りの旨さ。口に入れると磯の爽やかな香りが鼻孔をくすぐり、後から甘味。そして濃厚な旨味が追いかけてくる。
とはいえしつこさも全くなく、後味に生臭さも無く、こういうウニであれば何度も食べたいと思う。
蝦蛄。
かなり大ぶりの蝦蛄。
ボケボケしていて、大将が「これが有名な●●の蝦蛄なんです」とお隣のご夫婦に説明しているのを聞き逃してしまった。
まさか、小柴の蝦蛄だったのだろうか?
とはいえ、肉厚、大ぶりで味も良かったが、そこまで印象には残らず。
鯵。
この日のベストネタ。
ここまで肉厚で爽やかで旨味たっぷりで、減点する理由の無い鯵は久しぶりにいただいた。
とにかく旨い。
鯵だけは二貫での提供になるのだとか申し訳なさげに大将が言っていたが、こちらとしては嬉しい限り。
蛸の頭。
ぱっと見なんだか分からず、タイラ貝かな?と思ったが、どうも違う。
紫蘇がシャリとの間に挟んである。
えいやと口に入れると、コリコリとした触感で、噛みしめて行くうちに独特の旨味が出てくる。
どこかで食べた味と香りだな・・・と吟味していると、大将がしびれを切らして「蛸の頭です」と答えを教えてくれた。
確かに足をもらうよりもこういうお店では面白いと思う。
穴子。
やや甘味控え目なツメの穴子。
香ばしさが強く、ふっくらと蒸された江戸前の穴子と比べると、蒲焼に近い印象。
表面がしっかりあぶられていて、触感も最初は少しサクッとする。
旨いが、個人的には江戸前のふっくら穴子の方が好み。
かっぱ巻き。
最後に何か巻物を爽やかに。と言う注文に、大将はかっぱに梅とゴマと紫蘇で巻いたものをいただく。
胡瓜が千切りになっていたのはうれしい。
最後に、岡山のマスカットとキャンベラをいただいて口直し。
包丁で半分にしてあり、種はとってあるのか気にならない。
とにかく気持ちのよい甘さで、口直しには最高。
総評としては、近くにあるなら、毎月一度くらいは訪れたい様なお店。
大将は寡黙だが、ネタについてはこだわりがかなりあり、聞くとあれこれ教えてくれるが、余計な話はしてこない。
個人的には口達者な職人さんのお店は日によってつらくなる事もあるので、多少寡黙な方が居心地が良い。
お酒の種類はかなり少ないが、純米の旨い日本酒(銘柄忘れました…)があったので、十分。
それこそ色んなお酒と寿司を合わせたいなら別の選択肢があるだろう。
写真を撮らせていただいたネタもあったが、大将に「写真を撮らせていただいても良いですか?」と伺うと、わざわざ見栄えのする様にと別皿に載せていただいてしまい、これは気を遣わせてしまったと思い、その後は自重した。
写真が載っていないのはそういう理由なのでご勘弁願いたい。
どうも、以前とても酷い写真をネットに載せられてしまった事があったそうで、大将はせっかくなので美味しそうに撮っていただけたらと、少しはにかみながら仰っていた。
恐らく普通に握りをつまむだけであれば、5000円程度で済むのではないだろうか?
この日はほぼすべてのネタをいただき、お酒も2~3合いただいて14000円也。
大将に、「ここまでおひとりで召し上がる方は珍しいです。」とリップサービス(?)をいただく。
また札幌に来た際に、ぜひ寄りたいお店が増えた。
ごちそうさまでした。